JP3708829B2 - モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略有底円筒形状のヨークを備えたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のモータとしては、図9及び図10に示すように、略有底円筒形状のヨーク51を備えたものがある。このヨーク51の開口部全周には、径方向外側に延びるフランジ部51aが形成され、そのフランジ部51aには、更に径方向外側に延びる延設部51bが180度間隔で一対形成され、その各延設部51bには貫通孔51cが形成されている。ヨーク51の内周面には、図10に示すように、一対の界磁マグネット52が固着される。界磁マグネット52は、ヨーク51の内周面に沿った180度未満(例えば140度)の円弧形状に形成され、該ヨーク51の内周面に対向して固着される。そして、このヨーク51内には、図示しない回転子(回転軸、電機子、整流子を含む)が収容される。
【0003】
このモータは、ヨーク51の開口部を閉塞するエンドハウジング53を備える。エンドハウジング53は、その内部に図示しないウォームホイールを備える。エンドハウジング53のヨーク51側には、前記各貫通孔51cと対応した位置に雌ネジ部53a(図9中、1つのみ図示する)が形成されている。そして、貫通孔51cを貫通して雌ネジ部53aにネジ54が螺合されることで、ヨーク51がエンドハウジング53に固定される。尚、このときヨーク51の開口部から突出する回転子のウォーム55は、エンドハウジング53内に挿入され、ウォームホイールと噛合される。
【0004】
このようなモータでは、図示しない給電用ブラシから回転子の整流子に駆動電流が供給されると、該駆動電流に基づいて電機子で磁界が発生され、その磁界と界磁マグネット52の磁界による吸引反発力にて該回転子が回転する。そして、回転子と共にウォーム55が一体回転すると、該回転に基づいてウォームホイールが回転し、その回転力が外部に出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなモータのヨーク51の開口部は、延設部51b(貫通孔51c)が形成された部分(締結固定部分)の剛性が高く、延設部51b(貫通孔51c)が形成されていない部分の剛性が低い。よって、図10に示すように、一対の界磁マグネット52がヨーク51の延設部51b(貫通孔51c)が形成されていない部分に対応した位置に固定されると、図11(a),(b)に誇張して示すように、回転子(電機子)と界磁マグネット52との吸引反発の繰り返しによりヨーク51の開口部がネジ54による締結固定部分を節として撓んで振動するという問題がある。このことは、騒音の原因となる。
【0006】
そこで、フランジ部51aを全周に渡って径方向外側に大きく延出させて開口部の剛性を高くすることが考えられる。しかし、このようにすると、モータが径方向に大型化してしまうという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、大型化せず、振動を低減することができるモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、略有底円筒形状に形成され、その開口部に略180度間隔で一対のヨーク側固定部が形成されたヨークと、前記一対のヨーク側固定部に固定される一対のハウジング側固定部が形成され、前記ヨークの開口部を閉塞するエンドハウジングと、前記ヨークの内周面に沿った180度未満の円弧形状に形成され、該ヨークにおける一対のヨーク側固定部が形成されていない部分の内周面に互いに対向して一対固定された界磁マグネットとを備えたモータにおいて、前記ヨークの開口部の前記ヨーク側固定部が形成されていない部分に係合部を形成し、前記エンドハウジングに前記係合部と前記ヨークの軸線方向に係合して前記ヨークの開口部の剛性を高くする被係合部を形成した。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記ヨークの開口部には径方向外側に延びるフランジ部が形成され、前記係合部は、前記フランジ部に形成された該ヨークの軸線方向に延びる係合凸部又は係合凹部であり、前記被係合部は、前記ヨークが前記エンドハウジングに固定された状態で、前記係合凸部又は前記係合凹部に内外で嵌合される被係合凹部又は被係合凸部である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記係合部及び前記被係合部を、前記ヨークの中心軸に対して非点対称位置に設けた。