JPH08188464A - 連続鋳造用耐火物 - Google Patents

連続鋳造用耐火物

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JPH08188464A
JPH08188464A JP6338717A JP33871794A JPH08188464A JP H08188464 A JPH08188464 A JP H08188464A JP 6338717 A JP6338717 A JP 6338717A JP 33871794 A JP33871794 A JP 33871794A JP H08188464 A JPH08188464 A JP H08188464A
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cao
clinker
tio
zro
refractory
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JP6338717A
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English (en)
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Osamu Nomura
修 野村
Eiji Iida
栄司 飯田
Masanori Ogata
昌徳 小形
Makoto Nakamura
真 中村
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊離CaOの水和による取扱い等の問題を解消
し、アルミナ付着防止効果を確実に発現する連続鋳造用
耐火物を提供すること。 【構成】 CaO/TiO2のモル比で0.27〜1.5である「CaO-
TiO2系クリンカ−」及び/又はCaO/TiO2のモル比:0.2
7〜1.5で表せるCaO-TiO2成分とCaO/ZrO2のモル比:0.4
2〜1.0で表せるCaO-ZrO2成分との組合せで表現される組
成範囲内にある「CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−」を1〜97
重量%、炭素原料を3〜40重量%、その他の耐火原料を9
6重量%以下含有してなる連続鋳造用耐火物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造用耐火物に関
し、特にアルミキルド鋼等の連続鋳造時に発生するアル
ミナ付着を抑制できる連続鋳造用耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造用浸漬ノズルは、タンディッシ
ュとモ−ルド間の溶鋼注入において、溶鋼の酸化防止、
溶鋼の飛散防止、モ−ルドパウダ−の巻き込み防止など
を目的として使用されている。そして、該浸漬ノズル
は、溶鋼流による熱的、機械的衝撃や物理的、化学的な
浸食作用を受けるため、耐スポ−リング性及び耐食性に
優れたAl2O3-SiO2-C系材質が多く使用されている(この
材質からなる耐火物について、後記表2に比較例2とし
て示した)。
【0003】しかしながら、上記材質を用いた浸漬ノズ
ルでは、アルミキルド鋼等の連続鋳造において、アルミ
ナ介在物が該ノズル内壁に付着しやすいという欠点を有
している。この付着アルミナが肥大化すると、ノズル内
孔を閉塞して操業に悪影響を及ぼしたり、また、付着ア
ルミナが剥離して鋳片欠陥の原因になる等の問題を引き
起こす。
【0004】上記問題を解決するため、従来よりノズル
の構造面及び材質面で種々の方策が試みられている。例
えば、ノズルの構造面での改善策として、ノズル内管に
ポ−ラスな材質を配し、そこから不活性ガスを吹き込む
方法が提案されている。しかし、この方法では、アルミ
ナ付着防止に対しては有効であるけれども、ピンホ−ル
欠陥や異常溶損及びノズルの構造劣化等の問題を合わせ
持っている。
【0005】一方、ノズルの材質面では、アルミナと反
応して“溶鋼温度以下の低融物”を生成する耐火原料(C
aO系やCaO-ZrO2系クリンカ−など)をノズル材質に含有
させ、これによりアルミナ付着の低減をはかる対策がい
くつか試みられている。例えば特公昭61-44836号公報に
は、鋳造用ノズルに使用する耐火物として“CaO成分を2
0〜75%含んだ耐火性骨材と黒鉛とを組み合わせたCaO含
有黒鉛質耐火物”が開示されている。
【0006】また、特公昭59-19075号公報には、同じく
連続鋳造用浸漬ノズルに使用する耐火材料として、CaO
供給源をCaO-ZrO2系クリンカ−に求めたものであって
“重量比でカルシアを3〜35重量%含有するカルシウム
ジルコネ−ト系クリンカ−40〜93%、黒鉛5〜50%及び
金属シリコン2〜13%からなるCaO-ZrO2系クリンカ−含
