JPH08191240A - リセット回路 - Google Patents
リセット回路Info
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- JPH08191240A JPH08191240A JP7001958A JP195895A JPH08191240A JP H08191240 A JPH08191240 A JP H08191240A JP 7001958 A JP7001958 A JP 7001958A JP 195895 A JP195895 A JP 195895A JP H08191240 A JPH08191240 A JP H08191240A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はI2 Lで構成したリセット回路に関
し、電源投入時のみにリセット信号を生成し、電源断時
にはリセット信号を生成しないリセット回路を実現する
ことを目的とする。 【構成】 抵抗R1 ,R2 ,トランジスタQ1 からなる
レベル検出回路は、電源電圧Vccが第2のレベル以上
で、ローレベルの検出信号を出力する。I2 Lのインバ
ータG11の一つの出力端子がI2 LのインバータG12の
入力端子に接続され、インバータG12の3つの出力端子
がインバータG11の入力端子に接続されて、RSフリッ
プフロップが構成されている。インバータG11,G12か
らなるRSフリップフロップは、電源オン時には、電源
電圧が第1のレベルに達してから第2のレベルに達する
までの間、Q出力端子より、ハイレベルのリセット信号
を生成し、電源オフ時にはリセット信号を生成しない。
し、電源投入時のみにリセット信号を生成し、電源断時
にはリセット信号を生成しないリセット回路を実現する
ことを目的とする。 【構成】 抵抗R1 ,R2 ,トランジスタQ1 からなる
レベル検出回路は、電源電圧Vccが第2のレベル以上
で、ローレベルの検出信号を出力する。I2 Lのインバ
ータG11の一つの出力端子がI2 LのインバータG12の
入力端子に接続され、インバータG12の3つの出力端子
がインバータG11の入力端子に接続されて、RSフリッ
プフロップが構成されている。インバータG11,G12か
らなるRSフリップフロップは、電源オン時には、電源
電圧が第1のレベルに達してから第2のレベルに達する
までの間、Q出力端子より、ハイレベルのリセット信号
を生成し、電源オフ時にはリセット信号を生成しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリセット回路に係り、特
に、電源投入時にディジタル回路をリセットするリセッ
ト信号を生成する、I2 Lで構成したリセット回路に関
する。
に、電源投入時にディジタル回路をリセットするリセッ
ト信号を生成する、I2 Lで構成したリセット回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は、I2 L(Integrated Injection
Logic) で構成した従来の一例のリセット回路の回路図
を示す。図6のリセット回路は、抵抗R1 ,R2 、及び
トランジスタQ1 からなるレベル検出回路1と、I2 L
のゲートG1 ,G2 から構成される。ゲートG1 ,G2
は、I2 Lのインバータである。
Logic) で構成した従来の一例のリセット回路の回路図
を示す。図6のリセット回路は、抵抗R1 ,R2 、及び
トランジスタQ1 からなるレベル検出回路1と、I2 L
のゲートG1 ,G2 から構成される。ゲートG1 ,G2
は、I2 Lのインバータである。
【0003】I2 Lのインバータは、図7に示すよう
に、PNP型のインジェクタ用トランジスタQA 、抵抗
RA 、NPN型のインバータ用トランジスタQB から構
成される。トランジスタQA のベースは接地され、エミ
ッタは抵抗RA を介して電源電圧Vccの電源端子に接続
されている。トランジスタQB のエミッタは接地され、
ベースはトランジスタQA のコレクタ及びインバータの
入力端子に接続されている。トランジスタQB は、マル
チコレクタとして夫々のコレクタから出力信号を取り出
すことができる。
に、PNP型のインジェクタ用トランジスタQA 、抵抗
RA 、NPN型のインバータ用トランジスタQB から構
成される。トランジスタQA のベースは接地され、エミ
ッタは抵抗RA を介して電源電圧Vccの電源端子に接続
されている。トランジスタQB のエミッタは接地され、
ベースはトランジスタQA のコレクタ及びインバータの
入力端子に接続されている。トランジスタQB は、マル
チコレクタとして夫々のコレクタから出力信号を取り出
すことができる。
【0004】インバータの入力端子がオープン又は0.
6V以上の高い電圧(ハイレベル(“H”))の場合
は、トランジスタQA から電流Iinj がトランジスタQ
B にベース電流として供給されて、トランジスタQB が
オンとなる。通常、トランジスタQB のコレクタ(イン
バータの出力端子)は、後段のI2 Lのゲート(インバ
ータ)の入力端子に接続されており、トランジスタQB
がオンのとき出力電圧は、ほぼ0Vのローレベル
(“L”)となる。
6V以上の高い電圧(ハイレベル(“H”))の場合
は、トランジスタQA から電流Iinj がトランジスタQ
B にベース電流として供給されて、トランジスタQB が
オンとなる。通常、トランジスタQB のコレクタ(イン
バータの出力端子)は、後段のI2 Lのゲート(インバ
ータ)の入力端子に接続されており、トランジスタQB
がオンのとき出力電圧は、ほぼ0Vのローレベル
(“L”)となる。
【0005】インバータの入力電圧が0V(ローレベル
(“L”))の場合は、トランジスタQB がオフとな
る。このとき、トランジスタQB のコレクタ(インバー
タの出力端子)が接続されている後段のI2 Lのゲート
の入力端子の電圧は、約0.6Vとなる。即ち、インバ
ータの出力電圧は約0.6Vの“H”となる。
(“L”))の場合は、トランジスタQB がオフとな
る。このとき、トランジスタQB のコレクタ(インバー
タの出力端子)が接続されている後段のI2 Lのゲート
の入力端子の電圧は、約0.6Vとなる。即ち、インバ
ータの出力電圧は約0.6Vの“H”となる。
【0006】次に、図6のリセット回路の動作について
説明する。図8は、電源オン時と電源オフ時に生成され
るリセットパルス説明図を示す。なお、ゲートG2 の出
