JPH0819093B2 - 2,3−ジメチルインドリンの製造方法 - Google Patents
2,3−ジメチルインドリンの製造方法Info
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- JPH0819093B2 JPH0819093B2 JP62094910A JP9491087A JPH0819093B2 JP H0819093 B2 JPH0819093 B2 JP H0819093B2 JP 62094910 A JP62094910 A JP 62094910A JP 9491087 A JP9491087 A JP 9491087A JP H0819093 B2 JPH0819093 B2 JP H0819093B2
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- dimethylindoline
- acid
- reaction
- producing
- dimethylindole
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、2,3−ジメチルインドリンの製造方法に関
するものである。
するものである。
近年、2,3−ジメチルインドリンは医薬、農薬、感光
材料などの合成中間化合物として注目されてきている。
材料などの合成中間化合物として注目されてきている。
従来の技術 2,3−ジメチルインドールを接触還元して2,3−ジメチ
ルインドリンを得るには、銅クロマイト触媒を使用する
方法が知られている。(Bader,etal,J.Am.Chem.Soc.,8
3,3319,(1961)) この方法は、ジオキサン溶媒中20重量%もの銅クロマ
イト触媒を使用し、高圧の水素と反応温度も170℃前後
と高温が必要な上、副反応が多く、収率も73%と満足い
くものではない。
ルインドリンを得るには、銅クロマイト触媒を使用する
方法が知られている。(Bader,etal,J.Am.Chem.Soc.,8
3,3319,(1961)) この方法は、ジオキサン溶媒中20重量%もの銅クロマ
イト触媒を使用し、高圧の水素と反応温度も170℃前後
と高温が必要な上、副反応が多く、収率も73%と満足い
くものではない。
発明が解決すべき問題点 本発明は、2,3−ジメチルインドールを接触水素還元
して2,3−ジメチルインドリンを製造するに際して、前
記問題点を解決し工業的に容易に2,3−ジメチルインド
リンを製造する方法を提供するものである。
して2,3−ジメチルインドリンを製造するに際して、前
記問題点を解決し工業的に容易に2,3−ジメチルインド
リンを製造する方法を提供するものである。
問題点を解決する為の手段および作用 すなわち、本発明は2,3−ジメチルインドールを水素
還元して2,3−ジメチルインドリンを製造するに際し、
白金炭素触媒と酸の存在下に還元することを特徴とする
2,3−ジメチルインドリンの製造方法である。
還元して2,3−ジメチルインドリンを製造するに際し、
白金炭素触媒と酸の存在下に還元することを特徴とする
2,3−ジメチルインドリンの製造方法である。
本発明で使用される白金炭素触媒は、一般に市販され
ているものでよい。活性炭に担持される白金の重量範囲
は、2〜10重量%のものが好ましい。
ているものでよい。活性炭に担持される白金の重量範囲
は、2〜10重量%のものが好ましい。
本発明で使用される酸は、無機酸でも有機酸でも使用
できる。具体的に例示すれば、無機酸では過塩素酸、フ
ッ化ホウ素酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸などが使用で
き、有機酸では酢酸、プロピオン酸などが使用できる。
できる。具体的に例示すれば、無機酸では過塩素酸、フ
ッ化ホウ素酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸などが使用で
き、有機酸では酢酸、プロピオン酸などが使用できる。
本発明の方法は無溶媒でも溶媒中でも行われるが、使
用される溶媒としては、アルコール類、エステル類、エ
ーテル類、炭化水素類などの内から白金炭素触媒で水素
添加を受けない溶媒であれば何れでも使用可能である。
特にメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコールが本発明の方法には好適である。
用される溶媒としては、アルコール類、エステル類、エ
ーテル類、炭化水素類などの内から白金炭素触媒で水素
添加を受けない溶媒であれば何れでも使用可能である。
特にメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコールが本発明の方法には好適である。
次に、本発明を実施する際の水素還元条件について説
明する。まず白金炭素触媒の使用量は、原料のインドー
ルに対し1〜20重量%の範囲で使用すれば良く、好まし
くは3〜10重量%の使用が望ましい。酸の使用量は、原
料の2,3−ジメチルインドールに対して0.2〜5倍モル、
好ましくは0.5〜1.5倍モル使用される。反応水素圧力は
低圧で十分であり、常圧〜10kg/cm2での反応が2,3−ジ
メチルインドリンの選択生成率に良い結果を与える。反
応温度は常温〜150℃で行われるが、特に100℃以下の範
囲の温度で実施することが好ましい。反応温度が低すぎ
る場合には反応完結の所要時間がいたずらに長くかか
り、また反応温度が高すぎる場合には副反応が生起しや
すく、2,3−ジメチルインドリンの収率は低下する。
明する。まず白金炭素触媒の使用量は、原料のインドー
ルに対し1〜20重量%の範囲で使用すれば良く、好まし
くは3〜10重量%の使用が望ましい。酸の使用量は、原
料の2,3−ジメチルインドールに対して0.2〜5倍モル、
好ましくは0.5〜1.5倍モル使用される。反応水素圧力は
低圧で十分であり、常圧〜10kg/cm2での反応が2,3−ジ
メチルインドリンの選択生成率に良い結果を与える。反
応温度は常温〜150℃で行われるが、特に100℃以下の範
囲の温度で実施することが好ましい。反応温度が低すぎ
る場合には反応完結の所要時間がいたずらに長くかか
り、また反応温度が高すぎる場合には副反応が生起しや
すく、2,3−ジメチルインドリンの収率は低下する。
本発明の方法によって2,3−ジメチルインドールの水
素添加反応を行った場合、反応所要時間は1ないし6時
間を要する。そして水素吸収量が理論量となったところ
で反応を停止した場合、2,3−ジメチルインドリンの収
率は95%以上の高収率で得られる。その場合シス体とト
ランス体の比率は約6:4でシス体が多くなる。
素添加反応を行った場合、反応所要時間は1ないし6時
間を要する。そして水素吸収量が理論量となったところ
で反応を停止した場合、2,3−ジメチルインドリンの収
率は95%以上の高収率で得られる。その場合シス体とト
ランス体の比率は約6:4でシス体が多くなる。
