JP3501161B2 - 誘導電動機 - Google Patents

誘導電動機

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JP3501161B2
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久孝 加藤
裕司 土肥
彰彦 渡辺
幸夫 本田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用機器や産業用機器
の駆動源として使用される誘導電動機に係り、特に回転
子の防振に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、誘導電動機は家庭用機器や産業用
機器の駆動源として広く使用されている。以下に従来の
誘導電動機の回転子について図6に示す軸方向断面図及
び図7に示す図6の回転子を示す構造図に基づき説明す
る。
【0003】図6に示される誘導電動機は固定子鉄心8
と回転子5とから構成されている。該回転子5には軸6
が固定され軸受け7を介して、固定子鉄心8が配設され
ている固定子枠8Aに回転自在に組み付けられている。
また、軸6の端部にはファン9がナット10により固定
されている。また、前記回転子5は図7の軸方向の平面
図(a)及びそのE−E′断面図(b)に示すように回
転子鉄心11と2次導体4から構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造によれば回転
子鉄心11は振動減衰性が乏しいため、誘導電動機にお
いて通常トルク脈動によって発生する電源周波数の2倍
の周波数の振動(2fと称する)が、軸6を介してファ
ン9へ回転方向に伝達し、ファン9が振動して不快な音
の原因となっていた。
【0005】前記不快な音の対策として、図8(a)の
断面図に示すようなファン9を軸6に固定する際にゴム
12を該軸6のスラスト方向にファン受板13を使用し
てサンドイッチ構造で両側に組み付け、ファン9の共振
により発生する音の低減を図る方法や、図8(b)の断
面図に示すように軸6とファン9との間にボス14,1
5をしてゴム12を挿入する方法等が一般に用いられ、
ほとんどがゴムを使用して防振対策を行っていた。しか
し、ゴムを使用した従来方法では、組み立て工数が増え
る、あるいはファン形状が複雑になるなどコスト的に不
利であり、また、ゴムの耐熱性等にも課題を有してい
た。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、コストアップや製造工程を増加させずに回転子構造
を工夫することにより振動が低減する誘導電動機を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、誘導電動機は、回転子に固定された軸の端部
にファンを有し、前記回転子の回転子鉄心が、2次導体
を貫通させる外周部分と前記軸に固定する内周部分と前
記外周部分および内周部分を連結する締結部分とにより
なる鉄板を積層して構成されている誘導電動機であっ
て、前記回転子鉄心の鉄板の締結部分をスクロール状に
して前記外周部分と前記内周部分の間に形成し、かつ前
記鉄板の裏表を交互に積層し、前記締結部分の鉄心積厚
に占める積厚方向の存在比率を調整した構成のものであ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、回転子鉄心のスクロール状の
締結部分における幅,長さ,鉄心積厚によりばね定数を
選定し、締結部分の鉄心積厚に占める積厚方向の存在比
率を調整することにより、回転子に固定された軸に回転
方向に振動を伝達しにくくするものであり、以下にその
作用を説明する。
【0009】図9はねじり振動系の一例を説明するため
の概略図であり、ねじり系の固有振動数Fは一般に(数
1)の式により求めることができる。
【0010】
【数1】
【0011】ここで、J:回転子の慣性,J:軸お
よびファンなどを考慮した慣性,K:この場合、回転子
鉄心の外周部分と内周部分を複数の締結部分により連結
することにより生じる回転子の回転方向のねじりのばね
定数である。
【0012】防振理論より(数1)の式の遮断する周波
数を固有振動数Fの1/√2以下にすればよく、その差
が大きくなるほど防振効果も大きくなる。この場合、締
結部分は所要のトルクを伝達する力に耐えること、およ
び軸の先端振れを用途により許容範囲内に保つという以
外は防振性能面より可能な限り剛性を小さくすることが
できる。また、誘導電動機において確保しなければなら
ない固定子と回転子の空隙は半径方向に剛性の大きい形
状をしている締結部分により、均一に保たれる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例を説明するための誘導
電動機における回転子の参考例の構造図を示し、(a)
は軸方向平面図、(b)はそのA−A′断面図を示す。
【0014】図1に示すように回転子鉄心11は2次導
体4を貫通させる外周部分1と、回転子鉄心の軸6(図
6参照)に固定する内周部分2と、前記2つの外周およ
び内周部分1,2を連結する締結部分3で構成される。
また、回転子鉄心11は、前記外周部分1と内周部分2
と締結部分3が一体に構成されている図2(a)の鉄板
aと、締結部分3が省略され外周部分1のみの鉄板と、
内周部分2のみの鉄板の2枚の鉄板で構成されている図
2(b)の鉄板bを交互に図1(b)のように積層した
ものである。
【0015】以上のように構成された誘導電動機の回転
子について、図3を用いてその動作を説明する。図3
(a)は締結部分3の要部拡大図であり、図3(b)は
締結部分3のみの拡大斜視図である。締結部分3の剛性
は幅Wと長さLと鉄心積厚bの大きさにより選定できる
ようにしたものである。
【0016】締結部分の回転方向の剛性は、一般に、断
面2次モーメント
【0017】
【数2】 と、材料のヤング率Eとによって決定される。従って、
剛性K′は
【0018】
【数3】 で一般に表され、図3(b)において断面2次モーメン
トは
【0019】
【数4】 となる。
【0020】最終的に剛性K′に締結部分3の長さLを
考慮したものが(数1)の式のばね定数Kとなり、この
ばね定数Kを適宜選定することにより遮断する周波数を
固有振動数Fの1/√2以下に容易にすることができ、
回転子の回転方向に発生する2f振動による振動等を防
止できるようにしたものである。つまり、連結部分の幅
W、連結部分の長さL、鉄心積厚bを調整することによ
りばね定数Kを選定できるわけであるが、締結部分の幅
Wは加工上制限があり、あまり小さくとれないこと、及
び連結部分の長さLは誘導電動機の外形寸法により制限
され、あまり大きくとれないことから、鉄心積厚bに占
める積厚方向の存在比率を調整することで、Kを適宜選
定し振動を防止するものである。
【0021】図4は本発明の一実施例の誘導電動機にお
ける回転子の構造図を示し、図4(a)は軸方向平面
図、図4(b)はそのB−B′断面図である。図4の場
合は締結部分3を図5のスクロール状にした鉄板cの裏
表を交互に1枚おきに回転方向にずらして積層したもの
であり、前記参考例と同様の作用効果を得ることができ
る。また、図4で示されるような回転子鉄心で、鉄板を
複数枚ずつ積層してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の誘導電動機
の回転子は、回転子に固定された軸の端部にファンを有
する誘導電動機において、回転子鉄心を構成する鉄板の
外周部分と内周部分とを連結するスクロール状の締結部
分の幅W,長さLおよび鉄心積厚bにより、ばね定数K
を選定することにより、締結部分の鉄心積厚に占める積
厚方向の存在比率を調整して、効果的に振動が吸収でき
るとともに、ゴム等を使用することによる熱変形、経時
変化等の不安定要因を除去できる。
【0023】また、実施例に示すように回転子鉄心は、
鉄板をプレスにより打ち抜き、積層し構成することによ
り、コストアップや製造工程を増加せずに耐久性、信頼
性等に優れる防振構造回転子が提供可能となる。更に防
振性能は、締結部分の鉄心積厚に占める積厚方向の存在
比率を調整することで任意に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための誘導電動機の
回転子の参考例の構造図である。
【図2】図1の参考例に用いる鉄板a,鉄板bの軸方向
平面図である。
【図3】図1の回転子の要部拡大図及び締結材部分の拡
大斜視図である。
【図4】本発明にかかわる一実施例の誘導電動機の回転
子の構造図である。
【図5】図4の本発明の実施例に用いる鉄板cの構造図
である。
【図6】従来の誘導電動機の構造を示す軸方向断面図で
ある。
【図7】従来の誘導電動機の回転子鉄心を示す構造図で
ある。
【図8】従来の防振方法の一例を示す軸と直角方向の断
面図である。
【図9】ねじり振動系の一例を説明する概略図である。
【符号の説明】
1…外周部分、 2…内周部分、 3…締結部分、 4
…2次導体。
フロントページの続き (72)発明者 本田 幸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−80895(JP,A) 実開 昭57−65575(JP,U) 実開 平2−65054(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/00 - 1/34 H02K 5/00 - 5/26 H02K 17/00 - 17/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子に固定された軸の端部にファンを
    し、前記回転子の回転子鉄心が、2次導体を貫通させ
    る外周部分と前記軸に固定する内周部分と前記外周部分
    および内周部分を連結する締結部分とによりなる鉄板
    積層して構成されている誘導電動機であって、前記回転
    子鉄心の鉄板の締結部分をスクロール状にして前記外周
    部分と前記内周部分の間に形成し、かつ前記鉄板の裏表
    を交互に積層し、前記締結部分の鉄心積厚に占める積厚
    方向の存在比率を調整した構成であることを特徴とする
    誘導電動機。
  2. 【請求項2】 遮断する周波数を固振動数の1/√2
    以下とした回転子を有する請求項1記載の誘導電動機。
  3. 【請求項3】 前記回転子鉄心の鉄板における前記締結
    部分を、少なくとも1枚以上毎に回転方向にずらして積
    した回転子を有する請求項1または2記載の誘導電動
    機。
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