JP2001183353A - 音響診断用打撃装置 - Google Patents

音響診断用打撃装置

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JP2001183353A
JP2001183353A JP37107999A JP37107999A JP2001183353A JP 2001183353 A JP2001183353 A JP 2001183353A JP 37107999 A JP37107999 A JP 37107999A JP 37107999 A JP37107999 A JP 37107999A JP 2001183353 A JP2001183353 A JP 2001183353A
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JP
Japan
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support arm
hitting
hammer support
hammer
impact
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JP37107999A
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English (en)
Inventor
Sadaaki Sakai
禎明 境
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打撃法による音響診断により検査する場合に
おいて、打撃の条件を適正かつ一定にし、さらに打撃の
回数を1度に限定することにより、検査精度の安定化と
検査能率の向上を図ることができる音響診断用打撃装置
を提供する 【解決手段】[1]装置本体に長手方向中間部を介して
回転自在に支持(軸支)されたハンマ支持腕と、該ハン
マ支持腕の一端側に設けられた打撃用ハンマと、前記ハ
ンマ支持腕の他端側に設けられ打撃のために回動したハ
ンマ支持腕を上方に回動復帰させるためのカウンタウエ
イトと、前記ハンマ支持腕を付勢して回動させ打撃動作
を行わせる付勢手段と、該付勢手段による付勢に抗して
前記ハンマ支持腕を装置本体に係脱可能に係止する係止
手段とを備えた音響診断用打撃装置。 [2]上記[1]において、付勢手段がハンマ支持腕に
対する付勢力を調整し得る調整機構を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁、トンネル、
建築物などのコンクリート構造物、あるいは鋼材とコン
クリートの複合構造物における割れ、空洞、はく離など
の劣化及び損傷の有無を検査する目的で行われる打撃法
による音響診断に用いる音響診断用打撃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁、トンネル、建築物などのコンクリ
ート構造物、あるいは鋼材とコンクリートの複合構造物
に対して、その構造物の割れ、空洞、はく離などの劣化
及び損傷の有無を検査する方法として、図4に示すよう
な打撃法による音響診断が行われている。
【0003】この打撃法による音響診断は、検査対象物
13に加速度計14を取り付け、その近傍をハンマ15
で打撃したときに被測定物中に発生する衝撃波16を、
前記加速度計14で検出し、アンプ17を介して記録計
18に取り込み、その加速度の波形を観察し評価するこ
とによって構造物の割れ、空洞、はく離などの損傷ある
いは劣化の有無を調べる検査方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この打撃法に
よる音響診断ではハンマの打撃を人の手で行うため、そ
の打撃力を一定にすることが困難であった。
【0005】例えば、過大な打撃力を与えた場合には、
加速度計で計測される衝撃波の加速度は図5に示すよう
に大きなものとなり、加速度計または記録計の入力範囲
を超えて飽和状態となり、正しい評価を行うことができ
ない。
【0006】また、打撃力が過小の場合には加速度計で
計測される衝撃波の加速度は図6のように小さなものと
なり、加速度計または記録計の入力範囲に対して加速度
信号が小さく、十分なS/N比が確保できず正しい評価
を行うことができない。
【0007】さらに、適正な打撃力を与えることができ
た場合でも、測定対象物の反発の度合いによってハンマ
