JPH08188629A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

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JPH08188629A
JPH08188629A JP1639595A JP1639595A JPH08188629A JP H08188629 A JPH08188629 A JP H08188629A JP 1639595 A JP1639595 A JP 1639595A JP 1639595 A JP1639595 A JP 1639595A JP H08188629 A JPH08188629 A JP H08188629A
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acid
resin composition
resin
weight
carbonate
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JP1639595A
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English (en)
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Takeharu Tabuchi
丈晴 田淵
Takaaki Fujiwa
高明 藤輪
Terumasa Daito
照政 大東
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光硬化性を損わずに、沸点が高くかつ粘度が
低く、しかも皮膚刺激、かぶれの危険性が低減された光
硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】 分子量が少なくとも300で、且つ1分子中
に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する樹脂4
0〜95重量%と、一般式(I)で表わされるカーボネ
ート結合を有する水酸基含有アクリルモノマー60〜5
重量%との混合物100重量部に対し、光増感剤を0.
1〜10重量部添加してなる光硬化性樹脂組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光硬化性を損わずに、
沸点が高くかつ粘度が低く、しかも皮膚刺激、かぶれの
危険性が低減された光硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インキ、接着剤、酵母の固定化、
歯科充填材、印刷版材、フォトレジスト、プリント配線
用レジストインキ等に用いられている光硬化性樹脂とし
ては、分子中にエチレン不飽和基を1個以上有する不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ−ア
クリレート樹脂、不飽和アクリレート樹脂が一般に知ら
れており、広く応用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのエチ
レン性不飽和基を含む樹脂には適当な反応性希釈剤が乏
しいという大きな問題点がある。現在多く使用されてい
る反応性希釈剤としては、ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、イソノニルアクリレート等の高沸点モノアク
リレート類およびネオペンチルグリコールジアクリレー
ト等の多価アルコールのポリアクリレート類などである
が、これは特異な臭気、皮膚刺激性等の好ましからざる
特性がある。
【0004】一般にエチレン性不飽和基を含む樹脂に用
いられる反応性希釈剤に要求される性質としては皮膚刺
激性のないこと、樹脂との相溶性が良いこと、高沸点で
あり、揮発しにくいこと、硬化性を損なわないこと、塗
膜物性が向上すること、低粘度であること、さらにはコ
ストの安いこと等があげられるが、上記の要求性能を全
て兼ね備えた反応性希釈剤はいまだ知られていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、前
記欠点の改良された光硬化性樹脂組成物を得るべく鋭意
検討を重ねた結果、カーボネート結合を有する水酸基含
有アクリルモノマーがエチレン性不飽和基を含む樹脂の
反応性希釈剤として有用であることを見出し、本発明を
完成した。
【0006】すなわち、本発明は分子量が少なくとも3
00で、且つ1分子中に少なくとも1個のエチレン性不
飽和基を有する樹脂40〜95重量%と、一般式(I)
で表わされる、カーボネート結合を有する水酸基含有ア
クリルモノマー60〜5重量%との混合物100重量部
に対し、光増感剤を0.1〜10重量部添加してなる光
硬化性樹脂組成物に関する。
