JPH08190836A - 複合操作型電気部品 - Google Patents

複合操作型電気部品

Info

Publication number
JPH08190836A
JPH08190836A JP72695A JP72695A JPH08190836A JP H08190836 A JPH08190836 A JP H08190836A JP 72695 A JP72695 A JP 72695A JP 72695 A JP72695 A JP 72695A JP H08190836 A JPH08190836 A JP H08190836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
plate
drive plate
operation type
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP72695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3296673B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Ashina
勝弘 芦名
Toru Azuma
透 我妻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP00072695A priority Critical patent/JP3296673B2/ja
Publication of JPH08190836A publication Critical patent/JPH08190836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3296673B2 publication Critical patent/JP3296673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄型化に好適な複合操作型電気部品を提案す
る。 【構成】 下ケース1に立設したガイド筒4につまみ回
転板16を回転かつ上下動可能に挿入し、該つまみ回転
板16の外周面に形成された凹溝29にスライダー35
を遊嵌し、このスライダー35を下ケース1の膨出部8
によって周方向に位置規制すると共に、該スライダー3
5を膨出部8内に固定したクリック用の板ばね34に弾
接させ、つまみ回転板16が上下動する時にスライダー
35を板ばね34に沿って上下動させることにより、つ
まみ回転板16を上昇位置または下降位置のいずれかに
保持させ、これら上下位置でつまみ回転板16をスライ
ダー35とスリップさせながら回転可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの回転軸を軸線方
向の異なる2位置でそれぞれ回転操作することにより、
ロータリスイッチやロータリボリューム等の互いに独立
した2組の回転型電気部品を選択的に動作させる複合操
作型電気部品に係り、特に、回転軸を各操作位置に保持
するためのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の複合操作型電気部品
の一例として、回路基板や摺動子受等の2組のロータリ
スイッチ用構成部品をスイッチブロックに内蔵し、この
スイッチブロックに1つの回転軸を挿通すると共に、こ
の回転軸の先端にロック機構を付設したものが提案され
ている。前記ロック機構は回転軸を軸線方向の前進位置
と後退位置とに保持するもので、ハート形のカム溝を有
するカム体と、回転軸の往復操作に連動してカム溝内を
トレースする駆動ピンと、回転軸を後退位置に付勢する
スプリング等で構成されている。
【0003】このように構成された複合操作型電気部品
において、オペレータが回転軸をスプリングのばね力に
抗して軸線方向に押し込むと、ロック機構の駆動ピンが
カム溝内をトレースすることにより、該回転軸が前進位
置と後退位置のいずれかの位置に保持され、例えば前進
位置で回転軸を回転操作することにより一方のロータリ
スイッチが動作され、後退位置で回転軸を回転操作する
ことにより他方のロータリスイッチが動作される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の複合操
作型電気部品にあっては、回転軸がロック機構によって
前進位置と後退位置のいずれかの位置に保持されるた
め、2種類のロータリスイッチを1つの回転軸で選択的
に動作させることができ、回転軸を操作する操作つまみ
等を操作パネル上の狭いスペースに配置することができ
る。しかしながら、カム体やスプリング等が内蔵された
