JPH08200980A - プレートフインコイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 水量の低下に関係なく熱交換コイル全面にわ
たって均等に冷温水を流水しようとするもので配管数も
少なく最も効率的な熱交換を求め得ようとする。 【構成】 コイル本体の一方に水入口側アを備えたヘッ
ダー３を２本に分割して連設し、且つ一方に水出口側イ
を備えた１本のヘッダー４を配設すると共に上記分割せ
る夫々のヘッダー３Ａにパイプ２ａを、ヘッダー３Ｂに
パイプ２ｂを一段づつ各交互に配管し、各パイプ２ａ，
２ｂの端部を上記水出口側のヘッダー４に連結連通し、
更に上記ヘッダー３Ａ，Ｂの水入口側部分に流水切替え
及び水量制御調整のバルブ５Ａ，５Ｂを各取付けせしめ
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は屋内における地域冷暖
房方式（地冷方式）において、常時室内に最適な温度、
流量の冷温水を自動的、且つ経済的に供給しようとする
プレートフインコイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、冷暖風を室内に供給する手段とし
てプレートフインコイルに一定温度の冷温水を流水し、
該コイル内を通流する空気の熱交換作用によって所定温
度の冷暖房を室内に供給されているがその殆どは図１の
如く、冷温水入口側ア及び出口側イにヘッダー３，４を
介して一本のパイプ２にて連結連通された構造の熱交換
プレートフインコイルが用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに上記構造によ
る冷温水コイルでは、水の流量を制御（しぼる）すると
因みに流量６０％以下の場合にはコイル内全体に水量を
分配して流すことが出来得ず該水量がコイル下方に集中
しコイル全体において均等な熱交換が得られないという
欠点を有していた。特に、上記熱交換効率の低下により
冷温水入口側アと水出口側イにおける温度差がつかない
等の問題も生じていたのである。この発明は上記、問題
点に鑑みて水量の増減に関係なくコイル内に常時一定温
度の冷温水を流水し使用熱量を大巾に節減しようとする
をその主な目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成する手段として、図２にて示す如く、多数のフイン
１，１，１を一定の間隔毎にパイプ２，２，２に配列し
て熱交換コイルを形成し、該コイル本体の一方側に水入
口側アを備えたヘッダー３を２本または複数本に分割し
て連設し、且つ一方に水出口側イを備えた１本のヘッダ
ー４を配設すると共に上記分割せる夫々のヘッダー３Ａ
にパイプ２ａを、ヘッダー３Ｂにパイプ２ｂを一段づつ
各交互に、またはずらして配管し、各パイプ２ａ，２ｂ
の端部を上記水出口側のヘッダー４側に連結連通し、且
つ上記ヘッダー３Ａ，Ｂの水入口側部分にバルブ５Ａ，
５Ｂを取付け、パイプ２ａ，２ｂ内の通水を何れかのヘ
ッダー３Ａ，３Ｂに流水制御すべく構成されている。

【０００５】

【作用】例えば入口水量を１００リットルとしバルブ５Ａ，
Ｂを全開するとヘッダー３Ａに５０リットル、ヘッダー３Ｂ
に５０リットルに分配され出口ヘッダー４に１００リットルが流
れる。そこで入口水量を制御して５０リットル以下の場合に
バルブ５Ａを全閉するとヘッダー３のＢ側のパイプ２ｂ
にのみに水が流れ、従ってコイル内の水量が例え２／１
となってもパイプ２ｂ側には均等に水が流れており熱交
換効率の低下する憂いはない。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面について説明
すると１はフイン、２はパイプにて熱交換コイルが形成
されている。また該コイルの一方に水入口側アを備えた
２本のヘッダー３Ａ，Ｂを分割して連設すると共に一方
に水出口側イを備えた１本のヘッダー４を配設する。上
記分割せる夫々のヘッダー３Ａにパイプ２ａを、ヘッダ
ー３Ｂにパイプ２ｂを一段づつ各交互に配管し、各パイ
プ２ａ，２ｂの端部を上記水出口側のヘッダー４に連結
連通すると共に上記ヘッダー３Ａ，Ｂの水入口側部分に
バルブ５Ａ，５Ｂを取付けパイプ２ａ，２ｂ内の通水を
一方側にのみ制御調整を行わしめる。

