JPH0819008B2 - トリオルガノホスフィン触媒を使用した環状有機カーボネートによるフェノール類またはチオフェノール類のヒドロキシアルキル化方法 - Google Patents
トリオルガノホスフィン触媒を使用した環状有機カーボネートによるフェノール類またはチオフェノール類のヒドロキシアルキル化方法Info
- Publication number
- JPH0819008B2 JPH0819008B2 JP3169905A JP16990591A JPH0819008B2 JP H0819008 B2 JPH0819008 B2 JP H0819008B2 JP 3169905 A JP3169905 A JP 3169905A JP 16990591 A JP16990591 A JP 16990591A JP H0819008 B2 JPH0819008 B2 JP H0819008B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- compound
- cyclic organic
- resorcinol
- triorganophosphine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C41/00—Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
- C07C41/01—Preparation of ethers
- C07C41/09—Preparation of ethers by dehydration of compounds containing hydroxy groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C41/00—Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
- C07C41/01—Preparation of ethers
- C07C41/16—Preparation of ethers by reaction of esters of mineral or organic acids with hydroxy or O-metal groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C319/00—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
- C07C319/14—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides
Description
ニルエーテルおよびチオエーテル化合物の改良された製
造方法に関する。特に、本発明はフェノール化合物また
はチオフェノール化合物を環状有機カーボネートと反応
させることによる、ヒドロキシアルキルフェニルエーテ
ルおよびチオエーテル化合物の改良された製造方法に向
けられている。改良点は、トリオルガノホスフィン触媒
の存在下でフェノール化合物またはチオフェノール化合
物を環状有機カーボネートと反応させることを含む。
びチオエーテル化合物はよく知られており、文献によく
報告されている。これらの化合物の幾つかは、市場で使
用されている。例えば、レゾルシノール ジ−(2−ヒ
ドロキシエチル)エーテルはヒドロキシエチルレゾルシ
ノールとしてまたよく知られていて、ポリウレタンエラ
ストマーの製造のための、およびポリエステルの製造の
ための中間体である。ビスフェノール−A−ジ−(−2
−ヒドロキシエチル)エーテルは耐食性ポリエステルの
製造に有用なジオールであり、ビスフェノール−A−ジ
−(−2−ヒドロキシプロピル)エーテルはガラス繊維
のバインダー樹脂の製造に有用なジオールである。フェ
ノール/ホルムアルデヒドおよびフェノール/レゾルシ