ロック機構を回転軸の先端に付設する必要があるため、
複合操作型電気部品が回転軸の軸線方向に長くなり、薄
型化が妨げられるという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、薄型化に好適な複合
操作型電気部品を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、軸線方向に往復移動可能な回転軸と、こ
の回転軸の周囲に一体的に設けられた環状の駆動板と、
この駆動板を介しその軸線方向に所定間隔を存して対向
設置された一対の回路基板と、前記駆動板の外周部に回
転方向に対して摺動可能に嵌合されると共に、該駆動板
に連動して軸線方向に往復移動するスライダーと、この
スライダーに弾接して該スライダーと前記駆動板とを軸
線方向に離れた第1または第2の位置に選択的に保持す
るクリック用ばねとを備え、前記駆動板が第1の位置で
回転する時に一方の回路基板から第1の信号が出力さ
れ、前記駆動板が第2の位置で回転する時に他方の回路
基板から第2の信号が出力されるように構成した。ま
た、上記構成において、前記駆動板の外周面に凹溝を連
続的に形成し、この凹溝内に前記スライダーの一部を摺
動可能に嵌合した。さらに、上記構成において、前記両
回路基板にそれぞれロータ板を設置し、前記スライダー
が第1または第2の位置にある時に、前記駆動板の回転
が前記両ロータ板のいずれか一方に伝達されるように構
成した。
【0007】
【作用】回転軸をその軸線方向に沿って上昇または下降
すると、該回転軸と一体の駆動板に連結されたスライダ
ーがクリック用ばねからの弾性力を受けながら上下動
し、これら駆動板とスライダーはクリック感触を伴って
第1または第2の位置に保持される。この状態で回転軸
を回転操作すると、スライダーは回転方向へ移動規制さ
れているため、駆動板はスライダーとスリップしながら
回転し、例えば駆動板が第1の位置で回転する時に一方
の回路基板から第1の信号が出力され、駆動板が第2の
位置で回転する時に他方の回路基板から第2の信号が出
力される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る複合操作型ロータリ
スイッチの斜視図、図2は該ロータリスイッチのアップ
操作時の断面図、図3は該ロータリスイッチのダウン操
作時の断面図、図4は該ロータリスイッチに備えられる
下ケースの平面図、図5は図4のA−A線に沿う断面
図、図6は図1のロータリスイッチに備えられる上ケー
スの底面図、図7は図1のロータリスイッチに備えられ
る第1のロータ板の底面図、図8は該第1のロータ板の
平面図、図9は図1のロータリスイッチに備えられるつ
まみ回転板の平面図、図10は図9のB−B線に沿う断
面図、図11は図9のC−C線に沿う断面図、図12は
該つまみ回転板に備えられるスライド部材の保持構造を
示す分解斜視図、図13は該つまみ回転板のクリック機
構を示す分解斜視図である。
【0009】本実施例に係る複合操作型ロータリスイッ
チは例えば洗濯機の洗濯条件を設定するために用いられ
るもので、図中、1は上面を開口した有底状の下ケー
ス、2は中央孔2aを有する平板状の上ケースであり、
これら両ケース1,2でスイッチ本体3が形成されてい
る。下ケース1の外周面には複数のフック爪1aが突設
され、一方、上ケース2の周縁には複数の弾性片2bが
垂設されており、各弾性片2bをフック爪1aにスナッ
プインすることにより、両ケース1,2は一体化されて
いる。
【0010】図4と図5に示すように、前記下ケース1
の底面中央には円筒状のガイド筒4が立設され、該ガイ
ド筒4の上部は上ケース2の中央孔2aを挿通してスイ
ッチ本体3の外部に突出しており、ガイド筒4の下部に
は複数の切欠き4aが形成されている。また、下ケース
1の底面には環状のガイド突起5と環状のガイド溝6が
形成されており、これらガイド突起5とガイド溝6はガ
イド筒4を中心として同心円状に配置されている。さら
に、下ケース1の外周面にはばね受部7と一対の膨出部
8が突設されており、両膨出部8はガイド筒4を介して
180度の対向位置に設けられ、その入口に短寸のスト
ッパ部8aが形成されている。一方、前記ばね受部7に
形成された窪み7a内には弾性金属板をフォーミングし
たクリックばね9が保持されており、図1に示すよう
に、このクリックばね9はばね受部7に嵌合された蓋体
10によって脱落が防止されている。
【0011】図6に示すように、前記上ケース2の天面
にも下ケース1と同様の構成、すなわち、環状のガイド
突起11と環状のガイド溝12が形成されており、これ
らガイド突起11とガイド溝12は前記中央孔2aを中
心として同心円状に配置されている。また、上ケース2