有耐火材料”が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CaO含有原
料を含む前記従来の耐火物では、該耐火物中に遊離CaO
が存在すると、このCaOは消化性を示し、容易に水和す
るため取り扱いが困難となり、しかもCaOの熱膨張が大
きいため耐スポ−リング性が著しく失われる等の問題が
ある。一方、CaO供給源をCaO-ZrO2系クリンカ−に求め
た前記従来例では、これを浸漬ノズルに使用した場合、
Al2O3との反応で生じる低融物が高粘性のために流出し
ない場合があり、アルミナ付着を完全に防止するには至
っていない。また、ZrO2それ自体高価な原料であり、耐
アルミナ付着性に効果があるCaO-ZrO2系クリンカ−も高
価となってしまう欠点を有している。
【0008】本発明は、上記問題点、欠点に鑑み成され
たものであって、その目的とするところは、 ・第1に、遊離CaOの水和による取り扱い等の問題を解
消し、アルミナ付着防止効果を確実に発現する連続鋳造
用耐火物を提供することにあり、 ・第2に、鋼中のAl2O3量に応じた最適な量で供給する
ことができ、しかも該Al2O3との反応で生じる低融物の
粘度を使用状況に応じ任意に調整することができ、その
ために優れたアルミナ付着防止効果を発現できる連続鋳
造用耐火物を提供することにあり、 ・第3に、このように優れたアルミナ付着防止効果を奏
する連続鋳造用耐火物を安価に提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、CaO-TiO2
化合物、CaO-TiO2-ZrO2化合物が耐消化性に優れ、しか
も高融点の化合物であるにも拘らず、該化合物がAl2O3
と反応して低融物(低融点化合物)を生成するという事実
を知見し、本発明を完成したものである。
【0010】即ち、本発明は、従来の前記問題点並びに
欠点を解消し、本発明の目的とする前記連続鋳造用耐火
物を提供するため、CaO供給源として“CaO-TiO2系及び
/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−”を用いるものであ
って、「CaO-TiO2系クリンカ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO
2系クリンカ−を1〜97重量%、炭素原料を3〜40重量
%、その他の耐火原料を96重量%以下含有してなること
を特徴とする連続鋳造用耐火物。」(請求項1)を要旨と
する。
【0011】そして、本発明は、 ・上記“CaO−TiO2系クリンカ−”が、CaO/TiO2のモル
比で0.27〜1.5であること、 ・上記“CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−”が、CaO/TiO2
モル比:0.27〜1.5で表せるCaO-TiO2成分とCaO/ZrO2
モル比:0.42〜1.0で表せるCaO-ZrO2成分との組合せで
表現される組成範囲内にあること、を本発明の好ましい
実施態様とする(請求項2)。
【0012】また、本発明は、 ・上記“炭素原料”として「鱗状黒鉛」を使用するこ
と、 ・上記“その他の耐火原料”として「CaO-ZrO2系クリン
カ−」「ZrO2」「安定化ZrO2」「Al2O3」の1種又は2
種以上を用いること、を本発明の好ましい実施態様とす
る(請求項3)。
【0013】更に、本発明は、上記本発明の要旨とする
“連続鋳造用耐火物”に対して、 ・炭素原料の酸化防止剤を10重量%以下、 ・強度向上剤を5重量%未満、 ・低融物の粘度調整剤を10重量%未満、 を必要に応じて配合することを本発明の好ましい実施態
様とする(請求項4)。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明に係る連続鋳造用耐火物のアルミナ付着防止作用に
ついて説明すると、本発明で用いる「CaO-TiO2系クリン
カ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−」は、溶鋼
中のアルミナと反応して溶鋼温度以下の融点を有する化
合物(低融物)を生成する。このように「CaO-TiO2系クリ
ンカ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−」が溶鋼
中のアルミナと反応することにより溶鋼との界面が液相
になるため、耐火物壁のアルミナ付着並びにアルミナ成
長を抑制することができる。
【0015】次に、本発明で用いる「CaO-TiO2系クリン
カ−(CaO-TiO2系耐火原料)」について説明すると、これ
は、CaOとTiO2の2成分を端成分としたクリンカ−であ
って、1種又は2種以上のCaO-TiO2系化合物から構成さ
