JPH08198119A - エアバッグ付きステアリングホイール - Google Patents
エアバッグ付きステアリングホイールInfo
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- JPH08198119A JPH08198119A JP7010516A JP1051695A JPH08198119A JP H08198119 A JPH08198119 A JP H08198119A JP 7010516 A JP7010516 A JP 7010516A JP 1051695 A JP1051695 A JP 1051695A JP H08198119 A JPH08198119 A JP H08198119A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering wheel
- airbag
- pad portion
- switch
- air bag
- Prior art date
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- Steering Controls (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアーバッグが膨脹・展開してパッド部が開
放後、スイッチを通常と同様に操作することができ、ま
た、スイッチボタンを大きさや形状を問わずに自由にレ
イアウトしてデザインの優れたステアリングホイールを
得る。 【構成】 ステアリングホイール本体11のパッド部1
2にメンブレンスイッチ20が配設される。メンブレン
スイッチ20と電気的に接続された回路パターン26は
パッド部12の破断部14、15を迂回して配設され
る。
放後、スイッチを通常と同様に操作することができ、ま
た、スイッチボタンを大きさや形状を問わずに自由にレ
イアウトしてデザインの優れたステアリングホイールを
得る。 【構成】 ステアリングホイール本体11のパッド部1
2にメンブレンスイッチ20が配設される。メンブレン
スイッチ20と電気的に接続された回路パターン26は
パッド部12の破断部14、15を迂回して配設され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアバッグ付きステアリ
ングホイールに関し、特にステアリングホイール本体の
パッド部に多機能スイッチ群を配設したエアバッグ付き
ステアリングホイールに関する。
ングホイールに関し、特にステアリングホイール本体の
パッド部に多機能スイッチ群を配設したエアバッグ付き
ステアリングホイールに関する。
【0002】
【従来技術】近年、自動車の乗員を保護するためにエア
バッグが取り付けられたエアバッグ付きステアリングホ
イールが使用されている。エアバッグ付きステアリング
ホイールはステアリングホイール本体内にエアバッグが
折りたたまれた状態で格納されている。エアバッグは車
両衝突時に膨脹してステアリングホイール本体のパッド
部を破断線から押し破って開放する。これにより、エア
バッグが膨脹・展開して乗員とステアリングホイールと
の直接衝突を阻止し、乗員は衝突時の衝撃力から保護さ
れる。処で、エアバッグが膨脹・展開した際に、パッド
部は破断線から押し破られて開放するので、従来技術で
は、自動車用電話やオーディオ等の各種スイッチ類をパ
ッド部に取り付けることが困難とされていた。そこで、
各種スイッチはパッド部を避けたステアリングホイール
本体の側部に取り付けられていた。しかし、近年自動車
に搭載される電装品等の充実に伴いスイッチ類が増加
し、各種スイッチをステアリングホイール本体の側部に
限定された領域だけに取り付けられなくなって来てい
る。また、各種スイッチはステアリングホイール本体内
でエアバッグと干渉しないように配設される必要がある
ため、複雑な取付け構造が要求され、組付け性が悪かっ
た。
バッグが取り付けられたエアバッグ付きステアリングホ
イールが使用されている。エアバッグ付きステアリング
ホイールはステアリングホイール本体内にエアバッグが
折りたたまれた状態で格納されている。エアバッグは車
両衝突時に膨脹してステアリングホイール本体のパッド
部を破断線から押し破って開放する。これにより、エア
