JP2000152543A - 電動機の回転子 - Google Patents
電動機の回転子Info
- Publication number
- JP2000152543A JP2000152543A JP10317416A JP31741698A JP2000152543A JP 2000152543 A JP2000152543 A JP 2000152543A JP 10317416 A JP10317416 A JP 10317416A JP 31741698 A JP31741698 A JP 31741698A JP 2000152543 A JP2000152543 A JP 2000152543A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- electric motor
- outer peripheral
- inner peripheral
- peripheral member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動機の回転子において、回転子構造を工夫
することにより電動機から発生する振動を低減するもの
であり、耐久性、信頼性、防振性が優れる回転子を提供
することを目的とする。 【解決手段】 回転子において永久磁石1を固定する外
周部2dと軸9と締結する内周部2eとを有し、前記2
つの部分の空隙部を別の複数の連結部で連結し、その複
数の連結部のそれぞれが、当接した複数個の部材で構成
したものである。この構成により、より効果的に軸に回
転方向の振動を伝達しにくくするものである。
することにより電動機から発生する振動を低減するもの
であり、耐久性、信頼性、防振性が優れる回転子を提供
することを目的とする。 【解決手段】 回転子において永久磁石1を固定する外
周部2dと軸9と締結する内周部2eとを有し、前記2
つの部分の空隙部を別の複数の連結部で連結し、その複
数の連結部のそれぞれが、当接した複数個の部材で構成
したものである。この構成により、より効果的に軸に回
転方向の振動を伝達しにくくするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の回転子に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】従来DCブラシレスモータは、その制御
性の良さから給湯機や空調機等のファンモータとして広
く使用されている。
性の良さから給湯機や空調機等のファンモータとして広
く使用されている。
【0003】以下、従来のDCブラシレスモータの回転
子について、図3、図5、図6に基づき説明する。
子について、図3、図5、図6に基づき説明する。
【0004】図5はDCブラシレスモータの一構成を示
した図であり、固定子鉄心11と回転子17とから構成
されている。回転子17には軸9が固定され軸受10を
介して固定子鉄心11が配設されている固定子枠12に
回転自在に組み付けられている。また、軸9の端部には
ファン18がナットでしっかり固定されている。回転子
17は回転子鉄板2を複数枚積層させ、それに軸9を固
定し外周部に永久磁石1を固定した構造となっている。
した図であり、固定子鉄心11と回転子17とから構成
されている。回転子17には軸9が固定され軸受10を
介して固定子鉄心11が配設されている固定子枠12に
回転自在に組み付けられている。また、軸9の端部には
ファン18がナットでしっかり固定されている。回転子
17は回転子鉄板2を複数枚積層させ、それに軸9を固
定し外周部に永久磁石1を固定した構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構造によれば、回
転子17は振動減衰性が乏しいため回転子が回転した
際、回転子外周に配設された永久磁石1と固定子鉄心1
1との間のパーミアンスが変化することによって生じ
る、周期的なコギングトルクの変動により、回転子17
とファン18とが振動し、不快な音の原因となってい
た。
転子17は振動減衰性が乏しいため回転子が回転した
際、回転子外周に配設された永久磁石1と固定子鉄心1
1との間のパーミアンスが変化することによって生じ
る、周期的なコギングトルクの変動により、回転子17
とファン18とが振動し、不快な音の原因となってい
た。
【0006】そこで、上記不快な音を改善する対策とし
て図3に示すごとく、回転子鉄板2を永久磁石と組み付
けられる外周部2aと回転軸9に組み付けられる内周部
2bとに分割し、該外周部2aと2bの間を締結材2c
を介して一体に形成する回転子構造がある。この構造に
よれば、前記コギングトルク変動による振動を該締結材
2cの弾性変形により軽減することが可能となり、前記
不快な音の大幅な低減が可能となる。この様子を示した
のが図4である。
て図3に示すごとく、回転子鉄板2を永久磁石と組み付
けられる外周部2aと回転軸9に組み付けられる内周部
2bとに分割し、該外周部2aと2bの間を締結材2c
を介して一体に形成する回転子構造がある。この構造に
よれば、前記コギングトルク変動による振動を該締結材
2cの弾性変形により軽減することが可能となり、前記
不快な音の大幅な低減が可能となる。この様子を示した
のが図4である。
【0007】しかし、この構造では共振周波数を低い所
へシフトできるが、共振点のピークレベルを低減させる
ことは構造上難しく、また、共振周波数を低くするため
には該連結部の剛性を弱くするしかなく、強度等信頼性
に欠ける欠点があった。
へシフトできるが、共振点のピークレベルを低減させる
ことは構造上難しく、また、共振周波数を低くするため
には該連結部の剛性を弱くするしかなく、強度等信頼性
に欠ける欠点があった。
【0008】さらにこの構造では回転子鉄板2を複数枚
積層しているため、外周部2aと内周部2bはそれぞれ
一体品での構成は不可能であるということと、共振周波
数の調整も不可能であるという欠点とがあった。
積層しているため、外周部2aと内周部2bはそれぞれ
一体品での構成は不可能であるということと、共振周波
数の調整も不可能であるという欠点とがあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の電動機回転子
は、永久磁石を保持固定した外周部材と、回転軸を締結
した内周部材と、前記外周部材と前記内周部材とを連結
する連結部材とを備え、外周部材、内周部材、連結部材
はそれぞれ独立した部材であり、より効果的に回転方向
の振動を伝達しにくくするものである。
は、永久磁石を保持固定した外周部材と、回転軸を締結
した内周部材と、前記外周部材と前記内周部材とを連結
する連結部材とを備え、外周部材、内周部材、連結部材
はそれぞれ独立した部材であり、より効果的に回転方向
の振動を伝達しにくくするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本願請求項1、3記載の電動機の
回転子は、永久磁石を保持固定した外周部材と、回転軸
を締結した内周部材と、前記外周部材と前記内周部材と
を連結する連結部材とを備え、外周部材、内周部材、連
結部材はそれぞれ独立した部材であり、より効果的に回
転方向の振動を伝達しにくくするものである。また、外
周部2aと内周部2bはそれぞれ一体品での構成が可能
であるということと共に、共振周波数の調整も可能であ
るという作用を有す。
回転子は、永久磁石を保持固定した外周部材と、回転軸
を締結した内周部材と、前記外周部材と前記内周部材と
を連結する連結部材とを備え、外周部材、内周部材、連
結部材はそれぞれ独立した部材であり、より効果的に回
転方向の振動を伝達しにくくするものである。また、外
周部2aと内周部2bはそれぞれ一体品での構成が可能
であるということと共に、共振周波数の調整も可能であ
るという作用を有す。
【0011】本願請求項2記載の電動機の回転子は、連
結部材は複数の連結板からなり、これら複数の連結板は
面と面とが当接したものであり、締結部の剛性を所要の
モータ性能を発揮できる範囲にして、固有振動数での共
振ピークレベルを大幅に低減させることができる。
結部材は複数の連結板からなり、これら複数の連結板は
面と面とが当接したものであり、締結部の剛性を所要の
モータ性能を発揮できる範囲にして、固有振動数での共
振ピークレベルを大幅に低減させることができる。
【0012】
【実施例】図中1はリング状の永久磁石であり、回転子
の外周部2dに固定されている。軸が固定される穴8が
配設されている内周部2eと外周部2dとは、空隙部1
9を設け、連結材2fで締結されている。連結材2fは
図2のごとく面どうしで当接した複数個の部材を、内周
部2eと外周部2dのそれぞれ凹部20に圧入固定され
ている。この時、複数個の部材の端部が凹部20に収ま
るように圧入固定される。
の外周部2dに固定されている。軸が固定される穴8が
配設されている内周部2eと外周部2dとは、空隙部1
9を設け、連結材2fで締結されている。連結材2fは
図2のごとく面どうしで当接した複数個の部材を、内周
部2eと外周部2dのそれぞれ凹部20に圧入固定され
ている。この時、複数個の部材の端部が凹部20に収ま
るように圧入固定される。
【0013】以上のように構成された電動機の回転子に
ついて、図1、図2、図3、図4、図6を基にその動作
を説明する。図4は電動機回転動作時、永久磁石部に発
生したコギングトルク変動等の振動を連結材が15から
16のごとく回転方向に変形し、軸に振動を伝達しにく
くする様子を示した図である。この場合図6の従来の空
隙部がない一般的な回転子構造と比較して、振動の共振
周波数が低減する。しかし理論上振動レベルのピークは
低減しない。
ついて、図1、図2、図3、図4、図6を基にその動作
を説明する。図4は電動機回転動作時、永久磁石部に発
生したコギングトルク変動等の振動を連結材が15から
16のごとく回転方向に変形し、軸に振動を伝達しにく
くする様子を示した図である。この場合図6の従来の空
隙部がない一般的な回転子構造と比較して、振動の共振
周波数が低減する。しかし理論上振動レベルのピークは
低減しない。
【0014】そこで図1に示すごとく連結材2fを当接
した複数個の部材で構成することにより、図4のごとく
連結材2fが変形した際、当接した複数個の部材同士の
当接部に摩擦を介したすべり運動が生じ、すべりを生じ
ない回転子鉄板構造に比較して減衰効果が生じ、振動レ
ベルは低下する。
した複数個の部材で構成することにより、図4のごとく
連結材2fが変形した際、当接した複数個の部材同士の
当接部に摩擦を介したすべり運動が生じ、すべりを生じ
ない回転子鉄板構造に比較して減衰効果が生じ、振動レ
ベルは低下する。
【0015】このような構造とすれば共振周波数の低減
量は小さくとも、すなわち連結材2fの幅5を大きく
し、或いは長さ3を短くして機械的信頼性を向上させた
形状としても、上記すべり摩擦により共振ピークが大幅
に低下し、所定の振動を軸に伝えないという目的を達成
することが可能となる。
量は小さくとも、すなわち連結材2fの幅5を大きく
し、或いは長さ3を短くして機械的信頼性を向上させた
形状としても、上記すべり摩擦により共振ピークが大幅
に低下し、所定の振動を軸に伝えないという目的を達成
することが可能となる。
【0016】ここで、外周部2dと内周部2eはそれぞ
れ一体品での構成でも可能であるということと共に、連
結材2fの形状、材質等を変更し共振周波数の調整も可
能である。
れ一体品での構成でも可能であるということと共に、連
結材2fの形状、材質等を変更し共振周波数の調整も可
能である。
【0017】また、連結材2fの当接した複数個の部材
の個数を変更することにより、共振周波数の調整も可能
である。
の個数を変更することにより、共振周波数の調整も可能
である。
【0018】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
の請求項1、3に記載の発明は、永久磁石を固定する外
周部材と軸と締結する内周部材とを有し、前記2つの部
分の空隙部を別の複数の連結部材で連結したものであ
り、外周部材と内周部材はそれぞれ一体品での構成が可
能であるということと、共振周波数の調整も可能である
という振動低減効果を有する回転子が提供可能となる。
の請求項1、3に記載の発明は、永久磁石を固定する外
周部材と軸と締結する内周部材とを有し、前記2つの部
分の空隙部を別の複数の連結部材で連結したものであ
り、外周部材と内周部材はそれぞれ一体品での構成が可
能であるということと、共振周波数の調整も可能である
という振動低減効果を有する回転子が提供可能となる。
【0019】請求項2に記載の発明は、前記複数の連結
部材のそれぞれが、当接した複数個の部材で構成されて
いるものであり、締結部の剛性を所要のモータ性能を発
揮できる範囲にして、固有振動数での共振ピークレベル
を大幅に低減させるという振動低減効果を有する回転子
が提供可能となる。
部材のそれぞれが、当接した複数個の部材で構成されて
いるものであり、締結部の剛性を所要のモータ性能を発
揮できる範囲にして、固有振動数での共振ピークレベル
を大幅に低減させるという振動低減効果を有する回転子
が提供可能となる。
【図1】本発明の実施例における回転子構造を示す図
【図2】本発明の実施例における回転子組み立て構造を
示す図
示す図
【図3】従来の空隙部を有する回転子構造を示す図
【図4】連結材の変形図
【図5】従来のファン付電動機の構造図
【図6】従来の空隙部を有しない回転子斜視図
1 永久磁石 2 回転子鉄板 3 連結材長さ 5 連結材幅 6、19 空隙部 8 軸固定穴 9 軸 10 軸受 11 固定子鉄心 12 固定子枠 15、16 連結材 17 回転子 18 ファン 20 凹部
Claims (4)
- 【請求項1】 永久磁石を保持固定した外周部材と、回
転軸を締結した内周部材と、前記外周部材と前記内周部
材とを連結する連結部材とを備えた電動機の回転子。 - 【請求項2】 連結部材は複数の連結板からなり、これ
ら複数の連結板は面と面とが当接した請求項1記載の電
動機の回転子。 - 【請求項3】 外周部材及び内周部材はそれぞれ凹部を
備え、この凹部に連結部材を圧入固定した請求項1記載
の電動機の回転子。 - 【請求項4】 請求項1記載の電動機の回転子を備え、
この回転子の回転軸にファンを固定したファンモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317416A JP2000152543A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 電動機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317416A JP2000152543A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 電動機の回転子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000152543A true JP2000152543A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18087999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10317416A Withdrawn JP2000152543A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 電動機の回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000152543A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003013893A1 (fr) * | 2001-08-10 | 2003-02-20 | Aisin Aw Co., Ltd. | Dispositif de commande pour vehicule hybride |
JP2009290948A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 車両用主電動機の回転子の構造 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10317416A patent/JP2000152543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003013893A1 (fr) * | 2001-08-10 | 2003-02-20 | Aisin Aw Co., Ltd. | Dispositif de commande pour vehicule hybride |
US7017693B2 (en) | 2001-08-10 | 2006-03-28 | Aisin Aw Co., Ltd. | Drive device for hybrid vehicle |
JP2009290948A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 車両用主電動機の回転子の構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050610 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080610 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080716 |