JPH0819675B2 - 杭打ち機 - Google Patents

杭打ち機

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JPH0819675B2
JPH0819675B2 JP23375193A JP23375193A JPH0819675B2 JP H0819675 B2 JPH0819675 B2 JP H0819675B2 JP 23375193 A JP23375193 A JP 23375193A JP 23375193 A JP23375193 A JP 23375193A JP H0819675 B2 JPH0819675 B2 JP H0819675B2
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engaging
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claw
lock mechanism
lowering
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Inventor
昇時 西坂
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近畿イシコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、リーダに沿って昇降する昇降フ
レームにオーガマシンを装備してなる杭打ち機に関する
もので、特に本発明は、油圧シリンダを利用して昇降フ
レームの昇降駆動を行わせると共に、この油圧シリンダ
による昇降駆動とエンドレスチェーンによる昇降駆動と
を必要により選択的に行わせることのできる杭打ち機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の杭打ち機では、昇降フレームを昇
降駆動するのに、リーダに沿って走行するエンドレスチ
ェーンによる昇降駆動方式や、リーダの上下端に固定し
た有端チェーンと、このチェーンの表側で掛合する上下
一対のガイドスプロケット及び両ガイドスプロケットの
中間にあって前記チェーンの裏側で掛合するドライブス
プロケットとからなるチェーンドライブ方式が多く採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのチェーン駆動
方式によれば、原動機の回転力をチェーンにより直線的
な推力に変換するものであるから、連続的に一様な推力
が得られ、比較的軟らかい地盤での杭等の打ち込みには
十分であるが、地盤が比較的硬く、強力な推力が必要と
されるような場合には適当でなかった。
【0004】本発明は、上記に鑑み、油圧シリンダを利
用し、その伸縮作動により昇降フレームを直接的に昇降
駆動させて、強大な推力を得ることができると共に、そ
れ程強大な推力を必要としないような場合には、前記油
圧シリンダによる駆動をチェーンによる駆動に切り換え
できるようにした杭打ち機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
杭打ち機は、リーダ1に、その全長に延びるラック部材
と、このリーダ1に沿って走行駆動可能なエンドレスチ
ェーン6とを配設すると共に、オーガマシン9を装備し
て前記リーダ1に昇降可能に支持される主昇降フレーム
8と、この主昇降フレーム8の上方側または下方側でこ
れに昇降駆動用油圧シリンダ11を介して連結された副
昇降フレーム10とを備え、主昇降フレーム8には、エ
ンドレスチェーン6と掛合するチェーン連結用の掛合回
転体15を軸着すると共に、この掛合回転体15を非回
転状態に保持せしめる掛合回転体ロック機構16を設
け、副昇降フレーム10には、ラック部材と係合可能な
係合体を前記ラック部材との任意の係合位置に保持せし
めて当該副昇降フレーム10の上動または下動を阻止す
る副昇降フレームロック機構21を設けてなることを特
徴とする。
【0006】請求項2に係る杭打ち機においては、前記
掛合回転体ロック機構16が、掛合回転体15の回転軸
17の一端側に設けた爪車18a、この爪車18aに係
