JPH08190147A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH08190147A
JPH08190147A JP1836295A JP1836295A JPH08190147A JP H08190147 A JPH08190147 A JP H08190147A JP 1836295 A JP1836295 A JP 1836295A JP 1836295 A JP1836295 A JP 1836295A JP H08190147 A JPH08190147 A JP H08190147A
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film
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camera
magnetic
state
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JP1836295A
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English (en)
Inventor
Shosuke Haraguchi
彰輔 原口
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム途中取出しシステムにより無補正プ
リントモードで撮影途中にフィルムを巻戻し後に再装填
する場合、そのまま自動的に無補正プリントモードの撮
影続行が可能なカメラ。 【構成】 無補正プリントモードで撮影途中にフィルム
を取出しフィルムカートリッジの状態表示を露光途中に
セツトする際、MPU21はラボ用の第1磁気情報の記
録を禁止し、カメラ用の第2磁気情報の記録のみ許容す
るよう制御する。露光途中のフィルム再装填時には、磁
気ヘツド18により第2磁気情報の磁気信号が存在し、
第1磁気情報の磁気信号は存在しないことを確認して、
無補正プリントモードの撮影途中状態と判断し、駒毎の
磁気情報の有無確認とフォトリフレクタPR1、2によ
るフィルム位置確認により割出した、未露光駒の位置で
モーター24による給送を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影時の情報をフィル
ム上に磁気記録できるカメラに関し、特に撮影途中のフ
ィルムをカメラに再装填した場合に無補正プリントか否
かを判別し無補正プリントとしての撮影が続行可能なカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、「未露光、撮影途中、撮影済み」
というフィルムの状態を判別可能で且つ、スプール軸と
一体的に回転するバーコードディスクにより、フィルム
の各種情報をカメラに伝達可能なフィルムカートリッジ
が特開平4−237042号により提案されている。
【0003】また、本出願人による特願平5−3471
74号では、フィルム上の撮影駒に対応して記録された
磁気情報を検出して未露光駒か撮影済みの駒かを判定す
る手段を用いて、撮影途中のフィルムをカメラから取り
出し、再度装填して撮影を続行することが可能なカメラ
を提案している。以降、このフィルム途中取り出しシス
テムについては、MRI(Mid Roll Inte
rrupt)の略称を併用する。
【0004】更に、特開平3−72338号、特開平4
−319933号等には、現像済みネガフィルムから焼
付処理によりプリントを得る方法として、通常のオート
プリンタによる処理とは別に各撮影駒毎の自動補正を行
わず、基準焼付露光量(通常にコントロールされたネガ
を適正な濃度とカラーバランスにプリントするのに要す
る焼付露光量)による焼付を行うことが開示されてい
る。以降、このプリント方法はオートプリントに対して
無補正プリントとして表現し、特に無補正プリントにつ
いては、以降FTPM(Fixed Time Pri
nt Mode)の略称を併用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、自動補正を行うオートプリントと無補正プリ
ントの場合の基準焼付露光量による焼付は区別して行わ
れるので、無補正プリントの指定は各撮影駒に対応して
記録された磁気情報に基づき、プリント時には1駒毎の
磁気情報を基にオートプリントか無補正プリントかを切
替えてプリントを作成するのが理想の姿であるが、その
場合はラボにおけるプリント作業効率が低下すること
と、ユーザーのプリント指定ミスあるいはラボにおける
プリントモード設定ミスにより、ユーザークレームが発
生する懸念があること等から無補正プリントの指定は撮
影駒単位ではなく、フィルムロール単位で指定する方式
がシステム規格として採用になることが充分に予想され
る。
【0006】ところが、このようなフィルムロール単位
で無補正プリントを指定する方式において、フィルム途
中取出しシステム(MRI)と無補正プリントモード
(FTPM)の共存システムを完成させようとした場
合、従来のカメラの磁気情報の検出手段では磁気信号の
有無判定が可能な程度の検出性能であって詳細なデータ
検出能力を有していないため、撮影途中のフィルムをカ
メラに再装填した際に無補正プリントか否かの判別がで
きず、撮影者に認識させることができないために、無補
正プリントモードで撮影途中にフィルムを巻戻した時
は、バーコードディスクを「撮影途中」ではなく「撮影
済み」にセットすることになり、システム上の不具合が
発生するという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、無補正プリント
モードで撮影途中にフィルムを巻戻して取出し、カメラ
に再装填する場合にも無補正プリントか否かを確実に判
別して撮影を続行できるMRIとFTPMとの共存シス
テムを完成したカメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に示した本発明は、未露光、露光途中およ
び露光済みの状態表示が可能なフィルムカートリッジを
使用し無補正プリントか否かをフィルム上の磁気情報と
して記録可能なカメラにおいて、ラボへ無補正プリント
か否かを情報伝達するための第1磁気情報を記録する手
段と、カメラで読取るための第2磁気情報を記録する手
段と、前記フィルムカートリッジの状態表示を露光途中
にセットする場合は前記第2情報の記録のみを許容し前
記第1磁気情報の記録は禁止する手段を有することを要
旨としている。
【0009】更に、請求項2に示した本発明は、前記第
1磁気情報を記録する手段により第1磁気情報を記録し
た場合は、露光途中又は露光済みの如何に関わらずフィ
ルム巻戻し終了後に前記カートリッジの状態表示を露光
済み表示とすることを要旨としている。
【0010】更に、請求項3に示した本発明は、前記状
態表示が露光途中表示のカートリッジフィルムを装填し
た時に、前記第2磁気情報の検出動作を行い第2磁気情
報の存在を検知したら無補正プリントモードと判定する
ことを要旨としている。
【0011】更に、請求項4に示した本発明は、前記第
1磁気情報はフィルムの最終駒まで撮影が終了した時記
録することを要旨としている。
【0012】更に、請求項5に示した本発明は、前記第
1磁気情報は撮影終了操作手段が操作された時記録する
ことを要旨としている。
【0013】更に、請求項6に示した本発明は、前記第
1磁気情報は第1撮影駒の前方に記録し前記第2磁気情
報は前記第1磁気情報の更に前方に記録することを要旨
としている。
【0014】更に、請求項7に示した本発明は、前記第
2磁気情報の記録をフィルム巻戻し後では無くスラスト
動作開始時に行うことを要旨としている。
【0015】
【作用】請求項1に示した本発明によれば、フィルムカ
ートリッジの状態表示を露光途中にセットする時は、ラ
ボへの無補正プリントか否かを情報伝達する第1磁気情
報の記録を禁止し、カメラで読取る第2磁気情報の記録
のみを許容するので、撮影途中でフィルムを取出した後
カメラに再装填して撮影を続ける場合にも第2磁気情報
の存在により無補正プリントか否かを判別することがで
きる。
【0016】請求項2に示した本発明によれば、第1磁
気情報を記録した場合はフィルムの状態が露光途中であ
っても、フィルム巻き戻し終了後にフィルムカートリッ
ジの状態表示を露光済みとするので、誤判別による撮影
を禁止することができる。
【0017】請求項3に示した本発明によれば、露光途
中の状態表示にセットされたフィルムカートリッジを装
填した場合は、第2磁気情報の検出を行い第2磁気情報
の存在を検知したら無補正プリントモードと判定するの
で、撮影者はフィルムカートリッジを装填する操作のみ
で残りの未露光駒について無補正プリントモードによる
撮影を続行することが可能になる。
【0018】請求項4に示した本発明によれば、第1磁
気情報はフィルムの最終駒まで撮影が終了した時に記録
するので、途中巻戻しを行っても第1磁気情報は記録さ
れていないので再装填して撮影を続行することが可能に
なる。
【0019】請求項5に示した本発明によれば、第1磁
気情報は撮影終了操作手段が操作された時に記録するの
で、撮影者は任意の枚数で撮影を終了とし露光済みフィ
ルムとして処理することが可能になる。
【0020】請求項6に示した本発明によれば、第1磁
気情報は第1撮影駒の前方に第2磁気情報は更にその前
方に記録するので、第1、第2磁気情報の存在又は不存
在を検知することにより、無補正プリントモードの判定
条件とすることができる。
【0021】請求項7に示した本発明によれば、第2磁
気情報の記録をフィルムのスラスト動作開始時に行うの
で、シーケンスが簡素化できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図45は本発明のカメラにつき第1実施例を
示している。図1は本発明の第1実施例に係るカメラの
操作部材を示す図である。
【0023】図1に示す本実施例のカメラ1は、接眼レ
ンズ2、電源スイッチ3、液晶によりフィルム枚数等各
種情報の表示を行う表示装置4、無補正プリントモード
指定をオン、オフで切替えるFTPM設定スイッチ5、
FTPM設定スイッチ5の操作によるFTPMのオン、
オフ表示を表示装置4の一部で行うFTPMモード表示
部6、FTPMオン(無補正プリントモード)撮影にお
いて未露光フィルムが残っていても、撮影終了としてラ
ボ処理に出す時に操作する撮影終了操作手段である撮影
終了スイッチ7、フィルム巻戻しスイッチ8、を有して
いる。なお、フィルムカートリッジ9は図1に示すカメ
ラ1の右下から装填するものである。
【0024】図2は図1に示すカメラで使用するフィル
ムカートリッジの視認表示面を示す図である。図3は図
2に示すフィルムカートリッジのカメラ読取面を示す図
である。図2及び図3を参照してフィルムカートリッジ
9について説明する。
【0025】図2(a)〜(d)は夫々フィルムカート
リッジ9の視認表示面9aを示し、図3(a)〜(d)
は夫々フィルムカートリッジ9のカメラ読取面9bを示
している。フィルム巻取軸9cはカメラ1側の駆動部材
と係合することにより回転して、フィルムのスラスト巻
き戻しを行うものであり、色表示部材9dはフィルム巻
取軸9cと一体的に回転するようになっている。またバ
ーコードパターンを有するデータディスク9eはフィル
ム巻取軸9cと一体的に回転するものである。先ず、図
2に示す視認表示面9aには、爪部9fが爪折り可能に
形成されていて、色表示部材9dの回転停止位相により
カートリッジ9の状態表示を行うための表示窓9g〜9
jが切欠かれている。
【0026】図2(a)はフィルムカートリッジ9の状
態表示における「未露光」を示し、表示窓9g(円形)
に色表示部材9dが停止し、爪部9fは未だ存在してい
る状態である。以下、この「未露光」状態を「状態A」
と呼ぶ。
【0027】図2(b)は状態表示の「露光途中」を示
し、表示窓9h(半円形)に色表示部材9dが停止し、
爪部9fは未だ存在している状態である。以下、この
「露光途中」状態を「状態B」と呼ぶ。
【0028】図2(c)は状態表示の「露光済み」を示
し、表示窓9i(X形)に色表示部材9dが停止し、爪
部9fは未だ存在している状態である。以下、この「露
光済み」状態を「状態C」と呼ぶ。
【0029】図2(d)は「現像済み」のフィルム状態
を示し、表示窓9j(4角形)に色表示部材9dが停止
