JPH11104899A - プレストランスファフィーダの振動抑制制御装置及びその制御方法 - Google Patents
プレストランスファフィーダの振動抑制制御装置及びその制御方法Info
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- JPH11104899A JPH11104899A JP9289073A JP28907397A JPH11104899A JP H11104899 A JPH11104899 A JP H11104899A JP 9289073 A JP9289073 A JP 9289073A JP 28907397 A JP28907397 A JP 28907397A JP H11104899 A JPH11104899 A JP H11104899A
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Abstract
の振動を低減できるプレストランスファフィーダの振動
抑制制御装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 プレス機械1のクランク軸2に連結され
て上下動するスライド3に取り付けられた金型によって
トランスファ加工するとき、クランク軸2の回転角度に
同期してサーボモータ7によって2次元又は3次元に駆
動されるトランスファフィードバー8により金型の複数
ステーション間でワークを搬送するプレストランスファ
フィーダの、プレス機械1の振動に伴うトランスファフ
ィードバー8の振動を抑制する振動抑制制御方法におい
て、前記振動に伴うクランク軸2のクランク角度信号の
振動成分を、クランク角度の速度信号に変換した後に振
動成分を除去して元のクランク角度信号に変換すること
により除去し、振動成分除去後のクランク角度信号と実
際のクランク角度信号とのズレ量を積算し、ズレ量積算
値に基づいて振動成分除去後のクランク角度信号を補正
し、補正したクランク角度信号に同期させてサーボモー
タ7を制御する。
Description
のプレス加工時の振動に伴うトランスファフィードバー
の振動を抑制するプレストランスファフィーダの振動抑
制制御装置及びその制御方法に関する。
工ステーションを有していて、これらの加工ステーショ
ン間のワークの搬送は、把持具が取り付けられたトラン
スファフィードバーをスライドの上下動に同期させて所
定のモーションカーブに沿って駆動するトランスファフ
ィーダ装置によって行われるようになっている。従来、
このトランスファフィーダ装置の中に、前記トランスフ
ァフィードバーの駆動源としてサーボモータを使用して
いるものがあり、このトランスファフィーダ装置は、プ
レス本体のフレームに上下動自在に支持されたスライド
を駆動するクランク軸の回転角度(以後、クランク角度
と言う)を検出し、このクランク角度に同期させて前記
サーボモータを制御し、前記スライドとトランスファフ
ィードバーとの同期運転を行なっている。
ランスファ加工においては、打ち抜き、曲げ及び絞り加
工等が行われ、各加工ステーションでのワークの形状は
複雑で、しかも外形寸法も異なるので、確実にワークを
搬送し、かつ、生産速度を上げることが必要となってい
る。
ような従来技術に係わるスライドとトランスファフィー
ドバーの同期運動には、以下のような問題が生じてい
る。スライドが上方の所定位置(いわゆる上死点)から
下降して、スライド下面に取り付けられた上金型が、プ
レス本体のフレームの下部に設けたボルスタの上面に取
り付けられた下金型にタッチした時、上下の金型に振動
が発生する。また、この後スライドの下降がさらに進
み、複数の加工ステーションの中で打ち抜きが行われた
時にも、更に大きな振動が発生する。
る。トランスファフィードバーの駆動源にサーボモータ
を使用している場合は、スライドの動きとトランスファ
フィードバーとの同期をとるためのクランク角度を、ク
ランク軸に取着されたクランク角度検出器により検出し
ているので、スライドを経由してクランク軸に伝達され
た前記振動がそのままこのクランク角度検出器によって
検出されてしまう。この振動成分が含まれたクランク角
度信号に対応して、前記モーションカーブに沿ってトラ
ンスファフィードバーが動作するようにサーボモータの
制御指令値が演算されるので、このサーボモータには振
動成分を含んだ指令値が出力される。サーボモータは、
入力したこの振動成分を含んだ指令値に基づいてトラン
スファフィードバーをそのまま駆動するので、トランス
ファフィードバーは振動を含んだ動作を行う。この振動
によって、トランスファフィードバーの寿命低下を来た
すことになり、また、トランスファフィードバーに取り