合して回転軸17の正転を阻止するロック爪19a、及
びこロック爪19aに枢着されてこの爪19aを前記爪
車18aに対し係脱せしめる係脱用シリンダ20aから
なる正転阻止手段16Aと、掛合回転体15の回転軸1
7の他端側に設けた爪車18b、この爪車18bに係合
して回転軸17の逆転を阻止するロック爪19b、及び
このロック爪19bに枢着されてこロック爪19bを前
記爪車18bに対し係脱せしめる係脱用シリンダ20b
からなる逆転阻止手段16Bとによって構成されること
を特徴とする。
【0007】請求項3に係る杭打ち機においては、リー
ダ1に上昇用及び下降用の一対のラック部材12A,1
2Bを並設すると共に、副昇降フレーム10を上昇用ロ
ック機構21Aと下降用ロック機構21Bとで構成し、
上昇用ロック機構21Aは、上昇用ラック部材12Aと
掛合する上昇用掛合爪22a及びこの掛合爪22aを上
昇用ラック部材12Aに対し係脱せしめる上昇用係脱駆
動シリンダ23aからなり、下降用ロック機構21B
は、下降用ラック部材12Bと掛合する下降用掛合爪2
2b及びこの掛合爪22bを下降用ラック部材12Bに
対し係脱せしめる下降用係脱駆動シリンダ23bからな
ることを特徴とする。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
杭打ち機の全体を示す図1及び全体の概略構造を示す図
4において、1はリーダで、クローラクレーン2にブー
ム3及びアーム4を介して地面に垂直に保持され、この
リーダ1の前面に沿って両側一対のガイドレール5,5
が配設されている。6は、両ガイドレール5,5間を上
下走行するようにリーダ1に配備されたエンドレスチェ
ーンで、チェーン駆動用モーター(図示せず)に連動連
結されたドライブスプロケット7によって走行駆動され
る。8は、ガイドレール5,5に昇降可能に支持される
主昇降フレームで、この主昇降フレーム8にオーガマシ
ン9が装備されている。10は、主昇降フレーム8の上
方側に配置された副昇降フレームで、両側一対の昇降駆
動用油圧シリンダ11,11を介して主昇降フレーム8
と連結されている。
【0009】前記リーダ1には、図2及び図3に示すよ
うに、リーダ1全長に延びる上昇用及び下降用の両側一
対のラック部材12A,12Bが、両ガイドレール5,
5の内側沿いに並設されており、上昇用ラック部材12
Aは、上向きのラック歯12aを有し、下降用ラック部
材12Bは、下向きのラック歯12bを有する。前記エ
ンドレスチェーン6は、これら両ラック部材12A,1
2Bの間を走行可能に配置されている。
【0010】図5は、この杭打ち機の主要部の配置構成
を正面側から概略的に示したものである。尚、主昇降フ
レーム8は、ガイドレール5,5に昇降可能に保持され
る内側フレーム13と、この内側フレーム13に開閉可
能に枢着された外側フレーム14とからなるものである
が、この図5及び図7には、説明を分かり易くするため
に内側フレーム13のみを図示しており、外側フレーム
14は図6、図10〜図12に図示している。
【0011】図5〜図7に示すように、主昇降フレーム
8の内側フレーム13には、エンドレスチェーン6と掛
合するスプロケット等のチェーン連結用掛合回転体15
が軸着されていると共に、この掛合回転体15を非回転
状態に保持せしめる掛合回転体ロック機構16が設けら
れている。掛合回転体15は、内側フレーム13に軸架
された回転軸17の中央部に固設されている。掛合回転
体ロック機構16は、正転阻止手段16Aと逆転阻止手
段16Bとからなるもので、正転阻止手段16Aは、前
記回転軸17の一端部に固設された爪車18a、この爪
車18aに係合して回転軸17の正転を阻止するロック
爪19a、及びロック爪19aに枢着されてこのロック
爪19aを爪車18aに対し係脱せしめる係脱用シリン
ダ20a(油圧シリンダ)から構成される。また、逆転
阻止手段16Bは、前記回転軸17の他端部に固設され
た爪車18b、この爪車18bに係合して回転軸17の
正転を阻止するロック爪19b、及びロック爪19bに
枢着されてこのロック爪19bを爪車18bに対し係脱
