JP2009290948A - 車両用主電動機の回転子の構造 - Google Patents

Abstract

【課題】磁石押さえによる質量増加の問題を解決し，軽量化を量った主電動機を提供する。
【解決手段】車両の台車内に据え付けられている主電動機であって，鉄心に永久磁石を埋め込んでいる回転子において,磁石押さえと鉄心押さえの軽量一体化を図るために、回転子軸１と嵌合する鉄心押さえ５から成る内側のリングと薄板状の内側の磁石押さえ７と嵌合する外径側のリングと、その２つのリングを結合する複数の板で構成する。回転子の構造は、鉄心押さえと外側の磁石押さえ一体化し，内側の磁石押さえの嵌合部分を変更し薄板化することで，鉄心押さえと磁石押さえの質量を低減できる。
【選択図】図１

Description

本発明は，車両用の台車内に据え付けられている主電動機の回転子において，鉄心に埋め込まれた永久磁石の抜け止め及び鉄心押さえの構造に関するものである。

車両用主電動機の永久磁石を埋め込んだ回転子の中で、鉄心押さえは、積層された１枚１枚の鉄心の間に隙間が発生しないように保つ機能をもち、磁石押さえは鉄心に埋め込まれた永久磁石が鉄心から抜け出ないようにする機能をもっている。
鉄心押さえは鉄心の両側に配置され，磁石押さえは鉄心押さえの外径側に配置されている。
この構造は，鉄心の積層を保つ機能と磁石の抜け止めの観点では実用上十分であった。

しかし、磁石押さえと鉄心押さえの嵌合部分には，鉄心から受ける反発力と，主電動機の運転の際に生じる遠心力に耐えられる寸法および，磁石に接する部分には非磁性の部品を配置する必要があり，質量が増加してしまうという欠点があった。
特開２００７−２６７４８３公報 図１

解決しようとする問題点は、磁石押さえによる質量増加の問題を解決し，軽量化を量った主電動機を提供することが目的である。

請求項１の発明によれば、車両の台車内に据え付けられている主電動機であって，鉄心に永久磁石を埋め込んでいる回転子において,磁石押さえと鉄心押さえの軽量一体化を図るために、回転子軸（１）と嵌合する鉄心押さえ（５）から成る内側のリングと薄板状の内側の磁石押さえ（７）と嵌合する外径側のリングと、該２つのリングを結合する複数の板で構成すること特徴とする。
すなわち、本発明は、回転子の鉄心押さえと磁押さえの構造に軽量化を図ったことを最も主要な特徴とする。

本発明の回転子の構造は、鉄心押さえと外側の磁石押さえ一体化し，内側の磁石押さえの嵌合部分を変更し薄板化することで，鉄心押さえと磁石押さえの質量を低減できる利点がある。

図１は、本発明の実施例による。

図１は、本発明の実施例を示す断面図であって、１は回転子軸、２は鉄心、３は永久磁石、４は鉄心に設けられた永久磁石埋め込み用の穴、５は鉄心押さえ、７は磁石押さえである。
図２は、従来例を示す断面図であって、１は回転子軸、２は鉄心、３は永久磁石、４は鉄心に設けられた永久磁石埋め込み用の穴、５は鉄心押さえ、７は内側の磁石押さえ、８は外側の磁石押さえである。

鉄心押さえと外側の磁石押さえは一体化されており、回転子軸と嵌合する内側のリングと外径側のリングと、２つのリングを結合する複数の板で構成されている。

前記、２つのリングを結合する複数の板は、磁石と磁石の中間に位置する部分に設ける。

内側の磁石押さえは厚さ1mm程度の薄板であり，回転子軸と嵌合し，磁石と接する面は塞がっている。

本発明の実施例を示す説明図である。 従来の一例を示す説明図である。

符号の説明

１ 回転子軸
２ 鉄心
３ 永久磁石
４ 鉄心に設けられた永久磁石埋め込み用の穴
５ 鉄心押さえ
６ 鉄心押さえ
７ 内側の磁石押さえ
８ 外側の磁石押さえ

Claims (1)

1. 車両の台車内に据え付けられている主電動機であって，鉄心に永久磁石を埋め込んでいる回転子において,磁石押さえと鉄心押さえの軽量一体化を図るために、回転子軸（１）と嵌合する鉄心押さえ（５）から成る内側のリングと薄板状の内側の磁石押さえ（７）と嵌合する外径側のリングと、該２つのリングを結合する複数の板で構成すること特徴とする車両用主電動機の回転子の構造。
   

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