JPH08191714A - 気密コンパクト容器 - Google Patents

気密コンパクト容器

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JPH08191714A
JPH08191714A JP445195A JP445195A JPH08191714A JP H08191714 A JPH08191714 A JP H08191714A JP 445195 A JP445195 A JP 445195A JP 445195 A JP445195 A JP 445195A JP H08191714 A JPH08191714 A JP H08191714A
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Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気密コンパクト容器の容器本体と蓋体との蝶
着部分の精度とは無関係に、化粧皿内の気密性を十分に
確保すると共に、組付け部品点数を削減する。 【構成】 中枠20を容器本体12に前後方向にスライ
ド可能とする。中枠20に一体に突設したプッシュボタ
ン22を、容器本体12の前端部の開口部12dから突
出する。中枠20と容器本体12との後端部間に、中枠
20を前方に付勢する板ばね24を配置する。蓋体16
のパッキン材26を、蓋体16の閉止状態で化粧皿18
のフランジ部18b上面に圧接する。中枠20の化粧皿
18周縁部に適宜間隔に設けた凹設部20eの内側に第
1係合突起30を突設する。蓋体16に第1係合突起3
0に係合可能な第2係合突起34を支柱32を介して形
成する。凹設部20eの前方側内側に、少なくとも第
1,第2係合突起30,34の係合が解除される距離L
を隔てて傾斜面36を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯容易に化粧料を収
納する気密コンパクト容器に関し、とりわけ、化粧皿を
収納する容器本体に蓋体が開閉自在に蝶着され、蓋体の
裏側に設けたパッキン材が化粧皿の周縁部上面に圧接さ
れるようになった気密コンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧料を携帯する際にコンパク
ト容器が用いられるが、このコンパクト容器は容器本体
内に設けられる中枠に化粧皿を形成し、この化粧皿内に
化粧料を収納すると共に、容器本体の後端部に開閉自在
に蝶着される蓋体を設け、この蓋体で容器本体上側を覆
うようになっている。そして、容器本体と蓋体との前端
部間に設けられるフック機構で蓋体の閉止状態が保持さ
れ、かつ、このフック機構を解除するためのプッシュボ
タンが容器本体の前端部から突出されるのが一般的な構
造となっている。
【0003】ところで、この種のコンパクト容器では化
粧皿の気密性を保持するために、例えば実公平6−25
85号公報に開示されるように蓋体の裏側にパッキン材
を設け、蓋体を閉止した際に前記パッキン材のシール部
分が化粧皿の周縁部上面に圧接されるようになってい
る。尚、かかる提案ではシール部分と並列して切欠かれ
たヒンジ溝が弾発力を発生するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の気密コンパクト容器にあっては、蓋体を閉止した
際にパッキン材が化粧皿の気密を保持するための保持力
(作用力)は、支点となる蓋体の蝶着部分と、力点とな
るフック機構の係合部分とで決定される。このため、前
記蝶着部分にガタ付きがあると、作用点となるシール部
分までの距離が著しく短いこともあって前記気密保持力
を十分に確保することができないため、この蝶着部分に
は高い組み付け精度が要求される。従って、組付け精度
を高く確保しなければならないことから組付け作業が煩
雑で組立性に劣り、結果的に高コストな製品となってし
まう。
【0005】また、前記フック機構を解除するためのプ
ッシュボタンを容器本体に対してスライド可能に独立し
て取付ける必要があり、このスライド部分の精度を確保
する必要があると共に、プッシュボタンにはスプリング
等の復帰手段を別途設ける必要があり、操作部分の部品
点数が大幅に増加すると共に、その組付け性が大幅に複
雑化することにより、製品の更なるコストアップが余儀
なくされてしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、容器本体と蓋体との蝶着部分の精度に関係なく化粧
皿内の気密性を十分に確保すると共に、組付け部品点数
を削減することができる気密コンパクト容器を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の気密コンパクト容器の第1の構成は、化粧
皿を設けた中枠を受容する容器本体と、該容器本体に開
閉自在に蝶着される蓋体とを備え、該蓋体の裏側に設け
たパッキン材が該蓋体の閉止状態で該化粧皿の周縁部上
面に圧接され、該化粧皿の内方を気密状態に保持するよ
うになった気密コンパクト容器において、該中枠を該容
器本体に対してスライド可能に配置すると共に、該中枠
から一体にプッシュボタンを突設して、該プッシュボタ
