JPH0819828A - トランスファフィーダの非常退避装置 - Google Patents

トランスファフィーダの非常退避装置

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JPH0819828A
JPH0819828A JP6150836A JP15083694A JPH0819828A JP H0819828 A JPH0819828 A JP H0819828A JP 6150836 A JP6150836 A JP 6150836A JP 15083694 A JP15083694 A JP 15083694A JP H0819828 A JPH0819828 A JP H0819828A
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    • B21D43/04Advancing work in relation to the stroke of the die or tool by means in mechanical engagement with the work
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    • B21D43/055Devices comprising a pair of longitudinally and laterally movable parallel transfer bars

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーボ系の異常によりプレス本体及びフィー
ダ装置に非常停止がかかった場合に、両者が干渉するの
を未然に防止する。 【構成】 トランスファバー6aを駆動する駆動機構の
駆動源に誘導型サーボモータ7を使用したトランスファ
フィーダにおいて、上記サーボモータ7を制御するサー
ボ制御系の異常を検出してプレス本体20及びサーボモ
ータ7を非常停止させる手段と、プレス本体20のクラ
ンク角を検出して、プレス本体20とフィーダ装置6が
干渉する領域を判定する手段と、干渉領域で非常停止が
かかった場合に、上記サーボモータ7に交流電源を印加
して、プレス本体20と干渉しない位置までフィーダ装
置6を駆動する手段とを具備したことから、サーボ系の
故障などにより非常停止がかかっても、プレス本体20
とフィーダ装置6が干渉するのを未然に防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトランスファプレスに
装備されたトランスファフィーダの非常退避装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来トランスファプレスに装備されたト
ランスファフィーダ(以下単にフィーダ装置という)に
は、プレス本体より駆動力を得てトランスファバーを2
次元または3次元方向へ駆動するカム駆動方式と、プレ
ス本体と同期回転するサーボモータによりトランスファ
バーを2次元または3次元方向へ駆動するサーボモータ
駆動方式が知られており、近年ではフィードストローク
やリフトストロークなどが任意に変更可能なサーボモー
タ駆動方式が普及しつつある。
【0003】またサーボモータ駆動方式のフィーダ装置
では、サーボ系に異常が発生して暴走した場合、トラン
スファバーやトランスファバーに取付けられたフィンガ
などのアタッチメントがスライドや金型などと干渉する
前に非常停止させたり、退避させる必要があり、アタッ
チメントと金型やプレス本体などの干渉を防止する装置
としては、例えば特開平1−313117号公報や、特
開平3−60824号公報、特開平5−131231号
公報、実開平4−83431号公報などで提案されてい
る。しかしこれら公報の装置は何れもサーボ系を使用し
て退避手段を駆動制御する構成のため、サーボ系に故障
が発生した場合、干渉が避けられない不具合がある。
【0004】一方図1はサーボモータ駆動方式を採用し
たフィーダ装置の従来のサーボ制御系(1軸のみ記載)
を示すもので、次にこの制御系を説明すると、この図で
1はプレスに同期してフィーダ装置6の位置制御をする
ためのコントローラである。プレスの位置情報はクラン
ク角度を検出するプレスエンコーダ12から検出し、そ
の位置から、フィーダ装置6のあるべき位置へ移動させ
る制御を実施するようになっている。2はフィーダ装置
6の1モータを駆動するサーボアンプでありモータ電流
を制御している。3はサーボアンプ用の電源であり、サ
ーボアンプ2に直流を供給している。4はサーボモータ
7を非常停止させるための直流電源であり、異常時にこ
こからサーボモータ7に直流電流が供給される。5はサ
ーボアンプ2の異常あるいは、NC異常の要因にて切り
替わるハードロジックで構成されたセレクタであり、通
常はサーボアンプ2の出力がセレクトされており、異常
時にはブレーキ電源4がセレクトされ、サーボモータ7
に直流が印加されブレーキがかかるようになっている。
7はフィーダ装置6のある1軸を駆動するサーボモータ
で、誘導型サーボモータが使用されている、8はモータ
速度を検出するセンサーであり、サーボアンプ2にフィ
ードバックされている。9は位置インクリメンタルエン
コーダであり、モータ位置をNCコントローラ1にフィ
ードバックされている。10はシーケンサのI/Oモジ
ュールであり、フィーダ装置6のモーション設定を行っ
たり、NCコントローラ1、サーボアンプ2の状態をモ
ニタするためのものである。11はシーケンサであり、
I/Oモジュール10経由でNCコントローラ1と情報
のやり取りを行うようになっている。
【0005】次に上記構成された従来のサーボ制御系の
