JPH08201355A - 摩擦材の欠陥検出方法 - Google Patents

摩擦材の欠陥検出方法

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Publication number
JPH08201355A
JPH08201355A JP7024556A JP2455695A JPH08201355A JP H08201355 A JPH08201355 A JP H08201355A JP 7024556 A JP7024556 A JP 7024556A JP 2455695 A JP2455695 A JP 2455695A JP H08201355 A JPH08201355 A JP H08201355A
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JP
Japan
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friction material
defect
force
hitting
pickup means
Prior art date
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Application number
JP7024556A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshino
透 吉野
Hisataka Naito
久隆 内藤
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 力ピックアップ手段と摩擦材との衝突に基づ
いて生ずる周波数成分及び各成分の量を確認して、摩擦
材の欠陥を検出することにより、欠陥の有無が正確かつ
短時間で検出できる摩擦材の欠陥検出方法の提供。 【構成】 摩擦材7bの表面に打撃具にて打撃を与え、
この打撃に基づいて生ずる周波数成分及び各成分の量を
確認して、摩擦材7bの欠陥の有無を把握する摩擦材の
欠陥検出方法であつて、前記打撃具が、揺動腕4の先端
部に固着され、力センサー6bを含む力ピックアップ手
段6を有する所定質量の重錘5を備え、該揺動腕4をピ
ン3の回りに所定高さ位置から揺動移動させ、重錘5及
び力ピックアップ手段6を摩擦材7b上に自由落下させ
て生ずる力センサー6bの出力を、フアストフーリエト
ランスフオームアナライザ14に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦材の欠陥検出方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】デイスクブレーキ用のパツ
ド、ドラムブレーキ用のライニング等の摩擦材は複合材
であり、製造条件の微妙な相違によつて、成形後にひび
割れや内部ふくれ等の品質不良を生じている場合があ
る。このため、成形後にひび割れの有無や硬さが所定値
にあるかどうかを検査する必要を生ずる。従来のこの種
の摩擦材の欠陥検出装置として、例えば特開平3−68
842号公報に記載されるものがある。すなわち、コン
ベアと、該コンベアを駆動する回転駆動源と、該コンベ
ア上に載置した摩擦材の該コンベア上の位置を検出し、
摩擦材を所定位置に停止させるように該回転駆動源を制
御する位置検出センサーと、所定位置に停止した摩擦材
の表面に打撃を与える打撃具を備える打撃装置と、該打
撃具に作用する力を検出する力センサーとを備える。
【0003】しかして、摩擦材の表面に打撃具にて打撃
を与え、打撃に伴う打撃具と摩擦材との接触時間を力セ
ンサーにて検出し、該接触時間の長短から、摩擦材の内
部性状を把握する。具体的には、打撃装置の電磁石に瞬
間的に通電し、打撃具に吸引力を作用させ、コイルスプ
リングの弾発力に抗して接触子によつて摩擦材に打撃を
与える。その際の反力が、力センサーにて検出される。
この検出値を、F.F.T.(フアストフーリエトラン
スフオームアナライザ)、オシロスコープ等に入力表示
させ、接触時間つまり反力を生じている時間を求め、こ
の時間の長短によつて、摩擦材の品質の良否を判断す
る。
【0004】しかしながら、このような従来の摩擦材の
欠陥検出装置にあつては、電磁石の吸引力によつて打撃
を与えているため、電磁石自身が電気ノイズを発生し、
測定不可能な場合を生ずるため、信頼性に劣るという技
術的課題があつた。加えて、打撃具と摩擦材との接触時
間のみからひび等の欠陥の検出を行うため、高精度の検
