JPH08200410A - 車両用ディスクブレーキのディスクロータ - Google Patents
車両用ディスクブレーキのディスクロータInfo
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- JPH08200410A JPH08200410A JP1148795A JP1148795A JPH08200410A JP H08200410 A JPH08200410 A JP H08200410A JP 1148795 A JP1148795 A JP 1148795A JP 1148795 A JP1148795 A JP 1148795A JP H08200410 A JPH08200410 A JP H08200410A
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- shaped outer
- rotor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ディスクロータの熱歪みを有効に抑えて、ディ
スクロータが回転振れすることなく安定したブレーキ力
を発揮できるようにする。ライニングの偏摩耗や異音の
発生を極力防ぐ。 【構成】 ロータベース2のロータハブ2bの外周側
に、複数の折曲げ片2dを放射状に設ける。リング体3
をリング状外周部2aと略同一形状に形成し、該リング
体3の一側面内周側に、複数の結着用凹部3aをロータ
ベース2の折曲げ片2dと対応して放射状に設ける。リ
ング状外周部2aの一側面に、リング体3の結着用凹部
3aと反対側の面を重ね合わせ、折曲げ片2dをリング
体3へ折返して、対応するそれぞれの結着用凹部3aへ
嵌合することにより、ロータベース2とリング体3とを
一体に連結してディスクロータ1を構成する。重ね合わ
せしたリング状外周部2aとリング体3とでパッド摺接
部5を構成する。凡そ円形想像線Aからリング状外周部
2aとリング体3の外周縁までの範囲W1をパッド摺接
面5aとする。
スクロータが回転振れすることなく安定したブレーキ力
を発揮できるようにする。ライニングの偏摩耗や異音の
発生を極力防ぐ。 【構成】 ロータベース2のロータハブ2bの外周側
に、複数の折曲げ片2dを放射状に設ける。リング体3
をリング状外周部2aと略同一形状に形成し、該リング
体3の一側面内周側に、複数の結着用凹部3aをロータ
ベース2の折曲げ片2dと対応して放射状に設ける。リ
ング状外周部2aの一側面に、リング体3の結着用凹部
3aと反対側の面を重ね合わせ、折曲げ片2dをリング
体3へ折返して、対応するそれぞれの結着用凹部3aへ
嵌合することにより、ロータベース2とリング体3とを
一体に連結してディスクロータ1を構成する。重ね合わ
せしたリング状外周部2aとリング体3とでパッド摺接
部5を構成する。凡そ円形想像線Aからリング状外周部
2aとリング体3の外周縁までの範囲W1をパッド摺接
面5aとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車や自動二・三輪
車を始め、各種走行車両に用いられるディスクブレーキ
用のディスクロータに関する。
車を始め、各種走行車両に用いられるディスクブレーキ
用のディスクロータに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用ディスクブレーキに用
いられるディスクロータは、外周側に摩擦パッドのライ
ニングと摺接するパッド摺接部を持ち、車体取付け用の
ロータハブをパッド摺接部の内側に持っている。ディス
クロータのパッド摺接部と摩擦パッドのライニングとの
摺接で発生した制動熱は、摩擦パッドに溜まるとフェー
ド現象を招く原因となることから、制動熱をパッド摺接
部へ速やかに吸収して大気中へ放散することが好まし
く、この対策として、パッド摺接部を半径方向に拡大す
るか厚みを増大して制動熱を吸収するヒートマスを確保
する手段がある。このうち、パッド摺接部を半径方向に
拡大した場合には、ディスクロータが大径化してホィー
ルに収容できなくなったり、車体のばね下加重が増大す
る等の不具合を生じるため、例えば特開昭59−103
037号公報に示される如きディスクロータが提案され
ている。
いられるディスクロータは、外周側に摩擦パッドのライ
ニングと摺接するパッド摺接部を持ち、車体取付け用の
ロータハブをパッド摺接部の内側に持っている。ディス
クロータのパッド摺接部と摩擦パッドのライニングとの
摺接で発生した制動熱は、摩擦パッドに溜まるとフェー
ド現象を招く原因となることから、制動熱をパッド摺接
部へ速やかに吸収して大気中へ放散することが好まし
く、この対策として、パッド摺接部を半径方向に拡大す
るか厚みを増大して制動熱を吸収するヒートマスを確保
する手段がある。このうち、パッド摺接部を半径方向に
拡大した場合には、ディスクロータが大径化してホィー
ルに収容できなくなったり、車体のばね下加重が増大す
る等の不具合を生じるため、例えば特開昭59−103
037号公報に示される如きディスクロータが提案され
ている。
【0003】この技術は、ロータベースとその両側面に
重合される一対のリング体とを溶接によって仮結着した
のち、別途のろう付けや溶接等の固定手段によって、ロ
ータベースとリング体とを一体に固着し、ロータベース
とリング体の少なくとも一方の外周縁に、他方へ延びる
舌片を円周方向に適宜間隔で複数個設け、これら舌片に
溶接を施すことにより、パッド摺接部のみを厚くして重
量増加を抑えながら制動熱のヒートマスを確保すると共
