JPH08197625A - ドアトリム端末部の異音防止用処理方法及び装置 - Google Patents

ドアトリム端末部の異音防止用処理方法及び装置

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JPH08197625A
JPH08197625A JP2871395A JP2871395A JPH08197625A JP H08197625 A JPH08197625 A JP H08197625A JP 2871395 A JP2871395 A JP 2871395A JP 2871395 A JP2871395 A JP 2871395A JP H08197625 A JPH08197625 A JP H08197625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door trim
door
base material
abnormal noise
inner panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP2871395A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Matsubara
哲雄 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
Application filed by Kanto Jidosha Kogyo KK, Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Jidosha Kogyo KK
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両走行中にドアインナパネルに擦れ合うこ
とにより発生する異音を抑制するためのドアトリム端末
部の異音防止用処理方法を提供する。 【構成】 基材2に接着される塩化ビニール製表皮3の
折返し部分3aの表面に、加熱面を粗面に形成された加
熱板16を当てて溶融による粗面を形成することによ
り、端末部で折返されて基材2の裏面にも接着され、か
つ端末部でドアインナパネルに当接する形状のドアトリ
ム4をドアインナパネルに取付けた際に、ドアインナパ
ネルに当接する端末部が車両走行中に互に擦れ合うこと
に起因して発生する異音が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材に塩化ビニール製
表皮が接着され、ドアトリム端末部では折返されて接着
されると共に、中央部はドアインナパネルから浮き、ド
アトリム端末部で当接する形状のドアトリムをドアイン
ナパネルに取付けた際に、ドアトリム端末部が車両走行
中にドアインナパネルに擦れ合うことにより発生する異
音を抑制するためのドアトリム端末部の異音防止用処理
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5において、ドアトリム4は
木質基材2に塩化ビニール製表皮3が接着されて形成さ
れ、ドアトリム端末部4aでは裏側に折返して接着さ
れ、そのブラケット5に装着したクリップ6をドアイン
ナパネル1の取付け穴1aにセットすることによりドア
インナパネル1に取付けられる。その際、ドアインナパ
ネル1に隙間を置く中央部の前後及び下方の周辺部に当
接する折返し部分3aは、車両の走行中にクリップ6の
取付け状態のガタ等に起因して互に擦れることにより異
音を発生する問題がある。このための対策として、ドア
インナパネル1及び折返し部分3a間にフェルト、ウレ
タン材等の複数枚の不織布を間欠的に手貼りし、塩化ビ
ニールの所謂ツルツル面をドアインナパネル1と直接干
渉させないことにより異音の発生を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な不織布の装着は作業性が悪く、その貼着位置がずれる
と、はみ出す等の問題があった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、ドアト
リム端末部自体で異音発生を抑制できるドアトリム端末
部の異音防止用処理方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、基材に接着される塩化
ビニール製表皮が端末部で折返されて基材の裏面にも接
着され、かつ端末部でドアインナパネルに当接する形状
のドアトリムをドアインナパネルに取付けた際に、ドア
インナパネルに当接する端末部が車両走行中に互に擦れ
合うことに起因して発生する異音を防止するためのドア
トリム端末部の異音防止用処理方法において、塩化ビニ
ール製表皮の折返し部分の表面に、加熱面を粗面に形成
された加熱体を当てることにより溶融による粗面を形成
することを特徴とする。請求項2により、ドアトリム端
末部における基材裏面への塩化ビニール製表皮の折返し
部分の表面に、加熱体を当てることにより炭化させても
良い。
【0006】
【作用】請求項1において、ドアトリム端末部の基材裏
面への表皮の折返し部分の表面には、加熱体の加熱面の
粗面形状に応じた溶融により粗面が形成される。したが
って、折返された表皮が、車両走行中にドアインナパネ
ルと互に擦れ合っても介在する粗面により、異音発生が
抑制される。請求項2においても同様にツルツル面でな
くなることにより異音発生が抑制される。
【0007】
【実施例】図1乃至図3を基に本発明のドアトリム端末
部の異音防止用処理方法を実施するための処理装置を説
明する。この異音防止用処理装置は、ドアトリム4に対
応した形状のトリムセット面8aを有するトリム受け治
具8の周囲に配置される複数個のドアトリム端末部4a
用の折返し具10を利用して構成される。トリムセット
面8aには、前述したように中央部でブラケット5の高
さに対応してドアインナパネル1に隙間を置き、ドアト
リム端末部4aで当接する形状に対応して隆起した隆起
周辺部8bが形成されている。その上面がドアトリム端
末部4aをセットさせるトリムセット面8aとして機能
する。
【0008】折返し具10は、周知のように、トリムセ
ット面8aの周辺部に配置される(図3参照)と共に、
隆起周辺部8bの外側に立設されて軸受レバー11に枢
支されるピン13を両端部に突設された回動板15を備
え、アクチュエータ17によりピン13を駆動されて約
90°往復回動される。回動板15のピン13に対する
上部には加熱板16を取付けられ、折返し部分3aを隆
起周辺部8bの上面に押付けた状態で加熱し、ドアトリ
ム端末部4aの裏側に溶着させるようになっている。さ
らに、本発明により回動板15の表面の加熱面には、折
返し部分3aの表面に溶融により粗面を形成するよう
に、ピッチが例えば1mm程度の歯型16aが形成され
ている。
【0009】折返し部分3aの巻込み作業に際して、表
皮3が接着された基材2を折返し部分3aがトリムセッ
ト面8aから突出するようにトリム受け治具8にセット
する(図1参照)。回動板15を垂直方向から水平方向
の所定の溶着位置に回動させることにより、折返し部分
3aをドアトリム端末部4aの基材2の裏面に溶着させ
ると共に、その表面に溶融により歯形の粗面を形成させ
る。これにより、クリップ6でドアインナパネル1に図
4に示すように装着した状態で、折返し部分3aは粗面
を介してドアインナパナル1に当接し、異音発生が抑制
される。折返し具10間の隙間部分は手作業で単に巻込
む。尚、加熱板の粗面は、歯形に限らず例えばドット等
の他の形状に形成することも可能である。
【0010】さらに、前述の実施例において、加熱面は
平坦面のままとし、折返し部分3aを基材2へ溶着させ
た後、さらに加熱を長い時間継続することにより、又は
加熱温度を高くすることにより、溶着を損なうことなく
表面のみを炭化させて粗面を形成することにより、異音
発生を防止することも可能であることが確認されてい
る。加熱板を粗面にしてさらに炭化させても良い。
【0011】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、ドアト
リム端末部のドアパネルと接触する部分の表皮の表面
に、熱処理により粗面を形成することにより、車両走行
中にドアパネルと表皮が擦れて発生する異音を別部品を
要することなく、大幅に抑制可能となる。請求項3の発
明によれば、塩化ビニール製表皮の折返し部分を基材に
溶着させる加熱板付回動板を備えたドアトリム用折返し
具を利用することにより、簡単な構成で異音防止用処理
装置が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるドアトリム端末部の異
音防止用処理装置の断面図である。
【図2】同処理装置の要部斜視図である。
【図3】同処理装置の平面図である。
【図4】従来のドアトリムのドアインナパネルへの装着
状態を示す図5のAーA線断面図である。
【図5】ドアインナパネルの正面図である。
【符号の説明】
1 ドアインナパネル 2 基材 3 表皮 3a 折返し部分 4 ドアトリム 4a ドアトリム端末部 10 折返し具 16 加熱板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に接着される塩化ビニール製表皮が
    端末部で折返されて基材の裏面にも接着され、かつ端末
    部でドアインナパネルに当接する形状のドアトリムをド
    アインナパネルに取付けた際に、ドアインナパネルに当
    接する端末部が車両走行中に互に擦れ合うことに起因し
    て発生する異音を防止するためのドアトリム端末部の異
    音防止用処理方法において、 ドアトリム端末部における基材裏面への塩化ビニール製
    表皮の折返し部分の表面に、加熱面を粗面に形成された
    加熱体を当てることにより溶融による粗面を形成するこ
    とを特徴とするドアトリム端末部の異音防止用処理方
    法。
  2. 【請求項2】 基材に接着される塩化ビニール製表皮が
    端末部で折返されて基材の裏面にも接着され、かつ端末
    部でドアインナパネルに当接する形状のドアトリムをド
    アインナパネルに取付けた際に、ドアインナパネルに当
    接する端末部が車両走行中に互に擦れ合うことに起因し
    て発生する異音を防止するためのドアトリム端末部の異
    音防止用処理方法において、 ドアトリム端末部における基材裏面への塩化ビニール製
    表皮の折返し部分の表面に、加熱体を当てることにより
    炭化させることを特徴とするドアトリム端末部の異音防
    止用処理方法。
  3. 【請求項3】 ドアトリムに対応した形状のドアトリム
    セット面を有するトリム受け治具の周囲に配置され、か
    つドアトリム端末部における基材裏面への塩化ビニール
    製表皮の折返し部分をトリムセット面に向けて折返して
    基材に溶着させる加熱板付回動板を備えた折返し具を用
    いることにより、請求項1の異音防止用処理方法を実施
    するためのドアトリム端末部の異音防止用処理装置であ
    って、 加熱板の加熱面に、折返し部分の表面に溶融により粗面
    を形成するように粗面を形成したことを特徴とするドア
    トリム端末部の異音防止用処理装置。
JP2871395A 1995-01-25 1995-01-25 ドアトリム端末部の異音防止用処理方法及び装置 Pending JPH08197625A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231535A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用内装部品の製造方法
CN107264432A (zh) * 2016-04-07 2017-10-20 福特环球技术公司 车顶内饰组件、包含其的车辆系统以及其制备方法

Cited By (3)

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JP2006231535A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用内装部品の製造方法
JP4521818B2 (ja) * 2005-02-22 2010-08-11 河西工業株式会社 自動車用内装部品の製造方法
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