JPH0820037A - インサート成形品の製造方法 - Google Patents

インサート成形品の製造方法

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JPH0820037A
JPH0820037A JP18060394A JP18060394A JPH0820037A JP H0820037 A JPH0820037 A JP H0820037A JP 18060394 A JP18060394 A JP 18060394A JP 18060394 A JP18060394 A JP 18060394A JP H0820037 A JPH0820037 A JP H0820037A
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JP
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die
preform
mold
insert
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JP18060394A
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Seiichi Yamazaki
成一 山崎
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Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インサート成形品の良品率と生産効率とを高
める。 【構成】 プレフォーム用型3と、開口壁凸部40を有
するプレフォーム用開口型4と、クランプ手段5と、レ
ーザー切断手段6とを有するプレフォーム兼トリミング
手段7を用いて、インサートシート1をプレフォームす
るとともにレーザー切断手段6によって切断し、トリミ
ングされかつ巻き込み縁を有するようにプレフォームさ
れたインサートシートを作製し、雌型と雄型とを有する
射出成形用金型における雌型にインサートシートを装着
し、雄型と雌型とを型閉めし、キャビティに成形樹脂を
射出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、AV機器のフロントパ
ネルや各種スイッチボタンや、自動車の計器パネルやス
イッチボタンなどに用いられるインサート成形品の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、樹脂成形品の表面の外観、物
性あるいは感触などを向上させるために、絵柄や硬質膜
などが形成されたインサートシートが樹脂成形品の表面
に形成されたインサート成形品がある。また、インサー
トシートの縁が樹脂成形品の外観に悪影響をあたえない
ようにするために、インサートシートの縁が樹脂成形品
の裏に巻き込んで形成されたインサート成形品がある。
【0003】このインサート成形品の製造方法として
は、特開昭60-97816号公報に記載されているように、
「成形品の端末部を成形するキャビティ端面を、可動金
型と同方向に移動する入子型の端面によってアンダーカ
ットタイプに形成し、次いで前記可動金型内のキャビテ
ィ内面から前記入子型のアンダーカットタイプの端面を
含む外面に亘って一連の表皮材を配置し、真空成形によ
って該キャビティ内面から入子型の前記端面に亘って密
着させ、固定金型と型締めし、続いて合成樹脂の成形を
行ない、成形品を脱型したのち、成形品の前記端末部よ
り外方の表皮材の切除を行なう」(前記公報第1ページ
左下欄第5行目〜第15行目、第1図〜第8図)ものがあ
る。要するに、トリミングされずに不要部を有したまま
のインサートシートを、射出成形用金型のキャビティ内
面に沿うように射出成形用金型内でプレフォームし、そ
の後に射出成形用金型内に溶融樹脂を射出して、溶融樹
脂を冷却固化させてできた樹脂成形品とインサートシー
トと接着させて一体化させ、その後にインサートシート
の不要部分を切除してトリミングする製造方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この製造方法
は、トリミングされていないインサートシートを射出成
形用金型に装着し、樹脂成形品と一体化した後にインサ
ートシートに刃を入れて不要部分を切除してトリミング
するので、インサート成形品に傷がつく。このため、イ
ンサート成形品の良品率が低くなる。
【0005】また、射出成形用金型内でプレフォームす
るので、射出成形用金型に真空吸引装置や加熱装置を付
設する必要があり経済的でない。このため、インサート
成形品の生産効率が低くなる。
【0006】また、前記公報には「成形金型内で表皮材
の端末を切断する手段も考えられる」(第2ページ右上
欄第3行目〜第4行目)とあり、これは要するに射出成形
用金型内でトリミングすることを示している。仮に、前
記公報の第3図の状態で、「入子型3の端面たるキャビ
ティ端面6’」と「入子型3の側面20」(第3ページ
左下欄第1行目〜第2行目)の境界部分に位置する表皮材
すなわちインサートシートを切断するためには、入子型
3のキャビティ端面6’と側面20との境界にあたる鋭
角先端に、摺動金型の角を摺動させて断裁する(図14
参照)か、あるいは、カッターなどの切断刃を前記鋭角
先端に押し付けて切断するなどしてトリミングする(図
示せず)ことが考えられる。
【0007】しかし、いずれの場合も射出成形用金型内
でトリミングすることになるので、インサートシートの
切断によって切りかすが発生し射出成形用金型内で飛散
する。このような射出成形用金型を用いてインサート成
形品を製造すると、切りかすが表面に付着したインサー
ト成形品ができやすい。このため、インサート成形品の
良品率が低くなる。
【0008】また、このトリミングのやり方では、入子
型3の鋭角先端に摺動金型の角を強く触れ合わせたり、
切断刃を強く押し付けるため、入子型3の鋭角先端が磨
耗したり折れたりする。よって、インサートシートをト
リミングするための型である入子型を多数用意し、頻繁
に交換する必要があり、型費用がかかって経済的でな
く、型交換の手間がかかる。このため、インサート成形
品の生産効率が低くなる。
【0009】この発明の目的は、上記のような問題を解
決することにあり、インサート成形品の良品率と生産効
率とが高いインサート成形品の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明のインサート成形品の製造方法は、イン
サートシートを作製し、凹部を有する雌型と凸部を有す
る雄型とを有する射出成形用金型における雌型の凹部に
インサートシートを装着し、雄型と雌型とを型閉めし、
射出成型用金型のキャビティに成形樹脂を射出し、射出
成形用金型を型開きしてインサート成形品を取り出すイ
ンサート成形品の製造方法において、インサートシート
を作製するにあたり、射出成形用金型の雌型の凹部とほ
ぼ合致する凹部を有するプレフォーム用型と、プレフォ
ーム用型の凹部の口径より小さい内径の開口壁凸部を有
するプレフォーム用開口型と、プレフォーム用開口型と
協働してインサートシートを挟み込むクランプ手段と、
レーザー切断手段とを有するプレフォーム兼トリミング
手段を用いて、プレフォーム用開口型上面とクランプ手
段とでインサートシートを挟み込み、開口壁凸部の少な
くとも先端がプレフォーム用型の凹部上に位置するよう
にプレフォーム用開口型下面とプレフォーム用型とを密
着させ、つぎにプレフォーム用型の凹部内面およびプレ
フォーム用開口型の開口壁凸部面に沿うようにインサー
トシートをプレフォームし、つぎに開口壁凸部上面に沿
っている部分のインサートシートをレーザー切断手段に
よって切断し、つぎにプレフォーム用開口型をプレフォ
ーム用型から引き離し、トリミングされかつ巻き込み縁
を有するようにプレフォームされたインサートシートを
プレフォーム用型から取り出すように構成した。
【0011】また、この発明のインサート成形品の製造
方法は、インサートシートを作製し、凹部を有する雌型
と凸部を有する雄型とを有する射出成形用金型における
雌型の凹部にインサートシートを装着し、雄型と雌型と
を型閉めし、射出成型用金型のキャビティに成形樹脂を
射出し、射出成形用金型を型開きしてインサート成形品
を取り出すインサート成形品の製造方法において、イン
サートシートを作製するにあたり、射出成形用金型の雌
型の凹部とほぼ合致する凹部を有するプレフォーム用型
と、プレフォーム用型の凹部の口径より小さい内径の開
口壁凸部を有するプレフォーム用開口型と、プレフォー
ム用開口型と協働してインサートシートを挟み込むクラ
ンプ手段と、超音波切断手段とを有するプレフォーム兼
トリミング手段を用いて、プレフォーム用開口型上面と
クランプ手段とでインサートシートを挟み込み、開口壁
凸部の少なくとも先端がプレフォーム用型の凹部上に位
置するようにプレフォーム用開口型下面とプレフォーム
用型とを密着させ、つぎにプレフォーム用型の凹部内面
およびプレフォーム用開口型の開口壁凸部面に沿うよう
にインサートシートをプレフォームし、つぎに開口壁凸
部上面に沿っている部分のインサートシートを超音波切
断手段によって切断し、つぎにプレフォーム用開口型を
プレフォーム用型から引き離し、トリミングされかつ巻
き込み縁を有するようにプレフォームされたインサート
シートをプレフォーム用型から取り出すように構成し
た。
【0012】この発明のインサート成形品の製造方法
を、図面を参照しながら詳細に説明する。1はインサー
トシート、2は射出成形用金型、3はプレフォーム用
型、4はプレフォーム用開口型、5はクランプ手段、6
はレーザー切断手段、8は超音波切断手段、7はプレフ
ォーム兼トリミング手段、9は樹脂成形品、10はイン
サート成形品である。
【0013】まず、インサートシート1を作製する。イ
ンサートシートを作製するにあたっては、プレフォーム
用型3とプレフォーム用開口型4とクランプ手段5とレ
ーザー切断手段6とを有するプレフォーム兼トリミング
手段7を用いる。あるいは、レーザー切断手段6のかわ
りに超音波切断手段8を用いたプレフォーム兼トリミン
グ手段7でもよい。
【0014】プレフォーム用型3は、射出成形用金型2
の雌型20の凹部200(図7)とほぼ合致する凹部3
0を有する型である(図1〜図6、図10〜図12)。
プレフォーム用型3は、金属や木材などからなる。ま
た、プレフォーム用型3は、真空吸引手段31を付設し
てもよい。真空吸引手段31は、プレフォーム用型3の
上面や凹部30の内面に設けた吸引口から、プレフォー
ム用型3内部に設けた真空吸引孔310を介して、プレ
フォーム用型3外に設置した真空ポンプ311によっ
て、プレフォーム用型3の凹部30の空気を抜くものが
ある。
【0015】プレフォーム用開口型4は、図15および
図16に示すように、インサートシート1の縁が巻き込
み縁11となるようにプレフォームするための型であ
り、開口部を有している。開口部の形状は四角形、円形
などがある(図15、図16)。開口部の開口壁には、
前記プレフォーム用型3の凹部30の口径より小さい内
径の開口壁凸部40を有する。開口壁凸部下面43は、
プレフォームしたインサートシート1の巻き込み縁11
となる部分が密着する面である。開口壁凸部上面42
は、プレフォームしたインサートシート1の被切断部分
が密着する面である。開口壁凸部上面42は、レーザー
切断手段から発射したレーザー光線が、インサートシー
ト1の面になるべく垂直に照射され、効率よくレーザー
光線のエネルギーをインサートシート1の切断に消費で
きるようにするために、レーザー光線に対して垂直な角
度をなすような角度で形成するとよい。
【0016】開口壁凸部40は、開口壁の中間部、上
部、下部のいずれに形成してもよい。開口壁凸部40が
開口壁の中間部にあるとき(図1〜図6)、あるいは上
部にあるとき(図10)は、開口壁凸部下面43を曲面
とすることによって、プレフォーム用型3の凹部30の
内面と接続すると、その接続部は角度をつけて折れ曲が
らずに滑らかな曲面となる。このため、このプレフォー
ム用開口型4を用いてインサートシート1をプレフォー
ムすると、インサートシート1の巻き込み縁11が滑ら
かな曲面を描いたものとなる。インサートシート1の巻
き込み縁11を滑らかな曲面としておくと、後述する射
出成形用金型2の雄型21の巻き込み縁挿入部24(図
7)に、インサートシート1の巻き込み縁11を挿入す
るとき、インサートシート1の巻き込み縁11が引っ掛
かることなく巻き込み縁挿入部24に挿入することがで
きる。
【0017】開口壁凸部40が開口壁の下部にあるとき
(図11、図12)は、開口壁凸部下面43とプレフォ
ーム用型3の凹部30の内面とを接続すると、その接続
部は角度をつけて折れ曲がった部分となる。このため、
このプレフォーム用開口型4を用いてインサートシート
1をプレフォームすると、インサートシート1の巻き込
み縁11が角度をつけて折れ曲がったものとなる。図1
1に示すものは、開口壁凸部40の厚みを比較的薄くし
たものである。図12に示すものは、開口壁凸部40の
厚みを比較的厚くして開口壁凸部40の損傷などに対す
る強度を上げたものである。
【0018】クランプ手段5は、図17に示すように、
プレフォーム用開口型4と協働してインサートシート1
を挟み込む手段である。クランプ手段5は、前記プレフ
ォーム用開口型4の開口部を取り囲む枠形状のクランプ
ヘッド50を有する。クランプヘッド50は、四角形や
円形、楕円形、あるいは直線部と円孤部とからなる形状
などがあり、前記プレフォーム用開口型4の開口部の形
状に合わせた形状となる。クランプヘッド50は、プレ
フォーム用型3の内部あるいは外部に設けられた流体圧
駆動シリンダー(図示せず)の作動により上下運動する
ピストンロッド51の先端に取付けられている。
【0019】プレフォーム用型3とプレフォーム用開口
型4とクランプ手段5との関係を、図1に記載したプレ
フォーム兼トリミング手段7を例にとって説明する。つ
まり、プレフォーム用型3とプレフォーム用開口型4と
は、スプリングあるいは液体圧駆動シリンダーなど(図
示せず)によって、引き離される方向の力が常にかかっ
ている。クランプ手段5のピストンロッド51はプレフ
ォーム用開口型4を出入り自在に貫通しており、クラン
プヘッド50はピストンロッド51の上下運動によって
プレフォーム用開口型4上面に対する押圧力を強めたり
弱めたりすることができる。クランプヘッド50のプレ
フォーム用開口型4上面に対する押圧力が、プレフォー
ム用型3とプレフォーム用開口型4とを引き離す方向の
力より強いときは、クランプヘッド50とプレフォーム
用開口型4とが密着した状態で、プレフォーム用型3に
接近し(図2)、最終的にクランプヘッド50とプレフ
ォーム用開口型4とプレフォーム用型3とが3重に重な
って密着した状態となる(図3)。この状態から、反対
にクランプヘッド50のプレフォーム用開口型4上面に
対する押圧力を弱くしていくと、クランプヘッド50と
プレフォーム用開口型4とが密着した状態を維持したま
ま、プレフォーム用開口型4とプレフォーム用型3とが
離れる(図6)。さらに、クランプヘッド50のプレフ
ォーム用開口型4上面に対する押圧力が、プレフォーム
用型3とプレフォーム用開口型4とを引き離される方向
の力より弱くなると、クランプヘッド50とプレフォー
ム用開口型4上面とが離れる。
【0020】前記のプレフォーム用型3とプレフォーム
用開口型4とクランプ手段5との関係は、クランプヘッ
ド50のプレフォーム用開口型4に対する押圧力を強め
ることによって、クランプヘッド50とプレフォーム用
開口型4とが密着した後に、プレフォーム用開口型4と
プレフォーム用型3とが密着し、そして、押圧力を弱め
ることによって、プレフォーム用開口型4とプレフォー
ム用型3とが離れた後に、クランプヘッド50とプレフ
ォーム用開口型4とが離れるようになっている。これに
限らず、クランプヘッド50のプレフォーム用開口型4
に対する押圧力を強めることによって、プレフォーム用
開口型4とプレフォーム用型3とが密着した後に、クラ
ンプヘッド50とプレフォーム用開口型4とが密着し、
そして、押圧力を弱めることによって、クランプヘッド
50とプレフォーム用開口型4とが離れた後に、プレフ
ォーム用開口型4とプレフォーム用型3とが離れるよう
にしてもよい。
【0021】レーザー切断手段6は、炭酸ガスレーザー
などのレーザー光線によってインサートシートの樹脂分
を分解してインサートシートを切断する手段であり、レ
ーザー光線が発射されるレーザー照射ヘッド61とXY
Zステージ60とを有するものがある。XYZステージ
60は、プレフォーム用型3に対して固定されており、
レーザー照射ヘッド61が3次元の任意方向に移動可能
に取付けられるステージである。
【0022】たとえば、XYZステージ60は、図18
に示すように、略四角形のフレーム62と、フレーム内
壁の4辺に形成されたスライドレール63と、スライド
レールに系合しかつ摺動可能な4つのスライドガイド6
4と、スライドガイド64が両端に設けられたX軸スラ
イドアーム65およびY軸スライドアーム66と、2つ
の貫通孔68を有する両アーム系合部材67と、制御装
置69とを有するものがある。
【0023】X軸スライドアームとY軸スライドアーム
とは直交しており、X軸スライドアームとY軸スライド
アームとの交点では、両アーム系合部材の貫通孔を両ス
ライドアームが貫通している。両アーム系合部材にはレ
ーザー照射ヘッド61が設けられている。両アーム系合
部材は、レーザー照射ヘッド61を上下方向に移動させ
るサーボモーターあるいはパルスモーターなどのZ軸方
向駆動モーターを備えていてもよい(図示せず)。
【0024】XYZステージ60では、X軸スライドア
ームの両端を固定するスライドガイドがスライドレール
64沿いに移動することによって、両アーム系合部材が
Y軸方向に移動する。また、Y軸スライドアームの両端
を固定するスライドガイドがスライドレール64沿いに
移動することによって、両アーム系合部材がX軸方向に
移動する。また、Z軸方向駆動モーターの駆動によっ
て、レーザー照射ヘッド61がZ軸方向に移動する。X
軸方向の移動とY軸方向の移動とZ軸方向の移動との合
成によって、フレーム内の3次元の任意の位置にレーザ
ー照射ヘッド61が移動可能となる。レーザー照射ヘッ
ド61のXY軸移動および/またはZ軸移動は、プレフ
ォーム用開口型4の開口部の大きさや形状、開口壁凸部
上面の高さなどのデータに基づいて、制御装置69によ
ってレーザー照射ヘッド61の移動範囲な速度などが算
出され、この算出結果の信号を、信号ケーブルを介して
スライドガイドのモーターおよび/または垂直方向駆動
モーターが受信して動くことによって行われる。制御装
置69は、インサートシート1の厚みなどのデータに基
づいて、レーザー照射の強度を制御してもよい。
【0025】超音波切断手段8は、インサートシート1
を、超音波振動する切断刃によって切断刃とインサート
シートとの摩擦熱で切断する手段であり、切断刃82と
振動手段付き刃ホルダー81とXYZステージ80とを
有するものがある。振動手段としては毎秒約2万ヘルツ
の振動を起こす発振器などがある。XYZステージ80
は、切断刃82と振動手段付き刃ホルダー81とを3次
元の任意方向に移動可能に取り付けたステージである。
XYZステージ80としては、前記レーザー照射ヘッド
61を取付けたものと同様の、略四角形のフレーム62
と、フレーム内壁の4辺に形成されたスライドレール6
3と、スライドレールに系合する4つのスライドガイド
64と、X軸スライドアーム65およびY軸スライドア
ーム66と、2つの貫通孔68を有する両アーム系合部
材67と、制御装置69とを有するものがある。
【0026】本発明は、以上のようなインサートシート
プレフォーム用の型および手段からなるプレフォーム兼
トリミング手段7を用いて、まず、プレフォーム用開口
型4とクランプ手段5とでインサートシート1を挟み込
む(図2)。
【0027】つまり、あらかじめ巻芯にロール状に巻か
れたインサートシートを巻出し、別の巻芯で巻き取るイ
ンサートシート送り装置(図示せず)を用いて、インサ
ートシート1をクランプヘッド50とプレフォーム用開
口型4との間に挿入し、プレフォーム用開口型4に対す
る正確な位置に位置決めする(図1)。つぎに、ピスト
ンロッド51を下に運動させて、クランプヘッド50が
プレフォーム用開口型4上面を押圧し、プレフォーム用
開口型4とクランプ手段とでインサートシート1を挟み
込む。
【0028】インサートシート1は、基体シート上に、
図柄層、接着層などを形成したものである。基体シート
の材質としては、ポリエチレン系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂などの透光性着色、透光性無色あるい
は遮光性着色の樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔など
の金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハンなどのセル
ロース系シート、あるいは以上の各シートの複合体な
ど、通常のインサートシートの基体シートとして用いら
れるものを使用することができる。図柄層は、基体シー
ト上に、通常は印刷層として形成する。印刷層の材質と
しては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系
樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの
樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着
色剤として含有する着色インキを用い、透光性着色、透
光性無色あるいは遮光性着色のものがある。印刷層は、
表現したい図柄に応じて、全面的に設ける場合や部分的
に設ける場合もある。また、図柄層は、金属薄膜層から
なるもの、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせ
からなるものでもよい。金属薄膜層は、図柄層として金
属光沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパ
ッターリング法、イオンプレーティング法、鍍金法など
で形成する。この場合、表現したい金属光沢色に応じ
て、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、
銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛など
の金属、これらの合金又は化合物を使用する。接着層
は、被転写物面に上記の各層を接着するものである。接
着層は、接着させたい部分に形成する。すなわち、接着
層させたい部分が全面的なら、図柄層上に接着層を全面
的に形成する。また、接着層させたい部分が部分的な
ら、図柄層上に接着層を部分的に形成する。接着層とし
ては、後述する成形樹脂23の素材に適した感熱性ある
いは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、成形樹脂
23の材質がアクリル系樹脂の場合はアクリル系樹脂を
用いるとよい。また、成形樹脂23の材質がポリフェニ
レンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレ
ンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリ
ル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂など
を使用すればよい。
【0029】つぎに、開口壁凸部40の少なくとも先端
41がプレフォーム用型3の凹部30上に位置するよう
に、プレフォーム用開口型4とプレフォーム用型3とを
密着させる(図3)。
【0030】つまり、ピストンロッド51をさらに下に
運動させて、クランプヘッド50のプレフォーム用開口
型4上面に対する押圧力を、プレフォーム用型3とプレ
フォーム用開口型4とを引き離す力より強くする。その
結果、クランプヘッド50とプレフォーム用開口型4と
が密着した状態で、プレフォーム用型3に接近し、最終
的にクランプヘッド50とプレフォーム用開口型4とプ
レフォーム用型3とが3重に重なって密着した状態とな
る。
【0031】なお、プレフォーム用開口型4とクランプ
手段5とでインサートシート1を挟み込む工程と、プレ
フォーム用開口型4とプレフォーム用型3とを密着させ
る工程とは、いずれを先に行ってもよい。
【0032】つぎに、プレフォーム用型3の凹部30内
面およびプレフォーム用開口型4の開口壁凸部面に沿う
ようにインサートシート1をプレフォームする(図
4)。
【0033】つまり、真空吸引手段31の真空ポンプ3
11を作動させて、真空吸引孔310を介して、プレフ
ォーム用型3の凹部30内面とプレフォーム用開口型4
の開口壁凸部面とインサートシート1とに囲まれた空間
の空気を抜いてしまう。空気を抜く前に、インサートシ
ート1を加熱し軟化させておいてもよい。プレフォーム
用型3の上面に設けられた吸引口には、開口壁凸部下面
とプレフォーム用型3の凹部30内面との接続部からプ
レフォーム用開口型4の下面とプレフォーム用型3の上
面との隙間を通ってきた空気が流れ込むようになってお
り、プレフォーム用型3の凹部30内面との接続部にイ
ンサートシートが確実に密着するようになっている。そ
の結果、インサートシート1はプレフォーム用型3の凹
部30内面およびプレフォーム用開口型4の開口壁凸部
面に沿って密着し、プレフォームが完了する。
【0034】つぎに、開口壁凸部上面42に沿っている
部分のインサートシート1をレーザー切断手段6によっ
てレーザー切断する(図5)。
【0035】つまり、レーザー照射ヘッド61が取付け
られたXYZステージ60を、プレフォーム用金型3で
プレフォームしたインサートシート1に所定の距離まで
接近させ、コンピュータ制御によってレーザー照射ヘッ
ド61を上下左右前後に移動させ、レーザー照射ヘッド
61から発射したレーザー光線を、開口壁凸部上面42
に沿っている部分のインサートシート1に照射し切断す
る。
【0036】なお、超音波切断手段8を用いる場合(図
13)は、切断刃82をインサートシート1に軽く接触
させ、振動手段付き刃ホルダー81の発振器によって切
断刃82を振動させてインサートシート1を切断する以
外は、振動手段付き刃ホルダー81の移動のしかたなど
レーザー切断の場合とほぼ同様である。
【0037】つぎに、プレフォーム用開口型4をプレフ
ォーム用型3から引き離し、トリミングしかつ巻き込み
縁11を有するようにプレフォームしたインサートシー
トをプレフォーム用型から取り出す(図6)。
【0038】つまり、レーザー切断手段6あるいは超音
波切断手段8を退避させた後、ピストンロッド51を上
に運動させて、クランプヘッド50のプレフォーム用開
口型4上面に対する押圧力を弱くする。その結果、クラ
ンプヘッド50とプレフォーム用開口型4とが密着した
状態で、プレフォーム用型3から離れだす(図6)。さ
らにピストンロッド51を上に運動させて、クランプヘ
ッド50のプレフォーム用開口型4上面に対する押圧力
を弱くする。その結果、クランプヘッド50とプレフォ
ーム用開口型4上面とが離れる。プレフォームおよびト
リミングが終わって抜け殻となったインサートシート1
は、インサートシート送り装置(図示せず)によって巻
き取る。
【0039】つぎに、トリミングしかつ巻き込み縁11
を有するようにプレフォームしたインサートシート1と
射出成形用金型2とを用いて、樹脂成形品9にインサー
トシート1が形成されたインサート成形品10を製造す
る。
【0040】まず、凹部200を有する雌型20と凸部
210を有する雄型21とを有する射出成形用金型2に
おける雌型20の凹部200に、トリミングしかつ巻き
込み縁11を有するようにプレフォームしたインサート
シート1を装着する。
【0041】つぎに、雄型21と雌型20とを型閉めす
る(図7)。巻き込み縁挿入部24が、雄型21の凸部
210の周囲に形成されているときは、巻き込み縁挿入
部24(図7)に、インサートシート1の巻き込み縁1
1を挿入するように、雄型21と雌型20とを型閉めす
るとよい。
【0042】つぎに、射出成型用金型2のキャビティ2
2に成形樹脂23を射出する(図8)。つまり、雄型2
1の射出口211からキャビティ22に射出した成形樹
脂23の圧力によって、インサートシート1が射出成型
用金型2に押し付けられ確実に密着する。成形樹脂23
は着色されていても、着色されていなくてもよい。成形
樹脂23としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用
樹脂を挙げることができる。また、ポリフェニレンオキ
シド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネ
ート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリン
グ樹脂やポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、
液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのス
ーパーエンジニアリング樹脂を使用することもできる。
【0043】最後に、射出成形用金型2を型開きしてイ
ンサート成形品10を取り出す(図9)。得られたイン
サート成形品10は、インサートシート1の巻き込み縁
11が樹脂成形品9の裏面100に形成されたものであ
る。
【0044】
【作用】この発明のインサート成形品の製造方法では、
射出成形用金型に装着する前に、インサートシートの不
要部分を切除してトリミングして巻き込み縁付きインサ
ートシートを作製しておくので、樹脂成形品と一体化し
たインサートシートに刃を入れる必要がない。よって、
インサート成形品に傷がつかない。
【0045】また、この発明のインサート成形品の製造
方法では、射出成形用金型外で、インサートシートをプ
レフォームして巻き込み縁付きインサートシートを作製
するので、真空吸引装置や加熱装置を射出成形用金型に
付設する必要がなく経済的である。
【0046】また、この発明のインサート成形品の製造
方法では、レーザー切断手段あるいは超音波切断手段
で、インサートシートをトリミングして、巻き込み縁付
きインサートシートを作製するので、インサートシート
を部分的に溶かして切断していくことになり、断裁やカ
ッター切断のような切りかすが発生しない。よって、プ
レフォーム用型とプレフォーム用開口型とでトリミング
を行った時にインサートシートに切りかすが付着して、
切りかすが付着したインサートシートを射出成形用金型
内に装着し、切りかすが表面に付着したインサート成形
品ができてしまうようなこともない。たとえ、レーザー
切断あるいは超音波切断によってインサートシートの破
片が万一発生したとしても、この発明のインサート成形
品の製造方法では、レーザー切断は、射出成形用金型と
は別の場所にあるプレフォーム用型とプレフォーム用開
口型とで行われるので、破片は射出成形用金型外に残留
し、破片がインサートシートに付着して射出成形用金型
内に持ち込まれる危険性は極めて少ない。
【0047】また、この発明のインサート成形品の製造
方法では、レーザー切断手段や長音波切断手段で、プレ
フォーム用開口型の開口壁凸部に位置するインサートシ
ートを切断して、巻き込み縁付きインサートシートを作
製するので、開口壁凸部には摺動金型や切断刃が強い力
で押し付けられることはなく、開口壁凸部が磨耗したり
折れたりしない。よって、インサートシートをトリミン
グするための型であるプレフォーム用開口型を多数用意
したり、頻繁に型交換する必要がない。よって、型費用
がかからず経済的で交換の手間も不要である。
【0048】
【発明の効果】この発明のインサート成形品の製造方法
は、以上のような構成および作用を有するので、インサ
ート成形品に傷や切りかすがつかず、真空吸引装置や加
熱装置の付設費用や型費用がかからず経済的で交換の手
間も不要である。したがって、この発明は、インサート
成形品の良品率と生産効率とが高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、インサートシートを作製するにあたり用いるプレ
フォーム兼トリミング手段の断面図であり、プレフォー
ム用開口型とクランプ手段との間にインサートシートを
挿入した状態を示している。
【図2】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、クランプ手段とプレフォーム用開口型とを用い
て、インサートシートを挟み込んだ状態を示す断面図で
ある。
【図3】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、インサートシート1を挟み込んだクランプ手段と
プレフォーム用開口型とを、プレフォーム用型の上面に
密着させた状態を示す断面図である。
【図4】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、プレフォーム用開口型の開口壁凸部とプレフォー
ム用型の凹部内面に沿うようにインサートシートをプレ
フォームした状態を示す断面図である。
【図5】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、レーザー切断手段のレーザー照射ヘッドよりレー
ザー光を発射して、開口壁部上面に沿っている部分のイ
ンサートシートをレーザー切断してトリミングしている
状態を示す断面図である。
【図6】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、インサートシートを挟み込んだクランプ手段とプ
レフォーム用開口型とを、プレフォーム用型上面から引
き離して、プレフォームおよびトリミングされたインサ
ートシートを取り出している状態を示す断面図である。
【図7】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、プレフォームおよびトリミングされたインサート
シートを射出成形用金型に装着し射出成形用金型が型閉
めされた状態を示す断面図である。
【図8】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、射出成形用金型のキャビティに成形樹脂を射出し
た状態を示す断面図である。
【図9】 この発明のインサート成形品の製造方法にお
いて、この発明のインサート成形品の製造方法によって
得られるインサート成形品を示す断面図である。
【図10】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて、プレフォーム用開口型壁の開口壁凸部の形成位
置を示す断面図である。
【図11】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて、プレフォーム用開口型壁の開口壁凸部の形成位
置を示す断面図である。
【図12】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて、プレフォーム用開口型壁の開口壁凸部の形成位
置を示す断面図である。
【図13】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて、インサートシートをトリミングするにあたり超
音波切断によって行う場合の断面図である。
【図14】 この発明の従来技術を示す断面図である。
【図15】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて用いるプレフォーム用開口型の一実施例を示す斜
視図である。
【図16】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて用いるプレフォーム用開口型の一実施例を示す斜
視図である。
【図17】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて、図1におけるプレフォーム用開口型とクランプ
手段との間にインサートシートを挿入した状態を示す斜
視図である。
【図18】 この発明のインサート成形品の製造方法に
おいて用いるレーザー切断手段の一実施例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 インサートシート 2 射出成形用金型 20 雌型 200 凹部 21 雄型 210 凸部 211 射出口 22 キャビティ 23 成形樹脂 24 巻き込み縁挿入部 3 プレフォーム用型 30 凹部 31 真空吸引手段 310 真空吸引孔 311 真空吸引ポンプ 4 プレフォーム用開口型 40 開口壁凸部 41 先端 42 開口壁凸部上面 43 開口壁凸部下面 5 クランプ手段 50 クランプヘッド 51 ピストンロッド 6 レーザー切断手段 60 XYZステージ 61 レーザー照射ヘッド 62 フレーム 63 スライドレール 64 スライドガイド 65 X軸スライドアーム 66 Y軸スライドアーム 67 両アーム系合部材 68 貫通孔 69 制御装置 7 プレフォーム兼トリミング手段 8 超音波切断手段 80 XYZステージ 81 振動手段付き刃ホルダー 82 切断刃 9 樹脂成形品 10 インサート成形品 11 巻き込み縁 100 裏面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサートシートを作製し、凹部を有す