に、固着後の仕上げ加工を舌片の切除のみで済むように
し、全周に亙る削り代をなくして、生産性と経済性の向
上が図れるとしている。
重合される一対のリング体とを溶接によって仮結着した
のち、別途のろう付けや溶接等の固定手段によって、ロ
ータベースとリング体とを一体に固着し、ロータベース
とリング体の少なくとも一方の外周縁に、他方へ延びる
舌片を円周方向に適宜間隔で複数個設け、これら舌片に
溶接を施すことにより、パッド摺接部のみを厚くして重
量増加を抑えながら制動熱のヒートマスを確保すると共
に、固着後の仕上げ加工を舌片の切除のみで済むように
し、全周に亙る削り代をなくして、生産性と経済性の向
上が図れるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、制動熱を受
けたパッド摺接部は、ディスク周方向や半径方向へ熱膨
脹し、また制動熱の放散を終えて冷却すると原形に収縮
するが、上述のディスクロータでは、ロータベースと2
つのリング体とをろう付けや溶接によってタイトに固定
してしまうため、これら3つの部材が互いの自由な熱膨
張を妨げ合うこととなり、パッド摺接部の各所に熱歪み
を生じて、ブレーキの利きが不安定になったり、ディス
クロータが偏荷重で回転振れしたり、摩擦パッドを引摺
ってライニングの偏摩耗や異音を発生する等の不具合を
招く虞がある。
けたパッド摺接部は、ディスク周方向や半径方向へ熱膨
脹し、また制動熱の放散を終えて冷却すると原形に収縮
するが、上述のディスクロータでは、ロータベースと2
つのリング体とをろう付けや溶接によってタイトに固定
してしまうため、これら3つの部材が互いの自由な熱膨
張を妨げ合うこととなり、パッド摺接部の各所に熱歪み
を生じて、ブレーキの利きが不安定になったり、ディス
クロータが偏荷重で回転振れしたり、摩擦パッドを引摺
ってライニングの偏摩耗や異音を発生する等の不具合を
招く虞がある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、熱歪みの発生を有
効に抑えて上述の不具合を解消し、更に軽量で小径の車
両用ディスクブレーキのディスクロータを提供すること
にある。
たもので、その目的とするところは、熱歪みの発生を有
効に抑えて上述の不具合を解消し、更に軽量で小径の車
両用ディスクブレーキのディスクロータを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、第1
発明として、リング状外周部の内側に車体取付け用のロ
ータハブを有するロータベースと、前記リング状外周部
の一側面に重ね合わせされるリング体とを備え、該リン
グ体と前記リング状外周部のいずれか一方または双方の
内周側及び/または外周側に複数の折曲げ片を突設し、
該折曲げ片を他のリング体またはリング状外周部へ折返
してロータベースとリング体とを一体に連結すると共
に、該リング体とリング状外周部とでパッド摺接部を構
成する。
発明として、リング状外周部の内側に車体取付け用のロ
ータハブを有するロータベースと、前記リング状外周部
の一側面に重ね合わせされるリング体とを備え、該リン
グ体と前記リング状外周部のいずれか一方または双方の
内周側及び/または外周側に複数の折曲げ片を突設し、
該折曲げ片を他のリング体またはリング状外周部へ折返
してロータベースとリング体とを一体に連結すると共
に、該リング体とリング状外周部とでパッド摺接部を構
成する。
【0007】また第2発明として、リング状外周部の内
側に車体取付け用のロータハブを有するロータベース
と、前記リング状外周部の両側面に重ね合わせされる一
対のリング体とを備え、両リング体と前記リング状外周
部の少なくとも1つの内周側及び/または外周側に複数
の折曲げ片を突設し、該折曲げ片を他のリング体または
リング状外周部へ折返してロータベースとリング体とを
一体に連結すると共に、一対のリング体とリング状外周
部とでパッド摺接部を構成する。
側に車体取付け用のロータハブを有するロータベース
と、前記リング状外周部の両側面に重ね合わせされる一
対のリング体とを備え、両リング体と前記リング状外周
部の少なくとも1つの内周側及び/または外周側に複数
の折曲げ片を突設し、該折曲げ片を他のリング体または
リング状外周部へ折返してロータベースとリング体とを
一体に連結すると共に、一対のリング体とリング状外周
部とでパッド摺接部を構成する。
【0008】上述の折曲げ片は、他のリング体またはリ
ング状外周部の外側面と面一乃至はこれよりも凹ませて
折返してもよく、またこの折曲げ片をロータハブに形成
して、該折曲げ片の折返して空いたロータハブの空隙を
車体取付け孔とすることもできる。
ング状外周部の外側面と面一乃至はこれよりも凹ませて
折返してもよく、またこの折曲げ片をロータハブに形成
して、該折曲げ片の折返して空いたロータハブの空隙を
車体取付け孔とすることもできる。
【0009】
【作用】第1及び第2発明では、ロータベースとリング
体とを、折曲げ片の折返しで一体に連結するので、溶接
やろう付けによる固着に較べて膨張や収縮の自由度があ
り、パッド摺接部が制動熱を受けた場合には、リング状
外周部とリング体のそれぞれが、干渉することなくディ
スク周方向や半径方向等へ自由に膨脹できるようになる
ので、パッド摺接部に熱歪みが生じにくくなる。
体とを、折曲げ片の折返しで一体に連結するので、溶接
やろう付けによる固着に較べて膨張や収縮の自由度があ
り、パッド摺接部が制動熱を受けた場合には、リング状
外周部とリング体のそれぞれが、干渉することなくディ
