JP2907973B2 - 変速機の同期装置 - Google Patents

変速機の同期装置

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、手動変速機に用いられる同期装置に関し、
とりわけ、カップリングスリーブとクラッチギアとの間
の回転同期を行うに、インナーコーンおよびアウターコ
ーンからなる、謂わゆるダブルコーンを用いた同期装置
に関する。
《従来の技術》 この種の同期装置としては、例えば実開昭62−200842
号公報に開示されるものが従来存在し、シンクロハブに
若干の軸方向移動を可能にして回転方向に係止されるイ
ンナーコーン(インナーボークリング)とアウターコー
ン(アウターボークリング)とを備え、これらインナー
コーンとアウターコーンとの間に、クラッチギアに回転
方向に係止される中間コーン(シンクロコーン)を配置
し、同期装置の作動時にインナーコーンとアウターコー
ンとを中間コーンの両面に圧接することにより、大きな
摩擦力を発生させて迅速に回転同期を行うことができる
ようになっている。
また、かかるダブルコーンタイプの同期装置では大き
な摩擦力が発生されるため、摩擦面に潤滑油を供給する
必要があるが、前記実開昭62−200842号公報に開示され
るものでは、インナーコーンおよびアウターコーンをそ
れぞれ径方向に貫通して形成された透孔を介して、中間
コーン両面の摩擦面に潤滑油を供給するようになってい
る。
《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、かかる従来の同期装置にあっては、前
記インナーコーンおよびアウターコーンのコーン面、つ
まり、中間コーンとの摩擦面は、摩擦力を大きくする上
でその面積を可能なかぎり大きくした方がよく、従っ
て、前記潤滑油供給用の透孔はその開口面積を大きく設
定することができない。
このため、どうしても前記透孔を介して供給される潤
滑油量は少なくなり、変速操作が頻繁に行われる蛇行し
た坂道等では、同期装置が焼き付き易くなってしまうと
いう課題があった。
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、回転同
期時の摩擦力を低下させることなく潤滑油の供給量を大
幅に増大して、焼き付きを確実に防止することができる
変速機の同期装置を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 かかる目的を達成するために本発明は、シンクロハブ
に若干の軸方向移動を可能として回転方向に係止され、
かつ、それぞれが同心状に配置されるインナーコーンお
よびアウターコーンと、これらインナーコーンとアウタ
ーコーンにそれぞれ形成されるコーン面間に配置される
中間コーンと、変速ギヤの一端側に一体に設けられるク
ラッチギアに形成され、前記中間コーンの一端部を挿入
してこれを回転方向に係止する係止穴とを備え、前記シ
ンクロハブに噛合されたカップリングスリーブの軸方向
移動により、前記インナコーン又はアウターコーンの一
方を前記中間コーンに圧接する方向に移動し、この時に
インナーコーンおよびアウターコーンと中間コーンとの
間に発生される摩擦抵抗で、カップリングスリーブとク
ラッチギアとの間の回転同期を行い、最終的にカップリ
ングスリーブがクラッチギアに噛合される変速機の同期
装置において、前記中間コーンを係止する係止穴に潤滑
油を供給する潤滑油供給手段を設け、この係止穴からイ
ンナーコーンおよびアウターコーンと中間コーンとの間
に潤滑油を供給する構成とする。
ここで、前記潤滑油供給手段は、変速ギアを貫通して
係止穴に連通する通路とすることができる。
また、変速ギアを貫通する前記通路は、前記変速ギア
の他端側に行くに従って、この変速ギアの回転方向に対
して逆方向に傾斜することが望ましい。
一方、前記係止穴の開口部を変速ギアの歯部に対向し
て形成し、この変速ギアとこれに噛合されるギアとの歯
合部を潤滑油供給手段として、この歯合部から押し出さ
れる潤滑油の一部を係止穴に導入することができる。
また、変速ギアを貫通して係止穴に連通する通路を形
成し、この通路の開口部を同期装置が取り付けられた取
付軸の支持部に対向して形成し、この支持部に潤滑油供
給するオイルパスを潤滑油供給手段として、このオイル
