JPH08197017A - 洗浄後の水切除去装置 - Google Patents

洗浄後の水切除去装置

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JPH08197017A
JPH08197017A JP1197795A JP1197795A JPH08197017A JP H08197017 A JPH08197017 A JP H08197017A JP 1197795 A JP1197795 A JP 1197795A JP 1197795 A JP1197795 A JP 1197795A JP H08197017 A JPH08197017 A JP H08197017A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄後の水切除去作業を能率よくかつ効果的
に行うことができる水切除去装置を提供する。 【構成】 洗浄機62,63にワーク搬入用コンベア64を介
して容器100 を連続的に設け、この容器100 内で洗浄後
のワークに付着している水分を除去する。この容器100
は下部側容器1と上部側容器2とで構成する。下部側容
器1は、ワークを搬入出するコンベアを内蔵するととも
に底部に水抜き配管系を接続してなる上面開口の容器で
ある。上部側容器2は、下部側容器1の開口縁部に対し
上下動自在に設けられて密着する釣鐘形状の円筒容器で
あり、容器内部を負圧に降下させる真空引き回路を備え
ている。上部側容器2は、逆U字形に配設されたチェン
16およびエアシリンダ18により昇降し、下降時に上部側
容器2をエアシリンダ25により上方から押圧して両容器
の突合せ面を密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建設機械の油圧
機器部品などのワークを洗浄した後の水切除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、建設機械の油圧機器部品(以下、
ワークという)の洗浄が盛んに行われるようになり、洗
浄機の構成として荒洗浄槽、仕上洗浄槽、水切エアブロ
ー槽を順次配置した構成の洗浄機が市販されるようにな
った。水切エアブロー槽は、密閉槽内に搬入されたワー
クに対しノズルより噴出したエアを吹付け、ワークに付
着している水滴などをエアにより吹飛ばして除去するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、洗浄後の水切
除去においては、水切エアブロー槽の水切に不具合が多
く問題となっていた。その内容は、エアブローではエア
が当らない箇所があり、また、水が溜まる形状のワーク
や、螺子穴のあるワークではエアブローだけでは完全に
水の除去ができない問題が発生している。
【0004】そのため、ワークをパレット等に拘束して
上下反転させてエアブローを行うものもあるが、装置が
大掛かりとなり故障の原因となる欠点もあった。また、
ワークを混載で流すラインではワークの種類により前記
拘束に無理があり、水切エアブローでの水切乾燥は不完
全なものとなっていた。
【0005】また、洗浄槽と水切槽を一体型にした洗浄
機では、ワークを洗浄液中に埋没浸漬して水泡で洗浄し
た後、洗浄液を抜取って再びシャワーにて洗浄した後、
真空引き等により水切を行っている洗浄機もあるが、こ
のようなものは機構が複雑となり高価なものとなってい
る。さらに、このような洗浄機では開口部が一方向のみ
で、ワークの搬入および搬出を人手で行っているため、
また同一槽内で水泡洗浄、シャワー洗浄および真空引き
による水切を行うため、各作業時間が長くかかる欠点が
あった。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、洗浄後の水切除去作業を能率よくかつ効果的に行
うことができる水切除去装置を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を解
決するために、下記に示すような構成の水切除去装置を
提供する。
【0008】請求項1に記載された発明は、洗浄機にて
洗浄されたワークを乾燥する洗浄後の水切除去装置であ
って、洗浄機のワーク搬出側に連続的に設けられたワー
ク搬入用コンベアと、このワーク搬入用コンベアに連続
的に配置され、底部に水抜き配管系が接続され上部に内
部を負圧に降下させる真空引き回路が接続されワークの
搬入出と連動して開閉される容器と、この容器の前記ワ
ーク搬入用コンベアとは反対側に設けられたワーク搬出
用コンベアとを具備した構成の洗浄後の水切除去装置で
ある。
【0009】請求項2に記載された発明は、洗浄機にワ
ーク搬入用コンベアを介して連続的に設けられ洗浄機に
て洗浄されたワークを水切する洗浄後の水切除去装置で
あって、ワークを搬入出するコンベアを内蔵するととも
に底部に水抜き配管系を接続してなる上面開口の下部側
容器と、この下部側容器の開口縁部に対し上下動自在に
設けられ密着される釣鐘形状の上部側容器と、これらの
容器の内部を負圧に降下させる真空引き回路とを具備し
た構成の洗浄後の水切除去装置である。
【0010】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の洗浄後の水切除去装置において、上部側容器の上面
に対して、逆U字形に配設されたチェンを介して流体圧
シリンダにより上部側容器を昇降する巻上げ機構部と、
上部側容器の下降時にこの上部側容器を上方から押圧し
て下部側容器および上部側容器の少なくとも一方の突合
せ面に嵌装された環状シール部材を他方の突合せ面に密
着させる容器密閉機構部とを併設した構成の洗浄後の水
切除去装置である。
【0011】請求項4に記載された発明は、洗浄機にワ
ーク搬入用コンベアを介して連続的に設けられ洗浄機に
て洗浄されたワークを乾燥する洗浄後の水切除去装置で
あって、ワークを搬入出するコンベアを内蔵するととも
に底部に水抜き配管系を接続してなるトンネル形状の容
器と、この容器の一側開口および他側開口に対してそれ
ぞれ開閉自在に設けられた扉体と、この容器に接続され
容器の内部を負圧に降下させる真空引き回路とを具備し
