JP2001340819A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

超音波洗浄装置

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JP2001340819A JP2000164781A JP2000164781A JP2001340819A JP 2001340819 A JP2001340819 A JP 2001340819A JP 2000164781 A JP2000164781 A JP 2000164781A JP 2000164781 A JP2000164781 A JP 2000164781A JP 2001340819 A JP2001340819 A JP 2001340819A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のハ゛ッチ゛システムでは、種々の課題がある。ま
た同様にチェーン搬送等を利用する構成では、痕跡が残り、
不良品発生の要因となること、後処理が必要となるこ
と、能率の低下を招来すること、等の課題がある。また
洗浄液への塵埃の落下侵入があり問題である。 【構成】本発明は、洗浄液貯留タンクを設けた外槽に内槽
下部を設け、内槽下部に超音波発生器を配備し、内槽下
部に上下動する内槽上部を接離可能に設け、内槽下部に
流体配管を設ける構成とした超音波洗浄装置である。各
処理の1サイクル毎に内槽上部が上下動して、液体中に浮遊
又は混入する汚れを除去できる。内槽の流体面の上昇を
介して超音波洗浄装置の機能の拡充が図れる。ワークの水
平方向の移動を可能とし、水平方向の移動を利用して洗
浄及び移動を図り、作業の簡略化、スヒ゜ート゛化、容易化等
が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外槽に設けた内槽下部
に対して内槽上部が、洗浄1サンクル毎に上下動して、洗浄
対象物(ワーク、例えば、部品、カ゛ラス、液晶板等)を、略水
平移動可能とするとともに、内槽上下部の流体(洗浄
水、洗浄液等)を流体貯留タンクに還流し、流体中に浮遊
する汚れを除去する構成の超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波洗浄装置は、図7に示す如
く、ハ゛ッチ゛システムであって、槽内に充填された流体中に洗
浄対象物(ワークとする)を浸漬する構成となっている。
従って、次のような問題がある。即ち、ワークを水平移動
及び上下移動して、槽内に浸漬することから、搬送装置
・動作が複雑となること、又は搬送に時間を要するこ
と、設置スヘ゜ースの拡張、工場の大型化等を招来するこ
と、等が挙げられる。
【0003】一方、平板状のワーク(例えば、カ゛ラス、液晶
板等)では、通常、チェーン搬送及びカ゛イト゛部材を利用して
搬送する構成である。従って、ワークにカ゛イト゛部材の痕跡が
残り、不良品発生の要因となること、後処理が必要とな
ること、能率の低下を招来すること、等の問題がある。
【0004】次に、従来の技術文献を挙げると、特開平
7-136606号の洗浄装置がある(文献(1)とする)。この
文献(1)の内容は、外槽内に、流体供給ホース及びト゛レンハ゜イフ
゜を備えた2分割式内槽を設け、この2分割式内槽に超音
波振動子を配備し、また2分割式内槽に乾燥回転テーフ゛ルを
設けてなり、一槽において、洗浄及び乾燥を図る構成で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、従来のハ゛
ッチ゛システムでは、種々の課題がある。また同様にチェーン搬送
等を利用する構成では、痕跡が残り、不良品発生の要因
となること、後処理が必要となること、能率の低下を招
来すること、等の課題がある。
【0006】尚、文献(1)は、超音波振動子が上下動し
て2分割式内槽に設置又は離間する構成を採用し、またワ
ークを2分割式内槽のテーフ゛ル上に設置する際には、外槽の開
口を介して上下動する搬送手段を利用して行う構成を採
用する。従って、前述のハ゛ッチ゛システムと同様な課題がある
こと、及び超音波振動子が上下動することから、一層複
雑又は時間を要することと思われる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、各処
理の1サイクル毎に内槽上部が上下動して、液体中(液中)
に浮遊又は混入する汚れを除去(流出し、又は濾過)す
ること、内槽を上下部に分割する構成として、内槽の流
体面(液面)の上昇を介して超音波洗浄装置の機能の拡
充を図ること、又はワークの水平方向の移動を可能とし、
かつこの水平方向の移動を利用して洗浄及び移動を図
り、作業の簡略化、スヒ゜ート゛化、容易化等を図ること、又
は超音波洗浄装置又は搬送手段等より落ちる塵埃の外槽
及び内槽への侵入防止を図ること、等を意図する。
【0008】請求項1は、外槽内に、当該外槽の開口と
略同じ面に開口を有する内槽下部を設け、当該外槽に流
体貯留タンクを設け、また前記内槽下部に超音波発生器を
配備するとともに、当該内槽下部に内槽上部を接離可能
に設け、この内槽上部を上下動する移動手段を設け、前
記内槽下部に流体配管を設ける構成とした超音波洗浄装
置である。
【0009】請求項2の発明は、内槽の上下部の合致
を、確実かつ容易に行い、かつ流体の漏洩回避と、ワーク
の浸漬状況を確保すること、等を意図する。
【0010】請求項2は、内槽下部にオーハ゛ーフロー兼合体用
の鍔片樋を形成し、この鍔片樋に上記の内槽上部の下端
が合体する構成とした超音波洗浄装置である。
【0011】請求項3の発明は、超音波発生器を内槽上
下部に配備して、清浄効果の一層の拡充、及び清浄のスヒ
゜ート゛アッフ゜を図ることを意図する。請求項3は、内槽上部
に超音波発生器を設ける構成とした超音波洗浄装置であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】搬入側コンヘ゛アにより搬入されるワークは、レール
に沿って移動する洗浄枠又は籠(図例である)支持部材
に支持又は収容等(以下支持とする)されるとともに、
当該籠は、車輪及び車輪と同走する移動部材、移動杆、
及び移動腕等の移動手段と前記レールを利用して、移動さ
れていき、この籠に収容(投入)されたワークを最初の外
槽に向って移動し、当該外槽内の内槽下部の上方に位置
させる。その後、内槽上部が降下して前記内槽下部に合
致した段階(合致で内槽が構成される)で、流体(洗浄
液)を順次供給する(予め内槽下部に洗浄液を供給する
場合もありえる)。そして、内槽上部まで洗浄液が充填
されたときに、超音波発生器を作動させて、超音波の振
動エネルキ゛ーを利用してワークの汚れを除去する。尚、内槽上
部にも超音波発生器を配備する構成とすれば、より効率
的な洗浄が図れる。通常は、洗浄液は内槽上部よりオーハ゛
ーフローして外槽内に流下して、浮遊する汚れを同時に流下
させる構成とする。
【0014】前述の操作によりワークの洗浄が終了した場
合は、内槽上下部及び外槽の洗浄液をフィルターを介して流
体貯留タンク(洗浄液貯留タンク)にリターンさせる。この流下(排
水)作用が順次実行される段階(最初から併用すること
もありえる)で、内槽上部を上方に移動していく。この
移動と略同時又は完了時に、排水等が終了して、最初の
洗浄が終了する。
【0015】次いで、リンス洗浄に移行する。前記と同様
な動作により次の内槽下部に洗浄済みワークが達した段階
で、当該内槽下部と内槽上部とを合致させる。この内槽
上部までリンス貯蔵タンクからホ゜ンフ゜及びフィルターを介してリンス洗
浄水が充填されたときに、超音波発生器を作動させて、
超音波の振動エネルキ゛ーを利用してワークの汚れを除去する。
尚、内槽上部、内槽側面等にも併用又は個別に超音波発
生器を配備する構成とすれば、より効率的なリンス洗浄が
図れる。通常は、リンス洗浄水は内槽上部よりオーハ゛ーフローし
て外槽内に流下して、残留する洗浄液及び汚れ、又はリン
ス洗浄水の汚れを同時に流下させる構成とする。
【0016】前述の操作によりワークのリンス洗浄が終了した
場合は、内槽上下部及び外槽のリンス洗浄水をフィルターを介し
てリンス貯留タンクにリターンさせる。この流下(排水)作用が順
次実行される段階(最初から併用することもありえる)
で、内槽上部を上方に移動していく。この移動と略同時
又は完了時に、排水等が終了して、リンス洗浄が終了す
る。
【0017】さらにリンス済みワークは、前述の同様な動作及
び操作を介して各種処理が行われる。
【0018】その後、次のソ゛ーンに達した段階で、通常で
は、処理済みワークは、熱風手段及びファンを介して熱風エアー
により乾燥処理される。
【0019】前記乾燥処理された洗浄済みワークは、搬送
手段を介して完了ソ゛ーンに達する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0021】本発明の超音波洗浄装置は、搬入側コンヘ゛ア
A、搬送手段B、及び搬出側コンヘ゛アC、各処理用の洗浄装置
D、D・・(Dとする)、又乾燥装置E、制御部(図示せず)
を主構成とする。
【0022】搬入側コンヘ゛アA及び搬出側コンヘ゛アCは、この例
ではロールコンヘ゛アを示しており、その搬送面は、後述する洗
浄装置D及び、乾燥装置E等の外槽の開口上縁と略同一面
とする。
【0023】搬送手段Bは、図示しないフレームに設けたレール
支持部材1と、このレール支持部材1に設けた対のレール2(以
下、各構成部品の対の言葉は省略する)と、このレール2を
走行する車輪3と、当該レール2の方向に延設した移動部材4
と、移動部材4に併設した移動杆5と、この移動杆5に可
動可能に設けた移動腕6(搬送時外は上方に可動し、洗浄
液との接触、又は汚れ防止を図る)と、前記車輪3、移動
部材4及び移動杆5並びに移動腕6を所定距離前進後退さ
せるシリンタ゛ー、移動装置等の前進後退手段7と、で構成
し、この車輪3、移動部材4及び移動杆5並びに移動腕6が
同時に前進後退する。この前進で、ワークWを所定距離前進
し、次の処理又は搬出側コンヘ゛アCに送る。尚、場合によ
り、前の処理に戻す目的で、後退可能とする。図示しな
いが、搬送手段Bには、ストッハ゜ー、リミットスイッチ、センサー等の安
全手段、警報手段等を設ける。