副生成物としてはインドール環が完全に水添されたオ
クタヒドロインドール体が生成してくるが1%前後と少
ない。水素吸収量を理論量よりも多く吸収させた場合に
は、当然その生成量が多くなり、2,3−ジメチルインド
リンの収率は減少する。未反応のインドール体はほとん
ど残らないので回収等の操作は不用である。2,3−ジメ
チルインドリンは、蒸留によって容易に精製することが
できる。
クタヒドロインドール体が生成してくるが1%前後と少
ない。水素吸収量を理論量よりも多く吸収させた場合に
は、当然その生成量が多くなり、2,3−ジメチルインド
リンの収率は減少する。未反応のインドール体はほとん
ど残らないので回収等の操作は不用である。2,3−ジメ
チルインドリンは、蒸留によって容易に精製することが
できる。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 回転攪拌式500mlオートクレーブに2,3−ジメチルイン
ドール20g、メタノール200ml5%白金炭素触媒2.0gおよ
び70%過塩素酸水溶液40mlを入れ、密閉して水素置換
後、水素圧2〜4kg/cm2、反応温度50℃に保ちながら5
時間攪拌した。反応終了後冷却してから触媒を濾過し、
脱メタノール後トルエン100mlおよび5%苛性ソーダ水
溶液100mlを加え抽出した。反応液をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、2,3−ジメチルインドール0.4
%、trans−2,3−ジメチルインドリン37.6%、cis−2,3
−ジメチルインドリン58.7%、2,3−ジメチルオクタヒ
ドロインドール1.3%であった。トルエン層を減圧蒸留
して沸点96〜102℃/5mmHgの2,3−ジメチルインドリン1
8.6g(収率91.7%)を得た。
ドール20g、メタノール200ml5%白金炭素触媒2.0gおよ
び70%過塩素酸水溶液40mlを入れ、密閉して水素置換
後、水素圧2〜4kg/cm2、反応温度50℃に保ちながら5
時間攪拌した。反応終了後冷却してから触媒を濾過し、
脱メタノール後トルエン100mlおよび5%苛性ソーダ水
溶液100mlを加え抽出した。反応液をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、2,3−ジメチルインドール0.4
%、trans−2,3−ジメチルインドリン37.6%、cis−2,3
−ジメチルインドリン58.7%、2,3−ジメチルオクタヒ
ドロインドール1.3%であった。トルエン層を減圧蒸留
して沸点96〜102℃/5mmHgの2,3−ジメチルインドリン1
8.6g(収率91.7%)を得た。
実施例2 実施例1で70%過塩素酸水溶液の代わりに42%フッ化
ホウ素酸水溶液40mlを使用し、他の条件は実施例1と同
様にして常温で24時間反応した。反応終了液の分析結果
は、2,3−ジメチルインドール0.5%、trans−2,3−ジメ
チルインドリン28.0%、cis−2,3−ジメチルインドリン
70.9%、2,3−ジメチルオクタヒドロインドール0.2%で
あった。
ホウ素酸水溶液40mlを使用し、他の条件は実施例1と同
様にして常温で24時間反応した。反応終了液の分析結果
は、2,3−ジメチルインドール0.5%、trans−2,3−ジメ
チルインドリン28.0%、cis−2,3−ジメチルインドリン
70.9%、2,3−ジメチルオクタヒドロインドール0.2%で
あった。
実施例3 実施例1で70%過塩素酸水溶液の代わりに35%塩素水
溶液40mlを使用し、他の条件は実施例1と同様にして75
℃で10時間反応した。反応終了液の分析結果は、2,3−
ジメチルインドール0.7%、trans−2,3−ジメチルイン
ドリン35.7%、cis−2,3−ジメチルインドリン57.7%、
2,3−ジメチルオクタヒドロインドール4.9%であった。
溶液40mlを使用し、他の条件は実施例1と同様にして75
℃で10時間反応した。反応終了液の分析結果は、2,3−
ジメチルインドール0.7%、trans−2,3−ジメチルイン
ドリン35.7%、cis−2,3−ジメチルインドリン57.7%、
2,3−ジメチルオクタヒドロインドール4.9%であった。
発明の効果 本発明の方法により、2,3−ジメチルインドリンを工
業的に容易に、収率よく製造することが可能になった。
業的に容易に、収率よく製造することが可能になった。
Claims (1)
- 【請求項1】2,3−ジメチルインドールを水素還元して
2,3−ジメチルインドリンを製造するに際し、白金炭素
触媒と酸の存在下に還元することを特徴とする2,3−ジ
メチルインドリンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62094910A JPH0819093B2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 2,3−ジメチルインドリンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62094910A JPH0819093B2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 2,3−ジメチルインドリンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63264567A JPS63264567A (ja) | 1988-11-01 |
JPH0819093B2 true JPH0819093B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=14123165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62094910A Expired - Fee Related JPH0819093B2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 2,3−ジメチルインドリンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819093B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5965072A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-13 | Nippon Kayaku Co Ltd | インドリンまたはインドリン誘導体の製造方法 |
-
1987
- 1987-04-17 JP JP62094910A patent/JPH0819093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63264567A (ja) | 1988-11-01 |
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