付けられたワーク搬送用の把持具と金型との干渉が発生
する場合がある。
ィードバーの振動の発生を防止するために、前記サーボ
モータを駆動するサーボアンプの最大出力電流(最大出
力トルクに相当する)を制限してサーボモータの応答性
を鈍くすることにより振動を抑制する場合もある。しか
しながら、この場合はサーボモータの駆動力と制動力を
常時制限することになるので、例えばプレスの非常停止
発生時にトランスファフィードバーを急停止させる際、
停止距離が長くなる。したがって、トランスファフィー
ドバーの急停止時にスライドとの同期精度が悪くなり、
金型、ワーク搬送用把持具あるいはトランスファフィー
ドバー自体を変形させたり、破損させるという問題が発
生することもある。
機械自体が古くなると、プレス加工中の前記振動により
動力伝達部分の回転部や摺動部に磨耗や磨滅が生じて可
動部分のスキマが大きくなり、このため前記クランク軸
の振動も大きくなってくる。したがって、この振動に伴
うトランスファフィードバーの振動も大きくなる。ま
た、このような振動のために、把持しているワークを脱
落したり、ワークの位置ズレが生じ、正常な状態で次の
加工ステーションにワークを搬送することができなくな
ることも発生する。そして、このためにスライドの動作
速度を遅くして振動の影響を少なくする場合もあるが、
このときには全体的なプレス生産速度が低下するという
問題が生ずる。
になされたもので、プレス振動に伴うトランスファフィ
ードバーの振動を低減して、トランスファフィーダの長
寿命化、適正な生産速度の維持、及び急停止性能の向上
が図れるプレストランスファフィーダの振動抑制制御装
置及びその制御方法を提供することを目的としている。
を達成するために、請求項1に記載の発明は、プレス機
械1のスライド3を上下動させるクランク軸2の回転角
度を検出してクランク角度信号として出力するクランク
角度検出器9と、トランスファ加工時にワークを搬送す
るトランスファフィードバー8と、このトランスファフ
ィードバー8を2次元又は3次元に駆動するサーボモー
タ7と、予め設定されたクランク角度とトランスファフ
ィードバー8の2次元又は3次元の動作位置との関係を
表すモーションカーブに基づいて、前記クランク角度検
出器9から入力したクランク角度信号に対応してトラン
スファフィードバー8が駆動されるように、前記サーボ
モータ7の指令値を演算してサーボモータ7を制御する
制御器10とを備えたプレストランスファフィーダにお
いて、前記制御器10は、前記クランク角度検出器9か
ら入力したクランク角度信号P1を速度信号に変換する
速度信号変換手段11と、プレス機械1の振動に伴って
発生し、かつ、前記変換された速度信号に含まれる振動
成分を除去する振動成分除去手段12と、この振動成分
が除去された速度信号をクランク角度信号に相当する位
置信号P2に変換して出力する位置信号変換手段13
と、前記クランク角度検出器9からのクランク角度信号
P1と、前記位置信号変換手段13から入力した位置信
号P2とのズレ量を演算し、積算するズレ量積算手段1
4と、この求められたズレ量積算値に基づいて、ズレ量
を小さくするクランク角度の補正値を求めて、前記位置
信号変換手段13が出力した前記位置信号P2にこの求
めた補正値を加算し、この加算して求めたクランク角度
信号P3を前記サーボモータ7の指令値を演算するため
のクランク角度信号として出力するズレ量補正手段15
とを備えた構成としている。
変換手段はプレス機械の振動に伴う振動成分が含まれた
クランク角度信号を速度信号に変換し、振動成分除去手
段はこの速度信号の振動成分を除去して急激なクランク
角度の変化を滑らかにする。そして、位置信号変換手段
はこの振動成分除去後の速度信号を再びクランク角度信
号に変換し、このクランク角度信号に対応してトランス
ファフィードバーのモーションカーブに基づいてサーボ
モータの指令値が演算されるので、トランスファフィー
ドバーは振動せずに駆動される。また、ズレ量積算手段
は、前記振動成分除去後のクランク角度信号と除去前の
実際のクランク角度信号とのズレ量を演算して積算し、
ズレ量補正手段はこのズレ量の積算値に基づいてズレ量
が小さくなるように補正値を演算して、前記振動成分除
去後のクランク角度信号にこの補正値を加算して補正す
る。そして、この補正されたクランク角度信号に対応し
て、前述のサーボモータの指令値が演算されトランスフ
ァフィードバーのモーションが制御される。これによっ
て、前記振動成分除去後のクランク角度に対応して制御
されるトランスファフィードバーの位置ズレが無くな
る。したがって、スライドとトランスファフィードバー
の必要な同期動作を確実に得ることができるので、トラ