の周縁にはばね受部13と一対の耳片14とが突設され
ており、前記膨出部8の上端はこれら耳片14によって
被覆され、各耳片14には膨出部8の入口に位置する短
寸のストッパ部14aが垂設されている。一方、前記ば
ね受部13には窪み13aが形成されており、窪み13
a内には弾性金属板をフォーミングしたクリックばね1
5が保持されている。
【0012】前記スイッチ本体3の内部には、前記ガイ
ド筒4に沿って回転かつ上下動可能なつまみ回転板16
と、該つまみ回転板16を挾んで対向する第1および第
2のロータ板17,18とがそれぞれ配設されている。
図7と図8に示すように、第1のロータ板17は中心孔
17aを有する円板状に形成され、外周縁に複数のクリ
ック溝17bが形成されている。また、第1のロータ板
17には複数の嵌合孔19が穿設されており、これら嵌
合孔19は中心孔17a中心とする仮想円上に配列され
ている。さらに、第1のロータ板17の上面には、内周
縁に複数の弾性爪17cと外周側に環状の突堤17dが
それぞれ突設されると共に、摺動子20が固定されてい
る。
【0013】前記上ケース2の底面には絶縁基板21が
固定されており、図示省略してあるが、この絶縁基板2
1の下面には同心円状に配列された複数の導電パターン
が形成されている。そして、第1のロータ板17の各弾
性爪17cを上ケース2のガイド突起11にスナップイ
ンすることにより、第1のロータ板17は上ケース2に
回転可能に連結され、これら第1のロータ板17と上ケ
ース2とで第1のスイッチ機構が構成されている。その
際、前記突堤17dはガイド溝12内に挿入され、第1
のロータ板17を上ケース2に対してスムーズに回転さ
せる案内手段として機能し、また、前記クリックばね1
5は第1のロータ板17の各クリック溝17bと係脱
し、第1のロータ板17の回転時にクリック感触を生起
させる。
【0014】前記第2のロータ板18は第1のロータ板
17と上下を逆にしただけで、基本的には同一構成とな
っており、該第2のロータ板18と前記下ケース1とで
第2のスイッチ機構が構成されている。すなわち、第2
のロータ板18には複数の嵌合孔22が穿設されると共
に、下ケース1のガイド突起5にスナップインされる弾
性爪と、ガイド溝6を摺動する環状の突堤、およびクリ
ックばね9に係脱するクリック溝とが設けられており、
また、第2のロータ板18の下面には摺動子23が固定
されている。一方、下ケース1の底面には絶縁基板24
が固定されており、この絶縁基板24の上面には摺動子
23と摺接する導電パターンが形成されている。
【0015】図9〜図11に示すように、前記つまみ回
転板16は中央に中空の回転軸25を有し、該回転軸2
5の外周面にリング状の駆動板26が一体成形されてい
る。回転軸25の内周面は前記下ケース1のガイド筒4
に外嵌されており、前述したように、つまみ回転板16
はガイド筒4に沿って回転かつ上下動可能に保持されて
いる。また、駆動板26には、上面に2つの保持孔27
と下面に2つの保持孔28が形成されると共に、外周面
に平面視リング状の凹溝29が形成されている。両保持
孔27と両保持孔28はそれぞれ回転軸25を介して1
80度の対向位置に配置されているが、両保持孔27を
結ぶ直線と両保持孔28を結ぶ直線とは直交している。
保持孔27にはスプリング30とスライド部材31が順
次挿入され、同様に保持孔28にはスプリング32とス
ライド部材33が順次挿入されており、スライド部材3
1はスプリング30のばね力を受けて駆動板26の上面
から突出し、スライド部材33はスプリング32のばね
力を受けて駆動板26の下面から突出している。各スラ
イド部材31,33は前記嵌合孔19,22が配列され
た仮想円上にあり、スライド部材31はつまみ回転板1
6の上昇位置でのみ嵌合孔19内に挿入され、これとは
逆に、スライド部材33はつまみ回転板16の下降位置
でのみ嵌合孔22内に挿入されるようになっており、こ
れらスライド部材31,33と嵌合孔19,22とで回
転力切換手段が構成されている。なお、各スライド部材
31,33をつまみ回転板16に保持する保持構造は全
て同じであるため、以下、その保持構造をスライド部材
31を例にとって説明し、スライド部材33側について
は説明を省略する。
【0016】図12に示すように、前記保持孔27は、
上端を開口する挿入部27aと、該挿入部27aに直交
し上端を閉鎖する収納部27bと、これら挿入部27a
と収納部27bの下端に連通する円筒部27cとからな
り、該円筒部27cの底面にはスプリング30の下端を
係止するばね受け突起27dが形成されている。一方、
スライド部材31はストッパ部31aとプランジャ部3
1bとからなり、該プランジャ部31bの上端に溝31