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記係合部及び前記被係合部を、前記界磁マグネットの配置された周方向中央部にそれぞれ設けた。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記係合部及び前記被係合部を、前記ヨーク側固定部及び前記ハウジング側固定部から90度離間した位置にそれぞれ設けた。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記係合部及び前記被係合部を、所定角度範囲に渡って弧状に形成した。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記係合部及び前記被係合部を、所定角度範囲に渡って複数弧状に並設した。
【0015】
作用)
請求項1に記載の発明によれば、ヨークの開口部のヨーク側固定部が形成されていない部分には係合部が形成され、エンドハウジングには係合部と係合してヨークの開口部の剛性を高くする被係合部が形成されるため、係合部と被係合部が係合することでヨークの開口部の撓みによる振動の腹の部分の撓みが抑制される。よって、ヨークにおけるヨーク側固定部が形成されていない部分の内周面互いに対向して一対固定された界磁マグネットとヨーク内部に収容される回転子との吸引反発の繰り返しによるヨークの振動が低減される。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、ヨークがエンドハウジングに固定された状態で、係合凸部と被係合凹部が内外で嵌合することで、又は、係合凹部と被係合凸部が内外で嵌合することで、ヨークの開口部の内側及び外側へ腹となる撓みが抑制される。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、係合部及び被係合部は、ヨークの中心軸に対して非点対称位置に設けられるため、該係合部及び被係合部にてヨークとエンドハウジングの位置決め(周方向の位置決め)を確実に行うことができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、係合部及び被係合部は、界磁マグネットの配置された周方向中央部にそれぞれ設けられるため、即ち、ヨーク内部に収容される回転子と界磁マグネットとの吸引反発の繰り返しによるヨークの振動の振幅の腹の部分の近傍位置に設けられるため、該振動が効率良く低減される。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、係合部及び被係合部は、ヨーク側固定部及びハウジング側固定部から90度離間した位置にそれぞれ設けられるため、ヨークの開口部が全周に渡って略均等に撓み難くなる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、係合部及び被係合部は、所定角度範囲に渡って弧状に形成されるため、ヨークの開口部が更に撓み難くなる。
請求項7に記載の発明によれば、係合部及び被係合部は、所定角度範囲に渡って複数弧状に並設されるため、ヨークの開口部が更に撓み難くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ワイパ装置のワイパ用モータに具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0026】
図1に示すように、モータ1は、モータ本体2と減速部3とを備えている。モータ本体2は、一端開放の略有底円筒形状のヨーク4と、該ヨーク4の内周面に固着される一対の界磁マグネット5(図2参照)と、同ヨーク4内に収容される図示しない回転子とを備えている。
【0027】
ヨーク4は、薄鋼板(冷間圧延鋼板[SPCD]等)よりなり、その開口部全周には、径方向外側に延びるフランジ部4aが形成されている。フランジ部4aには更に径方向外側に延びる延設部4bが180度間隔で一対形成されている。又、各延設部4bには軸線方向に貫通したヨーク側固定部としての貫通孔4cが形成されている。
【0028】
又、ヨーク4の開口部において、フランジ部4aの貫通孔4c(延設部4b)が形成されていない部分には、図2及び図3に示すように、係合部としての係合凸部4dが形成されている。この係合凸部4dは、図3に示すように、ヨーク4の軸線方向に延びるように凸設されている。又、係合凸部4dは、一対設けられ、貫通孔4c(延設部4b)から90度離間した位置に対向して設けられている。
【0029】
一対の界磁マグネット5は、図2に示すように、ヨーク4の内周面に沿った円弧形状で、回転軸線Pの回りに180度未満(本実施の形態では、140度)で形成され、該ヨーク4の内周面に対向して固着されている。この一対の界磁マグネット5は、ヨーク4の延設部4b(貫通孔4c)が形成されていない部分に対応した位置に固定されている。詳しくは、界磁マグネット5は、その中央が係合凸部4dと対応した位置に固定されている。
【0030】
そして、このヨーク4内(一対の界磁マグネット5間)には、図示しない回転子(回転軸、電機子、整流子を含む)が回転可能に収容されている。又、回転軸の先端には、ヨーク4の開口部から突出するウォーム6が形成されている。
【0031】
減速部3は、ヨーク4の開口部を閉塞するエンドハウジング7と、該エンドハウジング7の内部に収容された図示しないウォームホイールとを備えている。
エンドハウジング7は、アルミダイキャスト成形にて形成され(即ち、アルミ合金よりなる)、そのヨーク4側には、図1に示すように、前記貫通孔4cと対応した位置にハウジング側固定部としての雌ネジ部7a(図1中、1つのみ図示する)がそれぞれ形成されている。又、エンドハウジング7のヨーク4側において、前記各係合凸部4dと対応した位置には、図1及び図3に示すように、ヨーク4とエンドハウジング7とが固定された状態で、前記係合凸部4dが内外で嵌合される(ヨーク4の径方向内側及び径方向外側方向に係合する)被係合部としての被係合凹部7bが形成されている。
【0032】
そして、ヨーク4の貫通孔4cを貫通して雌ネジ部7aにネジ8が螺合されることで、ヨーク4がエンドハウジング7に固定される。このとき、前記係合凸部4dは前記被係合凹部7bに内外で嵌合されることでヨーク4の開口部がエンドハウジング7を介して補強されることとなり、ヨーク4の開口部の剛性は高くなる。又、このときヨーク4の開口部から突出したウォーム6は、エンドハウジング7内に挿入され、ウォームホイールと噛合される。尚、このウォームホイールの出力軸は、レバー9や図示しないリンク機構等を介してワイパアーム(ワイパブレード)に連結される。
【0033】
このように構成されたモータでは、図示しない給電用ブラシから回転子の整流子に駆動電流が供給されると、該駆動電流に基づいて電機子で磁界が発生され、その磁界と界磁マグネット5の磁界による吸引反発力にて該回転子が回転する。そして、回転子と共にウォーム6が一体回転すると、該回転に基づいてウォームホイール及びレバー9が回転し、リンク機構等を介してワイパアーム(ワイパブレード)が所定の払拭動作を行う。
【0034】
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)ヨーク4の開口部において、フランジ部4aの貫通孔4c(延設部4b)が形成されていない部分には、係合凸部4dが形成され、エンドハウジング7の係合凸部4dと対応した位置には、ヨーク4とエンドハウジング7とが固定された状態で、係合凸部4dが嵌合される被係合凹部7bが形成されている。よって、係合凸部4dが被係合凹部7bに嵌合されることでヨーク4の開口部がエンドハウジング7を介して補強されることとなり、ヨーク4の開口部の剛性は高くなる。特に、この係合凸部4dと被係合凹部7bとの嵌合は、ヨーク4の径方向内側及び径方向外側方向への撓みを防止している。さらに、この両者の嵌合位置は、回転子と界磁マグネット5との吸引反発によるヨーク4の撓みがヨーク4とエンドハウジング7とが締結固定された位置(貫通孔4cが形成された位置)を節として生じていることに注目し、その撓みの腹に対応する位置とすることで、ヨーク4の開口部が(全周に渡って)撓み難くなる。これにより、一対の界磁マグネット5がヨーク4の延設部4b(貫通孔4c)が形成されていない部分と対応した位置(特に、撓み抑制効果の大きい位置は、界磁マグネット5の周方向中央部が、ヨーク4とエンドハウジング7とが締結固定された位置から90度の位置で、上記締結固定位置を節とする振幅が最も大きくなる位置)に固定されていても、ヨーク4内部に収容される回転子と界磁マグネット5との吸引反発の繰り返しによるヨーク4の振動は低減される。その結果、車両乗客への騒音は低減される。又、フランジ部4aを全周に渡って径方向外側に大きく延出させることで剛性を高くするものに比べて、モータ1が径方向に大型化しない。
