JPH08198474A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JPH08198474A
JPH08198474A JP1037895A JP1037895A JPH08198474A JP H08198474 A JPH08198474 A JP H08198474A JP 1037895 A JP1037895 A JP 1037895A JP 1037895 A JP1037895 A JP 1037895A JP H08198474 A JPH08198474 A JP H08198474A
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JP
Japan
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suction
sheet
paper
conveyance
suction chamber
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JP1037895A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Sato
光由 佐藤
Junichi Matsuno
順一 松野
Makoto Kurosawa
誠 黒沢
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】横方向に用紙の中央位置と各種寸法用紙の両端
から20mm以下の内側近傍に各用紙ごとに2箇所ずつ配
置して9箇所,搬送方向に3箇所の合計27個の吸引孔
を配置した吸引チャンバと小形吸引ファンから成る吸引
搬送手段を具備し、最小寸法の用紙を吸引浮上搬送する
時の吸引孔の通気面積が4cm2 以下になるように吸引孔
の大きさを設定する。 【効果】感光体表面の現像像を用紙に転写する転写装置
を通過した各種寸法用紙を、簡単な吸引孔配置の吸引チ
ャンバと小形吸引ファンとで構成される吸引搬送手段で
吸引浮上搬送することができ、用紙搬送装置を小形でシ
ンプルに構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙を吸引して搬送す
る用紙搬送装置に係り、特に、寸法の異なる各種用紙を
効率良く吸引して搬送する用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタで用いられるカット紙等
の転写材を吸引して搬送する搬送装置は、例えば、特開
平5−53462号公報に記載のように、吸引孔の開孔面積を
中央部よりも両端部の方を広く形成して、転写材が受け
る吸着力を中央部付近よりも両端部付近の方を大きくす
るものが知られている。また、特開平6−72586号公報に
記載のように、多数の通気孔を有する搬送ベルト内に設
けた吸引ボックスに搬送方向に向かい広角となるV字型
の吸引口を設けて、用紙の吸引位置を用紙中央部分から
両側方向に徐々に拡大させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術、例えば、
特開平5−53462号公報に記載の方法では、転写材が受け
る吸着力を中央部付近よりも両端部付近の方を大きくす
ることにより、転写材の両端部にカール(耳折れぐせ)
や波打ち状のしわが生じても平面状にして定着ローラに
搬送できるので、定着ローラと、未定着のトナー像を担
持した転写材との不要接触による像の乱れを防ぐように
なっている。しかし、この方式では、用紙の寸法が変わ
ると吸着力が大きく変化し、各種寸法用紙に対応できな
い。また、特開平6−72586号公報に記載の方法では、用
紙の搬送ベルト側への吸引部分が、搬送に伴い用紙の中
央部分から徐々に両側に拡大されるので、用紙の一部が
浮き上がって波打つのを防ぎ、用紙が定着ローラに挿入
する際の紙詰まりや紙しわの発生を防ぐようになってい
る。したがって、用紙の寸法が変わっても、吸引ボック
スに設けたV字型の吸引口が用紙の寸法をカバーできれ
ば、用紙の大きさが変わっても吸引部分は用紙の中央部
分から徐々に用紙の両側に拡大される。これは用紙の一
部が浮き上がるのを防ぎカールを矯正できるだけの吸引
力を確保するため、用紙を瞬時も滞留させることなく搬
送するには、吸引ボックスに設けたV字型の吸引口に密
接されて駆動される、無数の通気孔が全面に形成される
搬送ベルトが不可欠である。
【0004】本発明の目的は、A4,A3,レター,レ
ジャー,B5,B4,リーガル、及びA5等の各種寸法
用紙に適応できるように吸引孔を吸引チャンバに配置し
て効率良く負圧で吸引することで、通気孔を設けた搬送
ベルトを用いず且つ吸引ファンの小形化を達成して、簡
単な構成で低コストな吸引搬送手段を有する用紙搬送装
置を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、前述の技術的手段を
用いたプリンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明は吸引チャンバの横方向(搬送方向に対し直
交する方向)に、用紙の中央と、A3用紙の長手搬送及
びA4用紙の短手搬送(横方向寸法:297mm)時の用
紙両端通過位置の内側の近くで且つレジャーサイズの長
手搬送とレターサイズの短手搬送(横方向寸法:11inc
h,約279mm)時の用紙両端通過位置の内側の近くに2
箇所と、B4用紙の長手搬送とB5用紙の短手搬送(横
方向寸法:257mm)時の用紙両端通過位置の内側の近
くに2箇所と、リーガルサイズの長手搬送(横方向寸
法:8.5inch,約216mm)時の用紙両端通過位置の内
側の近くに2箇所と、A5用紙の長手搬送(横方向寸
法:148mm)時の用紙両端通過位置の内側の近くに2
箇所の、合わせて9箇所の吸引孔を配置した吸引搬送手
段を具備する。
【0007】本発明は、また、前記吸引孔は吸引チャン
バの横方向には、前記用紙の中央位置と、A3用紙の長
手搬送とA4用紙の短手搬送(横方向寸法:約297m
m)時の用紙両端通過位置の内側の近くに2箇所と、B
4用紙の長手搬送とB5用紙の短手搬送(横方向寸法:
257mm)時の用紙両端通過位置の内側の近くに2箇所
と、A5用紙の長手搬送(横方向寸法:148mm)時の
用紙両端通過位置の内側の近くに2箇所と、合わせて7
箇所に配置する。
【0008】また、前記吸引孔は吸引チャンバの横方向
には、印刷用紙の仕様による各種寸法用紙の中央位置
と、前記仕様による各種寸法用紙のそれぞれの両端通過
位置の内側の近くに2箇所ずつに配置することによって
も達成される。
【0009】上記の課題は、また、吸引チャンバの横方
向(搬送方向に対し直交する方向)に9箇所、又は7箇
所、又は各種仕様の用紙に応じた個数の吸引孔を配置す
るとともに、吸引チャンバの搬送方向には3箇所以上の
吸引孔を配置した吸引搬送手段を具備する。
【0010】さらに、前記吸引チャンバに配置した前記
吸引孔の全ての吸引孔で用紙を吸引する時は45Pa〜
100Paの負圧で吸引するとともに、最小寸法のA5
用紙が通過する範囲内に配置された全ての吸引孔で用紙
を吸引する時は30Pa〜60Paの負圧で吸引するよ
うに前記吸引孔の大きさを制限する。
【0011】また、最小寸法のA5用紙を搬送する時、
前記吸引孔のうち用紙が通過する範囲外に設けられ通気
する吸引孔の全開孔面積が4cm2 以下になるように前記
吸引孔の大きさを制限することによっても達成される。
【0012】上記の課題は、また、前記吸引孔は吸引チ
ャンバの横方向には、印刷仕様用紙に応じて、各種寸法
用紙の中央位置と、それぞれの用紙両端の通過位置から
20mm以下の内側の位置に左右対称にそれぞれ2箇所ず
つ設ける。
【0013】
【作用】用紙は一対のレジストローラでその斜行(スキ
ュー)が矯正されてまっすぐになる。レジストローラを
用紙の搬送方向に回転させることにより、用紙はスキュ
ーのないまっすぐな状態で、現像機により現像像を表面
に担持した感光体に向かって搬送される。用紙が感光体
に接触しながら搬送されると感光体の表面の現像像が用
紙に転写される。この後、用紙は本発明の用紙搬送装置
により吸引搬送されて定着機に送られる。すなわち、感
光体を通過した用紙が吸引チャンバに達すると、吸引チ
ャンバの吸引孔を介して吸引ファンにより用紙が吸引さ
れる。この時の吸引負圧は100Pa以下の負圧である
ため、用紙が吸引チャンバで滞留したり搬送速度が低下
したりすることなく、用紙は吸引チャンバに沿って搬送
される。本発明の用紙搬送装置は、用紙の寸法変化に関
係無く、この吸引搬送を簡単な構成で低コストで行うこ
とができる。
【0014】用紙はその中央位置を基準にして搬送され
るため、各種用紙で印刷する場合でも用紙寸法に関係無
く、用紙中央が常に一定の位置、すなわち、搬送路の中
央を通過する。そこで、印刷用紙の仕様が、例えば、A
3用紙の長手搬送とA4用紙の短手搬送(横方向すなわ
ち搬送方向に対し直交する方向の寸法が297mm),レ
ジャーサイズの長手搬送とレターサイズの短手搬送(横
方向の寸法が11inch,約279mm),B4用紙の長手搬
送とB5用紙の短手搬送(横方向の寸法が257mm),
リーガルサイズの長手搬送(横方向の寸法が8.5inch,
約216mm)、及びA5用紙の長手搬送(横方向の寸法
が148mm)の8種類の場合、吸引孔を、用紙中央とそ
れぞれの用紙の両端から20mm以下の内側の位置を吸引
するように、吸引チャンバに配置する。この時、A3用
紙又はA4用紙に対してレジャーサイズ又はレターサイ
ズの寸法差は、両端で約9mmと小さい。したがって、こ
の場合は、レジャーサイズ又はレターサイズの両端が通
過する位置の内側の近くの位置で吸引チャンバに吸引孔
を配置することによりA3用紙又はA4用紙の両端も吸
引することができる。したがって、印刷用紙の仕様が8
種類の用紙の場合、吸引チャンバの横方向には、9箇所
に吸引孔が配置される。また、吸引チャンバの搬送方向
には3箇所に吸引孔を配置することで用紙の姿勢を安定
させて吸引搬送することができる。この結果、吸引チャ
ンバには27個の吸引孔が設けられている。このため、
最小寸法のA5では148mmの幅の用紙が、合計9個の
吸引孔で横方向では中央と用紙両端の近くとの3箇所だ
けで吸引されることになる。しかし各吸引孔の間隔は最
大でも約50mm程度で小さいため用紙は吸引チャンバに
沿って平面状に吸引搬送される。また、用紙の横方向の
寸法が大きくなるに従い、吸引孔の数が増える。また、
増える吸引孔の間隔は最大で40mm程度と小さいため用
紙は吸引チャンバに沿って平面状に吸引搬送される。一
方、用紙の寸法が小さくなる程、用紙が搬送される範囲
外にあって用紙を吸引しない吸引孔の数が増える。しか
し、これは、用紙の吸引搬送の障害にはならない。通気
する吸引孔が増えると吸引する負圧のレベルが下がって
用紙を引く力は小さくなるが、用紙の幅が小さくなる分
だけ用紙の剛性も小さくなるため用紙を平面状に保つの
に必要な負圧を確保できるからである。例えば、A5用
紙を吸引浮上させて搬送する場合、吸引チャンバを通過
した用紙が定着機に達するまで吸引浮上を保つには、約
35Paの負圧で吸引すれば良い。したがって、例えば
A5用紙の吸引搬送では、吸引チャンバに配置した合計
27個の吸引孔のうち18個の吸引孔が通気して9個の
吸引孔で用紙を吸引する時に、吸引負圧約35Paを確
保できるように通気する吸引孔の大きさを設定する。ま
た、用紙の後端が吸引チャンバを通過する時には、搬送
方向の3箇所の吸引孔のうち、下流側の1箇所の吸引孔
で吸引浮上させる必要がある。この場合は、用紙の搬送
は定着機のヒートローラによって行われる。したがっ
て、最小寸法のA5では3個の吸引孔で、A3,A4,
レジャーサイズ、及びレターサイズの4種類の用紙では
9個の吸引孔で通過する用紙の後端を吸引浮上できるよ
うに設定される。さらに、吸引チャンバを通過した後、
用紙の後端が落下しないように、ヒートローラでの用紙
搬送方向は吸引チャンバの方向に対して相対的に下向き
に設定される。この結果、吸引チャンバを通過した用紙
の後端は上方の搬送ガイドに沿って搬送され、落下する
ことなく、したがって用紙に転写された現像像が転写時
の状態を保ったままでヒートローラに到達し定着され
る。このように、各種寸法用紙を転写部から定着機まで
簡単な構成で低コストの用紙搬送装置により吸引して搬
送することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0016】図1は、本発明が適用されたプリンタの一
実施例で、本発明の装置の要部を示し、原稿の取扱い装
置,原稿の読み取り装置,トナー塗布装置等の従来周知
の部分については図示を省略してある。図は装置底部に
収納された用紙1と,用紙1の一方の端に近接して配置
され回転して用紙1を1枚ずつ繰り出す給紙ローラ2
と,給紙ローラ2で繰り出された用紙1を1枚だけ分離
して送る分離ローラ3と,用紙1を搬送する搬送ローラ
4A,4B,4Cと,用紙1を搬送するフィードローラ
5と,フィードローラ5の用紙搬送方向下流側(以下、
単に下流側という)に配置されたレジストレーションロ
ーラ(以下、レジストローラという)6と,レジストロ
ーラ6の下流側に用紙搬送面に下方から接するように配
置された感光体7と,感光体7表面に担持された現像像
を用紙1に転写する転写装置8と,転写装置8の下流側
に配置された吸引チャンバ9と,吸引チャンバ9を介し
て用紙1を吸引する吸引手段(以下、吸引ファンとい
う)10と,吸引チャンバ9と吸引ファン10とから成
る吸引搬送手段11と、吸引チャンバ9の下流側に配置
された定着機12と,定着機12を構成するヒートロー
ラ12Aとバックアップローラ12Bと,定着機12の
下流側に配置されて定着を終えた用紙1を一方向に搬送
する搬送ローラ13と,搬送ローラ13の下流側に配置
されて用紙1をスイッチバックさせる可逆搬送手段14
と,可逆搬送手段14の下流側に配置されて可逆搬送手
段14の順方向回転で搬送される用紙1を装置上に排出
する排出ローラ15と,排出ローラ15の下流側に配置
されて用紙1を堆積するスタッカ16と,可逆搬送手段
14の逆方向回転でスイッチバック搬送される用紙1を
再度前記フィードローラ5に搬送する搬送ローラ17
A,17B,17Cを示している。
【0017】この構成の装置において、プリントが指示
されると、用紙1が給紙ローラ2に繰り出され分離ロー
ラ3によって1枚ずつ搬送ローラ4A,4Bに送られ、
さらに搬送ローラ4C,フィードローラ5を経て、レジ
ストローラ6まで搬送される。レジストローラ6に搬送
された用紙1は、レジストローラ6とフィードローラ5
の間で姿勢制御されたのち、現像装置18により現像像
を表面に担持した感光体7にレジストローラ6によって
送られ、用紙1の下面が感光体7に接触しながら搬送さ
れると転写装置8により感光体7表面に担持された現像
像が用紙1の下面に転写される。感光体7を通過した用
紙1の先端は吸引チャンバ9に向かって搬送され、吸引
チャンバ9に達した用紙1は吸引ファン10と吸引チャ
ンバ9から成る吸引搬送手段11に吸引されて浮上しな
がら定着機12に送られて定着される。この後、搬送ロ
ーラ13により可逆搬送手段14まで送られる。指示さ
れたプリントが終了した場合には、用紙1は可逆搬送手
段14により排出ローラ15を経てスタッカ16に、順
次、堆積される。指示されたプリントが未終了でもう片
面のプリントが必要な場合には、用紙1は可逆搬送手段
14によりスイッチバックされて搬送ローラ17Aに送
られ、さらに、搬送ローラ17B、及び17Cを経たの
ち、再びフィードローラ5に搬送される。この後、前述
の一連の工程を経て、指示されたプリントが終了する
と、用紙1は前述の経路で搬送されてスタッカ16に堆
積される。
【0018】次に図2ないし図11により詳細に説明す
る。図2は、図1に示す本実施例に係る用紙搬送装置の
側面図で、相互に接するように上下に配置された一対の
レジストローラ6と,感光体7と,転写装置8と,吸引
チャンバ9と図示しない吸引ファンから成る吸引搬送手
段11と,ヒートローラ12Aとバックアップローラ1
2Bから成る定着機12で構成され、転写装置8から定
着機12までの間で用紙1が吸引浮上搬送されるように
配置されている。レジストローラ6,感光体7,ヒート
ローラ12A、及びバックアップローラ12Bは、図示
されていないプリンタ側板に、それぞれの回転軸が互い
に平行に配置される。また、転写装置8と吸引チャンバ
9とが感光体7に平行に配置される。姿勢制御された用
紙1がレジストローラ6により感光体7まで搬送される
と転写装置8により感光体7表面に担持された現像像が
用紙1に転写され、さらに用紙1が感光体7の下流側や
や上方(例えば約5mm上方)に設置された吸引チャンバ
9に達すると吸引ファン10により吸引孔9Aを介して
吸引チャンバ9に吸引される。この時の吸引負圧は10
0Pa(約10mmAq)以下の負圧に設定されるため、
用紙1は吸引チャンバ9で滞留することなくレジストロ
ーラ6の搬送速度で吸引チャンバ9の表面を滑りながら
浮上したまま定着機12に向けて搬送される。
【0019】用紙1をその先端から確実に吸引チャンバ
9で浮上させるため、用紙1が感光体7の頂点7Aより
も下方の位置7Bに接触してから吸引チャンバ9に向か
って上向きに走行するようにレジストローラ6,感光体
7と転写装置8、及び搬送ガイド19が配置されてい
る。この結果、一定速度で回転する感光体7の現像像の
位置に合わせてレジストローラ6で搬送制御される用紙
1の先端が感光体7と同速度で感光体7の一定位置7B
に送られるため、用紙1の所定の位置に転写される。
【0020】図3は、プリントに使われる各種用紙1の
一例で、図の数値は用紙1の横方向(搬送方向に直交す
る方向)の寸法(単位:mm)である。A3(297×42
0)の長手搬送(長辺の420mmを搬送方向に平行に送
る)とA4(210×297)の短手搬送(短辺の21
0mmを搬送方向に平行に送る)の場合は297mm、レジ
ャーサイズ(11×17inch;279×432)の長手
搬送とレターサイズ(8.5×11inch;216×27
9)の短手搬送の場合は279mm、B4(257×36
4)の長手搬送とB5(182×257)の短手搬送の
場合は257mm、リーガル(8.5×14inch;216×
356)の長手搬送の場合は216mm、及びA5(14
8×210)の長手搬送の場合は148mmである。
【0021】以上、合計8種類の各種寸法用紙を上記の
方向で搬送する場合は、横方向の寸法が5通りであり、
これらを1A,1B,1C,1D,1Eで示す。これら
の用紙を、用紙中央位置を基準に搬送すると、各種用紙
の通過範囲は搬送路の中心に対し対称になる。このた
め、吸引チャンバ9の吸引孔9Aは用紙中央の通過位置
に対し対称となるように配置される。
【0022】図4は、必要な吸引負圧を決定する一例
で、吸引浮上搬送される最大の用紙1Aが吸引チャンバ
9から落下する時の用紙1Aの吸引チャンバ9からの通
過距離Lと吸引負圧との関係を示す。図2に示した用紙
搬送装置の吸引チャンバ9からヒートローラ12Aまで
の距離から、用紙1Aはその先端が吸引チャンバ9を距
離L0 通過するまで吸引搬送手段11により浮上してい
なければならない。これより、最低確保すべき吸引負圧
0 が決定される。この結果、この吸引負圧P0 を実現
できる吸引ファン10の仕様が決定され、仕様を満足す
る小形ファン(ここでは、重さ150gf以下を小形フ
ァンと呼ぶことにする)10が選定される。他の用紙1
B〜1Eでも同様にして吸引負圧の条件を求める。
【0023】図5は、選定した小形吸引ファン10で吸
引チャンバ9を排気した時の、吸引チャンバ9の通気面
積と吸引負圧との関係を示す。例えば、最大の用紙1A
に必要な吸引負圧をP01とし最小の用紙1Eに必要な吸
引負圧をP02とすると、最小の用紙1Eを吸引チャンバ
9で吸引する時に許容できる吸引チャンバ9の通気面積
S(約4cm2 )が明らかになる。以上の検討結果より、
大小8種類の各種用紙1A〜1Eに対応させて吸引チャ
ンバ9Aの適正な位置に吸引孔9Aを配置し、且つ用紙
1A〜1E吸引時の吸引孔9Aの開閉を考慮し吸引孔9
Aの大きさを決めることができる。
【0024】図6は本発明の特徴部分を最もよく表わす
図面であり、各種用紙1A〜1Eの寸法に対応させて吸
引チャンバ9に配置した吸引孔9Aを示す。吸引チャン
バ9の横方向には、用紙1の中央(1A〜1E共に同じ
位置)と各種用紙1A〜1Eのそれぞれの両端から内側
20mm以下の位置とに吸引孔9Aを配置する。ただし、
A4またはA3の用紙1Aと、レジャーまたはレターの
用紙1Bとはその両端通過位置が9mmしか違わないた
め、用紙1B両端の内側に吸引孔9AAを配置すること
にする。したがって、8種類で横方向寸法が5種類とな
る用紙1A〜1E5で、用紙1の中央位置と例えば中央
位置に対し対称に左右に4箇所ずつとの合計9箇所に吸
引孔9A(9AAを含む)を配置する。例えば、8種類
の用紙1A〜1Eに対し、図6に示すように、用紙1の
中央が通過する位置に吸引孔9AFを設け、吸引孔9A
Fを中心にして左右対称に、例えば取付け間隔を110
mm,188mm,240mm、及び268mmの位置にそれぞ
れ吸引孔9AE,9AD,9AC、及び吸引孔9AAを
配置する。このような簡単な構成の吸引孔9Aで用紙1
A〜1Eを水平に吸引保持して定着機12まで浮上搬送
することができる。一方、吸引チャンバ9の搬送方向で
は、用紙1のカールの有無に関係無く水平に保持するた
めに3箇所に吸引孔を設ける。この結果、用紙1Aと1
Bが吸引チャンバ9を通過する時は27個の全吸引孔9
Aで用紙1を吸引し、最小用紙1Eの時は吸引孔9A
F、及び9AEの9個の吸引孔9Aで用紙1を吸引す
る。他の吸引孔9AD,9AC、及び9AAの18個は
通気した状態になる。この時、最小の用紙1Eに必要な
吸引負圧P02を確保できるように、18個の吸引孔の通
気面積がS(約4cm2 )以下になるように吸引孔の大き
さ例えば直径d(mm)を決定する。例えば、直径を5mmに
すれば良い。なお、他の実施例として、吸引孔9AFと
9AEの横方向の間隔を55mmよりも短くしても良いの
は当然である。例えば、図の9B位置に左右対称に搬送
方向に3箇所ずつ、計6個の吸引孔9AG(破線で示
す)を設けても良い。この吸引孔9AGは最小用紙1E
の範囲内に配置されることが条件であり、このため全て
の用紙1A〜1Eの吸引負圧は全く変動しない。
【0025】次に、図7と図8に吸引チャンバ9と吸引
ファン10から成る吸引搬送手段11の実施例を示す。
図7は、吸引ファン10を吸引チャンバ9の中央に設け
たものである。図8は、吸引ファン10を吸引チャンバ
9の端に設けたものである。用紙搬送装置の上下のスペ
ースや左右のスペースの制限に応じて吸引ファン10の
取付け位置を決定できる。いずれの場合でも、用紙1の
大きさに応じて最低限必要な吸引負圧、例えば前述した
ように、最大用紙1Aに対する吸引負圧P01と、最小用
紙1Eに対する吸引負圧P02とを満足している。
【0026】以上が本発明の用紙搬送装置の一実施例の
説明であるが、本発明はこの実施例に限定されない。例
えば、最小用紙1Eの吸引時に通気する吸引孔の面積が
4cm2 以下であれば良いから、27個の吸引孔9Aを全
て同じ形状や大きさにしなくても良い。また、用紙1の
種類も8種類の用紙1A〜1Eに限るものではない。用
紙1の横方向の寸法に応じて各用紙の両端の20mm以下
の位置を吸引するように吸引孔9Aを設ければ良い。ま
た、吸引チャンバから定着機までの距離を変更し、例え
ば距離を長くする場合は、用紙が吸引チャンバを長い距
離通過するまで落下してはならない。この場合は、実施
例で述べた最大の用紙1Aに必要な吸引負圧P01と最小
の用紙1Eに必要な吸引負圧P02とを大きくするのは当
然である。したがって、小形吸引ファンの変更をする場
合もある。吸引孔の配置や最小用紙1Eを吸引する時の
通気面積は変更する必要はない。それは、本発明によ
り、150gf以下の小形吸引ファン(単体での吸引負
圧100Pa以下,排気量約1m3/分)の使用と選定が
容易になるからである。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、転写装置と定着機の間
に吸引チャンバと吸引ファンから成る吸引搬送手段を簡
単に小形,低コストで構成でき、各種寸法用紙を安定し
て吸引浮上搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すプリンタの側面図。
【図2】図1の部分の詳細を示す用紙搬送装置の説明
図。
【図3】各種寸法用紙の一例と搬送位置を示す説明図。
【図4】吸引負圧と用紙吸引保持長さの関係を示す説明
図。
【図5】小形吸引ファンで吸引時の特性図。
【図6】各種寸法用紙に適応できる用紙搬送装置の構成
を示す説明図。
【図7】吸引搬送手段の一実施例を示す説明図。
【図8】吸引搬送手段の他の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E…用紙、6…レジス
トローラ、7…感光体、8…転写装置、9…吸引チャン
バ、9A,9AA,9AC,9AD,9AE,9AF,
9AG…吸引孔、12…定着機、12A…ヒートロー
ラ、12B…バックアップローラ、19…搬送ガイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒沢 誠 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立工機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙をホッパより給紙するとともに搬送手
    段で搬送し、現像装置と転写装置と定着装置とにより印
    刷したのち集積する制御手段を備え、前記転写装置から
    前記定着装置までの間では、前記転写装置の上流側に設
    けたレジストローラで用紙を送りながら前記転写装置を
    通過した用紙を、吸引孔を設けた吸引チャンバと前記吸
    引チャンバを介して前記用紙を吸引する吸引手段とから
    成る吸引搬送手段により吸引搬送するプリンタ装置にお
    いて、吸引チャンバの搬送方向に対し直交する方向に、
    用紙の中央と,レジャーサイズの長手搬送とレターサイ
    ズの短手搬送時の用紙両端通過位置の内側近傍に2箇所
    と,B4用紙の長手搬送とB5用紙の短手搬送時の用紙
    両端通過位置の内側の近くに2箇所と,リーガルサイズ
    の長手搬送時の用紙両端通過位置の内側の近くに2箇所
    と,A5用紙の長手搬送時の用紙両端通過位置の内側の
    近くに2箇所の、合わせて9箇所に吸引孔を配置した吸
    引搬送手段を具備したことを特徴とする用紙搬送装置。
JP1037895A 1995-01-26 1995-01-26 用紙搬送装置 Withdrawn JPH08198474A (ja)

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