JPH0819746B2 - 建物の屋根構造 - Google Patents

建物の屋根構造

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JPH0819746B2
JPH0819746B2 JP2175702A JP17570290A JPH0819746B2 JP H0819746 B2 JPH0819746 B2 JP H0819746B2 JP 2175702 A JP2175702 A JP 2175702A JP 17570290 A JP17570290 A JP 17570290A JP H0819746 B2 JPH0819746 B2 JP H0819746B2
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roof
plate
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parapet
building
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一道 松田
重樹 船越
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建物の屋根構造に関するもので、特に換気
機能に重点をおくものである。
(従来の技術) 施工期間の短縮化に重点が置かれるようになった現在
において、山部と谷部とが交互に延在する折板が屋根に
用いられた建物がみられる。このような建物の屋根構造
としては、例えば、特開昭62−280447号公報に記載され
ているようなものがある。
この従来構造は、折板の前方に、折板の先端部を覆っ
てパラペットが設けられ、前記折板の先端部とパラペッ
ト間の隙間を覆って屋根カバーが設けられ、前記パラペ
ットと屋根カバーで囲まれた屋根隅空間が、建物外部と
連通すると共に、折板の裏側の屋根裏空間と連通して形
成されている。尚、前記パラペットは、外壁よりも前方
へ突出して設けられ、パラペットと外壁との間には軒天
井が設けられており、屋根隅空間への外気の導入は、こ
の軒天井と外壁との間に形成された隙間から行われるよ
うになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の建物の屋根構造にあ
っては、屋根隅空間が折板の谷部の雨水路を介して屋根
の表側に連通しているので、軒下から屋根隅空間に外気
が導入されたとしても、導入された外気は雨水路を通っ
て屋根の表側へ逃げてしまう。即ち、外気が屋根裏空間
に導入され難く屋根裏空間の換気が悪いという問題があ
った。
また、換気口としての隙間が軒下に形成されているの
で、その隙間が目立つと共に、隙間から屋根隅空間内部
の構造が見え、見栄えが悪いという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に着目し、屋根裏空間が十
分に換気され、かつ見栄えも良い建物の屋根構造を提供
することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述のような課題を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために、本発明の
建物の屋根構造は、山部と谷部とが交互に延在する折板
が設けられ、該折板の前方に、折板の先端部を覆ってパ
ラペットが設けられ、前記折板の先端部と前記パラペッ
ト間の隙間を覆って屋根カバーが設けられ、前記パラペ
ットと屋根カバーで囲まれた屋根隅空間が、建物外部と
連通すると共に、折板の裏側の屋根裏空間と連通して形
成されている建物の屋根構造において、前記屋根カバー
に、前記折板の先端に近接して誘導板が垂設され、誘導
板の下端高さは折板の谷部の高さに近くされ、誘導板の
下方において屋根隅空間と屋根裏空間が連通され、前記
パラペットが、外壁の延長上に外壁と連通して設けら
れ、前記パラペットの上端部と屋根カバーの前端部との
間に換気口が形成されているものである。
(作用) 本発明の建物の屋根構造は、屋根カバーに、前記折板
の先端に近接して誘導板が垂設され、誘導板の下端高さ
は折板の谷部の高さに近くされ、誘導板の下方において
屋根隅空間と屋根裏空間が連通されているので、屋根隅
空間に導入された外気は、この誘導板によって折板の谷
部に逃げる量が規制される。即ち、屋根隅空間に導入さ
れた外気が、多量に折板の下の屋根裏空間へ導かれ、屋
根裏空間が換気される。
また、本発明の建物の屋根構造は、パラペットが、外
壁の延長上に外壁と連続して設けられ、前記パラペット
の上端部と屋根カバーの前端部との間に換気口が形成さ
れているので、換気口自身が目立たないし、また、換気
口から屋根隅空間内部の構造が見えるといったこともな
い。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本発明実施例の建物の屋根構造を示す断面
図、第2図は第1図のII−II断面図で、図中1は折板、
2はパラペット、3は雨樋、4は屋根カバー、5は補強
材である。
前記折板1は、例えば、鋼板等の剛性の高い金属板を
波形状に折り曲げ加工して形成されており、一定のピッ
チで山部11と谷部12とが交互に形成され、該山部11の頂
部の左右にくびれ部13,13が形成されている。また、こ
の折板1は、取付部材6を介して屋根梁7の上に装着さ
れており、この折板1には、若干の水勾配が設けられて
いる。尚、前記取付部材6は、折板1の山部11のピッチ
に等しい間隔で屋根梁7の上に固定されており、上端部
には、折板1の山部11が嵌合する膨出部61が形成されて
いる。
前記パラペット2は、前記折板1の前方に、折板1の
先端部を覆って設けられており、このパラペット2は、
外壁20を構成するフレーム材21と壁材22とタイル等の外
装材23とを上方に延設することで、外壁20と連続して形
成されており、フレーム材21の裏面に固定された受フレ
ーム24が天井梁8に対して固定されている。
前記雨樋3は、前記折板1の先端部とパラペット2と
の間に設けられている。また、この雨樋3は、外樋31と
内樋32とで二重に構成されており、前記内樋32は外樋31
の底に設けられた底上げ材33の上に設置されている。そ
して、外樋31の一方の側壁311が固定プレート34を介し
て前記屋根梁7に固定され、外樋31の他方の側壁312が
固定プレート35を介して前記パラペット2の受けフレー
ム24に固定されている。
前記補強材4は、折板1の山部11の上に折板1の各谷
部12を覆って設けられている。また、この補強材4は、
第2図に示すように、帯状の平板部41と、該平板部41の
両側部下面に形成された外脚部42,42と、前記平板部41
の中程部下面に形成された一対の内脚部43,43とで構成
されており、前記平板部41は、折板1の山部11間のツー
ピッチに対応する幅に形成され、その上面は平らに形成
されている。また、この補強材4は、折板1の各山部11
の上に折板1の谷部を覆って設けられており、各補強材
4は、平板部41が折板1の山部11,11間に跨がると共
に、外脚部42,42及び内脚部43,43が折板1のくびれ部1
3,13に嵌合した状態で折板1に固定されている。
前記屋根カバー5は、前記パラペット2と前記補強材
4の先端部間の隙間をほぼ全体的に覆って設けられてお
り、この屋根カバー5には、折板1の先端に近接して誘
導板50が垂設されている。尚、前記誘導板50は、第2図
に示すように、一定幅の帯状に形成されており、下端が
折板1の谷部12より若干上方に位置するよう屋根カバー
5に固定されている。また、前記屋根カバー5は、後端
が折板1の先端部に固定され、他端が笠木ブラケット9
に固定されており、補強材4側に下がる水勾配が設けら
れている。更に、屋根カバー5の後端と補強材4の前端
との間には若干5mm幅程度の水抜きスリット51が上下方
向に開いて設けられており、屋根カバー5の前端とパラ
ペット2の上端との間には、換気口52が水平方向に開い
て設けられている。
即ち、前記パラペット2と屋根カバー5とで囲まれて
形成される屋根隅空間Aは、前記換気口52を通して建物
外部と連通していると共に、折板1の山部11の裏側を通
して折板1の裏側の屋根裏空間Bと連通している。
前記笠木ブラケット9は、パラペット2に沿って一定
の間隔置きに設置されており、各笠木ブラケット9は、
パラペット2の上端部に固定されている。また、前記笠
木ブラケット9には、前記換気口52を上方と前方から覆
って笠木10が設けられている。
また、25は水切り板で、強風等により雨水が前記換気
口52から笠木10の内側へ浸入した場合に、その浸入した
雨水を雨樋3へ導くためのもので、パラペット2と雨樋
3との間に設けられている。
次に、第1図に基づいて実施例の作用を説明する。
第1図において、矢印は、外気の移動を示している。
即ち、外気は、パラペット2の上端部と屋根カバー5
の前端部との間に形成されている換気口52から屋根隅空
間Aに導入される。そして、屋根隅空間Aに導入された
外気は、誘導板50によって折板1の谷部12に逃げる量が
規制され、多量に折板1の下の屋根裏空間Bへ導かれ
る。尚、折板1の谷部12に逃がす外気の量は、前記誘導
板50の長さによって決まるが、本実施例では、誘導板50
の下端が折板1の谷部12の底部より若干上方に位置して
いるので、若干の外気が折板1の谷部12に逃がされ、残
った多量の外気が折板1の下の屋根裏空間Bへ導かれる
ことになる。つまり、本実施例の建物の屋根構造では、
屋根隅空間Aに導入された外気が、多量に折板1の下の
屋根裏空間Bへ導かれるので、屋根裏空間Bが十分に換
気される。しかも、本実施例の建物の屋根構造は、パラ
ペット2が、外壁20の延長上に外壁20と連続して設けら
れ、前記パラペット2の上端部と屋根カバー5の前端部
との間に換気口52が形成されているので、換気口52自身
が目立たないし、また、換気口52から屋根隅空間A内部
の構造が見えるといったこともない。更に、笠木10が、
前記換気口52を上方と前方とから覆って設けられている
ので、この笠木10が妨げになって、換気口52から雨水が
浸入するのを防止することもできる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、
具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発
明に含まれる。
例えば、実施例では、折板に、谷部を覆って補強材を
設けたが、この補強材は必ずしも設けなくてもよい。ま
た、補強材を設けない場合には、外気が折板の谷部に全
くあるいは殆ど逃げないように誘導板を設けてもよい。
また、実施例では、一定幅の帯状に形成された屋根カ
バーを示したが、該屋根カバーの形状は実施例に限られ
ず、例えば、下縁が、折板の断面形状に対応するよう波
形状に形成されたものを用いてもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の建物の屋根構造に
あっては、屋根隅空間に導入された外気が、多量に折板
の下の屋根裏空間へ導かれるので、屋根裏空間が十分に
換気される。しかも、屋根隅空間に外気を導入する換気
口自身が目立たないし、また、換気口から屋根隅空間内
部の構造が見えるといったこともないので、見栄えが良
いという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の建物の屋根構造を示す断面図、
第2図は第1図のII−II断面図である。 1…折板 11…山部 12…谷部 2…パラペット 20…外壁 5…屋根カバー 50…誘導板 52…換気口 A…屋根隅空間 B…屋根裏空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】山部と谷部とが交互に延在する折板が設け
    られ、該折板の前方に、折板の先端部を覆ってパラペッ
    トが設けられ、前記折板の先端部と前記パラペット間の
    隙間を覆って屋根カバーが設けられ、前記パラペットと
    屋根カバーで囲まれた屋根隅空間が、建物外部と連通す
    ると共に、折板の裏側の屋根裏空間と連通されて形成さ
    れている建物の屋根構造において、前記屋根カバーに、
    前記折板の先端に近接して誘導板が垂設され、誘導板の
    下端高さは折板の谷部の高さに近くされ、誘導板の下方
    において屋根隅空間と屋根裏空間が連通され、前記パラ
    ペットが、外壁の延長上に外壁と連続して設けられ、前
    記パラペットの上端部と屋根カバーの前端部との間に換
    気口が形成されていることを特徴とする建物の屋根構
    造。
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