ノール/ホルムアルデヒド樹脂のO−ヒドロキシアルキ
ル化もまた、有用な化合物を生み出す。
びチオエーテルの製造にはよく知られた2種の方法があ
る。1つの方法は、フェノール化合物またはチオフェノ
ール化合物をエチレンオキシド、プロピレンオキシド、
スチレンオキシド等のような有機酸化物と反応させるこ
とを含む。この方法は市場で利用されているが、数個の
欠点を有する。第1に、エチレンオキシドまたはプロピ
レンオキシドを扱うために、特定のじか埋タンクと加圧
装置を使うことが必要である。加えて、ポリ−オキシア
ルキル化生成物の生成を最小にするために特定の予防措
置が必要である。さらに、ヒドロキシアルキル化生成物
が後続の反応に利用される前に、そのヒドロキシアルキ
ル化生成物を精製する必要がある。
よびチオフェノール類のもう一方のよく知られている製
造方法は、フェノール化合物またはチオフェノール化合
物と環状有機カーボネートとの反応である。Carlson の
米国特許第2,448,767 号はフェノールおよびチオフェノ
ールとエチレンカーボネートとの反応を開示している。
Carlson によれば、その反応は適当な溶媒の存在下でま
たは非存在下でおよび適当な触媒の存在下でまたは非存
在下で実施されうる。Carlson によって有用であるとし
て開示されている触媒は、例えば濃硫酸のような酸、ア
ルカリカーボネートのような塩基およびフェノールのア
ルカリ塩である。Carlson の好ましい触媒はアルカリカ
ーボネートまたはフェノールのアルカリ塩である。J. C
hem. Soc. Japan, 46(2), 555(1973) の中でT. Yoshimo
等はこの反応の触媒として水酸化リチウムまたはテトラ
アルキルアンモニウムハロゲン化物の使用を開示してい
る。
ール化合物またはチオフェノール化合物と環状有機カー
ボネートとの反応の触媒としての多様な材料を包含して
いる次の7つの特許を有している。Smith の米国特許第
3,967,892 号は触媒としてアルカリ金属水酸化物を開示
している。Davis の米国特許第2,987,555 号は触媒とし
てアルカリ金属水素化物を開示している。Kem の米国特
許第4,261,922 号はヨウ化カリウムの使用を教示してい
る。Stregeの米国特許第4,310,706 号は触媒としてイミ
ダゾールを包含し、Stregeの米国特許第4,310,707 号は
触媒として第一スズナトリウムを包含している。Strege
等の米国特許第4,310,708 号は触媒として、トリフェニ
ルブチルホスホニウムビカーボネートのような第4級ホ
スホニウム塩の使用を教示している。最後に、Stregeの
米国特許第4,341,905 号は触媒として、フッ化カリウム
のようなアルカリ金属ハロゲン化物を開示している。
れらは一般的に1またはそれ以上の欠点を有する。これ
らの触媒の多くはイオン塩であり、ヒドロキシアルキル
化フェノールを使用する前に、中和および/または除去
しなければならない。イオン塩触媒は腐食形成能を有す
る。加えて、イオン塩はヒドロキシアルキル化フェノー
ルによって製造される最終物質の酸化安定度に悪い影響
を及ぼす。加えて、もしすべてのイオン種が除去されな
ければ、ヒドロキシアルキル化フェノールによって製造
される最終物質は乏しい電気的特性を有することにな
り、かつ変色することもある。上述の触媒のすべては有
用であるが、それらは本質的に生成物の定量的な収量を
与えない。その触媒の幾つかはまた、取扱が困難であ
り、かなり高価である。
合物またはチオフェノール化合物と環状有機カーボネー
トとの反応からのヒドロキシアルキル化フェノールの改
良された製造方法を含む。その改良点は、トリオルガノ
ホスフィン触媒の存在下でフェノール化合物またはチオ
フェノール化合物を環状有機カーボネートと反応させる
ことを含む。
来技術の方法よりも市場にとってより興味をそそるもの
である。本発明の改良された方法は、簡単で多角的であ