【0024】洗浄装置Dは、外槽10と、この外槽10の開
口1000及び外槽10に備えた洗浄液貯溜タンク11と、外槽10
と洗浄液貯溜タンク11とを接続する配管12と、この外槽10
に設けた内槽下部13と、この内槽下部13の開口1300及び
鍔片樋1301と、この内槽下部13に設けた超音波発生器14
と、この内槽下部13と洗浄液貯溜タンク11とを接続する配
管15と、この配管15に設けた弁機構1500、ホ゜ンフ゜1501
と、前記内槽下部13の鍔片樋1301に下端1600が合致する
内槽上部16と、この内槽上部16の昇降を司るシリンタ゛ー等の
移動手段17とで構成されている。図中11aはリンス貯留タンク
を示す。
【0025】乾燥装置Eは、熱風供給手段18と、熱風供
給手段18で生成された熱風を送るタ゛クト19とで構成する。
この熱風は、タ゛クト19を介して内槽下部13に設けたワークWに
送られる。また図示しないが、内槽上部16に超音波発生
器が設けられている。尚、内槽下部13と内槽上部16とで
内槽を構成する。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は、外槽内に、外槽の開
口と略同じ面に開口を有する内槽下部を設け、外槽に洗
浄液貯留タンクを設け、内槽下部に超音波発生器を配備す
るとともに、内槽下部に内槽上部を接離可能に設け、こ
の内槽上部を上下動する移動手段を設け、内槽下部に流
体配管を設ける構成とした超音波洗浄装置である。従っ
て、各処理の1サイクル毎に内槽上部が上下動して、液体中
(液中)に浮遊又は混入する汚れを除去(流出し、又は
濾過)できること、内槽を上下部に分割する構成とし
て、内槽の流体面(液面)の上昇を介して超音波洗浄装
置の機能の拡充が図れること、又はワークの水平方向の移
動を可能とし、かつこの水平方向の移動を利用して洗浄
及び移動を図り、作業の簡略化、スヒ゜ート゛化、容易化等が
図れること、外槽及び内槽への塵埃の侵入防止が図れる
こと、等の特徴がある。
【0027】請求項2の発明は、内槽下部にオーハ゛ーフロー兼
合体用の鍔片樋を形成し、この鍔片樋に上記の内槽上部
の下端が合体する構成とした超音波洗浄装置である。し
たがって、内槽の上下部の合致を、確実かつ容易に行
い、かつ洗浄液等の漏洩回避と、ワークの浸漬状況が確保
できること、等の特徴がある。
【0028】請求項3の発明は、内槽上部に超音波発生
器を設ける構成とした超音波洗浄装置である。したがっ
て、超音波発生器を内槽上下部に配備して、清浄効果の
一層の拡充、及び清浄のスヒ゜ート゛アッフ゜が図れること、等の
特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を説明する全体模式図である。
【図2】本発明の搬入側の一例を説明する拡大模式図で
ある。
【図3】本発明の搬出側の一例を説明する拡大模式図で
ある。
【図4】本発明の搬送手段と洗浄装置の一例を説明する
拡大模式図である。
【図5】本発明の搬送手段と洗浄装置の一部との関係を
説明する拡大模式図である。
【図6】本発明の洗浄過程を説明する模式図であり、(イ)
は内槽下部と内槽上部とが合致した状態を、(ロ)は内槽
下部と内槽上部とが合致し、主として、内槽上部より洗
浄液がオーハ゛ーフローしている状態を、(ハ)は内槽下部より内
槽上部を僅か離間した状態を、また(ニ)は内槽下部より
内槽上部が離間した状態を、それぞれ示す。
【図7】従来の超音波洗浄装置の一例を説明する模式図
である。
【符号の説明】
A 搬入側コンヘ゛ア B 搬送手段 C 搬出側コンヘ゛ア D 洗浄装置 E 乾燥装置 1 レール支持部材 2 レール 3 車輪 4 移動部材 5 移動杵 6 移動腕 7 前進後退手段 10 外槽 1000 開口 11 洗浄液貯溜タンク 11a リンス貯溜タンク 12 配管 13 内槽下部 1300 開口 1301 鍔片樋 14 超音波発生器 15 配管 1500 弁機構 1501 ホ゜ンフ゜ 16 内槽上部 1600 下端 17 移動手段 18 熱風供給手段 19 タ゛クト W ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に、当該外槽の開口と略同じ面に
    開口を有する内槽下部を設け、当該外槽に流体貯留タンク
    を設け、また前記内槽下部に超音波発生器を配備すると
    ともに、当該内槽下部に内槽上部を接離可能に設け、こ
    の内槽上部を上下動する移動手段を設け、前記内槽下部
    に流体配管を設ける構成とした超音波洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記の内槽下部にオーハ゛ーフロー兼合体用の鍔
    片樋を形成し、この鍔片樋に上記の内槽上部の下端が合
    体する構成とした請求項1に記載の超音波洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記の内槽上部に超音波発生器を設ける
    構成とした請求項1に記載の超音波洗浄装置。
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