バッグが膨脹・展開して乗員とステアリングホイールと
の直接衝突を阻止し、乗員は衝突時の衝撃力から保護さ
れる。処で、エアバッグが膨脹・展開した際に、パッド
部は破断線から押し破られて開放するので、従来技術で
は、自動車用電話やオーディオ等の各種スイッチ類をパ
ッド部に取り付けることが困難とされていた。そこで、
各種スイッチはパッド部を避けたステアリングホイール
本体の側部に取り付けられていた。しかし、近年自動車
に搭載される電装品等の充実に伴いスイッチ類が増加
し、各種スイッチをステアリングホイール本体の側部に
限定された領域だけに取り付けられなくなって来てい
る。また、各種スイッチはステアリングホイール本体内
でエアバッグと干渉しないように配設される必要がある
ため、複雑な取付け構造が要求され、組付け性が悪かっ
た。
【0003】上記問題を解消するため、例えば特開平2
−171381号公報に提案されたステアリングホイー
ルを図5に示す。このステアリングホイールはステアリ
ングホイール本体1のパッド部2の表面側にブラケット
3を固定して、ブラケット3に各種スイッチ4を配設し
ていた。すなわち、ブラケット3をパッド部2に設けた
ことにより、多数個の各種スイッチ4をステアリングホ
イール本体1に配置できた。また、各種スイッチ4はブ
ラケット3を介して配設されたので、取付け構造が例え
簡素化されたのものであってもエアバッグとの相互干渉
が生じないようにして取り付けできた。さらに、ブラケ
ット3は、エアバッグの膨脹・展開時にパッド部2の開
放にあわせて変形するように構成されていたので、車両
の衝突時等にエアバッグは確実に膨脹・展開された。
尚、パッド部2はエアバッグの膨脹力で破断線2aが押
し破られて開放する。しかし、上記公報に開示のもので
は、各種スイッチはブラケットに配設されて全体が露出
していたので、ステアリングホイールはデザイン的に好
ましいものでなかった。
−171381号公報に提案されたステアリングホイー
ルを図5に示す。このステアリングホイールはステアリ
ングホイール本体1のパッド部2の表面側にブラケット
3を固定して、ブラケット3に各種スイッチ4を配設し
ていた。すなわち、ブラケット3をパッド部2に設けた
ことにより、多数個の各種スイッチ4をステアリングホ
イール本体1に配置できた。また、各種スイッチ4はブ
ラケット3を介して配設されたので、取付け構造が例え
簡素化されたのものであってもエアバッグとの相互干渉
が生じないようにして取り付けできた。さらに、ブラケ
ット3は、エアバッグの膨脹・展開時にパッド部2の開
放にあわせて変形するように構成されていたので、車両
の衝突時等にエアバッグは確実に膨脹・展開された。
尚、パッド部2はエアバッグの膨脹力で破断線2aが押
し破られて開放する。しかし、上記公報に開示のもので
は、各種スイッチはブラケットに配設されて全体が露出
していたので、ステアリングホイールはデザイン的に好
ましいものでなかった。
【0004】一方、実開平5−15255号公報には、
ステアリングホイールのパッド部に配設できるメンブレ
ンスイッチが開示されている。このメンブレンスイッチ
は、電極がそれぞれ形成された一対のベースフィルム
の、各電極がスペーサを介して対向配置された積層構造
からなる。すなわち、このメンブレンスイッチは薄型の
略シート状に形成されて大きな取り付け空間を必要とし
ない。従って、比較的多数のスイッチがエアバッグと干
渉しないようにパッド部内に組み込みできる。また、ス
イッチは全体を露出しないようにパッド部内に配設でき
るので、ステアリングホイールのデザイン性を向上す
る。
ステアリングホイールのパッド部に配設できるメンブレ
ンスイッチが開示されている。このメンブレンスイッチ
は、電極がそれぞれ形成された一対のベースフィルム
の、各電極がスペーサを介して対向配置された積層構造
からなる。すなわち、このメンブレンスイッチは薄型の
略シート状に形成されて大きな取り付け空間を必要とし
ない。従って、比較的多数のスイッチがエアバッグと干
渉しないようにパッド部内に組み込みできる。また、ス
イッチは全体を露出しないようにパッド部内に配設でき
るので、ステアリングホイールのデザイン性を向上す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記メ