れる。なお、本発明において、CaO-TiO2系クリンカ−と
しては、焼結品、電融品のいずれも使用することができ
る。
【0016】図1にCaO-TiO2系の相平衡図を示す。この
図1から明らかなように、CaO-TiO2系化合物には“CaO・
TiO2”“4CaO・3TiO2”“3CaO・2TiO2”の3種類の化合物
が存在する。これらの化合物は容易に水和しないが、Ca
O/TiO2のモル比1.5以上ではCaOが共存する。即ち、CaO
/TiO2のモル比1.5以上(重量比で1.05以上)では“3CaO・
2TiO2+CaO”の鉱物組成となり、CaOが共存することが
図1より認められる。CaOが共存すると、これが水和し
取り扱い等の問題が生じるので、本発明ではCaOが共存
しない「CaO/TiO2のモル比:1.5以下」が好ましい。
【0017】図2に、CaO-TiO2-Al2O3系における1600℃
での液相生成領域を実験的に求めた結果を示す。この実
験は、純度99%以上のCaCO3、TiO2、Al2O3の各試薬を様
々な比率で混合し、小型の成形体に成形した後、電気炉
中にて1600℃で1時間の焼成を行い、該成形体の溶融の
有無を調査する方法で行った。上記実験の結果、CaO-Ti
O2系原料は、いずれの組成においてもこの原料自体は16
00℃では溶融しないが、図2に示すように、Al2O3成分
との間には液相領域が存在するため、Al2O3と反応する
と1600℃以下の温度で低融物を生じることが理解できる
(図2の「1600℃液相生成領域」参照)。
【0018】また、図2から、CaO−TiO2系クリンカ−
のCaO/TiO2モル比が0.27以下では、Al2O3との低融物生
成領域範囲が極めて狭くなることが認められる(図2の
「CaO/TiO2モル比:0.27以下における低融物生成領
域」参照)。従って、本発明では、「CaO/TiO2のモル
比:0.27以上」が好ましい。
【0019】上述の記載をまとめると、本発明で「CaO-
TiO2系クリンカ−」を使用する場合、CaO/TiO2のモル
比が0.27未満では、Al2O3との低融物生成領域が極めて
小さくなるので好ましくない(図2参照)。逆に、CaO/T
iO2のモル比が1.5を超えると、消化性のCaOが共存する
こととなるので同じく好ましくない(図1参照)。従っ
て、本発明では「CaO/TiO2のモル比:0.27〜1.5」のCa
O-TiO2系クリンカ−の使用が好ましい。
【0020】次に、本発明で用いる「CaO-TiO2-ZrO2
クリンカ−(CaO-TiO2-ZrO2系耐火原料)」について説明
すると、これは、CaOとTiO2及びZrO2の3成分を端成分
としたクリンカ−である。なお、本発明において、CaO-
TiO2-ZrO2系クリンカ−としては、焼結品、電融品のい
ずれも使用することができる。
【0021】図3に、CaO・TiO2-CaO・ZrO2-Al2O3系にお
ける1600℃での液相生成領域を実験的に求めた結果を示
す。この実験は、純度99%以上のCaCO3、TiO2、ZrO2、A
l2O3の各試薬を様々な比率で混合し、小型の成形体に成
形した後、電気炉中にて1600℃で1時間の焼成を行い、
該成形体の溶融の有無を調査する方法で行った。図3か
ら、CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−自身は1600℃で溶融し
ないが、Al2O3と反応すると1600℃以下の温度でも低融
物を生じることが理解できる。
【0022】また、図4に、CaO-TiO2-ZrO2系における
遊離CaO生成範囲を実験的に求めた結果を示す。図4中
の数字はCaO量(wt%)を示し、また、太線は固溶体の組
成範囲を表わす。この実験は、純度99%以上のCaCO3、T
iO2及びZrO2の各試薬を様々な比率で混合し、小型の成
形体に成形した後、電気炉中にて1600℃で1時間の焼成
を行い、生成鉱物をX線回析で確認する方法で行った。
この図4から、3CaO・2TiO2とCaO・ZrO2とを結ぶ線よりCa
O側では、遊離CaOが生じることが理解できる。
【0023】本発明で使用する「CaO-TiO2-ZrO2系クリ
ンカ−」としては、 ・CaO/TiO2のモル比:0.27〜1.5で表せるCaO-TiO2成分 ・CaO/ZrO2のモル比:0.42〜1.0で表せるCaO-ZrO2成分 との組合せで表現される組成範囲内にあることが好まし
い。
【0024】即ち、前記したように、 ・CaO-TiO2系クリンカ−におけるCaO/TiO2モル比が0.2
7未満ではAl2O3との低融物生成領域が極めて小さくなる
こと(前記図2参照)、逆に1.5を超えると消化性のCaOが
共存すること(前記図1参照)から、また、 ・図3及び図4にみられるように、CaO/ZrO2モル比が
0.42未満ではアルミナ付着防止効果が見られず、逆に1.
0を超えると消化性のCaOが共存することから、本発明で
使用する「CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−」は、CaO/TiO2
のモル比:0.27〜1.5で表せるCaO-TiO2成分とCaO/ZrO2
のモル比:0.42〜1.0で表せるCaO-ZrO2成分との組合せ
で表現される組成範囲内にあることが好ましく、図4に
示す「望ましい組成範囲」内にあるのが好ましい。
【0025】次に、上記「CaO-TiO2系クリンカ−」、
「CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−」の添加量について説明
すると、本発明では、上記クリンカ−を単独又は混合し
て使用することができ、その添加量が1重量%未満で
は、付着アルミナの溶融が不十分であって、アルミナ付
着を十分に抑止することができず、一方、97重量%を超
えると、炭素原料の量が不十分となり耐スポ−リング性
が損なわれるので、いずれも好ましくない。従って、本
発明において、CaO-TiO2系クリンカ−及び/又はCaO-Ti
O2-ZrO2系クリンカ−の添加量は、1〜97重量%が好まし
く、より好ましくは15〜85重量%である。
【0026】本発明で使用するCaO-TiO2系クリンカ−及
びCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−は、前記したように、共
に耐消化性に優れており、しかも該クリンカ−自体は高
融点の化合物であるけれども、Al2O3と反応して低融物
を生成するという性質を有している。このため、該クリ
ンカ−は、アルミナ付着防止材質への適用が有効であ
り、特に連続鋳造用浸漬ノズル用材質の構成成分として
好適である。
【0027】また、本発明において、CaO-TiO2系クリン
カ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−を使用する
際、 ・CaO-TiO2系クリンカ−の「CaO」「TiO2」の各成分割
合を前記した『CaO/TiO2のモル比:0.27〜1.5』の範囲
内で任意に変えることにより、また、 ・CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−中の「CaO」「TiO2」「Zr
O2」の各成分割合を前記した“CaO/TiO2のモル比:0.2
7〜1.5で表せるCaO-TiO2成分とCaO/ZrO2のモル比:0.4
2〜1.0で表せるCaO-ZrO2成分との組合せで表現される組
成範囲”内で任意に変えることにより、Al2O3との低融
物を使用状況に応じた任意の粘度に調整することができ
る。
【0028】このため、本発明では、鋼中のアルミナ量
に応じた最適な量で最適な粘度の低融点組成物を長時間
にわたり供給することができ、優れたアルミナ付着防止
効果を発現できる作用効果が生じる。
【0029】また、TiO2系原料はZrO2系原料よりも大幅
に安価であり、本発明で使用するCaO-TiO2系及びCaO-Ti
O2-ZrO2系の耐火材料は、従来例におけるCaO-ZrO2系耐
火材料(前掲の特公昭59-19075号公報参照)よりも安価に
製造することができる。例えば、純度:98重量%程度の
ZrO2原料は、同じ程度の純度を持つTiO2原料の約3倍の
価格である。
【0030】本発明で使用するCaO-TiO2系、CaO-TiO2-Z
rO2系の耐火材料は、CaOとTiO2の合量又はCaO、TiO2、Z
rO2の合量が90重量%以上の純度であればよいため、そ
の製造にあたっては、純度90重量%以上の様々なCaO源
とTiO2源又はZrO2源が使用可能である。従って、本発明
で使用するCaO-TiO2系又はCaO-TiO2-ZrO2系の耐火材料
は、非常に安価に製造できる利点もある。
【0031】本発明に係る連続鋳造用耐火物は、以上詳
記したCaO-TiO2系クリンカ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2
系クリンカ−以外に“炭素原料”及び必要に応じ“その
他の耐火原料”を配合してなるものである。このうち炭
素原料の配合は、連続鋳造用耐火物に高熱伝導性を付与
し、また、耐スポ−リング性及びスラグに対する耐食性
を付与するためであり、本発明において必須の配合成分
である。
【0032】本発明における炭素原料の配合量について
説明すると、炭素原料の含有量が少ないと耐スポ−リン
グ性が損なわれ、逆に多すぎると耐食性が劣化する。こ
のため、炭素原料の含有量は、3〜40重量%が好まし
く、より好ましくは15〜35重量%である。本発明におい
て、炭素原料としては、鱗状黒鉛、土状黒鉛、人造黒
鉛、キッシュ黒鉛等各種黒鉛原料やピッチ、コ−クス、
カ−ボンブラック等の非晶質炭素原料を使用することが
でき、また、焼成後炭素化する樹脂粉末等も使用できる
が、耐スポ−ル性及び耐スラグ浸潤性の点から、黒鉛、
特に鱗状黒鉛の使用が好ましい。
【0033】次に、本発明で配合する“その他の耐火原
料”について説明すると、この耐火原料としては、CaO-
ZrO2系クリンカ−、ZrO2、安定化ZrO2、Al2O3等を使用
することができる。なお、これらの耐火原料は、本発明
に係る連続鋳造用耐火物において必須配合成分ではな
く、任意配合成分であり、必要に応じ適宜使用できるも
のである。
【0034】本発明において、これらの耐火原料が多く
なり過ぎると、相対的にCaO-TiO2系クリンカ−、CaO-Ti
O2-ZrO2系クリンカ−の添加量が減少し、耐アルミナ付
着性が損なわれるので好ましくなく、また、炭素原料の
添加量が減少し、耐スポ−リング性が損なわれることか
ら、上記“その他の耐火原料”の添加量は、96重量%以
下とする必要がある。
【0035】“その他の耐火原料”で例示した「CaO-Zr
O2系クリンカ−」のうち、CaO含有量が16重量%以上のC
aO-ZrO2系クリンカ−は、良好な耐アルミナ付着性を有
するものであることは従来から知られている。但し、該
クリンカ−中のCaO量が31重量%を超えると遊離CaOが含
まれるようになるため、本発明では、“その他の耐火原
料”として「CaO-ZrO2系クリンカ−」を使用する場合、
CaO含有量が16〜31重量%のクリンカ−が好ましい。
【0036】上記のような「CaO-ZrO2系クリンカ−」を
配合した場合に生成するAl2O3との低融物“CaO-ZrO2-Al
2O3系低融物”の粘性と、「CaO-TiO2系クリンカ−」「C
aO-TiO2-ZrO2系クリンカ−」の配合により生成するAl2O
3との低融物“CaO-TiO2-Al2O3系低融物”“CaO-TiO2-Zr
O2-Al2O3系低融物”の粘性とを比べると、後者のCaO-Ti
O2-Al2O3系、CaO-TiO2-ZrO2-Al2O3系低融物の粘性は、
前者のCaO-ZrO2-Al2O3系低融物の粘性よりも低い。
【0037】そこで、本発明において、“その他の耐火
原料”として「CaO-ZrO2系クリンカ−」を使用する場
合、目的とする所望の低融物の粘性となるように、CaO
含有量が16〜31重量%のCaO-ZrO2系クリンカ−と、CaO-
TiO2系クリンカ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ
−との配合量を決めることができるが、耐アルミナ付着
性の点から、このCaO-ZrO2系クリンカ−の添加量は、50
重量%以下とするのが好ましい。
【0038】また、本発明において、“その他の耐火原
料”として「CaO含有量が16重量%未満のCaO-ZrO2クリ
ンカ−“いわゆる安定化ZrO2”」も使用することができ
る。この安定化ZrO2は、CaZrO3やZrO2と比べて熱膨張が
小さく、耐スポ−ル性の点で有利であるが、耐アルミナ
付着効果が生じないので、その添加量は30重量%以下が
好ましい。また、ZrO2は、安定化ZrO2やCaZrO3と比べる
と、やや安価である点で有利であるが、相転移に伴う体
積変化が大きく耐スポ−リング性の上から、多量に添加
するのは好ましくない。従って、ZrO2を“その他の耐火
原料”として使用する場合、その添加量は30重量%以下
が好ましい。
【0039】Al2O3は、CaO-ZrO2系クリンカ−、ZrO2
料と比べると、熱膨張が低く耐スポ−リング性に優れて
いるので、本発明において“その他の耐火原料”として
使用することができる。しかしながら、Al2O3は、CaO-T
iO2系クリンカ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−
と溶鋼温度で共存すると、耐火物内に低融物が生成し、
耐火物強度が低下するので、その添加量は50重量%以下
が好ましく、そして、該Al2O3を配合した本発明に係る
連続鋳造用耐火物の使用箇所は、ノズル内周部等に限定
して使用するのが好ましい。
【0040】本発明において、上記した“その他の耐火
原料”以外に、例えば炭素原料の酸化防止剤として、Si
Cなどの炭化物、Si3N4などの窒化物を10重量%以下の範
囲で添加することができ、また、耐火物の強度向上のた
め、BN、B4C、ZrB2等の硼化物、Si等の金属や合金粉を5
重量%未満で添加することもできる。更に、低融物の粘
度調整のため、溶融SiO2、ZrSiO3、Al6Si2O13、CaO-SiO
2系クリンカ−等のSiO2系原料や、CaF2等の弗化物を10
重量%未満で添加することもでき、これらを配合したも
のも、本発明に包含されるものである。
【0041】次に、本発明に係る連続鋳造用耐火物の製
造法について説明すると、前記した所定モル比のCaO-Ti
O2系クリンカ−及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系クリンカ
−、炭素原料、その他の耐火原料を所定割合で配合し、
更に必要に応じ前記した炭素原料の酸化防止剤、強度向
上剤、低融物の粘度調整剤などを所定割合で配合し、該
配合物をバインダ−と共に混練し成形した後、非酸化雰
囲気下で焼成して連続鋳造用耐火物を製造することがで
きる。なお、上記バインダ−としては、フェノ−ル樹脂
等の有機樹脂やタ−ル、ピッチなどを用いることができ
るが、成形性に優れているフェノ−ル樹脂の使用が好ま
しい。
【0042】
【実施例】次に、本発明の実施例1〜34を比較例1〜6と
共に挙げ、本発明をより詳細に説明するが、ここで、以
下の実施例及び比較例の各試料に対する“スポ−リング
試験”“アルミナ付着試験”“水和試験”“耐食性試
験”の各試験について、まとめて説明する。
【0043】スポ−リング試験は、試料を電気炉中で15
00℃に加熱後、水冷したときの亀裂の発生状況で評価し
た。アルミナ付着試験は、1600℃の溶鋼中にアルミニウ
ムを1重量%溶解し、これに試料を60分間浸漬したとき
の付着状況で評価した。耐食性試験は、試料を1600℃の
溶鋼に60分浸漬した際の溶損状況で評価した。これらの
評価の各数値は、比較例2の『Al2O3-SiO2-C材質』(従
来耐スポ−リング性及び耐食性に優れた耐火物として使
用されている例:下記表2参照)を基準(100)とし、その
指数で表示した。なお、数値の大きい方が良好な特性を
示している。また、水和試験は、20℃、湿度80%で1ケ
月間放置した後の目視観察により行った。
【0044】(実施例1〜4)本実施例1〜4は、CaO-Ti
O2系クリンカ−を使用した例であり、そのクリンカ−の
化学組成及び鉱物組成を下記表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】上記表1に示す組成のクリンカ−1〜4及び
黒鉛を表2に示す割合で配合し、この配合物にバインダ
−として適量のフェノ−ル樹脂を加え混練し、アイソス
タティックプレスで成形した後、ブリ−ズ中1000℃で焼
成した。各焼成物を物性測定用試料に加工し、各試料に
ついて“スポ−リング性”“アルミナ付着性”の各試験
を行い、その結果を表2に示す。なお、表2に基準とし
た『Al2O3-SiO2-C材質』を“比較例2”として表示し
た。
【0047】
【表2】
【0048】上記表2から、CaO-TiO2系クリンカ−(ク
リンカ−1)及び黒鉛からなる実施例1では、比較例2の
『Al2O3-SiO2-C材質』に比し、“耐アルミナ付着性”に
ついては571、“耐食性”については、361と改善されて
いることが認められる。また、同じくCaO-TiO2系クリン
カ−(クリンカ−2〜4)及び黒鉛からなる実施例2〜4でも
“耐アルミナ付着性”及び“耐食性”が改善されている
ことが認められる。
【0049】(実施例5〜7、比較例1)本実施例5〜7
は、CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−を使用した例であり、
そのクリンカ−の化学組成及び鉱物組成を下記表3に示
す。また、比較例1は、表3に示す組成のクリンカ−8
を使用した例である。
【0050】
【表3】
【0051】上記表3に示す組成のクリンカ−5〜8及び
黒鉛を表4に示す割合で配合する以外は、前記実施例と
同様に混練、成形、焼成した。各焼成物を物性測定用試
料に加工し、各試料について“水和試験”“アルミナ付
着試験”を行い、その結果を表4に示した。
【0052】
【表4】
【0053】上記表4から、CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ
−(クリンカ−5〜7)及び黒鉛からなる実施例5〜7では、
水和試験による目視観察の結果“良好”であり、耐アル
ミナ付着性についても、比較例2(基準)に比し改善され
ていることが認められる。比較例1では、遊離CaOが含
まれているクリンカ−を使用したものであるから(表3
のクリンカ−8“鉱物組成”の欄参照)、水和試験による
目視観察の結果“不良”であった。
【0054】(実施例8〜18)本実施例8〜18は、前
記表1のクリンカ−4(CaO-TiO2系クリンカ−)を使用し
た例であって、そのうち実施例8、同9は、その配合量を
変えた例、実施例10〜18は、その配合量を変え更に本発
明でいう“その他の耐火原料”「CaO-ZrO2クリンカ−1
(CaO=4wt%)、CaO-ZrO2クリンカ−2(CaO=30wt%)、Zr
O2、Al2O3」を併用した例である。
【0055】下記の表5に示す各配合成分を同じく表5
に示す割合で配合する以外は、前記実施例と同様に混
練、成形、焼成した。各焼成物を物性測定用試料に加工
