JPH08198060A - ワイパモータ - Google Patents

ワイパモータ

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JPH08198060A
JPH08198060A JP7012010A JP1201095A JPH08198060A JP H08198060 A JPH08198060 A JP H08198060A JP 7012010 A JP7012010 A JP 7012010A JP 1201095 A JP1201095 A JP 1201095A JP H08198060 A JPH08198060 A JP H08198060A
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wiper
gap member
wiper shaft
shaft insertion
lock nut
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Masao Irie
江 政 雄 入
Tadashi Sato
藤 正 佐
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Jidosha Denki Kogyo KK
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Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体パネルに対する固定を確実に行えるワイ
パモータを提供することを目的としている。 【構成】 ロックナット9に、第2の間隙部材8の外周
側に円筒形状の円筒外壁9bが形成され、円筒外壁9b
の内側に、ロックナット9の締め込み状態で、第2の間
隙部材8の外側縁に係止可能に配設された複数個所の緩
止部9eが形成されているワイパモータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通電することによっ
て払拭面を拭うのに利用されるワイパモータに関し、特
に、ワイパアームを直接取付けるワイパ軸を備えたワイ
パモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパアームを直接取付けるワイパ軸を
備えたワイパモータとしては、図6に示されるように、
モータ本体から突出されたワイパ軸挿通部51aが車体
パネル50から延出され、このワイパ軸挿通部51aか
ら突出したワイパ軸52にワイパアーム53が結合され
ているものが知られている。ワイパ軸挿通部51aに
は、車体パネル50の内側に一方のスペーサー54が挿
通され、車体パネル50の外側に他方のスペーサー55
が挿通されている。他方のスペーサー55の上側にはカ
バー56がワイパ軸挿通部51aに挿通され、このカバ
ー56の上側にワイパ軸挿通部51aに噛合されたナッ
ト57が配置されている。ナット57を締め付けること
によって一方のスペーサー54と他方のスペーサー55
とによって車体パネル50を挟み込むため、モータ本体
が車体パネル内で固定されたワイパモータはワイパ軸挿
通部51aがカウルトップパネル等の車体パネル50に
支持されて取付けられている。このようなワイパモータ
は、通電することによってアーマチュアが回転し、この
アーマチュアの回転力によって、ケース51に固定した
支持軸に挿通されているウオームホイールが回転し、ウ
オームホイールの回転が継手部材によってワイパ軸52
の往復回動に変換され、ワイパ軸52が往復で回動する
ことによって、ワイパアーム53を払拭面上で揺動さ
せ、ワイパアーム53に装着したワイパブレードによっ
て払拭面を拭う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなワイパ
モータにおいて、ワイパ軸挿通部51aは車体のカウル
トップパネル等の肉厚の比較的薄いところに取付けられ
るため、大きな締め付け力でナット57が締め付けられ