ンブレンスイッチをパッド部に組み込んだ場合でも、図
6に示すように、各種スイッチは、各接点6を形成する
回路パターン6aがパッド部7の破断線7aを横断して
配設されていた。このため、エアバッグの膨脹・展開時
に、パッド部7の破断線7aが押し破られてパッド部7
が開放すると回路パターン6aは破断し、仮にパッド部
7を開放前の状態に戻しても、回路の復帰及びメンブレ
ンスイッチの再使用ができないという問題があった。本
発明は上記事情に鑑みなされたもので、エアバッグが膨
脹・展開した後でも回路パターンの破断を招かないでメ
ンブレンスイッチの操作ができ、しかも、ステアリング
ホイールのデザイン性も損なわないエアバッグ付きステ
アリングホイールを提供することを目的とする。
ンブレンスイッチをパッド部に組み込んだ場合でも、図
6に示すように、各種スイッチは、各接点6を形成する
回路パターン6aがパッド部7の破断線7aを横断して
配設されていた。このため、エアバッグの膨脹・展開時
に、パッド部7の破断線7aが押し破られてパッド部7
が開放すると回路パターン6aは破断し、仮にパッド部
7を開放前の状態に戻しても、回路の復帰及びメンブレ
ンスイッチの再使用ができないという問題があった。本
発明は上記事情に鑑みなされたもので、エアバッグが膨
脹・展開した後でも回路パターンの破断を招かないでメ
ンブレンスイッチの操作ができ、しかも、ステアリング
ホイールのデザイン性も損なわないエアバッグ付きステ
アリングホイールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るエアバッグ付きステアリングホイール
は、ステアリングホイール本体に格納されると共に膨脹
力で前記ステアリングホイール本体のパッド部を破断部
から押し破るエアバッグと、前記パッド部に配設された
多機能スイッチ群と、前記多機能スイッチ群に電気的に
接続されると共に前記破断部を迂回して配設された回路
パターンと、を備えたことを特徴とする。また、本発明
は、多機能スイッチ群をメンブレンスイッチで形成した
ことを特徴とする。さらに、本発明は、パッド部の裏面
側でかつエアバッグと対向する位置に多機能スイッチ群
を覆う保護部材を設けたことを特徴としている。
の本発明に係るエアバッグ付きステアリングホイール
は、ステアリングホイール本体に格納されると共に膨脹
力で前記ステアリングホイール本体のパッド部を破断部
から押し破るエアバッグと、前記パッド部に配設された
多機能スイッチ群と、前記多機能スイッチ群に電気的に
接続されると共に前記破断部を迂回して配設された回路
パターンと、を備えたことを特徴とする。また、本発明
は、多機能スイッチ群をメンブレンスイッチで形成した
ことを特徴とする。さらに、本発明は、パッド部の裏面
側でかつエアバッグと対向する位置に多機能スイッチ群
を覆う保護部材を設けたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明によれば、多機能スイッチ群を形成する
回路パターンはパッド部の破断部を迂回して配設される
ので、パッド部がエアバッグで押し破られて開放しても
断線されない。また、多機能スイッチ群はメンブレンス
イッチで形成しているので、比較的多数個のスイッチを
大きさや形状にとらわれずレイアウトでき、しかもパッ
ド部と一体に形成できる。さらに、多機能スイッチ群を
覆う保護部材が、エアバッグの膨脹・展開時の力の、多
機能スイッチ群への影響を遮断するように作用するの
で、多機能スイッチ群の破損や誤動作を防止できる。
回路パターンはパッド部の破断部を迂回して配設される
ので、パッド部がエアバッグで押し破られて開放しても
断線されない。また、多機能スイッチ群はメンブレンス
イッチで形成しているので、比較的多数個のスイッチを
大きさや形状にとらわれずレイアウトでき、しかもパッ
ド部と一体に形成できる。さらに、多機能スイッチ群を
覆う保護部材が、エアバッグの膨脹・展開時の力の、多
機能スイッチ群への影響を遮断するように作用するの
で、多機能スイッチ群の破損や誤動作を防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るエアバッグ付きステアリ
ングホイールの好適な実施例を図面を参照して説明す