せしめる係脱用シリンダ20b(油圧シリンダ)から構
成される。
【0012】前記副昇降フレーム10には副昇降フレー
ム10の上動または下動を阻止する副昇降フレームロッ
ク機構21が設けてあり、このロック機構21は、上昇
用ロック機構21Aと下降用ロック機構21Bとからな
るもので、上昇用ロック機構21Aは、上昇用ラック部
材12Aと掛合する上昇用掛合爪22a及びこの掛合爪
22aを上昇用ラック部材12Aに対し係脱せしめる上
昇用係脱駆動シリンダ23a(油圧シリンダ)により構
成され、下降用ロック機構21Bは、下降用ラック部材
12Bと掛合する下降用掛合爪22b及びこの掛合爪2
2bを下降用ラック部材12Bに対し係脱せしめる下降
用係脱駆動シリンダ23b(油圧シリンダ)によって構
成される。
【0013】図6、図10及び図11に示すように、前
記主昇降フレーム8の内側フレーム13は、その背面側
に設けられた複数のガイドローラー24を介してガイド
レール5,5に昇降可能に支持され、外側フレーム14
は、内側フレーム13の一側端部にリーダ1と平行な支
軸25により水平回動可能に枢着されて、この内側フレ
ーム13に対し開閉できるようになっている。図12
は、外側フレーム14が図11に示す閉鎖位置から前記
支軸25を中心に水平回動して開放された状態を示して
いる。また、前記オーガマシン9は、駆動モーター26
と、このモーター26にオーガスクリュー27等の頭部
を一体回転可能に連結するジョイント部28とからな
り、回転駆動モーター26は前記支軸25に同心状に装
備され、ジョイント部28は外側フレーム14に設けら
れている。
【0014】前記駆動モーター26は、油圧モーターか
らなるもので、前記支軸25に対し回転自在に支持され
ていると共に、外側フレーム14の支持枠部14aに保
持されている。前記ジョイント部28は、前記支持枠部
14aに、軸受36を介しリーダ1と平行な軸線周りに
回転自在に保持されて、オーガスクリュー等27が嵌挿
可能な筒状体29と、この筒状体29の上端部に固定さ
れ、この筒状体29に嵌挿したオーガスクリュー等27
の頭部と着脱可能に一体連結されるジョイント板30
と、から構成され、筒状体29の外周面下端部にはスプ
ロケット31が設けてあって、このスプロケット31
と、駆動モーター26の出力軸26aに設けられたスプ
ロケット32とにチェーン33が掛装され、しかして駆
動モーター26の起動により筒状体29が回転駆動され
るようになっている。
【0015】前記ジョイント板30の下面中央部には、
図10に示すように、オーガスクリュー等27の頂部に
突設された六角柱状の連結ヘッド27aが嵌合しうる六
角孔34aを有する連結筒部34が突設されている。し
かして、このジョイント板30の連結にあたっては、前
記筒状体29にオーガスクリュー等27を嵌挿して、そ
の頭部を筒状体29から上方へ突出させた状態で、連結
ヘッド27aにジョイント板30の連結筒部34を外嵌
させ、これら連結ヘッド27a及び連結筒部34に貫設
されたピン挿通孔に連結ピン35を挿通させることによ
り、ジョイント部材30をオーガスクリュー等27の頭
部と連結し、その後このジョイント部材30を筒状体2
9の上端部にボルト止めすればよい。
【0016】上述したような構成を有する杭打ち機の使
用態様を以下に詳述する。先ず、昇降駆動用油圧シリン
ダ11の使用により、主昇降フレーム8及び副昇降フレ
ーム10をリーダ1に沿ってその下部側から上昇移動さ
せる場合について、図13の(A)〜(C)により説明
すると、この上昇移動に際しては、エンドレスチェーン
6の走行駆動を停止し、そして同図(A)のように、掛
合回転体ロック機構16の逆転阻止手段16Bを作動さ
せて、その係脱用シリンダ20bによりロック爪19b
を爪車18bに掛合させ(図7参照)、これによりエン
ドレスチェーン6と掛合している掛合回転体15を非回
転状体に保持せしめる。また、副昇降フレームロック機
構21の上昇用ロック機構21Aは、同図(A)のよう
に、その上昇用掛合爪22aを上昇用ラック部材12A
から離脱させておく。昇降駆動用油圧シリンダ11はス
トロークエンドまで収縮させておく。
【0017】次いで、図13(B)のように、昇降駆動
