JPH08198468A - 感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法 - Google Patents

感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法

Info

Publication number
JPH08198468A
JPH08198468A JP637295A JP637295A JPH08198468A JP H08198468 A JPH08198468 A JP H08198468A JP 637295 A JP637295 A JP 637295A JP 637295 A JP637295 A JP 637295A JP H08198468 A JPH08198468 A JP H08198468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
separating
plate
press plate
photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP637295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nabeya
豊 鍋谷
Koichi Fujii
幸一 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP637295A priority Critical patent/JPH08198468A/ja
Publication of JPH08198468A publication Critical patent/JPH08198468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡素な構成で感材表面を損傷すること
なく、感材の2枚取りを防止する。 【構成】 この装置は、刷版載置部14と、規制部材4
7と、分離用の吸盤45と、刷版案内部10を含む取り
出し手段と、刷版搬送部12とを備えている。規制部材
47は、刷版載置部14に載置された刷版に当接可能で
あり、刷版の上昇を規制する。吸盤45は、規制部材4
7の当接部分よりも外側の端部を吸着し、この吸着部分
を規制部材47による規制位置よりもさらに上昇させ
る。取り出し手段は、吸盤45に吸着された刷版を刷版
載置部14から取り出す。刷版搬送部12は、分離され
取り出された刷版を現像機の刷版供給口4に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料供給装置、特
に、自動現像装置の感光材料供給口に感光材料を1枚ず
つ供給する感光材料供給装置に関する。また別の発明
は、感光材料分離取り出し方法、特に、感光材料載置部
に載置された複数の感光材料を1枚ずつ分離して取り出
すための感光材料分離取り出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が露光されたフィルム、印刷版等の
感光材料(以下、感材と記す)は自動現像装置(以下、
現像機と記す)に供給されて現像処理が施される。現像
機には現像槽や水洗槽等の各種処理槽が設けられてお
り、供給された感材は各処理槽に搬送されて現像処理や
水洗処理が施される。この現像機へ感材を供給する場合
には、感材供給装置が用いられる。
【0003】この種の感材供給装置として、実開昭59
−84543号公報に開示されたものが知られている。
この感材供給装置は、現像機の上方において、現像機の
遮光蓋上に斜めに配置されている。そして、感材を傾斜
させて載置する供給台と、供給台上の感材を吸着して搬
送する真空吸着ヘッドと、真空吸着ヘッドで搬送された
感材の2枚取りを防止するための剥離ローラと、剥離ロ
ーラの下方に配置された1対の繰り出しローラを含み、
現像機の感材取り入れ口に向かって感材を搬送する感材
搬送部とを備えている。
【0004】この感材供給装置では、真空吸着ヘッドに
よって感材が吸着され、この吸着された状態で剥離ロー
ラを経由して繰り出しローラまで搬送される。繰り出し
ローラに感材が搬送されると真空吸着が解除され、繰り