ンを該容器本体に形成した開口部に位置させ、かつ、こ
れら中枠と容器本体との間に該中枠を復帰方向に押圧す
る付勢手段を設け、該中枠に該化粧皿を取り囲んで適宜
間隔を隔てて複数の第1係合突起を設けると共に、該蓋
体の閉止状態で該第1係合突起にそれぞれ係合される複
数の第2係合突起を該蓋体に設け、かつ、これら中枠及
び蓋体の少なくともいずれか一方に、該中枠のスライド
で係合解除される該第1係合突起若しくは該第2係合突
起のいずれかを該蓋体の開放方向へ押圧する傾斜面を形
成したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の気密コンパクト容器の第2
の構成は、化粧皿を設けた中枠を受容する容器本体と、
該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、該蓋
体の裏側に設けたパッキン材が該蓋体の閉止状態で該化
粧皿の周縁部上面に圧接され、該化粧皿の内方を気密状
態に保持するようになった気密コンパクト容器におい
て、該中枠を該容器本体に対してスライド可能に配置す
ると共に、該中枠から一体にプッシュボタンを突設し
て、該プッシュボタンを該容器本体に形成した開口部に
位置させ、かつ、該中枠に該化粧皿を取り囲んで適宜間
隔を隔てて複数の第1係合突起を設けると共に、該蓋体
の閉止状態で該第1係合突起にそれぞれ係合される複数
の第2係合突起を該蓋体に設け、かつ、これら中枠及び
蓋体の少なくともいずれか一方に、該中枠のスライドで
係合解除される該第1係合突起若しくは該第2係合突起
のいずれかを該蓋体の開放方向へ押圧する傾斜面を形成
したことを特徴とする。
【0009】更に、本発明の気密コンパクト容器の第3
の構成は、化粧皿を設けた中枠を受容する容器本体と、
該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、該蓋
体の裏側に設けたパッキン材が該蓋体の閉止状態で該化
粧皿の周縁部上面に圧接され、該化粧皿の内方を気密状
態に保持するようになった気密コンパクト容器におい
て、該中枠を該容器本体に対してスライド可能に配置す
ると共に、該中枠から一体にプッシュボタンを突設し
て、該プッシュボタンを該容器本体に形成した開口部に
位置させ、かつ、これら中枠と容器本体との間に該中枠
を復帰方向に押圧する付勢手段を設け、該中枠に該化粧
皿を取り囲んで適宜間隔を隔てて複数の第1係合突起を
設けると共に、該蓋体の閉止状態で該第1係合突起にそ
れぞれ係合される複数の第2係合突起を該蓋体に設け、
これら第1,第2係合突起の係合長さを該中枠のスライ
ド量より短く設定したことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明の第1の構成に示す気
密コンパクト容器は、中枠をスライド可能として、この
中枠を、プッシュボタンを押圧することにより移動でき
るようになっており、蓋体の閉止時には前記中枠に設け
た第1係合突起に、蓋体に設けた第2係合突起が係合さ
れるようになっており、この閉止状態でパッキン材によ
り化粧皿の周縁部上面が密閉されて気密状態となる。こ
のとき、前記第1係合突起は中枠に化粧皿を取り囲んで
適宜間隔を隔てて複数が配置されるようになっているた
め、第1係合突起と第2係合突起との係合のみによって
専ら化粧皿の気密保持を行うことができる。従って、容
器本体と蓋体との蝶着部分の精度が化粧皿の密閉に影響
することはなく、この蝶着部分の構成および組付け作業
を簡単化することができる。ところで、前記蓋体の開放
は、中枠から一体に突設したプッシュボタンを押圧する
ことにより、この中枠が移動して第1,第2係合突起の
係合状態が解除されると共に、これら中枠及び蓋体の少
なくともいずれか一方に、中枠のスライドで係合解除さ
れる第1係合突起若しくは第2係合突起のいずれかを蓋
体の開放方向へ押圧する傾斜面を形成したので、係合を
解除した後にこの傾斜面と係合突起とで蓋体を若干押し
上げることができるため、蓋体の開動操作が容易にな
る。更に、移動した中枠はプッシュボタンから手を離す
ことにより付勢手段で自動的に復帰方向に移動し、この
復帰状態で第1係合突起が第2係合突起に対応した位置
となり、蓋体を閉止することにより第1,第2係合突起
が互いに係合される。
【0011】また、本発明の第2の構成に示す気密コン
パクト容器は、前記第1の構成と同様に中枠に設けた第
1係合突起と蓋体に設けた第2係合突起とが係合される
ことにより蓋体の閉止状態が保持され、前記第1係合突
起が化粧皿を取り囲んで複数配置されることにより、化
粧皿の気密状態が蝶番の精度とは無関係に、第1,第2
係合突起の係合状態で保持される。ところで、前記蓋体
の開放は、中枠から一体に突設したプッシュボタンを押
圧することにより、この中枠が移動して第1,第2係合
突起の係合状態が解除されると共に、これら中枠及び蓋
体の少なくともいずれか一方に、中枠のスライドで係合
解除される第1係合突起若しくは第2係合突起のいずれ
かを蓋体の開放方向へ押圧する傾斜面を形成したので、
係合を解除した後にこの傾斜面と係合突起とで蓋体を若
干押し上げることができるため、蓋体の開動操作が容易
になる。更に、蓋体を開放状態から閉止する際には、こ