ンスファフィードバーと金型やワークとの干渉を防止で
きる。また、トランスファフィードバーに取り付けてあ
るワーク搬送用の把持具の振動及び位置ズレが無くな
り、プレス機械の振動発生時の把持具と金型との干渉を
無くすことができる。さらに、振動を抑制するためにサ
ーボモータの出力トルクに過度の制限を加える必要が無
いので、サーボモータの駆動力及び制動力を最大限に利
用してサーボモータの制御応答性を改善することが可能
となり、よって、非常停止時の制動距離を短くしたり、
寸動操作時の同期ズレを無くすことができる。また、ト
ランスファフィードバーの振動を低減することにより、
このトランスファフィードバーの2次元又は3次元の動
作をする案内面となっている摺動面や支持部材の磨耗が
少なくなり、これによってトランスファフィーダの高寿
命化が図れる。
械1のクランク軸2に連結されて上下動するスライド3
に取り付けられた金型によってトランスファ加工すると
き、前記クランク軸2の回転角度に同期してサーボモー
タ7によって2次元又は3次元に駆動されるトランスフ
ァフィードバー8により前記金型の複数の加工ステーシ
ョン間でワークを搬送するプレストランスファフィーダ
の、前記プレス機械1の振動に伴うトランスファフィー
ドバー8の振動を抑制するプレストランスファフィーダ
の振動抑制制御方法において、前記プレス機械1の振動
に伴う前記クランク軸2の回転角度のクランク角度信号
の振動成分を、このクランク角度信号の速度信号に変換
した後に振動成分を除去して元のクランク角度信号に変
換することにより除去し、この振動成分除去後のクラン
ク角度信号と実際のクランク角度信号とのズレ量を演算
して積算し、このズレ量積算値に基づいて前記振動成分
除去後のクランク角度信号を徐々に補正し、この補正し
たクランク角度信号に同期させて前記サーボモータ7を
制御する方法としている。
械の振動に伴って発生するクランク角度信号の振動成分
を、このクランク角度信号を速度信号に変換した後に振
動成分を除去して速度信号の急激な変化を滑らかにし、
滑らかにした速度信号を再びクランク角度信号に変換す
ることによって除去している。これによって、クランク
角度信号の振動成分が除去される。さらに、この振動成
分除去時に生じたクランク角度のズレ量を積算し、この
ズレ量積算値が小さくなるように、前記振動成分除去後
のクランク角度信号に所定の補正値を加算して補正す
る。この補正したクランク角度信号に同期させて、トラ
ンスファフィードバーを駆動するサーボモータを制御し
ているので、前記プレス機械の振動に伴ってトランスフ
ァフィードバーが振動しなくなると共に、トランスファ
フィードバーの位置ズレ量の積算も無くなる。したがっ
て、振動に伴うトランスファフィードバー自体及びワー
ク搬送用の把持具と金型やワークとの干渉を防止でき
る。また、サーボモータの出力トルクに過度の制限を加
える必要が無いので、サーボモータの駆動力及び制動力
を常に充分に利用することができ、トランスファフィー
ドバーを急停止させる場合の停止距離を短くすることが
できる。よって、非常停止時の同期ズレを無くし、トラ
ンスファフィードバーと金型やワークとの干渉を防止で
きる。さらに、トランスファフィーダの寿命の長期化が
図れる。
ランスファフィーダの振動抑制制御装置及びその制御方
法の実施形態について、図1〜図5を参照して詳述す
る。
ーダの振動抑制制御装置を備えたプレス機械の一例を示
す正面図である。プレス機械1の上部には回転自在に支
承されたクランク軸2が設けられており、このクランク
軸2の下方には本体フレーム1aに上下動自在に支承さ
れたスライド3が配設されている。このスライド3は、
クランク軸2の一部に設けられた偏心部に組み込まれた
連結棒4と連結されており、クランク軸2の回転により
連結棒4を介して上下動されるようになっている。スラ
イド3の下面には所定数の上金型6aが取り付けられて
おり、また、本体フレーム1aの下部に設けられたボル
スタ5の上面には上金型6aと同数の下金型6bが組み
付けられている。そして、これらの一対の上金型6aと
下金型6bにより一組の加工ステーションを構成してい
る。通常のトランスファプレスでは、複数の加工ステー
ションを有している。また、クランク軸2の回転軸に
は、クランク角度を検出するクランク角度検出器9が取
り付けられており、この検出されたクランク角度信号は
後述する制御器10に入力されている。
間でワークを搬送するトランスファフィーダは、ワーク
搬送用の把持具が取り付けられているトランスファフィ
ードバー8と、このトランスファフィードバー8を所定
の2次元又は3次元のモーションで駆動するサーボモー
タ7と、このサーボモータ7を所定の2次元又は3次元