ていると、ワイパ軸挿通部51aまわりの車体パネル5
0に歪みを生じないとは言い難く、また、小さな締め付
け力でナット57が締め付けられていると、車体振動等
によってナット57がワイパ軸挿通部51aから緩む可
能性を有するという問題点があり、緩みを生じることな
く適確にナット57を締め付けられるようにするという
課題があった。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるワイパモータは、車体
パネルに対する取付けを確実に行うことができるワイパ
モータを提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるワイパモータは、車体パネルの内側から外側に延出
するワイパ軸挿通部を備えたケースと、電源の接続によ
り回転力を発生するアーマチュアと、ケース内に回転可
能に取付けられていて、アーマチュアに備えたアーマチ
ュア軸の回転力を伝達されて回転するウオームホイール
と、ウオームホイールから離れた位置のケースにおいて
上記ワイパ軸挿通部に回転可能に挿入されているととも
にケース内でスイングアームが取付けられ、車体パネル
の外側でワイパアームに結合されるワイパ軸と、ウオー
ムホイールおよびスイングアームに連結され、ウオーム
ホイールの回転力をワイパ軸の予め定められた範囲の往
復回動に変換して伝達する継手部材と、車体パネルの内
側でワイパ軸挿通部の外側に配置される弾性体製の第1
の間隙部材と、第1の間隙部材に対向した車体パネルの
外側でワイパ軸挿通部の外側に配置される弾性体製の第
2の間隙部材と、第2の間隙部材上に配置され、ワイパ
軸挿通部にねじ止めされるロックナットをそなえたワイ
パモータであって、ロックナットは、第2の間隙部材の
外周側に円筒形状の円筒外壁が形成され、該円筒外壁の
内側に、ロックナットの締め込み状態で、第2の間隙部
材の外側縁に係止可能に配設された複数個所の緩止部が
形成されている構成としたことを特徴としている。この
発明の請求項2に係わるワイパモータでは、ロックナッ
トの緩止部に、ワイパ軸挿通部に対する締め込み方向の
先側から後側にいくにしたがって楔状に突出した傾斜面
が形成されている。この発明の請求項3に係わるワイパ
モータでは、ロックナットと第2の間隙部材とのあいだ
に、緩止部によって形成される内径よりも小さい外径寸
法で剛体の円環状をなし、ケースのワイパ軸挿通部に挿
通される摺動板が備えられている。この発明の請求項4
に係わるワイパモータでは、ケースに車体パネルから延
出するワイパ軸挿通部に雄ねじが形成され、ロックナッ
トは、ワイパ軸挿通部の雄ねじに締め込まれる雌ねじが
形成されているとともに、この雌ねじと円筒外壁とが傘
状に連続して形成されている。
【0007】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わるワイパモー
タにおいて、ロックナットを締め込んでいくと、第1の
間隙部材および第2の間隙部材は車体パネルを挟み込ん
でいきながら外径を大きくするように弾性変形する。締
め込みが終了したロックナットは、第2の間隙部材の外
周に配置された外壁の緩止部が外径を大きくするように
弾性変形した第2の間隙部材の外側縁に係止するため、
締め込みの終了状態で締め込み方向とは反対の方向への
回転を阻止されて緩め止められる。この発明の請求項2
に係わるワイパモータにおいて、ロックナットを締め込
んでいくと、第1の間隙部材および第2の間隙部材は車
体パネルを挟み込んでいきながら外径を大きくするよう
に弾性変形する。ロックナットは、ワイパ軸挿通部に締
め込んでいくとき、外壁の緩止部に有する傾斜面が第2
の間隙部材に摺接し、締め込んでいくにつれて傾斜面が
第2の間隙部材の外側縁に食い込んでいくため、締め込
みが終了した状態で、ワイパ軸挿通部に対する締め込み
方向とは反対側に回転を阻止されて緩み止められる。こ
の発明の請求項3に係わるワイパモータにおいて、ロッ
クナットを締め込んでいくと、摺動板を介した第2の間
隙部材および第1の間隙部材によって車体パネルを挟み