パスから供給される潤滑油の一部を前記通路に導入する
構成とすることもできる。
《作用》 以上の構成により本発明の変速機の同期装置にあって
は、中間コーンを係止する係止穴に潤滑油を供給する潤
滑油供給手段を設け、この係止穴からインナーコーンお
よびアウターコーンと中間コーンとの間に潤滑油を供給
するようにしたので、これらインナーコーンおよびアウ
ターコーンのコーン面の摩擦面積を削減すること無く潤
滑油供給を行うことができ、従って、前記係止穴の開口
面積を大きくすることができる。
ここで、前記潤滑油供給手段は、変速ギアを貫通して
係止穴に連通する通路とすることにより、変速ギアで掻
き上げられた潤滑油はその一部がこの通路から導入さ
れ、そして、係止穴へと供給されることになり、潤滑油
供給手段の構成を著しく簡単化することができる。
また、変速ギアを貫通する前記通路を、前記変速ギア
の他端側に行くに従って、この変速ギアの回転方向に対
して逆方向に傾斜する構成とすることにより、この通路
は潤滑油をより多く掻き込む方向に傾斜されることにな
り、前記係止穴、延いては、前記インナーコーンおよび
アウターコーンへの潤滑油供給量を更に増大することが
できる。
一方、前記係止穴の開口部を変速ギアの歯部に対向し
て形成し、この変速ギアとこれに噛合されるギアとの歯
合部を潤滑油供給手段として、この歯合部から押し出さ
れる潤滑油の一部を係止穴に導入することにより、潤滑
油供給手段として既存のギアを用いて構成の簡略化を行
うことができる。
また、変速ギアを貫通して係止穴に連通する通路を形
成し、この通路の開口部を同期装置が取り付けられた取
付軸の支持部に対向して形成し、この支持部に潤滑油供
給するオイルパスを潤滑油供給手段として、このオイル
パスから供給される潤滑油の一部を前記通路に導入する
構成とすることにより、オイルパスから供給される多量
の潤滑油により前記通路に導入される潤滑油量を大幅に
増大することができる。
《実施例》 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
即ち、第1図(A),(B),(C)はそれぞれ本発
明の第1実施例を示す変速機の同期装置10で、この同期
装置10は取付軸12を介して図外のミッションケースに支
持される。
尚、前記取付軸12は通常アウトプットシャフト又はカ
ウンターシャフトであり、前記同期装置12はこの取付軸
12と、この取付軸12に回転自在に装着された変速ギア14
との間に配置され、これら取付軸12と変速ギア14との間
で行われるトルクの伝達又は遮断を、この同期装置10に
よって行うようになっている。
前記同期装置10は、シンクロハブ16,カップリングス
リーブ18,インサートキー20,インナーコーン22,アウタ
ーコーン24,中間コーン26,クラッチギア28により概略構
成される。
前記シンクロハブ16は前記取付軸12の外周にスプライ
ン嵌合されて、これらシンクロハブ16と取付軸12とは一
体に回転できるようになっている。
前記カップリングスリーブ18は前記シンクロハブ16の
外周にスプライン嵌合され、これら両者は一体に回転さ
れると共に、カップリングスリーブ18はシンクロハブ16
に対して軸方向移動が可能となっている。
そして、前記カップリングスリーブ18の外周に形成さ
れた環状溝18aには、図外のシフトフォークが係合さ
れ、運転者が図外のコントロールレバーをシフト操作す
ることにより、カップリングスリーブ18は軸方向移動さ
れるようになっている。
前記シンクロハブ16の外周には複数の軸方向の切欠溝
16aが形成され、この切欠溝16a内に前記インサートキー
20が挿入される。
前記インサートキー20は前記カップリングスリーブ18
に係脱可能に係止され、このカップリングスリーブ18に
伴って軸方向移動されるようになっており、かつ、この
インサートキー20に所定の抵抗力が作用したときにカッ
プリングスリーブ18から離脱されるようになっている。
前記インナーコーン22および前記アウターコーン24は
それぞれ環状に形成されると共に、適宜間隔をもって同
心状に配置され、そして、これらインナーコーン22およ
びアウターコーン24は前記シンクロハブ16に係合され
て、それぞれ若干の軸方向移動が可能となっていると共
に、このシンクロハブ16と若干の相対回転を可能にし