る。それは従来技術の方法の幾つかと比較して、最小の
資本投資を要する。本発明の方法は、エチレンオキシド
またはプロピレンオキシドのような化合物でヒドロキシ
アルキル化がなされるときに必要である特定の予防措置
(じか埋タンク、加圧装置、ポリアルコキシ化および有
害な副産物を最小にするための注意)を必要としない。
媒の除去を必要とせずに、多くの用途への使用に適当な
生成物を生ずる。改良された方法は、生成物の後続の反
応が望まれるときには、現場で使用することができる。
改良された方法は、本質的に定量的な量でヒドロキシア
ルキル化フェノールを生産する。簡単な装置の経費と結
びついた本質的に定量な収量および低い操業経費は、改
良された方法を非常に費用効率のよいものとする。
合物またはチオフェノール化合物を環状有機カーボネー
トと反応させて、O−ヒドロキシアルキル化フェノール
化合物またはO−ヒドロキシアルキル化チオフェノール
化合物を製造するための改良された方法に向けられてい
る。改良点は反応にトリオルガノホスフィン触媒を使用
することを含む。本発明はトリオルガノホスフィン触媒
が、フェノール化合物およびチオフェノール化合物と環
状有機カーボネートとの反応を容易に触媒するという発
見に基づいている。
合物と環状有機カーボネートとの反応を触媒するのに有
用なトリオルガノホスフィン化合物は、下記の一般式で
示される。
ル基、アリール基、またはアルキルアリール基またはそ
の混合物から独立に選ばれる。トリオルガノホスフィン
化合物は、トリアリール、トリアルキル、トリアルキル
アリール、またはアリール/アルキルの混合であっても
よい。このような触媒の例は、トリフェニルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン、ジフェニルブチルホスフィ
ンおよびジブチルフェニルホスフィンを含む。グリニャ
ール技術の使用は、多くの異なるトリオルガノホスフィ
ン触媒を容易に製造することを可能にする。多くのトリ
オルガノホスフィン化合物は市場で入手できる。好まし
い触媒はトリアリールホスフィン、特にトリフェニルホ
スフィンである。
するために必要なトリオルガノホスフィン化合物の量
は、特定のフェノール化合物またはチオフェノール化合
物、特定の環状有機カーボネートおよび特定のトリオル
ガノホスフィン化合物によって変化する。触媒の量はま
た、所望の反応時間、温度および圧力による。一般的
に、触媒の量はフェノール化合物の重量に基づいて0.0
005から5重量%である。好ましくは、触媒の量はフ
ェノール化合物の重量に基づいて0.003から2重量%
である。
用されても、他の既知のヒドロキシアルキル化触媒と一
緒に使用されてもよい。触媒は、支持されていない状態
または支持されている状態で利用されてもよい。適当な
支持体は、アルミナ、シリカゲル、珪藻土、多孔ガラ
ス、ゼオライト、クレー、および活性炭を含む。触媒ま
たは基質を支持する方法は、触媒反応の分野では周知で
ある。トリオルガノホスフィン触媒が唯一の触媒として
使われ、支持されていない状態で使われることが好まし
く、特に生産物の現場加工が望まれるときは好ましい。
トによってヒドロキシアルキル化されるフェノール化合
物またはチオフェノール化合物は、きわめて多様にわた
る。ほとんどいずれのフェノール化合物またはチオフェ
ノール化合物も本発明において使用することができる。
有用な1価フェノールの幾つかの例は、フェノール自
体、モノ−、ジ−、およびトリ−、C1 からC18で置換
されたフェノールのようなアルキルフェノール、ポリ−
アラルキルフェノール、ハロフェノール、チオフェノー
ル、アリールフェノール、ナフトールおよびヒドロキシ
キノリンである。幾つかの有用な2価および多価フェノ
ールの例は、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノ
ン、4,4’−ビフェノール、ビスフェノールAのよう