し、爪部9fは「現像済み」を明確に表示するために、
折られて欠損状態になっている。以下、この「現像済
み」状態を「状態D」と呼ぶ。次に、図3に示すカメラ
読取面9bはフィルムカートリッジ9の視認表示面9a
の反対側に位置し、フィルムカートリッジ9の表示窓9
kと9lよりデータディスク9eが露出し、データディ
スク9eには切欠き部9mが存在している。
【0030】読取装置0PTとしてカメラ1側に設けら
れたフォトリフレクタ19,20によりデータディスク
9eを読取り、「状態A」〜「状態D」に関しカメラ1
への装填時の初期位相検知と、カメラ1から取出す時の
データディスク9eの位相セット時の位相検知として機
能する。具体的にはデータディスク9eを回転させなが
ら、切欠き部9mからのパルスカウント数により状態を
割出すものである。この場合図3(a)〜図3(d)
は、図2(a)〜図2(d)に示した「状態A」〜「状
態D」に夫々対応している。
【0031】図4は図1に示すカメラの電気制御ブロッ
ク図である。図4において、MPU21は第1、第2磁
気情報の記録又は記録禁止等を含むカメラ1全体の動作
制御を行うものであり、図4中のMPU21の左側のブ
ロックに入力信号系を、右側のブロックに出力信号系を
示している。
【0032】入力信号系としては、電源スイッチ3、デ
ータディスク9eの読取装置であるフォトリフレクタ1
9,20、パーフォレーション読取用のPR1 16と
PR2 17、磁気情報の検出用磁気ヘッド18、フィ
ルム巻戻しスイッチ8、無補正プリントモード設定のF
TPM設定スイッチ5、撮影途中で撮影終了とするため
の撮影終了スイッチ7、カートリッジ装填完了検知スイ
ッチ22(例えば、カートリッジ蓋閉じ完了スイッチ
等、他)、シャッターレリーズスイッチ23等である。
【0033】一方、出力信号系としては、出力信号系の
ブロックでは詳細にはMPU21と各アクチュエータの
間に、駆動用ドライバが存在するがここでは省略して説
明する。モーター24は正逆転が可能なフィルム給送用
アクチュエータであり、磁気ヘッド18による磁気情報
の記録動作もMPU21にコントロールされる。表示装
置4は図1に示したFTPM設定表示の他に、フィルム
カウンタ、露出表示、各種警告表示等の種々の情報表示
を行うものである。
【0034】つぎに以上のように構成されたカメラの動
作について説明する。図5〜図32は図1に示すカメラ
の動作を連続的に示す説明図である。図5〜図8はフィ
ルム10のスラスト(フィルム送出し)開始から第1撮
影駒の割出しまでの動作を示す図である。図9〜図13
は撮影スタンバイ状態から次の撮影駒の割出しまでの動
作を示す図である。図14〜図18はFTPMオンにお
けるフィルム途中巻戻し時の動作を示す図である。図1
9〜図21はFTPMオンにおける撮影終了時の巻き戻
し動作を示す図である。図22〜図32は状態Bのフィ
ルムカートリッジを装填した時のオート再スタート動作
を示す図である。
【0035】以下、図5〜図8によりカメラのスラスト
開始から第1撮影駒の割出しまでの動作を説明する。
【0036】フィルムカートリッジ9はカメラ1へ図中
右下から装填される。装填方法については、ローラーを
利用して挿入する方法等各種の方法があるが詳細につい
ては省略する。但し、どのような装填方法の場合もフィ
ルムカートリッジ9が装填されて、不図示のカートリッ
ジ蓋が閉じられカートリッジ室の遮光が終了したことを
検知する、カートリッジ装填完了検知スイッチ22を有
している。
【0037】カメラ1はモーター24の駆動力によりフ
ィルム10の給送を行う。モーター24を正転させて、
フィルムカートリッジ9のフィルム巻取軸9cを正転さ
せ、フィルム10をフィルムカートリッジ9の中から送
り出し(この動作を特にスラストと称する)、フィルム
巻取りスプール11を正転させてスプール室12内にフ
ィルム10を巻き取る。
【0038】フィルムカートリッジ9のカメラ読取面9
b側には、図3で説明したデータディスク読取装置0P
Tとしてフォトリフレクタ19、20を設け、その他に
給送系の撮影画面枠13、フィルムガイド14、内レー
ル15を設けている。
【0039】また、フィルム10は1駒当たり2ケのパ
ーフォレーション10a(第1パーフォレーション)、
10b(第2パーフォレーション)を有し、パーフォレ
ーション10a,10bを検出してフィルム10の送り
量を検知するためのフォトリフレクタPR1 16,P
R2 17は、不図示の圧着板に取付けフィルム10に
近接して配置し、パーフォレーション部のフィルム面が
存在しない部分で、投光素子から発した光が不図示の反
射板を介して受光素子に到達してハイレベルとなること
により、フィルム位置を検出するものである。
【0040】磁気ヘッド18はフィルム10に塗布され
た磁性体への、磁気信号の書込み機能及び磁気信号の再
生機能を有しているが、フィルム10はベース面側全面
に磁性体を塗布しているため、画質への悪影響が無い範
囲で薄く塗布することしかできず、従って書込まれる磁
気信号は微弱なものであり、カメラの使用環境や磁気ヘ
ッド18のコンパクト化等の各種条件を考慮すると、磁
気ヘッド18による磁気信号の再生能力には限界があ
り、磁気信号存在の有無判定は確実に行えるものの、正
確なデータの読取りまでは困難な状況である。
【0041】図5はフィルムカートリッジ9が装填さ
れ、カートリッジ装填完了検知スイッチ22の検知出力
を入力して、モーター24を正転させフィルム10のス
ラストを開始した状態時を示し、フィルム10はフィル
ム巻取りスプール11へ到達していないため、フィルム
巻取軸9cの正転による送り出し力のみによって給送さ
れている。
【0042】図6はフォトリフレクタPR2が第1パー
フォレーション10aの検知信号P2を検出した時点を
示し、モーター24のデューティ制御を開始し減速動作
に入る。
【0043】図7はPR2が第2パーフォレーション1
0bの検知信号P2を検出した時点を示し、モーター2
4に電気ブレーキをかけ停止させる。
【0044】図8は所定のオーバーラン後フィルム10
が完全に停止した状態時を示し、この状態で1駒目の撮
影スタンバイ状態にセットされたことになる。
【0045】続いて、図9〜図13により撮影スタンバ