    る雌型と凸部を有する雄型とを有する射出成形用金型に
    おける雌型の凹部にインサートシートを装着し、雄型と
    雌型とを型閉めし、射出成型用金型のキャビティに成形
    樹脂を射出し、射出成形用金型を型開きしてインサート
    成形品を取り出すインサート成形品の製造方法におい
    て、インサートシートを作製するにあたり、射出成形用
    金型の雌型の凹部とほぼ合致する凹部を有するプレフォ
    ーム用型と、プレフォーム用型の凹部の口径より小さい
    内径の開口壁凸部を有するプレフォーム用開口型と、プ
    レフォーム用開口型と協働してインサートシートを挟み
    込むクランプ手段と、レーザー切断手段とを有するプレ
    フォーム兼トリミング手段を用いて、プレフォーム用開
    口型上面とクランプ手段とでインサートシートを挟み込
    み、開口壁凸部の少なくとも先端がプレフォーム用型の
    凹部上に位置するようにプレフォーム用開口型下面とプ
    レフォーム用型とを密着させ、つぎにプレフォーム用型
    の凹部内面およびプレフォーム用開口型の開口壁凸部面
    に沿うようにインサートシートをプレフォームし、つぎ
    に開口壁凸部上面に沿っている部分のインサートシート
    をレーザー切断手段によって切断し、つぎにプレフォー
    ム用開口型をプレフォーム用型から引き離し、トリミン
    グされかつ巻き込み縁を有するようにプレフォームされ
    たインサートシートをプレフォーム用型から取り出すこ
    とを特徴とするインサート成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 インサートシートを作製し、凹部を有す
    る雌型と凸部を有する雄型とを有する射出成形用金型に
    おける雌型の凹部にインサートシートを装着し、雄型と
    雌型とを型閉めし、射出成型用金型のキャビティに成形
    樹脂を射出し、射出成形用金型を型開きしてインサート
    成形品を取り出すインサート成形品の製造方法におい
    て、インサートシートを作製するにあたり、射出成形用
    金型の雌型の凹部とほぼ合致する凹部を有するプレフォ
    ーム用型と、プレフォーム用型の凹部の口径より小さい
    内径の開口壁凸部を有するプレフォーム用開口型と、プ
    レフォーム用開口型と協働してインサートシートを挟み
    込むクランプ手段と、超音波切断手段とを有するプレフ
    ォーム兼トリミング手段を用いて、プレフォーム用開口
    型上面とクランプ手段とでインサートシートを挟み込
    み、開口壁凸部の少なくとも先端がプレフォーム用型の
    凹部上に位置するようにプレフォーム用開口型下面とプ
    レフォーム用型とを密着させ、つぎにプレフォーム用型
    の凹部内面およびプレフォーム用開口型の開口壁凸部面
    に沿うようにインサートシートをプレフォームし、つぎ
    に開口壁凸部上面に沿っている部分のインサートシート
    を超音波切断手段によって切断し、つぎにプレフォーム
    用開口型をプレフォーム用型から引き離し、トリミング
    されかつ巻き込み縁を有するようにプレフォームされた
    インサートシートをプレフォーム用型から取り出すこと
    を特徴とするインサート成形品の製造方法。
JP18060394A 1994-07-07 1994-07-07 インサート成形品の製造方法 Withdrawn JPH0820037A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6067877A (en) * 1996-05-02 2000-05-30 Sankyo Manufacturing Co., Ltd. Safety cover structure for automatic machine
US6410883B1 (en) * 1999-05-26 2002-06-25 Nec Corporation Cleaning device and method for cleaning resin sealing metal mold
JP2010241138A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Hon Hai Precision Industry Co Ltd インモールド加飾成形方法及び成形品
JP2013184445A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Toppan Printing Co Ltd インサート成形物及びその製造方法
KR102411092B1 (ko) * 2021-01-04 2022-06-22 유호종 절단장치를 구비한 사출금형 어셈블리

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