た構成の洗浄後の水切除去装置である。
【0012】請求項5に記載された発明は、請求項4記
載の洗浄後の水切除去装置において、容器の一側開口お
よび他側開口の端面に環状シール部材を嵌装し、容器の
一側開口および他側開口の下部を支点に扉体の上部をそ
れぞれ開閉する扉体開閉機構部を設け、扉体は扉板を上
下動する扉板上下動機構部を備えている構成の洗浄後の
水切除去装置である。
【0013】請求項6に記載された発明は、請求項2ま
たは4に記載の洗浄後の水切除去装置において、容器の
下部側面に中間シャフトを気密にかつ回転自在に嵌着
し、この中間シャフトを介して、容器の外部に設けられ
たモータの駆動軸を、容器に内蔵されたコンベアの駆動
系と連結した構成の洗浄後の水切除去装置である。
【0014】請求項7に記載された発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の洗浄後の水切除去装置におい
て、容器の内部にヒータを備えた構成の洗浄後の水切除
去装置である。
【0015】請求項8に記載された発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の洗浄後の水切除去装置におい
て、容器と真空引き回路の真空ポンプとの間の回路途中
にフィルタ容器本体を設け、このフィルタ容器本体の内
部に水分粒子を衝突させて水滴化させるメッシュフィル
タ材と遮断隔壁とを配置し、フィルタ容器本体の下部端
の水滴集合口に遮断弁を設けた構成の洗浄後の水切除去
装置である。
【0016】
【作用】請求項1に記載された発明は、洗浄機から搬出
されたワークをワーク搬入用コンベアにより開状態の容
器に搬入し、この容器を閉じて容器内を真空引き回路に
より負圧とすることにより、容器内のワーク面から蒸発
気化した水分粒子を真空引き回路に吸引して洗浄後の水
切除去を行う。ワークから滴下した水分は、容器底部の
水抜き配管系により排水する。水分除去されたワークは
搬入時と反対側のワーク搬出用コンベアにより容器から
取出し、次の工程に搬出する。
【0017】請求項2に記載された発明は、洗浄機にて
洗浄されたワークを搬入コンベアおよび容器内蔵コンベ
アにより上面開口の下部側容器内に搬入し、次に釣鐘形
状の上部側容器を下降させて下部側容器の開口縁部に密
着させ、真空引き回路により容器内部を負圧にして、容
器内のワーク面から蒸発気化した蒸気を真空引き回路に
吸引し、洗浄後の水切除去を行う。
【0018】請求項3に記載された発明は、逆U字形に
配設された巻上げ機構部のチェンを介して流体圧シリン
ダにより上部側容器を昇降し、上部側容器の自重による
下降時に、この上部側容器を容器密閉機構部により下部
側容器に強制的に押圧して両容器の突合せ面間を密閉
し、真空引きを行う。
【0019】請求項4に記載された発明は、洗浄機にて
洗浄されたワークを搬入コンベアおよび容器内コンベア
により、トンネル形状の容器内にその一側開口より搬入
し、扉体を閉じて容器を密閉した後、真空引き回路によ
り容器内部を負圧にし、容器内のワーク面から蒸発気化
した蒸気を真空引き回路に吸引する。このようにして、
洗浄後の水切除去を行った後、容器の他側開口の扉体を
開いて容器内のワークを搬出する。
【0020】請求項5に記載された発明は、扉体開閉機
構部により扉体の上部を開いた状態で、扉板上下動機構
部により扉板を上下動するとともに、下降された扉板は
開口下部を支点とする扉体の閉じ動作によって、容器開
口端面の環状シール部材に密着し、容器を密閉する。
【0021】請求項6に記載された発明は、容器外部の
モータの駆動回転を、容器に気密にかつ回転自在に嵌着
された中間シャフトを介して、容器内コンベアの駆動系
に伝える。
【0022】請求項7に記載された発明は、容器内のヒ
ータによりワークを加熱乾燥し、ワーク面からの水分の
蒸発気化を促進する。
【0023】請求項8に記載された発明は、真空引き回
路中のフィルタ容器本体内に吸込まれた水分粒子をメッ
シュフィルタ材および遮断隔壁に衝突させて水滴化させ
ることで、真空ポンプに吸引されないように除去し、フ
ィルタ容器本体の下部に溜った水は遮断弁を開いて排水
する。
【0024】
【実施例】以下、請求項2および3に記載された発明を
図1乃至図8に示された第1実施例を参照しながら、ま
た、請求項4および5に記載された発明を図9乃至図1
3に示された第2実施例を参照しながら、それぞれ詳細
に説明する。さらに、請求項1、6、7および8に記載
された発明は、第1実施例および第2実施例の両方に共
通に表されている。
【0025】図1はワーク洗浄機をライン化したもの
で、洗浄用搬入コンベア61にワークを洗浄する荒洗浄機
62および仕上洗浄機63が一体的に設けられ、これらの洗
浄機の搬出側に、本発明に係る水切除去装置にワークを
搬入するためのワーク搬入用コンベア64を介して、この
水切除去装置の中心的な構成部材である容器100 が連続
的に設けられ、この容器100 の反対側に洗浄後のワーク
を部品として組立てるための組立ラインへのワーク搬出
用コンベア65が連続的に設けられている。
【0026】図2および図3には、前記荒洗浄機62およ
び仕上洗浄機63が示されている。これらの洗浄機62,63
は、共に下部に洗浄槽71,72が形成され、上部に密閉フ
ード73,74が設けられ、このフード73,74の内部にはフ
ード上に取付けられたバケットシリンダ75,76によっ
て、ワークを載支したワークバケット77,78が昇降可能
に設けられている。但し、バケットシリンダ75,76は本
実施例として使用したが、駆動モーターを用いる機構と
しても良い。
【0027】さらに、フード73のワーク搬入側面、中仕
切板およびフード74のワーク搬出側面にはフード上に取
付けられたゲートシリンダ81,82,83により上下動され
るゲート84,85,86が昇降自在に設けられている。ワー
クバケット77,78の下部には、ワークWを搭載したパレ
ットPを載支するローラ87,88が設けられている。
【0028】このローラ87,88は、前記コンベア61,64
と同一レベルまで上昇した時に、例えば洗浄機内に設置
された摩擦車などと接触して回転され、ワークの搬入お
よび搬出を行う。