異常時の動作を説明すると、サーボ制御系の異常要因と
しては以下のものがある。 a.サーボアンプ2からのサーボアンプ異常信号、 b.NCコントローラ1からの偏差異常(指令位置に対
する実際の存在位置が規定値より大きいなど)、 c.NCコントローラ1の暴走、 d.プレスエンコーダ12の断線、 以上のような異常が発生すると、ハードロジックにより
セレクタ5がブレーキ電源4側に切換えられてフィーダ
装置6を駆動する誘導型サーボモータ7に直流電流が印
加され、これによってサーボモータ7が非常停止され、
同時に図示しないプレス本体のスライドも非常停止され
ると共に、シーケンサ11はどの軸で異常が発生したか
を記憶し、同時にモニタなどの表示装置で作業者に異常
を知らせるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし非常停止時には
フィーダ装置6とスライドはそれぞれ独立して停止動作
し、同期運転をしないため、フィーダ装置6とスライド
の慣性の相違によりフィーダ装置6が先に停止し、その
後スライドが停止する。その結果フィーダ装置6が停止
した位置により、慣性により惰走したスライドがフィー
ダ装置に干渉し、フィーダ装置6や金型などが破損され
る不具合がある。特に金型は高価な上、破損された金型
を新たな金型と交換する場合、調整作業に多くの時間を
必要として、この間生産が再開できないため、生産性が
低下するなどの不具合もある。この発明はかかる不具合
を改善するためになされたもので、プレス作業中に異常
が発生して非常停止されても、フィーダ装置とスライド
などが干渉するのを確実に防止できるトランスファフィ
ーダの非常退避装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、トランスファバーを駆動する駆動機構の
駆動源に誘導型サーボモータを使用したトランスファフ
ィーダにおいて、上記サーボモータを制御するサーボ制
御系の異常を検出してプレス本体及びサーボモータを非
常停止させる手段と、プレス本体のクランク角を検出し
て、プレス本体とフィーダ装置が干渉する領域を判定す
る手段と、干渉領域で非常停止がかかった場合に、上記
サーボモータに交流電源を印加して、プレス本体と干渉
しない位置までフィーダ装置を駆動する手段とを設けた
ものである。またフィーダ装置を駆動するサーボモータ
よりフィーダ装置6の位置を検出し、フィーダ装置がプ
レス本体と干渉しない位置まで退避したら、サーボモー
タにブレーキ電源が印加されるよう切換える切換え手段
を設けたものである。
【0008】
【作 用】上記構成により、プレス本体とフィーダ装
置の干渉領域で非常停止がかけられると、サーボモータ
に交流電源が印加されてフィーダ装置がプレス本体と干
渉しない位置へ退避されるため、干渉により金型やフィ
ーダ装置が破損されるのを未然に防止することができ
る。またフィーダ装置がストッパなどにより強制停止さ
れる前にサーボモータにブレーキ電源が印加されて停止
されるため、駆動系に作用する過負荷を防止することが
できる。
【0009】
【実 施 例】この発明の一実施例を図2ないし図4を
参照して詳述する。図2はこの発明の非常退避装置を採
用したトランスファフィーダ(フィーダ装置6)を装備
するトランスファプレス、図3はフィーダ装置6のサー
ボ制御系を示す。なおサーボ制御系については、図1に
示す従来のサーボ制御系と同一部分は同一符号を付して
その説明は省略する。また図3のサーボ制御系は図2に
示すフィーダ装置6のフィード軸、リフト軸及びクラン
プ軸の3軸のうちの1軸を示したもので、他の軸につい
ても同様なサーボ制御系が採用されている。
【0010】図2において20はプレス本体で、このプ
レス本体20の前後アプライト20a間にフィーダ装置
6のトランスファバー6aがフィード方向に並設されて
いる。これらフィードバー6aはフィード機構21によ
りフィード方向へ、またリフト機構22によりリフト方
向へ、そしてクランプ機構23によりクランプ方向へ動
作されて、各トランスファバー6aの対向位置に取付け
られたフィンガ(図示せず)によりワークを把持して、
各加工ステーションへ順次搬送するように構成されてお
り、フィード機構21、リフト機構22及びクランプ機
構23には、それぞれ誘導型サーボモータ7が設けられ
ていて、これらサーボモータ7は図3に示すサーボ制御
系により制御されるようになっている。
【0011】一方、非常停止時にプレスとフィーダ装置
が干渉する可能性のある位置は、フィーダ装置6が、ワ
ークを金型の次のステーションにセットして、アンクラ
ンプしようとした時に異常が発生した場合である。この
場合クランク角は、約75度(下降ストロークの40
%)の位置にあり、非常停止がかかっても、スライドの
速度によって、慣性により下死点(180度)まで惰走
し、金型とフィーダ装置6が干渉する。クランク角度が
75度付近以外の位置にいる場合は、クランプ軸は、ア
ンクランプ状態か、あるいはプレスが上昇工程であるた
め干渉は起きない(なおプレスのクランク角については
図4を参照)。従って、プレス角度が75度付近にて、
フィーダのサーボ系に何らかの異常が発生した場合に、
クランプ軸のみを強制退避させることができれば、干渉
は避けられることになる。そこでこの発明の非常退避装
置では、従来のクランプ軸を制御するサーボ制御系に、
モータ7の定格電圧を降圧するトランス13と、モータ
7の駆動を商用交流電源で行うか、サーボアンプ2を経
由して行うかを選択するセレクタ14、モータ7の回転
位置を検出するためシーケンサ11に設けられたパルス
カウンタ15、クランク角を検出するプレスエンコーダ