【0007】
【化2】
【0008】本発明の光硬化性樹脂組成物は反応性希釈
剤として使用する、一般式(I)で表されるカーボネー
ト結合を有する水酸基含有アクリルモノマーが2−ヒド
ロキシエチルアクリレート(又はメタクリレート)より
高沸点であるため、作業中に揮発の恐れがないこと、エ
チレン性不飽和基を有する樹脂との相溶性が良好である
こと、2−ヒドロキシエチルアクリレート(又はメタク
リレート)のような強烈な皮膚刺激が認められないこ
と、さらに光硬化性樹脂組成物に可撓性が付与できる等
の特徴を有する。なお、一般式(I)中、R1、R3、R
4のアルキル基としては、メチル基が好ましく、R2のア
ルキレン基としてはエチレン基が好ましい。
【0009】本発明において使用される分子量が少なく
とも300で、且つ1分子中に少なくとも1個のエチレ
ン性不飽和基を有する樹脂としては、例えば下記の種類
のものが挙げられる。
【0010】1)不飽和ポリエステル樹脂 不飽和酸およびジカルボン酸またはその酸無水物とグリ
コールとからなる系を直接エステル化して得られるも
の。各成分としては、次のようなものが例示できる。不
飽和酸:無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イ
タコン酸;飽和酸:無水フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、こはく酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、テトラクロロ無水フタル酸、エンドメチレン
テトラヒドロ無水フタル酸;グリコール:エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、水素化ビスフェノールA、グリセリン、トリ
メチロールジアリルエーテル、グリセリンモノアリルエ
ーテル。
【0011】2)ポリエステル−アクリレート樹脂 多価アルコール、多塩基酸またはその酸無水物、アクリ
ル酸からなる系を触媒下直接エステル化して得られるも
の。各成分としては、次のようなものが例示できる。多
価アルコール:エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、水素化ビスフェノールA、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール;多塩基酸:無水フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、こはく酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸。
【0012】3)ウレタン−アクリレート樹脂 2−ヒドロキシエチルアクリレート等の不飽和アルコー
ル、ポリエステルポリオールならびにポリエーテルポリ
オール等およびジイソシアネートとを反応させて得られ
るもの。各成分としては、次のようなものが例示でき
る。ポリエステルポリオール:上記2)の多価アルコー
ル、多塩基酸からなるポリエステルポリオール、ポリカ
プロラクトンポリオール;ポリエーテルポリオール:ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール;ジイソシアネート:TD
I、MDI、HMDI、IPDI、および上記のアダク
ト体。
【0013】4)エポキシ−アクリレート樹脂 1分子中にエポキシ基を少なくとも2個有するビスフェ
ノール−ジグリシジルエーテル型、グリシジルエステル
型、脂環式エポキシ樹脂等とアクリル酸との反応生成
物。各エポキシ樹脂の具体例としては次のようなものが
ある。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】5)不飽和アクリレート系樹脂 不飽和スピロアセタールと2−ヒドロキシエチルアクリ
レート等の不飽和アルコールとを飽和多価アルコールま
たはポリエステルポリオールで変性するか、あるいは変
性せずに反応して得られるもの。これら不飽和樹脂は1
分子中に少なくとも1個、好ましくは2個以上のエチレ
ン性不飽和基を有するオリゴマーまたはポリマーを主成
分とするものである。
【0017】エチレン性不飽和基を有する樹脂の分子量
は、少なくとも300、好ましくは300〜5,000
である。分子量が300以下では皮膜形成性が不充分で
ある。一方、分子量が極端に大きい場合は粘度が高くな
りすぎて塗装性が悪くなるばかりでなく、基材との接着
性が低下するので好ましくない。上記不飽和樹脂は2種
類以上混合して使用してもよい。また必要に応じて皮膚
刺激の少ない多価アルコールのポリアクリレート(例え
ば、トリメチロールプロパントリアクリレートやペンタ
エリスリトールのトリアクリレート等)を併用すること
もできる。
【0018】本発明において使用される前記一般式
(I)で表わさせるカーボネート結合を有する水酸基含