力端子は、リセット信号を供給すべきI2 Lのインバー
タの入力端子に接続されているものとする。
説明する。図8は、電源オン時と電源オフ時に生成され
るリセットパルス説明図を示す。なお、ゲートG2 の出
力端子は、リセット信号を供給すべきI2 Lのインバー
タの入力端子に接続されているものとする。
【0007】先ず、電源オン時について考える。電源が
オンされると、電源電圧Vccは、図8の波形W1 に示す
ように時間とともに上昇してゆく。Vcc≒0.6Vに達
すると、ゲートG1 ,G2 とその他のゲートのインジェ
クタ用トランジスタQA の電流Iinj が流れ始める。こ
の時点では、トランジスタQ1 はオフのままである。
オンされると、電源電圧Vccは、図8の波形W1 に示す
ように時間とともに上昇してゆく。Vcc≒0.6Vに達
すると、ゲートG1 ,G2 とその他のゲートのインジェ
クタ用トランジスタQA の電流Iinj が流れ始める。こ
の時点では、トランジスタQ1 はオフのままである。
【0008】このとき、ゲートG1 の入力電圧が“H”
で出力電圧が“L”となり、ゲートG2 は、内部のトラ
ンジスタQB がオフで出力端子は“H”の状態となる。
ゲートG2 の出力端子は、後段のI2 Lのインバータの
入力端子に接続されているため、この後段のインバータ
のトランジスタQB がオンとなり、リセットパルスの
“H”の電圧は、約0.6Vとなる。
で出力電圧が“L”となり、ゲートG2 は、内部のトラ
ンジスタQB がオフで出力端子は“H”の状態となる。
ゲートG2 の出力端子は、後段のI2 Lのインバータの
入力端子に接続されているため、この後段のインバータ
のトランジスタQB がオンとなり、リセットパルスの
“H”の電圧は、約0.6Vとなる。
【0009】この後、電源電圧Vccは、更に上昇する
が、リセットパルスの“H”の電圧は、0.6Vを維持
する。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6Vに達すると、トランジスタQ1 がオン
となる。このとき、ゲートG1 の入力電圧が“L”で出
力電圧が“H”となり、ゲートG2 は、内部のトランジ
スタQB がオンで出力電圧は“L”のほぼ0Vとなる。
この後、電源電圧Vccは、規定電圧Vcc0 (例えば、9
V)まで上昇して一定値となる。
が、リセットパルスの“H”の電圧は、0.6Vを維持
する。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6Vに達すると、トランジスタQ1 がオン
となる。このとき、ゲートG1 の入力電圧が“L”で出
力電圧が“H”となり、ゲートG2 は、内部のトランジ
スタQB がオンで出力電圧は“L”のほぼ0Vとなる。
この後、電源電圧Vccは、規定電圧Vcc0 (例えば、9
V)まで上昇して一定値となる。
【0010】上記のように、電源オン時のリセットパル
スは、図8の波形W3 に示す方形波となる。次に、電源
オフ時について考える。電源がオフされると、電源電圧
Vccは、図8の波形W2 に示すように時間とともに下降
してゆく。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6Vに達すると、トランジスタQ1 がオフ
となる。このとき、ゲートG1 の入力電圧が“H”で出
力電圧が“L”となり、ゲートG2 の出力電圧は“H”
の約0.6Vとなる。
スは、図8の波形W3 に示す方形波となる。次に、電源
オフ時について考える。電源がオフされると、電源電圧
Vccは、図8の波形W2 に示すように時間とともに下降
してゆく。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6Vに達すると、トランジスタQ1 がオフ
となる。このとき、ゲートG1 の入力電圧が“H”で出
力電圧が“L”となり、ゲートG2 の出力電圧は“H”
の約0.6Vとなる。
【0011】この後、電源電圧Vccは、更に下降する
が、リセットパルスの“H”の電圧は、0.6Vを維持
する。電源電圧Vccが、Vcc≒0.6Vまで下降する
と、ゲートG1 ,G2 とその他のゲートのインジェクタ
用トランジスタQA の電流Iinj が0となり、各ゲート
のトランジスタQB はオフとなる。このため、ゲートG
2 の出力電圧は、“L”の0Vとなる。
が、リセットパルスの“H”の電圧は、0.6Vを維持
する。電源電圧Vccが、Vcc≒0.6Vまで下降する
と、ゲートG1 ,G2 とその他のゲートのインジェクタ
用トランジスタQA の電流Iinj が0となり、各ゲート
のトランジスタQB はオフとなる。このため、ゲートG
2 の出力電圧は、“L”の0Vとなる。
【0012】上記のように、電源オフ時のリセットパル
スは、図8の波形W4 に示す方形波となる。図6のリセ
ット回路は、I2 Lで構成したディジタル回路中のフリ
ップフロップ等をリセットするためのリセット回路とし
て使用される。
スは、図8の波形W4 に示す方形波となる。図6のリセ
ット回路は、I2 Lで構成したディジタル回路中のフリ
ップフロップ等をリセットするためのリセット回路とし
て使用される。
【0013】例えば、ビデオ信号等を切り換えるアナロ
グスイッチ回路とI2 Lで構成したディジタル回路とを
同一チップ上に構成したビデオスイッチIC内のリセッ
ト回路に使用される。
グスイッチ回路とI2 Lで構成したディジタル回路とを
同一チップ上に構成したビデオスイッチIC内のリセッ
ト回路に使用される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル回路では、
電源オフ時にリセットが行われると不都合が生じる場合
がある。例えば、ディジタル回路内のフリップフロップ
の出力データにより、アナログ回路の状態を制御する回
路においては、電源オフ時にアナログ回路が完全に動作
停止する前にフリップフロップがリセットされると、ア
ナログ回路の状態が変化してアナログ回路からノイズが
発生する問題が生じる。
電源オフ時にリセットが行われると不都合が生じる場合
がある。例えば、ディジタル回路内のフリップフロップ
の出力データにより、アナログ回路の状態を制御する回
路においては、電源オフ時にアナログ回路が完全に動作
停止する前にフリップフロップがリセットされると、ア
ナログ回路の状態が変化してアナログ回路からノイズが
発生する問題が生じる。
【0015】図6の従来のリセット回路は、電源オフ時
