JP2551408Y2 - 塗料温度調節器 - Google Patents

塗料温度調節器

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JP2551408Y2
JP2551408Y2 JP4798792U JP4798792U JP2551408Y2 JP 2551408 Y2 JP2551408 Y2 JP 2551408Y2 JP 4798792 U JP4798792 U JP 4798792U JP 4798792 U JP4798792 U JP 4798792U JP 2551408 Y2 JP2551408 Y2 JP 2551408Y2
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JP
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paint
container
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cold water
water
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JP4798792U
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JPH063462U (ja
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秀樹 足立
邦夫 堀井
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流通する塗料の温度を
調節する装置、特に、塗料がタンクと各塗装機との間を
循環する塗料循環系において、その系内を流れる塗料の
粘度を適度に保つために、その塗料の温度を調節する装
置に関する。
【0002】本考案は、例えば、かかる塗料循環系を備
える自動車工場の塗装ブース(トンネル型塗装ブース
等)において有用である。
【0003】
【従来の技術】一般に、自動車用塗装ブースに使用され
る塗料循環系においては、塗装機からの塗料吐出量を安
定に保ち良好な塗装品質を確保するため、塗料の粘度を
常に適度に維持するべく、循環する塗料の温度を加熱ま
たは冷却により所望値に調節する装置が組み込まれる。
【0004】この装置は、従来より、循環する塗料とそ
の周囲の温水または冷水との間で熱交換を行なうことに
よって塗料の温度を調節する構成の装置であり(実開平
3-56657号公報、実開平 3-66655号公報参照)、図5は
その汎用的な装置の概略を示すものである。
【0005】図5において、20は循環系の複数の塗料
管30・・が通過する熱交換器を示し、また21は冷水
(例えば5〜18℃の水)のタンク、22は温水(例え
ば25〜40℃の水)のタンクを示す。
【0006】そして、熱交換器20とタンク21の間に
は冷水の循環管路23が設けられ、また熱交換器20と
タンク22の間には温水の循環管路24が設けられてお
り、それら循環管路に介装したポンプ25の運転によっ
て、冷水が熱交換器20に供給されそしてその後タンク
21に回収され、また温水が熱交換器20に供給されそ
してその後タンク22に回収されるようになっている。
【0007】この場合、温水を熱交換器20に供給する
かまたは冷水を熱交換器20に供給するかは、切換弁2
6の切換え動作によって行ない、また、温水および冷水
の供給量の調節は、循環管路の往路とタンクを短絡する
戻り管路28に介装された絞り弁27の絞り度合によっ
て行なう。
【0008】而して、熱交換器20への冷水・温水の供
給により、熱交換器20内において供給された冷水また
は温水と塗料管30内の塗料との間で熱交換がなされ、
塗料の温度が上昇または降下し、これにより塗料温度の
調節がなされる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図示したよう
な従来の装置は、熱交換器20の他に、冷水タンク21
および温水タンク22並びにそれらの間の水循環路が必
要であり、全体として大変大掛かりなものとなる。
【0010】その上、熱交換器20は通常塗装ブース内
に、なるべく塗装機に近い場所に、設備される一方、冷
水タンク21および温水タンク22は相当の設置空間を
要するため普通塗装ブース外に設置されるため、鋭敏な
応答・制御で以て塗料温度の調節を行なうことが難しい
という欠点があった。
【0011】本考案は、従来のかかる問題を解消するべ
くなされたもので、その目的とするところは、簡単な構
造であって装置全体が大変小型であり、しかも、鋭敏な
応答・制御で以て塗料温度の調節を行なうことができる
塗料温度調節器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、熱交換器の機
能を発揮する小型な容器の中に、ヒータをも内蔵する構
成の装置としたものである。
【0013】すなわち、本考案による塗料温度調節器
は、冷水の入口と出口を備えた密閉型の容器であって、
該容器の中に、隔板により区分された複数の小部屋を、
隔板の連絡孔により各々連通するように形成し、そして
塗料管を前記容器に、各小部屋を通過するようにかつ塗
料の流れの方向と水の流れの方向とが互いに逆になるよ
うに装備し、さらに容器内の水を加温するためのヒータ
を前記容器の中に設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0014】密閉型容器は、その中に、隔板により区分
された複数の小部屋を有し、入口より導入された冷水
が、隔板の連絡孔を通りながら、各小部屋を順に流通
し、そして出口より流出するようになっている。塗料管
はこの容器に、かような冷水の流れの方向と塗料の流れ
の方向とが互いに逆になるように、弯曲、屈曲あるいは
蛇行しつつ、各小部屋を通過して装備される。即ち、塗
料と冷水の二つの流体が向流の態様で互いに流通するよ
うになっている。従って、かかる流通により、塗料管内
の塗料とその周囲の冷水との間で熱交換が行ない得るよ
うになっている。
【0015】ヒータは、容器内に内蔵され、冷水を加熱
して所望温度の温水とするのに使用される。従って、ヒ
ータの使用により、塗料管内の塗料と温水との間でも熱
交換が行ない得るようになっている。
【0016】本考案は、密閉型容器の形状、その中の小
部屋の形状および数、ヒータの種類等に関しては、特に
限定するものではない。
【0017】なお、本考案の塗料温度調節器は、熱交換
の効率を上げるため、小部屋の中の水の流れを複雑にす
るべく、邪魔板などをさらに備えてもよい。
【0018】
【作用】本考案では、密閉型容器内に供給された冷水
(またはヒータ使用時には温水)と塗料管内の塗料とが
向流の態様で互いに流通するので、両流体の間で熱交換
が行なわれ、従って塗料管内の塗料を昇温または降温さ
せて、所望の温度に調節することができる。
【0019】かように、本考案の調節器は、冷水を温水
に変える機能に加え、それらの流体が区分された各小部
屋を流通するのを可能にして、熱交換器としても機能す
るものであり、塗料の温度調節のために備えるべき機能
をすべて一つの装置に備えたものである。従って、従来
装置において使用された温水タンクおよび循環用配管な
どは一切不要である。
【0020】その上、本考案の調節器は小型な単一装置
ゆえ、温度調節の必要な個所に、例えば塗装ブース内の
塗装機に近い場所に、設置でき、よって塗料温度の調節
について鋭敏に応答・制御することができる。
【0021】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により説明す
る。
【0022】実施例の塗料温度調節器は、自動車の塗装
ブース内に設備されたもので、その断面を図1に示す。
【0023】同図において、1は、箱形の密閉型容器を
示す。この容器1は、下部の長さが短くなっており、ま
た下面には冷水の入口2、そして上面には冷水の出口3
を備えてなる。
【0024】また、容器1は、その中に、4枚の隔板4
・・を水平にかつ適当な間隔を保って設けることによ
り、区分された五つの小部屋を形成してなる。これら小
部屋には、最上部より、11、12、13、14、15
の符号を付する。
【0025】また、上から1枚目の隔板4は容器の右側
に連絡孔10を有し、上から2枚目の隔板4は容器の左
側に連絡孔9を有し、上から3枚目の隔板4は容器の右
側に連絡孔8を有し、そして上から4枚目の隔板4は容
器の左側に連絡孔7を有してなり、五つの小部屋11な
いし15はこれら連絡孔により各々連通している。
【0026】従って、冷水は、矢印pで示すように、装
置右側の入口2より流入した後、小部屋15の中を右か
ら左へ流れ、そして連絡孔7を通って小部屋14に流入
し、続いて小部屋14の中を左から右へ流れ、そして連
絡孔8を通って小部屋13に流入し、続いて小部屋13
の中を右から左へ流れ、そして連絡孔9を通って小部屋
12に流入し、続いて小部屋12の中を左から右へ流
れ、そして連絡孔7を通って小部屋11に流入し、続い
て小部屋11の中を右から左へ流れ、しかる後、装置左
側の出口3より流出するようになっている。
【0027】一方、本調節器は、塗料管5を、弯曲蛇行
させて容器1の五つの小部屋11ないし15を順に通過
するように、即ち、小部屋11を左から右へ貫通し、外
部で弯曲して、次に小部屋12を右から左へ貫通し、外
部で弯曲して、次に小部屋13を左から右へ貫通し、外
部で弯曲して、次に小部屋14を右から左へ貫通し、外
部で弯曲して、そして最後に小部屋15を左から右へ貫
通するように装備してなる。従って、塗料が、かかる経
路を順に、矢印fで示すように流れるようになってい
る。
【0028】したがって、本調節器は、塗料管5内の塗
料の流れの方向(矢印f)と各小部屋11〜15を流通
する水の流れの方向(矢印p)とが互いに逆になるよう
に備えられており、向流式熱交換器として機能し得るよ
うになっている。
【0029】さらに,本調節器は、水を加温するための
ヒータ6を容器1の下部の中に設けてなり、ヒータ6の
使用により、冷水を温水に変え、そして温水を小部屋1
1ないし15に流通させて、塗料管5内の塗料との間で
熱交換を行ない得るようになっている。
【0030】なお、本実施例の調節器は、図2に示すよ
うな邪魔板16を各小部屋中の塗料管5にそれぞれ組み
付けて、各小部屋の中の水の流れを複雑にしている。か
かる邪魔板16の列は、装置の左側、中央および右側の
3個所に設けている。左側の列17は邪魔板16を塗料
管5に下側から組み付け、中央の列18は邪魔板16を
塗料管5に上側から組み付け、そして右側の列19は邪
魔板16を塗料管5に下側から組み付けてなり、小部屋
の中の水の流れを一層複雑にしている。そしてかかる構
成によって、熱交換の効率を上げているのである。
【0031】また、本調節器は、図3および図4に示す
ように、かかる配管をなす3本の塗料管5A、5Bおよ
び5Cを備えており、3色の塗料について同時に温度調
節を行ない得るようになっている。
【0032】而して、冷水(ヒータ6の使用時には温
水)を密閉型容器1内の小部屋11〜15を順に流通
し、塗料管5内の塗料との間で熱交換を行なうことによ
り、塗料を昇温または降温させて所望の温度に調節する
ことができた。しかも、本調節器は、小型な単一装置ゆ
え、塗料温度の調節について鋭敏に応答・制御を行なう
ことができた。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
必要な性能を備えた上で、簡単な構造であって装置全体
が大変小型である塗料温度調節器が提供され、従って、
従来使用された温水タンクおよび循環用配管などが一切
不要となる。
【0034】その上、本考案による塗料温度調節器は、
鋭敏な応答・制御で以て塗料温度の調節を行なうことが
できるという利点をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の塗料温度調節器を示す断面図
である。
【図2】図1中のII−II線における塗料温度調節器の断
面図である。
【図3】図1に示す塗料温度調節器の左側面図である。
【図4】図1に示す塗料温度調節器の右側面図である。
【図5】従来の塗料温度調節機構を示す概略図である。
【符号の説明】
1 密閉型容器 2 冷水入口 3 冷水出口 4 隔板 5 塗料管 5A、5B、5C 塗料管 6 ヒータ 7、8、9、10 連絡孔 11、12、13、14、15 小部屋 16 邪魔板 17、18、19 邪魔板列 f 塗料の流れ p 水の流れ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水の入口と出口を備えた密閉型の容器
    であって、該容器の中に、隔板により区分された複数の
    小部屋を、隔板の連絡孔により各々連通するように形成
    し、そして塗料管を前記容器に、各小部屋を通過するよ
    うにかつ塗料の流れの方向と水の流れの方向とが互いに
    逆になるように装備し、さらに容器内の水を加温するた
    めのヒータを前記容器の中に設けてなることを特徴とす
    る塗料温度調節器。
JP4798792U 1992-06-16 1992-06-16 塗料温度調節器 Expired - Lifetime JP2551408Y2 (ja)

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JPH063462U JPH063462U (ja) 1994-01-18
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