し、各試料について“耐食性”“スポ−リング性”“ア
ルミナ付着性”試験を行い、その結果を表5に示した。
なお、表5中に、前記表1のクリンカ−4(CaO-TiO2系ク
リンカ−)を使用した実施例4を併記した。
【0056】
【表5】
【0057】上記表5から、本発明で規定する範囲『Ca
O-TiO2系クリンカ−の配合量:1〜97重量%』内でCaO-T
iO2系クリンカ−を使用することで、また、“その他の
耐火原料”を所定範囲(96重量%以下)内で併用しても、
所望の耐食性、耐スポ−リング性、耐アルミナ付着性が
得られることがわかった。
【0058】(比較例2〜4)本比較例2は、CaO-TiO2
系クリンカ−を使用しない例であって、従来、耐スポ−
リング性及び耐食性に優れた耐火物として使用されてい
る例である。また、比較例3は、本発明で使用する“Ca
O-TiO2系クリンカ−”が本発明の範囲(1〜97重量%)外
の98重量%を配合した例であり、比較例4は、本発明で
使用する炭素原料(黒鉛)が本発明の範囲(3〜40重量%)
外の45重量%を配合した例である。
【0059】下記の表6に示す各配合成分を同じく表6
に示す割合で配合し、前記実施例と同様に混練、成形、
焼成した。各焼成物を物性測定用試料に加工し、各試料
について実施例8〜18と同様“耐食性”“スポ−リング
性”“アルミナ付着性”試験を行い、その結果を表6に
示した。
【0060】
【表6】
【0061】上記表6から、黒鉛とAl2O3及びSiO2から
なる比較例2では、耐スポ−リング性が優れているもの
の、耐食性、耐アルミナ付着性が共に本発明の各実施例
に比べて劣るものであった。また、本発明で使用する
“CaO-TiO2系クリンカ−”が本発明の範囲(1〜97重量
%)外の98重量%を配合した比較例3では、相対的に黒
鉛が2重量%となるところから耐スポ−リング性が劣る
ものであった。更に、本発明で使用する炭素原料(黒鉛)
が本発明の範囲(3〜40重量%)外の45重量%を配合した
比較例4では、耐食性について劣るものであった。
【0062】(実施例19〜23)本実施例19〜23は併
用した例であって、そのうち実施例19は、前記表1のク
リンカ−4(CaO-TiO2系クリンカ−)と前記表3のクリン
カ−7(CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−)とを併用した例、実
施例20〜23は、前記表3のクリンカ−7(CaO-TiO2-ZrO2
系クリンカ−)を使用し、該クリンカ−と本発明でいう
“その他の耐火原料”「CaO-ZrO2クリンカ−1(CaO=4wt
%)、CaO-ZrO2クリンカ−2(CaO=30wt%)、ZrO2、Al
2O3」を併用した例である。
【0063】下記の表7に示す各配合成分を同じく表5
に示す割合で配合する以外は、前記実施例と同様に混
練、成形、焼成した。各焼成物を物性測定用試料に加工
し、各試料について“耐食性”“スポ−リング性”“ア
ルミナ付着性”試験を行い、その結果を表7に示した。
なお、表7中に、前記表1のクリンカ−4(CaO-TiO2系ク
リンカ−)を使用した実施例4及び前記表3のクリンカ
−7(CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−)を使用した実施例7を
併記した。
【0064】
【表7】
【0065】上記表7から、CaO-TiO2系クリンカ−とCa
O-TiO2-ZrO2系クリンカ−を併用しても(実施例19)、ま
た、CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−と本発明でいう“その
他の耐火原料”を所定範囲(96重量%以下)内で併用して
も、所望の耐食性、耐スポ−リング性、耐アルミナ付着
性が得られることがわかった。
【0066】(実施例24〜29、比較例5)本実施例
24〜29は、黒鉛の酸化防止剤としての“SiC”“Si3N4
や強度向上剤としての“Si”“B4C”“BN”を併用した
例である。また、比較例5は、“Si”を併用した例であ
って、5重量%配合したものである。
【0067】下記の表8に示す各配合成分を同じく表8
に示す割合で配合する以外は、前記実施例と同様に混
練、成形、焼成した。各焼成物を物性測定用試料に加工
し、各試料について“耐食性”“スポ−リング性”“ア
ルミナ付着性”試験を行い、その結果を表8に示した。
なお、表7中に、前記表1のクリンカ−4(CaO-TiO2系ク
リンカ−)を使用した実施例4及び前記表3のクリンカ
−7(CaO-TiO2-ZrO2系クリンカ−)を使用した実施例7を
併記した。
【0068】
【表8】
【0069】上記表8から、黒鉛の酸化防止剤としての
“SiC”“Si3N4”や強度向上剤としての“Si”“B4C”
“BN”を併用しても、所望の耐食性、耐スポ−リング