有アクリルモノマーは、ヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレート類と環状脂肪族カーボネート化合物とを触媒
存在下に合成することができる。具体的には以下の方法
である。
【0019】出発原料のヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレートとしては、例えば2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを挙
げることができる。
【0020】他方の原料である環状脂肪族カーボネート
は、グリコールとジアルキルカーボネートとの反応によ
って得られるポリマーを解重合する方法(特開平2−5
63556号公報参照)、または対応するアルキレンオ
キシドと二酸化炭素の反応によって合成することができ
る。環状脂肪族カーボネートは、5員環、6員環または
7員環構造を有し、その具体例は5員環としてエチレン
カーボネート、6員環として1,3−プロピレンカーボ
ネートおよびネオペンチルグリコールカーボネート
(5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オンと
命名しうる。)および7員環として、1,4−ブタンジ
オールカーボネート等が含まれる。中でもネオペンチル
グリコールカーボネートが好ましい。その理由は本化合
物は工業的に容易に入手し得る原料から比較的短いステ
ップで合成可能であり、通常の状態で安定であるが触媒
の存在下、比較的緩和な条件下でヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートと開環付加反応するからである。
【0021】ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
に対する環状脂肪族カーボネートの仕込量はモル比で
1:0.5以上あればよい。1:1より過剰に仕込むと
きは、少なくとも一部の環状脂肪族カーボネートが順次
開環付加重合する。
【0022】本発明に用いる触媒としては、ジブチルス
ズオキシド、ジブチルスズジラウレート、モノブチルト
リクロロスズ、ジブチルジクロロスズ、トリブチルモノ
クロロスズ、ヒドロキシブチルスズオキシド等の有機ス
ズ化合物、さらには、塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨ
ウ化第1スズ等を用いることができる。さらに、リンタ
ングステン酸、ケイタングステン酸も用いることができ
る。また、アンバーリスト15のような強酸性陽イオン
交換樹脂、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、硫酸、p
−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、
メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸等のブレーンステッド酸が挙げられる。
またブレーンステッド酸陰イオンオニウム塩として、窒
素、イオウ、リンまたはヨードのオニウム塩が挙げられ
る。以下にそれらの典型例を幾つか挙げる。
【0023】(4級アンモニウム塩型化合物)N,Nー
ジメチルーNーベンジルアニリニウム六フッ化アンチモ
ン、N,NージエチルーNーベンジルアニリニウム四フ
ッ化ホウ素、N,NージエチルーNーベンジルピリジニ
ウム六フッ化アンチモン、N,NージエチルーNーベン
ジルピリジニウムトリフルオロメタンスルホン酸、N,
NージメチルーNー(4ーメトキシベンジル)ピリジニ
ウム六フッ化アンチモン、N,NージエチルーNー(4
ーメトキシベンジル)ピリジニウム六フッ化アンチモ
ン、N,NージエチルーNー(4ーメトキシベンジル)
トルイジニウム六フッ化アンチモン、N,Nージメチル
ーNー(4ーメトキシベンジル)トルイジニウム六フッ
化アンチモン。
【0024】(スルホニウム塩型化合物)トリフェニル
スルホニウム四フッ化ホウ素、トリフェニルスルホニウ
ム六フッ化アンチモン、トリフェニルスルホニウム六フ
ッ化ヒ素、アデカCP−66(旭電化工業(株)製)、
アデカCP−77(旭電化工業(株)製)、トリ(4−
メトキシフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ素、ジフェ
ニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウム六フッ
化ヒ素。
【0025】(ホスホニウム塩型化合物)エチルトリフ
ェニルホスホニウム六フッ化アンチモン、テトラブチル
ホスホニウム六フッ化アンチモン。
【0026】(ヨードニウム塩型化合物)ジフェニルヨ
ードニウム六フッ化ヒ素、ジ−4−クロロフェニルヨー
ドニウム六フッ化ヒ素、ジ−4−クロムフェニルヨード