にもリセット信号を生成するため、上記のような電源オ
フ時のリセットで不都合が生じる回路に適用すると問題
が生じる。例えば、前記ビデオスイッチIC内のリセッ
ト回路に使用した場合、電源オフ時にアナログスイッチ
の状態が切り換わって、ノイズが発生する問題が生じ
る。
にもリセット信号を生成するため、上記のような電源オ
フ時のリセットで不都合が生じる回路に適用すると問題
が生じる。例えば、前記ビデオスイッチIC内のリセッ
ト回路に使用した場合、電源オフ時にアナログスイッチ
の状態が切り換わって、ノイズが発生する問題が生じ
る。
【0016】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、電源投入時のみにリセット信号を生成し、電源断時
にはリセット信号を生成しないリセット回路を提供する
ことを目的とする。
で、電源投入時のみにリセット信号を生成し、電源断時
にはリセット信号を生成しないリセット回路を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電源
電圧が第2のレベル以上で、ローレベルの検出信号を出
力するレベル検出回路と、1又は2以上の出力端子を有
し、電源電圧が前記第2のレベルより低い第1のレベル
以上で動作するI2 L構成の第1のインバータ回路と、
入力端子が前記レベル検出回路の出力端子及び前記第1
のインバータ回路の出力端子の一つに接続され、1又は
2以上の出力端子のうち、ローレベル時の出力電流値が
前記入力端子に接続された第1のインバータ回路の出力
端子よりも大きい出力端子が前記第1のインバータ回路
の入力端子に接続されており、電源電圧が前記第1のレ
ベル以上で動作するI2 L構成の第2のインバータ回路
とを有し、前記第1のインバータ回路の出力端子又は第
2のインバータ回路の出力端子よりリセット信号を取り
出す構成とする。
電圧が第2のレベル以上で、ローレベルの検出信号を出
力するレベル検出回路と、1又は2以上の出力端子を有
し、電源電圧が前記第2のレベルより低い第1のレベル
以上で動作するI2 L構成の第1のインバータ回路と、
入力端子が前記レベル検出回路の出力端子及び前記第1
のインバータ回路の出力端子の一つに接続され、1又は
2以上の出力端子のうち、ローレベル時の出力電流値が
前記入力端子に接続された第1のインバータ回路の出力
端子よりも大きい出力端子が前記第1のインバータ回路
の入力端子に接続されており、電源電圧が前記第1のレ
ベル以上で動作するI2 L構成の第2のインバータ回路
とを有し、前記第1のインバータ回路の出力端子又は第
2のインバータ回路の出力端子よりリセット信号を取り
出す構成とする。
【0018】請求項2の発明は、請求項1のリセット回
路において、前記第1のインバータ回路は、ベースが接
地され、エミッタに所定値の抵抗を介して電源電圧が供
給され、電源電圧が第1のレベル以上でオンとなる第1
の電流注入用トランジスタと、ベースが入力端子及び前
記第1の電流注入用トランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが接地され、1又は2以上のコレクタを出
力端子とした第1の反転用トランジスタとからなり、前
記第2のインバータ回路は、ベースが接地され、エミッ
タに所定値の抵抗を介して電源電圧が供給され、電源電
圧が第1のレベル以上でオンとなる第2の電流注入用ト
ランジスタと、ベースが入力端子及び前記第2の電流注
入用トランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接
地され、2以上のコレクタを共通接続して前記第1のイ
ンバータ回路の入力端子に接続される出力端子とした第
2の反転用トランジスタとからなる構成とする。
路において、前記第1のインバータ回路は、ベースが接
地され、エミッタに所定値の抵抗を介して電源電圧が供
給され、電源電圧が第1のレベル以上でオンとなる第1
の電流注入用トランジスタと、ベースが入力端子及び前
記第1の電流注入用トランジスタのコレクタに接続さ
れ、エミッタが接地され、1又は2以上のコレクタを出
力端子とした第1の反転用トランジスタとからなり、前
記第2のインバータ回路は、ベースが接地され、エミッ
タに所定値の抵抗を介して電源電圧が供給され、電源電
圧が第1のレベル以上でオンとなる第2の電流注入用ト
ランジスタと、ベースが入力端子及び前記第2の電流注
入用トランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接
地され、2以上のコレクタを共通接続して前記第1のイ
ンバータ回路の入力端子に接続される出力端子とした第
2の反転用トランジスタとからなる構成とする。
【0019】
【作用】請求項1の発明では、第1及び第2のインバー
タ回路によりRSフリップフロップを構成している。ま
た、第2のインバータ回路の入力端子に接続された第1
のインバータ回路の出力端子よりも、第1のインバータ
回路の入力端子に接続された第2のインバータ回路の出
力端子の方が、ローレベル時の出力電流値が大きい。
タ回路によりRSフリップフロップを構成している。ま
た、第2のインバータ回路の入力端子に接続された第1
のインバータ回路の出力端子よりも、第1のインバータ
回路の入力端子に接続された第2のインバータ回路の出
力端子の方が、ローレベル時の出力電流値が大きい。
【0020】このため、電源投入時には、電源電圧が第
1のレベルに達した時点で、第1のインバータ回路の出
力電圧がハイレベルとなり、第2のインバータ回路の出
力電圧がローレベルとなり、第1のインバータ回路の出
力端子からは、ハイレベルのリセット信号が出力され
る。電源電圧が更に上昇して第2のレベルに達した時点
で、レベル検出回路のローレベルの検出信号が第2のイ
ンバータ回路の入力端子に供給されるため、第1のイン
バータ回路の出力電圧がローレベルとなり、第2のイン
バータ回路の出力電圧がハイレベルとなり、第1のイン
バータ回路の出力端子のハイレベルのリセット信号は出
力停止される。
1のレベルに達した時点で、第1のインバータ回路の出
力電圧がハイレベルとなり、第2のインバータ回路の出
力電圧がローレベルとなり、第1のインバータ回路の出
力端子からは、ハイレベルのリセット信号が出力され
る。電源電圧が更に上昇して第2のレベルに達した時点
で、レベル検出回路のローレベルの検出信号が第2のイ
ンバータ回路の入力端子に供給されるため、第1のイン