性、耐アルミナ付着性が得られることがわかった。但
し、実施例27と比較例5との対比でみられるように、Si
を5重量%配合すると、特に耐スポ−リング性が劣るこ
とが認められた。
【0070】(実施例30〜34、比較例6)本実施例
30〜34は、Al2O3との反応で生成する低融物の粘度調整
剤である“SiO2”“ZrSiO3”“Al6Si2O13”“CaO-SiO2
クリンカ−”“CaF2”を併用した例である。また、比較
例6は、“SiO2”を併用した例であって、10重量%配合
したものである。
【0071】下記の表9に示す各配合成分を同じく表9
に示す割合で配合する以外は、前記実施例と同様に混
練、成形、焼成した。各焼成物を物性測定用試料に加工
し、各試料について“耐食性”“スポ−リング性”“ア
ルミナ付着性”試験を行い、その結果を表9に示した。
なお、表9中に、前記表1のクリンカ−4(CaO-TiO2系ク
リンカ−)を使用した実施例4を併記した。
【0072】
【表9】
【0073】上記表9から、Al2O3との反応で生成する
低融物の粘度調整剤である“SiO2”“ZrSiO3”“Al6Si2
O13”“CaO-SiO2クリンカ−”“CaF2”を併用しても、
所望の耐食性、耐スポ−リング性、耐アルミナ付着性が
得られることがわかった。但し、実施例30と比較例6と
の対比でみられるように、SiO2を10重量%配合すると、
耐食性及び耐アルミナ付着性が極端に劣ることが認めら
れた。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、CaO供
給源として「CaO-TiO2系及び/又はCaO-TiO2-ZrO2系ク
リンカ−」を用いることを特徴とし、これにより遊離Ca
Oの水和による取り扱い等の問題を解消し、アルミナ付
着防止効果を発現する安価な連続鋳造用耐火物を提供す
ることができる。さらに、通常の耐火物の一部に、本発
明に係る組成のCaO-TiO2及びCaO-TiO2-ZrO2を使用する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】CaO-TiO2系の相平衡図。
【図2】CaO-TiO2-Al2O3系における1600℃での液相生成
領域を実験的に求めた結果を示す図。
【図3】CaO・TiO2-CaO・ZrO2-Al2O3系における1600℃で
の液相生成領域を実験的に求めた結果を示す図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】CaO−TiO系の相平衡図。
【図2】CaO−TiO−Al系における16
00℃での液相生成領域を実験的に求めた結果を示す
図。
【図3】CaO・TiO−CaO・ZrO・Al
系における1600℃での液相生成領域を実験的に
求めた結果を示す図。
【図4】CaO−TiO−ZrO系における遊離C
aO生成範囲を実験的に求めた結果を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/057 35/49 C04B 35/48 A 35/49 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CaO−TiO2系クリンカ−及び/又はCaO−
    TiO2−ZrO2系クリンカ−を1〜97重量%、炭素原料を3〜
    40重量%、その他の耐火原料を96重量%以下含有してな
    ることを特徴とする連続鋳造用耐火物。
  2. 【請求項2】 前記CaO−TiO2系クリンカ−が、CaO/Ti
    O2のモル比で0.27〜1.5であり、前記CaO−TiO2−ZrO2
    クリンカ−が、CaO/TiO2のモル比:0.27〜1.5で表せる
    CaO−TiO2成分とCaO/ZrO2のモル比:0.42〜1.0で表せ
    るCaO−ZrO2成分との組合せで表現される組成範囲内に
    あることを特徴とする請求項1記載の連続鋳造用耐火
    物。
  3. 【請求項3】 前記炭素原料が鱗状黒鉛であり、前記そ
    の他の耐火原料がCaO−ZrO2系クリンカ−、ZrO2、安定
    化ZrO2、Al2O3の1種又は2種以上であることを特徴と
    する請求項1記載の連続鋳造用耐火物。
  4. 【請求項4】 CaO−TiO2系クリンカ−及び/又はCaO−
    TiO2−ZrO2系クリンカ−を1〜97重量%、炭素原料を3〜
    40重量%、その他の耐火原料を96重量%以下、炭素原料
    の酸化防止剤を10重量%以下、強度向上剤を5重量%未
    満、低融物の粘度調整剤を10重量%未満含有してなるこ
    とを特徴とする連続鋳造用耐火物。
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