出しローラにより現像機に搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
剥離ローラによって感材の2枚取りを防止しているだけ
であるので、感材を確実に分離しにくい。特に、前記装
置のような構成で印刷版(以下刷版という)のような金
属製の薄板を供給する場合には、金属製の薄板を剥離ロ
ーラで分離することが困難であるため、確実に刷版を分
離させにくい。
【0006】また、真空吸着ヘッドが配置された側の感
材側端に分離爪を配置し、真空吸着ヘッドで感材を持ち
上げる際に2枚目の感材を分離爪で掻き落とす構成も従
来より用いられている。しかし、この分離爪を用いた場
合、感材を供給台上にセットする際に分離爪がじゃまに
なる。また、感材の側端部に分離爪を強く当てすぎると
1枚目の感材も真空吸着ヘッドから離脱することがあ
り、当てる力の程度が難しい。さらに、分離爪によって
感材表面が損傷するおそれがある。
【0007】本発明の目的は、比較的簡素な構成で感材
を供給台上に供給する際にじゃまにならないようにする
ことにある。本発明の別の目的は、最上位の感材のみを
確実に分離できるようにすることにある。本発明のさら
に別の目的は、感材表面を損傷することなく、感材の2
枚取りを防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る感光材料
供給装置は、自動現像装置の感光材料供給口に感光材料
を1枚ずつ供給する装置であり、感光材料が載置される
感光材料載置部と、規制部材と、分離用吸着手段と、分
離用昇降手段と、取り出し手段と、搬送手段とを備えて
いる。規制部材は、感光材料載置部に載置された感光材
料の上面の一部に当接可能であり、感光材料の上昇を規
制する部材である。分離用吸着手段は、規制部材により
上昇が規制された感光材料の規制部材が当接する部分よ
りも外側を吸着し、この吸着部分を規制部材による規制
位置よりもさらに上昇させる手段である。分離用昇降手
段は、規制部材と分離用吸着手段とを昇降させる手段で
ある。取り出し手段は、分離用吸着手段により吸着され
た感光材料を感光材料載置部から取り出す手段である。
搬送手段は、取り出し手段により取り出された感光材料
を自動現像装置の感光材料供給口に搬送する手段であ
る。
【0009】請求項2に係る感光材料供給装置は、請求
項1の装置において、前記取り出し手段は、感光材料の
一端を保持する保持部材と、保持部材を昇降させる保持
用昇降手段と、案内手段とを備えている。案内手段は、
保持部材及び保持用昇降手段により上昇させられた感光
材料の一端側から感光材料の下面に進入可能であり、上
昇させられた感光材料を前記搬送手段側に案内する手段
である。
【0010】請求項3に係る感光材料供給装置は、請求
項2の装置において、前記規制部材と分離用吸着手段と
を連結する連結部材をさらに備え、前記分離用昇降手段
は連結部材を昇降させる。請求項4に係る感光材料供給
装置は、請求項2又は3の装置において、前記規制部材
は、前記分離用昇降手段に固定された本体と、この本体
に対して上下位置を調節自在に装着された当接部材とを
有している。
【0011】請求項5に係る感光材料供給装置は、請求
項1から4のいずれかの装置において、前記感光材料載
置部は傾斜して配置されるとともに、前記分離用吸着手
段及び取り出し手段は感光材料載置部の下端部に配置さ
れており、感光材料載置部に載置された感光材料が下方
に落下しないように感光材料の端部を支持する所定の高
さの支持部材と、感光材料載置部の上方に配置され、感
光材料が前記分離用吸着手段により吸着された際に前記
支持部材を越えて感光材料載置部から落下するのを防止
する押さえ部材とをさらに備えている。
【0012】請求項6に係る感光材料分離取り出し方法
は、感光材料載置部に載置された複数の感光材料を1枚
ずつ分離して取り出すための方法であって、上昇規制工
程と分離工程と取り出し工程とを備えている。上昇規制
工程は、感光材料載置部の感光材料の一部の上昇を規制
する。分離工程は、上昇規制工程で感光材料の一部の上
昇を規制した状態で、感光材料の上昇が規制された部分
よりも外側の端部を複数回上下移動させる。取り出し工
程は、分離工程で感光材料載置部の他の感光材料から分
離された最上位の感光材料を感光材料載置部から取り出
す。
【0013】
【作用】請求項1に係る感光材料供給装置では、感光材
料載置部に積載された感光材料を自動現像装置の感光材
料供給口に搬送する場合は、まず、分離用吸着手段によ
って感材の端部、たとえば角部が吸着される。また、こ
のとき、規制部材によって吸着部分より中央側部分の上
昇が規制される。このような状態で吸着部分を規制部材
による規制位置よりも分離用昇降手段により上昇させる
と、感光材料の端部は規制部材による規制位置を支点と
して曲げ作用を受ける。すると、2枚目以下の感光材料
はそれ自身の弾性により下方に復元力が生じ、分離用吸
着手段により吸着された最上位の感光材料から分離す
る。そして、分離された感光材料を取り出し手段によ
り、感光材料載置部から取り出し、さらに取り出された
感光材料を搬送手段により自動現像装置の感光材料供給
口に搬送する。
【0014】請求項2に係る感光材料供給装置では、前
記同様に、分離用吸着手段により感光材料の端部が吸着
され、かつその中央側の上昇が規制部材により規制さ
れ、この状態で、分離用昇降手段により規制部材及び分
離用吸着手段が上昇させられる。また、感光材料の一端
は、保持部材により保持され、保持用昇降手段により上
昇させられる。このようにして感光材料の一端側が上昇
させられると、この上昇させられた一端側の下面から案
内手段が進入し、この案内手段によって感光材料は搬送
手段側に案内される。
【0015】請求項3に係る感光材料供給装置では、規
制部材と分離用吸着手段が連結部材により連結されてお
り、この連結部材が分離用昇降手段によって昇降させら
れるので、規制部材と分離用昇降手段とは同期して昇降
する。請求項4に係る感光材料供給装置では、規制部材
を構成する当接部材の上下位置を調節できる。このた
め、感光材料の変形量ひいては復元力を調整できる。
【0016】請求項5に係る感光材料供給装置では、傾
斜している感光材料載置部に感光材料が載置されてお
り、その下端部には支持部材及び押さえ部材が配置され
ている。感光材料載置部の感光材料の端部は支持部材に
より支持されているが、感光材料が分離用吸着手段によ
り吸着されると、感光材料の端部は上昇する。このと
き、感光材料の端部が支持部材を越えてさらに上昇する
と、感光材料載置部は傾斜しているので感光材料が感光
材料載置部からすべり落ちるおそれがある。そこで、感
光材料の分離時に、感光材料が支持部材を越えて上昇す
るのを押さえ部材により防止している。
【0017】請求項6に係る感光材料分離取り出し方法
では、請求項1の装置の作用とほぼ同様にして感光材料
載置部の感光材料を分離して取り出す。そして、分離時
に、感光材料の一部の上昇を規制した状態でそれより外
側を複数回上下動させる。これにより、最上位の感光材
料と2枚目の感光材料との間に空気が送り込まれ、分離
がより確実になる。
【0018】
【実施例】図1において、本発明の一実施例を採用した
自動現像システムは、現像機1と、現像機1の上方に傾
斜して配置され現像機1に感光材料としての刷版を供給
する刷版供給装置2と、現像機1の後方に配置され現像
処理された刷版を集積する刷版ストッカー3とを有して
いる。
【0019】現像機1は、刷版に対して現像及び乾燥処
理を施すものであり、その内部には、現像槽や水洗槽等
の各種処理槽が設けられている。現像機1の前側には、
刷版供給口4やフィードトレイ4aが設けられている。
刷版挿入口4に対向して現像機1の内部には、供給され
た刷版を内部に搬入するための入口ローラ対5が配置さ
れている。また、現像機1の後側には、処理が終了した
刷版を排出するための刷版排出口6が設けられている。
この刷版排出口6に面して刷版ストッカー3が配置され
ている。現像機1の上部には上部カバー7a,7bが設
けられており、現像機1内部の保守作業はこの上部カバ
ー7a,7bを外して行われる。
【0020】刷版供給装置2は、図1及び図2に示すよ
うに、現像機1の刷版挿入口4の両側に配置された取り
付けフレーム8と、取り付けフレーム8に支持され現像
機1の上方に斜めに配置された本体フレーム9と、本体
フレーム9内に設けられた刷版案内部10と、本体フレ
ーム9の下端において支持された真空吸着部11と、本
体フレーム9と現像機1との間に配置された刷版搬送部
12とを有している。