る。図1〜図3は本発明の一実施例を示しており、図1
はエアバッグ付きステアリングホイールの正面図、図2
は図1のA−A断面図、図3はエアバッグ展開時のステ
アリングホイールの正面図である。図1において、エア
バッグ付きステアリングホイール10は、ステアリング
ホイール本体11が格納部(図示せず)とパッド部12
とを備えて構成される。格納部はパッド部12の背面側
において凹状に形成され、この格納部内にエアバッグ1
3(図3参照)が折りたたまれた状態で格納されてい
る。
ングホイールの好適な実施例を図面を参照して説明す
る。図1〜図3は本発明の一実施例を示しており、図1
はエアバッグ付きステアリングホイールの正面図、図2
は図1のA−A断面図、図3はエアバッグ展開時のステ
アリングホイールの正面図である。図1において、エア
バッグ付きステアリングホイール10は、ステアリング
ホイール本体11が格納部(図示せず)とパッド部12
とを備えて構成される。格納部はパッド部12の背面側
において凹状に形成され、この格納部内にエアバッグ1
3(図3参照)が折りたたまれた状態で格納されてい
る。
【0009】格納部は乗員側に開口し、定常状態ではパ
ッド部12により閉塞されている。パッド部12は格納
部と対向する裏面中央に水平方向の切込み(以下、破断
線と呼称する)14が形成され、かつ破断線14の両端
部において垂直方向に破断線15、15が形成されてい
る。すなわち、破断線14、15は略H字状に形成され
ている。また、パッド部12にはパッド部12が破断線
14、15を境に開放した時にヒンジとなるヒンジ用切
込み(図示せず)も形成されている。従って、パッド部
12はエアバッグ13が車両衝突時に膨脹すると、その
膨脹力により破断線14、15で押し破られ、さらにヒ
ンジ用切込みを支点にして上下に2分割した状態で開放
するように構成されている(図3参照)。
ッド部12により閉塞されている。パッド部12は格納
部と対向する裏面中央に水平方向の切込み(以下、破断
線と呼称する)14が形成され、かつ破断線14の両端
部において垂直方向に破断線15、15が形成されてい
る。すなわち、破断線14、15は略H字状に形成され
ている。また、パッド部12にはパッド部12が破断線
14、15を境に開放した時にヒンジとなるヒンジ用切
込み(図示せず)も形成されている。従って、パッド部
12はエアバッグ13が車両衝突時に膨脹すると、その
膨脹力により破断線14、15で押し破られ、さらにヒ
ンジ用切込みを支点にして上下に2分割した状態で開放
するように構成されている(図3参照)。
【0010】パッド部12の表面には、該パッド部12
と一体成形されて多機能スイッチ群を構成する複数個
(図示では16個)のメンブレンスイッチ20が配設さ
れている。メンブレンスイッチ20は、図2に示すよう
に一対の導体フィルム22、23がスペーサ25を挟持
した積層構造に設けられ、可撓性部材のパッド部12内
に埋設されて一体成形される。スイッチ部12Aは、ス
ペーサ25のホール部25Aによって形成された導体フ
ィルム22、23の対向面にそれぞれ金属箔による接点
24、24を設けて形成される。
と一体成形されて多機能スイッチ群を構成する複数個
(図示では16個)のメンブレンスイッチ20が配設さ
れている。メンブレンスイッチ20は、図2に示すよう
に一対の導体フィルム22、23がスペーサ25を挟持
した積層構造に設けられ、可撓性部材のパッド部12内
に埋設されて一体成形される。スイッチ部12Aは、ス
ペーサ25のホール部25Aによって形成された導体フ
ィルム22、23の対向面にそれぞれ金属箔による接点
24、24を設けて形成される。
【0011】各接点24、24はそれぞれ回路パターン
26と電気接続しており、回路パターン26は自動車用
電話やオーディオ等の各種電装品と電気接続されるべく
配線されている。そこで、本発明の特長的構成は、回路
パターン26が図1及び図2に示すように、パッド部1
2の破断線14、15を迂回するように配索されている
ことにある。
26と電気接続しており、回路パターン26は自動車用
電話やオーディオ等の各種電装品と電気接続されるべく
配線されている。そこで、本発明の特長的構成は、回路
パターン26が図1及び図2に示すように、パッド部1
2の破断線14、15を迂回するように配索されている