のモーションカーブに従ってスライド3に同期させて制
御する制御器10とを備えている。なお、前記トランス
ファフィーダは、1個の前記サーボモータ7を回転させ
ることによって、カム等を用いて機械的にトランスファ
フィードバー8の2次元又は3次元のモーションを制御
するものであってもよく、あるいは、2次元又は3次元
のモーションの各軸に対応する前記サーボモータ7をそ
れぞれ有してこの複数軸のサーボモータ7を回転させる
ことによって、電気的にトランスファフィードバー8の
2次元又は3次元のモーションを制御するものであって
もよい。
抑制制御装置に係わる制御機能ブロック図であり、次に
同図に基づいて説明する。前述のように、クランク角度
検出器9はクランク軸2の回転角度を検出し、クランク
角度信号として制御器10に出力している。制御器10
は、例えばマイクロコンピュータを主体としたコンピュ
ータ装置により構成されている。この制御器10は、前
記クランク角度信号を入力して後述のような所定の処理
を行い、入力したクランク角度信号に含まれる振動成分
を除去したクランク角度信号を生成すると共に、この除
去処理に伴うクランク角度のズレ量の積算値を演算して
このズレ量積算値に基づいて前記生成したクランク角度
信号を補正し、この補正信号によってサーボモータ7の
指令値を演算して出力する。制御器10は、このような
各処理を行う速度信号変換手段11と、振動成分除去手
段12と、位置信号変換手段13と、ズレ量積算手段1
4と、ズレ量補正手段15と、モータ指令値演算手段1
6とを備えており、以下に詳細に説明する。
出器9が検出したクランク角度信号P1に基づいて、ク
ランク角度の速度信号、すなわちクランク角度の微分信
号を生成する。この処理方法は、例えば、所定のサンプ
リング時間毎に入力したクランク角度を記憶し、各サン
プリング時のクランク角度と前回サンプリング時のクラ
ンク角度との差を角度変化分として演算し、この所定時
間毎の角度変化分を前記クランク角度の微分信号として
処理するようにしてもよい。このとき、入力したクラン
ク角度の振動成分は、トランスファ加工時に発生するス
ライド3の振動によるものであり、上記の速度信号には
この振動成分の微分値に相当する信号が含まれる。
度の速度信号に含まれている振動成分を除去してクラン
ク角度の滑らかな変化に変換するすべりクラッチのよう
な機能を有している。この変換方法としては、例えば、
所定の許容値以上の大きな速度値のときにこの許容値に
制限するようにしてもよい。したがって、急激なクラン
ク角度の変化が無くなるが、本振動成分除去処理により
本来のクランク角度とのズレが生じることになる。振動
成分除去手段12は、この変換されたクランク角度の滑
らかな変化に対応する速度信号を位置信号変換手段13
に出力する。位置信号変換手段13は、この滑らかな変
化に変換された速度信号を元のクランク角度信号P1に
相当する位置信号P2に変換する。ここで、この変換処
理は、例えば前記速度信号変換手段11の速度信号変換
処理と反対の処理を行うようにすればよい。
グ時間毎に、クランク角度検出器9から入力した前記ク
ランク角度信号P1と、前記振動成分が除去された位置
信号変換手段13からの位置信号P2との差をクランク
角度のズレ量として演算し、このズレ量を積算する。そ
して、このズレ量の積算値をズレ量補正手段15に出力
する。ズレ量補正手段15は、このズレ量積算値に基づ
いて前記位置信号P2の補正値Eを算出する。この補正
値Eの算出方法としては、例えば、このズレ量積算値が
所定値以上となったら、この所定値よりも小さく、か
つ、クランク角度の急激な変化とならない程度の微小量
を補正値Eとして算出することができる。このとき、ズ
レ量積算値からこの補正値Eの分だけが減算される。そ
して、この補正値Eを前記位置信号P2に加算し、補正
されたクランク角度信号P3を生成し、このクランク角
度信号P3をモータ指令値演算手段16に出力する。
ク角度信号P3に対応して、予め設定している所定のモ
ーションカーブに沿ってトランスファフィードバー8が
動作するように、サーボモータ7の指令値を演算する。
前述のように、トランスファフィーダの2次元又は3次
元のモーションが機械的な駆動によっても、又は電気的
な駆動によっても、いずれでもよいが、ここでは、電気
的にモーションを制御する場合を説明する。この場合に
は、トランスファフィードバー8のモーションは、トラ
ンスファ加工をする成型品の形状に対応して2次元又は
3次元の動作ができるように、予め複数のモーションカ
ーブとして設定され、このモータ指令値演算手段16に
より記憶されている。
作の場合には、それぞれクランク角度に対応した、ワー