て、一体に回転されるようになっている。
また、前記インナーコーン22外周と前記アウターコー
ン24内周は、それぞれ同一方向(シンクロハブ16側が縮
径される方向)に傾斜されるコーン面22a,24aとして形
成され、これらコーン面22a,24a間に前記中間コーン26
が配置される。
尚、前記アウターコーン28の外周には、前記シンクロ
ハブ16の外周に形成されたスプライン歯と同一径の歯24
bが形成されている。
前記クラッチギア28は環状に形成されて、その外周に
前記アウターコーン28外周の歯24bと同一径のギア歯28a
が形成されており、かつ、このクラッチギア28は前記変
速ギア14のシンクロハブ16側に圧入固定されて、これら
クラッチギア28と変速ギア14とは一体に回転されるよう
になっている。
また、前記クラッチギア28には、これを軸方向に貫通
する係止穴30が周方向に複数形成され、これら係止穴30
には前記中間コーン26から突設された係止突起26aが嵌
合されている。
従って、前記中間コーン26は前記クラッチギア28延い
ては変速ギア14と一体に回転されると共に、若干の軸方
向移動が可能となっている。
従って、前記同期装置10では、カップリングスリーブ
18が図中右方に移動すると、これに伴ってインサートキ
ー20も移動し、このインサートキー20はアウターコーン
24を図中右方に押圧する。
すると、前記アウターコーン24は中間コーン26に圧接
され、更に、これらアウターコーン24および中間コーン
26が図中右方に若干移動することにより、中間コーン26
はインナーコーン22に圧接され、従って、この中間コー
ン26の両側に摩擦力が発生される。
前記中間コーン26の両側に発生される摩擦力により、
カップリングスリーブ18とクラッチギア28との間、つま
り、取付軸12と変速ギア14との間で回転同期が行われ、
この回転同期が行われた時点でカップリングスリーブ18
はインサートキー20を残して更に移動し、アウターコー
ン24の歯24bを押し分けてクラッチギア28の歯28aに噛合
される。
このように、カップリングスリーブ18がクラッチギア
28に噛合されると、シンクロハブ16からクラッチギア28
に至る同期装置10のトルク伝達経路は完全に結合され、
この状態で取付軸12と変速ギア14とは一体に回転され、
目的の変速段への切り換えが行われる。
ここで、本実施例では前記変速ギア14を一端側(図中
右側)から他端側(図中左側)に貫通して、前記係止穴
30に連通する潤滑油供給手段としての通路32を形成して
ある。
また、前記通路32は変速ギア14の他端側に行くに従っ
て、この変速ギア14の回転方向に対して逆方向に傾斜さ
れるように形成される。
以上の構成により本実施例の同期装置10にあっては、
変速ギア14の回転により掻き上げられた潤滑油は、その
一部が通路32の一端側開口部32aから導入され、この導
入された潤滑油は通路32を伝って係止穴30へと供給され
る。
そして、前記係止穴30に供給された潤滑油は中間コー
ン26を伝って、インナーコーン22およびアウターコーン
24のコーン面22a,24aに供給され、回転同期される時に
インナーコーン22およびアウターコーン24と中間コーン
26との間に発生される摩擦熱を冷却することができる。
ところで、前記係止穴30および前記通路32はクラッチ
ギア28および変速ギア14に形成されるため、従来のよう
にインナーコーン22およびアウターコーン24に形成され
るものではないため、その開口面積を大きく設定した場
合にもコーン面22a,24aの面積に関係なく、従って、こ
の通路32を大径に形成することができる。
従って、本実施例では前記通路32を大きな径をもって
形成することにより、この通路32に導入される潤滑油量
を増大することができ、延いては、前記コーン面22a,24
aに供給される潤滑油量を増大して、冷却効果を大きく
することができる。
また、前記通路32は前記変速ギア14の他端側に行くに
従って、この変速ギア14の回転方向に対して逆方向に傾
斜されているため、この潤滑油供給通路32は変速ギア14
で掻き上げられた潤滑油をより多く掻き込むことができ
る。
従って、前記通路32はこれが単に傾斜されるという簡
単な構成ではあるが、潤滑油の導入量を増大して冷却効
果を更に増大することができる。