ことにある。
【0012】メンブレンスイッチ20の裏面(エアバッ
グ収納側)には、保護部材30がパッド部12内に一体
的に設けられてメンブレンスイッチ20を覆うように形
成されている。保護部材30は塩化ビニル等でシート状
に形成されると共に、所望の剛性を備えており、エアバ
ッグ13が膨脹・展開した際にその膨脹力が直接導体フ
ィルム23に及んでスイッチ部12Aの誤作動が生じな
いようにさせている。なお、スイッチ部12Aは、パッ
ド部12が比較的薄く成形された凹凸状に設けられ、そ
の表面に不図示のマーク表示を付して特定スイッチを表
している。本実施例では、導体フィルム22、23には
ポリエステルが、スペーサ25には軟質ウレタンがそれ
ぞれ適用されている。
グ収納側)には、保護部材30がパッド部12内に一体
的に設けられてメンブレンスイッチ20を覆うように形
成されている。保護部材30は塩化ビニル等でシート状
に形成されると共に、所望の剛性を備えており、エアバ
ッグ13が膨脹・展開した際にその膨脹力が直接導体フ
ィルム23に及んでスイッチ部12Aの誤作動が生じな
いようにさせている。なお、スイッチ部12Aは、パッ
ド部12が比較的薄く成形された凹凸状に設けられ、そ
の表面に不図示のマーク表示を付して特定スイッチを表
している。本実施例では、導体フィルム22、23には
ポリエステルが、スペーサ25には軟質ウレタンがそれ
ぞれ適用されている。
【0013】次に、上記構成によるエアバッグ付きステ
アリングホイールの作用について説明する。車両が衝突
すると、エアバッグ13はその際の衝撃力で火薬が点火
して爆発し、この爆発力をパッド部12の裏面側全域に
作用させて該パッド部12を破断線14、15において
押し破り瞬時に膨脹・展開する。すなわち、パッド部1
2は不図示のヒンジ用切込みを支点にして上下に2分割
された状態で開放する(図3参照)。この結果、乗員は
ステアリングホイール10への激突が回避され、衝突時
の衝撃力から保護される。
アリングホイールの作用について説明する。車両が衝突
すると、エアバッグ13はその際の衝撃力で火薬が点火
して爆発し、この爆発力をパッド部12の裏面側全域に
作用させて該パッド部12を破断線14、15において
押し破り瞬時に膨脹・展開する。すなわち、パッド部1
2は不図示のヒンジ用切込みを支点にして上下に2分割
された状態で開放する(図3参照)。この結果、乗員は
ステアリングホイール10への激突が回避され、衝突時
の衝撃力から保護される。
【0014】一方、エアバック13が展開した際、各接
点24、24と電気的に接続された回路パターン26、
26は、パッド部12の破断線14、15を迂回するよ
うに配索されているので、パッド部12が破断線14、
15を破断して開放しても断線されない。また、エアバ
ック13の展開時に、火薬の爆発によるエアバッグ13
の膨張力はパッド部12の裏面全域に作用するが、該裏
面側にはメンブレンスイッチ20を保護する保護部材3
0が設けられているので、導体フィルム22、23の損
傷等によるメンブレンスイッチ20の誤作動や不作動を
防止できる。従って、エアバッグ13が膨脹・展開した
後、例えばエアバッグ13を撤去してパッド部12を開
放前の状態に戻すことができれば、エアバッグ13が作
用前の定常時と同様にメンブレンスイッチ20を操作す
ることができる。すなわち、衝突後でも車両が自走可能
の場合、車両を一時的に運転できる。
点24、24と電気的に接続された回路パターン26、
26は、パッド部12の破断線14、15を迂回するよ
うに配索されているので、パッド部12が破断線14、
15を破断して開放しても断線されない。また、エアバ
ック13の展開時に、火薬の爆発によるエアバッグ13
の膨張力はパッド部12の裏面全域に作用するが、該裏
面側にはメンブレンスイッチ20を保護する保護部材3
0が設けられているので、導体フィルム22、23の損
傷等によるメンブレンスイッチ20の誤作動や不作動を
防止できる。従って、エアバッグ13が膨脹・展開した
後、例えばエアバッグ13を撤去してパッド部12を開
放前の状態に戻すことができれば、エアバッグ13が作
用前の定常時と同様にメンブレンスイッチ20を操作す
ることができる。すなわち、衝突後でも車両が自走可能
の場合、車両を一時的に運転できる。