ク搬送用のアドバンス・リターンダイアグラム17と、
ワークを把持又は解放するためのクランプ・アンクラン
プダイアグラム18の2系統から形成されている。ま
た、例えば3次元動作の場合は、上記2次元動作の2系
統のダイアグラムに加えて、ワークを下金型6bより持
ち上げて次の加工ステーションの下金型6bの上に置く
ためのアップ・ダウンダイアグラム19の3系統から形
成されている。これらのモーションカーブには、図2に
示すように、クランク角度に対応して、2次元又は3次
元の動作方向に相当する各軸のサーボモータ7のストロ
ーク値(位置データ)が表されている。
ーションカーブに基づいて、前記クランク角度信号P3
に対応する各軸の目標位置と現在位置とを比較して、こ
の差が小さくなるように速度指令値を演算し、この演算
した速度指令値をサーボアンプ(図示せず)に出力して
各軸対応のサーボモータ7を制御する。
による作用を説明する。図3はクランク角度とトランス
ファフィードバー8の送り方向との関係の説明図であ
り、図4はクランク角度に対応したスライド3の位置と
トランスファフィードバー8の送り方向位置との関係を
表すモーションカーブの一例を示す。同モーションカー
ブによると、スライド3が下降して、クランク角度が6
0度近傍になったときトランスファフィードバー8のワ
ーク搬送方向(送り方向)のアドバンスが終了し、更に
スライド3の下降が進みクランク角度が120度近傍に
なったときは、トランスファフィードバー8はリターン
を開始する。そして、スライド3が下死点に到達する位
置近傍(クランク角度が180度近傍)でプレス加工を
行い、スライド3は下死点を過ぎて上昇し、クランク角
度が240度近傍になったらトランスファフィードバー
8のリターンが終了し、さらにクランク角度が300度
近傍になったときトランスファフィードバー8のアドバ
ンスが開始することを示している。
0度近傍のとき、スライド3に取り付けた上金型6aと
ボルスタ上面に取り付けた下金型6bがタッチして、図
示のような振動Tが発生する。さらに、この後スライド
3が下降してクランク角度の180度直前の位置に来た
ら、打ち抜き加工による振動Bが発生する。これらの振
動は上金型6aが取り付けられているスライド3を介し
てクランク軸2に伝達され、クランク角度検出器9が検
出するクランク角度信号P1の振動成分となる。このク
ランク角度信号P1は速度信号変換手段11によって速
度信号に変換され、この後、振動成分除去手段12によ
りこの速度信号の振動成分が除去される。この振動成分
除去後の速度信号は、位置信号変換手段13によって位
置信号P2すなわち元のクランク角度信号P1に相当す
る信号に変換され、振動成分の無い滑らかなクランク角
度信号となる。
角度の急激な変化を滑らかな変化に変換するので、振動
成分除去後のクランク角度信号(位置信号P2)は、図
5の破線で示すように、実際のクランク角度信号P1
(実線で示されている)に対してズレが発生するように
なる。このズレ量が蓄積したままのクランク角度信号に
基づいてサーボモータ7の速度指令値を演算すると、ト
ランスファフィーダの同期ズレが発生し、トランスファ
フィードバー8と金型やワークとの干渉が発生すること
になる。このズレを解除するために、以下のように処理
が行われる。すなわち、ズレ量積算手段14は実際のク
ランク角度信号P1と振動成分除去後のクランク角度信
号(位置信号P2)との間に生じたズレ量を算出した後
積算し、このズレ量積算値をズレ量補正手段15に出力
する。つぎに、ズレ量補正手段15は、このズレ量積算
値に基づいて、ズレ量が小さくなるように補正値Eを算
出し、この補正値Eを前記振動成分除去後のクランク角
度信号(位置信号P2)に加算してこのクランク角度信
号を補正する。モータ指令値演算手段16は、この補正
されたクランク角度信号P3に対応したモーションカー
ブ上のトランスファフィードバー8の各軸の位置に基づ
いて、サーボモータ7の速度指令値を演算し、サーボア
ンプを介してサーボモータ7を制御する。
る振動成分(振動T及び振動B)が除去され、トランス
ファフィードバー8は滑らかに駆動されるので、ワーク
を確実に所定の加工ステーションに搬送することができ
る。また、振動成分除去時に生じるクランク角度のズレ
量が所定量ずつ補正されるので、クランク角度の大きな
ズレは無くなり、スライド3とトランスファフィードバ
ー8との同期ズレも無くなる。したがって、トランスフ
ァフィードバー8に取り付けてあるワーク搬送用の把持
具の同期ズレも発生せず、把持具と金型(つまり上金型
6a及び下金型6b)の干渉が回避できる。これによ
り、試運転調整段階で確認したトランスファフィードバ
ーと金型の位置関係が確保でき、把持具と金型の干渉に
より発生する把持具の変形又は破損、あるいは金型の損
傷及び破損を未然に防止でき、プレス加工の停止時間を
低減できる。また、スライド3の動作速度を速くしてプ
レス生産速度を上げることが可能となる。この結果、ト
ランスファ加工の生産性を向上することができる。
ァフィードバー8を駆動するサーボモータ7のサーボア
ンプの最大出力電流を制限することの必要性が無くなる
ので、サーボモータ7の有する駆動力及び制動力を最大
限に利用できる。よって、急停止時の停止距離を充分に
短くでき、スライド3との同期精度を維持して停止でき
るので、金型等との干渉を未然に防止することが可能と
なる。
加工中の振動の影響を受けずに滑らかに動作するので、
トランスファフィードバーの駆動伝達部の支承部材ある
いは摺動面の磨耗が減少する。これにより、トランスフ
ァフィード装置の使用期間(寿命)を長期化することが
でき、また保守時間の短縮化が図れる。また、既設のプ
レス機械をトランスファプレスに改造する場合、トラン
スファフィードバー8の駆動方式を、本発明に係わる手
段を講じたサーボモータ方式にすることによって、トラ
ンスファフィードバー8の振動抑制とこれによる効果に
加えて、取り付けスペースを小さくできるような改造が
可能となり、よって改造費用を低減できる効果が得られ
る。
するクランク軸とスライドの上下動との関係がクランク
機構を取り入れたモーションカーブによって表される例
を説明したが、この場合のモーションカーブはスライド
の加工中と上昇中の動きが対称となる。しかしながら、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、成型
品の形状、寸法及びワークの材質等の関係からスライド
駆動回転軸にリンク機構を組み込み、スライドの加工中
と上昇中の動きが非対称のモーションカーブによる場合
でもよい。この機構においても、スライドの動きとスラ
イドを駆動する回転軸の回転角度信号との関係は、前記
クランク機構によるスライドとトランスファフィードバ
ーの位置関係が異なるのみで他は同様であり、本発明に
係わる振動抑制制御装置とその制御方法に基づいて、同
様の作用及び効果が得られる。
振動抑制制御装置を備えたプレス機械の一例を示す正面
図である。
振動抑制制御装置に係わる制御機能ブロック図である。
ィードバーの送り方向との関係の説明図である。
ド位置とトランスファフィードバーの送り方向位置との
関係の説明図である。
と振動成分除去後のクランク角度信号(P2)との差の
説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 プレス機械(1) のスライド(3) を上下動
させるクランク軸(2) の回転角度を検出してクランク角
度信号として出力するクランク角度検出器(9) と、トラ
ンスファ加工時にワークを搬送するトランスファフィー
ドバー(8) と、このトランスファフィードバー(8) を2
次元又は3次元に駆動するサーボモータ(7) と、予め設
定されたクランク角度とトランスファフィードバー(8)
の2次元又は3次元の動作位置との関係を表すモーショ
ンカーブに基づいて、前記クランク角度検出器(9) から
入力したクランク角度信号に対応してトランスファフィ
ードバー(8) が駆動されるように、前記サーボモータ
(7) の指令値を演算してサーボモータ(7) を制御する制
御器(10)とを備えたプレストランスファフィーダにおい
て、 前記制御器(10)は、 前記クランク角度検出器(9) から入力したクランク角度
信号(P1)を速度信号に変換する速度信号変換手段(11)
と、 プレス機械(1) の振動に伴って発生し、かつ、前記変換
された速度信号に含まれる振動成分を除去する振動成分
除去手段(12)と、 この振動成分が除去された速度信号をクランク角度信号
に相当する位置信号(P2)に変換して出力する位置信号変
換手段(13)と、 前記クランク角度検出器(9) からのクランク角度信号(P
1)と、前記位置信号変換手段(13)から入力した位置信号
(P2)とのズレ量を演算し、積算するズレ量積算手段(14)
と、 この求められたズレ量積算値に基づいて、ズレ量を小さ
くするクランク角度の補正値を求めて、前記位置信号変
換手段(13)が出力した前記位置信号(P2)にこの求めた補
正値を加算し、この加算して求めたクランク角度信号(P
3)を前記サーボモータ(7) の指令値を演算するためのク
ランク角度信号として出力するズレ量補正手段(15)とを
備えたことを特徴とするプレストランスファフィーダの
振動抑制制御装置。 - 【請求項2】 プレス機械(1) の回転するクランク軸
(2) に連結されて上下動するスライド(3) に取り付けら