【0029】前記荒洗浄機62は、給気管の内部に洗浄液
管を挿入してなる2重構造のバブル発生管91を洗浄槽71
の内壁面に沿って配管し、給気管により供給されるエア
を洗浄液管のノズルから噴出する高圧液中に混入させる
ことにより、ノズルより小粒気泡入りの高圧液を洗浄液
中に噴出するバルブ洗浄機である。
【0030】このバルブ洗浄機は、液中のワークWに対
し気泡および高圧噴射液によりキャビテイション現象を
発生させると同時に、液中に高圧高速噴流を併発させる
ことにより、噴射液が直接当たらない隠れた部分をも洗
浄する。このとき、バケットシリンダ75によってワーク
バケット77を上下方向に揺動させることにより、洗浄効
果の均一性を確保する。
【0031】一方、前記仕上洗浄機63は、洗浄槽72の内
壁に超音波発振器92,93,94が設けられた超音波洗浄機
と、上部フード74内にシャワーノズル95を配管してなる
シャワー洗浄機とからなる。
【0032】超音波洗浄機は、ワークバケット78を洗浄
槽72内の洗浄液中に浸漬して、超音波振動によりワーク
Wを洗浄する。このとき、超音波振動がワークWに均一
に作用するように、バケットシリンダ76によってワーク
バケット78を上下方向に揺動させる。
【0033】そして、パレットPに乗ったワークWは、
搬入コンベア61によって荒洗浄機62に搬入され、ここで
荒洗浄が行われ、次に仕上洗浄機63に送られ、ここで仕
上洗浄が行われる。荒洗浄機62および仕上洗浄機63では
60℃程度の温水が使用され、ここで温められたワークW
が次の水切除去装置の容器100 内に移送されることにな
る。
【0034】次に、この容器100 を中心とした水切除去
装置の構成を説明する。
【0035】図5(A)に示されるように、容器100 は
下部側容器1と釣鐘形状の上部側容器2とにより構成さ
れ、下部側容器1は有底円筒形に成形され、この下部側
容器1の底部に水抜き配管系3が設けられ、その水抜き
配管途中に図4に示される電磁弁4によりエアシリンダ
5aを介し開閉制御される遮断弁5(バター弁)が設けら
れている。
【0036】さらに、図5(B)に示されるように、こ
の下部側容器1の上部開口縁に鍔部7が形成され、この
鍔部7にて上部側容器2と対向する突合せ面に環状凹形
のOリング溝8が設けられ、この溝8に環状シール部材
としてのOリング9が嵌装されている。
【0037】また、前記鍔部7の内側上部に環状凸部の
テーパーガイド10が設けられ、釣鐘形状の上部側容器2
の突合せ面を容易に挿入できるようにする。上部側容器
2の突合せ面は前記Oリング9に密着して容器100 内の
気密を保持する。
【0038】また、図5(A)に示されるように、下部
側容器1の内部にはローラコンベア101 が設けられてい
る。このコンベア101 は、両側のコンベアフレーム101a
間に図6に示されるように多数のローラ102 が水平に配
列され、その各ローラ102 の軸間にプロケットおよび無
端チェンの連動機構102aが設けられ、そして、一つのロ
ーラ軸に設けられたスプロケット103 と下部側容器1の
内側面に軸支された駆動スプロケット105 との間に駆動
チェン104 が巻着されている。
【0039】前記駆動スプロケット105 に駆動回転を与
えるコンベア駆動部の動力源は容器外部に設けられてい
る。すなわち、下部側容器1の支持台上に外部モータ10
6 および減速機106aが設置され、その駆動軸107 と、下
部側容器1の側面部に軸受ハウジング110 により回転自
在に保持された中間シャフト108 とが、カップリング10
9 により連結され、中間シャフト108 の内端に前記駆動
スプロケット105 が一体的に嵌着されている。
【0040】軸受ハウジング110 と中間シャフト108 と
の間には環状シール部材としてのOリング120 が設けら
れているから、前記シャフト108 が回転運動するにもか
かわらず容器100 内の気密が保たれる。
【0041】このコンベア101 を介して、下部側容器1
内には下部乾燥ヒータ121 が設けられ、また、釣鐘形状
の上部側容器2内には上部乾燥ヒータ122 が設けられ、
これらのヒータ121 ,122 により容器内雰囲気およびワ
ークWを加熱する。
【0042】図6に示されるように、前記容器100 への
ワーク搬入部を挟んでフォトセンサ(光電管)123a,12
3bが設けられ、また容器100 を挟んでフォトセンサ(光
電管)124a,124bが設けられ、さらに、容器100 からの
ワーク搬出部を挟んでフォトセンサ(光電管)125a,12
5bが設けられている。これらのフォトセンサはワークW
の有無を検出するものである。
【0043】また、図6に示されるようにコンベア101
のローラ102 の一部が小径に形成された位置にて、その
ローラ102 間にストッパ111 が配置されている。すなわ
ち、図7に示されるように前記コンベアローラ102 の間
にストッパ111 がピン114 により回転自在に軸支され、
このストッパ111 の下側作動部111aにピン結合されたリ
ンク111bを介しストッパ駆動部112 が連結されている。
【0044】このストッパ駆動部112 は、下部側容器1
の側面にパッキングなどを介して取付筒体112aが嵌着さ
れ、この取付筒体112aにストッパ作動シリンダ112bが取
付けられ、このシリンダ112bのピストンロッドが、取付
筒体112a内に嵌合されたロッド112cを介して前記リンク
111bにピン結合されている。往復動されるロッド112c
は、取付筒体112aに嵌着された環状シール部材としての
Oリング112dと接触して気密が保たれている。
【0045】そして、図4に示された電磁弁113 の切替
えによりストッパ作動シリンダ112bのピストンロッドを
図7に示されるように後退させることにより、ストッパ
111がピン114 を中心に反時計方向に回転し、コンベア
ローラ102 のワーク搬送面より下側に倒れることによ
り、ワークの係止を解除するようにしている。
【0046】次に、図1、図4および図5(A)により
前記釣鐘形状の上部側容器(以下、釣鐘形状容器とい
う)2を昇降する機構を説明する。この釣鐘形状容器2
には、側面取付板11を介しスライドユニット12が設けら
れ、対向する位置の支柱13に設けられたトラックレール
14にこのスライドユニット12が摺動自在に嵌合されてい
る。釣鐘形状容器2の上部側には吊りピース15が一体に
設けられ、このピース15には吊上チェン16の一端が接続
されている。
【0047】支柱13の上部には2個のチェンスプロケッ
ト17が取付けられ、この各スプロケット17に前記チェン
16が巻装され、このチェン16の他端は支柱13に取付けら
れたチェン駆動シリンダ18のピストンロッド19の先端金
具20と連結されている。このチェン16、スプロケット17
およびチェン駆動シリンダ18は、釣鐘形状容器2の巻上
げ機構部を構成している。本実施例ではチェン駆動シリ
ンダ18を使用したが、巻上げ、巻下に駆動モータを使用
した構成に替えることができる。
【0048】そして、図4に示された電磁弁21の空圧切
換によりチェン駆動シリンダ18のピストンロッド19を進
退させることにより、釣鐘形状容器2の下降および上昇
が行なえるようにする。
【0049】さらに、釣鐘形状容器2の上面中央部に接
続ピース22を一体に設け、この接続ピース22に容器押圧
シリンダ25のピストンロッド23の先端金具24を連結し、
シリンダ25は支柱13などからなる門型フレーム26に固定
する。
【0050】この容器押圧シリンダ25は、図4に示され
た電磁弁27のエア切替により作動される。この電磁弁27
は、前記チェン駆動シリンダ18の電磁弁21と同期して作
動される。これらの容器押圧シリンダ25および電磁弁27
によって容器密閉機構部を構成する。
【0051】また、図1および図5に示されるように、
前記釣鐘形状容器2の側面にて前記スライドユニット12
とは反対側に凸部プレート28を対称に設け、このプレー
ト28にシャフト29を介しローラ30を回転自在に設け、こ
のローラ30を門型フレーム26の柱部26a に設けられたロ
ーラガイド凹部31内に摺動自在に嵌合することにより、
釣鐘形状容器2の昇降動作を円滑に案内する。
【0052】さらに、図4に示されるように、釣鐘形状
容器2には可撓性配管32a を介し圧抜き電磁弁32が設け
られている。また、容器100 内を真空にするための真空
モータ33a により駆動される真空ポンプ33への配管途中
に電磁片34と圧力スイッチ35とを併設し、その先には真
空パンジャ36を設ける。この真空パンジャ36は、容器10
0 から吸出された油や水が真空ポンプ33に入らないよう
にしたものである。
【0053】図8に示されるように、この真空パンジャ
36は、円筒形フィルタ容器本体36aの上部開口縁に鍔プ
レート37を形成し、この鍔プレート37の上面に凹状のO
リング溝38を設け、このOリング溝38にOリング39を嵌
装し、その上より盲蓋40を被せてボルト41で締着する。
【0054】この盲蓋40には圧抜き口42a が設けられ、
この口42a に図4に示された配管を介して圧抜き電磁弁
42が設けられている。この電磁弁42は、ソレノイドに通
電することにより、真空パンジャ36内を大気に連通して
真空圧を解除する。
【0055】さらに、前記フィルタ容器本体36a の内部
にはメッシュフィルタ材43と複数の遮断隔壁44とが配置
されている。メッシュフィルタ材43はそれ自体が通気性
を持ち、また遮断隔壁44は通気性のない板状部材である
が、この遮断隔壁44の下側に通気間隙を有している。
【0056】フィルタ容器本体36a の下部には逆円錐形
に水滴集合部45が連続成形され、この水滴集合部45の下
部端の水滴集合口45a に対し遮断弁(バター弁)47が設
けられ、この遮断弁47を経た配管はタンク48に連通され
ている。前記遮断弁47は、図4に示された電磁弁46によ
り制御されるエアシリンダ47a により開閉される。
【0057】一方、真空パンジャ36のフィルタ容器本体
36a には前記メッシュフィルタ材43および遮断隔壁44を
挟んで二つの配管接続口49a ,49b を設け、一方の配管
接続口49a を図4に示される可撓性配管50により釣鐘形
状容器2に接続し、他方の配管接続口49b を真空ポンプ
33側の配管に接続する。
【0058】このようにして、図4に示される真空ポン
プ33から真空パンジャ36および可撓性配管50を経て釣鐘
形状容器2に至る真空引き回路を構成している。なお、
図4において、51はコンプレッサなどの空圧源を示し、
52は各種電磁弁の排気側に設けられた消音用サイレンサ
であり、53は各種エアシリンダのメータアウト流量を調
整するスピードコントローラである。
【0059】次に、上記第1実施例の作動を説明する。
先ず、パレットPに乗ったワークWは、コンベア61によ
り搬送されて荒洗浄機62に入りここで荒洗浄され、次に
仕上洗浄機63に送られ、仕上洗浄が行われた後、ワーク
搬入用コンベア64にて水切除去装置の容器100 の搬入口
部へ送られてくると、その容器100 の搬入口部に設けた
フォトセンサ123a,123b(図6)によってパレットPの
到来を検出する。このとき、釣鐘形状容器2は上昇状態
にある。
【0060】前記搬入口部でのパレットPの検出によ
り、制御装置(図示せず)は、図6に示すフォトセンサ
124a,124bにより容器100 内が空であることを確認し
て、容器100 内のコンベア101 を駆動するために容器外
部の駆動モータ106 に駆動指令を出力する。
【0061】このモータ106 が指令を受けて回転を始め
ると、その駆動軸107 の回転は、カップリング109 、中
間シャフト108 、スプロケット105 、無端チェン104 お
よびスプロケット103 を経てコンベア101 のローラ102
に伝えられ、このローラ102の回転によりパレットPと
ともにワークWが容器100 内に搬入される。このワーク
搬入時は、ストッパ111 の上端部がストッパ作動シリン
ダ112bによってローラ102 の上側に突出されている。
【0062】コンベア101 により容器100 内に搬入され
たパレットPは、ストッパ111 に当たって停止する。こ
のとき、図6に示す光電センサ124a,124bにより容器10
0 内へのパレットPの搬入を確認し、その確認信号によ
り、制御装置(図示せず)はモータ106 を停止してロー
ラ102 の回転を止め、ワーク搬入を完了させる。
【0063】その後、タイマーによる設定時間後に釣鐘
形状容器2を下降させる。すなわち、制御装置(図示せ
ず)より電磁弁21と電磁弁27とにそれぞれ信号を送っ
て、チェン駆動シリンダ18のピストンロッド19を前進さ
せることにより吊上チェン16の容器側を下降させると同
時に、容器100 の中央に設けられた容器押圧シリンダ25
のピストンロッド23を前進させる。
【0064】これにより、釣鐘形状容器2は側面取付板
11のスライドユニット12がトラックレール14により、ま
た対称位置のローラ30がローラガイド31によりそれぞれ
案内されながら下降し、釣鐘形状容器2の下端開口縁が
下部側容器1の鍔部7のテーパーガイド10に導かれてそ
の外側に嵌合し、Oリング9に密着して停止する。この
状態で、容器100 が密封されその内部と外部が遮断され
る。
【0065】その後、図4に示される外部回路上の電磁
弁4,46により遮断弁5,47を閉じるとともに圧抜き電
磁弁32、42を閉じ、下部側容器1内の乾燥ヒータ121 と
釣鐘形状容器2内の乾燥ヒータ122 とを共に電源オンと
する。
【0066】そして、釣鐘形状容器2内が一定の温度に
なり、それを温度センサ(図示しない)により検知した
ら、制御装置(図示せず)より真空モータ33a に始動信
号が送られ、この真空モータ33a にて駆動される真空ポ
ンプ33により容器100 内を真空引きすることにより、そ
の容器内圧を負圧降下させていく。
【0067】すると、容器内でのヒータ121 ,122 によ
るワーク乾燥作用および加熱作用とともに、真空引きに
よりワーク表面に付着している水分の沸点も下がり、洗
浄機による洗浄でワークに溜まっていた水が蒸発気化
し、その蒸気が真空引き回路に吸出されていく。真空引
き回路に吸引された水分粒子は回路途上に設けた真空パ
ンジャ36の第1壁のメッシュフィルタ材43に衝突して水
滴化し落下する。
【0068】次いで水分粒子は複数の遮断隔壁44に順次
衝突して水滴となりその隔壁面で落下する。このように
して、吸引流体中から水分粒子が除去され、真空ポンプ
33に到達した空気中には水分粒子が含まれていない。一
方、容器100 内でワークWから滴下した水分は、容器底
部の水抜き配管系3により排水する。
【0069】真空ポンプ33は、真空圧力計35の圧力接点
リレーによる圧力設定と、タイマー(図示しない)によ
る時間設定とにより停止する。この真空ポンプ停止以後
は、電磁弁34を閉じるとともに真空パンジャ36内を圧抜
き電磁弁42により大気に開放し、さらに電磁弁46の切替
によりパンジャ水滴集合口45a の遮断弁47を開放する
と、真空パンジャ36内に溜まった洗浄液がタンク48に排
水される。同様に、容器1の底部に溜まった水は、圧抜
き電磁弁32による大気開放と電磁弁4の切替による遮断
弁5の開放とによりタンク48に排水する。
【0070】前記圧抜き電磁弁32を開放する時間はタイ
マ(図示しない)により設定するが、そのタイマ設定時
間の経過後に、電磁弁21と電磁弁27に釣鐘形状容器2を
上昇させる方向の信号がそれぞれ送られ、チェン駆動シ
リンダ18のピストンロッド19が後退すると同時に、容器
中央の容器押圧シリンダ25のピストンロッド23も後退
し、吊上チェン16およびシリンダ25の上昇駆動により釣
鐘形状容器2が上昇して、ワーク搬入出口部が開放され
る。
【0071】その後、パレットPに乗ったワークWを搬
出するために、電磁弁113 の切替によりストッパ作動シ
リンダ112bが後退され、ストッパ111 がコンベア101 の
搬送面下側に開放される。
【0072】その後、コンベア101 のモータ106 に信号
を送りこのモータ106 を回転させると、中間シャフト10
8 、スプロケット105 、チェン104 およびスプロケット
103の回転伝達系によりローラ102 が回転して、容器100
内より組立ラインに繋がるワーク搬出用コンベア65に
パレットPが搬出される。
【0073】その後、真空パンジャ36の圧抜き電磁弁4
2、水滴集合口45a の遮断弁47および容器下部の遮断弁
(バター弁)5がそれぞれ閉じられると、一連の水切除
去作業が完了する。
【0074】次に、本発明の第2実施例を図9乃至図1
3を参照しながら説明する。なお、図1乃至図8に示さ
れた第1実施例と同様の部分には、同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0075】図9は全体構成の回路図を示し、トンネル
形状に形成された筒状容器500 を中心に回路が構成され
ている。この筒状容器500 の一側開口500aと他側開口50
0bの両側縁部に鍔部501 を設け、この両側の鍔部501 の
外端面に環状のOリング溝凹部502 をそれぞれ設け、こ
の外端面の各凹部502 に環状シール部材としてのOリン
グ503 を嵌装する。
【0076】さらに、図10および図11に示されるよ
うに、容器500 の両側開口部の下側にピローブロック50
4 を設け、このピローブロック504 に挿通したシャフト
505により扉枠506 の下部を枢着する。この扉枠506 の
内部には扉板516 が上下動自在に設けられている。な
お、扉枠506 および扉板516 は扉体を構成している。
【0077】前記扉枠506 の取付構造は、図12に示さ
れるように、前記容器500 の両側開口部の下側にて前記
ピローブロック504 を左右両側に対称に固着し、このピ
ローブロック504 に挿通した前記シャフト505 により、
ピローブロック504 の外側に配置された扉枠506 の下端
ボス507 を軸支することにより、ピローブロック504を
基準として扉枠506 を回動自在に枢着する。扉枠506 の
やや上部間にはシリンダ連結枠部506aが設けられてい
る。
【0078】前記扉枠506 の開閉構造は、図10および
図11に示されるように、筒状容器500 の上面部に設け
たシリンダ受けの二山クレビス508 と扉枠開閉シリンダ
509のヘッド側クレビス509aとをピン510 にて結合し、
また扉枠開閉シリンダ509 のピストンロッド511 の先端
ナックルジョイント511aと、扉枠506 のシリンダ連結枠
部506aに固着された二山ナックルジョイントとをピン51
2 にて連結する。この両側の扉枠開閉シリンダ509 は、
図9に示される電磁弁513 により同時に制御されて開方
向または閉方向に作動される。
【0079】前記扉板516 の取付構造は、図12に示さ
れるように、前記扉枠506 の左右両側枠内にローラガイ
ド溝514 を設け、このローラガイド溝514 の内部を扉板
516に取付けられたローラ515 の摺動ガイドとする。こ
のローラ515 は扉板516 の4隅に取付け、扉板516 の円
滑な昇降動作を確保している。
【0080】この扉板516 の昇降駆動は、扉枠506 の一
側にプレート521 を固着し、このプレート521 上に扉板
昇降シリンダ522 を固着し、このシリンダ522 のピスト
ンロッド523 の先端にL字形連結プレート524 の一端を
取付け、このL字形連結プレート524 の他端を前記扉板
516 の上端中央部に固着して、扉板昇降シリンダ522に
より扉板516 を上下方向に往復動できるようにする。両
側の扉板昇降シリンダ522 は、図9に示される電磁弁52
5 により同時に制御されて上昇方向または下降方向に作
動される。
【0081】このように、扉板516 を上下動するための
扉枠506 のローラガイド溝514 および扉板昇降シリンダ
522 などは、扉板上下動機構部を構成し、また、これら
の扉枠506 および扉板516 などは扉体を構成し、その扉
体を開閉するための下部支点シャフト505 および扉枠開
閉シリンダ509 などは、扉体開閉機構部を構成してい
る。
【0082】図13に示されるように、トンネル形の筒
状容器500 の内部であって比較的下側にローラコンベア
531 を設ける。このコンベア531 は、両側のコンベアフ
レーム532 間に多数のローラ533 を水平に配列し、その
各ローラ533 の軸間にプロケットおよび無端チェンによ
る連動機構534 を設け、そして、一つのローラ軸に駆動
スプロケット535 を設け、容器500 の下部に設けられた
コンベア駆動部536 の駆動スプロケット537 との間に駆
動チェン538 を巻着する。
【0083】前記コンベア駆動部536 は、容器500 の下
部脚541 に支持台542 を介して外部モータ543 および減
速機544 を設置し、その駆動軸545 と容器500 の下部側
面に軸受ハウジング546 により回転自在に保持された中
間シャフト547 とをカップリング548 で連結し、中間シ
ャフト547 の内端に前記駆動スプロケット537 を一体的
に嵌着したものである。
【0084】前記軸受ハウジング546 と中間シャフト54
7 との間には環状シール部材としてのOリング549 を嵌
着し、中間シャフト547 が回転するにもかかわらず容器
500内の気密が保たれるようにしている。
【0085】そして、このトンネル形の筒状容器500 内
のローラコンベア531 は、モータ543 を回転駆動し、カ
ップリング548 を介し中間シャフト547 を回転させ、そ
の回転をスプロケット537 から無端チェン538 およびロ
ーラ軸スプロケット535 を介しコンベア531 のローラ53
3 に伝達し、このローラ533 の回転によりワークWのパ
レットPをワーク搬入用コンベア64から容器500 内に搬
入するとともに、容器500 内のワークWをワーク搬出用
コンベヤ65に搬出する。
【0086】また、前記容器500 内にてローラコンベア
531 の下側に下部乾燥ヒータ551 が、また上側に上部乾
燥ヒータ552 がそれぞれ設けられ、容器500 内の温度上
昇およびワークWの加熱を図っている。
【0087】次に、この図9乃至図13に示された第2
実施例の作用を説明する。
【0088】パレットPに乗ったワークWが荒洗浄機
(図示しない)にて荒洗浄され、次に仕上洗浄機(図示
しない)にて仕上洗浄された後、ワーク搬入用コンベア
64にて本水切除去装置の容器500 へ送られてくると、容
器500 の入口に設けたフォトセンサ(図示しない光電
管)にてワークWの存在を確認した後に、容器内蔵コン
ベア531 を駆動して図11に示されるように扉板516 の
開かれた状態の容器500 内に搬入し、ワーク係止ストッ
パ(図示しない)によりワークWのパレットPを係止す
る。
【0089】この容器500 内へのワーク搬入の完了を容
器内のフォトセンサ(図示しない光電管)にて確認した
ら、コンベア531 を停止するとともに、その確認信号に
より容器500 の入口側および出口側の開口500a,500bに
て下部のシャフト505 を支点に図11に示されるように
上部が開口している扉枠506 にて、扉板昇降シリンダ52
2 の後退動作により扉板516 を下降させ、その後に容器
上部の扉枠開閉シリンダ509 のピストン後退により、扉
枠506 をその下端部のシャフト505 を中心に閉じると、
扉板516 の平坦面が容器500 のOリング503 に圧着され
て、容器500 の内部と外部とが密封遮断される。
【0090】タイマ(図示しない)により設定された一
定時間経過後に、図9に示された真空モータ33a が回転
し、真空ポンプ33により真空パンジャ36を介して水切除
去装置の容器500 内を真空引きすると、この容器500 の
内圧は規定の真空圧まで負圧降下する。このような容器
500 内でのヒータ551 ,552 による乾燥作用と、真空引
きによる沸点低下および蒸気吸出とによりワークWの水
切除去が効率良く行われる。
【0091】このようにして水切除去が完了した後は扉
板516 を開放するが、その扉板516を開放するときは、
容器500 の上部に接続した管路32a 中の電磁弁32を連通
させて容器内を大気圧に開放した後に、容器上部の扉枠
開閉シリンダ509 のピストン511 を前進動作させて、両
側の開口における扉板516 とOリング503 との密着を解
除する。その後、扉枠506 に設けられた扉板昇降シリン
ダ522 のピストン前進動作により扉板516 を上昇させ、
容器500 の開口500a,500bを開放する。
【0092】同時に、真空パンジャ36の圧抜き電磁弁42
を開くとともに、水滴集合口45a の遮断弁47を開き、水
滴集合部45に溜った水をタンク48に排水する。また容器
500の下部に接続されている排水管路3の遮断弁(バタ
ー弁)5を開き、容器500 内の水をタンク48に排水す
る。
【0093】その後、コンベア用のモータ543 を始動し
てローラコンベア531 を駆動し、ローラ533 上のパレッ
トPを外部のワーク搬出用コンベヤ65に搬出し、パレッ
トPに乗ったワークWを組立ラインに搬送する。
【0094】最後に、真空パンジャ36の圧抜き電磁弁4
2、水滴集合下口45a の遮断弁47、容器下部の遮断弁
(バター弁)5および容器上部の圧抜き電磁弁32をそれ
ぞれ閉じて、一連の水切除去作業を完了する。
【0095】なお、本発明に係る洗浄機は、図2および
図3に示されるようなトンネル形の洗浄機としたから、
機械加工ラインからコンベアにて連続搬送されてきた組
立前のワークを洗浄ラインに連続的に投入して、ライン
タクト時間の短い洗浄が可能である。
【0096】さらに、従来形の洗浄機では、洗浄槽と水
切エアブロー槽が連続した一体形の構造であるため、両
槽の気密性を確保しにくい構造となっているが、本発明
では水切装置を分離した独立形としたので、そのような
問題もない。
【0097】そして、本発明のような真空引きによる水
切除去装置は、洗浄機後に大容量の水が溜まる大型ワー
クの水切除去に対して効果的かつ効率の良い処理を行う
ことができる。
【0098】次に、請求項1、2および4に記載された
発明は、請求項3、5、6、7、8に記載されたものに
限定されるものではなく、例えば、下記に示すような変
形例も含むものである。
【0099】先ず、請求項3に関連して、釣鐘形状の上
部側容器2を昇降する巻上げ機構部と容器密閉機構部
は、併設しなくてもよい場合があり、例えば上部側容器
2の中央部に連結した強力な昇降シリンダにより上部側
容器2の昇降と押圧密閉とを共に行うようにしてもよ
い。
【0100】また、請求項5に関連して、扉枠506 の上
部を開閉する機構部と扉板516 を上下動する機構部とを
併設しなくてもよい場合もある。例えば、扉板516 を開
閉する機構部と容器側にクランプする機構部とを設ける
ようにしてもよい。
【0101】また、請求項6に関連して、防水形の電動
または流体圧モータを容器内に内蔵したり、隔壁を介し
て回転を磁力により伝達するカップリングを使用するこ
とにより、中間シャフトは必要ではない場合もある。
【0102】また、請求項7に関連して、前記容器内ヒ
ータ121 ,122 ,551 ,552 は、真空引きによる容器内
圧低下による蒸発気化を促すものとして有用なものであ
るが、洗浄段階での温水によるワーク昇温状態によって
は、容器内ヒータが必要ではない場合もある。
【0103】また、請求項8に関連して、真空パンジャ
36は通気性のある濾材であればメッシュフィルタ材43や
遮断隔壁44を内蔵した構造のものに限定されないし、真
空ポンプによっては真空パンジャを必要としない場合も
ある。
【0104】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、洗浄機か
らのワーク搬入用コンベアと開閉可能の容器とワーク搬
出用コンベアとを一連に設けたから、容器を中心にして
搬入側の洗浄ラインと搬出側の組立ラインとを連続的に
構成でき、部品洗浄から部品組立に至る一連の作業にて
水切除去作業での能率を損なうことのない水切除去装置
を提供できる。また、洗浄槽に対し水切除去装置の容器
がワーク搬入用コンベアを介し分離した独立形であるか
ら、容器内の気密性を確保しやすく、真空引き回路によ
る高負圧により、洗浄後に大容量の水が溜まりやすい大
型ワークに対しても効果的な水切乾燥処理を行え、エア
ブローのようなエアが当らないことによる乾燥むらが生
じない。
【0105】請求項2記載の発明によれば、下部側容器
の開口縁部に対し釣鐘形状の上部側容器を上下動自在に
設けたから、下部側容器に対する上部側容器の確実な密
着性を容易に確保でき、容器内での十分な真空引きによ
り確実な水分除去効果を得ることができる。また、下部
側容器に内蔵されたコンベアにより、容器の一側から搬
入したワークを他側より円滑に搬出でき、この容器を中
心にして搬入側の洗浄ラインと搬出側の組立ラインとを
連続的に構成でき、部品洗浄から部品組立に至る一連の
作業にて作業効率を損なうことのない水切除去装置を提
供できる。
【0106】請求項3記載の発明によれば、上部側容器
を昇降する巻上げ機構部と、自重により下降した上部側
容器を押圧して下部側容器との突合せ面を密閉する容器
密閉機構部とを併設したから、真空引き時の容器内に十
分な負圧を確保できる。また、逆U字形に配設されたチ
ェンにより巻上げ機構部の高さ方向への大型化を防止で
きる。
【0107】請求項4記載の発明によれば、トンネル形
状の容器の一側開口および他側開口に対し扉体を開閉自
在に設けたから、扉体の開閉に要する機構部を小型にす
ることができる。また、トンネル形状の容器の一側開口
から搬入したワークを容器内コンベアにより他側開口よ
り搬出でき、この容器を中心にして搬入側の洗浄ライン
と搬出側の組立ラインとを連続的に構成することが容易
にできる。
【0108】請求項5記載の発明によれば、扉体開閉機
構部により扉体の上部を開いた状態で、扉板上下動機構
部により扉板を上下動することによって、扉板を上下動
する際に扉板が容器開口端面の環状シール部材と摺擦し
てこの環状シール部材を損傷するおそれを防止できると
ともに、扉板を閉じるときは上下動と別の開口下部を支
点とする閉じ動作によって、容器開口端面の環状シール
部材に対する扉板の密着性を確保でき、確実な真空引き
を行える。
【0109】請求項6記載の発明によれば、容器の下部
側面に中間シャフトを気密にかつ回転自在に嵌着したか
ら、この中間シャフトを介して容器外部のモータにより
容器内コンベアを駆動することができ、容器内へのワー
ク搬入および容器外へのワーク搬出を円滑に行うことが
できる。
【0110】請求項7記載の発明によれば、容器内のヒ
ータによりワークを加熱することにより、ワーク面に付
着した水分の蒸発気化を促し、真空引きによる水分除去
を効果的に行うことができる。
【0111】請求項8記載の発明によれば、真空引き回
路の回路途中にフィルタ容器本体を設け、このフィルタ
容器本体内で慣性フィルタとして機能するメッシュフィ
ルタ材に水分粒子を衝突させて水滴化させた上で、残り
の水分粒子も遮断隔壁に衝突させて確実に除去できるか
ら、真空ポンプへの水分の吸引を確実に防止して真空ポ
ンプを保護できる。また、フィルタ容器本体の下部端の
遮断弁を開くことにより溜り水を排水できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水切除去装置の第1実施例を洗浄
機と共に示した斜視図である。
【図2】図1に示された洗浄機の一部を切欠いて内部を
表した斜視図である。
【図3】図1に示された洗浄機および水切除去装置の断
面図である。
【図4】同上水切除去装置の全体構成を示す回路図であ
る。
【図5】(A)は同上水切除去装置の垂直断面図、
(B)は上下容器の突合せ面部分の拡大断面図である。
【図6】同上水切除去装置の水平断面図である。
【図7】図6のVII-VII 線断面図である。
【図8】図4に示された真空引き回路における真空パン
ジャの分解斜視図である。
【図9】本発明に係る水切除去装置の第2実施例を示す
断面図および回路図である。
【図10】同上第2実施例にて容器側面の扉が閉口した
状態を示す一部断面図である。
【図11】同上第2実施例にて容器側面の扉が開口した
状態を示す断面図である。
【図12】同上第2実施例にて扉体の構成を表す側面図
である。
【図13】同上第2実施例にて容器内のコンベア駆動部
を示す断面図である。
【符号の説明】
W ワーク 1 下部側容器 2 上部側容器 3 水抜き配管系 9 環状シール部材としてのOリング 16,18 巻上げ機構部のチェンおよびシリンダ 25 容器密閉機構部のシリンダ 33 真空ポンプ 36a フィルタ容器本体 43 メッシュフィルタ材 44 遮断隔壁 45a 水滴集合口 47 遮断弁 62,63 洗浄機 64 ワーク搬入用コンベア 65 ワーク搬出用コンベア 100 容器 101 ,531 容器内蔵コンベア 106 ,543 モータ 107 ,545 駆動軸 108 ,547 中間シャフト 121 ,122 ,551 ,552 ヒータ 500 トンネル形状の容器 500a 一側開口 500b 他側開口 503 環状シール部材 509 扉体開閉機構部のシリンダ 516 扉板 522 扉板上下動機構部のシリンダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄機にて洗浄されたワークを乾燥する
    洗浄後の水切除去装置であって、 洗浄機のワーク搬出側に連続的に設けられたワーク搬入
    用コンベアと、 このワーク搬入用コンベアに連続的に配置され、底部に
    水抜き配管系が接続され上部に内部を負圧に降下させる
    真空引き回路が接続されワークの搬入出と連動して開閉
    される容器と、 この容器の前記ワーク搬入用コンベアとは反対側に設け
    られたワーク搬出用コンベアとを具備したことを特徴と
    する洗浄後の水切除去装置。
  2. 【請求項2】 洗浄機にワーク搬入用コンベアを介して
    連続的に設けられ洗浄機にて洗浄されたワークを水切す
    る洗浄後の水切除去装置であって、 ワークを搬入出するコンベアを内蔵するとともに底部に
    水抜き配管系を接続してなる上面開口の下部側容器と、 この下部側容器の開口縁部に対し上下動自在に設けられ
    密着される釣鐘形状の上部側容器と、 これらの容器の内部を負圧に降下させる真空引き回路と
    を具備したことを特徴とする洗浄後の水切除去装置。
  3. 【請求項3】 上部側容器の上面に対して、逆U字形に
    配設されたチェンを介して流体圧シリンダにより上部側
    容器を昇降する巻上げ機構部と、上部側容器の下降時に
    この上部側容器を上方から押圧して下部側容器および上
    部側容器の少なくとも一方の突合せ面に嵌装された環状
    シール部材を他方の突合せ面に密着させる容器密閉機構
    部とを併設したことを特徴とする請求項2記載の洗浄後
    の水切除去装置。
  4. 【請求項4】 洗浄機にワーク搬入用コンベアを介して
    連続的に設けられ洗浄機にて洗浄されたワークを乾燥す
    る洗浄後の水切除去装置であって、 ワークを搬入出するコンベアを内蔵するとともに底部に
    水抜き配管系を接続してなるトンネル形状の容器と、 この容器の一側開口および他側開口に対してそれぞれ開
    閉自在に設けられた扉体と、 この容器に接続され容器の内部を負圧に降下させる真空
    引き回路とを具備したことを特徴とする洗浄後の水切除
    去装置。
  5. 【請求項5】 容器の一側開口および他側開口の端面に
    環状シール部材を嵌装し、容器の一側開口および他側開
    口の下部を支点に扉体の上部をそれぞれ開閉する扉体開
    閉機構部を設け、扉体は扉板を上下動する扉板上下動機
    構部を備えていることを特徴とする請求項4記載の洗浄
    後の水切除去装置。
  6. 【請求項6】 容器の下部側面に中間シャフトを気密に
    かつ回転自在に嵌着し、この中間シャフトを介して、容
    器の外部に設けられたモータの駆動軸を、容器に内蔵さ
    れたコンベアの駆動系と連結したことを特徴とする請求
    項2または4に記載の洗浄後の水切除去装置。
  7. 【請求項7】 容器の内部にヒータを備えたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の洗浄後の水切
    除去装置。
  8. 【請求項8】 容器と真空引き回路の真空ポンプとの間
    の回路途中にフィルタ容器本体を設け、このフィルタ容
    器本体の内部に水分粒子を衝突させて水滴化させるメッ
    シュフィルタ材と遮断隔壁とを配置し、フィルタ容器本
    体の下部端の水滴集合口に遮断弁を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の洗浄後の水切除
    去装置。
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