cが形成されている。そして、挿入部27aの上方から
スプリング30とスライド部材31のストッパ部31a
とを順次挿入した後、ドライバーの先端を溝31cに嵌
め込みながらプランジャ部31bをスプリング30のば
ね力に抗して押し込み、ストッパ部31aが円筒部27
c内に達した位置でプランジャ部31bを90度回転す
ると、ストッパ部31aはスプリング30のばね力を受
けて収納部27b内を上昇し、該収納部27bの上面に
当接する。これにより、スライド部材31は保持孔27
からの脱落が防止され、プランジャ部31bの上部が挿
入部27aから突出した状態に保持される。
【0017】前記下ケース1の両膨出部8内にはクリッ
ク用の板ばね34とスライダー35とが収納されてお
り、該板ばね34は膨出部8の底面と上ケース2の耳片
14によって挾持・固定されている。図13に示すよう
に、前記スライダー35は上下方向に延びるクリック板
36と水平方向に延びる摺動板37とからなり、両者は
滑性に優れた合成樹脂を用いて一体成形されている。ク
リック板36の外側面は板ばね34に形成された凸部3
4aと弾接しており、その接触面には中央の山部36a
を介して上下に谷部36b,36cが形成されている。
一方、前記摺動板37は膨出部8から下ケース1の中心
方向に延びており、その先端部は前記つまみ回転板16
の凹溝29と摺動自在に嵌合している。
【0018】図2,3に示すように、前記下ケース1の
ガイド筒4には駆動棒38が摺動自在に内嵌されてお
り、該駆動棒38はスプリング39によって上方へ付勢
され、その下端に形成した突起38aが切欠き4aと係
合することにより、ガイド筒4からの脱落が防止されて
いる。また、駆動棒38の下方には押釦スイッチ40が
配設されており、図示省略してあるが、この押釦スイッ
チ40の端子は下ケース1の底面を通って外部に導出さ
れている。さらに、前記つまみ回転板16の回転軸25
の上端には円盤状の操作体41が圧入やピン結合等の適
宜手段で固定されており、該操作体41の中央に穿設し
た貫通孔41aから前記駆動棒38の上端が露出してい
る。
【0019】次に、このように構成された複合操作型ロ
ータリスイッチの動作について説明する。
【0020】まず、図2に示すアップ操作時について説
明するが、この場合、図3のダウン操作時からオペレー
タが操作体41を持ち上げると、該操作体41に連結さ
れた回転軸25がガイド筒4に沿って上昇し、つまみ回
転板16の駆動板26は第2のロータ板18から離れて
第1のロータ板17に当接する。その際、スライダー3
5の摺動板37はつまみ回転板16の凹溝29に嵌合し
ているため、両スライダー35はつまみ回転板16に連
動して膨出部8内を上昇する。これにより、板ばね34
の凸部34aとクリック板36との弾接個所は、上方の
谷部36bから中央の山部36aを経て下方の谷部36
cへと移行するため、凸部34aが谷部36cに落ち込
む際に生起するクリック感触がつまみ回転板16から操
作体41を介してオペレータにフィードバックされる。
また、スライダー35は板ばね34からの水平方向のば
ね力を受けてストッパ部8a,14aに圧接されている
ため、スライダー35とつまみ回転板16は上昇位置に
保持される。この状態で操作体41を時計あるいは反時
計方向に回転すると、両スライダー35は膨出部8に位
置規制されて回転しないため、つまみ回転板16が両ス
ライダー35とスリップしながら時計あるいは反時計方
向に回転する。この時、一対のスライド部材31の先端
がスプリング30のばね力によって第1のロータ板17
の嵌合孔19内に入り込むため、操作体41の回転はつ
まみ回転板16から第1のロータ板17側のみ伝達さ
れ、第2のロータ板18は回転しない。したがって、第
1のロータ板17に設けた摺動子20が絶縁基板21上
を回転摺動し、第1のスイッチ機構から例えば時間設定
用のパルス信号が出力され、この時にクリックばね15
と各クリック溝17bとの係脱によって生起するクリッ
ク感触が、第1のロータ板17からつまみ回転板16と
操作体41を介してオペレータにフィードバックされ
る。
【0021】図2のアップ操作時からオペレータが操作
体41を押し込むと、図3に示すように、つまみ回転板
16の回転軸25がガイド筒4に沿って下降するため、
駆動板26は第1のロータ板17から離れて第2のロー
タ板18に当接する。その際、両スライダー35はつま
み回転板16に連動して膨出部8内を下降し、板ばね3
4の凸部34aとクリック板36との弾接個所は、下方
の谷部36cから中央の山部36aを経て上方の谷部3
6bへと移行するため、凸部34aが谷部36bに落ち
込む際に生起するクリック感触がつまみ回転板16から
操作体41を介してオペレータにフィードバックされ、
スライダー35とつまみ回転板16は下降位置に保持さ
れる。この状態で、操作体41を時計あるいは反時計方
向に回転すると、つまみ回転板16は両スライダー35
とスリップしながら同方向へ回転し、一対のスライド部
材33の先端がスプリング32のばね力によって第2の
ロータ板18の嵌合孔22内に入り込むため、操作体4
1の回転はつまみ回転板16から第2のロータ板18側
のみ伝達され、第1のロータ板17は回転しない。した
がって、第2のロータ板18に設けた摺動子23が絶縁
基板24上を回転摺動し、第2のスイッチ機構から例え
ば自動洗濯、脱水等のメニュー選択用のモード信号が出
力され、この時にクリックばね19と各クリック溝(図
示せず)との係脱によって生起するクリック感触が、第
2のロータ板17からつまみ回転板16と操作体41を
介してオペレータにフィードバックされる。
【0022】また、図2のアップ操作時または図3のダ
ウン操作時に、オペレータが駆動棒38の上端をスプリ
ング39のばね力に抗して下降すると、押釦スイッチ4
0のステムが駆動棒38の下端に押圧され、該押釦スイ
ッチ40からオン・オフの切換え信号が出力される。
【0023】上記実施例にあっては、1つの操作体41
をスイッチ本体3の外部で上下動すると、スイッチ本体
3の内部でつまみ回転板16が両ロータ板17,18の
いずれか一方と回転力切換手段を介して動力伝達される
ため、1つの操作体41の回転操作によって第1および
第2のスイッチ機構を選択的に動作させることができ、
しかも、一方のスイッチ機構を動作させる時に他方のス
イッチ機構が誤動作する虞れがなくなり、操作性に優れ
た複合操作型ロータリスイッチを提供することができ
る。また、つまみ回転板16や両ロータ板17,18等
の各構成部品はスイッチ本体3の内部で軸線方向に積層
されており、スイッチ本体3の外部に1つの操作体41
を配置すれば良いため、複合操作型ロータリスイッチが
径方向に大型化することを防止でき、操作パネル全体に
占める複合操作型ロータリスイッチの配置スペースを少
なくすることができる。
【0024】また、回転方向に位置規制されたスライダ
ー35をつまみ回転板16の凹溝29に遊嵌し、該スラ
イダー35を板ばね34によって上昇位置と下降位置と
に保持するようにしたため、つまみ回転板16がいかな
る回転位置にあったとしても、常に同等のクリック感触
を生起させながらつまみ回転板16を上下2位置に保持
することができる。しかも、かかるロック機構をつまみ
回転板16の径方向外側に配設することができるため、
軸線方向の寸法を短くして複合操作型ロータリスイッチ
の薄型化を図ることができる。
【0025】さらに、上ケース2に第1のロータ板17
を組み込んで第1のスイッチ機構を構成すると共に、下
ケース1に第2のロータ板18を組み込んで第2のスイ
ッチ機構を構成し、これら両ロータ板17,18につま
み回転板16の回転力が回転力切換手段を介して選択的
に伝達されるようにしたため、第1および第2のスイッ
チ機構をそれぞれユニット化することができ、摺動子と
導電パターン間の位置精度等を含めてロータリスイッチ
の精度を高めることができる。
【0026】なお、上記実施例では、回転型電気部品と
してロータリスイッチを用いた場合について説明した
が、本発明はロータリエンコーダやロータリボリューム
等の他の回転型電気部品にも適用可能である。
【0027】また、上記実施例では、スライダー35を
つまみ回転板16の凹溝29内に遊嵌した場合について
説明したが、これらスライダー35とつまみ回転板16
は相対的に回転可能に連結されていれば良く、上記実施
例と逆に、スライダー35に形成した凹溝をつまみ回転
板16の駆動板26の外周部に外嵌しても良い。
【0028】また、上記実施例では、つまみ回転板16
の回転力を回転力切換手段を介して第1または第2のロ
ータ板17,18に選択的に伝達するものについて説明
したが、これら回転力切換手段や両ロータ板17,18
を省略し、つまみ回転板16の表裏両面に摺動子20,
23を直接取り付け、アップ操作時に一方の摺動子20
を上方の絶縁基板21に接触させ、ダウン操作時に他方
の摺動子23を下方の絶縁基板24に接触させることも
可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転軸と一体の駆動板を軸線方向に移動すると、この駆
動板はロック機構によって軸線方向の第1または第2の
位置に選択的に保持されるが、該駆動板はこれら第1ま
たは第2の位置でスライダーとスリップしながら回転す
るため、駆動板の径方向外側にロック機構を配設するこ
とができ、したがって、複合操作型電気部品の軸線方向
の寸法を短くして薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複合操作型ロータリス
イッチの斜視図である。
【図2】該ロータリスイッチのアップ操作時の断面図で
ある。
【図3】該ロータリスイッチのダウン操作時の断面図で
ある。
【図4】該ロータリスイッチに備えられる下ケースの平
面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図1のロータリスイッチに備えられる上ケース
の底面図である。
【図7】図1のロータリスイッチに備えられる第1のロ
ータ板の底面図である。
【図8】該第1のロータ板の平面図である。
【図9】図1のロータリスイッチに備えられるつまみ回
転板の平面図である。
【図10】図9のB−B線に沿う断面図である。
【図11】図9のC−C線に沿う断面図である。
【図12】該つまみ回転板に備えられるスライド部材の
保持構造を示す分解斜視図である。
【図13】該つまみ回転板のクリック機構を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 下ケース 2 上ケース 3 スイッチ本体 4 ガイド筒 8 膨出部 16 つまみ回転板 17 第1のロータ板 18 第2のロータ板 19,22 嵌合孔 20,23 摺動子 21,24 絶縁基板 25 回転軸 26 駆動板 27,28 保持孔 29 凹溝 30,32 スプリング 31,33 スライド部材 34 板ばね(クリック用ばね) 34a 凸部 35 スライダー 36 クリック板 37 摺動板 41 操作体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に往復移動可能な回転軸と、こ
    の回転軸の周囲に一体的に設けられた環状の駆動板と、
    この駆動板を介しその軸線方向に所定間隔を存して対向
    設置された一対の回路基板と、前記駆動板の外周部に回
    転方向に対して摺動可能に嵌合されると共に、該駆動板
    に連動して軸線方向に往復移動するスライダーと、この
    スライダーに弾接して該スライダーと前記駆動板とを軸
    線方向に離れた第1または第2の位置に選択的に保持す
    るクリック用ばねとを備え、 前記駆動板が第1の位置で回転する時に一方の回路基板
    から第1の信号が出力され、前記駆動板が第2の位置で
    回転する時に他方の回路基板から第2の信号が出力され
    ることを特徴とする複合操作型電気部品。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記駆動板の
    外周面に凹溝を連続的に形成し、この凹溝内に前記スラ
    イダーの一部を摺動可能に嵌合したことを特徴とする複
    合操作型電気部品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    両回路基板にそれぞれロータ板を設置し、前記スライダ
    ーが第1または第2の位置にある時に、前記駆動板の回
    転が前記両ロータ板のいずれか一方に伝達されるように
    構成したことを特徴とする複合操作型電気部品。
JP00072695A 1995-01-06 1995-01-06 複合操作型電気部品 Expired - Fee Related JP3296673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00072695A JP3296673B2 (ja) 1995-01-06 1995-01-06 複合操作型電気部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00072695A JP3296673B2 (ja) 1995-01-06 1995-01-06 複合操作型電気部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08190836A true JPH08190836A (ja) 1996-07-23
JP3296673B2 JP3296673B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=11481748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00072695A Expired - Fee Related JP3296673B2 (ja) 1995-01-06 1995-01-06 複合操作型電気部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3296673B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305540A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 回転操作型電気部品
JP2009117305A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Alps Electric Co Ltd 回転操作型電気部品
JP2009295430A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Tokai Rika Co Ltd 節度可変式ロータリスイッチ装置
KR101029953B1 (ko) * 2007-11-09 2011-04-19 알프스 덴키 가부시키가이샤 회전 조작형 전기 부품
JP2013140697A (ja) * 2011-12-29 2013-07-18 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305540A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 回転操作型電気部品
JP4659672B2 (ja) * 2006-05-15 2011-03-30 アルプス電気株式会社 回転操作型電気部品
JP2009117305A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Alps Electric Co Ltd 回転操作型電気部品
KR101029953B1 (ko) * 2007-11-09 2011-04-19 알프스 덴키 가부시키가이샤 회전 조작형 전기 부품
JP2009295430A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Tokai Rika Co Ltd 節度可変式ロータリスイッチ装置
JP2013140697A (ja) * 2011-12-29 2013-07-18 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3296673B2 (ja) 2002-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100322143B1 (ko) 키보드장치및,그키보드장치를사용한퍼스널컴퓨터
US7135646B2 (en) Electrical switch
JP3727745B2 (ja) 複合操作型スイッチ
JPH07169370A (ja) デテント付きスイッチアセンブリ
KR100340481B1 (ko) 복합조작형 전기부품
KR100420190B1 (ko) 복합 조작형 스위치장치
JP2004342496A (ja) スイッチ装置
KR100684591B1 (ko) 다기능 스위치 장치
JPH08190836A (ja) 複合操作型電気部品
JP2002110002A (ja) スイッチ装置
EP2752865B1 (en) Push switch
JP4169983B2 (ja) 多方向入力装置
JPH11312442A (ja) 多方向スイッチおよびこの多方向スイッチを用いた電子機器
JP2005142123A (ja) 照光式プッシュスイッチ装置
JP2004273199A (ja) スイッチ装置及びその製造方法
JP2710907B2 (ja) 複合操作形スイッチ
JPH0633621Y2 (ja) プツシユロツク装置
JP2001325860A (ja) 複合操作型スイッチ装置
US6995650B2 (en) Electrical part prevented from improper mounting on circuit board, and mounting structure for the electrical part
JPH08190835A (ja) 複合操作型ロータリスイッチ
KR100220332B1 (ko) 복합조작형 전기부품
JP3589269B2 (ja) プッシュオンスイッチ付き回転操作型電子部品
JPH0279313A (ja) 押しボタン式スイッチ
JP4619196B2 (ja) 押圧スイッチ付き摺動式電子部品
JPH11273508A (ja) スイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080412

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees