JPH08193921A - 四輪駆動車の機械損失測定方法 - Google Patents
四輪駆動車の機械損失測定方法Info
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Abstract
確に測定する。 【構成】 ステップS1で試験車両の前輪r1を後輪r
2をシャシーダイナモメータの前輪ローラR1と後輪ロ
ーラR2上にそれぞれセットする。次に、惰行法によ
り、ステップS2で速度制御で加速する際に、惰行車速
毎に定常速度でダイナモ駆動力を前後輪で別々に測定す
る。この場合における前輪のダイナモ駆動力をML'F、
同じく後輪のダイナモ駆動力をML'Rとする。次に、各
惰行車速に対して、前輪のダイナモ駆動力ML'Fと、後
輪のダイナモ駆動力ML'Rをそれぞれ別々に測定する。
その後、ステップS3で惰行を開始し、ステップS4で
惰行を終了する。この惰行時間から、ステップS5によ
りメカロスMLを算出する。最後に、算出したメカロス
MLTLを、ステップS6で惰行車速毎の前後輪における
ダイナモ駆動力を各惰行車速毎に前輪のダイナモ駆動力
ML'Fと後輪のダイナモ駆動力ML'Rの比で分配する。
Description
ータを使用した四輪駆動車の機械損失測定方法に関する
ものである。
車重など)に使用されるシャシーダイナモメータは、車
両が実路上での走行に相当する実験を室内で容易に再現
性良く実施できることから、燃料消費計測試験、排気ガ
ス特性試験あるいは一般の高速、加減速ないし耐久試験
のような試験などに広く利用されている。この場合、シ
ャシーダイナモメータの利用にあたっては車両の走行抵
抗値をはじめ、管理しなければならない事項が多く、こ
の管理が不適当であると、満足なシミュレーションがで
きなくなる。この要因の一つに例えば走行抵抗値の設定
がある。そして、この走行抵抗値の設定時にはシャシー
ダイナモメータの暖機および機械損失(メカロス)が関
係するので、まず、シャシーダイナモメータの暖機運転
を行った後にメカロスの測定を行っていた。
WD車」と称する。)のブームであり、メーカーではシ
ャシーダイナモメータ上で可能な限り、路上と同一状態
になるように、高精度の再現性を望んでいる。ここで、
シャシーダイナモメータ上で路上と同一の走行状態にす
るためには、車両のタイヤ面に対して路上と同一の負荷
設定をすることが必要になる。
験車両を乗せた状態においては、すでにダイナモの機械
損失(以下MLPLと称する。)と車両のメカロス(ML
TL)があることから、シャシーダイナモメータの動力計
に表示される制動力は、路上で測定した制動力の値(R
L)から、このメカロスを差し引いた値となる。よっ
て、シャシーダイナモメータ上での試験を高精度で再現
するには、これらRL、MLPL、MLTLの値をいかに高
精度で測定するかが問題となる。
スMLPL、MLTLの値を測定する場合には、通常4WD
車はパートタイムのものが多いことから、例えば図3に
おいて、前輪ローラR1上に前輪r1を載置し、後輪ロ
ーラR2上に後輪r2を載置して、トランスファーTF
の部分で前輪r1と後輪r2とを切り離した状態で、前
輪のメカロスFMLTL、後輪のメカロスBMLTLを別々
に計測して、これらの計測値に基づいて前後輪にそれぞ
れ負荷設定をする構成としていた。
しては上記のように前後輪の切り離しができるパートタ
イムのものの他に、前後輪を切り離すことができないフ
ルタイムのものがある。そして、フルタイムの4WD車
の場合には車両の前後輪を切り離すことは不可能である
ため、車両をシャシーダイナモメータに乗せて、例えば
惰行法により上記のような測定した場合には、1回の測
定で車両のトータルのメカロスMLTLが求められる。し
かし、フルタイムの4WD車は前後輪を切り離すことが
できないため、車両の前輪のメカロスFMLTLと後輪の
メカロスBMLTLが別々に測定できない。このために、
車両のトータルのメカロスMLTLを50:50で再度前
後輪に分割入力して負荷設定するしか方法がなかった。