【０００７】また場合によっては上記ヘッダー３数を必
要本数３Ａ〜Ｅ等に更に分割すると共に各パイプ２ａ〜
２ｅを若干ずらして配管し、夫々のパイプ２ａ〜２ｅの
端部を冷温水出口側イヘッダー４に連結行わしめること
も一考である。因みにヘッダー３をＡ．Ｂ，Ｃ，Ｄに４
分割とし、夫々に４本のパイプａ，ｂ，ｃ，ｄを連結
し、入口水量を１００リットルとし、各ヘッダー３に付設せ
るバルブ５Ａ，Ｂ、Ｃ，Ｄを全開するにおいて、夫々の
ヘッダー３Ａ，Ｂ、Ｃ、Ｄには各２５リットルに分配され、
これが出口ヘッダー４に１００リットルが流れることとな
る。上記により熱交換コイル内を通流する水量を各バル
ブ５Ａ〜５Ｄの開閉調整によりコイル面における最適の
水量の分布による細分熱交換が得られるのである。なお
上記、ヘッダー３に代え分流器を設置して各パイプ２
ａ，２ｂに分流行わしめることも一考である。

【０００８】

【発明の効果】この発明は上記の如く、水入口側アのヘ
ッダー３を二本のヘッダー３Ａ，Ｂに分割し、夫々のヘ
ッダー３Ａ，Ｂに複数のパイプ２ａ，２ｂを各交互に配
設すると共に該パイプ２，２の端部を一方の水出口側イ
のヘッダー４に連結連通してなるものであるから、コイ
ル内の水量が例え２／１以下となった場合でもコイル面
全面において略均等に冷温水を流がすことが出来得、以
て従来懸念であった水量低下時における熱交換の不均衡
を完全に解決することが出来得るのである。しかもパイ
プ２，２上に多数のフイン１，１が連続嵌装されている
がためにパイプ配管数には関係なくフイン全体に水熱が
確実に伝播し、熱効率をより高めると共に最も少ない熱
量にて効率良好な熱交換が得られるは勿論、配管数も少
なく済み構造簡単にて経済的である等種々の効果を併せ
有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の熱交換コイルの正面図、

【図２】 この発明に係る熱交換コイルの正面図、

【図３】 同上、平面図、

【図４】 同上、側面図である。

【符号の説明】

１ フイン ２ａ パイプ ｂ パイプ ３Ａ 水入口側ヘッダー Ｂ 同上、ヘッダー ４ 水出口側ヘッダー ５Ａ バルブ Ｂ バルブ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数のフイン１，１，１を一定の間隔毎
   にパイプ２，２，２に配列して熱交換コイルを形成して
   なるもので、該コイル本体の一方に水入口側アを備えた
   ヘッダー３を２本に分割して連設し、且つ一方側に水出
   口側イを備えた１本のヘッダー４を配設すると共に上記
   分割せる夫々のヘッダー３Ａにパイプ２ａを、ヘッダー
   ３Ｂにパイプ２ｂを一段づつ各交互に配管し、各パイプ
   ２ａ，２ｂの端部を上記水出口側のヘッダー４に連結連
   通し、更に上記ヘッダー３Ａ，Ｂの水入口側部分にバル
   ブ５Ａ，５Ｂを取付け、パイプ２ａ，２ｂ内の通水を上
   記何れかのヘッダー３Ａ，Ｂ側に流水制御を行わしめる
   ことを特徴とするプレートフインコイル。
2. 【請求項２】 請求項１項記載のコイル本体Ａにおい
   て、一方に水入口側アを備えた数本のヘッダー３Ａ〜Ｅ
   を必要に応じて複数本を分割配設し、該分割せる夫々の
   ヘッダー３Ａ〜Ｅに数本のパイプ２ａ〜２ｅを各ずらし
   て配管し、夫々のパイプ２ａ〜２ｅの端部を水出口側の
   ヘッダー４に連結連通せしめたことを特徴とするプレー
   トフインコイル。
3. 【請求項３】 請求項１項記載のコイル本体Ａにおい
   て、水入口側アのパイプ２に分流器を設け、該分流器に
   よって複数本のパイプ２ａ，２ｂに分流すべく構成する
   と共に、夫々のパイプ２ａ，２ｂに流水制御用バルブ５
   Ａ，５Ｂを取付けし、コイル容量に応じて各パイプ２
   ａ，２ｂへの流水制御を行わしめるべく形成しことを特
   徴とするプレートフインコイル。