の蓋体の閉動作によって係合突起で前記傾斜面を押圧し
て中枠を復帰方向に移動すると共に、この中枠の復帰状
態で第1,第2係合突起を互いに係合することができ
る。従って、前記プッシュボタンを中枠から一体に突設
したことと相俟って、中枠を復帰させるための付勢手段
を廃止することができるため、部品点数を更に削減する
ことができる。
【0012】更に、本発明の第3の構成に示す気密コン
パクト容器は、前記各構成と同様に蓋体の閉止時に係合
される第1,第2係合突起は、化粧皿を取り囲んで複数
配置されているため、化粧皿の気密状態が蝶番の精度と
は無関係に、第1,第2係合突起の係合状態で専ら保持
される。また、この構成では蓋体の閉止状態からプッシ
ュボタンを押圧して中枠を移動すると、第1,第2係合
突起の係合長さを中枠のスライド量より短く設定してあ
るため、これら第1,第2係合突起の係合状態が解除さ
れて蓋体を手動で開動することができる。そして、移動
した中枠はプッシュボタンの押圧を解除することによ
り、付勢手段で自動的に復帰方向に移動し、この状態で
蓋体を閉止することにより第2係合突起が第1係合突起
に係合される。従って、この構成にあっても蝶番の高精
度な組付け作業が要求されることはないとともに、部品
点数の削減を図って組付け作業の簡略化を図ることがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図8は本発明の気密コンパク
ト容器の第1実施例を示し、図1は蓋体を半開した状態
の斜視図、図2は蓋体を全開した状態の平面図、図3は
図2のA−A線断面図、図4は図3中B部分の拡大断面
図、図5は図2のC−C線に対応した蓋体の全閉状態の
拡大断面側面図、図6はプッシュボタンの押圧状態を示
す図5に対応する拡大断面側面図、図7は第1,第2係
合突起の係合状態を示す要部拡大断面図、図8は第1,
第2係合突起の解除状態を示す要部拡大断面図である。
【0014】即ち、本実施例の気密コンパクト容器10
は図1,図2に示すように、容器本体12と、この容器
本体12の後端部に蝶番14を介して蝶着される蓋体1
6とを備え、容器本体12には化粧皿18(図3参照)
を設けた中枠20が受容される。前記蝶番14は、容器
本体12の後端部中央に形成した凹部14aに、蓋体1
6の後端部中央に形成した凸部14bを嵌合して、これ
ら凹部14aと凸部14bとに跨がって両側部分から蝶
番ピン14cを挿入することにより構成される。
【0015】一方、前記容器本体12は周縁部に壁面1
2aを形成して、その内側部分に凹部12bが設けら
れ、この凹部12b内に前記中枠20が受容される。中
枠20は前記化粧皿18を嵌合する筒部20aが形成さ
れると共に、この筒部20aの上端部に前記容器本体1
2の凹部12bを覆うフランジ部20bが形成され、こ
のフランジ部20bの外周縁部が容器本体12の壁面1
2aの内周縁部上面に重合して載置されるようになって
いる。前記筒部20aの内側面にはダボ20cが突設さ
れると共に、前記化粧皿18の外側面には係合凹部18
aが形成され、この係合凹部18aがダボ20cに係合
されて化粧皿18の固定が行われる。また、前記化粧皿
18の上側周縁部にはフランジ部18bが形成され、こ
のフランジ部18bが前記筒部20aの上側周縁部を凹
設して形成した段部20dに嵌合されて、化粧皿18の
フランジ18bと中枠20のフランジ部20bの上面が
面一となっている。
【0016】前記中枠20の筒部20aと容器本体12
の壁面12aとの後側(図2中上方)間には所定の隙間
δが設けられると共に、前記フランジ部20bの両側部
分には、化粧皿18の周縁部に配置されるように前後に
計4箇所の凹設部20eが適宜間隔をもって形成され、
この凹設部20eの外側面が前記壁面12aの左右方向
内側に密接して相対移動可能に当接されることにより、
中枠20が容器本体12に対して前後方向にスライド可
能となっている。また、凹設部20eが壁面12aの左
右方向内側に当接される際、凹設部20eの下側から外
方に突設された突起部20fが、壁面12aに形成され
た前後溝12cに係合されて、中枠20が容器本体12
から抜脱されるのが防止される。
【0017】前記中枠20の前端部中央にはプッシュボ
タン22が一体に突設され、このプッシュボタン22が
前記壁面12aの前端部に切欠かれた開口部12dから
突出され、このプッシュボタン22を押圧することによ
り中枠20が後方に移動される。また、中枠20と容器
本体12との後端部間の前記間隙δ部分には付勢手段と
しての板ばね24が配置され、この板ばね24によって
中枠20は移動復帰方向つまり前方に付勢される。
【0018】一方、前記蓋体16の裏面16aには化粧
皿18の配置部分に対応してパッキン材26が取付けら
れ、このパッキン材26の周縁部に連続して形成される
凸条26aが、蓋体16の閉止状態で化粧皿18のフラ
ンジ部18b上面に圧接され、化粧皿18内部の気密が
保持されるようになっている。
【0019】ここで、本実施例では前記中枠20の凹設
部20eの化粧皿18側内側に第1係合突起30を突設
すると共に、蓋体16の裏面には前記第1係合突起30
に対応する位置に、凹設部20e内に嵌合可能な4本の