が複数回測定表面を打撃してしまうことがある。この場
合、図7に示すように加速度計で計測される受信波形が
異常なものとなり、正しい評価を行うことができない。
【0008】この発明は以上の問題点を解決するために
なされたもので、橋梁、トンネル、建築物などのコンク
リート構造物、あるいは鋼材とコンクリートの複合構造
物における割れ、空洞、はく離などの劣化及び損傷の有
無を打撃法による音響診断により検査する場合におい
て、打撃の条件を適正かつ一定にし、さらに打撃の回数
を1度に限定することにより、検査精度の安定化と検査
能率の向上を図ることができる音響診断用打撃装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は次の発明に
より解決される。 [1]装置本体に長手方向中間部を介して回転自在に支
持(軸支)されたハンマ支持腕と、該ハンマ支持腕の一
端側に設けられた打撃用ハンマと、前記ハンマ支持腕の
他端側に設けられ打撃のために回動したハンマ支持腕を
上方に回動復帰させるためのカウンタウエイトと、前記
ハンマ支持腕を付勢して回動させ打撃動作を行わせる付
勢手段と、該付勢手段による付勢に抗して前記ハンマ支
持腕を装置本体に係脱可能に係止する係止手段とを備え
た音響診断用打撃装置。 [2]上記[1]において、付勢手段がハンマ支持腕に
対する付勢力を調整し得る調整機構を有していることを
特徴とする音響診断用打撃装置。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係る音響
診断用打撃装置の実施形態の一例を示すもので、図1は
音響診断用打撃装置の正面図であり、図2は音響診断用
打撃装置の側面図である。なお、図1の仮想線は、打撃
用ハンマ1が測定対象物を打撃した状態を示している。
【0011】装置本体20には、取付軸5が軸受6を介
して回転自在に設けられている。ハンマ支持腕2は、そ
の長手方向中間部を介して取付軸5に固定されることで
装置本体20に対し回転自在に支持(軸支)されてい
る。
【0012】ハンマ支持腕2の一端側には打撃用ハンマ
1が設けられており、他端側には打撃のために回動した
ハンマ支持腕2を上方に回動復帰させるためのカウンタ
ウエイト7が設けられている。ここで、カウンタウエイ
ト7は平衡状態においては、常に打撃用ハンマ1が上方
となるように、その位置及び重さが調整される。
【0013】前記ハンマ支持腕2は、付勢手段により付
勢され、回動することにより打撃動作を行う。ここで、
前記付勢手段には付勢力を調整し得る調整機構を有する
ことが好ましい。なお、付勢力を調整し得る調整機構を
有する付勢手段は、例えば、打撃用バネ3と、これを保
持する打撃用バネおさえ15と、この打撃用バネおさえ
15の位置を調整する打撃力調整ネジ4により達成され
る。前記ハンマ支持腕2に与える付勢力は、打撃力調整
ネジ4により打撃用バネおさえ15の位置を移動させ、
打撃用バネ3の収縮量を調整することにより任意に調整
できる。なお、前記打撃用バネは、その収縮量を調整す
ることによってハンマ支持腕に与える付勢力が調整でき
る物であれば良く、例えばコイルスプリング、ゴム等の
弾性体を用いることもできる。
【0014】前記付勢手段による付勢に抗してハンマ支
持腕2を装置本体20に係脱可能に係止する係止手段
は、例えば、トリガレバー8、トリガピン9及びトリガ
制御バネ10により達成される。ここで、トリガピン9
は、トリガ制御バネ10により常にハンマ支持腕側に押
されるような構成なっている。これにより、トリガピン
9はハンマ支持腕2の嵌合部に押し付けられるようには
まっており、ハンマ支持腕2を係止している。
【0015】このような本発明装置では、トリガレバー
8を引くことによってトリガピンが嵌合部から抜け、打
撃用バネ3により付勢されているハンマ支持腕2は、そ
のハンマ保持側が下方に回動し、打撃用ハンマ1が測定
対象物11を打撃する。打撃後はカウンタウエイト7に
よりハンマ支持腕2は速やかに上方に戻ろうとするた
め、測定対象物11の2度打ちが防がれる。
【0016】また、この打撃装置本体20は、装置固定
用べース12により測定物11に固定される。
【0017】以下、本発明に係る打撃装置を用いた測定
方法について説明する。まず、コンクリート構造物に対
して経験的に決められた位置に加速度センサと本発明に
係る打撃装置を配置する。次に、本発明の打撃装置によ
り測定対象物に打撃を加え、このときの加速度センサの
衝撃波による出力波形より、打撃力の強弱を判断し、劣
化及び損傷の有無の検査が可能な受信波形を生じるよう
に装置の打撃力を調整する。なお、打撃の強さは、打撃
力調整ネジ4により打撃用バネ3の収縮量を変化させる
ことにより任意に調整できる。調整によって最適な打撃
力が決定されると、同じ条件で他の箇所の検査を順次行
っていく。全ての検査箇所を同じ条件で検査することに
より、検査精度の安定化と検査能率の向上を図ることが
できる。また、同一箇所の経年的な変化を調べる目的で
実施される定期点検においても、過去のデータと容易に
比較することが可能となる。
【0018】図3は、本発明に係る打撃装置を用いて鋼
板表面を打撃したときの加速度計の衝撃波の出力波形を
示したものである。出力波形の信号の大きさは過不足な
く、また2度打ちの生じない安定した波形が得られてい
る。
【0019】
【発明の効果】以上述べた本発明の打撃装置によれば、
橋梁、トンネル、建築物などのコンクリート構造物、あ
るいは鋼材とコンクリートの複合構造物における割れ、
空洞、はく離などの劣化及び損傷の有無を検査する目的
で行われる打撃法による音響診断において、打撃の条件
を適正かつ一定にでき、さらに打撃の回数を1度に限定
することができる。これにより、検査精度の安定化と検
査能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響診断用打撃装置の一実施形態を示
す正面図である。
【図2】本発明の音響診断用打撃装置の一実施形態を示
す側面図である。
【図3】本発明に係る打撃装置を用いて鋼板表面を打撃
したときの加速度計の出力波形を示したものである。
【図4】従来技術に係る打撃法による音響診断方法を説
明するための説明図である。
【図5】過大な打撃力を与えたときの加速度計の出力波
形を示したものである。
【図6】打撃力が過小なときの加速度計の出力波形を示
したものである。
【図7】ハンマが複数回測定表面を打撃したときの加速
度計の出力波形を示したものである。
【符号の説明】
1 打撃用ハンマ 2 ハンマ支持腕 3 打撃用バネ 4 打撃力調整ネジ 5 取付軸 6 軸受 7 カウンタウエイト 8 トリガレバー 9 トリガピン 10 トリガ制御バネ 11 測定対象物 12 装置固定用ベース 15 打撃用バネおさえ 20 装置本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に長手方向中間部を介して回転自
    在に支持(軸支)されたハンマ支持腕と、該ハンマ支持
    腕の一端側に設けられた打撃用ハンマと、前記ハンマ支
    持腕の他端側に設けられ打撃のために回動したハンマ支
    持腕を上方に回動復帰させるためのカウンタウエイト
    と、前記ハンマ支持腕を付勢して回動させ打撃動作を行
    わせる付勢手段と、該付勢手段による付勢に抗して前記
    ハンマ支持腕を装置本体に係脱可能に係止する係止手段
    とを備えた音響診断用打撃装置。
  2. 【請求項2】付勢手段がハンマ支持腕に対する付勢力を
    調整し得る調整機構を有していることを特徴とする請求
    項1に記載の音響診断用打撃装置。
JP37107999A 1999-12-27 1999-12-27 音響診断用打撃装置 Pending JP2001183353A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169435A (ja) * 2014-03-04 2015-09-28 中国電力株式会社 コンクリート構造物の健全性検査装置、健全性検査用ハンマ及び健全性検査方法
JP2016114475A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 古河機械金属株式会社 解析装置、解析方法、及び、プログラム
CN108445078A (zh) * 2018-02-09 2018-08-24 深圳市睿灵创新科技开发有限公司 建筑物外墙空鼓检测装置与方法
CN109298073A (zh) * 2018-10-10 2019-02-01 大连民族大学 地震波法水泥路面板底脱空检测仪及检测方法
CN109342559A (zh) * 2018-08-23 2019-02-15 同济大学 一种墙面敲击声波检测装置

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