JPH08199422A - 改善されたアクリロニトリル系重合体均一相溶 融物の製造方法 - Google Patents

改善されたアクリロニトリル系重合体均一相溶 融物の製造方法

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JPH08199422A
JPH08199422A JP7018523A JP1852395A JPH08199422A JP H08199422 A JPH08199422 A JP H08199422A JP 7018523 A JP7018523 A JP 7018523A JP 1852395 A JP1852395 A JP 1852395A JP H08199422 A JPH08199422 A JP H08199422A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融紡糸あるいは溶融押出し成型に好適なア
クリロニトリル系重合体均一相溶融物を製造する方法を
提供することにある。 【構成】 アクリロニトリル系重合体30〜60重量%
含水クラムを140℃以上の温度でかつ自生圧以上の加
圧下に溶融状態で除水し該重合体濃度70重量%以上ま
で濃縮することにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリロニトリル系重合
体溶融物の製造方法に関するものであり,さらに詳しく
は該重合体の含水クラムを,重合体濃度70重量%以上
まで溶融下に濃縮することにより,溶融紡糸あるいは溶
融押出し成型に好適なアクリロニトリル系重合体均一相
溶融物を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル系重合体を水の存在下
に少なくとも自生圧以上で加熱すると,溶融体が生成す
ることは既に知られており,例えば特公昭57−472
83号公報においては,特定量の水を乾燥したアクリロ
ニトリル系重合体に含有せしめた後,特定の温度範囲内
で加熱し,溶融体を得る方法が開示されている。しかし
ながらこの方法での乾燥した重合体粉末に特定量の水を
均一に混合するという操作は技術的に困難であり,特に
連続的に加熱装置に供給する際には水含量を一定に制御
することが難しい。また,一旦重合体を乾燥した後に水
を添加するというこの方法はエネルギー的に見ても好ま
しいとは言い難いものである。
【0003】また,特公昭59−39445号公報にお
いては,アクリロニトリルを主成分とする単量体混合物
を単量体と水の総量に対して3〜50重量%の範囲内の
水が存在する系において,120℃以上の温度で重合せ
しめてアクリロニトリル系重合体溶融物を得る方法が開
示されている。しかしながらこの方法においては,重合
時にアクリロニトリルを主成分とする単量体から大量の
重合熱が急激に発生するため,重合温度の制御,除熱の
困難さから工業的規模で実施するには多くの問題点が存
在することが予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて,本発明
が解決しようとする課題は,ポリアクリロニトリル系重
合体溶融物を得るに際しての,上述のごとき水含量およ
び反応の制御,スケールアップの困難さであり,本発明
の目的は優れた押出し成型性あるいは溶融紡糸性を有し
た,高濃度のポリアクリロニトリル系重合体均一相溶融
物を作成し得る低エネルギー消費かつ制御の容易な工業
的に有利な製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は,
アクリロニトリル単独またはアクリロニトリルを主成分
とし残部が少なくとも1種の他のエチレン系不飽和化合
物からなるアクリロニトリル系重合体の濃度30〜60
重量%の含水クラムを,140℃以上の温度でかつ自生
圧以上の加圧下に溶融状態で除水し該重合体濃度70重
量%以上まで濃縮することを特徴とするアクリロニトリ
ル系重合体均一相溶融物の製造方法により達成すること
ができる。
【0006】以下,本発明を詳述する。まず,本発明の
優れた押出し成型性あるいは溶融紡糸性を有したアクリ
ロニトリル系重合体均一相溶融物を作成するために使用
し得るアクリロニトリル系重合体は,アクリロニトリル
単独またはアクリロニトリルを少なくとも80重量%以
上好ましくは85重量%以上含有するものであって,必
要に応じて他のエチレン系不飽和化合物1種以上を共重
合して作成されるものである.アクリロニトリルが80
重量%未満の場合は繊維あるいはフィルム等に成型した
時ポリアクリロニトリル固有の優れた染色発色性,ガス
バリア性などが発現し難くなり,好ましくない。
【0007】なお,共重合されてもよいその他のエチレ
ン系不飽和化合物としては,アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、メサコン酸、シトラコン酸およびこれらの水溶性
塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩)、アリルアルコ
ール、メタアリルアルコール、オキシプロピオンアクリ
ロニトリル、メタアクリロニトリル、α−メチレングル
タロニトリル、イソプロペニルアセテート、アクリルア
ミド、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ビニル
ピリジン、ビニルピロリドン、アクリル酸メチル、メタ
アクリル酸メチル、酢酸ビニル、アリルクロライド、メ
タアリルスルホン酸ソーダ、p−スチレンスルホン酸カ
リウム等の周知のエチレン系不飽和化合物を挙げること
ができる。また,当該アクリロニトリル系重合体は例え
ば水系懸濁重合法,エマルジョン重合法等一般的重合法
により製造されるものであり,その製造技術に限定はな
い。
【0008】本発明の出発物質は,斯かるアクリロニト
リル系重合体の含水クラムである。そして該重合体の濃
度は,重合体と水の総量に対して30〜60重量%であ
り,さらに好ましくは35〜50重量%が採用される。
斯かる含水クラムは当該アクリロニトリル系重合体の
水分散液または水エマルジョンを一般に利用されている
例えば減圧蒸留法等によって重合体濃度30%以上まで
濃縮することにより,容易に得られる。
【0009】分散液またはエマルジョン中の重合体濃度
は一般に30重量%未満で取り扱われ,その場合には流
動性,移送性などの点において通常の液体と同様に取り
扱うことができる。つまり,重合体濃度を高める際にお
いても通常の減圧蒸留方法等が採用できる。従って、重
合体濃度30重量%未満では本発明方法を適用する意義
は小さい。しかしながら,重合体濃度が30重量%をこ
えると,液体としての性質を失った含水クラムとなり,
もはや液体として取り扱うことは困難となり,一般的な
濃縮手法は適用できなくなる。
【0010】一方、含水クラム中の重合体濃度が60重
量%をこえると、溶融状態を実現するための加熱過程に
おいて重合体の部分的過熱が生じ、重合体の変成、劣化
の原因となる等の不都合が発生する。
【0011】さて,斯かる含水クラムは,140℃以上
の温度でかつ自生圧以上の加圧下で溶融状態とされ,除
水すなわち濃縮される。この過程を濃縮過程と称すれ
ば,濃縮設備としては熱源ならびに温度調節機能と圧力
調節機能を備えた設備であれば採用できる。この目的に
対し,各種濃縮機が使用でき,特に限定されるものでは
ないが,例えばアドバンスドリアクター(住友重機工業
製)の如き高粘度流体用反応撹拌機,あるいはバイボラ
ック(住友重機工業製)の如き界面更新型反応撹拌機が
好適に使用できる。
【0012】この濃縮過程は,加圧下で温度を140℃
以上で遂行しなければならない。これが140℃未満で
あるとアクリロニトリル系重合体は溶融状態とならず,
本発明の目的とする均一相溶融物が得られない。また,
温度の上限は特に限定はないが,過度の高温は重合体が
着色したり,変性し易くなり,また省エネルギーの観点
からも好ましくないので,結局140℃以上,好ましく
は150〜180℃位が推奨される範囲である。
【0013】また濃縮過程は,前記したように温度のみ
ならず系の圧力を,該含水クラムの自生圧以上に維持し
て遂行しなければならない。ここで自生圧とは,該含水
クラムの濃縮過程で採用される温度の下で示す飽和蒸気
圧に相当し,ほぼ媒体である水の飽和蒸気圧であるが,
幾分は分散質である重合体の濃度や溶存不純物質の影響
を受ける。従って,温度140℃の場合,斯かる自生圧
は概ね4kg/cm2,180℃では10kg/cm2程度となる。
【0014】斯かる自生圧未満であると,分散媒である
水の沸騰が生じ温度が維持できなくなる。その結果該重
合体は溶融状態を維持できず,本発明の目的である均一
相溶融物を得ることが達成できない。
【0015】さて,本発明ではこの濃縮過程において,
除水を行う.除水とは,前記した温度,圧力下において
蒸気となっている水分を系外に除去することであり,こ
れなしには本発明の目的の一つである重合体濃度の濃縮
が行えない。この除水は系の気相部分に細孔を設け,こ
こから水蒸気を系外に排出する,あるいはさらに気相部
分または液相部分に蒸気排出用搬送媒体−−例えば空気
あるいは窒素等の不活性ガス−−の導入孔を併設し,導
入した該搬送媒体と共に水蒸気を系外に排出する,等の
手段で実施することができる。
【0016】除水は,溶融物中の重合体濃度が70重量
%以上に達するまで行う。これが70重量%に満たない
と,溶融物が均一相を形成していない場合もあって,斯
かる溶融物では以降に続く溶融紡糸等の操業性,製品品
質共に改善できず,本発明が達成されない。すなわち7
0重量%未満では水が液相を保ち,重合体もおそらく可
塑化水分を含有して溶融液相となり,全体としては溶融
物を形成しているが,該両液相はあくまでも分離した混
合状態にある。すなわち不均一な状態にあるのである。
なお,本願でいう均一相とは目視観察により複数の相が
認められない状態をいう。
【0017】実施に当たっては斯かる除水の程度を制御
するには,前述した系外排出蒸気の流速を,あるいはそ
れを凝縮補集した液体水の量を測定する等の方法で容易
に行うことができる。かくして本発明により,優れた押
出し成型性あるいは溶融紡糸性を有した高濃度のアクリ
ロニトリル系重合体均一相溶融物を作成することができ
る。
【0018】以上の説明は,理解の容易な回分式での本
発明方法について行った。しかし,本発明方法は回分式
に限るものではなく,連続式も十分採用し得るものであ
る。すなわち,例えば原料の含水クラムを加熱装置を有
した適宜の長さのパイプ中を通過せしめて所定の温度ま
で昇温・溶融し,続いて加圧加熱されたタンクに導きタ
ンク上部から水蒸気を排出,濃縮し,タンク内均一相溶
融物の液面より下部から該溶融物を連続的に取り出す方
法が例示される。この場合,除水の程度は原料の供給速
度および溶融物取り出し速度を定速とすれば,タンク内
溶融物の液面高さを制御することで行うことができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。なお,特に断りのない限り「%」および
「部」は重量基準で用いる。
【0020】実施例 1 アクリロニトリル90部とアクリル酸メチル10部から
なる単量体混合物を過硫酸アンモニウムを開始剤として
水系懸濁重合し,アクリロニトリル系重合体30部と水
70部からなるアクリロニトリル系重合体水分散液を得
た。このアクリロニトリル系重合体水分散液を5号濾紙
を用いて濾別し、得られた含水クラムに水を添加、或い
は乾燥を施して重合体濃度30、40、50、60、6
5重量%の重合体と水の混合物を作成した。
【0021】これらの混合物を容量300ミリリットル
のガラス製オートクレーヴに仕込み,撹拌しながら温度
160℃まで加熱した。この時の圧力は約6kg/cm2とな
った。次に温度を160℃に圧力を6.5kg/cm2に維持
しながら,オートクレーヴの上部抜出しバルブから水蒸
気をリークさせた。
【0022】リークした水蒸気は冷却管により凝縮さ
せ,メスシリンダーにより定量した。メスシリンダ−に
補集した水の量からオ−トクレ−ヴ中の重合体濃度を算
出し、重合体濃度約80重量%となったところで水蒸気
のリ−クを止めた。この時点で加熱を止め,オートクレ
ーヴを放冷した。冷却後オートクレーヴを常圧に戻し,
内容物を取り出したところ表1のような結果が得られ
た。
【0023】
【表1】
【0024】いずれの場合も水含有量18%の均一相ポ
リマー塊が得られた。すなわち冷却前のオートクレーヴ
内容物はアクリロニトリル系重合体の均一相溶融物であ
ったことを示唆するものである。しかしながら、仕込み
重合体濃度が60重量%を越えると重合体の着色が著し
くなっていることが分かる。
【0025】実施例 2 実施例1と同じ方法で作成した重合体濃度40重量%の
アクリロニトリル系重合体含水クラム1500グラムを
容量2000ミリリットルの底部に抜出しバルブと孔径
0.5mmのダイを備えたステンレス製オートクレーヴに
仕込み,実施例1と同様の操作により710ミリリット
ルの水を除去した.内容物は重合体濃度76重量%の均
一相溶融物を形成している。温度を160℃に,圧力を
6.5kg/cm2に維持したまま,オートクレーヴ底部の抜
出しバルブを開放したところ,ダイから連続的に重合体
溶融物が吐出され,直径約1mmの透明均一相の棒状アク
リロニトリル系重合体が得られた。
【0026】実施例 3 アクリロニトリル88部とメタクリル酸メチル12部か
らなる単量体混合物をアゾビスイソブチロニトリルを開
始剤として水系懸濁重合しアクリロニトリル系重合体2
5部と水75部からなるアクリロニトリル系重合体水分
散液を得た。この水分散液を減圧脱水濾過し、重合体濃
度45%の含水クラムを作成した。この含水クラムを連
続的に界面更新型反応撹拌機(住友重機工業(株)製バ
イボラック)に供給し,165℃で反応容器上部空間の
飽和蒸気を圧力7.2kg/cm2に維持しつつ窒素で置換す
ることにより除水し,連続的に水含有量20%のアクリ
ロニトリル系重合体均一相溶融物を作成した。該溶融物
を反応撹拌機押出し部に取り付けたギアポンプを用いて
孔径0.1mm,孔数500の紡糸口金を介して空気中
に押出すことにより,連続的に安定した重合体均一相溶
融物が吐出され,透明で緻密な繊維が得られた。
【0027】
【比較例】
【0028】比較例 1 実施例1の重合体濃度30重量%の水/重合体混合物2
00グラムをオートクレーヴに仕込み、同様の操作を温
度135℃,圧力3.2kg/cm2で行った。メスシリンダ
ーに50ミリリットルの水が溜まったところで撹拌モー
ターのトルクが上昇し,撹拌が困難となった。内容物を
観察すると,不透明のままで固相のポリマー粒子が分散
している状態であった.この時点で加熱を止め,オート
クレーヴを放冷した。冷却後オートクレーヴを常圧に戻
し,内容物を取り出したところペースト状の,ポリマー
濃度40重量%のポリマー粒子と水の混合物であり,均
一相ポリマー塊は得られなかった。すなわち、自生圧以
下の温度での徐水では目的とする均一相重合体溶融物は
得られなかった。
【0029】
【発明の効果】かかる本発明方法によると,従来技術に
おいて必要であったアクリロニトリル系重合体と水の組
成比を制御するためのアクリロニトリル系重合体の乾燥
工程,水との混合工程を省略できる。この結果アクリロ
ニトリル系重合体均一相溶融物作成に要するエネルギー
を大幅に低減できるのである。また,アクリロニトリル
系重合体の製造工程と溶融物作成工程を容易に連続化で
きるため,溶融物組成の変動を最小限に抑えることが可
能となり,該アクリロニトリル系重合体均一相溶融物か
ら得られるポリアクリロニトリル系成型体,アクリル繊
維の品質の均一性も改善できるのである。
【0030】さらに,濃縮工程を140℃以上の温度で
自生圧以上の加圧下に実施することにより,アクリロニ
トリル系重合体は共存する水の可塑化作用により溶融し
流体として取り扱えるため,粉体あるいはペースト状態
での取扱に比較して極めて容易に移送などのプロセスを
経由できる.かくして優れた押出し成型性あるいは溶融
紡糸性を有した高濃度アクリロニトリル系重合体均一相
溶融物を,省エネルギーでかつ制御容易な工業規模の製
造方法を提供し得た点が本発明の特筆すべき効果であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 竜一 岡山県岡山市金岡東町3丁目1番12号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリロニトリル単独,またはアクリロニ
    トリルを主成分とし残部が少なくとも1種の他のエチレ
    ン系不飽和化合物からなるアクリロニトリル系重合体の
    濃度30〜60重量%の含水クラムを,140℃以上の
    温度でかつ自生圧以上の加圧下に溶融状態で除水し該重
    合体濃度70重量%以上まで濃縮することを特徴とする
    アクリロニトリル系重合体均一相溶融物の製造方法。
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