支柱32を突設し、それぞれの支柱32の先端部内側に
前記第1係合突起30に係合可能な第2係合突起34を
形成する。また、前記凹設部20eの前方側内側、つま
り中枠20の移動反対方向の内側に、後方に行くに従っ
て下方に傾斜する傾斜面36を形成する。傾斜面36は
図7に示すように、少なくとも第1,第2係合突起3
0,34の係合が解除される距離Lを隔てて形成され
る。尚、前記第1,第2係合突起30,34の係合部分
長さは、中枠20のスライド可能量より短く設定され
る。
【0020】以上の構成により本実施例の気密コンパク
ト容器10は、図2に示すように中枠20は自然状態で
は板ばね24により前方側に付勢されて、プッシュボタ
ン22が容器本体12の前端から突出された状態にあ
る。この状態で図1,図2に示すように開放状態にある
蓋体16を、図3,図5に示すように閉止することによ
り、蓋体16から突設する支柱32は中枠20の凹設部
20eに挿入され、第2係合突起34が第1係合突起3
0を乗り越えるように支柱32が拡開され、乗り越えた
時点で第2係合突起34は図4に示すように第1係合突
起30に係合される。このように第1,第2係合突起3
0,34が係合されることにより、蓋体16は閉止状態
が保持されると共に、パッキン材26の凸条26aが化
粧皿18のフランジ部18bに圧接されて、この化粧皿
18内部の気密性が保たれる。
【0021】次に、閉止状態にある前記蓋体16を開放
する際には、プッシュボタン22を押圧することにより
中枠20が後方に移動し、第1係合突起30は図7に示
す状態から前方に移動し、図8に示すように第2係合突
起34から離脱されて係合解除される。この状態で更に
中枠20が移動されることにより、第2係合突起34は
傾斜面36に押し上げられて蓋体16が若干開動され、
その後、蓋体16は手動で押し開かれることになる。
【0022】ところで、前記蓋体16の閉止状態は前記
第1,第2係合突起30,34の係合で保持されるが、
第1係合突起30が化粧皿18の周縁部を取り囲むよう
に4箇所配置されているため、これら第1,第2係合突
起30,34の係合のみによってパッキン材26による
化粧皿18の気密性を保持することができる。従って、
蓋体16を容器本体12に開閉自在に取付ける蝶番14
に高い精度を要求する必要がなく、凹部14aと凸部1
4bとの嵌合精度とか、蝶番ピン14cの組み付け精度
に高精度を要求されることがなく、延いては、蝶番14
の組付け作業性を著しく向上することができる。
【0023】また、本実施例では前記プッシュボタン2
2が中枠20から一体に突設されるため、このプッシュ
ボタン22と中枠20とを一体成形により形成すること
ができ、部品点数の削減を達成することができる。
【0024】ところで、前記実施例では傾斜面36を第
1係合突起30から、第1,第2係合突起30,34の
係合を離脱するに必要な距離Lを離して形成したものを
開示したが、これに限ることなく図9,図10に示すよ
うに、傾斜面36を第1係合突起30の近傍に近付けて
形成することができる。この場合、中枠20の移動によ
って第1,第2係合突起30,34が係合解除される前
に、傾斜面36が第2係合突起34に当接される。そし
て、この当接した後に更に中枠20を強制的に移動する
ことにより、第2係合突起34は前記傾斜面36によっ
て上方への押し上げ力が作用し、この第2係合突起34
は支柱32を外方に拡開しつつ第1係合突起30を乗り
越えて、これら第1,第2係合突起30,34の係合が
解除される。
【0025】ところで、前記第1,第2係合突起30,
34の係合が解除された際、第2係合突起34が第1係
合突起30を乗り越えた際に、支柱32が内方に閉じら
れようとするばね力が作用して蓋体16は瞬発力をもっ
て大きく開動される。従って、最終的に手動で蓋体16
を開放するのが容易になる。
【0026】また、この実施例では前記傾斜面36が第
1係合突起30の近傍に形成されたことにより、蓋体1
6を閉止する際には第2係合突起34がこの傾斜面36
を下方に押圧して中枠20を強制的に前方に移動させ、
これら第1,第2係合突起30,34を係合させること
ができる。従って、この実施例では中枠20を前方に復
帰させるための板ばね24を設ける必要がなくなり、部
品点数の更なる削減を図ることができる。因に、この実
施例にあっては第1,第2係合突起30.34の係合部
分長さを、中枠20のスライド可能量より短く設定する
必要はない。
【0027】図11,図12は本発明の第2実施例を示
し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。尚、図11は蓋体を全開し
た状態の平面図、図12は図11のD−D線に対応した
蓋体の閉止状態の断面図である。
【0028】即ち、この実施例では中枠20に、化粧皿
18を収納する筒部20a以外にパフ等の小物入れ40
を並設したもので、蓋体16の裏面16aには化粧皿1
8を覆うパッキン材26と前記収納部40を覆うバニテ
ィミラー42とを並設してある。そして、蓋体16の閉
止時には前記パッキン材26の凸条26aがフランジ部
18b上面に圧接されて、前記実施例と同様に化粧皿1
8内部が気密保持される。