と後輪のメカロスBMLTLを負荷設定できなくなり、例
えばシャシーダイナモメータ上で路上の再現性の検証を
した時において、路上の走行抵抗とシャシーダイナモメ
ータ上の制動力との間に誤差が生じる原因となってしま
う。
ので、フルタイム4WD車における前輪のメカロスと後
輪のメカロスを正確に測定することができるようにする
とともに、シャシーダイナモメータ上で路上の再現性の
精度を向上させることができるようにした四輪駆動車の
機械損失測定方法を提供することを目的とする。
達成するために、第1発明は、シャシーダイナモメータ
による四輪駆動車の機械損失測定の際に速度制御で加速
する時に、惰行車速毎に定常速度で四輪駆動車の前輪と
後輪のダイナモ駆動力をそれぞれ測定するとともに、前
記測定したダイナモ駆動力と惰行時間から算出した機械
損失とから前記前輪と前記後輪の機械損失をそれぞれ算
出することを特徴とするものである。
械損失を四輪駆動車の前輪における前記測定したダイナ
モ駆動力と四輪駆動車の後輪における前記測定したダイ
ナモ駆動力の比で分配することで、前記前輪の機械損失
と前記後輪の機械損失をそれぞれ算出することを特徴と
するものである。
4WD車における前輪と後輪のメカロスを正確に測定し
て、シャシーダイナモメータ上で実路上における再現性
の精度を著しく向上させるようにするとともに、機械損
失操作手順の簡易化を図るようにした。
明する。図1はこの発明のメカロス測定方法に用いられ
るシャシーダイナモメータの制御ブロックの構成で、こ
の制御ブロックは、トルク/勾配抵抗設定器1、走行抵
抗設定器2、トルク制御装置3、電流制御部4、PAU
5、パルス発生器(PG)6、パルス整形器7、周波数
/電圧(F/V)変換器8、増幅器9、ロードセル10
および増幅器11、12から構成される。なお、PAU
5はシャシーダイナモメータを意味する。
たトルク/勾配抵抗値は偏差処理部Aのプラス入力端に
入力される。走行抵抗設定器2により設定された値RL
は、スイッチSWを介して偏差処理部Aのプラス入力端
に入力される。偏差処理部Aの偏差出力はトルク制御装
置3に入力される。ここで、トルク制御装置3には界磁
特性の補正が適宜なされ、トルク制御装置3の出力は電
流制御部4を介してPAU5に入力され、これによりP
AU5の制御が行われる。
パルス発生器6により検知される。ロードセル10によ
り検知された出力は、増幅器11および増幅器12を介
して加算処理部Bの第1加算入力端に入力される。この
第1加算入力端にはダイナモメータ(DY)の制動力も
入力される。加算処理部Bの第2加算入力端には走行抵
抗設定器2からの走行抵抗値Mが入力される。加算処理
部Bの出力は上記偏差処理部Aのマイナス入力端に入力
される。また、パルス発生器6の出力はパルス整形器7
により整形された後、周波数/電圧変換器8により電圧
変換されて走行抵抗設定器2に入力され、所定の制御が
なされる。
モメータのローラ制動力が加算入力される。加算処理部
Cにはまた、係数器14を介して微分回路13の出力が
加算入力され、加算出力としてローラ駆動力が送出され
る。ここで、微分回路13にはシャシーダイナモメータ
上の試験車の車速が入力される。そして、この微分出力
と試験車の加速度とが係数器14に入力される。係数器
14にはシャシーダイナモメータの機械慣性量が入力さ
れている。
ーダイナモメータを用いた、この発明によるフルタイム
4WD車のメカロスMLTLをそれぞれ正確に測定する方
法を図4のフローチャートを用いて説明する。まず図3
のように、試験車両の前輪r1を後輪r2をシャシーダ
イナモメータの前輪ローラR1と後輪ローラR2上にそ
れぞれセットする(ステップS1)。次に、惰行法によ
り、速度制御で加速する際に、惰行車速毎に定常速度で
ダイナモ駆動力を前後輪で別々に測定する(ステップS
2)。この場合における前輪のダイナモ駆動力をM
L'F、同じく後輪のダイナモ駆動力をML'Rとする。な
お、惰行法については、例えば、自動車技術のVol.