用油圧シリンダ11を伸長作動させることによって副昇
降フレーム10を所定ストローク上動させた後、上昇用
ロック機構21Aを作動させて、その上昇用掛合爪22
aを上昇用ラック部材12Aに掛合させることにより、
副昇降フレーム10の下動を阻止し、この副昇降フレー
ム10を所定ストローク上動した位置に保持せしめる。
その後、前記逆転阻止手段16Bの係脱用シリンダ20
bをロック爪19bから離脱させて、掛合回転体15を
回転可能な状態とする。
【0018】斯かる状態から、図13(C)のように、
昇降駆動用油圧シリンダ11をストロークエンドまで収
縮作動させることにより、主昇降フレーム8が上動す
る。これによって、主昇降フレーム8及び副昇降フレー
ム10が共に図13(A)の位置から所定ストロークだ
け上動することになる。以降は、図13(A)〜(C)
の動作を順次繰り返すことによって、主昇降フレーム8
及び副昇降フレーム10をリーダ1に沿って所要高さま
で上昇移動させることができる。
【0019】次に、同じく昇降駆動用油圧シリンダ11
を使用し、オーガスクリュー等の圧入にあたって主昇降
フレーム8及び副昇降フレーム10をリーダ1の上端部
から下降移動させる場合について、図14の(A)〜
(C)により説明する。この下降移動に際しても、エン
ドレスチェーン6の走行駆動を停止しておく。そして、
同図(A)のように、掛合回転体ロック機構16の正転
阻止手段16Aを作動させて、その係脱用シリンダ20
aによりロック爪19aを爪車18aに掛合させ(図6
参照)、これによりエンドレスチェーン6と掛合してい
る掛合回転体15を非回転状体に保持せしめる。副昇降
フレームロック機構21の下降用ロック機構21Bは、
同図(A)のように、その上昇用掛合爪22bを上昇用
ラック部材12Bから離脱させて、ロック解除の状態に
しておく。また、昇降駆動用油圧シリンダ11はストロ
ークエンドまで伸長させておく。
【0020】しかして、図14(B)のように、昇降駆
動用油圧シリンダ11を同図(A)の伸長状態から収縮
作動させることにより副昇降フレーム10を所定ストロ
ーク下動させた後、下降用ロック機構21Bを作動させ
て、その上昇用掛合爪22bを下降用ラック部材12B
に掛合させることにより、副昇降フレーム10の上動を
阻止し、この副昇降フレーム10を所定ストローク下動
した位置に保持せしめる。その後、前記正転阻止手段1
6Aの係脱用シリンダ20aによりロック爪19aを爪
車18aから離脱させて、掛合回転体15を回転可能な
状態とする。
【0021】斯かる状態から、図14(C)のように、
昇降駆動用油圧シリンダ11をストロークエンドまで伸
長作動させることにより、主昇降フレーム8が下動す
る。これによって、主昇降フレーム8及び副昇降フレー
ム10が図14(A)の位置から共に所定ストロークだ
け下動することになる。以降は、図13(A)〜(C)
の動作を順次繰り返すことによって、主昇降フレーム8
及び副昇降フレーム10をリーダ1に沿って下降移動さ
せることができる。この下降移動時には、昇降駆動用油
圧シリンダ11の押動力が主昇降フレーム8に直接的に
作用するので、この主昇降フレーム8に連結されるオー
ガスクリューや杭等に強大な推力を与えることができ
る。
【0022】更に、エンドレスチェーン6を使用して、
主昇降フレーム8を副昇降フレーム10と共に昇降移動
させる場合について、図15の(A)及び(B)により
説明する。先ず、下降移動の場合には、図15(A)の
ように、掛合回転体ロック機構16の逆転阻止手段16
Bを作動させて、その係脱用シリンダ20bによりロッ
ク爪19bを爪車18bに掛合させ、これによりエンド
レスチェーン6と掛合している掛合回転体15を非回転
状体に保持せしめる。また、副昇降フレームロック機構
21の上昇用ロック機構21Aは、図15(A)のよう
に、その上昇用掛合爪22aを上昇用ラック部材12A
から離脱させておく。昇降駆動用油圧シリンダ11は同
図(A)のように伸長状態にしておいてもよいし、収縮
状態にしておいてもよい。しかして、斯かる状態から、
エンドレスチェーン6を矢印のように下向きに走行駆動