なアルキリデンジフェノール、ピロガロール、フロログ
ルシノール;ナフタレンジオール、フェノール/ホルム
アルデヒド樹脂、レゾルシノール/ホルムアルデヒド樹
脂およびフェノール/レゾルシノール/ホルムアルデヒ
ド樹脂を含む。上述のフェノールに加えて、多くの他の
適当なフェノール化合物がある。例えば、上記に引用し
た特許に記載されている多様なフェノール化合物を参照
せよ。フェノール/ホルムアルデヒド樹脂およびレゾル
シノール/ホルムアルデヒド樹脂のような多価フェノー
ルは全体にわたって、または部分的にヒドロキシアルキ
ルエーテルに転化されてもよい。
トもまた、きわめて多様にわたる。有用な環状有機カー
ボネートの幾つかは下記の一般式で示される。
ら18個のアルキル基またはアリール基からなる群から
選ばれる。他の有用な環状有機カーボネートは、Davis
の米国特許第2,987,555 号によって開示されていて、そ
の開示は本明細書中に参照として織り込まれている。隣
接した位置に結合したカーボネート部分を有する環状有
機カーボネートであればいずれも本発明の範囲内に入
る。より通常入手できかつ好ましい環状有機カーボネー
トの幾つかの具体例は、エチレンカーボネート、プロピ
レンカーボネート、1,2 −または2,3 −ブチレンカーボ
ネートおよびフェニルエチレンカーボネートである。
フェノール化合物と環状有機カーボネートとの反応は、
適当な溶媒の存在下または非存在下で起きてもよい。溶
媒の使用は、使用される特定のフェノール化合物、環状
有機カーボネートおよび触媒による。好ましい実施態様
では、溶媒は必要でない。反応は、環状有機カーボネー
トとフェノール化合物の多様なモル比を使って進められ
てもよい。一般的に、1価フェノールの場合、約1:1
のモル比が使われる。フェノール化合物または環状有機
カーボネートのどちらかが過剰であることに、はっきり
とした有利性はない。従って、1価フェノールには、計
算された比が好ましい。2価または多価フェノールの場
合には、比は所望するヒドロキシアルキル化の程度によ
って変わる。例えば、フェノール化合物がレゾルシノー
ルであり、レゾルシノール ジ−(2−ヒドロキシエチ
ル)エーテルを製造することが目的であれば、エチレン
カーボネートとレゾルシノールのモル比は2:1であ
る。同様に、フェノール化合物がフェノール/レゾルシ
ノール/ホルムアルデヒド縮合ポリマーのような樹脂材
料であれば、フェノール基の少部分のみのヒドロキシア
ルキル化が望ましい。このような場合、環状有機カーボ
ネートとフェノール基のモル比は実質的に1:1よりも
小さくなる。
る温度で進められてもよい。一般的に、温度は125℃
から225℃の間である。反応速度は温度依存性であ
り、より高い温度を使うことでより早い反応時間を得る
ことができる。より高い温度が望ましい時は、反応体を
分解する温度を使用しないように注意が必要である。反
応体と触媒のいずれの組合せにも至適な温度は、日常の
実験によって決定されうる。反応体と触媒のほとんどの
組合せに好ましい操作温度範囲は、約150から200
℃である。
触媒組成物、触媒の量、特定のフェノール化合物および
特定の環状有機カーボネートによって変わる。一般的
に、反応時間は8時間を越えない。反応は二酸化炭素の
発生をモニターすることで都合よく追跡できる。二酸化
炭素の発生が止まると、反応が完了する。ヒドロキシア
ルキル化生成物はそのままで使われるか、またはもし望
めば分別蒸留または極性溶媒からの結晶化のようなよく
知られた技術のいづれかによって都合よく精製されても
よい。
れらは本発明を限定するものではない。
ゾルシノール、179.7g(2.0モル)のエチレン
カーボネート(98%)および1.5gのトリフェニル
ホスフィンの混合物を攪拌し、150℃まで加熱し、そ
こで二酸化炭素の発生が始まった。その攪拌した溶融液
をそれから4.5時間、150℃から170℃に保持し
た。(二酸化炭素の発生は約4時間後に止まった。)そ