36,No.2,1982の第160頁〜第167頁の
「惰行法によるシャシーダイナモメータへのロード設定
法」に詳しく記載されている。
m/hから70km/hまでの10km/h毎の各惰行
車速に対して、前輪のダイナモ駆動力ML'Fと、後輪の
ダイナモ駆動力ML'Rをそれぞれ別々に測定する。な
お、この測定の際には同時に、ダイナモ駆動力の安定判
別を行う。このような安定判別は、例えば、5秒間の平
均駆動力をとって前回と今回の差が定格制動力の±0.
1%以内の場合には安定であると判別することで行う。
テップS4で惰行を終了する。このステップS3からス
テップS4までの惰行時間から、ステップS5によりメ
カロスMLを次式から算出する。
(9.8×3.6)}*{dV/dt} ここで、WFは固定慣性、WVは移動慣性、WOは試験
車空車重量、K2は回転部慣性係数、dVは惰行速度間
隔(図3の例では10km/h)、dtは惰行時間
(秒)である。
スMLTLを、ステップS6で惰行車速毎の前後輪におけ
るダイナモ駆動力を各惰行車速毎に前輪のダイナモ駆動
力ML'Fと後輪のダイナモ駆動力ML'Rの比で次式のよ
うに分配する。
L'F)/(ML'F+ML'R)} 後輪のメカロスBMLTL=ML×{(ML'R)/(M
L'F+ML'R)}
ビスカスカップリングやトルクスプリット方式などの機
構の如何に拘らず、フルタイム4WD車における前輪と
後輪のメカロスを正確に測定することが可能となる。そ
して、この結果、シャシーダイナモメータ上におけるフ
ルタイム4WD車の路上の再現性精度が高くなる。
シ−ダイナモメータの制御ブロックの構成例を示した説
明図。
明するための特性図。
した状態の説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】 シャシーダイナモメータによる四輪駆動
車の機械損失測定の際に速度制御で加速する時に、惰行
車速毎に定常速度で四輪駆動車の前輪と後輪のダイナモ
駆動力をそれぞれ測定するとともに、前記測定したダイ
ナモ駆動力と惰行時間から算出した機械損失とから前記
前輪と後輪の機械損失をそれぞれ算出することを特徴と
する四輪駆動車の機械損失測定方法。 - 【請求項2】 前記惰行時間から算出した機械損失を四
輪駆動車の前輪における測定したダイナモ駆動力と四輪
駆動車の後輪における測定したダイナモ駆動力の比で分
配することで、前記前輪の機械損失と前記後輪の機械損
失をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1記載の
四輪駆動車の機械損失測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00612095A JP3486996B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 四輪駆動車の機械損失測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00612095A JP3486996B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 四輪駆動車の機械損失測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193921A true JPH08193921A (ja) | 1996-07-30 |
JP3486996B2 JP3486996B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=11629658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00612095A Expired - Fee Related JP3486996B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 四輪駆動車の機械損失測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486996B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100419402C (zh) * | 2004-12-30 | 2008-09-17 | 比亚迪股份有限公司 | 汽车底盘测功机系统 |
JP2008224403A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Meidensha Corp | シャシーダイナモメータの走行抵抗制御装置 |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP00612095A patent/JP3486996B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100419402C (zh) * | 2004-12-30 | 2008-09-17 | 比亚迪股份有限公司 | 汽车底盘测功机系统 |
JP2008224403A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Meidensha Corp | シャシーダイナモメータの走行抵抗制御装置 |
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JP3486996B2 (ja) | 2004-01-13 |
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