【0035】
(2)係合凸部4d及び被係合凹部7bは、界磁マグネット5の配置された周方向中央部と対応した位置にそれぞれ設けられるため、即ち、ヨーク4内部に収容される回転子と界磁マグネット5との吸引反発の繰り返しによるヨーク4の振動の振幅の腹の部分の近傍位置に設けられるため、該振動が効率良く低減される。
【0036】
(3)係合凸部4d及び被係合凹部7bは、貫通孔4c(延設部4b)及び雌ネジ部7aから90度離間した位置にそれぞれ設けられるため、ヨーク4の開口部における撓みがヨーク4とエンドハウジング7とが締結固定された位置を節として、その撓みの腹に対応する位置となり、ヨーク4の開口部の撓みをより効果的に抑え、全周に渡って略均等に撓み難くなる。
【0037】
(4)界磁マグネット5がヨーク4の延設部4b(貫通孔4c)が形成されていない部分と対応した位置に固定されてもヨーク4の振動が低減されるため、界磁マグネット5を固定する際のヨーク4に対する周方向の固定位置に自由度を得ることができる。
【0038】
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ヨーク4とエンドハウジング7に、固定された状態で嵌合される係合凸部4d(係合部)と被係合凹部7b(被係合部)とを設けたが、互いに係合することでヨーク4の剛性が高くなれば、他の形状の係合部及び被係合部に変更してもよい。
【0039】
・上記実施の形態の係合凸部4d(係合部)及び被係合凹部7b(被係合部)を、図4及び図5に示すように変更してもよい。ヨーク21のフランジ部21aにおいて、貫通孔21bが形成されていない部分には、所定角度範囲に渡って弧状に形成される係合凸部21cが形成されている。又、エンドハウジング22には、前記係合凸部21cを嵌合可能な弧状の被係合凹部22aが形成されている。このようにすると、上記実施の形態の効果に加えてヨーク21の開口部の剛性が更に高くなり、ヨーク21の開口部が全周に渡って更に撓み難くなる。
【0040】
・上記実施の形態の係合凸部4d(係合部)及び被係合凹部7b(被係合部)を、図6及び図7に示すように変更してもよい。ヨーク31のフランジ部31aの外縁には、軸線方向に延びる筒部31bが形成されている。この筒部31bにおいて、貫通孔31cが形成されていない部分と対応した位置には、外側から内側に凹設された外周凹部31dが6個形成されている。又、エンドハウジング32には、前記各外周凹部31dに嵌合される被係合爪32aが6個形成されている。このようにしても、図7に示すように、外周凹部31dに被係合爪32aが嵌合されることで、ヨーク31の開口部の剛性が高くなり、ヨーク31の開口部が全周に渡って撓み難くなる。これにより、一対の界磁マグネット5がヨーク31の貫通孔31cが形成されていない部分と対応した位置に固定されても、ヨーク31内部に収容される回転子と界磁マグネット5との吸引反発の繰り返しによるヨーク31の振動は低減される。尚、外周凹部31d及び被係合爪32aの個数は、他の数に適宜変更してもよい。
【0041】
・上記各実施の形態では、ヨーク4,21,31とエンドハウジング7,22,32が固定された状態で嵌合される係合凸部4d,21c又は外周凹部31d(係合部)と、被係合凹部7b,22a又は被係合爪32a(被係合部)とを設けたが、互いに係合することでヨーク4の剛性が高くならなくても、ヨークの開口部のヨーク側固定部(貫通孔4c,21b,31c)が形成されていない部分に該部分の剛性を高くする剛性補強部を設けて実施してもよい。
【0042】
