JPH08200396A - 変速機の同期装置 - Google Patents
変速機の同期装置Info
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- JPH08200396A JPH08200396A JP2579295A JP2579295A JPH08200396A JP H08200396 A JPH08200396 A JP H08200396A JP 2579295 A JP2579295 A JP 2579295A JP 2579295 A JP2579295 A JP 2579295A JP H08200396 A JPH08200396 A JP H08200396A
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- cone
- inner cone
- tapered
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D2023/0656—Details of the tooth structure; Arrangements of teeth
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2023/0668—Details relating to tooth end or tip geometry
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D2023/0681—Double cone synchromesh clutches
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、ダブルコーン型の同期装置におい
て、他変速位置で走行中にインナコーンとアウタコーン
間のテーパ面に隙間を積極的に形成し、摩擦同期作用を
防止し、潤滑性の向上を目的とする。 【構成】ギヤドッグ１１と対面する側のアウタコーン１
２の円周面複数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成し
ている突起部１２ａを設け、ギヤドッグ１１の円周上複
数箇所に前記突起部１２ａの傾斜角度面が接触係合する
傾斜角度の接触面を有し、前記アウタコーン１２をギヤ
ドッグ１１に対し離間する方向に反力を付与する係合溝
１１ａを設けた構成を特徴とする。
て、他変速位置で走行中にインナコーンとアウタコーン
間のテーパ面に隙間を積極的に形成し、摩擦同期作用を
防止し、潤滑性の向上を目的とする。 【構成】ギヤドッグ１１と対面する側のアウタコーン１
２の円周面複数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成し
ている突起部１２ａを設け、ギヤドッグ１１の円周上複
数箇所に前記突起部１２ａの傾斜角度面が接触係合する
傾斜角度の接触面を有し、前記アウタコーン１２をギヤ
ドッグ１１に対し離間する方向に反力を付与する係合溝
１１ａを設けた構成を特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車における変速機
の同期装置に関するものである。
の同期装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】変速機の同期装置として、周速度差によ
ってコーンクラッチに摩擦トルクを発生させ、その摩擦
トルクを利用して同期させるボルグワーナー式のものが
多く用いられている。
ってコーンクラッチに摩擦トルクを発生させ、その摩擦
トルクを利用して同期させるボルグワーナー式のものが
多く用いられている。
【０００３】この装置の一般的な構造は特開昭６０−１
９１２６７号で開示されているように、主軸上でシンク
ロスリーブを備えたシンクロハブと一体回転するインナ
コーンブッシュと、このインナコーンブッシュの外周で
所要回転角の相対回転を許容して回転方向を前記インナ
コーンブッシュと係合し、テーパ外周面を有するインナ
コーンと、このインナコーンのテーパ外周面と対面する
テーパ内周面を有し、外周に歯が設けられているシンク
ロリングと、前記主軸上に回転自在に軸承されている入
力ギヤと、この入力ギヤと一体回転するギヤドッグと、
このギヤドッグと回転方向を係合し、前記シンクロリン
グ並びにインナコーンに形成されている前記テーパ面に
摩擦接触するアウタコーンとを備え、前記シンクロハブ
の外周に主軸軸線方向に移動可能にスプライン嵌合され
ているシンクロスリーブをシンクロリング方向にシフト
させることにより、シンクロリングの歯に当接して同期
させ、さらに、シンクロリングの歯をかきわけてギヤド
ッグに噛合し、回転伝達する構成である。
９１２６７号で開示されているように、主軸上でシンク
ロスリーブを備えたシンクロハブと一体回転するインナ
コーンブッシュと、このインナコーンブッシュの外周で
所要回転角の相対回転を許容して回転方向を前記インナ
コーンブッシュと係合し、テーパ外周面を有するインナ
コーンと、このインナコーンのテーパ外周面と対面する
テーパ内周面を有し、外周に歯が設けられているシンク
ロリングと、前記主軸上に回転自在に軸承されている入
力ギヤと、この入力ギヤと一体回転するギヤドッグと、
このギヤドッグと回転方向を係合し、前記シンクロリン
グ並びにインナコーンに形成されている前記テーパ面に
摩擦接触するアウタコーンとを備え、前記シンクロハブ
の外周に主軸軸線方向に移動可能にスプライン嵌合され
ているシンクロスリーブをシンクロリング方向にシフト
させることにより、シンクロリングの歯に当接して同期
させ、さらに、シンクロリングの歯をかきわけてギヤド
ッグに噛合し、回転伝達する構成である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造では、
他の変速位置で走行中にアウタコーンがギヤドッグ側に
片寄り傾向となり、インナコーンとアウタコーン間のテ
ーパ面に摩擦同期作用が発生し、これによるブレーキ作
用で変速機の伝達効率を低下し、摩擦発熱による潤滑油
の劣化やインナコーンとアウタコーンの摩耗の原因にな
ることがある。
他の変速位置で走行中にアウタコーンがギヤドッグ側に
片寄り傾向となり、インナコーンとアウタコーン間のテ
ーパ面に摩擦同期作用が発生し、これによるブレーキ作
用で変速機の伝達効率を低下し、摩擦発熱による潤滑油
の劣化やインナコーンとアウタコーンの摩耗の原因にな
ることがある。
【０００５】本発明の目的は、他変速位置で走行中にイ
ンナコーンとアウタコーン間のテーパ面に隙間を積極的
に形成し、摩擦同期作用を防止し、潤滑性を向上したこ
とである。
ンナコーンとアウタコーン間のテーパ面に隙間を積極的
に形成し、摩擦同期作用を防止し、潤滑性を向上したこ
とである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の要旨は、主軸上でシンクロスリーブを備え
たシンクロハブと一体回転するインナコーンブッシュ
と、このインナコーンブッシュの外周で所要回転角の相
対回転を許容して回転方向を前記インナコーンブッシュ
と係合し、テーパ外周面を有するインナコーンと、この
インナコーンのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を
有し、外周に歯が設けられているシンクロリングと、前
記主軸上に回転自在に軸承されている入力ギヤと、この
入力ギヤと一体回転するギヤドッグと、このギヤドッグ
と回転方向を係合し、前記シンクロリング並びにインナ
コーンに形成されている前記テーパ面に摩擦接触するア
ウタコーンとを備えた変速機の同期装置において、前記
ギヤドッグと対面する側の前記アウタコーンの円周面複
数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成している突起部
を設け、前記ギヤドッグの円周上複数箇所に前記突起部
の傾斜角度面が接触係合する傾斜角度の接触面を有し、
前記アウタコーンをギヤドッグに対し離間する方向に反
力を付与する係合溝を設けたことである。
めの本発明の要旨は、主軸上でシンクロスリーブを備え
たシンクロハブと一体回転するインナコーンブッシュ
と、このインナコーンブッシュの外周で所要回転角の相
対回転を許容して回転方向を前記インナコーンブッシュ
と係合し、テーパ外周面を有するインナコーンと、この
インナコーンのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を
有し、外周に歯が設けられているシンクロリングと、前
記主軸上に回転自在に軸承されている入力ギヤと、この
入力ギヤと一体回転するギヤドッグと、このギヤドッグ
と回転方向を係合し、前記シンクロリング並びにインナ
コーンに形成されている前記テーパ面に摩擦接触するア
ウタコーンとを備えた変速機の同期装置において、前記
ギヤドッグと対面する側の前記アウタコーンの円周面複
数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成している突起部
を設け、前記ギヤドッグの円周上複数箇所に前記突起部
の傾斜角度面が接触係合する傾斜角度の接触面を有し、
前記アウタコーンをギヤドッグに対し離間する方向に反
力を付与する係合溝を設けたことである。
【０００７】また、主軸上でシンクロスリーブを備えた
シンクロハブと一体回転するインナコーンブッシュと、
このインナコーンブッシュの外周で所要回転角の相対回
転を許容して回転方向を前記インナコーンブッシュと係
合し、テーパ外周面を有するインナコーンと、このイン
ナコーンのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を有
し、外周に歯が設けられているシンクロリングと、前記
主軸上に回転自在に軸承されている入力ギヤと、この入
力ギヤと一体回転するギヤドッグと、このギヤドッグと
回転方向を係合し、前記シンクロリング並びにインナコ
ーンに形成されている前記テーパ面に摩擦接触するアウ
タコーンとを備えた変速機の同期装置において、前記シ
ンクロハブと対面する側の前記アウタコーンの円周面複
数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成している突起部
を設け、前記ギヤドッグの円周上複数箇所に前記突起部
の傾斜角度面が接触係合する傾斜角度の接触面を有し、
前記アウタコーンをギヤドッグに対し離間する方向に反
力を付与する係合溝を設け、前記シンクロハブと対面す
る側の前記アウタコーンの円周面複数箇所に低摩擦材を
介して前記シンクロハブに当接する突起を形成したこと
である。
シンクロハブと一体回転するインナコーンブッシュと、
このインナコーンブッシュの外周で所要回転角の相対回
転を許容して回転方向を前記インナコーンブッシュと係
合し、テーパ外周面を有するインナコーンと、このイン
ナコーンのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を有
し、外周に歯が設けられているシンクロリングと、前記
主軸上に回転自在に軸承されている入力ギヤと、この入
力ギヤと一体回転するギヤドッグと、このギヤドッグと
回転方向を係合し、前記シンクロリング並びにインナコ
ーンに形成されている前記テーパ面に摩擦接触するアウ
タコーンとを備えた変速機の同期装置において、前記シ
ンクロハブと対面する側の前記アウタコーンの円周面複
数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成している突起部
を設け、前記ギヤドッグの円周上複数箇所に前記突起部
の傾斜角度面が接触係合する傾斜角度の接触面を有し、
前記アウタコーンをギヤドッグに対し離間する方向に反
力を付与する係合溝を設け、前記シンクロハブと対面す
る側の前記アウタコーンの円周面複数箇所に低摩擦材を
介して前記シンクロハブに当接する突起を形成したこと
である。
【０００８】
【作用】上記の構成により、他の変速位置で走行中にア
ウタコーンとインナコーン及びシンクロリングがテーパ
面接触して回転方向に引きずり力が発生すると、アウタ
コーンの円周面複数箇所に突設している突起部とギヤド
ッグの円周上複数箇所に設けられている係合溝との傾斜
角度面によってアウタコーンをギヤドッグに対し離間す
る軸方向に動かす反力が付与され、アウタコーンはシン
クロハブ側に寄せられてインナコーンとアウタコーン間
のテーパ面に隙間を積極的に形成する。
ウタコーンとインナコーン及びシンクロリングがテーパ
面接触して回転方向に引きずり力が発生すると、アウタ
コーンの円周面複数箇所に突設している突起部とギヤド
ッグの円周上複数箇所に設けられている係合溝との傾斜
角度面によってアウタコーンをギヤドッグに対し離間す
る軸方向に動かす反力が付与され、アウタコーンはシン
クロハブ側に寄せられてインナコーンとアウタコーン間
のテーパ面に隙間を積極的に形成する。
【０００９】また、シンクロハブと対面する側アウタコ
ーンの円周面複数箇所に低摩擦材を介して前記シンクロ
ハブに当接する突起を形成したものにおいては、前記の
作用に加えて、シンクロハブ側へのアウタコーンの動き
を規制し、シンクロリングとシンクロハブとの対面間の
隙間を確保する。
ーンの円周面複数箇所に低摩擦材を介して前記シンクロ
ハブに当接する突起を形成したものにおいては、前記の
作用に加えて、シンクロハブ側へのアウタコーンの動き
を規制し、シンクロリングとシンクロハブとの対面間の
隙間を確保する。
【００１０】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明の第１実施例を示し、７は主軸、１は
テーパ外周面を有するインナコーンブッシュであり、前
記主軸７上でシンクロハブ５と一体的に回転する。前記
シンクロハブ５の外周にはシンクロスリーブ６がスプラ
イン嵌合により主軸７の軸線方向に移動可能に設けられ
ている。
る。図１は本発明の第１実施例を示し、７は主軸、１は
テーパ外周面を有するインナコーンブッシュであり、前
記主軸７上でシンクロハブ５と一体的に回転する。前記
シンクロハブ５の外周にはシンクロスリーブ６がスプラ
イン嵌合により主軸７の軸線方向に移動可能に設けられ
ている。
【００１１】２ａは前記インナコーンブッシュ１の外周
で所要回転角の相対回転を許容して回転方向をピン１４
にて係合するインナコーンであり、２ｂは前記インナコ
ーン２ａのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を有
し、その外周に歯１０が設けられているシンクロリング
である。
で所要回転角の相対回転を許容して回転方向をピン１４
にて係合するインナコーンであり、２ｂは前記インナコ
ーン２ａのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を有
し、その外周に歯１０が設けられているシンクロリング
である。
【００１２】８は前記主軸７上に軸受９を介して回転自
在に軸承されている入力ギヤであり、この入力ギヤ８に
は、入力ギヤ８と一体回転するギヤドッグ１１が設けら
れている。
在に軸承されている入力ギヤであり、この入力ギヤ８に
は、入力ギヤ８と一体回転するギヤドッグ１１が設けら
れている。
【００１３】１２はアウタコーンである。このアウタコ
ーン１２は前記ギヤドッグ１１と回転方向を係合し、か
つ前記シンクロリング２ｂ並びにインナコーン２ａに形
成されている前記テーパ面に摩擦接触する。
ーン１２は前記ギヤドッグ１１と回転方向を係合し、か
つ前記シンクロリング２ｂ並びにインナコーン２ａに形
成されている前記テーパ面に摩擦接触する。
【００１４】本発明は上記の構成において、図２で示す
ように、前記ギヤドッグ１１と対面する側の前記アウタ
コーン１２の円周面複数箇所に、回転方向の面が傾斜角
度θ２を形成している突起部１２ａを設け、前記ギヤド
ッグ１１の円周上複数箇所に前記突起部１２ａの傾斜角
度面が接触係合する傾斜角度θ１の接触面を有する係合
溝１１ａを設けたものである。尚、突起部１２ａの傾斜
角度θと係合溝１１ａの傾斜角度θ１は同じ角度である
ことが望ましい。
ように、前記ギヤドッグ１１と対面する側の前記アウタ
コーン１２の円周面複数箇所に、回転方向の面が傾斜角
度θ２を形成している突起部１２ａを設け、前記ギヤド
ッグ１１の円周上複数箇所に前記突起部１２ａの傾斜角
度面が接触係合する傾斜角度θ１の接触面を有する係合
溝１１ａを設けたものである。尚、突起部１２ａの傾斜
角度θと係合溝１１ａの傾斜角度θ１は同じ角度である
ことが望ましい。
【００１５】上記第１実施例の構成においては、他の変
速位置で走行中にアウタコーン１２とインナコーン２ａ
及びシンクロリング２ｂがテーパ面接触して回転方向に
引きずり力Ｃが発生すると、アウタコーン１２の円周面
複数箇所に突設している突起部１２ａとギヤドッグ１１
の円周上複数箇所に設けられている係合溝１１ａとの傾
斜角度θ２，θ１の面によってアウタコーン１２をギヤ
ドッグ１１に対し離間する軸方向に動かす反力Ｄが付与
され、アウタコーン１２はシンクロハブ５側に寄せられ
てインナコーン２ａとアウタコーン１２間のテーパ面に
隙間を積極的に形成し、摩擦同期作用を確実に防止す
る。
速位置で走行中にアウタコーン１２とインナコーン２ａ
及びシンクロリング２ｂがテーパ面接触して回転方向に
引きずり力Ｃが発生すると、アウタコーン１２の円周面
複数箇所に突設している突起部１２ａとギヤドッグ１１
の円周上複数箇所に設けられている係合溝１１ａとの傾
斜角度θ２，θ１の面によってアウタコーン１２をギヤ
ドッグ１１に対し離間する軸方向に動かす反力Ｄが付与
され、アウタコーン１２はシンクロハブ５側に寄せられ
てインナコーン２ａとアウタコーン１２間のテーパ面に
隙間を積極的に形成し、摩擦同期作用を確実に防止す
る。
【００１６】さらに、図３は本発明の第２実施例であ
り、主要構成は前記第１実施例と同じであるが、前記ア
ウタコーン１２のシンクロハブ５と対面する側の円周面
複数箇所に低摩擦材１３を介して前記シンクロハブ５に
当接する突起１２ｃを形成した構造である。ここにおい
て、前記低摩擦材１３はナイロン又はセラミックス等が
適当であり、これを突起１２ｃの先端にコーテイングす
る。
り、主要構成は前記第１実施例と同じであるが、前記ア
ウタコーン１２のシンクロハブ５と対面する側の円周面
複数箇所に低摩擦材１３を介して前記シンクロハブ５に
当接する突起１２ｃを形成した構造である。ここにおい
て、前記低摩擦材１３はナイロン又はセラミックス等が
適当であり、これを突起１２ｃの先端にコーテイングす
る。
【００１７】上記第２実施例の構成においては、他の変
速位置で走行中におけるインナコーン２ａとアウタコー
ン１２間のテーパ面に隙間を積極的に形成し、摩擦同期
作用を確実に防止する上記第１実施例の作用に加えて、
シンクロハブ５側へのアウタコーン１２の動きを突起１
２ｃがシンクロハブ５に当接して規制し、シンクロリン
グ１０とシンクロハブ５との対面間の隙間Ｅを確保し、
シンクロリング１０とシンクロハブ５との摩擦を防止す
る。
速位置で走行中におけるインナコーン２ａとアウタコー
ン１２間のテーパ面に隙間を積極的に形成し、摩擦同期
作用を確実に防止する上記第１実施例の作用に加えて、
シンクロハブ５側へのアウタコーン１２の動きを突起１
２ｃがシンクロハブ５に当接して規制し、シンクロリン
グ１０とシンクロハブ５との対面間の隙間Ｅを確保し、
シンクロリング１０とシンクロハブ５との摩擦を防止す
る。
【００１８】尚、上記突起１２ｃがシンクロハブ５に当
接してシンクロハブ５側へのアウタコーン１２の動きを
規制する際に、突起１２ｃとシンクロハブ５との摺接摩
擦は突起１２ｃの先端にコーテイングされている低摩擦
材１３によって滑動作用を行い、摩擦損失や焼き付きを
防止している。
接してシンクロハブ５側へのアウタコーン１２の動きを
規制する際に、突起１２ｃとシンクロハブ５との摺接摩
擦は突起１２ｃの先端にコーテイングされている低摩擦
材１３によって滑動作用を行い、摩擦損失や焼き付きを
防止している。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明によると、変速機に
おける所謂ダブルコーン型の同期装置において、他の変
速位置で走行中に引きずり力が発生したときに、アウタ
コーンの円周面複数箇所に突設している突起部とギヤド
ッグの円周上複数箇所に設けられている係合溝との傾斜
角度面による簡単な構成によってアウタコーンをギヤド
ッグに対し離間する軸方向に動かす反力を付与し、イン
ナコーンとアウタコーン間のテーパ面に隙間を積極的に
形成するため、摩擦損失が低減され変速機の伝達効率を
向上すると共に、摩擦発熱による潤滑油の劣化やインナ
コーンとアウタコーンの摩耗を防止する。
おける所謂ダブルコーン型の同期装置において、他の変
速位置で走行中に引きずり力が発生したときに、アウタ
コーンの円周面複数箇所に突設している突起部とギヤド
ッグの円周上複数箇所に設けられている係合溝との傾斜
角度面による簡単な構成によってアウタコーンをギヤド
ッグに対し離間する軸方向に動かす反力を付与し、イン
ナコーンとアウタコーン間のテーパ面に隙間を積極的に
形成するため、摩擦損失が低減され変速機の伝達効率を
向上すると共に、摩擦発熱による潤滑油の劣化やインナ
コーンとアウタコーンの摩耗を防止する。
【００２０】さらに、シンクロハブと対面する側アウタ
コーンの円周面複数箇所に低摩擦材を介して前記シンク
ロハブに当接する突起を形成し、シンクロハブ側へのア
ウタコーンの動きを規制した構成により前記の効果に加
えて、シンクロリングとシンクロハブとの対面間の隙間
を確保し、シンクロリングとシンクロハブとによる摩擦
損失や焼き付きを防止する効果を有している。
コーンの円周面複数箇所に低摩擦材を介して前記シンク
ロハブに当接する突起を形成し、シンクロハブ側へのア
ウタコーンの動きを規制した構成により前記の効果に加
えて、シンクロリングとシンクロハブとの対面間の隙間
を確保し、シンクロリングとシンクロハブとによる摩擦
損失や焼き付きを防止する効果を有している。
【図１】本発明の第１実施例の断面図
【図２】図１のＡ−Ａ断線面図
【図３】本発明の第２実施例の断面図
【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図
１ インナコーンブッシュ ２ａ インナコーン ２ｂ シンクロリング ５ シンクロハブ ６ シンクロスリーブ ７ 主軸 ８ 入力ギヤ １０ シンクロリングの歯 １１ ギヤドッグ １１ａ 係合溝 １２ アウタコーン １２ａ 突起部 １２ｃ 突起 １３ 低摩擦材
Claims (2)
- 【請求項１】 主軸上でシンクロスリーブを備えたシン
クロハブと一体回転するインナコーンブッシュと、この
インナコーンブッシュの外周で所要回転角の相対回転を
許容して回転方向を前記インナコーンブッシュと係合
し、テーパ外周面を有するインナコーンと、このインナ
コーンのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を有し、
外周に歯が設けられているシンクロリングと、前記主軸
上に回転自在に軸承されている入力ギヤと、この入力ギ
ヤと一体回転するギヤドッグと、このギヤドッグと回転
方向を係合し、前記シンクロリング並びにインナコーン
に形成されている前記テーパ面に摩擦接触するアウタコ
ーンとを備えた変速機の同期装置において、 前記ギヤドッグと対面する側の前記アウタコーンの円周
面複数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成している突
起部を設け、 前記ギヤドッグの円周上複数箇所に前記突起部の傾斜角
度面が接触係合する傾斜角度の接触面を有し、前記アウ
タコーンをギヤドッグに対し離間する方向に反力を付与
する係合溝を設けたことを特徴とする変速機の同期装
置。 - 【請求項２】 主軸上でシンクロスリーブを備えたシン