出を行うことができないという技術的課題があつた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、摩擦材7
bの表面に打撃具にて打撃を与え、この打撃に基づいて
生ずる周波数成分及び各成分の量を確認して、摩擦材7
bの欠陥の有無を把握する摩擦材の欠陥検出方法であつ
て、前記打撃具が、揺動腕4の先端部に固着され、力セ
ンサー6bを含む力ピックアップ手段6を有する所定質
量の重錘5を備え、該揺動腕4を支軸3の回りに所定高
さ位置から揺動移動させ、重錘5及び力ピックアップ手
段6を摩擦材7b上に自由落下させて生ずる力センサー
6bの出力を、フアストフーリエトランスフオームアナ
ライザ14に表示させることを特徴とする摩擦材の欠陥
検出方法である。請求項2の発明の構成は、支持部材2
が基台1に立設され、揺動腕4が支持部材2に支軸3に
よつて揺動可能に支持されて支軸3の高さ位置が調節可
能であると共に、摩擦材7bが基台1の載置部1aに載
置されることを特徴とする請求項1の摩擦材の欠陥検出
方法である。請求項3の発明の構成は、摩擦材7bの表
面に打撃具にて打撃を与え、この打撃に基づいて生ずる
周波数成分及び各成分の量を確認して、摩擦材7bの欠
陥の有無を把握する摩擦材の欠陥検出方法であつて、打
撃具が、案内部材17によつて上下方向に摺動案内され
る摺動部材20を有する所定質量の取付具19と、取付
具19に取付けられ、力センサー6bを含む力ピックア
ップ手段6とを備え、摺動部材20を案内部材17に摺
動案内させながら、取付具19及び力ピックアップ手段
6を所定高さ位置から摩擦材7b上に自由落下させ、そ
の際の力センサー6bの出力を、フアストフーリエトラ
ンスフオームアナライザ14に表示させることを特徴と
する摩擦材の欠陥検出方法である。請求項4の発明の構
成は、案内部材17が可動支持部材15に取付けられ、
可動支持部材15が、基台1に立設された支持部材2に
取付け高さ位置が調節可能に取付けられると共に、摩擦
材7bが基台1の載置部1aに載置されることを特徴と
する請求項3の摩擦材の欠陥検出方法である。請求項5
の発明の構成は、摩擦材7bの表面に打撃具にて打撃を
与え、この打撃に基づいて生ずる周波数成分及び各成分
の量を確認して、摩擦材7bの欠陥の有無を把握する摩
擦材の欠陥検出方法であつて、打撃具が、ハンマー31
の打撃部31aに固着され、力センサー6bを含む力ピ
ックアップ手段6を備え、ハンマー31の打撃部31a
を人力によつて摩擦材7b上に振り降ろし、その際の力
センサー6bの出力を、フアストフーリエトランスフオ
ームアナライザ14に表示させることを特徴とする摩擦
材の欠陥検出方法である。請求項6の発明の構成は、摩
擦材7bが裏金7aを有し、裏金7aが基台1,30上
の磁石9に吸着されることを特徴とする請求項1,2,
3,4又は5の摩擦材の欠陥検出方法である。
【作用】
【0006】請求項1の発明によれば、力ピックアップ
手段6が所定の速度で揺動落下し、摩擦材7bに所定の
衝突速度による打撃が与えられる。その際の反力が、力
ピックアップ手段6によつて検出される。この検出値
を、フアストフーリエトランスフオームアナライザ14
に入力表示させ、周波数成分及び各成分の量を目視によ
つて確認する。欠陥のない摩擦材7bの場合には、高周
波数成分が多く含まれると共に、中間部の周波数成分の
量が多くなる。これに対し、欠陥を有する摩擦材7bの
場合には、高周波数成分が存在しないと共に、中間部の
周波数成分の量も少ない。この周波数成分及び各成分の
量によつて、摩擦材7bの品質の良否を判断することが
できる。
【0007】請求項2の発明によれば、揺動腕4の支軸
3による揺動支持箇所の高さ位置を調節し、基台1の載
置部1aに載置される各種の厚さの摩擦材7bに対し、
同一の衝突速度による打撃を与えることができる。これ
により、各種の厚さのパッド7の摩擦材7bにおける周
波数成分及び各成分の量をほぼ一致させ、摩擦材7bの
欠陥の有無を容易に判断することができる。
【0008】請求項3の発明によれば、力ピックアップ
手段6が所定の速度で自由落下し、摩擦材7bに所定の
衝突速度による打撃が与えられる。その際の反力が、力
ピックアップ手段6によつて検出される。この検出値
を、フアストフーリエトランスフオームアナライザ14
に入力表示させ、周波数成分及び各成分の量を目視によ
つて確認する。欠陥のない摩擦材7bの場合には、高周
波数成分が多く含まれると共に、中間部の周波数成分の
量が多くなる。これに対し、欠陥を有する摩擦材7bの
場合には、高周波数成分が存在しないと共に、中間部の
周波数成分の量も少ない。この周波数成分及び各成分の
量によつて、摩擦材7bの品質の良否を判断することが
できる。
【0009】請求項4の発明によれば、可動支持部材1
5ひいては案内部材17の支持部材2への取付け高さ位
置を調節し、基台1の載置部1aに載置される各種の厚
さの摩擦材7bに対し、同一の衝突速度による打撃を与
えることができる。具体的には、取付具19を所定高さ
の案内部材17に当接させた状態から、力ピックアップ
手段6を自由落下させる。これにより、各種の厚さのパ
ッド7の摩擦材7bにおける周波数成分及び各成分の量
をほぼ一致させ、摩擦材7bの欠陥の有無を容易に判断
することができる。
【0010】請求項5の発明によれば、ハンマー31の
振り降ろしにより、打撃部31aが摩擦材7bに所定の
衝突速度によつて衝突し、力ピックアップ手段6に打撃
が与えられる。その際の反力が、力ピックアップ手段6
によつて検出される。この検出値を、フアストフーリエ
トランスフオームアナライザ14に入力表示させ、周波
数成分及び各成分の量を目視によつて確認する。欠陥の
ない摩擦材7bの場合には、高周波数成分が多く含まれ
ると共に、中間部の周波数成分の量が多くなる。これに
対し、欠陥を有する摩擦材7bの場合には、高周波数成
分が存在しないと共に、中間部の周波数成分の量も少な
い。この周波数成分及び各成分の量によつて、摩擦材7
bの品質の良否を判断することができる。
【0011】請求項6の発明によれば、摩擦材7bが裏
金7aを有し、裏金7aが基台1,30上の磁石9に吸
着されるので、摩擦材7bが基台1,30上に堅固に固
定された状態で、摩擦材7bの欠陥の有無が検出され
る。しかして、欠陥の有無が更に正確に検出できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1,図2は、本発明をディスクブレーキ
用のパッドの欠陥検出装置に適用した第1実施例を示
す。図中において符号1は基台を示し、基台1の一端部
には、柱状の支持部材2が立設され、他端部上面は、少
なくとも一部に磁石9(永久磁石又は電磁石)を埋め込
んだ載置部1aを形成している。支持部材2は、基台1
に固定した取付部材12に挿入し、所定高さ位置として
止ねじ13によつて固定する。この支持部材2には、支
軸3によつて揺動腕4の基端部が揺動自在に取付けてあ
る。しかして、揺動腕4の揺動支点である支軸3の高さ
位置は、増減変更が可能である。また、揺動腕4の基端
部には、支軸3を中心として円弧形をなす角度表示盤4
aが固着され、揺動腕4の揺動角度を目視によつて確認
することができるようになつている。
【0013】そして、揺動腕4の先端部には、所定質量
の重錘5が着脱自在に固着され、この重錘5の下面に
は、力ピックアップ手段6を取付けてある。力ピックア
ップ手段6は、接触子6aと力センサー6bとからな
る。力センサー6bは、圧電型(ピエゾエレクトリツ
ク)、歪ゲージ等の圧力センサーでよい。接触子6a
は、ダイヤモンド、必要に応じて焼入れを施し又はベリ
リウム等を被覆した鋼、プラスチツク、ゴム等で製作さ
れ、後記する摩擦材7bに直接衝突する。この揺動腕
4、重錘5及び力ピックアップ手段6が、打撃具を構成
している。また、力ピックアップ手段6の力センサー6
bは、配線10及び増幅器11を介してフアストフーリ
エトランスフオームアナライザ14(以下「F.F.
T.」という。)に接続してある。F.F.T.14
は、波形分析装置であり、時間的に変化する波形に含ま
れる多くの周波数成分と、各成分の量とを分析して表示
する。
【0014】基台1の載置部1aには、ディスクブレー
キ用のパッド7を載置する。裏金7a及び裏金7aに固
着した摩擦材7bとを有するパッド7は、裏金7aを下
側として載置部1aに載置する。これにより、裏金7a
が磁石9に吸着されて固定される。
【0015】この状態で、角度表示盤4aを見ながら人
力によつて揺動腕4を支軸3を中心として所定角度だけ
上昇揺動させ、重錘5を所定位置に持ち上げて手を離
し、自由落下させる。これにより、力ピックアップ手段
6が所定の速度で揺動落下し、パッド7の摩擦材7bに
所定の衝突速度による打撃が与えられる。その際の反力
が、力ピックアップ手段6の力センサー6bによつて検
出される。この検出値を、増幅器11によつて増幅させ
てF.F.T.14に入力表示させ、接触時間つまり所
定以上の反力を生じている時間を力センサー6bの出力
時間によつて求めると共に、周波数成分及び各成分の量
を求める。この周波数成分及び各成分の量は、F.F.
T.14のCRT(陰極線管)に表示されるものを目視
によつて確認する。この時間の長短並びに周波数成分及
び各成分の量によつて、摩擦材7bの品質の良否を判断
する。特に、接触時間の長短からは、主として摩擦材7
bの硬さを知ることができる。なお、裏金7aが磁石9
に吸着されて固定されているので、力ピックアップ手段
6による打撃が与えられる際、摩擦材7bにガタ付きを
生じ難く、ガタ付きに伴う周波数成分及び各成分の量の
変動が防止される。
【0016】このような検査方法の原理は、次のとおり
である。例えば、力ピックアップ手段6が硬いスチール
に衝突する場合と軟らかいゴムに衝突する場合とでは、
接触時間は、硬い物程短く、また接触している間のみ力
が作用し、離れてしまうと反力が無くなるため、力も生
じない。つまり、接触時間は硬さに反比例し、また接触
時間は力の作用時間に等しい。また、反力は硬い物程大
きくなる。従つて、摩擦材7bとの接触時間が所定より
も長く、かつ小さい場合には、軟らかく、ひび割れ、内
部ふくれ、穿孔等の欠陥の発生が推定される。
【0017】また、周波数成分及び各成分の量は、ひび
等の欠陥のない摩擦材7bの場合には、図2に実線Aで
示すように高周波数成分が多く含まれると共に、中間部
の周波数成分の量が多くなる。これに対し、ひび等の欠
陥を有する摩擦材7bの場合には、図2に破線Bで示す
ように高周波数成分が存在しないと共に、中間部の周波
数成分の量も少ない。これにより、F.F.T.14の
CRT(陰極線管)に表示される周波数成分及び各成分
の量を目視によつて確認することにより、摩擦材7bの
欠陥の有無を把握することができる。
【0018】異なる厚さのパッド7の摩擦材7bに対す
る欠陥の有無の検出を行う場合には、止ねじ13を弛
め、支持部材2ひいては支軸3の高さ位置を高低変更
し、揺動腕4を支軸3を中心として所定角度だけ上昇揺
動させた後に自由落下させた際、力ピックアップ手段6
が所定の速度で揺動落下し、各種の厚さのパッド7の摩
擦材7bに同一の衝突速度による打撃が与えられるよう
にする。これにより、各種の厚さのパッド7の摩擦材7
bに対する所定以上の反力を生じている時間並びに周波
数成分及び各成分の量をほぼ一致させ、摩擦材7bの欠
陥の有無を容易に把握することができる。
【0019】図3は、第2実施例を示し、第1実施例と
実質的に同一の部分には同一符号を付してそれらの説明
は省略する。第2実施例では、基台1の一端部に立設し
た支持部材2に、可動支持部材15を上下方向の摺動自
在に外嵌させる。可動支持部材15は、所定高さ位置と
して止ねじ18によつて固定することができる。この可
動支持部材15には、支持腕16の基端部が固着され、
支持腕16の先端部には案内部材17が固着されてい
る。接触子6aと力センサー6bとからなる力ピックア
ップ手段6は、重錘を兼ねる取付具19に取付けられ、
この取付具19には棒状の摺動部材20が固着されてい
る。摺動部材20は、案内部材17内に挿入してある。
この取付具19、摺動部材20及び力ピックアップ手段
6が、打撃具を構成している。
【0020】しかして、案内部材17の高さ位置は、可
動支持部材15の高さ位置を変更して止ねじ18によつ
て固定することにより、高低変更することが可能であ
る。力ピックアップ手段6は、配線10及び増幅器11
を介してF.F.T.14に接続してある。
【0021】そして、基台1の載置部1aには、ディス
クブレーキ用のパッド7を載置する。裏金7a及び裏金
7aに固着した摩擦材7bとを有するパッド7は、裏金
7aを下側として載置部1aに載置する。これにより、
裏金7aが磁石9に吸着されて固定される。
【0022】この状態で、重錘を兼ねる取付具19を案
内部材17の下面に当接するように所定位置に持ち上
げ、その後、手を離して自由落下させる。これにより、
パッド7の摩擦材7bに一定の衝突速度で力ピックアッ
プ手段6によつて打撃が与えられる。その際の反力が、
力ピックアップ手段6の力センサー6bにて検出され、
その検出値が、増幅器11によつて増幅されてF.F.