させることにより、非回転状態でエンドレスチェーン6
と掛合している掛合回転体15がこのチェーン6によっ
て下方へ引張され、それにより主昇降フレーム8が副昇
降フレーム10と共に連続的に下降移動する。
【0023】また、上昇移動の場合には、図15(B)
のように、掛合回転体ロック機構16の正転阻止手段1
6Aを作動させて、その係脱用シリンダ20aによりロ
ック爪19aを爪車18aに掛合させ、これによりエン
ドレスチェーン6と掛合している掛合回転体15を非回
転状体に保持せしめる。また、副昇降フレームロック機
構21の下降用ロック機構21Bは、同図のように、そ
の上昇用掛合爪22bを上昇用ラック部材12Bから離
脱させておく。昇降駆動用油圧シリンダ11は伸長状態
または収縮状態にしておく。しかして、斯かる状態か
ら、エンドレスチェーン6を矢印のように上向きに走行
駆動させることより、非回転状態でエンドレスチェーン
6と掛合している掛合回転体15がこのチェーン6によ
って上方へ引張され、それにより主昇降フレーム8が副
昇降フレーム10と共に連続的に上昇移動する。
【0024】以上説明した実施例では、掛合回転体15
を非回転状態に保持せしめる掛合回転体ロック機構16
を、正転阻止手段16Aと逆転阻止手段16Bとの2つ
の手段により構成しているが、このロック機構16は、
1箇所において正逆いずれかの方向の回転も任意に阻止
しうる1つの手段によって構成することもできる。ま
た、実施例では、リーダ1に上昇用ラック部材12Aと
下降用ラック部材12Bとの2種類ラック部材を並設す
ると共に、副昇降フレームロック機構副昇降フレームロ
ック機構21を上昇用ロック機構21Aと下降用ロック
機構21Bとで構成しているが、これについても、副昇
降フレーム10の上動と下動とを任意に選択的に阻止し
うるロック機構を設けることによって、1種類のラック
部材で済ませることができる。また、前記上昇用ロック
機構21A及び下降用ロック機構21Bについては、ラ
ック部材12A,12Bと掛合する掛合爪22a,22
bを使用しているが、このような爪の代わりにピニオン
を採用してもよい。
【0025】
【発明の作用及び効果】本発明の請求項1に係る杭打ち
機は、昇降駆動用油圧シリンダと走行駆動可能なエンド
レスチェーンとを適宜に使い分けして、昇降フレームの
上昇駆動を行わせることができるものであって、先ず、
昇降駆動用油圧シリンダの使用により、昇降フレームを
リーダに沿って上昇移動させる場合には、エンドレスチ
ェーンの走行駆動を停止しておく。しかして、掛合回転
体ロック機構を作動させて、エンドレスチェーンと掛合
した掛合回転体を非回転状体に保持すると共に、副昇降
フレームロック機構をロック解除の状態とし且つ昇降駆
動用油圧シリンダを収縮させた状態から、この昇降駆動
用油圧シリンダを伸長作動させて、副昇降フレームを所
定ストローク上動させた後、副昇降フレームロック機構
をロック状態に作動させることにより、副昇降フレー副
昇降フレームは、その下動を阻止されて、所定ストロー
ク上動した位置に保持される。その後、掛合回転体ロッ
ク機構による掛合回転体の保持を解除した状態から、昇
降駆動用油圧シリンダを収縮作動させることにより、主
昇降フレームが上動し、これに伴って副昇降フレームが
上動する。以上の動作を順次繰り返すことによって、主
昇降フレーム及び副昇降フレームをリーダに沿って所要
高さまで上昇移動させることができる。
【0026】また、同じく昇降駆動用油圧シリンダの使
用により、昇降フレームをリーダに沿って下降移動させ
る場合には、エンドレスチェーンの走行駆動を停止して
おき、そして掛合回転体ロック機構により掛合回転体を
非回転状体に保持すると共に、副昇降フレームロック機
構をロック解除の状態とし且つ昇降駆動用油圧シリンダ
を伸長させた状態から、この昇降駆動用油圧シリンダを
収縮作動させて、副昇降フレームを所定ストローク下動
させた後、副昇降フレームロック機構をロック状態に作
動させることにより、副昇降フレー副昇降フレームは、
その上動を阻止されて、所定ストローク下動した位置に
保持される。その後、掛合回転体ロック機構による掛合
回転体の保持を解除した状態から、昇降駆動用油圧シリ