れた金型によってトランスファ加工するとき、前記クラ
ンク軸(2) の回転角度に同期してサーボモータ(7) によ
って2次元又は3次元に駆動されるトランスファフィー
ドバー(8) により前記金型の複数の加工ステーション間
でワークを搬送するプレストランスファフィーダの、前
記プレス機械(1) の振動に伴うトランスファフィードバ
ー(8) の振動を抑制するプレストランスファフィーダの
振動抑制制御方法において、 前記プレス機械(1) の振動に伴う前記クランク軸(2) の
回転角度のクランク角度信号の振動成分を、このクラン
ク角度信号の速度信号に変換した後に振動成分を除去し
て元のクランク角度信号に変換することにより除去し、
この振動成分除去後のクランク角度信号と実際のクラン
ク角度信号とのズレ量を演算して積算し、このズレ量積
算値に基づいて前記振動成分除去後のクランク角度信号
を徐々に補正し、この補正したクランク角度信号に同期
させて前記サーボモータ(7) を制御するプレストランス
ファフィーダの振動抑制制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289073A JPH11104899A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | プレストランスファフィーダの振動抑制制御装置及びその制御方法 |
KR1019980036498A KR100289270B1 (ko) | 1997-10-06 | 1998-09-04 | 프레스 트랜스퍼 피더의 진동억제 제어장치 및 그 제어방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289073A JPH11104899A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | プレストランスファフィーダの振動抑制制御装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104899A true JPH11104899A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17738483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9289073A Pending JPH11104899A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | プレストランスファフィーダの振動抑制制御装置及びその制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104899A (ja) |
KR (1) | KR100289270B1 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019600A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-21 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | プレストランスファ制御装置 |
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CN114395864A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-26 | 安徽信息工程学院 | 一种便捷式电子缝纫机 |
CN115257068A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-11-01 | 杭州数创自动化控制技术有限公司 | 一种制袋机热封压力控制方法 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP9289073A patent/JPH11104899A/ja active Pending
-
1998
- 1998-09-04 KR KR1019980036498A patent/KR100289270B1/ko not_active IP Right Cessation
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100289270B1 (ko) | 2001-05-02 |
KR19990036618A (ko) | 1999-05-25 |
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