・例えば、図8に示すように変更してもよい。ヨーク41のフランジ部41aにおいて、貫通孔41bが形成されていない部分には、その肉厚が他の箇所より厚く形成された剛性補強部としての肉厚部41cが形成されている。尚、このヨーク41の開口部を閉塞するエンドハウジング42は、従来技術のエンドハウジング53と同様のものである。よって、ヨーク全体の肉厚を厚くする(例えば、もともと肉厚の厚い材料を使用する)のに比べてヨーク41の材料(費)の増大を抑制しながら、ヨーク41の開口部が全周に渡って撓み難くなる。よって、一対の界磁マグネットがヨーク41の貫通孔41bが形成されていない部分と対応した位置に固定されても、ヨーク41内部に収容される回転子と界磁マグネットとの吸引反発の繰り返しによるヨーク41の振動が低減される。又、フランジ部41aを全周に渡って径方向外側に大きく延出させることで剛性を高くするものに比べて、モータが径方向に大型化しない。
【0043】
・上記実施の形態では、ヨーク4とエンドハウジング7に、固定された状態で嵌合される係合凸部4dと被係合凹部7bとを1つずつ設けたが、係合凸部4dと被係合凹部7bをフランジ部4aの所定角度範囲に渡って複数個弧状に設けてもよい。このようにすると、上記実施の形態の効果に加えてヨークの開口部の剛性が更に高くなり、ヨークの開口部が全周に渡って更に撓み難くなる。
【0044】
・上記実施の形態では、ヨーク4に係合凸部4dを設け、エンドハウジング7に被係合凹部7bを設けたが、ヨークに係合凹部(係合孔)を設け、エンドハウジングに被係合凸部を設けてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0045】
・上記実施の形態では、係合凸部4d及び被係合凹部7bは、界磁マグネット5の配置された周方向中央部と対応した位置にそれぞれ設けられるとしたが、係合凸部4d及び被係合凹部7bと界磁マグネット5の配置された周方向中央部と対応した位置が周方向にズレていてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1),(3),(4)と同様の効果を得ることができる。
【0046】
・上記実施の形態では、係合凸部4d及び被係合凹部7bは、貫通孔4c(延設部4b)及び雌ネジ部7aから90度離間した位置にそれぞれ設けられるとしたが、貫通孔4c(延設部4b)が形成されていない部分と対応した位置であれば、係合凸部4d及び被係合凹部7bを他の位置に設けてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1),(2),(4)と同様の効果を得ることができる。
【0047】
・上記実施の形態では、係合凸部4d及び被係合凹部7bは、貫通孔4c(延設部4b)及び雌ネジ部7aから90度離間した位置にそれぞれ設けられるとしたが、それぞれ一対の係合凸部4d及び被係合凹部7bをヨーク4の中心軸に対して非点対称位置に設けてもよい。このようにすると、上記実施の形態の効果(1),(4)と同様の効果を得ることができるとともに、該係合凸部及び被係合凹部にてヨークとエンドハウジングの位置決め(周方向の位置決め)を確実に行うことができる。
【0048】
・上記実施の形態では、ヨーク4及びエンドハウジング7には、貫通孔4c及び雌ネジ部7aが形成され、貫通孔4cを貫通して雌ネジ部7aにネジ8が螺合されることで、ヨーク4がエンドハウジング7に固定されるとしたが、その部分で連結固定されれば、略180度間隔で設けられた他のヨーク側固定部及びハウジング側固定部に変更してもよい。例えば、ヨーク側固定部及びハウジング側固定部をかしめ部と被かしめ部として、かしめにてヨークをエンドハウジングに固定してもよい。このようにしても上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0049】
・上記実施の形態のエンドハウジング7は、その内部にウォームホイールを収容した減速部3を構成するものとしたが、ウォームホイール等を収容していなくてもヨーク4の開口部を閉塞するものであれば、他のエンドハウジングに変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0050】
・上記実施の形態では、車両用ワイパ装置のワイパ用モータに具体化したが、他の装置に用いられるモータに変更してもよい。
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
【0051】
前記係合部は、前記ヨーク(31)の開口部外周から内側に凹設された外周凹部(31d)であり、前記被係合部は、前記エンドハウジング(32)に立設され、前記ヨーク(31)が前記エンドハウジング(32)に固定された状態で、前記外周凹部(31d)に嵌合される被係合爪(22a)である。このようにすると、ヨークがエンドハウジングに固定された状態で、外周凹部と被係合爪が嵌合することで、ヨークの開口部が全周に渡って撓み難くなる。
【0052】
前記ヨーク(4,21,31)の開口部には径方向外側に延びるフランジ部(4a,21a,31a)が形成され、前記ヨーク側固定部は、前記フランジ部(4a,21a,31a)の所定角度位置から更に径方向外側に延びて形成された延設部(4b)に形成された貫通孔(4c,21b,31c)であり、前記ハウジング側固定部は、前記エンドハウジング(7,22,32)の前記貫通孔(4c,21b,31c)と対応した位置に形成された雌ネジ部(7a)であり、前記貫通孔(4c,21b,31c)を貫通して前記雌ネジ(7a)にネジ(8)を螺合させることで前記ヨーク(4,21,31)を前記エンドハウジング(7,22,32)に固定した。このようにすると、ヨークのフランジ部の所定角度位置から更に径方向外側に延びて形成された延設部に形成された貫通孔を貫通してエンドハウジングに形成された雌ネジにネジが螺合されることでヨークがエンドハウジングに固定される。
・略有底円筒形状に形成され、その開口部に略180度間隔でヨーク側固定部(41b)が形成されたヨーク(41)と、前記ヨーク側固定部(41b)に固定されるハウジング側固定部が形成され、前記ヨーク(41)の開口部を閉塞するエンドハウジング(42)と、前記ヨーク(41)の内周面に沿った180度未満の円弧形状に形成され、該ヨーク(41)の内周面に対向して一対配置された界磁マグネットとを備えたモータにおいて、前記ヨーク(41)の開口部の前記ヨーク側固定部(41b)が形成されていない部分に該部分の剛性を高くする剛性補強部(41c)を設けたことを特徴とするモータ。このようにすると、ヨークの開口部の前記ヨーク側固定部が形成されていない部分には該部分の剛性を高くする剛性補強部が設けられるため、ヨークの開口部が全周に渡って撓み難くなる。よって、一対の界磁マグネットがヨークのヨーク側固定部が形成されていない部分と対応した位置に固定されても、ヨーク内部に収容される回転子と界磁マグネットとの吸引反発の繰り返しによるヨークの振動が低減される。
・前記剛性補強部は、その部分の肉厚が他の箇所より厚く形成された肉厚部(41c)である。このようにすると、ヨークの開口部の前記ヨーク側固定部が形成されていない部分には該部分の剛性を高くすべく、その部分の肉厚が他の箇所より厚く形成された肉厚部が形成されるため、ヨーク全体の肉厚を厚くする(例えば、もともと肉厚の厚い材料を使用する)のに比べてヨークの材料の増大を抑制しながら、ヨークの開口部が全周に渡って撓み難くなる。
・略有底円筒形状に形成され、その開口部に略180度間隔でヨーク側固定部(41b)が形成され、その内周面に180度未満の円弧形状に形成された界磁マグネットが対向して一対固定されるヨークにおいて、その開口部の前記ヨーク側固定部(41b)が形成されていない部分に該部分の剛性を高くする剛性補強部(41c)を設けたことを特徴とするヨーク。このようにすると、ヨークの開口部の前記ヨーク側固定部が形成されていない部分には該部分の剛性を高くする剛性補強部が設けられるため、ヨークの開口部が全周に渡って撓み難くなる。よって、一対の界磁マグネットがヨークのヨーク側固定部が形成されていない部分と対応した位置に固定されても、ヨーク内部に収容される回転子と界磁マグネットとの吸引反発の繰り返しによるヨークの振動が低減される。
・前記剛性補強部は、その部分の肉厚が他の箇所より厚く形成された肉厚部(41c)である。このようにすると、ヨークの開口部の前記ヨーク側固定部が形成されていない部分には該部分の剛性を高くすべく、その部分の肉厚が他の箇所より厚く形成された肉厚部が形成されるため、ヨーク全体の肉厚を厚くするのに比べてヨークの材料の増大を抑制しながら、ヨークの開口部が全周に渡って撓み難くなる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、大型化せず、振動を低減することができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にけるモータの分解斜視図。
【図2】本実施の形態におけるヨークを開口部側から見た図。
【図3】本実施の形態におけるヨーク及びエンドハウジングの要部断面図。
【図4】別例におけるヨークを開口部側から見た図。
【図5】別例におけるヨーク及びエンドハウジングの要部断面図。
【図6】別例におけるヨークを開口部側から見た図。
【図7】別例におけるヨーク及びエンドハウジングの要部拡大図。
【図8】別例におけるモータの分解斜視図。
【図9】従来技術におけるモータの分解斜視図。
【図10】従来技術におけるヨークを開口部側から見た図。
【図11】従来技術におけるヨークの撓みパターン示す模式図。
【符号の説明】
4,21,31,41…ヨーク、5…界磁マグネット、7,22,32,42…エンドハウジング、4a,21a…フランジ部、4c,21b,31c,41b…貫通孔、4d,21c…係合凸部(係合部)、7a…雌ネジ部、7b,22a…被係合凹部(被係合部)、31d…外周凹部(係合部)、32a…被係合爪(被係合部)41c…肉厚部(剛性補強部)。

Claims (7)

  1. 略有底円筒形状に形成され、その開口部に略180度間隔で一対のヨーク側固定部(4c,21b,31c)が形成されたヨーク(4,21,31)と、
    前記一対のヨーク側固定部(4c,21b,31c)に固定される一対のハウジング側固定部(7a)が形成され、前記ヨーク(4,21,31)の開口部を閉塞するエンドハウジング(7,22,32)と、
    前記ヨーク(4,21,31)の内周面に沿った180度未満の円弧形状に形成され、該ヨーク(4,21,31)における一対のヨーク側固定部(4c,21b,31c)が形成されていない部分の内周面に互いに対向して一対固定された界磁マグネット(5)とを備えたモータにおいて、
    前記ヨーク(4,21,31)の開口部の前記ヨーク側固定部(4c,21b,31c)が形成されていない部分に係合部(4d,21c,31d)を形成し、
    前記エンドハウジング(7,22,32)に前記係合部(4d,21c,31d)と前記ヨーク(4,21,31)の軸線方向に係合して前記ヨーク(4,21,31)の開口部の剛性を高くする被係合部(7b,22a,32a)を形成したことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記ヨーク(4,21)の開口部には径方向外側に延びるフランジ部(4a,21a)が形成され、
    前記係合部は、前記フランジ部(4a,21a)に形成された該ヨーク(4,21)の軸線方向に延びる係合凸部(4d,21c)又は係合凹部であり、
    前記被係合部は、前記ヨーク(4,21)が前記エンドハウジング(7,22)に固定された状態で、前記係合凸部(4d,21c)又は前記係合凹部に内外で嵌合される被係合凹部(7b,22a)又は被係合凸部であることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記係合部及び前記被係合部を、前記ヨークの中心軸に対して非点対称位置に設けたことを特徴とするモータ。
  4. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記係合部(4d,21c,31d)及び前記被係合部(7b,22a,32a)を、前記界磁マグネット(5)の配置された周方向中央部にそれぞれ設けたことを特徴とするモータ。
  5. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記係合部(4d,21c)及び前記被係合部(7b,22a)を、前記ヨーク側固定部(4c,21b)及び前記ハウジング側固定部(7a)から90度離間した位置にそれぞれ設けたことを特徴とするモータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記係合部(21c)及び前記被係合部(22a)を、所定角度範囲に渡って弧状に形成したことを特徴とするモータ。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記係合部及び前記被係合部を、所定角度範囲に渡って複数弧状に並設したことを特徴とするモータ。
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