JPH08193658A - Oリング - Google Patents

Oリング

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JPH08193658A
JPH08193658A JP374995A JP374995A JPH08193658A JP H08193658 A JPH08193658 A JP H08193658A JP 374995 A JP374995 A JP 374995A JP 374995 A JP374995 A JP 374995A JP H08193658 A JPH08193658 A JP H08193658A
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剛彦 野原
Jiro Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストが安く、摺動抵抗が小さく、シール性
能に優れたOリングを得る。 【構成】 Oリングの断面を、円形ではなく、きのこ
状、傘状、C字状、U字状、Y字状、十字状、倒T字
状、コ字状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給排気筒等のシール用
に用いられるOリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のOリングの断面は円形であって、
このOリングは内筒(管)は外筒(管)或いはスリーブ
等に設けたOリング溝内に収容されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
従来のOリングは断面円形であることから、次のような
欠点がある。
【0004】a.Oリング内又は外に筒を挿入する際、
摺動抵抗が大きい。そこで、従来はグリース等の潤滑材
を塗布しているが、この塗布に手間がかかり、また手先
が汚れ易く、作業性が悪い。
【0005】b.シール性能から見た時、その断面は必
ずしも円形でなくても十分な場合も多く、このような用
途においては、Oリング成形用材料が無駄である。特
に、Oリング材料に耐熱性ゴム、シリコーンゴム、フッ
ソ系ゴム等のような高価な材料を用いる場合、コストが
高くなる。
【0006】c.筒を挿入する場合は、前記のとおりグ
リース等を塗布することにより摺動抵抗を小さくできる
が、排気筒等の場合にはグリースは直ぐに乾燥してしま
うため、引き抜く場合には摺動抵抗が大きくなって引き
抜きにくくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するのが目的であって、その構成は次のとおりであ
る。 1.断面をきのこ状に形成して成るOリング。 2.断面を傘状に形成して成るOリング。 3.断面を上向きC字状に形成して成るOリング。 4.断面をC字状に形成して成るOリング。 5.断面を左向きC字状に形成して成るOリング。 6.断面を下向きC字状に形成して成るOリング。 7.断面をU字状に形成して成るOリング。 8.断面をY字状に形成して成るOリング。 9.断面を十字状に形成して成るOリング。 10.断面を倒T字状に形成して成るOリング。 11.断面をコ字状に形成して成るOリング。
【0008】
【作用】本発明に係るOリングの使用例は従来例と変わ
らない。但し、その断面がきのこ状、傘状、C字状、U
字状、Y字状、十字状、倒T字状、コ字状であることか
ら、内筒又は外筒に接触する部分は柔軟に変形する。こ
の結果、挿入する場合も、引き抜く場合も、摺動抵抗は
小さい。又、変形しながら内筒又は外筒と接触するた
め、接触面積は広く、また内外筒ともに通常は真円では
ないので、この変形にも良く追従し、気密性を確保す
る。
【0009】
【実施例】図1は給排気筒の接続部に本発明に係るOリ
ングを用いる場合の説明図である。この図1において、
1は外筒であって、この外筒1にはOリング収容溝(外
ビード)2が形成してあり、内筒3の挿入口4をこの外
筒1内に挿入し、この上にストップリング5を外挿する
ことにより外筒1と内筒3を固定するようになってい
る。6、6aは係合機構である。上記給排気筒の接続部
に挿入される本発明に係るOリングの実施例を図2〜図
35に示す。
【0010】図2〜図4は断面きのこ状のOリング7で
あって、このOリング7は図5に示すように、前記Oリ
ング収容溝2に装入されており、点線で示すように内管
3側の挿入口4が挿入されたとき、舌片7′によりシー
ルを行う。
【0011】図6〜図8は断面傘状のOリング7であっ
て、図9に示すように、前記Oリング収容溝2内に装入
されており、点線で示すように内管3側の挿入口4が挿
入されたとき、舌片7′でシールを行う。
【0012】図10〜図12は断面上向きC字状のOリ
ング7であって、図13に示すように、前記Oリング収
容溝2内に装入されており、点線で示すように内管3側
の挿入口4が挿入されたとき、内径7aでシールを行
う。
【0013】図14〜図16は断面左向きC字状のOリ
ング7であって、図17に示すように、前記Oリング収
容溝2内に装入されており、点線で示すように内管3側
の挿入口4が挿入されたとき、内径7aでシールを行
う。なお、この左向きのC字状Oリング7は、右向きの
C字状であってもよい。
【0014】図18〜図20は断面下向きC字状のOリ
ング7であって、図21に示すように、前記Oリング収
容溝2内に装入されており、点線で示すように内管3側
の挿入口4が挿入されたとき、舌片7′でシールを行
う。
【0015】図22〜図24は断面上向きU字状のOリ
ング7であって、図25に示すように、前記Oリング収
容溝2内に装入されており、点線で示すように内管3側
の挿入口4が挿入されたとき、内径7aでシールを行
う。
【0016】図26〜図28は断面Y字状のOリング7
であって、図29に示すように、前記Oリング収容溝2
内に装入されており、点線で示すように内管3側の挿入
口4が挿入されたとき、舌片7′でシールを行う。
【0017】図30〜図32は断面十字状のOリングで
あって、図33に示すように、前記Oリング収容溝2内
に装入されており、点線で示すように内管3側の挿入口
4が挿入されたとき、舌片7′でシールを行う。
【0018】図34は断面倒T字状のOリング7、図3
5はコ字状のOリング7であって、この2つのOリング
7は、内筒3の挿入口4側のOリング溝(内ビード)2
aに組み込まれ、舌片7′又は外径7b側に外筒1の内
面が接する。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように、Oリングの断面
を円形ではなく、不必要な部分の材料をできるだけ取り
除いた形としたことにより、次の効果を奏する。 a.断面円形でないため、変形しやすく、摺動抵抗も小
さくなるため、筒や管、軸等の出し入れが簡単であっ
て、従来のようにグリース等の潤滑材を塗布する必要が
ない。 b.Oリングの舌片又は内径は柔軟に変形するため、接
触面積が大きく、また、変形量が多い分、筒や管、軸等
が真円でない場合でも良く追従し、シール性能が向上す
る。 c.材料が少なくて済む分、コストの低下を図ることが
できる。 d.材料が少ない分、軽量化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOリングを用いて接合を行う給排
気筒の説明図。
【図2】断面きのこ状Oリングの説明図。
【図3】A−A′線断面図。
【図4】要部の拡大断面図。
【図5】シール状態の説明図。
【図6】断面傘状Oリングの説明図。
【図7】B−B′線断面図。
【図8】要部の拡大断面図。
【図9】シール状態の説明図。
【図10】断面上向きC字状Oリングの説明図。
【図11】C−C′線断面図。
【図12】要部の拡大断面図。
【図13】シール状態の説明図。
【図14】断面左向きC字状Oリングの説明図。
【図15】D−D′線断面図。
【図16】要部の拡大断面図。
【図17】シール状態の説明図。
【図18】断面下向きC字状Oリングの説明図。
【図19】E−E′線断面図。
【図20】要部の拡大断面図。
【図21】シール状態の説明図。
【図22】断面U字状Oリングの説明図。
【図23】F−F′線断面図。
【図24】要部の拡大断面図。
【図25】シール状態の説明図。
【図26】断面Y字状Oリングの説明図。
【図27】G−G′線断面図。
【図28】要部の拡大断面図。
【図29】シール状態の説明図。
【図30】断面十字状Oリングの説明図。
【図31】H−H′線断面図。
【図32】要部の拡大断面図。
【図33】シール状態の説明図。
【図34】断面倒T字状Oリングの説明図。
【図35】断面コ字状Oリングの説明図。
【符号の説明】
1 外筒 2 Oリング収容溝 3 内管 4 挿入口 5 ストップリング 6、6a 係合機構 7 Oリング 7′ 舌片 7a 内径 7b 外径

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面をきのこ状に形成して成るOリン
    グ。
  2. 【請求項2】 断面を傘状に形成して成るOリング。
  3. 【請求項3】 断面を上向きC字状に形成して成るOリ
    ング。
  4. 【請求項4】 断面をC字状に形成して成るOリング。
  5. 【請求項5】 断面を左向きC字状に形成して成るOリ
    ング。
  6. 【請求項6】 断面を下向きC字状に形成して成るOリ
    ング。
  7. 【請求項7】 断面をU字状に形成して成るOリング。
  8. 【請求項8】 断面をY字状に形成して成るOリング。
  9. 【請求項9】 断面を十字状に形成して成るOリング。
  10. 【請求項10】 断面を倒T字状に形成して成るOリン
    グ。
  11. 【請求項11】 断面をコ字状に形成して成るOリン
    グ。
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