ンダを伸長作動させることにより、主昇降フレームが下
動し、これに伴って副昇降フレームが下動する。以上の
動作の繰り返しによって、主昇降フレーム及び副昇降フ
レームをリーダに沿って下降移動させることができる。
この下降移動時には、昇降駆動用油圧シリンダの押動力
が主昇降フレームに直接的に作用するので、この主昇降
フレームに連結されるオーガスクリューや杭等に強大な
推力を与えることができる。
【0027】一方、エンドレスチェーンを使用して、昇
降フレームを下降移動させる場合には、昇降駆動用油圧
シリンダは伸長または収縮させたままの状態で、掛合回
転体ロック機構を作動させて、掛合回転体を非回転状体
に保持し、また副昇降フレームロック機構はロック解除
の状態とし、しかして斯かる状態から、エンドレスチェ
ーンをリーダに沿って下向きに走行駆動させることによ
り、非回転状態でエンドレスチェーンと掛合している掛
合回転体がこのチェーンにより下方へ引張され、主昇降
フレームは副昇降フレームと共に連続的に下降移動する
ことができる。また、上昇移動の場合には、下降時と同
様に、昇降駆動用油圧シリンダを伸長または収縮させた
まま、掛合回転体ロック機構により掛合回転体を非回転
状体に保持し且つ副昇降フレームロック機構をロック解
除状態とし、斯かる状態から、エンドレスチェーンを上
向きに走行駆動させることにより、非回転状態でエンド
レスチェーンと掛合している掛合回転体がこのチェーン
により上方へ引張され、主昇降フレームは副昇降フレー
ムと共に連続的に上昇移動することができる。
【0028】上記のように、この杭打ち機によれば、昇
降駆動用油圧シリンダを使用して、その伸縮作動により
主昇降フレーム及び副昇降フレームを昇降移動させるこ
とができと共に、特に下降移動時には、昇降駆動用油圧
シリンダの押動力を主昇降フレームに直接的に作用させ
ることができるので、主昇降フレームに連結されるオー
ガスクリューや杭等に強大な推力を与えることができ
る。また、それ程強大な推力を必要としないような場合
には、昇降駆動用油圧シリンダによる駆動をチェーンに
よる駆動に切り換えることができる。
【0029】請求項2のように、掛合回転体ロック機構
を、掛合回転体の回転軸の一端側に設けた爪車、この爪
車に係合して回転軸の正転を阻止するロック爪、及びこ
ロック爪に枢着されてこの爪を前記爪車に対し係脱せし
める係脱用シリンダからなる正転阻止手段と、掛合回転
体の回転軸の他端側に設けた爪車、この爪車に係合して
回転軸の逆転を阻止するロック爪、及びこのロック爪に
枢着されてこロック爪を前記爪車に対し係脱せしめる係
脱用シリンダからなる逆転阻止手段とによって構成すれ
ば、当該掛合回転体ロック機構が複雑にならず、その製
作が簡単で、その制御も容易となる。
【0030】また、請求項3のように、リーダに上昇用
及び下降用の一対のラック部材を並設すると共に、副昇
降フレームロック機構を上昇用ロック機構と下降用ロッ
ク機構とで構成すると共に、上昇用ロック機構を、上昇
用ラック部材と掛合する上昇用掛合爪及びこの掛合爪を
上昇用ラック部材に対し係脱せしめる上昇用係脱駆動シ
リンダにより構成し、また下降用ロック機構を、下降用
ラック部材と掛合する下降用掛合爪及びこの掛合爪を下
降用ラック部材に対し係脱せしめる下降用係脱駆動シリ
ンダにより構成した場合には、副昇降フレームロック機
構の作動を確実に行わせることができ、且つその制御が
容易で、また製作も簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す杭打ち機の全体概略側面
図である。
【図2】リーダの設けたガイドレール及びラック部材の
一部を示す斜視図である。
【図3】図2に示すリーダ、ガイドレール、ラック部材
等の横断面図である。
【図4】杭打ち機全体の概略的な配置構成を示す概略側
面図である。
【図5】杭打ち機の主要部の配置構成を示す概略正面図
である。
【図6】図5のV−V線拡大断面図である。
【図7】図5のW−W線拡大断面図である。
【図8】図5のX−X線拡大断面図である。
【図9】図5のY−Y線拡大断面図である。
【図10】主昇降フレーム及びこれに装備されたオーガ
マシンの正面図である。
【図11】図10に示す主昇降フレーム及びオーガマシ
ンの平面図で、主昇降フレームが閉じた状態を示してい
る。
【図12】図11と同様な平面図で、主昇降フレームが
開いた状態を示している。
【図13】(A)、(B)及び(C)は、それぞれ、昇
降駆動用油圧シリンダの使用による昇降フレームの上昇
移動時の作動状態を示す説明図である。
【図14】(A)、(B)及び(C)は、それぞれ、昇
降駆動用油圧シリンダの使用による昇降フレームの下降
移動時の作動状態を示す説明図である。
【図15】(A)及び(B)は、それぞれ、エンドレス
チェーンの使用による昇降フレームの下降移動時及び上
昇移動時の作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リーダ 5 ガイドレール 6 エンドレスチェーン 8 主昇降フレーム 9 オーガマシン 10 副昇降フレーム 11 昇降駆動用油圧シリンダ 12A 上昇用ラック部材 12B 下降用ラック部材 13 内側フレーム 14 外側フレーム 15 掛合回転体 16 掛合回転体ロック機構 17 回転軸 18a 爪車 18b 爪車 19a ロック爪 19b ロック爪 20a 係脱用シリンダ 20b 係脱用シリンダ 21 副昇降フレームロック機構 21A 上昇用ロック機構 21B 下降用ロック機構 22a 掛合爪(係合体) 22b 掛合爪(係合体) 23a 下降用係脱駆動シリンダ 23b 下降用係脱駆動シリンダ 25 支軸 26 駆動モーター 28 ジョイント部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リーダに、その全長に延びるラック部材
    と、このリーダに沿って走行駆動可能なエンドレスチェ
    ーンとを配設すると共に、オーガマシンを装備して前記
    リーダに昇降可能に支持される主昇降フレームと、この
    主昇降フレームの上方側または下方側でこれに昇降駆動
    用油圧シリンダを介して連結された副昇降フレームとを
    備え、主昇降フレームには、エンドレスチェーンと掛合
    するチェーン連結用の掛合回転体を軸着すると共に、こ
    の掛合回転体を非回転状態に保持せしめる掛合回転体ロ
    ック機構を設け、副昇降フレームには、ラック部材と係
    合可能な係合体を前記ラック部材との任意の係合位置に
    保持せしめて当該副昇降フレームの上動または下動を阻
    止する副昇降フレームロック機構を設けてなることを特
    徴とする杭打ち機。
  2. 【請求項2】前記掛合回転体ロック機構は、掛合回転体
    の回転軸の一端側に設けた爪車、この爪車に係合して回
    転軸の正転を阻止するロック爪、及びこロック爪に枢着
    されてこの爪を前記爪車に対し係脱せしめる係脱用シリ
    ンダからなる正転阻止手段と、掛合回転体の回転軸の他
    端側に設けた爪車、この爪車に係合して回転軸の逆転を
    阻止するロック爪、及びこのロック爪に枢着されてこロ
    ック爪を前記爪車に対し係脱せしめる係脱用シリンダか
    らなる逆転阻止手段とによって構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の杭打ち機。
  3. 【請求項3】リーダに上昇用及び下降用の一対のラック
    部材を並設すると共に、前記副昇降フレームロック機構
    を上昇用ロック機構と下降用ロック機構とで構成し、上
    昇用ロック機構は、上昇用ラック部材と掛合する上昇用
    掛合爪及びこの掛合爪を上昇用ラック部材に対し係脱せ
    しめる上昇用係脱駆動シリンダからなり、下降用ロック
    機構は、下降用ラック部材と掛合する下降用掛合爪及び
    この掛合爪を下降用ラック部材に対し係脱せしめる下降
    用係脱駆動シリンダからなることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の杭打ち機。
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