第2図(A),(B)は本発明の第2実施例を示し、
前記第1実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。
即ち、この実施例は変速ギア14径よりクラッチギア28
径の方が大きく形成された場合、このクラッチギア28に
形成される中間コーン26の係止穴30を、変速ギア14の歯
部14aに対向させて貫通形成する。
そして、前記変速ギア14とこれに噛合されるギア40と
の歯合部42を潤滑油供給手段として用い、これら変速ギ
ア14とギア40とが回転されるときに、前記歯合部42から
押し出される潤滑油を前記係止穴30に導入する構成にな
っている。
従って、この第2実施例ではクラッチギア28に形成さ
れる係止穴26を、単に変速ギア14の歯部14aに対向させ
て貫通形成するという極簡単な構成により目的を達成で
き、また、潤滑油供給手段として既存の変速ギア14およ
びギア40を用いることができるため、構成の簡略化を行
うことができる。
ところで、この第2実施例にあっては(B)図に示す
ように、クラッチギア28には前記係止穴30以外に、これ
と略同径位置に他の貫通穴44を形成し、この貫通穴44に
も前記歯合部42で押し出された潤滑油を導入して、この
貫通穴44からもコーン面22a,24aに潤滑油を供給するこ
とが望ましい。
第3図は本発明の第3実施例を示し、前記各実施例と
同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略し
て述べる。
即ち、この実施例では変速ギア14に隣接してミッショ
ンケース50の支持壁52が設けられ、この支持壁52に前記
取付軸12がベアリング54を介して回転自在に支持される
ようになっており、このベアリング54にはオイルパス56
を介して積極的に潤滑油が供給されるようになってい
る。
そして、この実施例では前記変速ギア14を貫通して係
止穴30に連通する通路60を形成し、この通路60の支持壁
52側に開口される開口部60aを、前記ベアリング54に対
向して形成すると共に、潤滑油供給手段として前記オイ
ルパス56を用い、このオイルパス56から供給される潤滑
油を前記通路60に導入するようになっている。
従って、この実施例では前記オイルパス56から供給さ
れる多量の潤滑油が、前記ベアリング54に供給されると
共に、その一部が前記通路60から導入され、この通路60
に導入された潤滑油は係止穴30からコーン面22a,24aへ
と供給される。
従って、前記オイルパス56から供給される多量の潤滑
油により、前記コーン面2a,24aへの潤滑油供給量を大幅
に増大することができる。
《発明の効果》 以上説明したように本発明の変速機の同期装置にあっ
ては、請求項1では中間コーンを係止する係止穴に潤滑
油を供給する潤滑油供給手段を設け、この係止穴からイ
ンナーコーンおよびアウターコーンと中間コーンとの間
に潤滑油を供給するようにしたので、これらインナーコ
ーンおよびアウターコーンのコーン面の摩擦面積を削減
すること無く潤滑油供給を行うことができる。
従って、前記係止穴の開口面積を大きくすることが可
能となり、このように開口面積を大きくすることによ
り、前記コーン面に供給される潤滑油量を増大すること
が可能となり、潤滑油不足から発生される焼き付きを防
止することができる。
また、本発明の請求項2では、前記潤滑油供給手段
を、変速ギアを貫通して係止穴に連通する通路として構
成し、変速ギアで掻き上げられた潤滑油を通路から導入
するようにしたので、潤滑油供給手段の構成を簡単化す
ることができる。
更に、本発明の請求項3では、変速ギアを貫通する前
記通路を、前記変速ギアの他端側に行くに従って、この
変速ギアの回転方向に対して逆方向に傾斜させたので、
この傾斜された通路により掻き上げられた潤滑油をより
多く掻き込むことができるため、潤滑油の導入量を更に
増大することができる。
更にまた、本発明の請求項4では、前記係止穴の開口
部を変速ギアの歯部に対向して形成し、この変速ギアと
これに噛合されるギアとの歯合部を潤滑油供給手段とし
て、この歯合部から押し出される潤滑油の一部を係止穴
に導入したので、潤滑油供給手段として既存のギアを用
いて構成の簡略化を行うことができる。
また、本発明の請求項5では、変速ギアを貫通して係
