JP2514002B2 - アルキルアリ―ルカルビノ―ルの製造方法 - Google Patents

アルキルアリ―ルカルビノ―ルの製造方法

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JP2514002B2 JP61173183A JP17318386A JP2514002B2 JP 2514002 B2 JP2514002 B2 JP 2514002B2 JP 61173183 A JP61173183 A JP 61173183A JP 17318386 A JP17318386 A JP 17318386A JP 2514002 B2 JP2514002 B2 JP 2514002B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアルキルアリールカルビノールの製造方法に
係る。
特に本発明は芳香族ケトンの水添してアルキルアリー
ルカルビノールを製造する方法に係る。
更に詳しくは、芳香族ケトンの水添する方法におい
て、ラネーニッケル触媒と有機アミン助触媒を併用する
ことを特徴とする芳香族ケトンの水添方法によるアルキ
ルアリールカルビノールの製造方法に係る。
(従来技術) および (発明が解決しようとする問題点) 芳香族ケトンの水添反応によるカルビノールの製造は
一般に脂肪族ケトンの水添反応と異なり、カルボニル基
ばかりでなく芳香環も反応にあずかり、さらに水素化生
成物のカルビノールはベンジルアルコール型の水酸基を
有する為引き続き水酸基の水素化分解を受けやすいので
複雑になる。
そこで適当な触媒と反応条件の選択により目的とする
生成物を得ることが通常行なわれている。
ラネーニッケル触媒を芳香族ケトンの水添に使用する
場合、例えばX.A.Domingnoyら(J.Org.Chem.261625(19
61))はラネーニッケル(W−6)を用いてエタノール
溶媒中でアセトフェノンを水添し,ほぼ100%の収率で
メチルフェニルカルビノールを得たと報告している。
しかしAdkinsらの提唱するラネーニッケル(W−6)
は実験室的に調整した非常に活性の高い触媒で工業的規
模での製造に用いるには不適である。
一方、微少量のアルカリ添加物によって反応速度の向
上が見られることが知られている[草野ら薬学研究 30
巻 261(昭和33年)]. このアルカリ添加物の効果は、反応速度の向上のみで
なく、ベンジルアルコール型水酸基の水素化分解を抑制
する効果もある。
例えばラネーニッケル触媒に酢酸ソーダを添加し比較
的温和な反応条件でメチルフエニルカルビノールが定量
的に生成することが報告されている[川研ファインケミ
カル(株)技術レポート「ラネ−触媒による水素化反
応」P42(1980)]. このアルカリ添加物としては酢酸ナトリウム等の有機
酸のアルカリ金属塩、の他アルカリ金属の水酸化物(例
えば水酸化ナトリウム,水酸化カリウム)でも一般的に
効果があるとされている[新実験化学講座 第15巻 酸
化と還元〔II〕P408ページ]。
しかし同じ塩基性物質である有機アミンについては、
一般に触媒毒となる場合も多く,その選択は慎重に行な
わねばならないし、実際芳香族ケトンのラネーニッケル
触媒による水添においての報告は見当らない。
しかしながら,有機酸のアルカリ金属塩あるいはアル
カリ金属の水酸化物は芳香族ケトンに対する溶解度が非
常に小さいのでメタノールやエタノール等の溶媒が必要
となる。
さらに,生成物を単離精製する後工程において溶媒の
分離回収を実施すると、缶液として残留する粗アルキル
アリールカルビノールから酢酸ナトリウム等の有機酸の
アルカリ金属塩あるいはアルカリ金属水酸化物が析出し
てくる。
これはアルキルアリールカルビノールに対しても酢酸
ナトリウム等の有機酸のアルカリ金属塩あるいはアルカ
リ金属水酸化物が小さな溶解度しかもたない為であり、
この析出塩の発生は引き続き行なわれるアルキルアリー
ルカルビノールの精留工程で多孔板塔の目づまり、又リ
ボイラー自身の汚れなどの不具合を生じる。
そこでこの析出物を除去する為に濾過、デカンテーシ
ョン等の操作を行なうことになるが、工業的規模での製
造においては工程が複雑になり好ましくない。
そこで本発明者は前述の問題を解決すべく検討を重
ね,ラネーニッケル触媒に助触媒としてピリジンあるい
はトリエチルアミンを添加して併用することでアルキル
アリールカルビノールの水素化分解等の副反応も少なく
芳香族ケトンの水添が迅速に進行することを見出し,本
発明を完成させた。
(発明の構成) すなわち、本発明は 一般式(1) (式中R′はC1〜C5までの直鎖あるいは分岐アルキル
基、C1〜C2の低級アルコキシ基を表わし、一方、R2はC1
〜C2の低級アルキル基を表わす)で表わされる芳香族ケ
トンを水添アルキルアリールカルビノールを製造する
際、圧力50Kg/cm2・G以上、温度100℃以上において、
ラネーニッケル触媒とトリメチルアミンまたはピリジン
助触媒を併用することを特徴とする芳香族ケトンの水添
によるアルキルアリールカルビノールの製造方法 である。
添加するピリジン,トリエチルアミンはいずれも常温
で液体の物質であり、析出問題を生ずることはあり得な
い。
又触媒毒としてのこれら有機アミンの作用は本発明の
実施上はほとんど問題にならない。
以下に本発明の実施条件について述べる。
原料となる芳香族ケトンは次のものが挙げられる。
アセトフェノン、4−メチルアセトフェノン、4−エ
チルアセトフェノン、4−イソブチルアセトフェノン、
4−メトキシアセトフェノン、4−ヒドロキシアセトフ
ェノン、プロピオフェノン、4−メチルプロピオフェノ
ン、4−エチルプロピオフェノン、4−ヒドロキシプロ
ピオフェノン等である。
溶媒は使用してもしなくても良いが、使用する場合に
はメタノール、エタノール等のアルコール類が好まし
く、芳香族ケトンに対して0.6重量部以下の使用量が好
ましい。
溶媒を使用しない場合はラネーニッケルの分散性が良
好でないので強い攪拌が必要であり,0.6重量部を超える
溶媒の使用は回収エネルギー,回収時間とも大きくなる
し何よりも製造能力が低下するので好ましくない. ラネーニッケル触媒の使用濃度は芳香族ケトンに対し
て2〜20重量%,好ましくは5〜10重量%であって、2
重量%より少量では反応速度が小さく,20重量%より多
量の触媒を使用すると生成したアルキルアリールカルビ
ノールの水素化分解反応が副生しやすくなる. ラネーニッケル触媒は工業的に市販されているものな
らばいずれのものでもよい。
塩基助触媒であるピリジンあるいはトリエチルアミン
は、ラネーニッケル触媒の0.2〜0.8重量部の範囲,好ま
しくは0.4〜0.6重量部の範囲でで用いるのがよい。
0.4重量部に満たない場合は助触媒効果が充分とは言
えず反応速度が小さい。
一方,0.6重量部を超える場合は触媒の寿命が短かくな
ることがある。
水添反応を行なう温度は、100℃〜200℃の範囲で実施
可能であるが、より好ましくは150〜180℃の温度が良
い。
それ以下では反応に要する時間が長くなり、反対に18
0℃を超える温度では芳香族ケトンの副反応、例えば芳
香核の水添アルキルアリールカルビノールの水素化分解
がより生じやすくなる。
水添圧力は50〜150KG/cm 2G.の範囲でよいが、更に好
ましくは70〜100KG/cm 2G.程度である。
低圧では反応速度が小さく、高圧では副反応の恐れと
同時に何よりも高圧に耐える製造設備が必要になる。
得られた反応粗液はラネーニッケル触媒を濾過により
分離除去し、次いで精留工程に導びかれる。
溶媒を使用した場合は生成物のアルキルアリールカル
ビノールの精留に先立って溶媒回収工程が必要である。
この工程及び精留工程いずれも通常の一般的な蒸留装
置を用いることで何ら問題なく実施することができる。
従って本発明の実施にあたっては何ら特殊な設備を必
要とせず従来からある一般の反応、精製装置を使用 することで容易に実施することができる。
以下に本発明を詳細に説明するため実施例を挙げて説
明する。
実施例−1 1Lの電磁攪拌器付オートクレーブに4−イソブチルア
セトフェノン200g メタノール100g,ピリジン10g,ラネ
ーニッケル20gを入れH2圧力70KG/cm 2G.温度140℃で4
時間攪拌しながら水添を行なった。
反応粗液をガスクロマトグラフィーで分析し4−イソ
ブチルアセトフェノンが検出されないことを確認した。
反応粗液よりラネーニッケルを吸引濾過により除去し
た後,常圧でロータリーエバポレーターを用いてメタノ
ールを留去した。
かくして215gの濃縮液が得られた。
この濃縮液を30段のガラス製の多孔板塔を用いて減圧
下(5Torr)還流比3で精留し,主留分(塔頂温度110.5
〜112℃)として176gのメチル(4−イソブチル)フェ
ニルカルビノールを得た。
純度 98.11 収率 87% 実施例−2 実施例−1と同じオートクレーブを用いて、アセトフ
ェノン200g,メタノール50g,トリエチルアミン15g,ラネ
ーニッケル30gを圧力70KG/cm 2G.,温度140℃で4時間
反応させた。
原料のアセトフェノンの95%がメチルフェノールカル
ビノールに転化していることがガスクロマトグラフィー
により判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 31/02 102 B01J 31/02 102X C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中R′はC1〜C5までの直鎖あるいは分岐アルキル
    基、C1〜C2の低級アルコキシ基を表わし、一方、R2はC1
    〜C2の低級アルキル基を表わす)で表わされる芳香族ケ
    トンを水添アルキルアリールカルビノールを製造する
    際、圧力50Kg/cm2・G以上、温度100℃以上において、
    ラネーニッケル触媒とトリメチルアミンまたはピリジン
    助触媒を併用することを特徴とする芳香族ケトンの水添
    によるアルキルアリールカルビノールの製造方法。
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Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
丹羽丹編代表「触媒工学講座6触媒反応(1)水素化」(昭40)地人書館P.351−353
多羅間公雄監修「反応別実用触媒」(昭45)化学工業社P.184−185
日本化学会編「新実験化学講座15酸化と還元▲II▼」(昭52)丸善(株)P.408−409

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