スク周方向や半径方向等へ自由に膨脹できるようになる
ので、パッド摺接部に熱歪みが生じにくくなる。
【0010】また、リング体やリング状外周部に設けた
折曲げ片を、他のリング体やリング状外周部の外側面よ
りも突出させて折返した場合には、リング体やリング状
外周部の外側面のうち、突出した折曲げ片を除いた部分
がパッド摺接面となる。また折曲げ片を、他のリング体
やリング状外周部の外側面と面一または凹ませた場合に
は、折曲げ片を含めたリング体やリング状外周部の外側
面をパッド摺接面とすることができる。更に、折曲げ片
を凹ませた場合には、パッド摺接面となるリング体やリ
ング状外周部の外側面から折曲げ片までの段差を、パッ
ド摺接部の摩耗限界を知らせるインジケータとして利用
できる。
折曲げ片を、他のリング体やリング状外周部の外側面よ
りも突出させて折返した場合には、リング体やリング状
外周部の外側面のうち、突出した折曲げ片を除いた部分
がパッド摺接面となる。また折曲げ片を、他のリング体
やリング状外周部の外側面と面一または凹ませた場合に
は、折曲げ片を含めたリング体やリング状外周部の外側
面をパッド摺接面とすることができる。更に、折曲げ片
を凹ませた場合には、パッド摺接面となるリング体やリ
ング状外周部の外側面から折曲げ片までの段差を、パッ
ド摺接部の摩耗限界を知らせるインジケータとして利用
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例を示すもので、ディ
スクロータ1は、リング状外周部2aの内側に、車体取
付け用のロータハブ2bを有するロータベース2と、リ
ング状外周部2aの一側面に重ね合わせされるリング体
3とで構成されており、これらロータベース2とリング
体3には、それぞれ板材をプレス機で打抜いたプレス成
形品が用いられている。
する。図1は、本発明の第1実施例を示すもので、ディ
スクロータ1は、リング状外周部2aの内側に、車体取
付け用のロータハブ2bを有するロータベース2と、リ
ング状外周部2aの一側面に重ね合わせされるリング体
3とで構成されており、これらロータベース2とリング
体3には、それぞれ板材をプレス機で打抜いたプレス成
形品が用いられている。
【0012】ロータベース2は、ロータハブ2bの中央
に、円形のアクスル挿通孔2cが設けられ、またリング
状外周部2aの内周側となるのロータハブ2bの外周側
に、U字状の切込みを入れた複数の折曲げ片2dが放射
状に突設されている。折曲げ片2dは、ロータベース2
をプレス成形する際に、一側面側へ突出させてもよい。
リング体3は、ロータベース2のリング状外周部2aと
略同一形状に形成されており、該リング体3の一側面内
周側に、複数の結着用凹部3aが、ロータベース2の折
曲げ片2dと対応して放射状に設けられている。この結
着用凹部3aは、折曲げ片2dよりもやや大きく、且つ
折曲げ片2dの厚さよりも浅い深さで形成されている。
に、円形のアクスル挿通孔2cが設けられ、またリング
状外周部2aの内周側となるのロータハブ2bの外周側
に、U字状の切込みを入れた複数の折曲げ片2dが放射
状に突設されている。折曲げ片2dは、ロータベース2
をプレス成形する際に、一側面側へ突出させてもよい。
リング体3は、ロータベース2のリング状外周部2aと
略同一形状に形成されており、該リング体3の一側面内
周側に、複数の結着用凹部3aが、ロータベース2の折
曲げ片2dと対応して放射状に設けられている。この結
着用凹部3aは、折曲げ片2dよりもやや大きく、且つ
折曲げ片2dの厚さよりも浅い深さで形成されている。
【0013】上記ロータベース2とリング体3は、リン
グ状外周部2aの一側面に、リング体3の結着用凹部3
aと反対側の面を重ね合わせ、リング状外周部2aとリ
ング体3の結着用凹部3aと折曲げ片2dとをディスク
半径方向へ位置合わせしたのち、内周側の折曲げ片2d
を一側面側からリング体3へ折返して、対応するそれぞ
れの結着用凹部3aへ嵌合することにより一体に連結さ
れ、ディスクロータ1が構成される。折返しした折曲げ
片2dは、結着用凹部3aが上述のように折曲げ片2d
の厚さよりも浅いことから、折曲げ片2dの外側がリン
グ体3の外側面よりもやや突出したものとなり、更に本
実施例は、折曲げ片2dの折返しで空いたロータハブ2
bの空隙を、ディスクロータ1を車体へボルト止めする
ための車体取付け孔4として用いる。
グ状外周部2aの一側面に、リング体3の結着用凹部3
aと反対側の面を重ね合わせ、リング状外周部2aとリ
ング体3の結着用凹部3aと折曲げ片2dとをディスク
半径方向へ位置合わせしたのち、内周側の折曲げ片2d
を一側面側からリング体3へ折返して、対応するそれぞ
れの結着用凹部3aへ嵌合することにより一体に連結さ
れ、ディスクロータ1が構成される。折返しした折曲げ
片2dは、結着用凹部3aが上述のように折曲げ片2d
の厚さよりも浅いことから、折曲げ片2dの外側がリン
グ体3の外側面よりもやや突出したものとなり、更に本
実施例は、折曲げ片2dの折返しで空いたロータハブ2
bの空隙を、ディスクロータ1を車体へボルト止めする
ための車体取付け孔4として用いる。
【0014】また、重ね合わせしたリング状外周部2a
とリング体3とでパッド摺接部5が構成される。リング
状外周部2aとリング体3の外側面は、摩擦パッドのラ
イニング(図示せず)が摺接するパッド摺接面5aとな
るが、折曲げ片2dが上述のようにリング体3から突出
するため、パッド摺接面5aは、折曲げ片2dが突出す
る部分よりも外側の凡そ円形想像線Aからリング状外周
部2aとリング体3の外周縁までの幅W1内に設定され
る。
とリング体3とでパッド摺接部5が構成される。リング
状外周部2aとリング体3の外側面は、摩擦パッドのラ
イニング(図示せず)が摺接するパッド摺接面5aとな
るが、折曲げ片2dが上述のようにリング体3から突出
するため、パッド摺接面5aは、折曲げ片2dが突出す
る部分よりも外側の凡そ円形想像線Aからリング状外周
部2aとリング体3の外周縁までの幅W1内に設定され
る。
【0015】本実施例は以上のように、ロータハブ2b
にロータベース2の板材をそのまま用い、制動熱のヒー
トマスとして必要なパッド摺接部5の体積をリング状外
周部2aとリング体3との2枚重ねで確保したから、デ
ィスクロータ1を小径で軽量に形成できるようになる。
また、ロータハブ2bを利用して、リング状外周部2a
の内周側に複数の折曲げ片2dを突設し、これら折曲げ
片2dをディスク内周側からリング体3の外側面へ折返
して、ロータベース2とリング体3とを一体に連結する
ので、リング状外周部2aとリング体3は、折曲げ片2
dによってディスク軸方向への緩みは規制されるが、デ
ィスク周方向や半径方向の伸縮に自由度を持つようにな
る。従って、パッド摺接部5が制動熱を受けた場合に
は、リング状外周部2aとリング体3のそれぞれが、デ
ィスク周方向や半径方向へ干渉することなく自由に膨脹
できて、熱歪みの発生が有効に抑えられるので、設定さ
れたブレーキ力を充分に発揮することができ、またディ
スクロータ1を偏荷重なく良好に回転させることができ
ると共に、摩擦パッドのライニングを偏摩耗させたり異
音を発生する等の不具合がなくなる。
にロータベース2の板材をそのまま用い、制動熱のヒー
トマスとして必要なパッド摺接部5の体積をリング状外
周部2aとリング体3との2枚重ねで確保したから、デ
ィスクロータ1を小径で軽量に形成できるようになる。
また、ロータハブ2bを利用して、リング状外周部2a
の内周側に複数の折曲げ片2dを突設し、これら折曲げ
片2dをディスク内周側からリング体3の外側面へ折返
して、ロータベース2とリング体3とを一体に連結する
ので、リング状外周部2aとリング体3は、折曲げ片2
dによってディスク軸方向への緩みは規制されるが、デ
ィスク周方向や半径方向の伸縮に自由度を持つようにな
る。従って、パッド摺接部5が制動熱を受けた場合に
は、リング状外周部2aとリング体3のそれぞれが、デ
ィスク周方向や半径方向へ干渉することなく自由に膨脹
できて、熱歪みの発生が有効に抑えられるので、設定さ
れたブレーキ力を充分に発揮することができ、またディ
スクロータ1を偏荷重なく良好に回転させることができ
ると共に、摩擦パッドのライニングを偏摩耗させたり異
音を発生する等の不具合がなくなる。
【0016】更に、折曲げ片2dの折返しによって空い
たロータハブ2bの空隙を車体取付け孔4として利用す
るので、別途に専用の取付け孔を形成することによっ
て、ロータハブ2bの強度を低下させてしまうことがな
くなると共に、成形型の形状を簡素化できて型代の低減
が図れる。また、ロータベースと2つのリング体とを溶
接やろう付けで固着する従来のものと較べると、外周の
舌片を溶接したり、この舌片を固着後に切除して仕上げ
加工する必要がないから、生産性と経済性を向上するこ
とができる。
たロータハブ2bの空隙を車体取付け孔4として利用す
るので、別途に専用の取付け孔を形成することによっ
て、ロータハブ2bの強度を低下させてしまうことがな
くなると共に、成形型の形状を簡素化できて型代の低減
が図れる。また、ロータベースと2つのリング体とを溶
接やろう付けで固着する従来のものと較べると、外周の
舌片を溶接したり、この舌片を固着後に切除して仕上げ
加工する必要がないから、生産性と経済性を向上するこ
とができる。
【0017】次に、図2に示す第2実施例では、リング
体3を第1実施例よりも厚く設定し、またリング体3に
形成される複数の結着用凹部3aを、ロータベース2の
折曲げ片2dの厚さよりも深く設定した点で、上述の第
1実施例と異なっている。
体3を第1実施例よりも厚く設定し、またリング体3に
形成される複数の結着用凹部3aを、ロータベース2の
折曲げ片2dの厚さよりも深く設定した点で、上述の第
1実施例と異なっている。
【0018】上述の設定により、ロータベース2とリン
グ体3との連結で、折曲げ片2dを結着用凹部3aへ折
返して嵌合した際に、折曲げ片2dがリング体3の外側
面との間に段差D1を以て結着用凹部3a内に凹んで収
容されることから、パッド摺接面5aとして、リング体
3のディスク半径方向の全幅W2を用いることができる
ようになる。
グ体3との連結で、折曲げ片2dを結着用凹部3aへ折
返して嵌合した際に、折曲げ片2dがリング体3の外側
面との間に段差D1を以て結着用凹部3a内に凹んで収
容されることから、パッド摺接面5aとして、リング体
3のディスク半径方向の全幅W2を用いることができる
ようになる。
【0019】本実施例は、第1実施例と同様の効果のほ
か、結着用凹部3aが形成されたリング体3の内側をパ
ッド摺接面5aとして有効に利用できるので、ディスク
ロータ1を第1実施例よりも更に小径及び軽量化するこ
とができ、また段差D1によって、制動熱の放散や排水
性を高めることが可能となる。更にこの段差D1を、折
曲げ片2dの外面を限界とする摩耗インジケータとして
利用することもでき、格別な加工を要することなく、パ
ッド摺接部5の摩耗限界量を知ることができるようにな
る。
か、結着用凹部3aが形成されたリング体3の内側をパ
ッド摺接面5aとして有効に利用できるので、ディスク
ロータ1を第1実施例よりも更に小径及び軽量化するこ
とができ、また段差D1によって、制動熱の放散や排水
性を高めることが可能となる。更にこの段差D1を、折
曲げ片2dの外面を限界とする摩耗インジケータとして
利用することもでき、格別な加工を要することなく、パ
ッド摺接部5の摩耗限界量を知ることができるようにな
る。
【0020】図3及び図4は本発明の第3実施例を示
し、ディスクロータ10は、ロータベース11とリング
体12とで構成される。ロータベース11のリング状外
周部11aには、外周縁に多数の折曲げ片11bが等間
隔で突設され、ディスク内周側のロータハブ11cに
は、複数の車体取付け孔11dが穿たれている。
し、ディスクロータ10は、ロータベース11とリング
体12とで構成される。ロータベース11のリング状外
周部11aには、外周縁に多数の折曲げ片11bが等間
隔で突設され、ディスク内周側のロータハブ11cに
は、複数の車体取付け孔11dが穿たれている。
【0021】リング体12の外周縁には、複数の結着用
凹部12aがロータベース11の折曲げ片11bに対応
して設けられている。各結着用凹部12aは、折曲げ片
11bの厚さと同一の深さで、且つ折曲げ片11bより
もやや大きく形成され、更に結着用凹部12aの外周側
に、折曲げ片11bの厚さに相当する切欠き12bが設
けられている。
凹部12aがロータベース11の折曲げ片11bに対応
して設けられている。各結着用凹部12aは、折曲げ片
11bの厚さと同一の深さで、且つ折曲げ片11bより
もやや大きく形成され、更に結着用凹部12aの外周側
に、折曲げ片11bの厚さに相当する切欠き12bが設
けられている。
【0022】ロータベース11とリング体12は、リン
グ状外周部11aの一側面にリング体12を重ね合わせ
し、各折曲げ片11bを結着用凹部12aへ折返して嵌
合することにより一体に連結され、リング状外周部11
aとリング体12とでパッド摺接部13が構成される。
また、結着用凹部12aを上述のように形成したことに
より、折曲げ片11bの折返し部分が、結着用凹部12
aの切欠き12b内にディスクロータ10の外周縁と面
一に収容され、更に折曲げ片11bの折返し部分よりも
先端側が、結着用凹部12a内にリング体12の外側面
と面一に収容されるようになり、パッド摺接面13a
が、リング体12のディスク半径方向の全幅W3を用い
て設定できるようになる。
グ状外周部11aの一側面にリング体12を重ね合わせ
し、各折曲げ片11bを結着用凹部12aへ折返して嵌
合することにより一体に連結され、リング状外周部11
aとリング体12とでパッド摺接部13が構成される。
また、結着用凹部12aを上述のように形成したことに
より、折曲げ片11bの折返し部分が、結着用凹部12
aの切欠き12b内にディスクロータ10の外周縁と面
一に収容され、更に折曲げ片11bの折返し部分よりも
先端側が、結着用凹部12a内にリング体12の外側面
と面一に収容されるようになり、パッド摺接面13a
が、リング体12のディスク半径方向の全幅W3を用い
て設定できるようになる。
【0023】図5及び図6は、本発明の第4実施例を示
すもので、ディスクロータ20は、リング状外周部21
aの内側に、車体取付け用のロータハブ21bを有する
ロータベース21と、リング状外周部21aの両側面に
重ね合わせされる一対のリング体22,22とで構成さ
れている。
すもので、ディスクロータ20は、リング状外周部21
aの内側に、車体取付け用のロータハブ21bを有する
ロータベース21と、リング状外周部21aの両側面に
重ね合わせされる一対のリング体22,22とで構成さ
れている。
【0024】ロータハブ21bの中央にはアクスル挿通
孔21cが設けられ、またリング状外周部21aの内周
側となるロータハブ21bの外周側と、該リング状外周
部21aの外周側のそれぞれに、複数の折曲げ片21
d,21dが突設されている。各リング体22は、ロー
タベース21のリング状外周部21aと略同一形状に形
成され、該リング体22の一側面内周側及び外周側に、
複数の結着用凹部22aが、ロータハブ21bの折曲げ
片21dと1つ置きに対応して設けられている。各結着
用凹部22aは、折曲げ片21dよりもやや大きく、且
つ折曲げ片21dの厚さよりもやや深く形成されてい
る。
孔21cが設けられ、またリング状外周部21aの内周
側となるロータハブ21bの外周側と、該リング状外周
部21aの外周側のそれぞれに、複数の折曲げ片21
d,21dが突設されている。各リング体22は、ロー
タベース21のリング状外周部21aと略同一形状に形
成され、該リング体22の一側面内周側及び外周側に、
複数の結着用凹部22aが、ロータハブ21bの折曲げ
片21dと1つ置きに対応して設けられている。各結着
用凹部22aは、折曲げ片21dよりもやや大きく、且
つ折曲げ片21dの厚さよりもやや深く形成されてい
る。
【0025】リング体22,22は、リング状外周部2
1aの両側面に、それぞれ結着用凹部22aと反対側の
面を重ね合わせして、結着用凹部22aと折曲げ片21
dとをディスク半径方向へ位置合わせしたのち、ロータ
ベース21の内外の折曲げ片21dをリング体22,2
2の外側面へ交互に折返して、対応するそれぞれの結着
用凹部22aへ嵌合することによりロータベース21と
一体に連結され、該ロータベース21とリング体22,
22とでディスクロータ20が構成されると共に、リン
グ状外周部21aとリング体22,22とでパッド摺接
部23が構成される。
1aの両側面に、それぞれ結着用凹部22aと反対側の
面を重ね合わせして、結着用凹部22aと折曲げ片21
dとをディスク半径方向へ位置合わせしたのち、ロータ
ベース21の内外の折曲げ片21dをリング体22,2
2の外側面へ交互に折返して、対応するそれぞれの結着
用凹部22aへ嵌合することによりロータベース21と
一体に連結され、該ロータベース21とリング体22,
22とでディスクロータ20が構成されると共に、リン
グ状外周部21aとリング体22,22とでパッド摺接
部23が構成される。
【0026】また折曲げ片21dは、リング体22の外
側面との間に段差D2を以て結着用凹部22aに収容さ
れ、リング体22,22のディスク半径方向の全幅W4
がパッド摺接面23a,23aとして設定されると共
に、折曲げ片21dの折返しで空いたロータハブ21b
の空隙を車体取付け孔24としている。
側面との間に段差D2を以て結着用凹部22aに収容さ
れ、リング体22,22のディスク半径方向の全幅W4
がパッド摺接面23a,23aとして設定されると共
に、折曲げ片21dの折返しで空いたロータハブ21b
の空隙を車体取付け孔24としている。
【0027】尚、第4実施例の変形例として、折曲げ片
と結着用凹部とをリング状外周部とリング体とに逆の関
係に設けてもよく、或いは双方のリング体に折曲げ片と
結着用凹部とを交互に設けて、折曲げ片を結着用凹部へ
嵌合したり、一方のリング体に折曲げ片を、他方のリン
グ体に結着用凹部をそれぞれ設けて、リング状外周部を
跨いで折曲げ片を結着用凹部へ嵌合することにより、一
対のリング体の間にリング状外周部を挟持することもで
きる。
と結着用凹部とをリング状外周部とリング体とに逆の関
係に設けてもよく、或いは双方のリング体に折曲げ片と
結着用凹部とを交互に設けて、折曲げ片を結着用凹部へ
嵌合したり、一方のリング体に折曲げ片を、他方のリン
グ体に結着用凹部をそれぞれ設けて、リング状外周部を
跨いで折曲げ片を結着用凹部へ嵌合することにより、一
対のリング体の間にリング状外周部を挟持することもで
きる。
【0028】折曲げ片は、リング状外周部とリング体の
一方または双方の内周側と外周側の一方または双方に設
けてもよい。このうち、折曲げ片をリング状外周部の内
周側やリング体の内周側に設けると、折曲げ片を外周側
に設ける場合に較べて材料採りがよくなり、歩留りの向
上が図れる。
一方または双方の内周側と外周側の一方または双方に設
けてもよい。このうち、折曲げ片をリング状外周部の内
周側やリング体の内周側に設けると、折曲げ片を外周側
に設ける場合に較べて材料採りがよくなり、歩留りの向
上が図れる。
【0029】また、上述の各実施例では、折曲げ片を結
着用凹部に嵌合して、ロータベースとリング体とを回り
止めしたが、それぞれの結着用凹部を一対の突起に代え
て、突起間に折曲げ片を嵌合させてもよい。更に、折曲
げ片を他のリング体やリング状外周部へ折返しながらカ
シメて連結しても、リング状外周部とリング体それぞれ
の熱膨張を許容しながら、ロータベースとリング体とを
回り止め状態に連結することもできるが、カシメによる
連結では、別途に凹凸等の係合手段を併用して、ロータ
ベースとリング体とを確実に連結することがより好まし
い。
着用凹部に嵌合して、ロータベースとリング体とを回り
止めしたが、それぞれの結着用凹部を一対の突起に代え
て、突起間に折曲げ片を嵌合させてもよい。更に、折曲
げ片を他のリング体やリング状外周部へ折返しながらカ
シメて連結しても、リング状外周部とリング体それぞれ
の熱膨張を許容しながら、ロータベースとリング体とを
回り止め状態に連結することもできるが、カシメによる
連結では、別途に凹凸等の係合手段を併用して、ロータ
ベースとリング体とを確実に連結することがより好まし
い。
【0030】折曲げ片をリング状摺接部の内周側に突設
する第1,第2及び第4実施例では、ロータハブがリン
グ状摺接部の内側全周に形成されているため、ロータハ
ブの一部を切り欠いて折曲げ片を設けるようになり、折
曲げ片の折返しによって空いたロータハブの空隙を車体
取付け孔として利用できるが、ロータハブがリング状摺
接部の内側へ部分に突出する形状で、ロータハブに折曲
げ片を形成できない場合には、折曲げ片をロータハブの
間に突設することとなる。
する第1,第2及び第4実施例では、ロータハブがリン
グ状摺接部の内側全周に形成されているため、ロータハ
ブの一部を切り欠いて折曲げ片を設けるようになり、折
曲げ片の折返しによって空いたロータハブの空隙を車体
取付け孔として利用できるが、ロータハブがリング状摺
接部の内側へ部分に突出する形状で、ロータハブに折曲
げ片を形成できない場合には、折曲げ片をロータハブの
間に突設することとなる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る車両用ディスクブレーキの
ディスクロータは、リング状外周部の内周側に車体取付
け用のロータハブを有するロータベースと、前記リング
状外周部の一側面に重ね合わせされるリング体とを備
え、該リング体と前記リング状外周部のいずれか一方ま
たは双方の内周側及び/または外周側に複数の折曲げ片
を突設し、該折曲げ片を他のリング体またはリング状外
周部へ折返してロータベースとリング体とを一体に連結
すると共に、該リング体とリング状外周部とでパッド摺
接部を構成したり、或いはリング状外周部の内周側に車
体取付け用のロータハブを有するロータベースと、前記
リング状外周部の両側面に重ね合わせされる一対のリン
グ体とを備え、両リング体と前記リング状外周部の少な
くとも1つの内周側及び/または外周側に複数の折曲げ
片を突設し、該折曲げ片を他のリング体またはリング状
外周部へ折返してロータベースとリング体とを一体に連
結すると共に、一対のリング体とリング状外周部とでパ
ッド摺接部を構成することにより、パッド摺接部が制動
熱を受けた場合に、リング状外周部とリング体のそれぞ
れが、ディスク周方向や半径方向へ互いに干渉すること
なく自由に膨脹できるようになって、熱歪みの発生が有
効に抑えられるので、設定されたブレーキ力を充分に発
揮することができ、またディスクロータを偏荷重なく良
好に回転させることができると共に、摩擦パッドのライ
ニングを偏摩耗させたり異音を発生する等の不具合がな
くなる。
ディスクロータは、リング状外周部の内周側に車体取付
け用のロータハブを有するロータベースと、前記リング
状外周部の一側面に重ね合わせされるリング体とを備
え、該リング体と前記リング状外周部のいずれか一方ま
たは双方の内周側及び/または外周側に複数の折曲げ片
を突設し、該折曲げ片を他のリング体またはリング状外
周部へ折返してロータベースとリング体とを一体に連結
すると共に、該リング体とリング状外周部とでパッド摺
接部を構成したり、或いはリング状外周部の内周側に車
体取付け用のロータハブを有するロータベースと、前記
リング状外周部の両側面に重ね合わせされる一対のリン
グ体とを備え、両リング体と前記リング状外周部の少な
くとも1つの内周側及び/または外周側に複数の折曲げ
片を突設し、該折曲げ片を他のリング体またはリング状
外周部へ折返してロータベースとリング体とを一体に連
結すると共に、一対のリング体とリング状外周部とでパ
ッド摺接部を構成することにより、パッド摺接部が制動
熱を受けた場合に、リング状外周部とリング体のそれぞ
れが、ディスク周方向や半径方向へ互いに干渉すること
なく自由に膨脹できるようになって、熱歪みの発生が有
効に抑えられるので、設定されたブレーキ力を充分に発
揮することができ、またディスクロータを偏荷重なく良
好に回転させることができると共に、摩擦パッドのライ
ニングを偏摩耗させたり異音を発生する等の不具合がな
くなる。
【0032】更に、ロータベースと一対のリング体と
を、溶接やろう付けで固着する従来のものと較べると、
外周の舌片を溶接したり、この舌片を固着後に切除して
仕上げ加工する必要がなくなるから、生産性と経済性を
向上することができる。
を、溶接やろう付けで固着する従来のものと較べると、
外周の舌片を溶接したり、この舌片を固着後に切除して
仕上げ加工する必要がなくなるから、生産性と経済性を
向上することができる。
【0033】また折曲げ片を、他のリング体またはリン
グ状外周部の外側面と面一乃至はこれよりも凹ませて折
返すと、折曲げ片を含めたリング体やリング状外周部の
外側面をパッド摺接面とすることができて、ディスクロ
ータを小径で且つ軽量に形成することができる。特に、
折曲げ片を凹ませた場合には、パッド摺接面となるリン
グ体やリング状外周部の外側面から折曲げ片までの段差
を、パッド摺接部の摩耗限界を知らせるインジケータと
して利用することができる。
グ状外周部の外側面と面一乃至はこれよりも凹ませて折
返すと、折曲げ片を含めたリング体やリング状外周部の
外側面をパッド摺接面とすることができて、ディスクロ
ータを小径で且つ軽量に形成することができる。特に、
折曲げ片を凹ませた場合には、パッド摺接面となるリン
グ体やリング状外周部の外側面から折曲げ片までの段差
を、パッド摺接部の摩耗限界を知らせるインジケータと
して利用することができる。
【0034】更に、折曲げ片をロータベース内周側のロ
ータハブに設けることにより、折曲げ片の折返しによっ
て空いたロータハブの空隙を車体取付け孔として利用で
きるので、ロータハブの強度を確保しながら、成形型の
形状を簡素化できて型代の低減が図れると共に、リング
状外周部やリング体の外周側に折曲げ片を設ける場合に
較べて歩留りがよくなり、経済性に一層優れる。
ータハブに設けることにより、折曲げ片の折返しによっ
て空いたロータハブの空隙を車体取付け孔として利用で
きるので、ロータハブの強度を確保しながら、成形型の
形状を簡素化できて型代の低減が図れると共に、リング
状外周部やリング体の外周側に折曲げ片を設ける場合に
較べて歩留りがよくなり、経済性に一層優れる。
【図1】本発明の第1実施例を示すディスクロータの斜
視図
視図
【図2】本発明の第2実施例を示すディスクロータの斜
視図
視図
【図3】本発明の第3実施例を示すディスクロータの半
分正面図
分正面図
【図4】図3のIV−IV断面図
【図5】本発明の第4実施例を示すディスクロータの半
分正面図
分正面図
【図6】図5のVI−VI断面図
1…ディスクロータ 2…ロータベース 2a…リング状外周部 2b…ロータハブ 2c…アクスル挿通孔 2d…折曲げ片 3…リング体 3a…結着用凹部 4…車体取付け孔 5…リング状外周部2aとリング体3とで構成されるパ
ッド摺接部 5a…パッド摺接面 D1…折曲げ片2dとリング体3との段差 10…ディスクロータ 11…ロータベース 11a…リング状外周部 11b…折曲げ片 11c…ロータハブ 11d…車体取付け孔 12…リング体 12a…結着用凹部 12b…結着用凹部12aの外周側に形成された折曲げ
片11bの厚さに相当する切欠き 13…リング状外周部11aとリング体12とからなる
パッド摺接部 13a…パッド摺接面 20…ディスクロータ 21…ロータベース 21a…リング状外周部 21b…ロータハブ 21c…アクスル挿通孔 21d…折曲げ片 22…ロータベース 23…リング状外周部21aとリング体22,22とか