【0029】前記蓋体16は凹部14a,凸部14bお
よび蝶番ピン14cからなる蝶番14を介して容器本体
12の後端部に開閉自在に蝶着され、かつ、中枠20に
形成される凹設部20eは前記第1実施例と同様に化粧
皿18の周縁部の両側部分前後に4箇所形成される。そ
して、前記蓋体16の裏側から突設した支柱32先端部
の第2係合突起34が、蓋体16の閉止状態で前記凹設
部20eに形成した第1係合突起30に係合される。ま
た、前記凹設部20eの前端部には、蓋体16の開放時
に第2係合突起34を上方に押し上げるための傾斜面3
6が形成される。
【0030】尚、この実施例にあっても前記中枠20は
容器本体12に対して前後方向にスライド可能になって
おり、それぞれの後端部間に板ばね24が配置されて、
中枠20を前方に付勢すると共に、中枠20の前端部中
央に一体に形成したプッシュボタン22が容器本体12
の開口部12dから突出される。また、前記第1,第2
係合突起30,34の係合部分長さを中枠20のスライ
ド可能量より短く設定してある。
【0031】従って、この実施例にあっても第1係合突
起30を化粧皿18の周縁部に複数箇所形成したことに
より、蓋体16を閉止した際にパッキン材26による化
粧皿18内部の密閉状態を、専ら前記第1,第2係合突
起30,34の係合で保持することができるため、蝶番
14の高精度な組付け精度を要求されることがないと共
に、プッシュボタン22が中枠20と一体成形できるこ
とにより、部品点数の削減を達成できる。
【0032】図13から図17は本発明の第3実施例を
示し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して
重複する説明を省略して述べる。尚、図13は蓋体を全
開した状態の斜視図、図14は蓋体を全開した状態の平
面図、図15は図14中E−E線に対応した蓋体の閉止
状態の断面図、図16は図14中F−F線に対応した蓋
体の閉止状態の断面図、図17は蓋体の開動初期状態を
示す図16に対応した断面図である。
【0033】即ち、この実施例にあっても図13,図1
4に示すように、蓋体16は蝶番14を介して開閉自在
に容器本体12に蝶着されると共に、前記第2実施例と
同様に中枠20には化粧皿18を収納する筒部20aと
小物入れ40が並設され、蓋体16の裏側にはパッキン
材26およびバニティミラー42が並設される。また、
前記中枠20の前端部中央にはプッシュボタン22が一
体成形されると共に、この中枠20と容器本体12の後
端部間に板ばね24が配置されている。
【0034】ここで、この実施例では前記筒部20aを
中枠20の一般上面から上方に突出させ、この突出した
壁面20gの外側面に第1係合突起30を突設するよう
になっている。尚、蓋体16の閉止時には前記パッキン
材26の凸条26aが、突出した筒部20aの上端面に
圧接されるようになっている。また、前記第1,第2係
合突起30,34の係合部分長さを中枠20のスライド
可能量より短く設定してある。
【0035】従って、この実施例では図15に示すよう
に蓋体16を閉止した状態では、前記各実施例と同様に
蓋体16の裏側に形成した支柱32先端部の第2係合突
起34が前記第1係合突起30に係合されており、図1
6の閉止状態から蓋体16を開放する際には、図17に
示すように中枠20に伴って第1係合突起30が移動し
て、第1,第2係合突起30,34の係合が解除され、
この解除状態で蓋体16を手動で開動する。次に、蓋体
16を閉止する際には、中枠20が板ばね24の付勢力
で前方に復帰されて第1,第2係合突起30,34が相
対する位置となっており、蓋体16の閉止力で第2係合
突起34が支柱32の変形を伴いつつ第1係合突起30
を乗り越えて係合される。
【0036】従って、この実施例にあっても前記各実施
例と同様に、化粧皿18の周縁部に4箇所設けられた第
1係合突起30と、これらに係合される第2係合突起3
4とによって、パッキン材26による化粧皿18の気密
保持を行うことができるため、蝶番14の高精度な組付
け精度を要求されることがないとともに、かつ、中枠2
0に一体化されるプッシュボタン22によって部品点数
の削減を可能とする。
【0037】図18から図22は本発明の第4実施例を
示し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して
重複する説明を省略して述べる。尚、図18は蓋体を全
開した状態の斜視図、図19は蓋体を全開した状態の平
面図、図20は図19中G−G線に対応した蓋体の閉止
状態の断面図、図21は図19中H−H線に対応した蓋
体の閉止状態の断面図、図22は蓋体の開動初期状態を
示す図21に対応した断面図である。
【0038】即ち、この実施例にあっても図18,図1
9に示すように、蓋体16は蝶番14を介して開閉自在
に容器本体12に蝶着されると共に、前記第2,第3実
施例と同様に中枠20には化粧皿18を収納する筒部2
0aと小物入れ40が並設され、蓋体16の裏側にはパ
ッキン材26およびバニティミラー42が並設される。
また、前記中枠20の前端部中央にはプッシュボタン2
2が一体成形されると共に、この中枠20と容器本体1
2の後端部間には図21,図22に示すように板ばね2
4が配置されている。更に、前記第3実施例と同様に前
記筒部20aを中枠20の一般上面から上方に突出さ
せ、この突出した壁面20gの外側面に第1係合突起3
0が突設される。
【0039】ここで、この実施例では蓋体16の裏側
に、パッキン材26の外周を囲繞して前記筒部20aの
突出部分外周に嵌合される立壁44を形成し、この立壁
44の内側に第2係合突起34を形成するようになって
いる。また、前記第1,第2係合突起30,34の係合
部分長さを中枠20のスライド可能量より短く設定して
ある。
【0040】従って、この実施例では図20に示すよう
に蓋体16を閉止した状態では、立壁44の内側の第2
係合突起34が筒部20aの外側の第1係合突起30に
係合されており、図21の閉止状態から蓋体16を開放
する際には、図22に示すように中枠20に伴って第1
係合突起30が移動して、第1,第2係合突起30,3
4の係合が解除され、この解除状態で蓋体16を手動で
開動する。次に、蓋体16を閉止する際には、中枠20
が板ばね24の付勢力で前方に復帰されて第1,第2係
合突起30,34が相対する位置となっており、蓋体1
6の閉止力で第2係合突起34が、立壁44および筒部
20a両者の撓み変形を伴いつつ第1係合突起30を乗
り越えて係合される。
【0041】従って、この実施例にあっても前記各実施
例と同様に、化粧皿18の周縁部に4箇所設けられた第
1係合突起30と第2係合突起34との係合によって、
パッキン材26による化粧皿18の気密保持を行うこと
ができるため、蝶番14の高精度な組付け精度を要求さ
れることがなく、かつ、中枠20に一体化されるプッシ
ュボタン22によって部品点数の削減を可能とする。
【0042】図23,図24は本発明の第5実施例を示
し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。尚、図23は蓋体を取り
除いた状態の平面図、図24は図23中I−I線に対応
する蓋体の閉止状態の断面図である。
【0043】即ち、この実施例にあっては図24に示す
ように、蓋体16は蝶番14を介して開閉自在に容器本
体12に蝶着されると共に、前記第1実施例と同様に中
枠20に化粧皿18を収納する筒部20aが形成され、
蓋体16の裏側にパッキン材26が取付けられる。ま
た、前記中枠20の前端部中央にはプッシュボタン22
が一体成形されると共に、この中枠20と容器本体12
の後端部間には図23,図24に示すように板ばね24
が配置されている。尚、前記筒部20aは第1実施例と
同様に中枠20の一般上面から突出されることなく、こ
の筒部20aの周縁部に形成した段部20dに化粧皿1
8のフランジ部18bが嵌合される。
【0044】ここで、この実施例では中枠20に形成さ
れる凹設部20eを化粧皿18の前後両側部に左右4箇
所形成し、これら凹設部20eの後方内側面に第1係合
突起30を形成してある。そして、蓋体16の裏側には
前記凹設部20eに対応する位置に支柱32を突設し、
この支柱32の先端部に第2係合突起34を形成してあ
る。尚、前記第2係合突起34は支柱32の後側に形成
されることになる。また、前記第1,第2係合突起3
0,34の係合部分長さを中枠20のスライド可能量よ
り短く設定してある。
【0045】従って、この実施例では図24に示すよう
に蓋体16を閉止した状態で、第1,第2係合突起3
0,34が係合されて、パッキン材26により化粧皿1
8内部の気密が保持される。そして、図24の閉止状態
から蓋体16を開放する際には、前記各実施例と同様に
プッシュボタン22を押圧して中枠20を後方移動する
ことにより、第1係合突起30が第2係合突起32から
離脱して係合解除され、この解除状態で蓋体16を手動
で開動する。次に、蓋体16を閉止する際には、中枠2
0が板ばね24の付勢力で前方に復帰されて第1,第2
係合突起30,34が相対する位置となっており、蓋体
16の閉止力で第2係合突起34が支柱32の前方への
撓みを伴いつつ第1係合突起30を乗り越えて係合され
る。
【0046】従って、この実施例にあっては第1係合突
起30が化粧皿18の前後両側部に左右4箇所形成され
るが、これら第1係合凸部30が化粧皿18の周縁部に
適宜間隔をもって複数配置される。このため、前記第1
係合凸部30に第2係合凸部34が係合された状態で、
前記各実施例と同様にパッキン材26による化粧皿18
の気密保持を専ら行うことができるため、蝶番14の高
精度な組付け精度を要求されることがないと共に、中枠
20に一体化されるプッシュボタン22によって部品点
数の削減を可能とする。
【0047】ところで、前記各実施例にあっては第1係
合突起30を化粧皿18の周縁部に4箇所設けた場合を
開示したが、これに限ることなくパッキン材26の圧接
状態を保持するに必要な数および位置に応じて設ければ
よい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す気密コンパクト容器にあっては、蓋体の閉止状態が
中枠に設けた第1係合突起と蓋体に設けた第2係合突起
との係合により保持でき、この蓋体閉止状態でパッキン
材による化粧皿内側の気密保持を行うようになってお
り、前記第1係合突起を、化粧皿を取り囲んで適宜間隔
を隔てて複数配置したため、化粧皿の密閉状態を第1,
第2係合突起の係合によって専ら保持することができ
る。従って、容器本体と蓋体との蝶着部分の精度が化粧
皿の密閉に影響することはなく、この蝶着部分の構成お
よび組付け作業を著しく簡単化することができる。ま
た、前記中枠の移動によって第1,第2係合突起が係合
解除されるが、この係合解除するためのプッシュボタン
を中枠から一体に突設したので、部品点数の削減を可能
とし、製品のコストダウンを図ることができる。更に、
これら中枠及び蓋体の少なくともいずれか一方に、中枠
のスライドで係合解除される第1係合突起若しくは第2
係合突起のいずれかを蓋体の開放方向へ押圧する傾斜面
を形成したので、係合を解除した後にこの傾斜面と係合
突起とで蓋体を若干押し上げることができ、その後の手
動による蓋体の開動操作が容易になる。更にまた、中枠
と容器本体との間に中枠を復帰方向に押圧する付勢手段
を設けたので、中枠はプッシュボタンの押圧力が解除さ
れると付勢手段により復帰移動して、第1係合突起が第
2係合突起に対応する位置に設定されるため、蓋体を閉
止する際の第1,第2係合突起の係合を簡単に行うこと
ができる。
【0049】また、本発明の請求項2の気密コンパクト
容器にあっては、前記請求項1の構成と同様に、中枠に
化粧皿を取り囲んで適宜間隔を隔てて設けた複数の第1
係合突起に、蓋体に設けた複数の第2係合突起が係合さ
れるようになっており、化粧皿の密閉状態をこれら第
1,第2係合突起の係合によって専ら保持することがで
きるため、この蝶着部分の構成および組付け作業を簡単
化することができる。また、プッシュボタンが中枠から
一体に形成されることにより、部品点数の削減をも可能
とする。さらに、これら中枠及び蓋体の少なくともいず
れか一方に、中枠のスライドで係合解除される第1係合
突起若しくは第2係合突起のいずれかを蓋体の開放方向
へ押圧する傾斜面を形成したので、プッシュボタンの押
圧によって係合を解除した後にこの傾斜面と係合突起と
で蓋体を若干押し上げることができるため、蓋体の開動
操作を容易にすることができる。更にまた、蓋体を開放
状態から閉止する際には、この蓋体の閉動作によって係
合突起で前記傾斜面を押圧して中枠を復帰方向に移動す
ると共に、この中枠の復帰状態で第1,第2係合突起を
互いに係合することができ、付勢手段を廃止して部品点
数を更に削減することができ、製品の更なるコストダウ
ンを図ることができる。
【0050】更に、本発明の請求項3に示す気密コンパ
クト容器は、前記請求項1,2の構成と同様に、中枠に
化粧皿を取り囲んで第1,第2係合突起の係合部が適宜
間隔をもって複数設けられるため、化粧皿の密閉状態を
これら第1,第2係合突起の係合によって専ら保持し
て、蝶着部分の構成および組付け作業を著しく簡単化す
ることができると共に、プッシュボタンを中枠から一体
に突設して部品点数の削減を可能とする。また、前記第
1,第2係合突起の係合長さを中枠のスライド量より短
く設定して、中枠の移動によってこれら第1,第2係合
突起の解除のみを行うようにしたので、係合突起を押し
上げる傾斜面を設ける必要がなく、その構成を単純化す
ることができる。更に、中枠と容器本体との間に設けた
付勢手段により、プッシュボタンの押圧力が解除される
と中枠を復帰させることができるため、蓋体を閉止する
際の第1,第2係合突起の係合を、蓋体の小さな閉止力
で簡単に行うことができるという各種優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す蓋体を半開した状態
の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す蓋体を全開した状態
の平面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図2のA−A線断面
図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す図3中B部分の拡大
断面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す図2のC−C線に対
応した蓋体の全閉状態の拡大断面側面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すプッシュボタンの押
圧状態の図5に対応する拡大断面側面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す第1,第2係合突起
の係合状態の要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す第1,第2係合突起
の解除状態の要部拡大断面図である。
【図9】本発明の第1実施例の他の実施例を示す第1,
第2係合突起の係合状態の要部拡大断面図である。
【図10】本発明の第1実施例の他の実施例を示す第
1,第2係合突起の解除状態の要部拡大断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す蓋体を全開した状
態の平面図である。
【図12】本発明の第2実施例を示す図11のD−D線
に対応した蓋体の閉止状態の断面図である。
【図13】本発明の第3実施例を示す蓋体を全開した状
態の斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例を示す蓋体を全開した状
態の平面図である。
【図15】本発明の第3実施例を示す図14中E−E線
に対応した蓋体の閉止状態の断面図である。
【図16】本発明の第3実施例を示す図14中F−F線
に対応した蓋体の閉止状態の断面図である。
【図17】本発明の第3実施例を示す蓋体の開動初期状
態の図16に対応した断面図である。
【図18】本発明の第4実施例を示す蓋体を全開した状
態の斜視図である。
【図19】本発明の第4実施例を示す蓋体を全開した状
態の平面図である。
【図20】本発明の第4実施例を示す図19中G−G線
に対応した蓋体の閉止状態の断面図である。
【図21】本発明の第4実施例を示す図19中H−H線
に対応した蓋体の閉止状態の断面図である。
【図22】本発明の第4実施例を示す蓋体の開動初期状
態の図21に対応した断面図である。
【図23】本発明の第5実施例を示す蓋体を取り除いた
状態の平面図である。
【図24】本発明の第6実施例を示す図23中I−I線
に対応する蓋体の閉止状態の断面図である。
【符号の説明】
10 気密コンパクト容器 12 容器本体 14 蝶番 16 蓋体 18 化粧皿 20 中枠 20e 凹設部 22 プッシュボタン 24 板ばね(付勢手段) 26 パッキン材 30 第1係合突起 34 第2係合突起 36 傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧皿を設けた中枠を受容する容器本体
    と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、
    該蓋体の裏側に設けたパッキン材が該蓋体の閉止状態で
    該化粧皿の周縁部上面に圧接され、該化粧皿の内方を気
    密状態に保持するようになった気密コンパクト容器にお
    いて、 該中枠を該容器本体に対してスライド可能に配置すると
    共に、該中枠から一体にプッシュボタンを突設して、該
    プッシュボタンを該容器本体に形成した開口部に位置さ
    せ、かつ、これら中枠と容器本体との間に該中枠を復帰
    方向に押圧する付勢手段を設け、該中枠に該化粧皿を取
    り囲んで適宜間隔を隔てて複数の第1係合突起を設ける
    と共に、該蓋体の閉止状態で該第1係合突起にそれぞれ
    係合される複数の第2係合突起を該蓋体に設け、かつ、
    これら中枠及び蓋体の少なくともいずれか一方に、該中
    枠のスライドで係合解除される該第1係合突起若しくは
    該第2係合突起のいずれかを該蓋体の開放方向へ押圧す
    る傾斜面を形成したことを特徴とする気密コンパクト容
    器。
  2. 【請求項2】 化粧皿を設けた中枠を受容する容器本体
    と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、
    該蓋体の裏側に設けたパッキン材が該蓋体の閉止状態で
    該化粧皿の周縁部上面に圧接され、該化粧皿の内方を気
    密状態に保持するようになった気密コンパクト容器にお
    いて、 該中枠を該容器本体に対してスライド可能に配置すると
    共に、該中枠から一体にプッシュボタンを突設して、該
    プッシュボタンを該容器本体に形成した開口部に位置さ
    せ、かつ、該中枠に該化粧皿を取り囲んで適宜間隔を隔
    てて複数の第1係合突起を設けると共に、該蓋体の閉止
    状態で該第1係合突起にそれぞれ係合される複数の第2
    係合突起を該蓋体に設け、かつ、これら中枠及び蓋体の
    少なくともいずれか一方に、該中枠のスライドで係合解
    除される該第1係合突起若しくは該第2係合突起のいず
    れかを該蓋体の開放方向へ押圧する傾斜面を形成したこ
    とを特徴とする気密コンパクト容器。
  3. 【請求項3】 化粧皿を設けた中枠を受容する容器本体
    と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、
    該蓋体の裏側に設けたパッキン材が該蓋体の閉止状態で
    該化粧皿の周縁部上面に圧接され、該化粧皿の内方を気
    密状態に保持するようになった気密コンパクト容器にお
    いて、 該中枠を該容器本体に対してスライド可能に配置すると
    共に、該中枠から一体にプッシュボタンを突設して、該
    プッシュボタンを該容器本体に形成した開口部に位置さ
    せ、かつ、これら中枠と容器本体との間に該中枠を復帰
    方向に押圧する付勢手段を設け、該中枠に該化粧皿を取
    り囲んで適宜間隔を隔てて複数の第1係合突起を設ける
    と共に、該蓋体の閉止状態で該第1係合突起にそれぞれ
    係合される複数の第2係合突起を該蓋体に設け、これら
    第1,第2係合突起の係合長さを該中枠のスライド量よ
    り短く設定したことを特徴とする気密コンパクト容器。
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