込み、第2の間隙部材および第1の間隙部材はロックナ
ットの締め込み量に対応して外径を大きくするように弾
性変形する。ロックナットは、ワイパ軸挿通部に締め込
んでいくとき、第2の間隙部材との間に摺動板が配置さ
れているため、ロックナットと第2の摺動板との摩擦抵
抗は小さくなり、小さい摩擦抵抗でロックナットはワイ
パ軸挿通部に締め込まれ、締め込んでいくにつれて傾斜
面が第2の間隙部材の外側縁に食い込んでいくため、締
め込みが終了した状態で、ワイパ軸挿通部に対する締め
込み方向とは反対側に回転を阻止されて緩み止められ
る。この発明の請求項4に係わるワイパモータにおい
て、ロックナットの雌ねじをワイパ軸挿通部の雄ねじに
締め込んでいくと、第1の間隙部材および第2の間隙部
材は車体パネルを挟み込んでいきながら外径を大きくす
るように弾性変形する。締め込みが終了したロックナッ
トは、第2の間隙部材の外周に配置された外壁の緩止部
が外径を大きくするように弾性変形した第2の間隙部材
の外側縁に係止するため、締め込みの終了状態で締め込
み方向とは反対の方向への回転を阻止されて緩め止めら
れ、ロックナットの外壁によって第2の間隙部材の外側
が覆われるため、第2の間隙部材とワイパ軸挿通部との
間に雨水は入りにくい。
【0008】
【実施例】図1ないし図5にはこの発明に係わるワイパ
モータの実施例が示されている。
【0009】図示するワイパモータ1は、主として、ケ
ース2、アーマチュア3、ワイパ軸4、ウオームホイー
ル5、継手部材6、第1の間隙部材7、第2の間隙部材
8、ロックナット9から構成されている。
【0010】ケース2は、図1に示されるように、アー
マチュア3を収容するためのモータケース2aと、ウオ
ームホイール5,継手部材6をそれぞれ収容するための
ギヤケース2bとが備えられている。モータケース2a
の開口端部はギヤケース2bにビス10によって固着さ
れ、ギヤケース2bは開口部がケースカバー2cによっ
て覆われている。モータケース2aの内側には対向位置
にN極、S極が着磁された円筒形のマグネット11が取
付けられている。
【0011】モータケース2aに収容されたアーマチュ
ア3は、予め定められたスロット数のコイル巻回部3a
1を有するアーマチュアコア3aがアーマチュア軸3b
に固定されており、このアーマチュア軸3bにはアーマ
チュアコア3aの近くにコンミュテータ3cが設けられ
ている。
【0012】コンミュテータ3cの外周側には上記スロ
ット数に対応して絶縁された複数個のコンミュテータ片
3c1が設けられているため、各コンミュテータ片3c
1に電気的に接続されたうえでアーマチュアコア3aの
コイル巻回部3a1に巻かれたアーマチュアコイル3d
が設けられている。コンミュテータ3cの各コンミュテ
ータ片3c1には複数個のブラシ3eが電気的に接続可
能に配置され、各ブラシ3eは図示しないワイパ回路に
電気的に接続されているため、ワイパ回路からブラシ3
eに通電されると、アーマチュアコイル3dが各スロッ
ト毎に順次励磁されて磁力を発生し、アーマチュアコイ
ル3dが発生した磁力と、マグネット11が発生してい
る磁力とによりアーマチュア3が回転する。
【0013】アーマチュア3のアーマチュア軸3bは、
モータケース2aの開口端部とは反対側に取付けられた
一方の軸受12およびギヤケース2bに取付けられた他
方の軸受13によって回転可能に支持されている。ま
た、アーマチュア3のアーマチュア軸3bはギヤケース
2b内に延出されてウオーム3b1が形成されており、
このウオーム3b1にウオームホイール5が噛合ってい
る。
【0014】ウオームホイール5は、図2に示されるよ
うに、回転中心である中央に軸孔5aが設けられてお
り、この軸孔5aには枢支軸14が挿通されている。枢
支軸14は、三つの外径を有するものとして段差状に形
成されており、いちばん外径が小さく一端側に配置され
た第1の軸部14aがギヤケース2bに設けられた軸固
定孔2b1に嵌入固定され、第1の軸部14aの次に外
径が小さく中央に配置された第2の軸部14bがウオー
ムホイール5の軸孔5aに挿入され、いちばん外径が大