イ状態から次の撮影駒の割出しまでの動作について説明
する。
【0046】フィルム10の撮影画面10c中、斜線を
施したものが撮影済み画面であり、2点鎖線のみで示し
たものは撮影予定画面である。また、磁気ヘッド18に
よりラボへのプリントに関する情報が書込まれる駒毎の
磁気情報部10d中、斜線を施したものが磁気記録済み
であり、2点鎖線のみで示したものは磁気記録予定の磁
気情報部10dである。
【0047】図9は撮影スタンバイ状態を示し、撮影画
面10cの斜線部と磁気情報部10dの斜線部は撮影済
みの前駒である。
【0048】続いて、図10は露光動作を終了してフィ
ルム10の巻上げを開始し、PR1が第1パーフォーレ
ーション10aの検知信号P1を検出した時点を示し、
この状態はモーター24の起動から所望の時間が経過し
ていて、フィルム10の送りスピードはかなり安定領域
に入っている時点であり、ここで、フィルム10の送り
スピード検知を開始する。
【0049】図11はPR1が第1パーフォレーション
10aの検知信号P2を検出した時点を示し、フィルム
10のP1,P2による送りスピード検知を終了し、こ
の送りスピードデータを基にして磁気ヘッド18により
駒毎の磁気情報部10dの書込みを開始する。
【0050】図12はPR2が第1パーフォレーション
10aの検知信号P2を検出した時点を示し、これ以降
は駒毎の磁気情報部10dの書込みは行わない。ここ
で、同様にモーター24のデューティ制御を行い減速を
開始する。
【0051】図13はPR2が第2パーフォレーション
10bの検知信号P2を検出した時点を示し、モーター
24に電気ブレーキをかけ、この後所定のオーバーラン
後に図9と同様の撮影スタンバイ状態となる。
【0052】次に、図14〜図18により撮影途中のフ
ィルムの巻戻し動作について説明する。
【0053】この場合は、FTPMモードで全駒撮影終
了前に撮影者の意思でフィルム巻戻しスイッチ8を操作
して、フィルムを巻戻すMRIのケースである。
【0054】図14はモーター24を逆転させてフィル
ム10の巻戻しを続け1駒目の撮影画面が現れ、PR2
により第2パーフォレーション10bの検知信号P1を
検出した時点を示す(巻戻し時P1,P2は逆表示)、
ここからフィルム10の送りスピード検知を開始する。
【0055】図15はPR2が第1パーフォレーション
10aの検知信号P1を検出した時点を示し、フィルム
10の送りスピード検知を終了して送りスピードデータ
を得る。この時点で第1撮影駒まで巻戻しが進み、ラボ
への第1磁気情報部10eの書込み開始位置となってい
るが、この場合には、第1磁気情報10eの書込みは一
切行わない。但し、FTPMモードで全駒撮影が終了し
た場合等には、第1磁気情報部10eはラボへのプリン
トに関する情報をロール単位で記録するエリアであるか
ら、FTPMの設定信号をこのエリアに記録することに
なる。
【0056】図16は上述のように、第1磁気情報部1
0eへの記録を行わずにフィルム巻戻しが進行し、PR
1により第1のパーフォレーション10aの検知信号P
2を検出した時点を示している。
【0057】更に、図17は図16の状態から所定のタ
イマー経過後、磁気ヘッド18により第2磁気情報部1
0fの書込みを開始した時点を示す。この第2磁気情報
部10fは第1磁気情報部10eの前に位置し、磁気情
報部10dや第1磁気情報部10eとは全く異なりラボ
への情報伝達エリアでは無く、MRIシステムでカメラ
1自体が磁気ヘッド18により再生し利用するためのも
のである。具体的にはFTPMモード時におけるフィル
ム途中巻戻し時に判別信号として記録するものである。
この第2磁気情報部10fは所定のエリアに磁気信号が
存在するか否かの判別だけで機能するので、磁気ヘッド
18の再生出力の信頼性が低くてもシステムは成立す
る。但し、安全策として第2磁気情報部10fの記録磁
気信号のパターンについて、適宜変調する等の工夫をし
て信頼性を上げ、予期しないノイズ等による誤判別の防
止策は可能な限り行う。
【0058】図18は磁気ヘッド18による第2磁気情
報部10fの書込み終了時を示している。
【0059】次に、図19〜図21によりFTPMオン
における撮影終了時の巻戻し動作について説明する。
【0060】具体的には、FTPMモードで全駒撮影が
終了して自動的に巻戻しを開始する場合と、FTPMモ
ード撮影時に途中で未露光駒が残った状態で、撮影終了
スイッチ7を操作してフィルム巻戻しを開始する場合の
動作である。
【0061】図19、図20については、上述の図14
と図15と同じ巻戻し動作であり重複する部分の説明は
省略する。図19より図20に至る動作中、得られたフ
ィルムの送りスピードデータを基に、図20においてP
R2による第1パーフォレーション10aの検知信号P
1の検出をトリガーにして、第1磁気情報部10eへ磁
気ヘッド18によりFTPMに関する磁気記録を行う。
これによりラボへのプリント情報として、正式にFTP
Mオンの設定が伝達されることになる。
【0062】図21は第1磁気情報部10eの書込みを
終了し、フィルム巻戻しが進行してPR1により第1パ
ーフォレーション10aの検知信号P2を検出した時点
を示している。その後、今度は第2磁気情報部10fへ
の磁気記録の必要はなく、フィルム10をカートリッジ
9に巻込み、データディスク9eを「状態C」露光済み
にセットしてモーター24を停止させる。図21では第
2磁気情報部10fが斜線表示で磁気記録済みとしてい
るが、これは一度先の図14〜図18でMRI動作を行
ったことを示すものである。(当然、MRI動作の履歴
が無ければ第2磁気情報部10fの磁気記録は存在しな
い) 続いて、図22〜図32により露光途中のフィルムカー
トリッジを再装填した時のオート再スタート動作につい
て説明する。
【0063】図22はスラスト開始状態を示し動作は図
5と同じなので説明は省略する。図23は磁気ヘツド1
8が第2磁気情報部10fの磁気信号の検知を開始した
時点を示す。図24は第2磁気情報部10fの磁気信号
の存在を検知した状態で、PR1が第1パーフォレーシ
ョン10aの検知信号P1を検出した状態である。
【0064】図25は磁気ヘッド18で第1磁気情報部
10eの磁気信号が存在しないことを確認した後に、P
R2により第1パーフォレーション10aの検知信号P
2を検出した状態を示す。
【0065】図26はPR2により第2パーフォレーシ
ョン10bの検知信号P2を検出した状態を示してい
る。
【0066】このように、第2磁気情報部10fの磁気
信号の存在を検知し、第1磁気情報部10eの磁気信号
は存在しないことを確認したときのみ、本発明の意図す
るFTPMにおけるMRIシステム、つまりFTPMモ
ードの途中巻戻しでデータディスク9eは「状態B」の
露光途中にセットされ、第1磁気情報部10eには敢え
て磁気記録をしていない撮影途中状態と判断して、未露
光駒の割出しシーケンスに移行する。
【0067】図27〜図32は未露光駒の割出しシーケ
ンスを示す図であり、図27は本来ならここでモーター
24に電気ブレーキをかけたい位置であるが、磁気ヘッ
ド18で磁気情報部10dの磁気信号が存在しないこと
が検知されるまで、モーター24は回転し続けるのでフ
ィルム10の巻上げが続き、図28の時点で初めて磁気
情報部10dの磁気信号が存在しないことを検知し、未
露光駒であると判断してPR2により第2パーフォレー
ション10bの検知信号P2を検出して、モーター24
に電気ブレーキをかけ図29の状態で停止する。
【0068】次にモーター24を逆転させフィルム10
を約2駒分巻戻し、PR1による第1パーフォレーショ
ン10aの検知信号P2の検出時点で、モーター24に
電気ブレーキをかけ図30の状態で停止させる。
【0069】次にモーター24を再度正転させ、図31
に示すようにPR2により第2パーフォレーション10
bの検知信号P2の検出時点で、モーター24に電気ブ
レーキをかけ図32の状態で停止させて、撮影再スター
トが可能な状態にセットされる。
【0070】つぎに図33〜図39を参照してより詳細
な動作手順について説明する。図33〜図39は図1に
示す実施例のカメラの詳細な動作のフローチャートであ
る。図33は実施例のカメラの基本シーケンスを示す図
である。図34は実施例のカメラのスラストシーケンス
を示す図である。図35は実施例のカメラの撮影シーケ
ンスを示す図である。図36は実施例のカメラの途中巻
戻しシーケンスを示す図である。図37は実施例のカメ
ラの撮影終了巻戻しシーケンスを示す図である。図38
は実施例のカメラのオート再スタートシーケンスを示す
図である。図39は実施例のカメラの再スタート駒位置
割出しシーケンスを示す図である。先ず、図33を参照
すると、電源スイッチ3をオンして(S101)、カー
トリッジ装填完了検知スイッチ22によりフィルムカー
トリツジ9の装填が完了したことを検知し(S10
2)、CNT=0にセットする(S103)。このCN
Tとは撮影駒数を表し、その数値は表示装置4に表示さ
れる。
【0071】モーター24の逆転を開始し(S10
4)、データディスク読取装置19,20によりデータ
ディスク9eのデータを読取る(S105)。この読取
り動作は、図3に示した「状態A〜D」の検知と撮影可
能枚数の読取り等である。
【0072】次に、モーター24を停止させ「状態A〜
D」に応じたシーケンスへ移行する(S106)。
【0073】「状態D」であれば警告シーケンスとなり
(S107)、データディスク9eを「状態D」にセッ
トして表示装置4で警告表示を行う(S112)。
【0074】また、「状態C」の時は警告シーケンスへ
移行し(S108)、データディスク9eを「状態C」
にセットして表示装置4で警告表示する(S113)。
【0075】また、「状態B」であれば(S109)、
オート再スタートシーケンスに移行する(S114)。
このオート再スタートシーケンスについては後述する。
【0076】また、「状態A」であれば(S110)、
スラストシーケンスへ移行する(S111)。以上の
「状態A〜D」いずれとも検知できなかった場合は警告
シーケンスに移行し、データディスク9eを「状態C」
にセットして表示装置4で警告表示する(S115)。
【0077】次に、図34のスラストシーケンスについ
て説明する。
【0078】モーター24の正転を開始する(S20
1)。この状態が図5の状態である。PR1 16によ
る検知信号P2を得て(S202)、PR2 17によ
る検知信号P2を得る(S203)。これにより、フィ
ルム10の先端がPR2の位置に達したことを検知す
る。
【0079】ウェイトタイマーの後(S204)。この
ウェイトタイマーはフィルム10の先端近傍の切欠き等
により発生するPR1、PR2の信号を無視するための
ものである。
【0080】PR2によるパーフォレーションの検知信
号P2を検出する(S205)。この状態が図6の状態
である。
【0081】モーター24のデューティ駆動を開始して
減速を行い(S206)、PR2により検知信号P2を
検出した時点で(S207)、モーター24に電気ブレ
ーキをかけ所定のオーバーランの後停止させる(S20
8)。これが図8の状態である。
【0082】CNTを1カウントアップする(S20
9)。この時、CNTは1となり表示装置4には1駒目
の表示が行われる。
【0083】続いて、撮影シーケンスに移行する(S2
10)。
【0084】次に、図35の撮影シーケンスについて説
明する。撮影シーケンスは図9の状態が初期状態であ
る。今、フィルム巻戻しスイッチ8がオフで(S30
1)、撮影終了スイッチ7がオフであれば(S30
2)、不図示の検出回路により、撮影モード設定等の各
種スイッチの受付けを行う(S303)。
【0085】シャッターレリーズスイッチ23の操作を
検知したら(S304)、露出シーケンスに入る(S3
05)。具体的には、レンズの絞り込み、ミラーアップ
等の露光前の準備動作及びシャッターのレリーズ動作を
行う。
【0086】露出シーケンスが終了したら、モーター2
4の正転を開始しフィルム10の巻上げをスタートする
(S306)。
【0087】PR1により検知信号P1を検出する(S
307)。この時点が図10の状態に当たる。
【0088】フィルム送りスピードの検知を開始し(S
308)、PR1による検知信号P2を検出して(S3
09)、フィルム送りスピードデータを基に、磁気ヘッ
ド18により磁気情報部10dの書込みを行う(S31
0)。続いて、PR2により検知信号P2を検出する
(S311)。この時点が図12の状態である。
【0089】以降、磁気ヘッド18による書込みを一切
禁止し(S312)、モーター24にデューティ通電を
開始し減速する(S313)。
【0090】次に、PR2により検知信号P2を検出し
て(S314)、モーター24に電気ブレーキをかけ
(S315)、CNTを1カウントアップする(S31
6)。この時点では所定のオーバーラン後、図9と同じ
状態となっている。
【0091】CNTの値が、フィルムカートリッジ9の
データディスク9eから読取った撮影可能駒数と比較し
て小さければ、S301へ戻って撮影シーケンスを繰り
返すが、大きくなればS318の撮影終了巻戻しシーケ
ンスへ進む(S317)。
【0092】なお、S301でフィルム巻戻しスイッチ
8が操作された場合は、CNTを判断しCNTが2以上
であれば(S319)、途中巻戻しシーケンスへ移行し
(S320)、それ以外であればリセットシーケンスへ
移行する(S321)。このリセットシーケンスは、フ
ィルム巻戻し終了後データディスク9eを「状態A」に
セットするものである。
【0093】また、S302で撮影終了スイッチ7がオ
ンしていれば、S318の撮影終了巻戻しシーケンスへ
移行する。
【0094】次に、図36の途中巻戻しシーケンスにつ
いて説明する。モーター24を逆転させフィルム10の
巻戻しを開始する(S401)。
【0095】PR2により検知信号P1を検出し(40
2)、CNTを0.5カウントダウンする(S40
3)、CNT=0.5になるまで繰り返す(S40
4)。図14がCNT=0.5になった状態である。
【0096】フィルムスピード検知を開始し(S40
5)、PR2により10aの検知信号P1を検出する
(S406)。この状態が図15である。
【0097】フィルムスピードデータの算出を行い(S
407)、PR1による10a,10bの検知信号P2
の検出を行う(S408)(S409)。この状態が図
16である。
【0098】FTPMのオン、オフ判別を行い(S41
0)、オンであればウェイトタイマー後(S411)、
磁気ヘッド18により第2磁気情報部10fの書込みを
開始する(S412)。この状態が図17である。この
第2磁気情報部10fのエリアへの書込みは、S407
で算出したフィルムスピード検知データを基に、書込み
時間をコントロールすることにより行われる。図18が
第2磁気情報部10fの書込み終了状態である。
【0099】また、S410でFTPMオフの場合は、
S413へ進む。
【0100】次に、巻込みタイマーを待って(S41
3)、データディスク読取装置19、20の検知信号で
モーター24をコントロールして、フィルムカートリッ
ジ9のデータディスク9eを「状態B」にセットし(S
414)、モーター24に電気ブレーキをかけて停止さ
せシーケンスを終了する(S415)。
【0101】次に、図37の撮影終了巻戻しシーケンス
を説明する。このシーケンスのS501〜S507まで
は、前図36のS401〜S407と同じなので説明は
省略する。なお、S505,S507は図19、図20
の状態に相当する。
【0102】続いて、FTPMの判別を行い(S50
8)、FTPMオンなら磁気ヘッド18により第1磁気
情報部10eの書込みを行う(S509)。FTPMオ
フならS510へ進む。
【0103】PR1により検知信号P2を検出する(S
510)(S511)。この状態が図21である。巻込
みタイマー経過後(S512)、フィルムカートリッジ
9のデータディスク9eを「状態C」にセットし(S5
13)、モーター24に電気ブレーキをかけてシーケン
スを終了する(S514)。
【0104】次に、図38のオート再スタートシーケン
スについて説明する。先ず、モーター24を正転させ
て、フィルム10のスラストを開始する(S601)。
この状態が図22である。
【0105】PR1により検知信号P2を得て(S60
2)、PR2により検知信号P2を得て(S603)、
ウェイトタイマー経過後(S604)、フラグFT=0
にセットする(S605)。
【0106】磁気ヘッド18でフィルム10上に磁気信
号が存在するか否かを検知する(S606)。これが図
23の状態であり、第2磁気情報部10fの信号検知を
行うものである。
【0107】第2磁気情報部10fの磁気信号が検知で
きたら、FT=1にセツトする(S607)。PR1に
より検知信号P1を検出する(S608)。これが図2
4に相当する時点である。
【0108】次に、磁気ヘツド18により磁気信号の検
知を行う(S609)。この場合は第1磁気情報部10
eの信号検知である。もし10eの存在が検知された場
合はFT=0に戻す(S610)。
【0109】PR2により検知信号P2を検知する(S
611)。これが第2磁気情報10fが検知され、第1
磁気情報10eは存在ない場合の図25の状態である。
【0110】続いて、PR2により10bの検知信号P
2を検出する(S612)。この状態が図26である。
【0111】次に、CNTを1カウントアップする(S
613)。PR1により検知信号P2を検出し(S61
4)、PR2により検知信号P2を検出して(S61
5)、磁気ヘッド18によりフィルム上の磁気信号検知
を行う(S616)。この場合は、各撮影済み駒に対応
して記録された磁気情報部10dの検知である。
【0112】S615の検知よりS616の検知が先行
するとS612へ戻り、検知ステップを繰り返す。この
シーケンスによると、本来フィルム10を停止させたい
図27の位置に来ても通過してしまう。
【0113】従って、S616よりS615を先行検知
した時に始めて、モーター24をデューティ駆動し減速
を開始して(S617)、PR2により検知信号P2を
検出する(S618)。この状態が図28である。
【0114】モーター24に電気ブレーキをかけ、所定
のオーバーラン後図29の状態で停止し(S619)、
再スタート駒位置出しシーケンスS620へ移行する。
【0115】つぎに図39の再スタート駒位置出しシー
ケンスについて説明する。
【0116】モーター24の逆転を開始フィルム10の
巻き戻しをスタートさせる(S701)。PR1により
検知信号P1を4回検知し(S702)、モーター24
に電気ブレーキをかけ停止させる(S703)。この状
