JPH08198384A - 屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材 - Google Patents
屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材Info
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- JPH08198384A JPH08198384A JP7024749A JP2474995A JPH08198384A JP H08198384 A JPH08198384 A JP H08198384A JP 7024749 A JP7024749 A JP 7024749A JP 2474995 A JP2474995 A JP 2474995A JP H08198384 A JPH08198384 A JP H08198384A
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Abstract
冬場でも夏場と同様の接着性を有するシーラント層の片
面に,シーラント層の雨水による流出や太陽熱による変
形や老化を防ぐ保護層を貼り合わせると共に、保護層の
表面にべとつかず取扱易く施工作業性と施工後の検査を
容易にしかつシーラント層と保護層の揮発分の蒸散を抑
えて長期間にわたってシーラント層及び保護層の性能を
維持し続ける表被層を積層してなることにより、タンク
上下動への追従性を容易にすると共に長期間にわたって
雨水の浸入を防止して水や塩害からタンク腐食を防ぐこ
とができる屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材を提
供する。 【構成】 ゴム状弾性体を主成分とした遮塩性と防水性
を有するテープ状又はシート状のシーラント層2の片面
に,耐候性と弱粘性を有する非加硫ゴムのテープ状又は
シート状の保護層3を貼り合わせ、さらにこの保護層3
の表面に25μm〜150μmの紙又は不織布又は布帛
又はプラスチックフィルムの表被層4を積層してなる。
Description
の外側張出部位からの雨水の浸入を防止してタンク下部
の水や塩害による腐食を防ぐ雨水浸入防止用被覆材に関
するものである。
位近傍から貯蔵タンク下部への雨水の浸入を防止するた
めの措置としては、貯蔵タンク底部の外側張出部,即ち
アニュラ板(または底板)と犬走り面を保護しているア
スファルトサンド層(またはコンクリート層)の表面に
タンニン酸または防錆材を含むペトロラタム(これは可
燃性である)を主成分とするパテ状物を塗布するか,も
しくはこれらパテ状物を溶かしてポリエステル不織布,
ガラス布等のシート状繊維基材に含浸させたシート状ま
たはテープ状のものを貼り合わすか,あるいはウレタ
ン,シリコーン等の液状ポリマーで保護層を形成せしめ
るかして措置されている。
置手段では、その用いる被覆材がいずれも低粘度である
ため、作業時にべとついて手や衣服に付着するなど作業
性が悪いという施工上の欠点およびタンク内容物の出し
入れに伴うタンク上下動に追従できないという性能上の
欠点を有する他に、施工後の屋外の気候変化に対応でき
ず、雨水や夏場の太陽熱または保温タンク等での熱によ
る変形および蒸散、冬場の硬化による接着不良を生じ、
本来の雨水浸入防止効果を著しく損ない、水や塩害から
タンクの腐食を長期間守り得ないという重大な欠点を有
していた。
なされたもので、遮塩性、防水性に優れ、冬場の硬化が
なく、冬場でも夏場と同様の接着性を有するシーラント
層の片面に,シーラント層の雨水による流出や太陽熱に
よる変形や老化を防ぐ保護層を貼り合わせると共に、保
護層の表面にべとつかず取扱易く施工作業性と施工後の
検査を容易にしかつシーラント層と保護層の揮発分の蒸
散を抑えて長期間にわたってシーラント層及び保護層の
性能を維持し続ける表被層を積層してなることにより、
タンク上下動への追従性を容易にすると共に長期間にわ
たって雨水の浸入を防止して水や塩害からタンク腐食を
防ぐことができる屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆
材を得ることを目的とする。
保護層の難燃化により、火災に対して安全性を確保でき
る屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材を得ることを
目的とする。
タンクの雨水浸入防止用被覆材は、ゴム状弾性体を主成
分とした遮塩性と防水性を有するテープ状又はシート状
のシーラント層の片面に,耐候性と弱粘性を有する非加
硫ゴムのテープ状またはシート状の保護層を貼り合わ
せ、さらにこの保護層の表面に25μm〜150μmの
紙又は不織布又は布帛又はプラスチックフィルムの表被
層を積層してなるものである。
と防水性能と温度依存性の少ない良好な接着性能を有
し、このシーラント層の片面に貼り合わせた保護層がシ
ーラント層の雨水による流出や太陽熱による変形や老化
を防ぐ働きを有し、この保護層の表面に設けた紙又は不
織布又は布帛又はプラスチックフィルムの表被層がべと
つかず,取り扱いやすく、施工作業性が良く、施工後の
検査が容易でシーラント層と保護層の揮発分の蒸散を抑
えて長期間にわたってシーラント層と保護層の性能を維
持し続ける機能を有するので、本被覆材施工後のタンク
には雨水の浸入がなく、当該タンクの雨水や塩害からの
腐食を長期間にわたっての防ぐ働きを有する。
の雨水浸入防止用被覆材1の各種の一部斜視図であっ
て、図1はその断面形状が長方形のもの、図2はその断
面形状が三角形のもの、図3はその断面形状が半円形の
もの、図4はその断面形状が台形のもの、図5はその断
面形状が正方形のものを示す。
る被覆材1は複雑な形状と凹凸を有する屋外貯蔵タンク
外側張出部位近傍にあって、これらを組み合わせること
によってどのような形状にも対応することができる。
ート状のシーラント層2の片面に非加硫ゴムのテープ状
又はシート状の保護層3を貼り合わせ、さらにこの保護
層3の表面に紙又は不織布又は布帛又はプラスチックフ
ィルムの表被層4を積層してなる構成を有するものであ
る。尚、図中5は離型紙である。
の発明に使用するシーラント層2は、NR,ブチルゴ
ム,ポリイソブチレン,EPR,EPDM,BR,I
R,SBR,ウレタンゴム,シリコーンゴム等の金属腐
食のない天然ゴム,又は合成ゴムの単体もしくはこれら
のブレンド物からなるゴム状弾性体を主成分とし、これ
に珪酸および珪酸塩類,クレー,カタルポ類,タルク
類,炭酸塩類,アルミナ水和物,チタン白,硫酸バリウ
ム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,亜鉛華などの
無機充填剤,カーボンブラック,ハイスチレン樹脂,フ
ェノール系樹脂,リグニン,変性メラミン樹脂などの有
機補強剤,CR,IR,シリコーンゴム,ポリブデン,
などの液状ゴム,植物油系,鉱物油系オイル,フタル酸
系,エステル系,セバチン酸系等の可塑剤などの軟化
剤,フェノールアセチレン樹脂,クマロンインデン樹
脂,フェノールホルムアルデヒド系樹脂,キシレンホル
ムアルデヒド樹脂,テルペンフェノール系樹脂,ロジン
及びロジン誘導体樹脂,石油系樹脂,ポリテルペン樹脂
などの粘結剤,タンニン酸,ペトロラタム,ピッチなど
の防錆剤及び老防を適宜選択配合し、さらに要すれば、
ホウ酸亜鉛,酸化アンチモン,水酸化アルミニウムなど
の無機化合物難燃剤,トリクレジフォスフェートなどの
リン酸エステル系難燃剤,塩化パラフィン,パークロル
ペンタシクロデカンなどの塩素系難燃剤等を加えて難燃
化することができる。
るゴムと配合材料の好適な組成比率は、ゴム100重量
部に対し無機充填剤200〜500PHR、有機補強剤
5〜20PHR、液状ゴム30〜60PHR、軟化剤1
0〜50PHR、粘結剤30〜70PHR、防錆剤15
〜30PHR、老防1〜5PHR、要すれば難燃剤30
〜80PHRである。
いて好適とされる理由は、シーラント層2は、施工時の
作業性及び夏場,冬場の各温度における接着性の保持の
面から、その針入度を50mm〜250mmに、粘着力
を−10℃から+50℃の温度範囲において1.0〜2
0kgf/25mm幅(対スチール)の範囲に保持する
ように設計されることが必要であるからである。またこ
れらの粘弾性性能を保持しつつ塩素イオン透過量が0.
05×10-3mg/cm2 ・日以下の良好な遮塩性(J
IS K 5400)と吸水率が1%以下と実質的に吸
水しない防水性をシーラント層(2)に与えるためであ
る。
対し200部以上)を配合するゴム系シーラントはどう
しても塩素イオン透過量が5×10-3mg/cm2 ・日
以上、吸水率が1%以上(通常略5%)となり、臨海に
位置することの多い石油タンク等の屋外貯蔵タンクの雨
水浸入防止材用途として必要な遮塩性、吸水性をクリア
ーできず遮塩性,防水性に問題があるとされている。
剤例えばオイルや可塑剤を多量に配合すればよいが、軟
化剤の多量配合(ゴム100重量部に対し50PHR以
上)はシーラント層2を極端に軟化させ、べとつきによ
る作業性の困難性の他、夏場のフロー,冬場の硬化など
本用途には適しがたい。一方配合する充填剤の量を少な
く(ゴム100重量部に対し200PHR以下)して
も、ある程度遮塩性・防水性は向上するが、前述のごと
き針入度及び粘着力が得られず本用途のシーラント層2
としての機能を得にくい。
慮し、充填剤を減らすことなく、又必要以上の軟化剤物
質を使うことなく、塩素イオン透過量を0.05×10
-3mg/cm2 ・日以下、吸水率を1%以下という実質
的に塩害や吸水の影響を受けない遮塩性,防水性を得、
あわせて夏場のべとつき、冬場の硬化を防ぐことに成功
したのである。
雨水浸入防止材として、塩害による腐食、含水による腐
食から長期間にわたりタンクを保護するためには、低吸
水性(1%以下)であることはもちろんのこと、その遮
塩性が最低でも5×10-3mg/cm2 ・日以下、望ま
しくは実質的に塩害の影響を受けない0.05×10-3
mg/cm2 ・日以下の塩素イオン透過量であることが
必要といわれている。発明者らは、試行錯誤の結果、ゴ
ム100重量部に対して軟化剤を50PHR以下(10
〜50PHR)配合し、これに液状ゴムを30〜60P
HR、防錆剤を15〜30PHR併用使用することによ
り、無機充填剤200〜500PHRの存在下におい
て、はじめて温度依存性の少ない接着性能と良好な遮塩
性(塩素イオン透過量0.05×10-3mg/cm2 ・
日以下、JIS K 5400)と防水性(吸水率1%
以下、JISK6911)を合わせて得ることができた
のである。
化する場合には、前述の他の配合剤の存在下に難燃剤が
ゴム100重量部に対し30〜80PHRが必要であっ
た。これは難燃剤が30PHR以下では十分な難燃性を
シーラント層2に与えることができず、80PHR以上
ではシーラント層2に弾性がなくなり、シーラント層2
として必要な50〜250mmの針入度を保持し得なか
ったからである。
太陽熱による変形・老化を防ぐために用いる耐候性,弱
粘性を有する非加硫ゴムのテープ状又はシート状からな
る保護層3は、耐候性に優れる,天然ゴム又はEPR,
EPDM,IIR,CR,塩素化ポリエチレン,シリコ
ーンゴム等の合成ゴム又はスチレン系,ウレタン系,ポ
リエステル系,弾性塩ビ等の熱可塑性ゴム、又はこれら
のいずれかの2種以上のブレンド物を主成分とし、これ
にカーボンブラック,ホワイトカーボン,クレー,タル
ク,炭酸マグネシウム,硫酸バリウム,炭酸カルシウム
等の充填剤、ステアリン酸などの加工助剤,亜鉛華,チ
タン白などの耐候性顔料,クマロンインデン樹脂、フェ
ノール系樹脂、石油系樹脂などの粘結剤,CR,IR,
シリコーン,ウレタンの液状ゴム,パラフィン系,ナフ
テン系,アロマティック系,植物系のオイル,フタル酸
系,エステル系,セバチン酸系の可塑剤などの軟化剤を
適宜選択して配合し、更に要すればホウ酸亜鉛,三酸化
アンチモン,水酸化アルミニウムなどの無機難燃剤,ト
リクレジルフォスフェートなどのリン酸エステル系難燃
剤,塩素化パラフィン,パークロルペンタシクロデカン