止穴に連通する通路を形成し、この通路の開口部を同期
装置が取り付けられた取付軸の支持部に対向して形成
し、この支持部に潤滑油供給するオイルパスを潤滑油供
給手段として、このオイルパスから供給される潤滑油の
一部を前記通路に導入したので、オイルパスから供給さ
れる多量の潤滑油により、潤滑油の供給量を大幅に増大
することができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる変速機の同期装置の第1実施例
を示し、同図(A)は断面側面図、同図(B)はクラッ
チギアから変速ギア方向を見た正面図、同図(C)はク
ラッチギアおよび変速ギアの平面図、第2図は本発明の
第2実施例を示し、同図(A)は要部断面側面図、同図
(B)はクラッチギアの正面図、第3図は本発明の第3
実施例を示す断面側面図である。 10……同期装置 12……取付軸 14……変速ギア 16……シンクロハブ 18……カップリングスリーブ 22……インナーコーン 24……アウターコーン 26……中間コーン 28……クラッチギア 30……係止穴 32……通路(潤滑油供給手段) 42……歯合部(潤滑油供給手段) 54……ベアリング 56……オイルパス(潤滑油供給手段) 60……通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永見 智 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−136822(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 11/00 - 23/14 F16H 3/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シンクロハブに若干の軸方向移動を可能と
    して回転方向に係止され、かつ、それぞれが同心状に配
    置されるインナーコーンおよびアウターコーンと、 これらインナーコーンとアウターコーンにそれぞれ形成
    されるコーン面間に配置される中間コーンと、 変速ギヤの一端側に一体に設けられるクラッチギアに形
    成され、前記中間コーンの一端部を挿入してこれを回転
    方向に係止する係止穴とを備え、 前記シンクロハブに噛合されたカップリングスリーブの
    軸方向移動により、前記インナーコーン又はアウターコ
    ーンの一方を前記中間コーンに圧接する方向に移動し、
    この時にインナーコーンおよびアウターコーンと中間コ
    ーンとの間に発生される摩擦抵抗で、カップリングスリ
    ーブとクラッチギアとの間の回転同期を行い、最終的に
    カップリングスリーブがクラッチギアに噛合される変速
    機の同期装置において、 前記中間コーンを係止する係止穴に潤滑油を供給する潤
    滑油供給手段を設け、この係止穴からインナーコーンお
    よびアウターコーンと中間コーンとの間に潤滑油を供給
    することを特徴とする変速機の同期装置。
  2. 【請求項2】潤滑油供給手段は、変速ギアを貫通して係
    止穴に連通する通路であることを特徴とする請求項1に
    記載の変速機の同期装置。
  3. 【請求項3】変速ギアを貫通する通路は、前記変速ギア
    の他端側に行くに従って、この変速ギアの回転方向に対
    して逆方向に傾斜されることを特徴とする請求項2に記
    載の変速機の同期装置。
  4. 【請求項4】前記係止穴の開口部を変速ギアの歯部に対
    向して形成し、この変速ギアとこれに噛合されるギアと
    の歯合部を潤滑油供給手段として、この歯合部から押し
    出される潤滑油の一部を係止穴に導入することを特徴と
    する請求項1に記載の変速機の同期装置。
  5. 【請求項5】変速ギアを貫通して係止穴に連通する通路
    を形成し、この通路の開口部を同期装置が取り付けられ
    た取付軸の支持部に対向して形成し、この支持部に潤滑
    油供給するオイルパスを潤滑油供給手段として、このオ
    イルパスから供給される潤滑油の一部を前記通路に導入
    することを特徴とする請求項1に記載の変速機の同期装
    置。
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