の溶融液を晶析皿に注入した。冷却後、198.8g
(実質的に定量的な収量)のオフホワイトの固形物を得
て、その融点は88℃であり、IR/NMR分析によっ
てレゾルシノールジ−(2−ヒドロキシエチル)エーテ
ルとして同定され;DSC分析は生成物が約96%の純
度であることを示した。
ソプロピリデン−4,4’−ジフェノール、179.7
g(2.0モル)のエチレンカーボネート(98%)お
よび2.0gのトリフェニルホスフィンの攪拌混合物を
加熱し、138℃で気体発生が始まった。その混合物を
159℃から161℃で2.5時間攪拌した(二酸化炭
素の発生は2時間後、認められなくなった)。淡色の溶
融液を晶析皿に注入し冷却した;それはゆっくりと結晶
化し、319.4g(約100%の収率)のオフホワイ
トの固形物を得て、その融点は109℃であり、IR/
NMR分析によって、それはビスフェノールAのジ−
(2−ヒドロキシエチル)エーテルであることが示され
た。
ソプロピリデン−4,4’−ジフェノール(=ビスフェ
ノールA)、205.0g(2.0モル)のプロピレン
カーボネート、および1.1gのトリフェニルホスフィ
ンの混合物を攪拌し加熱した。良好な速度での二酸化炭
素の発生は175℃で始まった。その混合物を180℃
で5時間攪拌し(二酸化炭素の発生は4時間後、認めら
れなくなった)、それから冷却し344.7g(100
%の収率)の淡いコハク色の粘稠な油状物を得た。IR
/NMR分析によって、生成物が、85%の二級アルコ
ール−エーテル(下記式II)および15%の一級アルコ
ール−エーテル(下記式I )の構造を含むイソプロピリ
デン−4,4’−ジフェノールのジ−(ヒドロキシプロ
ピル)−エーテルであることが示された。生成物はゆっ
くりと結晶化し、オフホワイトの固形物を得て、その融
点は58−62℃であった。
ドロキノン、177.0g(2.0モル)のエチレンカ
ーボネート(TexacoのTexacar エチレンカーボネート、
最小純度99%)、および0.73g(0.0028モ
ル)のトリフェニルホスフィンの混合物を攪拌し加熱し
た。170℃で重い二酸化炭素の発生が起こり、2時間
後に170℃で止まった。その充填物をさらに1時間、
175℃に加熱し、淡いコハク色の溶融液を25℃まで
冷却し、198.6g(100%の収率)の明るい淡褐
色の固形物を得て、その融点は101−104℃であ
り、IR/NMR分析によってヒドロキノンのジ−(2
−ヒドロキシエチル)エーテルであることが示された。
ゾルシノール、272.2g(3.06モル)のエチレ
ンカーボネートおよび0.8g(0.004モル)のト
リ−n−ブチルホスフィンの混合物を4.5時間、17
5℃で攪拌した。この段階の最後に、ガスの発生が止ま
った。その混合物を80℃まで冷却し、200mlのメタ
ノールを加え、その溶液を冷却し結晶を形成した。その
スラリーを濾過し; ケークをメタノールで洗浄し、減圧
乾燥し、216.6gの白色のレゾルシノールのジ−
(2−ヒドロキシエチル)エーテルを得て、その融点は
89−92℃であった。
S(修飾レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂のINDSPE
C Chemical Corporationの登録商標) 、0.6g(0.
0023モル)のトリフェニルホスフィンおよび88.
1g(1.0モル)のエチレンカーボネートの混合物を
攪拌し5時間、175℃に加熱し(4時間後に二酸化炭
素の発生が止まった)、それから冷却し168.1g
(約100%の収率)のコハク色の樹脂を得て、その軟
化点は76.1℃であった。IR/NMR分析によっ
て、Penacolite B-19-S のフェノール性ヒドロキシル基
の50%が2−ヒドロキシエチルエーテル基に転化した
ことがわかった。
ゾルシノール、272.2g(3.06モル)のエチレ
ンカーボネート(99%の純度)および0.8g(0.
003モル)のトリフェニルホスフィンの混合物を5時
間175℃で攪拌し、それから80℃まで冷却し200
mlのメタノールで希釈し、一夜25℃で保持して濾過し
た。そのケークを30mlのメタノールで2回洗浄し、減
圧乾燥して225.7gの白色の結晶のレゾルシノール
ジ−(2−ヒドロキシエチル)エーテルを得て、その
融点は88−91℃であった(収率76.0%)。
しかし結晶化にはリサイクル濾過/洗浄メタノールを使
用した。白色の生成物の収率は93−97%であった。
5回の反応にわたって全体的に得た収率は、平均して9
2%であった。GC分析によると、生成物は高い純度を有
し; 生成物中の不純物は、0.1重量%よりも少ないレ
ゾルシノールと0.65重量%よりも少ないレゾルシノ
ールモノ−(2−ヒドロキシエチル)エーテルであっ
た。
Claims (12)
- 【請求項1】 フェノール化合物またはチオフェノール
化合物を触媒の存在下で環状有機カーボネート化合物と
反応させることを含み、触媒としてトリオルガノホスフ
ィン化合物を使うことを特徴とする、フェノール化合物
およびチオフェノール化合物のO−ヒドロキシアルキル
エーテルの製造方法。 - 【請求項2】 触媒が、フェノール化合物またはチオフ
ェノール化合物の重量に基づいて約0.0005から5
重量%の量で存在する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 環状有機カーボネートがエチレンカーボ
ネートまたはプロピレンカーボネートから選ばれる、請
求項1記載の方法。 - 【請求項4】 環状有機カーボネートとフェノール化合
物またはチオフェノール化合物のモル比が、フェノール
化合物またはチオフェノール化合物のヒドロキシ基毎に
1モルの環状有機カーボネートである、請求項1記載の
方法。 - 【請求項5】 反応が約125℃から225℃の温度で
進められる、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 レゾルシノールを触媒の存在下でエチレ
ンカーボネートと反応させることを含み、触媒としてト
リオルガノホスフィン化合物を使うことを特徴とする、
レゾルシノール ジ−(2−ヒドロキシエチル)エーテ
ルの製造方法。 - 【請求項7】 触媒が、レゾルシノールの重量に基づい
て約0.0005から5.0重量%の量で存在する、請
求項6記載の方法。 - 【請求項8】 触媒が、レゾルシノールの重量に基づい
て約0.003から2.0重量%の量で存在する、請求
項6記載の方法。 - 【請求項9】 反応が約125℃から225℃の温度で
進められる、請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 レゾルシノールとエチレンカーボネー
トのモル比が、約1:2である請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 O−ヒドロキシアルキルフェニルエー
テルまたはチオエーテルがほぼ定量的収量で製造され
る、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項12】 反応時間が8時間を越えない、請求項
1〜11のいずれか1項記載に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/552,428 US5059723A (en) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | Hydroxyalkylation of phenols or thiophenols with cyclic organic carbonates using triorganophosphine catalysts |
US552428 | 1990-07-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04230331A JPH04230331A (ja) | 1992-08-19 |
JPH0819008B2 true JPH0819008B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=24205299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3169905A Expired - Fee Related JPH0819008B2 (ja) | 1990-07-13 | 1991-07-10 | トリオルガノホスフィン触媒を使用した環状有機カーボネートによるフェノール類またはチオフェノール類のヒドロキシアルキル化方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5059723A (ja) |
EP (1) | EP0466319B1 (ja) |
JP (1) | JPH0819008B2 (ja) |
KR (1) | KR0184272B1 (ja) |
CA (1) | CA2043455C (ja) |
DE (1) | DE69129345T2 (ja) |
ES (1) | ES2114876T3 (ja) |
MX (1) | MX172260B (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5714568A (en) * | 1996-09-26 | 1998-02-03 | Reichhold Chemicals, Inc. | Methods of preparing polyesters from cycle organic carbonates in the presence alkali metal-containing catalysts |
US5679871A (en) * | 1996-09-26 | 1997-10-21 | Reichhold Chemicals, Inc. | Hydroxyalklylation of phenols |
WO2000021913A1 (en) * | 1998-10-13 | 2000-04-20 | Indspec Chemical Corporation | Novel aromatic diols and methods for making and using the same |
KR20010093814A (ko) | 1998-12-10 | 2001-10-29 | 앤쏘니 스토니스 | 카르다놀 유도체 및 카르다놀 유도체의 제조 방법 |
US5969056A (en) * | 1999-01-14 | 1999-10-19 | Reichhold, Inc. | Process for preparing esterification products from cyclic organic carbonates using catalysts comprising quaternary ammonium salts |
US5998568A (en) * | 1999-01-14 | 1999-12-07 | Reichhold, Inc. | Polyesters prepared from alkoxylated intermediates |
DE19928549A1 (de) * | 1999-06-22 | 2001-01-18 | Basf Ag | Bisphenolethoxylat-Syntheseverfahren |
US6303732B1 (en) * | 1999-09-10 | 2001-10-16 | Indspec Chemical Corporation | Diol blends and methods for making and using the same |
US6498278B1 (en) | 2001-09-05 | 2002-12-24 | Huntsman Petrochemical Corporation | Alkoxylation of 6-membered alkylene carbonates |
US6586607B1 (en) | 2002-04-11 | 2003-07-01 | Indspec Chemical Corporation | Process for making diglycidylether of alkoxylated resorcinol |
US20040181099A1 (en) * | 2002-07-26 | 2004-09-16 | Yoshiaki Hirano | Aromatic ethers and process for producing aromatic ethers |
US7326765B1 (en) * | 2002-08-16 | 2008-02-05 | Palmer International, Inc. | Melamine ring-containing co-polymers; methods of making and using the same |
US7084103B1 (en) | 2003-03-11 | 2006-08-01 | Palmer International, Inc. | Methods of preparation of ethoxylated phenolic compounds, compositions containing the same and related methods |
US7485603B2 (en) * | 2005-02-18 | 2009-02-03 | Infineum International Limited | Soot dispersants and lubricating oil compositions containing same |
US7781385B2 (en) * | 2006-08-08 | 2010-08-24 | Infineum International Limited | Lubricating oil composition |
US7923420B2 (en) * | 2007-07-03 | 2011-04-12 | Infineum International Limited | Lubricating oil composition |
US7786057B2 (en) * | 2007-02-08 | 2010-08-31 | Infineum International Limited | Soot dispersants and lubricating oil compositions containing same |
DE102007012229A1 (de) * | 2007-03-12 | 2008-09-18 | Basf Se | Verfahren zur Herstellung von Produkten |
WO2015149064A1 (en) | 2014-03-28 | 2015-10-01 | Valspar Sourcing, Inc. | Polyester coating compositions containing polymers derived from cyclic carbonates |
CN106255723B (zh) | 2014-04-25 | 2019-03-22 | 宣伟投资管理有限公司 | 多环碳酸酯化合物以及由其形成的聚合物和组合物 |
WO2015164692A1 (en) | 2014-04-25 | 2015-10-29 | Valspar Sourcing, Inc. | Polycyclocarbonate compounds and polymers formed therefrom |
US10604614B2 (en) | 2017-09-22 | 2020-03-31 | Hexion Inc. | Compositions and methods to produce alkoxylated triazine-arylhydroxy-aldehyde condensates |
US10435503B2 (en) | 2017-09-22 | 2019-10-08 | Hexion Inc. | Compositions for polyurethane applications |
US10640475B2 (en) | 2017-09-22 | 2020-05-05 | Hexion Inc. | Compositions and methods to produce alkoxylated triazine-arlhydroxy-aldehyde condensates |
CN109534967B (zh) * | 2019-01-04 | 2022-03-18 | 浙江皇马科技股份有限公司 | 一种双羟乙基双酚a醚及其制备方法 |
CN113929863B (zh) * | 2021-11-15 | 2023-04-25 | 江苏湘园化工有限公司 | 一种利用芳香族二醇副产物制备液态聚氨酯固化剂组合物的方法及其应用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4310706A (en) | 1980-08-18 | 1982-01-12 | The Dow Chemical Company | Imidazole catalysts for hydroxyalkylation of phenols or thiophenols |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4192949A (en) * | 1977-06-28 | 1980-03-11 | Basf Aktiengesellschaft | Preparation of aralkyl phenyl ethers and alkyl phenyl ethers |
US4341905A (en) * | 1979-07-18 | 1982-07-27 | The Dow Chemical Company | Inorganic halide salt catalysts for hydroxyalkylation of phenols or thiophenols |
US4261922A (en) * | 1979-07-26 | 1981-04-14 | The Dow Chemical Company | Process for alkoxylation of phenols |