などの塩素系難燃剤及び老防を適宜選択して加え、シー
ティングして得ることができる。
加硫ゴムのテープ状またはシート状の保護層3を構成す
るゴムと配合材料の好適な組成比率は、特に限定される
ものではないが、ゴム100PHRに対し、充填剤30
〜100PHR,加工助剤0.5〜3PHR,耐候性顔
料3〜30部,粘結剤及び/又は軟化剤5〜50PH
R,老防1〜5PHRである。また良好な難燃性を得る
ための難燃剤の添加量はゴム100PHRに対し、30
〜80PHRである。即ち、充填剤が100PHR以上
の場合はゴムパーセントが低下して、硬度が高くなりす
ぎ、柔軟な弱粘性を有するテープ又はシートを得ること
ができない。これに対し、30PHR以下ではシーティ
ング加工性に難がある。また粘結剤及び/又は軟化剤が
5PHR以下の場合もシーティング加工性が悪い他、テ
ープ又はシートにしなやかさが欠け、弱粘着性も有し得
ないので好ましくない。また粘結剤及び/又は軟化剤が
50PHR以上ではテープ又はシートの難燃性を阻害す
ると共に強度が低下するので避けなければならない。
合は十分な難燃性を非加硫ゴムシートの保護層3に与え
ることができず、80PHR以上では添加過多によるテ
ープ又はシートの表面へのブリード,ブルームが起こる
おそれがあり、シーラント層2との接着不良、及びシー
ラント層2への移行などの問題があり好ましくない。
く、施工作業性や施工後の検査を容易にし、さらにシー
ラント層2と保護層3の揮発分の蒸散を抑えて、長期間
にわたってシーラント層2及び保護層3の性能を維持し
続けるために用いる表被層4は、紙又は不織布又は布帛
又はPE,PET,PP,ナイロン,PVC等の軟質プ
ラスチックフィルムが使用される。表被層4の厚さは2
5μm〜150μmが適当である。これは弱粘性を有す
る非加硫ゴムのテープ状又はシート状の保護層3との積
層性の面からまたシーラント層2と保護層3の揮発分の
蒸散を抑えて長期間にわたってこれらの性能を維持し続
けなければならないことから、また耐候性を保持する点
からまた柔軟性の保持などの作業性の面からさらには強
度保持の点から一定範囲の厚みが必要であるからであ
る。尚、これらの表被層4は要すれば発水処理が施され
たものが用いられる。
図である。即ち、被覆材1は石油タンク等の屋外貯蔵タ
ンク6の外側張出部{アニュラ板(又は底板)7と犬走
り面8}及びそれを保護しているアスファルトサンド層
9からの屋外貯蔵タンク6への雨水の浸入を防止するた
めに、屋外貯蔵タンク6の側板とアスファルトサンド層
9の表面に貼着される。屋外貯蔵タンク6およびアスフ
ァルトサンド層9への貼着は被覆材1のシーラント層2
によってなされる。また、貼着にあたっては、貼着部の
屋外貯蔵タンク6面とアスファルトサンド層9との表面
の錆,ホコリをよく掃除してから行う。またコーナー部
や凹面にはそれぞれの形状にあった被覆材(1)をあら
かじめ用いてその上からさらに被覆材(1)を貼着する
とよい。
のごとくシーラント層2と非加硫ゴムのテープ状又はシ
ート状の保護層3とこの保護層3の表面に設けられるプ
ラスチックフィルムの表被層4とにより構成されている
ため、タンクの上下動への追従性を確かなものとする
他、施工時,施工後において、複合的な機能を発揮す
る。
ーラント層2はゴム状弾性体を主成分とする限定された
配合組成物より成っているため、温度依存性が低く、夏
場時のべとつきや変形が少なく、さらに冬場の低温時に
おける硬度変化も少ない。さらにシーラント層2は当然
シーラントとしての機能(軟らかく、アスファルトサン
ド層9やタンク6に極めて添いやすく、かつ良好な接着
性を示す)を有するので、屋外貯蔵タンク6の側板ある
いはアスファルトサンド層9と被覆材1との密着部に隙
間ができるということがなく、これらからの雨水の浸入
を防止することができる。又多量の充填剤を含むシーラ
ント組成物であるにもかかわらず、優れた遮塩性、防水
性を有しているので、季節を通じて雨水のしみこみがな
く、きわめて良好な雨水浸入防止効果を発揮する。さら
にこの結果、雨水の浸入による水や塩害による屋外貯蔵
タンク6の下部の腐食をシーズンを通じて防ぐことがで
きる。
る耐候性と弱粘性を有する保護層3は施工後の被覆材の
雨水による流出を防止する。さらに施工後のシーラント
層2の季節や温度による伸び縮みにある程度追随してシ
ーラント層2のちぎれや盛り上がりを防ぐと共に柔らか
なシーラント層2の大きな流動を規制することができる
ので、施工後の形状保持性がよい。またシーラントの太
陽熱等による老化を長期間にわたって防止する。そして
これらの結果、被覆材1としての寿命を飛躍的に伸ばす
ことができる。
に、又は独立して難燃性も付与することができるので、
万一タンク溶接修理工事等で火花,火の粉が被覆材1に
落下した場合でも、容易に燃えることがなく、仮に燃え
た場合でも延焼防止効果があるので安全である。
層4は耐候性を有することはもちろんのこと、夏場にお
けるシーラント層2及び保護層3からの揮発分の蒸散を
防ぐ働きを有している。このため、シーラント層2及び
保護層3の必要な性能を長期にわたって維持し続ける。
性を改善できる。さらにゴミやホコリが柔らかなシーラ
ント層2や弱粘性を有する保護層3に付着するのを防ぐ
とともに、施工中或いは施工後の検査において貼着した
被覆材1の上をそのまま歩いても靴にくっつくというこ
ともなく安全である。また施工の過程で被覆材1をオー
バーラップして用いる場合があるがこのような場合でも
シーラント層2によく接着するので施工上問題となるよ
うなこともない。
て、剥離や貼り替えを必要とするような場合でも、保護
層3が弱粘性であるため簡単に手で保護層3より剥離す
ることも新しく貼り替えすることもできる。
PDMを主成分とする配合物をシーティングして得た保
護層(1.5mm)を貼り合わせさらに保護層の表面に
ポリエチレンフィルム(肉厚30μm)の表被層を積層
した幅200mm,長さ5m/枚の雨水浸入防止材50
枚を用いて11万キロリッターの屋外貯蔵石油タンクの
外側張出部(即ち、アニュラ板と犬走り面)を保護して
いるアスファルトサンド層の表面に雨水浸入防止措置を
施した。
覆材には「剥がれ」や「破れ」「膨れ」「ちぎれ」が全
くなく、施工初期の良好な表面及び接着状態を保持して
いた。またこの雨水浸入防止用被覆材を剥がしてタンク
下部の腐食を調べたところ、雨水の浸入のあとはなく、
水や塩害によるタンク下部の腐食も全く認められなかっ
た。
性(JIS K 5400)と吸水率(JIS K 6
911)を測定したところ、塩素イオン透過量は0.0
37×10-3mg/cm2 ・日、吸水率は0.23%
と、きわめて良好な遮塩性,防水性が保持されているこ
とが認められた。
の表面に天然ゴムを主成分とする難燃化した配合物をシ
ーティングして得た保護層(肉厚2mm)を貼り合わ
せ、さらに保護層の表面に不織布(肉厚70μm)の表
被層を積層した幅300mm,長さ3m/枚の雨水防止
材を60枚用いて、6万キロリッターの屋外貯蔵タンク
の外側張出部(即ち、アニュラ板と犬走り面)を保護し
ているアスファルトサンド層の表面に雨水浸入防止措置
を施した。
覆材には「剥がれ」や「破れ」「膨れ」「ちぎれ」とい
った変化が全く認められず、施工初期の良好な状態を保
持していた。またこの雨水浸入防止用被覆材を剥がして
タンク下部の腐食を調べたところ、雨水の浸入のあとは
なく、水や塩害等によるタンク下部の腐食も全く認めら
れなかった。
取り難燃性を調べたところ(消防危57号による難燃試
験方法)、シーラント層及び保護層と共に難燃性に変化
はなく、良好なる難燃性(V0相当)を保持していた。
またシーラント層の遮塩性(JIS K 5400)と
吸水性(JIS K6911)も測定したが、塩素イオ
ン透過量は0.038×10-3mg/cm2・日,吸水
率は0.35%と、きわめて良好な遮塩性,防水性を保
持していることが認められた。
性,防水性に優れ、冬場の硬化がなく、冬場でも夏場と
同様の接着性を有するシーラント層の片面に,シーラン
ト層の雨水による流出や太陽熱による変形や老化を防ぐ
保護層を貼り合わせると共に、保護層の表面にべとつか
ず取扱易く施工作業性と施工後の検査を容易にしかつシ
ーラント層と保護層の揮発分の蒸散を抑えて長期間にわ
たってシーラント層及び保護層の性能を維持し続ける表
被層を積層してなることにより、タンク上下動への追従
性を容易にすると共に長期間にわたって雨水の浸入を防
止して水や塩害からタンク腐食を防ぐことができるとい
う効果が得られる。
/又は保護層の難燃化により、火災に対して安全性を確
保できるという効果が得られる。
部斜視図である。
部斜視図である。
部斜視図である。
斜視図である。
部斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ゴム状弾性体を主成分とした遮塩性と防
水性を有するテープ状又はシート状のシーラント層の片
面に,耐候性と弱粘性を有する非加硫ゴムのテープ状又
はシート状の保護層を貼り合わせ、さらにこの保護層の
表面に25μm〜150μmの紙又は不織布又は布帛又
はプラスチックフィルムの表被層を積層してなることを
特徴とする屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材。 - 【請求項2】 シーラント層及び/又は保護層を難燃性
としたことを特徴とする請求項1記載の屋外貯蔵タンク
の雨水浸入防止用被覆材。 - 【請求項3】 シーラント層を塩素イオン透過量0.0
5×10-3mg/cm2 ・日以下の遮塩性と吸水率1%
以下の防水性を有するテープ状又はシート状のシーラン
ト組成物としたことを特徴とする請求項1又は2記載の
屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02474995A JP3580887B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材 |
KR1019950025446A KR100383024B1 (ko) | 1995-01-18 | 1995-08-18 | 옥외저장탱크용빗물침투방지피복재 |
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---|---|---|---|
JP02474995A JP3580887B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198384A true JPH08198384A (ja) | 1996-08-06 |
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JP02474995A Expired - Lifetime JP3580887B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 屋外貯蔵タンクの雨水浸入防止用被覆材 |
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Country | Link |
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