バータ回路の出力電圧がローレベルとなり、第2のイン
バータ回路の出力電圧がハイレベルとなり、第1のイン
バータ回路の出力端子のハイレベルのリセット信号は出
力停止される。
【0021】このようにして、電源投入時には、電源電
圧が第1のレベルに達してから第2のレベルに達するま
での間、リセット信号が生成される。電源断時には、電
源電圧が第2のレベルまで下降した時点で、レベル検出
回路のローレベルの検出信号がオフとなり、第2のイン
バータ回路の入力電圧はハイレベルとなる。しかし、第
1及び第2のインバータ回路によりRSフリップフロッ
プを構成しており、第2のインバータ回路の入力端子が
RSフリップフロップの負論理のリセット入力であるた
め、第1及び第2のインバータ回路の状態は変化しな
い。このため、第1のインバータ回路の出力電圧はロー
レベルを維持し、ハイレベルのリセット信号は出力され
ない。電源電圧が第1のレベルまで下降した時点でも、
第1及び第2のインバータ回路の状態は変化しない。
圧が第1のレベルに達してから第2のレベルに達するま
での間、リセット信号が生成される。電源断時には、電
源電圧が第2のレベルまで下降した時点で、レベル検出
回路のローレベルの検出信号がオフとなり、第2のイン
バータ回路の入力電圧はハイレベルとなる。しかし、第
1及び第2のインバータ回路によりRSフリップフロッ
プを構成しており、第2のインバータ回路の入力端子が
RSフリップフロップの負論理のリセット入力であるた
め、第1及び第2のインバータ回路の状態は変化しな
い。このため、第1のインバータ回路の出力電圧はロー
レベルを維持し、ハイレベルのリセット信号は出力され
ない。電源電圧が第1のレベルまで下降した時点でも、
第1及び第2のインバータ回路の状態は変化しない。
【0022】このように、請求項1の発明のリセット回
路は、電源投入時にのみリセット信号を生成し、電源断
時にはリセット信号を生成しない。請求項2の発明で
は、同一特性の第1及び第2の電流注入用トランジスタ
と同一特性の第1及び第2の反転用トランジスタを用
い、第1の反転用トランジスタのコレクタの一つを第2
のインバータ回路の入力端子に接続し、第2の反転用ト
ランジスタの複数のコレクタを共通接続して第1のイン
バータ回路の入力端子に接続した簡単な回路で、電源投
入時にリセット信号を生成する状態となるRSフリップ
フロップを構成できる。このため、電源投入時にのみリ
セット信号を生成するリセット回路を容易に構成するこ
とを可能とする。
路は、電源投入時にのみリセット信号を生成し、電源断
時にはリセット信号を生成しない。請求項2の発明で
は、同一特性の第1及び第2の電流注入用トランジスタ
と同一特性の第1及び第2の反転用トランジスタを用
い、第1の反転用トランジスタのコレクタの一つを第2
のインバータ回路の入力端子に接続し、第2の反転用ト
ランジスタの複数のコレクタを共通接続して第1のイン
バータ回路の入力端子に接続した簡単な回路で、電源投
入時にリセット信号を生成する状態となるRSフリップ
フロップを構成できる。このため、電源投入時にのみリ
セット信号を生成するリセット回路を容易に構成するこ
とを可能とする。
【0023】
【実施例】図1は本発明の一実施例のI2 Lで構成した
リセット回路の回路図を示す。図1において、図6と同
一構成部分には、同一符号を付し適宜説明を省略する。
図1のリセット回路は、抵抗R1 ,R2 及びトランジス
タQ1 からなるレベル検出回路1と、I2 LのゲートG
11(第1のインバータ回路)及びゲートG12(第2のイ
ンバータ回路)とから構成されている。
リセット回路の回路図を示す。図1において、図6と同
一構成部分には、同一符号を付し適宜説明を省略する。
図1のリセット回路は、抵抗R1 ,R2 及びトランジス
タQ1 からなるレベル検出回路1と、I2 LのゲートG
11(第1のインバータ回路)及びゲートG12(第2のイ
ンバータ回路)とから構成されている。
【0024】ゲートG11,G12は、I2 Lのインバータ
である。ゲートG12の3つの出力端子がゲートG11の入
力端子に接続され、ゲートG11の出力端子の一つがゲー
トG 11の入力端子に接続されており、ゲートG11,G12
によりRSフリップフロップ2が構成されている。
である。ゲートG12の3つの出力端子がゲートG11の入
力端子に接続され、ゲートG11の出力端子の一つがゲー
トG 11の入力端子に接続されており、ゲートG11,G12
によりRSフリップフロップ2が構成されている。
【0025】ゲートG11の入力端子がRSフリップフロ
ップ2の負論理のセット入力端子S*に相当し、ゲート
G12の入力端子が負論理のリセット入力端子R*に相当
し、ゲートG11の出力端子がQ出力端子に相当する。レ
ベル検出回路1のトランジスタQ1 のコレクタは、ゲー
トG12の入力端子に接続されている。“H”アクティブ
のリセット信号は、ゲートG11の一方の出力端子(Q出
力端子)から取り出され、I2 Lのゲート(インバー
タ)の入力端子に供給される。
ップ2の負論理のセット入力端子S*に相当し、ゲート
G12の入力端子が負論理のリセット入力端子R*に相当
し、ゲートG11の出力端子がQ出力端子に相当する。レ
ベル検出回路1のトランジスタQ1 のコレクタは、ゲー
トG12の入力端子に接続されている。“H”アクティブ
のリセット信号は、ゲートG11の一方の出力端子(Q出
力端子)から取り出され、I2 Lのゲート(インバー
タ)の入力端子に供給される。
【0026】図2は、図1のゲートG11,G12の内部を
トランジスタのレベルに展開した回路図を示す。ゲート
G11は、図7のインバータと同様の構成であり、インジ
ェクタ用トランジスタQA1(第1の電流注入用トランジ
スタ)、抵抗RA1、インバータ用トランジスタQB1(第
1の反転用トランジスタ)から構成される。ゲートG12
は、ゲートG11と同様に、インジェクタ用トランジスタ
QA2(第2の電流注入用トランジスタ)、抵抗RA2、イ
ンバータ用トランジスタQB2(第2の反転用トランジス
タ)から構成される。
トランジスタのレベルに展開した回路図を示す。ゲート
G11は、図7のインバータと同様の構成であり、インジ
ェクタ用トランジスタQA1(第1の電流注入用トランジ
スタ)、抵抗RA1、インバータ用トランジスタQB1(第
1の反転用トランジスタ)から構成される。ゲートG12
は、ゲートG11と同様に、インジェクタ用トランジスタ
QA2(第2の電流注入用トランジスタ)、抵抗RA2、イ
ンバータ用トランジスタQB2(第2の反転用トランジス