【0021】取り付けフレーム8は、現像機1の下部に
おいて、両側に沿って延びる1対の基礎部材8aと、基
礎部材8aから上方に延び現像機1に締結された縦部材
8bと、縦部材8bの先端から45°の角度で上後方に
延びる斜め部材8cとから構成されている。斜め部材8
cには、本体フレーム9が取り付けられている。本体フ
レーム9は、図2に示すように、両側部に配置された側
フレーム13と、側フレーム13間に配置された刷版載
置部14とを有している。刷版載置部14は、図3に示
すように、刷版Pを載置する載置面15と、載置面15
の下端部から上方に延びる刷版受け16とを有してい
る。また、同様に載置面15の下端部には、図8に詳細
に示すように、支持ピン17が設けられている。支持ピ
ン17は載置面の幅方向のほぼ中央部に配置されてお
り、刷版が載置面15から所定高さ持ち上げられても刷
版搬送部12側にすべり落ちないような高さに設定され
ている。また載置面15には、刷版Pへの傷つき防止等
の目的で、図3の左右方向に長い凸部18が、紙面直交
方向に間隔を隔てて形成されている。
【0022】刷版案内部10は、図3に示すように、載
置面15のさらに搬送方向下流側(下方;図3の右方)
に配置された駆動軸25と、駆動軸25の両端部におい
て両側フレーム13内に配置された1対の駆動スプロケ
ット26と、両側フレーム13内の上部に配置された1
対の従動スプロケット27と、スプロケット26,27
に架け渡された1対のローラチェーン28とを有してい
る。
【0023】駆動軸25の一端には、図4及び図5に示
すように、ギア29が固定されている。ギア29にはピ
ニオン30が噛合している。ピニオン30は駆動モータ
31の出力軸に固定されており、この結果、駆動モータ
31の駆動力がピニオン30、ギア29を介して駆動軸
25に伝達される。従動スプロケット27は、図6に示
すように、側フレーム13から内方に突出して配置され
た従動軸32に回転自在に支持されている。
【0024】ローラチェーン28は、図7に示すよう
に、両側フレーム13内において、上下に間隔を隔てて
配置された1対のレール33に支持されている。ローラ
チェーン28には、間隔を隔てて5組のL型のアタッチ
メント34が取り付けられている。内側の対向するアタ
ッチメント34には分離ローラ35が取り付けられてい
る。分離ローラ35は、アタッチメント34に両端が固
定された固定軸37と、固定軸37の軸方向に間隔を隔
てて回転自在に配置された多数の分離コロ36とから構
成されている。この5組の分離ローラ35は、図1に実
線で示す載置面15の下方に配置される待機位置と、全
体が載置面15の上方に配置される案内位置との間で移
動する。案内位置の際には、分離ローラ35上に載せら
れた刷版が自重により分離ローラ35上を走行し、刷版
搬送部12に案内される。
【0025】なお、最下端側の先頭の分離ローラ35を
取り付けたアタッチメント34の外側には、検出金具3
4aが取り付けられている。そして、側フレーム13の
内側面には、この検出金具34aを検出して待機位置及
び案内位置を判断するためのセンサ38,センサ39
(図3,図6,図7)が配置されている。真空吸着部1
1は、図8(刷版載置部14を上方から見た図)に示す
ように、刷版の2枚取りを防止するための分離部40
と、分離された刷版を保持する保持部41と、分離の際
に刷版が載置面15からすべり落ちるのを防止するため
の押さえ部42とから構成されている。これらの分離部
40、保持部41及び押さえ部42は、刷版の搬送方向
下流側端に搬送方向と直交するように並べて配置されて
いる。
【0026】分離部40は、図8及び図9に示すよう
に、図示しない取付部材によって支持部材43に固定さ
れた昇降用シリンダ44と、シリンダ44のピストンロ
ッド先端に配置された弾性部材からなる分離用の吸盤4
5とを有している。シリンダ44のピストンロッドには
ブラケット46の一端が連結されており、このブラケッ
ト46の他端には規制部材47が取り付けられている。
このように、規制部材47は吸盤45よりも刷版の中央
側に位置するように配置されている。また、ブラケット
46の側面にはブラケット46が回転するのを防止する
ための回り止め部材48が固定されている。回り止め部
材48は、板状の部材であり、シリンダ44の側面に沿