態が図35である。
【0117】モーター24の正転を開始、再度フィルム
10を巻上げ(S704)、PR1により検知信号P2
を検出(S705)、PR2により検知信号P2を検出
して(S706)、モーター24のデューティ駆動を開
始減速する(S707)。
【0118】PR2により検知信号P2を検出(S70
8)、モーター24に電気ブレーキをかける(S70
9)。この状態が図31である。そして、所定のオーバ
ーラン後、図32の状態で停止する。
【0119】CNTを1カウントダウンし撮影駒数表示
を合わせる(S710)。
【0120】FT判別により(711)、FT=1なら
表示装置4のFTPM表示をオンとする(S712)等
の処理を行い、撮影スタンバイとなり撮影シーケンスS
714へ移行する。
【0121】このように、本実施例では、FTPMモー
ドで撮影途中に巻戻して取出す場合は、カメラ用の第2
磁気情報部10fに磁気記録をして、ラボ用の第1磁気
情報部10eには磁気記録を行わずに巻戻しデータディ
スク9eは「状態B」にセットして取出し、カメラ1に
再装填した時は第2磁気情報部10fに磁気記録が存在
し、第1磁気情報部10eには磁気記録が存在しないこ
とを確認して、撮影途中のフィルムカートリッジと判断
し、未露光駒の割出しシーケンスにより未露光駒より撮
影の続行が可能になつて、FTPMモードにおけるMR
Iシステムが完成できた。
【0122】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図40は本発明の第2実施例に係るカメラの動作の
フローチャートである。
【0123】第2実施例では、前実施例でフィルム10
の巻戻し終了時に行った第2磁気情報部10fへの記録
を、フィルム10のスラスト開始から1駒目の割出しを
行うまでの間に記録するものであり、第2実施例の図4
0に示すフローチャートは第1実施例における図34の
スラストシーケンスの変更であり、特に請求項7に関わ
るものである。
【0124】なお、図1及び図4に示したカメラ1の構
成、図2及び図3に示したフィルムカートリッジ9の構
成等は前実施例と同じである。
【0125】先ず、モーター24の正転を開始しフィル
ム10のスラストをスタートし(S801)、PR1に
より検知信号P2を検出(S802)、PR2により検
知信号P2を検出する(S803)。
【0126】ウェイトタイマー経過後(S804)、こ
のウェイトタイマーは第2磁気情報部10fへの書込み
タイミングを設定するものである。FTPMの設定がオ
ンであれば(S805)、磁気ヘッド18により第2磁
気情報部10fに書込みを行う(S806)。FTPM
がオフであれば第2磁気情報10fの書込みは行わず、
S807へ進む。
【0127】PR2により検知信号P2を検出したら
(S807)、モーター24のデューティ駆動を開始し
(S808)、PR2により検知信号P2を検出したら
(S809)、モーター24に電気ブレーキをかける
(S810)。
【0128】CNTを1カウントアップし(S81
1)、撮影シーケンスS812へ移行する。
【0129】第2実施例では、S806の処理における
第2磁気情報部10fの書込みの際に、フィルム10の
送りスピードが不明であるが、第2磁気情報部10fは
ラボ情報として規格化されたものではなく、カメラ内で
使用する独自のシステムであるから、書込みエリア等任
意であり特に問題は無い。従って、第1実施例と同様な
効果と共に、シーケンスを簡素化できるという利点があ
る。勿論、このまま精度を上げるために、フィルム10
に送り検知用の摩擦駆動式ローラー等を設けてもよい。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示した
本発明のカメラは、ラボへの第1磁気情報を記録する手
段と、カメラで読取る第2磁気情報を記録する手段と、
フィルムカートリッジの状態表示を露光途中にセットす
る場合第2磁気情報の記録のみを許容し第1磁気情報の
記録は禁止する手段を設けたので、正確な信号読取りの
できないカメラ用磁気ヘッドでもフィルム上からFTP
M設定か否か検出可能になり、MRI時には第1磁気情
報の記録は行わないので誤って一般撮影を行っても、F
TPMプリントではない平均的なプリントが得られるも
のである。
【0131】更に、請求項2に示した本発明のカメラ
は、第1磁気情報を記録した場合は全てフィルム巻戻し
終了後に、フィルムカートリッジの状態表示を露光済み
にセットするので、誤った撮影を確実に防止できるもの
である。
【0132】更に、請求項3に示した本発明のカメラ
は、露光途中のフィルムカートリッジを再装填した時は
第2磁気情報の検出を行い第2磁気情報の存在を検知し
たら無補正プリントモードと判定するので、撮影者は只
フィルムカートリッジを装填するだけで正確にFTPM
のオン又はオフが自動的にセットされるものである。
【0133】更に、請求項4に示した本発明のカメラ
は、第1磁気情報はフィルムの最終駒まで撮影が終了し
た時に記録するので、FTPMにより撮影中にフィルム
途中巻戻しを行っても再装填が可能になり、フィルムを
無駄無く使えるものである。
【0134】更に、請求項5に示した本発明のカメラ
は、第1磁気情報は撮影終了操作手段が操作された時に
記録するので、途中巻戻しフィルムでFTPMプリント
を依頼することを可能にしたものである。
【0135】更に、請求項6に示した本発明のカメラ
は、第1磁気情報は第1撮影駒の前方に記録し第2磁気
情報は更にその前方に記録するので、FTPMによる撮
影再スタートの場合に、第2磁気情報は存在し第1磁気
情報は存在しないことを判定条件とすることにより、検
出信頼性を向上させることができるものである。
【0136】更に、請求項7に示した本発明のカメラ
は、第2磁気情報の記録をフィルム巻戻し後ではなくス
ラスト動作開始時に行うので、シーケンスを簡素化でき
ると共にMRI時の第2磁気情報の記録を確実にするこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るカメラの操作部材を示す
図である。
【図2】図1に示すカメラで使用するフィルムカートリ
ッジの視認表示面を示す図である。
【図3】図1に示すカメラで使用するフィルムカートリ
ッジのカメラ読取面を示す図である。
【図4】図1に示すカメラの電気制御ブロック図であ
る。
【図5】図1に示すカメラのスラスト開始時の動作の説
明図である。
【図6】図5に示すカメラのモーター減速開始時の動作
の説明図である。
【図7】図6に示すカメラのモーターに電気ブレーキを
かけた時点の動作の説明図である。
【図8】図7に示すカメラのフィルムが完全に停止した
状態の動作の説明図である。
【図9】図8に示すカメラの撮影スタンバイ状態時の動
作の説明図である。
【図10】図9に示すカメラのフィルム巻上げ開始時の
動作の説明図である。
【図11】図10に示すカメラの磁気情報部の書込み開
始時の動作の説明図である。
【図12】図11に示すカメラのモーター減速開始時の
動作の説明図である。
【図13】図12に示すカメラのモーターに電気ブレー
キをかけた時点の動作の説明図である。
【図14】図13に示すカメラのフィルム途中巻戻し開
始時の動作の説明図である。
【図15】図14に示すカメラのフィルム送りスピード
検知終了の動作の説明図である。
【図16】図15に示すカメラの第1磁気情報部の通過
時点の動作の説明図である。
【図17】図16に示すカメラの第2磁気情報の書込み
開始時の動作の説明図である。
【図18】図17に示すカメラの第2磁気情報の書込み
終了時の動作の説明図である。
【図19】図5に示すカメラの全駒撮影終了時又は撮影
終了スイッチ操作によるフィルム巻戻し開始時の動作の
説明図である。
【図20】図19に示すカメラの第1磁気情報の書込み
開始時の動作の説明図である。
【図21】図20に示すカメラの第1磁気情報の書込み
終了時の動作の説明図である。
【図22】図18に示すカメラの状態表示が露光途中の
フィルムによるオート再スタート時の動作の説明図であ
る。
【図23】図22に示すカメラの第2磁気情報の検知開
始時の動作説明図である。
【図24】図23に示すカメラの第2磁気情報の検知完
了時の動作の説明図である。
【図25】図24に示すカメラの第1磁気情報の不存在
を確認する動作の説明図である。
【図26】図25に示すカメラの露光済駒へ到達した時
点の動作の説明図である。
【図27】図26に示すカメラの未露光駒の割出しシー
ケンス開始時の動作の説明図である。
【図28】図27に示すカメラの未露光駒を検知した時
点の動作の説明図である。
【図29】図28に示すカメラのフィルム停止時点の動
作の説明図である。
【図30】図29に示すカメラの2駒分巻戻し動作の説
明図である。
【図31】図30に示すカメラの再巻上げ動作の説明図
である。
【図32】図31に示すカメラの撮影再スタート可能時
点の動作の説明図である。
【図33】図1に示すカメラの基本シーケンスを示す図
である。
【図34】図1に示すカメラのスラストシーケンスを示
す図である。
【図35】図1に示すカメラの撮影シーケンスを示す図
である。
【図36】図1に示すカメラの途中巻戻しシーケンスを
示す図である
【図37】図1に示すカメラの撮影終了巻戻しシーケン
スを示す図である。
【図38】図1に示すカメラのオート再スタートシーケ
ンスを示す図である。
【図39】図1に示すカメラの再スタート駒位置出しシ
ーケンスを示す図である。
【図40】本発明の第2実施例に係るカメラのスラスト
シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 接眼レンズ 3 電源スイッチ 4 表示装置 5 FTPM設定スイッチ 6 FTPMモード表示部 7 撮影終了スイッチ 8 フィルム巻戻しスイッチ 9 フィルムカートリッジ 16 PR1 17 PR2 18 磁気ヘツド 19,20 データディスク読取装置 21 MPU 22 カートリッジ装填完了検知スイッチ 23 シャッターレリーズスイッチ 24 モーター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未露光、露光途中および露光済みの状態
    表示が可能なフィルムカートリッジを使用し無補正プリ
    ントか否かをフィルム上の磁気情報として記録可能なカ
    メラにおいて、 ラボへ無補正プリントか否かを情報伝達するための第1
    磁気情報を記録する手段と、カメラで読取るための第2
    磁気情報を記録する手段と、前記フィルムカートリッジ
    の状態表示を露光途中にセットする場合は前記第2磁気
    情報の記録のみを許容し前記第1磁気情報の記録は禁止
    する手段を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1磁気情報を記録する手段により
    第1磁気情報を記録した場合は、露光途中又は露光済み
    の如何に関わらずフィルム巻戻し終了後に前記フィルム
    カートリッジの状態表示を露光済み表示とすることを特
    徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記状態表示が露光途中表示のフィルム
    カートリッジを装填した時に、前記第2磁気情報の検出
    動作を行い第2磁気情報の存在を検知したら無補正プリ
    ントモードと判定することを特徴とする請求項1記載の
    カメラ。
  4. 【請求項4】 前記第1磁気情報はフィルムの最終駒ま
    で撮影が終了した時記録することを特徴とする請求項2
    記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記第1磁気情報は撮影終了操作手段が
    操作された時記録することを特徴とする請求項2記載の
    カメラ。
  6. 【請求項6】 前記第1磁気情報は第1撮影駒の前方に
    記録し前記第2磁気情報は前記第1磁気情報の更に前方
    に記録することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のカメラにおいて、前記第
    2磁気情報の記録をフィルム巻戻し後では無くスラスト
    動作開始時に行うことを特徴とするカメラ。
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