らなるパッド摺接部 23a…パッド摺接面 D2…折曲げ片21dとリング体22との段差
ッド摺接部 5a…パッド摺接面 D1…折曲げ片2dとリング体3との段差 10…ディスクロータ 11…ロータベース 11a…リング状外周部 11b…折曲げ片 11c…ロータハブ 11d…車体取付け孔 12…リング体 12a…結着用凹部 12b…結着用凹部12aの外周側に形成された折曲げ
片11bの厚さに相当する切欠き 13…リング状外周部11aとリング体12とからなる
パッド摺接部 13a…パッド摺接面 20…ディスクロータ 21…ロータベース 21a…リング状外周部 21b…ロータハブ 21c…アクスル挿通孔 21d…折曲げ片 22…ロータベース 23…リング状外周部21aとリング体22,22とか
らなるパッド摺接部 23a…パッド摺接面 D2…折曲げ片21dとリング体22との段差
Claims (4)
- 【請求項1】 リング状外周部の内側に車体取付け用の
ロータハブを有するロータベースと、前記リング状外周
部の一側面に重ね合わせされるリング体とを備え、該リ
ング体と前記リング状外周部のいずれか一方または双方
の内周側及び/または外周側に複数の折曲げ片を突設
し、該折曲げ片を他のリング体またはリング状外周部へ
折返してロータベースとリング体とを一体に連結すると
共に、該リング体とリング状外周部とでパッド摺接部を
構成したことを特徴とする車両用ディスクブレーキのデ
ィスクロータ。 - 【請求項2】 リング状外周部の内側に車体取付け用の
ロータハブを有するロータベースと、前記リング状外周
部の両側面に重ね合わせされる一対のリング体とを備
え、両リング体と前記リング状外周部の少なくとも1つ
の内周側及び/または外周側に複数の折曲げ片を突設
し、該折曲げ片を他のリング体またはリング状外周部へ
折返してロータベースとリング体とを一体に連結すると
共に、一対のリング体とリング状外周部とでパッド摺接
部を構成したことを特徴とする車両用ディスクブレーキ
のディスクロータ。 - 【請求項3】 前記折曲げ片を、他のリング体またはリ
ング状外周部の外側面と面一乃至はこれよりも凹ませて
折返したことを特徴とする請求項1または2に記載の車
両用ディスクブレーキのディスクロータ。 - 【請求項4】 前記折曲げ片を前記ロータハブに形成
し、該折曲げ片の折返して空いたロータハブの空隙を車
体取付け孔としたことを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1つに記載の車両用ディスクブレーキのディスクロ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1148795A JPH08200410A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1148795A JPH08200410A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08200410A true JPH08200410A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11779410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1148795A Pending JPH08200410A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08200410A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012111771A1 (ja) | 2011-02-18 | 2012-08-23 | サンスター技研株式会社 | ブレーキディスク |
JP2014521892A (ja) * | 2011-07-26 | 2014-08-28 | サン・ジャン・インダストリーズ | 自動車用ディスクブレーキおよびその構成部品の組み立て方法 |
JP2015031294A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 松▲ケイ▼精密工業股▲フン▼有限公司 | ブレーキディスク構造 |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP1148795A patent/JPH08200410A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012111771A1 (ja) | 2011-02-18 | 2012-08-23 | サンスター技研株式会社 | ブレーキディスク |
US9188177B2 (en) | 2011-02-18 | 2015-11-17 | Sunstar Engineering Inc. | Brake disc |
JP2014521892A (ja) * | 2011-07-26 | 2014-08-28 | サン・ジャン・インダストリーズ | 自動車用ディスクブレーキおよびその構成部品の組み立て方法 |
JP2015031294A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 松▲ケイ▼精密工業股▲フン▼有限公司 | ブレーキディスク構造 |
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