ニウム六フッ化ヒ素、ジ−p−トリルヨードニウム六フ
ッ化ヒ素、フェニル(4−メトキシフェニル)ヨードニ
ウム六フッ化ヒ素。
【0027】上に挙げたオニウム塩の陰イオン成分が例
えば酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ス
テアリン酸等の脂肪族カルボン酸、安息香酸等の芳香族
カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホン
酸、または過塩素酸等の陰イオン成分に置換したオニウ
ム塩を用いてもよい。
【0028】また、n−ブチルリチウム、sec−ブチ
ルリチウムなどのアルキルアルカリ金属、Li−、Na
−、K−エチラート、−ブチラート、−イソブチラー
ト、−t−ブチラート、−オクチラートなどのアルカリ
金属アルコラートなどの有効な触媒である。また、ジエ
チルアミン、ジメチルベンジルアミン、ヘキサメチレン
テトラミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−
7−ウンデセン等のアミン類も有効な触媒である。
【0029】触媒の添加量は、1ppm〜5%、好まし
くは5〜500ppmである。触媒の添加量が1ppm
より少なくなると重合反応速度が極めて遅く、実用的な
意味を持たず、逆に5%より多くなると、脱炭酸等の副
反応やエステル交換による副反応が多く発生するので好
ましくない。
【0030】反応温度は、出発原料であるモノマーおよ
び触媒の種類にもよるが、一般に室温ないし150℃の
範囲である。
【0031】反応は、無溶媒もしくはベンゼン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン炭
化水素、テトラヒドロフラン、1、4−ジオキサン等の
エーテル類、アセトニトリル、ニトロベンゼン、ニトロ
メタン等の活性水素を持たない不活性有機溶媒中で行う
ことができる。溶媒を使用することにより、反応終了後
の系内の反応粗液の粘度を低下させる効果があり、か
つ、系内を均一にすることにより反応中の温度コントロ
ールが容易となるので、好ましい。不活性な溶媒の使用
量は、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートおよび
環状脂肪族カーボネートの合計重量に対して5〜80重
量%、好ましくは10〜50重量%である。溶媒の使用
量が80重量%より多くなると反応が遅くなるため好ま
しくない。逆に溶媒の使用量が5重量%より少なくなる
と粘度低下の効果が少ない。
【0032】通常、反応は溶媒、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、環状脂肪族カーボネートおよび
触媒の順序で反応器に仕込み、次いで前記のような温度
範囲で上昇させる。
【0033】環状脂肪族カーボネートの付加反応の終点
は、ガスクロマトグラフィーで行い、通常は環状脂肪族
カーボネートの濃度が1%以下になった時点を反応の終
点とみなす。
【0034】エチレン性不飽和基を有する樹脂(不飽和
樹脂ともいう)とカーボネート結合を有する水酸基含有
アクリルモノマーとの混合割合は一般には限定されない
が、通常は不飽和樹脂95〜40重量%とカーボネート
結合を有する水酸基含有アクリルモノマー5〜60重量
%とからなり、塗膜の性能および硬化速度の面から好ま
しくはエチレン性不飽和基を有する樹脂90〜50重量
%とカーボネート結合を有する水酸基含有アクリルモノ
マー10〜50重量%である。
【0035】本発明において使用される光増感剤として
は、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル、アセトフェノン、ベンゾフェ
ノン、アントラキノン、ベンゾフェノンまたはベンゾフ
ェノン誘導体とアミン類との併用系、ベンジル等従来か
ら一般に使用されているものが挙げられる。これらの光
増感剤は2種類以上混合して使用してもよい。光増感剤
の添加量は不飽和樹脂とカーボネート結合を有する水酸
基含有アクリルモノマーとの混合物100重量部に対し
0.1〜10重量部である。光増感剤の添加量が0.1
重量部以下では硬化に長時間を要するため好ましくな
く、また光増感剤の添加量が10重量部以上では特に顕
著な効果が認められないばかりか、塗膜の着色、塗膜性
能の低下等の現象が見られるため好ましくない。
【0036】本発明の光硬化性樹脂組成物は光硬化性を
損なわない範囲で塗料、顔料、ガラス繊維、充填剤等を
配合することができる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。例
中、部は重量部を意味する。
【0038】(実施例1〜2、比較例1)3リットルの
四ツ口フラスコに環状脂肪族エポキシ樹脂3,4−エポ
キシジクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレート(ダイセル化学工業社製セロキ
サイド2021)を1,900g、アクリル酸720
g、アミン系触媒7.2g、ハイドロキノン10gを仕
込み、110〜130℃で約2時間加熱攪拌すると、酸
価3.0のエポキシ−アクリレート樹脂が得られた。エ
ポキシ−アクリレート樹脂の分子量は417、粘度は5
0℃で約500ポイズで黄褐色のシロップ状であり、そ
のままでは塗装は不可能であった。エポキシ−アクリレ
ート樹脂80部と、カーボネート結合を有する水酸基含
有アクリルモノマー(A=2−ヒドロキシエチルアクリ
レート1モルにネオペンチルグリコールカーボネートを
平均1モル付加したもの、B=2−ヒドロキシエチルア
クリレート1モルにネオペンチルグリコールカーボネー
トを平均2モル付加したもの)、または、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート20部とを均一に溶解させた後、
ベンゾインメチルエーテル2部を加えて、光硬化性樹脂
組成物を調製した。得られた光硬化性樹脂組成物の物性
値を表−1に示した。表中、粘度は光硬化前の測定値で
あり、硬化性以下は組成物を鋼板上に塗布し、200w
/in出力の高圧水銀灯15cm直下で露光させた塗膜
を得たものである。表−1から明らかなごとく、本発明
の光硬化性樹脂組成物は物性の低下をほとんど伴わず粘
度、皮膚刺激性の低下、さらには可撓性の付与が可能で
ある。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例3〜4)アジピン酸および1,6
−ヘキサンジオールを反応させて得たポリエステルポリ
オール樹脂にヘキサメチレンジイソシアネートおよび2
−ヒドロキシエチルアクリレートとを反応させ、ウレタ
ンアクリレート樹脂を得た。実施例1、2と同様に前記
ウレタンアクリレート樹脂75部とネオペンチルグリコ
ールカーボネート変性2−ヒドロキシエチルアクリレー
トA、同B、2−ヒドロキシエチルアクリレートをそれ
ぞれ25部とを均一に溶解させ、光開始剤としてイルガ
キュア651(チバガイギー社製)を4部加え、光硬化
性樹脂組成物を調製した。得られた光硬化性樹脂組成物
の物性値を表−2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】(実施例5〜6)無水フタル酸および1,
6−ヘキサンジオールを反応させて得たポリエステルポ
リオール樹脂の両末端にアクリル酸を付加反応させ、ポ
リエステルアクリレート樹脂を得た。実施例1、2と同
様に前記ポリエステルアクリレート樹脂80部とネオペ
ンチルグリコールカーボネート変性2−ヒドロキシエチ
ルアクリレートA、同B、2−ヒドロキシエチルアクリ
レートをそれぞれ20部とを均一に溶解させ、光開始剤
としてダロキュア1173(メルク社)を3部加え、光
硬化性樹脂組成物を調整した。得られた光硬化性樹脂組
成物の物性値を表−3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物は、前記し
たごとく種々の特徴を有しているので、インキ、接着
剤、酵母の固定化、歯科充填剤、印刷版材、フォトレジ
スト、プリント配線用レジストインキ等に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量が少なくとも300で、且つ1分
    子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する樹
    脂40〜95重量%と、一般式(I)で表わされるカー
    ボネート結合を有する水酸基含有アクリルモノマー60
    〜5重量%との混合物100重量部に対し、光増感剤を
    0.1〜10重量部添加してなる光硬化性樹脂組成物。 【化1】
JP1639595A 1995-01-06 1995-01-06 光硬化性樹脂組成物 Pending JPH08188629A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235295A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Asahi Kasei E-Materials Corp 高極性プレポリマー及びそれを含む感光性樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235295A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Asahi Kasei E-Materials Corp 高極性プレポリマー及びそれを含む感光性樹脂組成物

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