きく他端側に配置された第3の軸部14cが軸孔5aの
端部に配置されているため、この第3の軸部14cによ
って、ウオームホイール5はギヤケース2b側に抜け止
められて枢支軸14の同心に回転可能に支持されてい
る。
【0015】また、ウオームホイール5の上面5bに
は、第1の補助部材結合部5cおよび第2の補助部材結
合部5dがそれぞれ形成されており、第1,第2の補助
部材結合部5c,5dはウオームホイール5の上面5b
に凹状をなすものとしてウオームホイール5の半径に対
する対称位置にそれぞれ丸孔状に形成されている。第
1,第2の補助部材結合部5c,5dには補助部材15
が取付けられている。
【0016】補助部材15には、ウオームホイール5の
外径よりも小さい外径寸法の略円盤形に形成された補助
部材本体15aが備えられており、この補助部材本体1
5aには上面15a1から下面15a2に連通させたウ
オームホイール位置確認用開口15bが形成されてい
る。このウオームホイール位置確認用開口15bは長孔
状に形成されている。そして、補助部材本体15aには
第1のウオームホイール結合部15cおよび第2のウオ
ームホイール結合部15dがそれぞれ形成されている。
【0017】第1,第2のウオームホイール結合部15
c,15dは補助部材本体15aの半径に対する対称位
置にそれぞれ軸状に形成され、それぞれの軸径寸法はウ
オームホイール5の各補助部材結合部5c,5dの孔径
寸法よりもわずかに小さく、且つ、それぞれの長さ寸法
は各補助部材結合部5c,5dの深さ寸法よりもわずか
に小さいので、補助部材15はウオームホイール5に着
脱可能に取付けられる。
【0018】そして、補助部材15は、各ウオームホイ
ール結合部15c,15dが有する離間寸法が各補助部
材結合部5c,5dの離間寸法に一致しているため、第
1,第2のウオームホイール結合部15c,15dが第
1,第2の補助部材結合部5c,5dにそれぞれ結合さ
れることによってウオームホイール5からウオーム3b
1の回転力を伝達されて回転する際に、ウオームホイー
ル5に一体的にしてウオームホイール5の同心円上で回
転する。
【0019】補助部材15は、第1,第2のウオームホ
イール結合部15c,15dが補助部材本体15aの半
径に対する対称位置に配置され、ウオームホイール5の
第1,第2の補助部材結合部5c,5dもウオームホイ
ール5の半径に対する対称位置に配置されているため、
ウオームホイール5に対し180度の範囲で回転させた
位置でもウオームホイール5に結合される。ウオームホ
イール5に対し180度の範囲で回転させた位置に補助
部材15を結合する際の位置確認は、ウオームホイール
位置確認用開口15bからウオームホイール5を直接見
ることによって容易になされる。
【0020】ここで、ウオームホイール5は、図示しな
いオートストップ機構に連動しており、このオートスト
ップ機構はブラシ3eに対する通電をウオームホイール
5の所定の停止位置でカットオフするようになっている
ため、ウオームホイール5に対する補助部材15の結合
位置を180度回動させて変更することにより、後述す
るワイパアーム20の停止位置を第1の位置Aか、ある
いは第2の位置Bに選択することができる。
【0021】そしてまた、補助部材15の補助部材本体
15aの上面15a1には、継手部材連結部15eが備
えられている。継手部材連結部15eは上面15a1か
ら凹状をなすものとして後述する継手部材6に備えた各
連結部6b,6cよりもわずかに小さい内径の丸孔に形
成されており、この継手部材連結部15eはウオームホ
イール5の第1,第2の補助部材結合部5c,5dに第
1,第2のウオームホイール結合部15c,15dを結
合させた状態で、枢支軸14を軸方向に延長した範囲で
あるウオームホイール5の軸孔5aの内径内に重なった
連結位置C2に形成されている。継手部材連結部15e
は補助部材15の中心、すなわちウオームホイール5の
回転中心C1からウオームホイール5の軸孔5aの内径
内に重なった連結位置C2に定められているため、ウオ
ームホイール5の回転中心C1から連結位置C2までの
距離L1は、連結位置をウオームホイール5の軸孔5a
の外側に定めたものと比べて小さくなっている。継手部
材連結部15eには継手部材6に備えた第1の連結部6
bが回転可能に結合されている。
【0022】継手部材6は、板状をなす継手部材本体6
aの端部に、距離L2をあけてそれぞれ同一側に軸状に
突出した第1の連結部6bおよび第2の連結部6cが形
成されている。また、継手部材本体6aのほぼ中央には
ケースカバー2cに当接可能に樹脂製の押え部材6dが
取付けられているため、この押さえ部材6dによって継
手部材6はウオームホイール5,補助部材15および後
述するスイングアーム16側に押圧されて抜け止められ
ている。補助部材15の継手部材連結部15eに第1の
連結部6bが回転可能に結合された継手部材6は、第2
の連結部6cがスイングアーム16に回転可能に結合さ
れている。
【0023】スイングアーム16は、一端側にワイパ軸
固定部16aが備えられているとともに、このワイパ軸
固定部16aから距離L3をあけた他端側に継手部材結
合孔16bが備えられており、継手部材結合孔16bが
継手部材6の第2の連結部6cに回転可能に結合され、
ワイパ軸固定部16aがワイパ軸4に固着されている。
スイングアーム16はワイパ軸4の回転中心C3から距
離L3をおいた継手部材結合孔16bに継手部材6の第
2の結合部6cが回転可能に結合され、継手部材6は第
2の連結部6cから距離L2をおいた第1の連結部6b
に補助部材15の継手部材連結部15eが回転可能に結
合され、補助部材15はウオームホイール5の回転中心
C1から距離L1をおいた継手部材連結部15eに継手
部材6が回転可能に結合されているため、距離L3、距
離L2、距離L1のレバー比を有するリンク機構が形成
されている。
【0024】スイングアーム16のワイパ軸固定部16
aが固着されたワイパ軸4は、図2に示されるように、
軸固定孔2b1から離れたギヤケース2bに設けられた
ワイパ軸挿通部2b2に挿通されており、基端側に設け
られたスイングアーム固定部4aと、先端側に設けられ
たワイパアーム取付け部4bと、スイングアーム固着部
4aおよびワイパアーム取付け部4bの中間に小径に形
成された油溜り用小径部4cとが備えられている。
【0025】スイングアーム固定部4aは、円環状をな
し且つ所定の厚さ寸法を有するカラー17を介してギヤ
ケース2b上に配置されてスイングアーム16のワイパ
軸固定部16aが固着されている。
【0026】油溜り用小径部4cは、ワイパ軸挿通部2
b2との間に予め定められた大きさの隙間が形成されて
いるため、この空間に潤滑用油脂が塗布されている。
【0027】ワイパアーム取付け部4bは、ワイパ軸挿
通部2b2の端部から突出した部分にスプライン部4b
1および雄ねじ4b2が形成されているため、このスプ
ライン部4b1に図1に示されるワイパアーム20が嵌
め入れられ、ワイパアーム20の外側で雄ねじ4b2に
図示しないナットが締め付けられることによってワイパ
アーム20を固定するようになっている。
【0028】また、ワイパ軸4は、図2に示されるよう
に、ワイパ軸挿通部2b2から突出した部分にクリップ
(Cクリップ)22が嵌め付けられているため、基端側
にカラー17を介してスイングアーム16が固着された
ワイパ軸4はギヤケース2bに抜け止められており、ク
リップ22の外側にゴム製で円筒形のシャフトシール2
3が被せられている。
【0029】そして、図3に示されるように、ワイパ軸
挿通部2b2の端部およびワイパ軸4のワイパアーム取
付け部4bは、第1の間隙部材7、第2の間隙部材8、
ロックナット9によって車体パネル(カウルトップパネ
ル)30に設けられたワイパ孔30aに取付けられる。
【0030】第1の間隙部材7は、弾性を有するゴムに
よって円環状に形成され、車体パネル30の内側に配置
される。この第1の間隙部材7は、車体パネル30側の
一端面7a上にわずかな突出寸法を有するものとして環
状に形成されたリブ7a1が設けられており、ワイパ軸
挿通部2b2の外側に挿嵌されて他端面7bがギヤケー
ス2bに当接される。第1の間隙部材7の一端面7aは
他端面7bに対して傾斜しているが、この傾斜角度は図
3中の左側に配置される払拭面とワイパ軸4との間で適
宜定められる。
【0031】第2の間隙部材8は、第1の間隙部材7と
同様に弾性を有するゴムによって円環状に形成され、車
体パネル30の外側に第1の間隙部材7に対向配置され
る。この第2の間隙部材8は、車体パネル30側の一端
面8a上にわずかな突出寸法を有するものとして環状に
形成されたリブ8a1が設けられており、車体パネル3
0の外側においてワイパ軸挿通部2b2の外側に挿嵌さ
れる。そして、第2の間隙部材8の他端面8b上にロッ
クナット9が配置される。
【0032】ロックナット9は、樹脂を素材として、雌
ねじ9a1が形成されたナット本体9aと第2の間隙部
材8の外側を覆うように延びた外壁9bとが一体に成形
されている。
【0033】ナット本体9aの雌ねじ9a1はワイパ軸
挿通部2b2の端部寄りに形成された雄ねじ2b3にね
じ込まれるようになっている。
【0034】外壁9bは、図5に示されるように、ナッ
ト本体9aの径方向にナット本体9aから外側に傘状に
突出した間隙部材押圧部9cと、この間隙部材押圧部9
cの端部から第2の間隙部材8のワイパ軸4の軸方向に
向けて環状に突出した間隙部材被覆部9dとが備えられ
ている。間隙部材押圧部9cは後述する摺動板18側が
平滑になっている。
【0035】また、外壁9bの間隙部材押圧部9cと第
2の間隙部材8の他端面8bとの間には薄肉で環状に形
成された金属製の摺動板18が配置されている。この摺
動板18の外径寸法は間隙部材被覆部9dの内径寸法よ
りも小さくなっており、両面に平滑な面を有する。
【0036】そして、外壁9bの間隙部材被覆部9dの
内側には複数個所の緩止部9eが形成されている。緩止
部9eは、図4に示されるように、間隙部材被覆部9d
の内側においてロックナット9の雄ねじ2b3に対する
締め込み方向の先側から後側にいくにしたがって楔状に
突出した傾斜面9e1を有するものとして形成されてお
り、これら緩止部9e同士が形成する内径寸法は摺動板
18の外径寸法よりも大きい。
【0037】ロックナット9は、外壁9bの間隙部材押
圧部9cが第2の間隙部材8上に摺動部材18を介して
配置され、外壁9bの間隙部材被覆部9dが摺動部材1
8および第2の間隙部材8の外側に配置されるため、ロ
ックナット9の雌ねじ9a1がワイパ軸挿通痛部2b2
の雄ねじ2b3にねじ込まれていくことによって、間隙
部材押圧部9cにより摺動部材18を介して第2の間隙
部材8を車体パネル30に押圧し、第2の間隙部材8お
よび第1の間隙部材7で車体パネル30を挟み込んでい
く。このとき、摺動部材18の両面が平滑になっていて
ロックナット9の間隙部材押圧部9cは摺動部材18側
も平滑になっているため、ロックナット9がねじ込まれ
る間、摺動部材18とロックナット9とは大きな摩擦力
を生じない。そして、ロックナット9がねじ込まれるに
つれて第2の間隙部材8は第1の間隙部材7とともに弾
性変形して外径が大きくなって潰れ、摺動部材18より
も外径が大きくなる。外径が大きくなった第2の間隙部
材8は、ロックナット9の外壁9bの緩止部9eに衝突
して緩止部9eの傾斜面9e1が第2の間隙部材8に食
い込んでいくため、ロックナット9は、ねじ込みが終了
されたところで緩止部9eが大きな外径に弾性変形した
第2の間隙部材8に食い込んで戻り方向に回り止められ
る。 そして、ロックナット9の外壁9bの間隙部材被
覆部9dは第2の間隙部材8の外側を覆うため、第2の
間隙部材8とワイパ軸挿通部2b2との間に雨水を入り
難くしている。
【0038】このような構造を有するワイパモータ1
は、リヤドア内に配置されてギヤケース2bがドアパネ
ルに固定され、ワイパ軸挿通部2b2の端部およびワイ
パ軸4のワイパアーム取付け部4bが上述したようにし
て第1の間隙部材7、第2の間隙部材8、ロックナット
9によって車体パネル30のワイパ孔30aに取付けら
れ、各ブラシ3eにワイパ回路が電気的に接続され、車
体パネルの外側に延出したワイパアーム取付け部4bに
ワイパアーム20が固定される。
【0039】そこで、ワイパ回路がオン切換えされるこ
とによってブラシ3eに通電されると、アーマチュア3
が回転するため、アーマチュア3のアーマチュア軸3b
の回転力によってウオームホイール5が回転し、ウオー
ムホイール5と一体で補助部材15も回転するので、ウ
オームホイール5の回転中心C1から距離L1をおいた
補助部材15において連結位置C2が円運動を行い、こ
の連結位置C2に連結された継手部材6は第1の連結部
6bが円運動するため、この円運動が継手部材6の第2
の連結部6cによってスイングアーム16の角度範囲θ
2の往復回動に変換され、スイングアーム16の往復回
動によってワイパ軸4が回動範囲θ2で往復揺動するこ
とによりワイパアーム20を第1の位置Aと第2の位置
Bとのあいだで揺動させ、このワイパアーム20に装着
したワイパブレードによってリアドアの払拭面を拭う。
【0040】また、ワイパ回路がオフ切換えされると、
上述したオートストップ機構によって、ワイパアーム2
0の第1の位置Aに対応したウオームホイール5の所定
位置でブラシ3eに対する通電がカットオフされるた
め、ワイパアーム20は第1の位置Aにおいて停止され
る。ワイパアーム20の停止位置を第2の位置Bで停止
させるには、前述のように、補助部材15を180度回
動させてウオームホイール5に結合させることによって
容易に変更される。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わるワイパモータによれば、ロックナットを
締め込んでいくと、第1の間隙部材および第2の間隙部
材は車体パネルを挟み込んでいきながら外径を大きくす
るように弾性変形する。締め込みが終了したロックナッ
トは、第2の間隙部材の外周に配置された外壁の緩止部
が外径を大きくするように弾性変形した第2の間隙部材
の外側縁に係止するため、締め込みの終了状態で締め込
み方向とは反対の方向への回転を阻止されて緩め止めら
れるので、車体パネルに対する取付けを確実に行うこと
ができる。この発明の請求項2に係わるワイパモータに
おいて、ロックナットを締め込んでいくと、第1の間隙
部材および第2の間隙部材は車体パネルを挟み込んでい
きながら外径を大きくするように弾性変形する。ロック
ナットは、ワイパ軸挿通部に締め込んでいくとき、外壁
の緩止部に有する傾斜面が第2の間隙部材に摺接し、締
め込んでいくにつれて傾斜面が第2の間隙部材の外側縁
に食い込んでいくため、締め込みが終了した状態で、ワ
イパ軸挿通部に対する締め込み方向とは反対側に回転を
阻止されて緩み止められるので、車体パネルに対する取
付けを確実に行うことができる。この発明の請求項3に
係わるワイパモータにおいて、ロックナットを締め込ん
でいくと、摺動板を介した第2の間隙部材および第1の
間隙部材によって車体パネルを挟み込み、第2の間隙部
材および第1の間隙部材はロックナットの締め込み量に
対応して外径を大きくするように弾性変形する。ロック
ナットは、ワイパ軸挿通部に締め込んでいくとき、第2
の間隙部材との間に摺動板が配置されているため、ロッ
クナットと第2の摺動板との摩擦抵抗は小さくなり、小
さい摩擦抵抗でロックナットはワイパ軸挿通部に締め込
まれ、締め込んでいくにつれて傾斜面が第2の間隙部材
の外側縁に食い込んでいくため、締め込みが終了した状
態で、ワイパ軸挿通部に対する締め込み方向とは反対側
に回転を阻止されて緩み止められるので、車体パネルに
対する取付けを確実に行うことができる。この発明の請
求項4に係わるワイパモータにおいて、ロックナットの
雌ねじをワイパ軸挿通部の雄ねじに締め込んでいくと、
第1の間隙部材および第2の間隙部材は車体パネルを挟
み込んでいきながら外径を大きくするように弾性変形す
る。締め込みが終了したロックナットは、第2の間隙部
材の外周に配置された外壁の緩止部が外径を大きくする
ように弾性変形した第2の間隙部材の外側縁に係止する
ため、締め込みの終了状態で締め込み方向とは反対の方
向への回転を阻止されて緩め止められ、ロックナットの
外壁によって第2の間隙部材の外側が覆われるため、第
2の間隙部材とワイパ軸挿通部との間に雨水は入りにく
くなるので、車体パネルに対する取付けを確実に行うこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパモータ一部破断正面図
である。
【図2】図1に示したワイパモータのC−C線断面図で
ある。
【図3】図1に示したワイパモータにおいての車体取付
け状態のワイパ軸まわりの断面図である。
【図4】図3に示したワイパモータのD−D線断面図で
ある。
【図5】図1に示したワイパモータにおいてのロックナ
ットのワイパ軸に対する取付け関係を示す各部品の外観
斜視図である。
【図6】従来のワイパモータの一部破断正面図である。
【符号の説明】
1 ワイパモータ 2 ケース 2b2 ワイパ軸挿通部 2b3 雄ねじ 3 アーマチュア 3b アーマチュア軸 4 ワイパ軸 5 ウオームホイール 6 継手部材 7 第1の間隙部材 8 第2の間隙部材 9 ロックナット 9a1 雌ねじ 9b 円筒外壁 9e 緩止部 9e1 傾斜面 16 スイングアーム 18 摺動板 20 ワイパアーム 30 車体パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの内側から外側に延出するワ
    イパ軸挿通部を備えたケースと、 電源の接続により回転力を発生するアーマチュアと、 上記ケース内に回転可能に取付けられていて、上記アー
    マチュアに備えたアーマチュア軸の回転力を伝達されて
    回転するウオームホイールと、 上記ウオームホイールから離れた位置のケースにおいて
    上記ワイパ軸挿通部に回転可能に挿入されているととも
    にケース内でスイングアームが取付けられ、車体パネル
    の外側でワイパアームに結合されるワイパ軸と、 上記ウオームホイールおよびスイングアームに連結さ
    れ、ウオームホイールの回転力をワイパ軸の予め定めら
    れた範囲の往復回動に変換して伝達する継手部材と、 車体パネルの内側で上記ワイパ軸挿通部の外側に配置さ
    れる弾性体製の第1の間隙部材と、 上記第1の間隙部材に対向した車体パネルの外側でワイ
    パ軸挿通部の外側に配置される弾性体製の第2の間隙部
    材と、 上記第2の間隙部材上に配置され、ワイパ軸挿通部にね
    じ止めされるロックナットをそなえたワイパモータであ
    って、 ロックナットは、上記第2の間隙部材の外周側に円筒形
    状の円筒外壁が形成され、該円筒外壁の内側に、ロック
    ナットの締め込み状態で、第2の間隙部材の外側縁に係
    止可能に配設された複数個所の緩止部が形成されている
    ことを特徴とするワイパモータ。
  2. 【請求項2】 ロックナットの緩止部は、ワイパ軸挿通
    部に対する締め込み方向の先側から後側にいくにしたが
    って楔状に突出した傾斜面が形成されている請求項1に
    記載のワイパモータ。
  3. 【請求項3】 ロックナットと第2の間隙部材とのあい
    だに、緩止部によって形成される内径よりも小さい外径
    寸法で剛体の円環状をなし、ケースのワイパ軸挿通部に
    挿通される摺動板が備えられている請求項1または2に
    記載のワイパモータ。
  4. 【請求項4】 ケースは、車体パネルから延出するワイ
    パ軸挿通部に雄ねじが形成され、 ロックナットは、ワイパ軸挿通部の雄ねじに締め込まれ
    る雌ねじが形成されているとともに、この雌ねじと円筒
    外壁とが傘状に連続して形成されている請求項1、2、
    3のいずれかに記載のワイパモータ。
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JP2013193517A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Mitsuba Corp ワイパ装置

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