クロハブと一体回転するインナコーンブッシュと、この
インナコーンブッシュの外周で所要回転角の相対回転を
許容して回転方向を前記インナコーンブッシュと係合
し、テーパ外周面を有するインナコーンと、このインナ
コーンのテーパ外周面と対面するテーパ内周面を有し、
外周に歯が設けられているシンクロリングと、前記主軸
上に回転自在に軸承されている入力ギヤと、この入力ギ
ヤと一体回転するギヤドッグと、このギヤドッグと回転
方向を係合し、前記シンクロリング並びにインナコーン
に形成されている前記テーパ面に摩擦接触するアウタコ
ーンとを備えた変速機の同期装置において、 前記シンクロハブと対面する側の前記アウタコーンの円
周面複数箇所に回転方向の面が傾斜角度を形成している
突起部を設け、 前記ギヤドッグの円周上複数箇所に前記突起部の傾斜角
度面が接触係合する傾斜角度の接触面を有し、前記アウ
タコーンをギヤドッグに対し離間する方向に反力を付与
する係合溝を設け、 前記シンクロハブと対面する側の前記アウタコーンの円
周面複数箇所に低摩擦材を介して前記シンクロハブに当
接する突起を形成したことを特徴とする変速機の同期装
置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP02579295A JP3378688B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 変速機の同期装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02579295A JP3378688B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 変速機の同期装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08200396A true JPH08200396A (ja) | 1996-08-06 |
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ID=12175693
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP02579295A Expired - Fee Related JP3378688B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 変速機の同期装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3378688B2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1101965A3 (de) * | 1999-11-15 | 2002-06-19 | HOERBIGER Antriebstechnik GmbH | Mehrfach-Synchronisiereinheit für Schaltgetriebe |
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| CN108425957A (zh) * | 2018-05-07 | 2018-08-21 | 申晓丽 | 一种改进的稳定型润滑连接法兰件 |
| CN108518424A (zh) * | 2018-05-07 | 2018-09-11 | 申晓丽 | 一种改进的可拆卸稳定型润滑连接法兰 |
| CN111795079A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-10-20 | 陕西法士特汽车传动集团有限责任公司 | 一种大容量嵌入式锥面同步器、变速器 |
-
1995
- 1995-01-23 JP JP02579295A patent/JP3378688B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN111795079A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-10-20 | 陕西法士特汽车传动集团有限责任公司 | 一种大容量嵌入式锥面同步器、变速器 |
| CN111795079B (zh) * | 2020-06-24 | 2024-06-11 | 陕西法士特汽车传动集团有限责任公司 | 一种大容量嵌入式锥面同步器、变速器 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3378688B2 (ja) | 2003-02-17 |
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