【0015】さらに、スイッチ部12Aは、既述したよ
うに比較的薄く成形されているので、所望のスイッチ動
作を行わせるべく所定スイッチ部12Aを押圧すると、
簡単に下方に撓んで押し込まれる。この結果、一方の導
体フィルム22は下方に撓んで他方の導体フィルム23
と当接し、導体フィルム22、23の接点24、24同
士が相互に接触する。従って、スイッチ部12Aは例え
ばオフからオンに切り変わる。また、スイッチ部12A
が比較的薄く成形されていることにより、スイッチ部1
2Aを押し下げたときのフィーリングが向上し、かつ確
実に押し込むことができる。従って、各導体フィルム2
2、23の接点24、24同士を接触させてスイッチ動
作を完璧にできる。
うに比較的薄く成形されているので、所望のスイッチ動
作を行わせるべく所定スイッチ部12Aを押圧すると、
簡単に下方に撓んで押し込まれる。この結果、一方の導
体フィルム22は下方に撓んで他方の導体フィルム23
と当接し、導体フィルム22、23の接点24、24同
士が相互に接触する。従って、スイッチ部12Aは例え
ばオフからオンに切り変わる。また、スイッチ部12A
が比較的薄く成形されていることにより、スイッチ部1
2Aを押し下げたときのフィーリングが向上し、かつ確
実に押し込むことができる。従って、各導体フィルム2
2、23の接点24、24同士を接触させてスイッチ動
作を完璧にできる。
【0016】前記実施例ではメンブレンスイッチ20は
パッド部12内に一体的に埋設された構造としたが、本
発明はこれに限らず、図4に示すように、パッド部12
の裏面側に接着してもよい。すなわち、パッド部12の
裏面側に形成された凹部16内にメンブレンスイッチ2
0を配置して接着し、さらにメンブレンスイッチ20の
裏面側に保護部材30を接着して構成できる。これによ
り、前記実施例と同様の効果を得ることができる。尚、
図4において前記実施例と同一類似部材については同一
類似部材については省略する。
パッド部12内に一体的に埋設された構造としたが、本
発明はこれに限らず、図4に示すように、パッド部12
の裏面側に接着してもよい。すなわち、パッド部12の
裏面側に形成された凹部16内にメンブレンスイッチ2
0を配置して接着し、さらにメンブレンスイッチ20の
裏面側に保護部材30を接着して構成できる。これによ
り、前記実施例と同様の効果を得ることができる。尚、
図4において前記実施例と同一類似部材については同一
類似部材については省略する。
【0017】
【発明の効果】以上記載したように、本発明に係るエア
バッグ付きステアリングホイールによれば、パッド部に
多機能スイッチ群を配設し、この多機能スイッチ群に電
気的に接続された回路パターンをパッド部の破断部を迂
回して配索した。従って、パッド部の破断部がエアバッ
グで押し破られて開放した後でも回路パターンは断線し
ない。これにより、エアバッグが膨脹・展開してパッド
部が開放した後、エアバッグを除去してパッド部を開放
前の状態に戻すことにより、通常と同様にメンブレンス
イッチを再操作することができる。また、本発明によれ
ば、多機能スイッチ群をメンブレンスイッチで形成した
ので、比較的多数のスイッチボタンを大きさや形状にと
らわれず自由にレイアウトしてパッド部の略全域に設け
ることができる。また、これにより、ステアリングホイ
ールのデザイン性の向上も図ることができる。さらに、
本発明によれば、パッド部の裏面側にエアバッグに対向
して多機能スイッチ群を保護する保護部材を設けたの
で、エアバッグの膨脹・展開時に、多機能スイッチ群の
誤動作を防止することができる。
バッグ付きステアリングホイールによれば、パッド部に
多機能スイッチ群を配設し、この多機能スイッチ群に電
気的に接続された回路パターンをパッド部の破断部を迂
回して配索した。従って、パッド部の破断部がエアバッ
グで押し破られて開放した後でも回路パターンは断線し
ない。これにより、エアバッグが膨脹・展開してパッド
部が開放した後、エアバッグを除去してパッド部を開放
前の状態に戻すことにより、通常と同様にメンブレンス
イッチを再操作することができる。また、本発明によれ
ば、多機能スイッチ群をメンブレンスイッチで形成した
ので、比較的多数のスイッチボタンを大きさや形状にと
らわれず自由にレイアウトしてパッド部の略全域に設け
ることができる。また、これにより、ステアリングホイ
ールのデザイン性の向上も図ることができる。さらに、
本発明によれば、パッド部の裏面側にエアバッグに対向
して多機能スイッチ群を保護する保護部材を設けたの
で、エアバッグの膨脹・展開時に、多機能スイッチ群の
誤動作を防止することができる。
【図1】本発明に係るエアバッグ付きステアリングホイ
ールの一実施例による正面図である。
ールの一実施例による正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】パッド部が開放されたエアバッグ付きステアリ
ングホイールの正面図である。
ングホイールの正面図である。
【図4】本発明に係るエアバッグ付きステアリングホイ
ールの他の実施例による要部を拡大して示した断面図で
ある。
ールの他の実施例による要部を拡大して示した断面図で
ある。
【図5】従来のエアバッグ付きステアリングホイールの
斜視図である。
斜視図である。
【図6】従来のエアバッグ付きステアリングホイールに
使用されたメンブレンスイッチを説明する要部拡大図で
ある。
使用されたメンブレンスイッチを説明する要部拡大図で
ある。
10 エアバッグ付きステアリングホイール 11 ステアリングホイール本体 12 パッド部 13 エアバッグ 14、15 破断線 16 凹部 20 メンブレンスイッチ(多機能スイッチ群) 26 回路パターン 30 保護部材
Claims (3)
- 【請求項1】 ステアリングホイール本体に格納される
と共に膨脹力で前記ステアリングホイール本体のパッド
部を破断部から押し破るエアバッグと、前記パッド部に
配設された多機能スイッチ群と、前記多機能スイッチ群
に電気的に接続されると共に前記破断部を迂回して配設
された回路パターンと、を備えたことを特徴とするエア
バッグ付きステアリングホイール。 - 【請求項2】 前記多機能スイッチ群をメンブレンスイ
ッチで形成したことを特徴とする請求項1に記載のエア
バッグ付きステアリングホイール。 - 【請求項3】 前記パッド部の裏面側でかつ前記エアバ
ッグと対向する位置に前記多機能スイッチ群を覆う保護
部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアバ
ッグ付きステアリングホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7010516A JPH08198119A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | エアバッグ付きステアリングホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7010516A JPH08198119A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | エアバッグ付きステアリングホイール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198119A true JPH08198119A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11752397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7010516A Abandoned JPH08198119A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | エアバッグ付きステアリングホイール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08198119A (ja) |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP7010516A patent/JPH08198119A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A762 | Written abandonment of application |
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