16及び任意のクランク角の範囲で出力状態を設定する
デジタルロータリカム17を追加したものである。
【0012】次に上記構成の非常退避装置の作用を説明
すると、サーボ制御系の異常要因は従来同様サーボアン
プ2からのサーボアンプ異常信号と、NCコントローラ
1からの偏差異常、NCコントローラ1の暴走、プレス
エンコーダ12の断線などで、これらの異常によって異
常信号が発せられると、ハードロジックによりセレクタ
5がブレーキ電源4側へ切換えられて、ブレーキ電源4
より印加される直流によりサーボモータ7が非常停止さ
れ、同時にプレス本体20のスライド(図示せず)も非
常停止動作を開始する。
【0013】次にシーケンサ11はプレスエンコーダ1
6より入力されるクランク角よりスライドとフィーダ装
置6が干渉領域にあるかを判定する。すなわちプレスエ
ンコーダ16に接続されたデジタルロータリカム17に
は、予めフィーダ装置6とスライドや金型などが干渉す
るクランク角が設定されていて、この干渉角度の範囲で
非常停止がかかった場合はデジタルロータリカム17よ
り信号が出力され、干渉角度範囲外では信号が出力され
ないようになっている。これによって干渉角度範囲内で
非常停止がかかると、デジタルロータリカム17からの
信号によりセレクタ14が切換えられて、サーボモータ
7には商用交流電源をトランス13により降圧した交流
電源が印加されるが、サーボモータ7は誘導型のサーボ
モータが使用されているため、印加された交流電源によ
り回転され、スライドが慣性により惰走している間もフ
ィーダ装置6を駆動して、フィーダ装置6がスライドや
金型などの干渉しない位置へトランスファバー6aを退
避させる。
【0014】またクランプ軸の場合は、アンクランプ端
に機械式のストッパが設けられていて、トランスファバ
ー6aがオーバランするのを防止しているが、トランス
ファバー6aがストッパに衝突して強制的に停止された
後もサーボモータ7が駆動されていると、駆動系やトラ
ンスファバー6aに過大な力が作用してこれらが損傷を
受ける虞がある。そこでサーボモータ7に設けられた速
度フィードバック用インクリメンタリエンコーダ9から
の信号を、サーボアンプ2を経てシーケンサ11のパル
スカウンタ15へ入力し、パルスカウンタ15によりパ
ルスをカウントすることによりトランスファバー6aの
位置を検出する。そしてトランスファバー6aがスライ
ドや金型などと干渉しない位置まで退避したのを検出し
たら、セレクタ14をサーボアンプ2の出力側へ切換え
る。これによってサーボモータ7にブレーキ電源4より
直流電圧が印加されるため、サーボモータ7はトランス
ファバー6aがストッパに衝突する前に停止されるよう
になる。
【0015】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、フィー
ダ装置の駆動源に誘導型サーボモータを使用して、プレ
ス本体及びフィーダ装置の非常停止後サーボモータに交
流電源を印加することにより、スライドや金型と干渉し
ない位置へフィーダ装置を退避させるようにしたことか
ら、スライドや金型とフィーダ装置が干渉してこれらが
破損されるのを未然に防止することができる。これによ
って高価な金型を破損する心配がないため経済的である
と共に、破損された金型の交換に多くの時間がかかるこ
ともないため、生産性が低下するなどの不具合も解消す
ることができる。また既存の誘導型サーボモータの制御
系に数個の部品を追加するだけでよいため、容易かつ安
価に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のサーボモータ駆動式トランスファフィー
ダのサーボ制御系を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例になるサーボモータ駆動式
トランスファフィーダの装備されたトランスファプレス
の説明図である。
【図3】この発明の一実施例になるサーボモータ駆動式
トランスファフィーダのサーボ制御系を示すブロック図
である。
【図4】プレスのクランク角とフィーダ装置の動作関係
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…NCコントローラ、4…ブレーキ電源、6…フィー
ダ装置、7…サーボモータ、11…シーケンサ、14…
セレクタ、17…デジタルロータリカム、18…プレス
エンコーダ、20…プレス本体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファバー6aを駆動する駆動機
    構の駆動源に誘導型サーボモータ7を使用したトランス
    ファフィーダにおいて、上記サーボモータ7を制御する
    サーボ制御系の異常を検出してプレス本体20及びサー
    ボモータ7を非常停止させる手段と、プレス本体20の
    クランク角を検出して、プレス本体20とフィーダ装置
    6が干渉する領域を判定する手段と、干渉領域で非常停
    止がかかった場合に、上記サーボモータ7に交流電源を
    印加して、プレス本体20と干渉しない位置までフィー
    ダ装置6を駆動する手段とを具備したことを特徴とする
    トランスファフィーダの非常退避装置。
  2. 【請求項2】 フィーダ装置6を駆動するサーボモータ
    7よりフィーダ装置6の位置を検出し、フィーダ装置6
    がプレス本体20と干渉しない位置まで退避したら、サ
    ーボモータ7にブレーキ電源4が印加されるよう切換え
    る切換え手段を設けてなる請求項1記載の非常退避装
    置。
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