T.14に入力表示される。これにより、第1実施例と
同様に力ピックアップ手段6と摩擦材7bとの接触時間
つまり所定以上の反力を生じている時間を力センサー6
bの出力時間によつて求めると共に、周波数成分及び各
成分の量を求めることができる。しかして、所定以上の
反力を生じている時間の長短並びに周波数成分及び各成
分の量によつて、摩擦材7bの品質の良否を把握するこ
とができる。
【0023】厚さの異なるパッド7に対してひび等の欠
陥の検出を行う場合には、止ねじ18を脱着し、可動支
持部材15及び案内部材17の高さ位置を変更し、取付
具19を案内部材17の下面に当接させた状態での力ピ
ックアップ手段6と摩擦材7b表面との間隔を所定に調
節する。この状態で力ピックアップ手段6を自由落下さ
せれば、各種の厚さのパッド7の摩擦材7bに同一の衝
突速度による打撃が与えられるようになる。これによ
り、各種の厚さのパッド7の摩擦材7bに対する所定以
上の反力を生じている時間並びに周波数成分及び各成分
の量をほぼ一致させ、摩擦材7bの欠陥の有無を容易に
判断することができる。
【0024】図4は、第3実施例を示し、第1実施例と
実質的に同一の部分には同一符号を付してそれらの説明
は省略する。第3実施例では、基台30の載置部30a
に、ディスクブレーキ用のパッド7を載置する。裏金7
a及び裏金7aに固着した摩擦材7bとを有するパッド
7は、裏金7aを下側として載置部30aに載置する。
これにより、裏金7aが磁石9に吸着されて固定され
る。7cは、摩擦材7bの表面に形成される水切り溝で
ある。
【0025】31はハンマーであり、ハンマー31の打
撃部31aの一端部には、接触子6aと力センサー6b
とからなる力ピックアップ手段6が取付けられる。この
ハンマー31及び力ピックアップ手段6が、打撃具を構
成している。そして、力ピックアップ手段6は、配線1
0及び増幅器11を介してF.F.T.14に接続して
ある。
【0026】ハンマー31の把持部31bを把持して振
り上げ、力ピックアップ手段6によつてパッド7の摩擦
材7bに一定の衝突速度で打撃を与える。その際の反力
が、力ピックアップ手段6の力センサー6bにて検出さ
れ、その検出値が、増幅器11によつて増幅されてF.
F.T.14に入力表示される。しかして、パッド7の
摩擦材7bに一定の衝突速度で力ピックアップ手段6に
よつて打撃が与えられる。これにより、第1実施例と同
様に力ピックアップ手段6と摩擦材7bとの接触時間つ
まり所定以上の反力を生じている時間を力センサー6b
の出力時間によつて求めると共に、周波数成分及び各成
分の量を求めることができる。しかして、所定以上の反
力を生じている時間の長短並びに周波数成分及び各成分
の量によつて、摩擦材7bの品質の良否を判断すること
ができる。なお、この方法は、摩擦材7bを伝播する振
動を検出するものではないので、水切り溝7cを有する
摩擦材7bであつても、水切り溝7cに影響されること
なく、所定以上の反力を生じている時間の長短並びに周
波数成分及び各成分の量によつて、摩擦材7bの品質の
良否を比較的正確に判断することができる。
【0027】ところで、上記実施例にあつては、ディス
クブレーキ用のパッド7の摩擦材7bの欠陥を検出した
が、ドラムブレーキ用のシューの摩擦材(ライニング)
の欠陥を検出することも可能である。但し、ドラムブレ
ーキ用のシューの摩擦材(ライニング)の欠陥を検出す
る場合には、基台1,30の載置部1a,30aの形状
を、シューの形状に合わせて凸円弧形とすることが望ま
しい。
【発明の効果】
【0028】以上の説明によつて理解されるように、本
発明に係る摩擦材の欠陥検出方法によれば、次の効果が
得られる。力ピックアップ手段と摩擦材との衝突に基づ
いて生ずる周波数成分及び各成分の量を確認して、摩擦
材の欠陥を検出するので、欠陥の有無が正確かつ短時間
で把握できる。請求項2の発明によれば、揺動腕を所定
角度で揺動させることにより、各種の厚さの摩擦材の欠
陥を同じ力を作用させて検出できるので、欠陥の有無の
把握が容易になる。
【0029】請求項4の発明によれば、打撃具を調節し
た高さから自由落下させることにより、各種の厚さの摩
擦材の欠陥を同じ力を作用させて検出できるので、欠陥
の有無の検出が容易になる。請求項6の発明によれば、
摩擦材を基台に堅固に取付けた状態で欠陥の検出を行う
ことができるので、欠陥の有無が更に正確に把握でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る摩擦材の欠陥検出