タ)から構成される。
【0027】トランジスタQB2の3つのコレクタ(ゲー
トG12の出力端子)は、共通接続されて、トランジスタ
QB1のベース(ゲートG11の入力端子)に接続されてい
る。トランジスタQB2のベース(ゲートG12の入力端
子)は、トランジスタQ1 のコレクタに接続されると共
に、トランジスタQB1のコレクタ(ゲートG11の出力端
子)の一方に接続されている。ハイレベルのリセット信
号は、トランジスタQ B1の他方のコレクタ(Q出力端
子)から取り出される。
トG12の出力端子)は、共通接続されて、トランジスタ
QB1のベース(ゲートG11の入力端子)に接続されてい
る。トランジスタQB2のベース(ゲートG12の入力端
子)は、トランジスタQ1 のコレクタに接続されると共
に、トランジスタQB1のコレクタ(ゲートG11の出力端
子)の一方に接続されている。ハイレベルのリセット信
号は、トランジスタQ B1の他方のコレクタ(Q出力端
子)から取り出される。
【0028】ゲートG11について考えると、ゲートG11
の入力端子がオープン又は0.6V以上の“H”の場合
は、トランジスタQA1から電流Iinj がトランジスタQ
B1にベース電流として供給されて、トランジスタQB1が
オンとなる。このとき、トランジスタQB1のコレクタ
(ゲートG11の出力端子)は、ほぼ0Vの“L”とな
る。
の入力端子がオープン又は0.6V以上の“H”の場合
は、トランジスタQA1から電流Iinj がトランジスタQ
B1にベース電流として供給されて、トランジスタQB1が
オンとなる。このとき、トランジスタQB1のコレクタ
(ゲートG11の出力端子)は、ほぼ0Vの“L”とな
る。
【0029】ゲートG11の入力電圧が0V(“L”)の
場合は、トランジスタQB1がオフとなる。このとき、ト
ランジスタQB1のコレクタ(ゲートG11の出力端子)
は、約0.6Vの“H”となる。ゲートG12も、ゲート
G11と同様にインバータとして動作する。
場合は、トランジスタQB1がオフとなる。このとき、ト
ランジスタQB1のコレクタ(ゲートG11の出力端子)
は、約0.6Vの“H”となる。ゲートG12も、ゲート
G11と同様にインバータとして動作する。
【0030】次に、図2のリセット回路の動作について
説明する。図3は、図2の回路で電源オン時と電源オフ
時に生成されるリセットパルス説明図を示す。なお、リ
セット回路のQ出力端子(ゲートG11の出力端子)は、
リセット信号を供給すべきI2 Lのインバータの入力端
子に接続されているものとする。
説明する。図3は、図2の回路で電源オン時と電源オフ
時に生成されるリセットパルス説明図を示す。なお、リ
セット回路のQ出力端子(ゲートG11の出力端子)は、
リセット信号を供給すべきI2 Lのインバータの入力端
子に接続されているものとする。
【0031】先ず、電源オン時について考える。電源が
オンされると、電源電圧Vccは、図3の波形W1 に示す
ように時間とともに上昇してゆく。Vcc≒0.6V(第
1のレベル)に達すると、ゲートG11,G12とその他の
ゲートのインジェクタ用トランジスタQA1,QA2等の電
流Iinj が流れ始める。この時点では、トランジスタQ
1 はオフのままである。
オンされると、電源電圧Vccは、図3の波形W1 に示す
ように時間とともに上昇してゆく。Vcc≒0.6V(第
1のレベル)に達すると、ゲートG11,G12とその他の
ゲートのインジェクタ用トランジスタQA1,QA2等の電
流Iinj が流れ始める。この時点では、トランジスタQ
1 はオフのままである。
【0032】このとき、RSフリップフロップ2を構成
するトランジスタQB1,QB2の状態は、後述するよう
に、トランジスタQB1がオフとなり、トランジスタQB2
がオンとなり、リセット回路のQ出力端子の電圧は、
“H”となる。以下に、Vcc≒0.6Vに達した時点
で、トランジスタQB1がオフで、トランジスタQB2がオ
ンの状態が、どのようにして決まるかについて説明す
る。
するトランジスタQB1,QB2の状態は、後述するよう
に、トランジスタQB1がオフとなり、トランジスタQB2
がオンとなり、リセット回路のQ出力端子の電圧は、
“H”となる。以下に、Vcc≒0.6Vに達した時点
で、トランジスタQB1がオフで、トランジスタQB2がオ
ンの状態が、どのようにして決まるかについて説明す
る。
【0033】電源オン後のトランジスタQB1,QB2 の
ベース電流とコレクタ電流を夫々i B1,iC1,iB2,i
C2とすると、トランジスタQA1のコレクタとトランジス
タQ B1のベースの接続点(点P1 )と、トランジスタQ
A2のコレクタとトランジスタQB2のベースの接続点(点
P2 )とにおいて、下記(1) ,(2) 式の関係が成立す
る。
ベース電流とコレクタ電流を夫々i B1,iC1,iB2,i
C2とすると、トランジスタQA1のコレクタとトランジス
タQ B1のベースの接続点(点P1 )と、トランジスタQ
A2のコレクタとトランジスタQB2のベースの接続点(点
P2 )とにおいて、下記(1) ,(2) 式の関係が成立す
る。
【0034】 点P1 : Iinj =iB1+iC2 (1) 点P2 : Iinj =iB2+iC1 (2) ここで、トランジスタQB1,QB2において、ベース電流
に対する一つのコレクタ電流の電流増幅率をβμ(I
inj )とする。
に対する一つのコレクタ電流の電流増幅率をβμ(I
inj )とする。
【0035】トランジスタQB2のベース(ゲートG12の
入力端子)には、トランジスタQB1のコレクタの一つが
接続されており、トランジスタQB1のベース(ゲートG
11の入力端子)には、トランジスタQB2の3つのコレク
タが接続されているため、下記(3) ,(4) 式が成立す
る。ここで、図2の例では、n=3である。
入力端子)には、トランジスタQB1のコレクタの一つが
接続されており、トランジスタQB1のベース(ゲートG
11の入力端子)には、トランジスタQB2の3つのコレク
タが接続されているため、下記(3) ,(4) 式が成立す
る。ここで、図2の例では、n=3である。
【0036】 iC1= βμ(Iinj )・iB1 (3) iC2=n・βμ(Iinj )・iB2 (4) 前記(1) ,(4) 式より、下記(5) 式が成立し、前記(2)
,(3) 式より、下記(6) 式が成立する。
,(3) 式より、下記(6) 式が成立する。
【0037】 Iinj =iB1+n・βμ(Iinj )・iB2 (5) Iinj =iB2+ βμ(Iinj )・iB1 (6) 前記(5) ,(6) 式より、下記(7) ,(8) 式が成立する。 iB1=(1−n・βμ(Iinj ))・Iinj /(1−n・βμ2 (Iinj )) (7) iB2=(1− βμ(Iinj ))・Iinj /(1−n・βμ2 (Iinj )) (8) 電源オンの後Vcc≒0.6Vに達した時点での、RSフ
リップフロップ2の初期状態(即ち、トランジスタ
QB1,QB2の何れがオンするか)は、電流Iinj に応じ
て変化するよるトランジスタQB1,QB2のベース電流i
B1,iB2の大小で決まる。
リップフロップ2の初期状態(即ち、トランジスタ
QB1,QB2の何れがオンするか)は、電流Iinj に応じ
て変化するよるトランジスタQB1,QB2のベース電流i
B1,iB2の大小で決まる。
【0038】図4は、Iinj とβμ(Iinj )の関係を
示し、図5は、Iinj とiB1,iB2の関係を示す。βμ
(Iinj )は、図4に示すように電流Iinj に対する依
存性を持っている。電源オン後、電源電圧Vccが上昇し
てVcc≒0.6Vに達する直前からIinjが0より増加
し、これに伴いβμ(Iinj )が増加する。
示し、図5は、Iinj とiB1,iB2の関係を示す。βμ
(Iinj )は、図4に示すように電流Iinj に対する依
存性を持っている。電源オン後、電源電圧Vccが上昇し
てVcc≒0.6Vに達する直前からIinjが0より増加
し、これに伴いβμ(Iinj )が増加する。
【0039】電源電圧Vccが規定電圧Vcc0 (例えば、
9V)に達したときのIinj0の値は、抵抗RA1,RA2に
より所定値に設定されている。Iinj =Iinj0のとき、
βμ(Iinj )=βμ(Iinj0)となる。例えば、I
inj0=5μA,βμ(Iinj0)=5に設定される。
9V)に達したときのIinj0の値は、抵抗RA1,RA2に
より所定値に設定されている。Iinj =Iinj0のとき、
βμ(Iinj )=βμ(Iinj0)となる。例えば、I
inj0=5μA,βμ(Iinj0)=5に設定される。
【0040】ここで、βμ(Iinj )=1/√nのとき
の、電流Iinj の値をIinj*とすると、前記(7) ,(8)
式より、図5に示すように、0<Iinj <Iinj*
で、常に、 iB2>iB1 となる。従って、Iinj がI
inj*に達するまでには、トランジスタQB2がオンでトラ
ンジスタQB1がオフとなり、RSフリップフロップ2の
状態が決定される。
の、電流Iinj の値をIinj*とすると、前記(7) ,(8)
式より、図5に示すように、0<Iinj <Iinj*
で、常に、 iB2>iB1 となる。従って、Iinj がI
inj*に達するまでには、トランジスタQB2がオンでトラ
ンジスタQB1がオフとなり、RSフリップフロップ2の
状態が決定される。
【0041】Iinj ≧Iinj*では、すでにトランジスタ
QB2が飽和し、トランジスタQB1が完全にオフであり、
iB2=Iinj ,iB1=0となるため、ゲートG11,G12
の入力電圧に変化がない限り、RSフリップフロップ2
の状態に変化は生じない。上記のように電源電圧Vcc≒
0.6Vに達した時点で、トランジスタQB1がオフで、
トランジスタQB2がオンとなり、リセット回路のQ出力
端子の電圧は、“H”となる。リセット回路のQ出力端
子は、リセットすべき後段のI2 Lのゲートの入力端子
に接続されており、“H”の電圧は、約0.6Vとな
る。
QB2が飽和し、トランジスタQB1が完全にオフであり、
iB2=Iinj ,iB1=0となるため、ゲートG11,G12
の入力電圧に変化がない限り、RSフリップフロップ2
の状態に変化は生じない。上記のように電源電圧Vcc≒
0.6Vに達した時点で、トランジスタQB1がオフで、
トランジスタQB2がオンとなり、リセット回路のQ出力
端子の電圧は、“H”となる。リセット回路のQ出力端
子は、リセットすべき後段のI2 Lのゲートの入力端子
に接続されており、“H”の電圧は、約0.6Vとな
る。
【0042】この後、電源電圧Vccは、更に上昇する
が、リセットパルスの“H”の電圧は、0.6Vを維持
する。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6V(第2のレベル)に達すると、レベル
検出回路1のトランジスタQ1 がオンとなり、ゲートG
12の入力端子(リセット端子R*)の電圧がほぼ0V
の“L”となる。このとき、トランジスタQB2がオンか
らオフになり、iC2=0となる。これにより、ゲートG
11のトランジスタQB1がオフからオンになり、リセット
回路のQ出力端子の電圧は、“H”から“L”のほぼ0
Vとなる。また同時に、iC1>0となる。
が、リセットパルスの“H”の電圧は、0.6Vを維持
する。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6V(第2のレベル)に達すると、レベル
検出回路1のトランジスタQ1 がオンとなり、ゲートG
12の入力端子(リセット端子R*)の電圧がほぼ0V
の“L”となる。このとき、トランジスタQB2がオンか
らオフになり、iC2=0となる。これにより、ゲートG
11のトランジスタQB1がオフからオンになり、リセット
回路のQ出力端子の電圧は、“H”から“L”のほぼ0
Vとなる。また同時に、iC1>0となる。
【0043】上記のように、電源オン時のリセットパル
スは、図3の波形W5 に示す方形波となる。次に、電源
オフ時について考える。電源がオフされると、電源電圧
Vccは、図3の波形W2 に示すように時間とともに下降
してゆく。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6Vに達すると、レベル検出回路1のトラ
ンジスタQ1 がオフとなる。しかし、トランジスタQB1
がオンであり、iC1=Iinjとなるため、トランジスタ
QB2はオフの状態を維持し、トランジスタQB1はオンの
状態を維持する。従って、Q出力端子の電圧は、“L”
のままである。
スは、図3の波形W5 に示す方形波となる。次に、電源
オフ時について考える。電源がオフされると、電源電圧
Vccは、図3の波形W2 に示すように時間とともに下降
してゆく。電源電圧Vccが、Vcc=((R1 +R2 )/
R2 )×0.6Vに達すると、レベル検出回路1のトラ
ンジスタQ1 がオフとなる。しかし、トランジスタQB1
がオンであり、iC1=Iinjとなるため、トランジスタ
QB2はオフの状態を維持し、トランジスタQB1はオンの
状態を維持する。従って、Q出力端子の電圧は、“L”
のままである。
【0044】電源電圧Vccが、更に、Vcc≒0.6Vま
で下降すると、ゲートG11,G12とその他のゲートのイ
ンジェクタ用トランジスタQA1,QA2等の電流Iinj が
0となり、各ゲートのインバータ用トランジスタQB1,
QB2等はオフとなる。この際、Q出力端子の電圧は、
“L”の状態を維持する。
で下降すると、ゲートG11,G12とその他のゲートのイ
ンジェクタ用トランジスタQA1,QA2等の電流Iinj が
0となり、各ゲートのインバータ用トランジスタQB1,
QB2等はオフとなる。この際、Q出力端子の電圧は、
“L”の状態を維持する。
【0045】このように、図2のリセット回路は、電源
オフ時には、リセットパルスを生成しない。上記のよう
に本実施例のリセット回路では、電源オン時にのみリセ
ットパルスを生成して、電源オフ時にはリセットパルス
を生成しない。このため、電源オフ時のリセットで不都
合が生じる回路に適用すると、不必要なリセットによる
ノイズ等が発生する問題を解消することができる。
オフ時には、リセットパルスを生成しない。上記のよう
に本実施例のリセット回路では、電源オン時にのみリセ
ットパルスを生成して、電源オフ時にはリセットパルス
を生成しない。このため、電源オフ時のリセットで不都
合が生じる回路に適用すると、不必要なリセットによる
ノイズ等が発生する問題を解消することができる。
【0046】例えば、ビデオ信号等を切り換えるアナロ
グスイッチ回路とI2 Lのディジタル回路とが同一チッ
プ上に構成されており、ディジタル回路内のフリップフ
ロップの出力データによりアナログスイッチ回路の状態
を制御するビデオスイッチICがある。なお、ディジタ
ル回路内のフリップフロップ等の各種回路は、I2 Lの
インバータを組み合わせて構成することができる。
グスイッチ回路とI2 Lのディジタル回路とが同一チッ
プ上に構成されており、ディジタル回路内のフリップフ
ロップの出力データによりアナログスイッチ回路の状態
を制御するビデオスイッチICがある。なお、ディジタ
ル回路内のフリップフロップ等の各種回路は、I2 Lの
インバータを組み合わせて構成することができる。
【0047】このようなビデオスイッチIC内のリセッ
ト回路に本実施例のリセット回路を使用した場合、電源
オン時には、正常にフリップフロップ等をリセットで
き、電源オフ時には、フリップフロップ等をリセットし
ないため、完全に動作停止するまでアナログスイッチ回
路の状態が切り換わることがなく、ノイズが発生する問
題を解消することができる。また、ビデオスイッチIC
のアナログスイッチ回路にて、ビデオ信号に加えて音声
信号の切り換えも行う構成の場合には、音声ノイズの発
生を防ぐこともできる。
ト回路に本実施例のリセット回路を使用した場合、電源
オン時には、正常にフリップフロップ等をリセットで
き、電源オフ時には、フリップフロップ等をリセットし
ないため、完全に動作停止するまでアナログスイッチ回
路の状態が切り換わることがなく、ノイズが発生する問
題を解消することができる。また、ビデオスイッチIC
のアナログスイッチ回路にて、ビデオ信号に加えて音声
信号の切り換えも行う構成の場合には、音声ノイズの発
生を防ぐこともできる。
【0048】なお、上記のようにディジタル回路内にフ
リップフロップを持つ、I2 Lのゲートを用いたビデオ
スイッチICとしては、1本のクロック線と1本のシリ
アルデータ線により外部より制御することができるI2
C(Inter IC) 制御方式のものがある。
リップフロップを持つ、I2 Lのゲートを用いたビデオ
スイッチICとしては、1本のクロック線と1本のシリ
アルデータ線により外部より制御することができるI2
C(Inter IC) 制御方式のものがある。
【0049】また、本実施例では、同一特性のインジェ
クタ用トランジスタQA1,QA2と同一特性のインバータ
用トランジスタQB1,QB2を用いて、インバータ用トラ
ンジスタQB1の一つのコレクタをインバータ用トランジ
スタQB2のベースに接続し、インバータ用トランジスタ
QB2の複数のコレクタをインバータ用トランジスタQ B1
のベースに共通接続した簡単な回路で、電源投入時にリ
セット信号を生成する状態となるRSフリップフロップ
2を構成することができる。このため、電源投入時のみ
リセット信号を生成するリセット回路を容易に構成する
ことができる。
クタ用トランジスタQA1,QA2と同一特性のインバータ
用トランジスタQB1,QB2を用いて、インバータ用トラ
ンジスタQB1の一つのコレクタをインバータ用トランジ
スタQB2のベースに接続し、インバータ用トランジスタ
QB2の複数のコレクタをインバータ用トランジスタQ B1
のベースに共通接続した簡単な回路で、電源投入時にリ
セット信号を生成する状態となるRSフリップフロップ
2を構成することができる。このため、電源投入時のみ
リセット信号を生成するリセット回路を容易に構成する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
電源投入時にのみリセット信号を生成し、電源断時には
リセット信号を生成しないため、電源断時のリセットで
不都合が生じる回路に適用した場合に、不必要なリセッ
トによるノイズ等が発生する問題を解消することができ
る。
電源投入時にのみリセット信号を生成し、電源断時には
リセット信号を生成しないため、電源断時のリセットで
不都合が生じる回路に適用した場合に、不必要なリセッ
トによるノイズ等が発生する問題を解消することができ
る。
【0051】請求項2の発明によれば、同一特性の第1
及び第2の電流注入用トランジスタと同一特性の第1及
び第2の反転用トランジスタ等からなる簡単な回路で、
電源投入時にリセット信号を生成する状態となるRSフ
リップフロップを構成することができるため、電源投入
時にのみリセット信号を生成するリセット回路を容易に
構成することができる。
及び第2の電流注入用トランジスタと同一特性の第1及
び第2の反転用トランジスタ等からなる簡単な回路で、
電源投入時にリセット信号を生成する状態となるRSフ
リップフロップを構成することができるため、電源投入
時にのみリセット信号を生成するリセット回路を容易に
構成することができる。
【図1】本発明の一実施例のI2 Lで構成したリセット
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図2】図1のゲートG11,G12の内部をトランジスタ
のレベルに展開した回路図である。
のレベルに展開した回路図である。
【図3】図2の回路で電源オン時と電源オフ時に生成さ
れるリセットパルスの説明図である。
れるリセットパルスの説明図である。
【図4】Iinj とβμ(Iinj )の関係を示す図であ
る。
る。
【図5】Iinj とiB1,iB2の関係を示図である。
【図6】I2 Lで構成した従来の一例のリセット回路の
回路図である。
回路図である。
【図7】I2 Lのインバータの回路図である。
【図8】図6の回路で電源オン時と電源オフ時に生成さ
れるリセットパルスの説明図である。
れるリセットパルスの説明図である。
1 レベル検出回路 2 RSフリップフロップ G11,G12 ゲート(インバータ) QA1,QA2 インジェクタ用トランジスタ QB1,QB2 インバータ用トランジスタ
Claims (2)
- 【請求項1】 電源電圧が第2のレベル以上で、ローレ
ベルの検出信号を出力するレベル検出回路と、 1又は2以上の出力端子を有し、電源電圧が前記第2の
レベルより低い第1のレベル以上で動作するI2 L構成
の第1のインバータ回路と、 入力端子が前記レベル検出回路の出力端子及び前記第1
のインバータ回路の出力端子の一つに接続され、1又は
2以上の出力端子のうち、ローレベル時の出力電流値が
前記入力端子に接続された第1のインバータ回路の出力
端子よりも大きい出力端子が前記第1のインバータ回路
の入力端子に接続されており、電源電圧が前記第1のレ
ベル以上で動作するI2 L構成の第2のインバータ回路
とを有し、 前記第1のインバータ回路の出力端子又は第2のインバ
ータ回路の出力端子よりリセット信号を取り出すことを
特徴とするリセット回路。 - 【請求項2】 前記第1のインバータ回路は、 ベースが接地され、エミッタに所定値の抵抗を介して電
源電圧が供給され、電源電圧が第1のレベル以上でオン
となる第1の電流注入用トランジスタと、ベースが入力
端子及び前記第1の電流注入用トランジスタのコレクタ
に接続され、エミッタが接地され、1又は2以上のコレ
クタを出力端子とした第1の反転用トランジスタとから
なり、 前記第2のインバータ回路は、 ベースが接地され、エミッタに所定値の抵抗を介して電
源電圧が供給され、電源電圧が第1のレベル以上でオン
となる第2の電流注入用トランジスタと、ベースが入力
端子及び前記第2の電流注入用トランジスタのコレクタ
に接続され、エミッタが接地され、2以上のコレクタを
共通接続して前記第1のインバータ回路の入力端子に接
続される出力端子とした第2の反転用トランジスタとか
らなることを特徴とする請求項1記載のリセット回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7001958A JPH08191240A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | リセット回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7001958A JPH08191240A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | リセット回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08191240A true JPH08191240A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11516110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7001958A Pending JPH08191240A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | リセット回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08191240A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004208303A (ja) * | 2002-12-23 | 2004-07-22 | Lg Phillips Lcd Co Ltd | タイミングコントローラ用リセット回路 |
DE102007016639B4 (de) * | 2007-04-05 | 2012-01-19 | Austriamicrosystems Ag | Oszillatoranordnung und Verfahren zum Bereitstellen eines Taktsignals |
-
1995
- 1995-01-10 JP JP7001958A patent/JPH08191240A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004208303A (ja) * | 2002-12-23 | 2004-07-22 | Lg Phillips Lcd Co Ltd | タイミングコントローラ用リセット回路 |
US7256778B1 (en) | 2002-12-23 | 2007-08-14 | Lg. Philips Lcd Co. Ltd. | Reset circuit for timing controller |
KR100891122B1 (ko) * | 2002-12-23 | 2009-04-06 | 엘지디스플레이 주식회사 | 전압유기 방지회로를 구비한 타이밍컨트롤러 리셋회로 |
US8009160B2 (en) | 2002-12-23 | 2011-08-30 | Lg Display Co. Ltd. | Circuit for timing controller |
DE102007016639B4 (de) * | 2007-04-05 | 2012-01-19 | Austriamicrosystems Ag | Oszillatoranordnung und Verfahren zum Bereitstellen eines Taktsignals |
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