って上方に延びている。吸盤45の内部空間45aは通
路49を介して真空排気系に接続されている。
【0027】規制部材47は、ブラケット46に形成さ
れた貫通孔を通って下方に延びるボルト50と、ボルト
50の下端部に固定された当接部材51とを有してい
る。当接部材51の上端部にはナット51aが固定され
ており、ボルト50に螺合している。このため、当接部
材51を回転することによって、当接部材51の上下位
置を調整することが可能である。この当接部材51の下
端面は、図9に示すように、吸盤45の下端面とほぼ同
じ高さの位置ないしは、下端面よりも数ミリ下方(図で
はα分)に位置するように調整されている。
【0028】保持部41は、前記同様の2つの昇降用シ
リンダ55と、2つのシリンダ55のそれぞれのピスト
ンロッドの先端に配置された弾性部材からなる吸盤56
とを有している。各シリンダ55は支持部材43に取り
付けられ、吸盤56はそれぞれ真空排気系に接続されて
いる。保持部41の吸盤56の下端面は、規制部材47
の当接部材51の下端面より若干下方に位置している。
【0029】押さえ部42は、載置面15の下端部に設
けられた支持ピン17に対向して配置されている。この
押さえ部42は、支持部材43に取り付けられ、保持部
41のシリンダ55と同様の昇降用シリンダ57と、シ
リンダ57のピストンロッドの先端に配置された弾性部
材からなる吸盤58と、シリンダ57の下端に取付部材
59を介して取り付けられた押さえローラ60とを有し
ている。この押さえ部の吸盤58は、刷版分離時に刷版
が支持ピン17を越えないように押さえるためだけの機
能を有していればよいので、真空排気系には接続されて
おらず、しかもその下端面は保持部41の吸盤56の下
端面よりも高い位置に配置されている。また押さえロー
ラ60は、取付部材59の下端に装着されており、刷版
の搬送方向に回転自在である。
【0030】刷版搬送部12は、図10に示すように、
刷版案内部10によって分離され案内された刷版Pを挟
持して搬送する排出ローラ対65と、ローラ対65から
搬送されてきた刷版Pを現像機1のフィードトレイ4a
に案内する5つの案内ローラ66a〜66eとから構成
されている。案内ローラ66a〜66eは、排出ローラ
対65が搬送した刷版Pを下方に湾曲させて案内する。
【0031】排出ローラ対65の一端には、図4に示す
ように、互いに噛み合うギア66が配置されている。下
方のギア66はギア67に噛合している。ギア67は、
側フレーム13に回転自在に支持された回転軸68の一
端に固定されている。回転軸68の他端には、ギア69
aが固定されている。ギア69aはギア69bを介して
ピニオン30に噛合している。この結果、排出ローラ対
65には、駆動モータ31の駆動力がピニオン30、ギ
ア69b,69a,67,66を介して伝達される。
【0032】次に、刷版の分離供給動作を図11を用い
て説明する。なお、図11は分離部40、保持部41及
び押さえ部42を刷版搬送部12側から見た図である。
刷版は刷版載置部14の載置面15に積載されている。
また、操作者が供給開始スイッチを押すまでは、分離部
40、保持部41及び押さえ部42の各シリンダ44,
55,57のピストンは退避状態にある。したがって、
各吸盤45,56,58は、図11の(a)に示すよう
に、刷版から上方に離れている。
【0033】供給開始スイッチが押されると、各シリン
ダ44,55,57によって吸盤45,56,58が下
降され、図11(b)に示すような状態となる。このと
き、分離部40の吸盤45については吸引を開始してお
く。ここでは、規制部材47の下端面が刷版P1に当接
し、これにより刷版P1の上昇が規制される。また、保
持部41の吸盤56は刷版P1に当接し、吸着してい
る。一方、押さえ部42の吸盤58及び押さえローラ6
0は刷版の上方位置で停止しており、刷版P1には当接
していない。なお、分離部40の吸盤45の吸引は、降
下後に開始しても良い。
【0034】ここで、分離部40の作用について詳細に
説明する。吸盤45により刷版Pを吸引すると、刷版P
の対向する部分(搬送方向の一端で角部)は上方に持ち
上げられる。このとき、図12(a)及び(b)に示す
ように、吸盤45は弾性部材で形成されているので、吸
盤45は弾性変形し、刷版Pとの初期のギャップα以上
(図ではβ分)に持ち上げられる。一方、この吸着部分
より中央側では、規制部材47によって刷版Pの上昇が
規制されている。したがって、図13に示すように、刷
版は、規制部材47による規制部分を支点として曲げ作
用を受ける。この結果、2枚目の刷版P2の端部は、そ
れ自身の弾性力により下方に大きな復元力が作用し、吸
盤45により吸着された最上位の刷版P1から分離す
る。
【0035】ここで、たとえば規制部材47がないとす
れば刷版はなだらかに変形して下方への復元力は小さ
い。しかし本実施例では、規制部材47により刷版の上
昇を規制し、当該規制部分に曲げを生じさせている。こ
のため、2枚目の刷版の下方への復元力は大きくなり、
刷版の分離が確実に行える。また、吸盤45が弾性変形
するので、吸着後に刷版をより上昇させることが可能と
なり、大きな復元力が得られる。さらに、図14に示す
ように、吸盤45の凹部に沿って刷版Pが弾性変形する
ので、2枚目の刷版は、この弾性変形による復元力も生
じることとなり、分離がより確実になる。
【0036】以上のようにして最上位の刷版の端部を2
枚目の刷版の端部から分離させた後、分離部40のみを
複数回上下動させて、最上位の刷版の端部を上下動させ
る。これにより、図11(c)に示すように、最上位の
刷版P1と2枚目の刷版P2との間に空気が送り込ま
れ、また、押さえ部42の吸盤58を支点として刷版に
曲げ作用をさらに与えることにより2枚目以下の刷版は
下方に復元力が生じるので、刷版の分離がより確実にな
る。この最上位の刷版を上下動させる際に、刷版の下端
は支持ピン17によって支持され、また押さえ部42の
吸盤58及び押さえローラ60が上方に位置しているの
で、刷版が支持ピン17を越えて刷版搬送部12の方へ
落下するのを防止できる。
【0037】次に、分離部40、保持部41及び押さえ
部42を同期させて上昇させる。これにより、図11
(d)に示すように、最上位の刷版のみが持ち上げられ
る。次に、最上位の刷版と2枚目の刷版との間に分離ロ
ーラ35を進入させる。すなわち、駆動モータ31を正
転させ、駆動スプロケット26を図3の矢印A方向に回
転させる。この結果、分離ローラ35は吸着された刷版
の下面に進入し、吸着された刷版と載置面15上の刷版
とが完全に分離される。
【0038】分離ローラ35による分離が終了すると、
分離部40及び保持部41による刷版の吸着が解除され
る。この結果、刷版は、分離ローラ35上に落下し、傾
斜して配置された分離ローラ35上を自重により滑り落
ちて刷版搬送部12の排出ローラ対65のニップ位置に
案内される。刷版が排出ローラ対65のニップ位置に到
達すると、駆動モータ31が逆転する。駆動モータ31
が逆転すると、駆動スプロケット26が図3矢印B方向
に回転し、分離ローラ35が案内位置から待機位置方向
に移動するとともに、ピニオン30、ギア69b,69
a,67,66を介して排出ローラ対65が図4に矢印
で示す排出方向に回転される。そしてニップ位置の刷版
を挟持して、刷版を案内ローラ66a〜66e方向に搬
送する。同時に、前述した分離ローラ35が案内位置か
ら待機位置に向かって移動させられ、これにより刷版が
刷版供給口4から現像機1内へ搬送される。
【0039】なお、刷版の材質、厚み等によって弾性力
が異なる場合は、刷版に応じて規制部材47の当接部材
51の上下位置を適宜調整する。これにより、常に分離
に必要かつ十分な弾性力(復元力)を容易に得ることが
できる。 〔他の実施例〕 (a)保持部41及び押さえ部42は常に同期して昇降
させればよいので、これらを1つのシリンダで昇降する
ようにしても良い。
【0040】(b)前記実施例では、分離用の吸盤45
と規制部材47とを刷版の幅方向に並べて配置したが、
規制部材47は、吸盤の近傍で吸盤45より刷版の中央
側であればどこでもよく、たとえば吸盤45と搬送方向
に並べて配置しても良い。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る感材供給装置では、感光
材料の端部を吸着するとともにその中央側の上昇を規制
するので、2枚目の感光材料の復元力を利用して2枚取
りを防止でき、比較的簡素な構成で、感光材料を損傷す
ることなく容易に分離させることができる。また、感光
材料を載置部に載置する際に分離のための機構がじゃま
になることはない。
【0042】請求項2に係る感光材料供給装置では、感
光材料の一端を上昇させた後、この感光材料の一端側の
下面に案内手段を進入させて感光材料を搬送手段側に案
内しているので、確実に2枚目以下の感光材料と分離で
き、かつ搬送できる。請求項3に係る感光材料供給装置
では、規制部材と分離用吸着手段とを連結しているの
で、規制部材と分離用昇降手段とを同期して昇降でき、
かつ構成が簡素になる。
【0043】請求項4に係る感光材料供給装置では、規
制部材の当接部材の上下位置を調節できるので、感光材
料の復元力を調整できる。請求項5に係る感光材料供給
装置では、感光材料載置部の下端部には支持部材及び押
さえ部材が配置されているので、感光材料の分離動作時
に、感光材料が載置部から落下するのを防止できる。ま
た、押さえ部材を支点として感光材料に曲げ作用を与え
ているので、感光材料の分離がより確実に行われる。
【0044】請求項6に係る感光材料分離取り出し方法
では、分離動作時に感光材料の一部を規制した状態で、
感光材料の上昇が規制された部分よりも外側の端部を複
数回上下動させているので、分離がより確実に行われ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した自動現像システム
の側面図。
【図2】その正面図。
【図3】本体フレーム及び刷版案内部の側面図。
【図4】駆動スプロケット及び排出ローラ対の駆動系を
示す側面図。
【図5】その平面図。
【図6】本体フレーム及び刷版案内部の拡大部分正面
図。
【図7】その要部の拡大底面図
【図8】真空吸着部の斜視図。
【図9】分離部の正面図。
【図10】刷版搬送部の側面模式図。
【図11】刷版の分離及び取り出し動作を説明するため
の模式図。
【図12】分離用吸盤の吸着動作を示す模式図。
【図13】分離部の分離動作を示す模式図。
【図14】分離用吸盤の吸着動作を示す模式図。
【符号の説明】
1 現像機 2 刷版供給装置 4 刷版供給口 10 刷版案内部 11 真空吸着部 12 刷版搬送部 14 刷版載置部 15 載置面 40 分離部 41 保持部 42 押さえ部 44,55,57 シリンダ 45,56,58 吸盤 47 規制部材 50 ボルト 51 当接部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動現像装置の感光材料供給口に感光材料
    を1枚ずつ供給する感光材料供給装置であって、 前記感光材料が載置される感光材料載置部と、 前記感光材料載置部に載置された感光材料の上面の一部
    に当接可能であり、感光材料の上昇を規制する規制部材
    と、 前記規制部材により上昇が規制された感光材料の前記規
    制部材が当接する部分よりも外側の端部を吸着し、この
    吸着部分を前記規制部材による規制位置よりもさらに上
    昇させる分離用吸着手段と、 前記規制部材と前記分離用吸着手段とを昇降させる分離
    用昇降手段と、 前記分離用吸着手段により吸着された感光材料を前記感
    光材料載置部から取り出す取り出し手段と、 前記取り出し手段により取り出された感光材料を自動現
    像装置の感光材料供給口に搬送する搬送手段と、 を備えた感光材料供給装置。
  2. 【請求項2】前記取り出し手段は、 感光材料の一端を保持する保持部材と、 前記保持部材を昇降させる保持用昇降手段と、 前記保持部材及び保持用昇降手段により上昇させられた
    感光材料の一端側から感光材料の下面に進入可能であ
    り、上昇させられた感光材料を前記搬送手段側に案内す
    る案内手段とを備えている、請求項1に記載の感光材料
    供給装置。
  3. 【請求項3】前記規制部材と分離用吸着手段とを連結す
    る連結部材をさらに備え、 前記分離用昇降手段は前記連結部材を昇降させる、請求
    項2に記載の感光材料供給装置。
  4. 【請求項4】前記規制部材は、前記分離用昇降手段に固
    定された本体と、この本体に対して上下位置を調節自在
    に装着された当接部材とを有している、請求項2又は3
    に記載の感光材料供給装置。
  5. 【請求項5】前記感光材料載置部は傾斜して配置される
    とともに、前記分離用吸着手段及び取り出し手段は前記
    感光材料載置部の下端部に配置されており、 前記感光材料載置部に載置された感光材料が下方に落下
    しないように感光材料の端部を支持する所定の高さの支
    持部材と、 前記感光材料載置部の上方に配置され、感光材料が前記
    分離用吸着手段により吸着された際に前記支持部材を越
    えて感光材料載置部から落下するのを防止する押さえ部
    材とをさらに備えている、請求項1から4のいずれかに
    記載の感光材料供給装置。
  6. 【請求項6】感光材料載置部に載置された複数の感光材
    料を1枚ずつ分離して取り出すための感光材料分離取り
    出し方法であって、 感光材料載置部の感光材料の一部の上昇を規制する上昇
    規制行程と、 前記上昇規制工程で感光材料の一部の上昇を規制した状
    態で、前記感光材料の上昇が規制された部分よりも外側
    の端部を複数回上下移動させる分離工程と、 前記分離工程で感光材料載置部の他の感光材料から分離
    された最上位の感光材料を感光材料載置部から取り出す
    取り出し工程と、を備えた感光材料分離取り出し方法。
JP637295A 1995-01-19 1995-01-19 感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法 Pending JPH08198468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP637295A JPH08198468A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP637295A JPH08198468A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08198468A true JPH08198468A (ja) 1996-08-06

Family

ID=11636548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP637295A Pending JPH08198468A (ja) 1995-01-19 1995-01-19 感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08198468A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0045436B1 (en) Vacuum document feeder
JP4102540B2 (ja) 板状部材の枚葉方法
US6929258B2 (en) Sheet feeder and sheet feeding method
JP2002321840A (ja) 印刷版の枚葉装置
JP2004018180A (ja) 合紙取出装置
JPH04116034A (ja) シート体枚葉装置
JPH08198468A (ja) 感光材料供給装置及び感光材料分離取り出し方法
JP4000303B2 (ja) シート体の吸着枚葉方法及び吸着枚葉装置
JP4038006B2 (ja) 枚葉装置
JP2004149313A (ja) 搬送装置
JP3967937B2 (ja) 画像記録装置
US5246220A (en) Sheet feeding device
JP2695052B2 (ja) シート体枚葉装置
JP2001341858A (ja) 薄板材の供給・回収装置
JP2001151360A (ja) 印刷版の吸着搬送装置
JP3590290B2 (ja) 刷版供給装置
JP3600751B2 (ja) 刷版供給装置
JP2588681Y2 (ja) 感光性プレートオートフィーダ
JP2927744B2 (ja) 紙葉体供給装置
JPH0719251U (ja) 感光材料供給装置
JP2001039568A (ja) 合紙取出装置
JP3576070B2 (ja) 薄板材の給排装置
JP2555418Y2 (ja) 感光性プレートオートフィーダ
JP2004277034A (ja) シート体の吸着枚葉方法及び吸着枚葉装置
JPH0459530A (ja) シート体枚葉装置