方法に使用される装置を示す図。
【図2】 同じく周波数−大きさの特性を示す線図。
【図3】 本発明の第2実施例に係る摩擦材の欠陥検出
方法に使用される装置を示す図。
【図4】 本発明の第3実施例に係る摩擦材の欠陥検出
方法に使用される装置を示す図。
【符号の説明】
1,30:基台、1a:載置部、2:支持部材、3:支
軸、4:揺動腕、5:重錘、6:力ピックアップ手段、
6a:接触子、6b:力センサー、7a:裏金、7b:
摩擦材、9:磁石、14:フアストフーリエトランスフ
オームアナライザ、15:可動支持部材、17:案内部
材、19:取付具、20:摺動部材、31:ハンマー、
31a:打撃部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦材(7b)の表面に打撃具にて打撃
    を与え、この打撃に基づいて生ずる周波数成分及び各成
    分の量を確認して、摩擦材(7b)の欠陥の有無を把握
    する摩擦材の欠陥検出方法であつて、前記打撃具が、揺
    動腕(4)の先端部に固着され、力センサー(6b)を
    含む力ピックアップ手段(6)を有する所定質量の重錘
    (5)を備え、該揺動腕(4)を支軸(3)の回りに所
    定高さ位置から揺動移動させ、重錘(5)及び力ピック
    アップ手段(6)を摩擦材(7b)上に自由落下させて
    生ずる力センサー(6b)の出力を、フアストフーリエ
    トランスフオームアナライザ(14)に表示させること
    を特徴とする摩擦材の欠陥検出方法。
  2. 【請求項2】 支持部材(2)が基台(1)に立設さ
    れ、揺動腕(4)が支持部材(2)に支軸(3)によつ
    て揺動可能に支持されて支軸(3)の高さ位置が調節可
    能であると共に、摩擦材(7b)が基台(1)の載置部
    (1a)に載置されることを特徴とする請求項1の摩擦
    材の欠陥検出方法。
  3. 【請求項3】 摩擦材(7b)の表面に打撃具にて打撃
    を与え、この打撃に基づいて生ずる周波数成分及び各成
    分の量を確認して、摩擦材(7b)の欠陥の有無を把握
    する摩擦材の欠陥検出方法であつて、打撃具が、案内部
    材(17)によつて上下方向に摺動案内される摺動部材
    (20)を有する所定質量の取付具(19)と、取付具
    (19)に取付けられ、力センサー(6b)を含む力ピ
    ックアップ手段(6)とを備え、摺動部材(20)を案
    内部材(17)に摺動案内させながら、取付具(19)
    及び力ピックアップ手段(6)を所定高さ位置から摩擦
    材(7b)上に自由落下させ、その際の力センサー(6
    b)の出力を、フアストフーリエトランスフオームアナ
    ライザ(14)に表示させることを特徴とする摩擦材の
    欠陥検出方法。
  4. 【請求項4】 案内部材(17)が可動支持部材(1
    5)に取付けられ、可動支持部材(15)が、基台
    (1)に立設された支持部材(2)に取付け高さ位置が
    調節可能に取付けられると共に、摩擦材(7b)が基台
    (1)の載置部(1a)に載置されることを特徴とする
    請求項3の摩擦材の欠陥検出方法。
  5. 【請求項5】 摩擦材(7b)の表面に打撃具にて打撃
    を与え、この打撃に基づいて生ずる周波数成分及び各成
    分の量を確認して、摩擦材(7b)の欠陥の有無を把握
    する摩擦材の欠陥検出方法であつて、打撃具が、ハンマ
    ー(31)の打撃部(31a)に固着され、力センサー
    (6b)を含む力ピックアップ手段(6)を備え、ハン
    マー(31)の打撃部(31a)を人力によつて摩擦材
    (7b)上に振り降ろし、その際の力センサー(6b)
    の出力を、フアストフーリエトランスフオームアナライ
    ザ(14)に表示させることを特徴とする摩擦材の欠陥
    検出方法。
  6. 【請求項6】 摩擦材(7b)が裏金(7a)を有し、
    裏金(7a)が基台(1,30)上の磁石(9)に吸着
    されることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5の
    摩擦材の欠陥検出方法。
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