US4310707A (en) * | 1980-08-18 | 1982-01-12 | The Dow Chemical Company | Sodium stannate catalyst for hydroxyalkylation of phenols or thiophenols |
US4310708A (en) * | 1980-08-28 | 1982-01-12 | The Dow Chemical Company | Phosphonium catalysts for hydroxyalkylation of phenols or thiophenols |
-
1990
- 1990-07-13 US US07/552,428 patent/US5059723A/en not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-05-29 CA CA002043455A patent/CA2043455C/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-06-03 ES ES91305017T patent/ES2114876T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-06-03 DE DE69129345T patent/DE69129345T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-06-03 EP EP91305017A patent/EP0466319B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-06-11 MX MX026180A patent/MX172260B/es unknown
- 1991-06-13 KR KR1019910009700A patent/KR0184272B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1991-07-10 JP JP3169905A patent/JPH0819008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4310706A (en) | 1980-08-18 | 1982-01-12 | The Dow Chemical Company | Imidazole catalysts for hydroxyalkylation of phenols or thiophenols |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2043455A1 (en) | 1992-01-14 |
DE69129345D1 (de) | 1998-06-10 |
JPH04230331A (ja) | 1992-08-19 |
EP0466319B1 (en) | 1998-05-06 |
ES2114876T3 (es) | 1998-06-16 |
MX172260B (es) | 1993-12-09 |
KR920002504A (ko) | 1992-02-28 |
KR0184272B1 (ko) | 1999-05-15 |
US5059723A (en) | 1991-10-22 |
EP0466319A1 (en) | 1992-01-15 |
CA2043455C (en) | 1998-05-19 |
DE69129345T2 (de) | 1998-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0819008B2 (ja) | トリオルガノホスフィン触媒を使用した環状有機カーボネートによるフェノール類またはチオフェノール類のヒドロキシアルキル化方法 | |
EP0799261B1 (en) | Process for preparation of allyl ether, thioether and amine compounds | |
US1972599A (en) | Method of making tertiary alkyl phenols | |
US4340761A (en) | Preparation of phosphonium phenoxide salts | |
WO1995025083A1 (en) | Process for the preparation of aryl haloformates and diaryl carbonates | |
US4453004A (en) | Process for the alkylation of phenolic compounds | |
HU189465B (en) | Process for preparing arylalkyl-ethers | |
US4201878A (en) | Process for producing bisphenols | |
EP0260300B1 (en) | Process for the preparation of styrenated hydroquinone | |
US2885385A (en) | Polyphenylol derivatives of olefinic aldehydes | |
US4507492A (en) | Preparation of aromatic derivatives | |
US5210314A (en) | Preparation of canthaxanthin and astaxanthin | |
US4360699A (en) | Process for preparing a 3-phenoxytoluene and diphenyl ether | |
JP2688437B2 (ja) | ヒドロキシメチル―ジハロ―ジアルキルフェノールの合成法 | |
JP3271904B2 (ja) | ハロヒドリンエーテルの製造方法及びグリシジルエーテルの製造方法 | |
US4973728A (en) | Preparation of aromatic carbonates | |
US3549709A (en) | Process for the preparation of phenols | |
JP3001862B2 (ja) | テトラアルキルジフェノールの新規な製造方法 | |
JPS6049170B2 (ja) | β−アルコキシエトキシメチルハライドの製造方法 | |
JP3882486B2 (ja) | オキセタン環を有するエーテル化合物の製造方法 | |
EP0129851B1 (en) | Preparation of monoalkylated dihydroxybenzenes and novel compounds prepared thereby | |
JP2513490B2 (ja) | アルキルチオベンズアルデヒド類の製造方法 | |
US3949001A (en) | Process for producing aryl alpha-haloalkyl sulfones | |
KR100976749B1 (ko) | 글리시딜 에테르의 제조 방법 | |
JP2649722B2 (ja) | 4,4’‐(1―フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |