JPH07206511A - マグネシア質クリンカー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋 - Google Patents
マグネシア質クリンカー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋Info
- Publication number
- JPH07206511A JPH07206511A JP5353190A JP35319093A JPH07206511A JP H07206511 A JPH07206511 A JP H07206511A JP 5353190 A JP5353190 A JP 5353190A JP 35319093 A JP35319093 A JP 35319093A JP H07206511 A JPH07206511 A JP H07206511A
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- Japan
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- slag
- magnesia
- refractory
- magnesia clinker
- ladle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マグネシア本来の特性を損なうことなく、高
塩基度と低塩基度のスラグに対する耐溶損性と耐スラグ
浸潤性を著しく高め得るマグネシア質クリンカーを提供
する。 【構成】 ＭｇＯ９２〜９８重量％、重量比でＡｌ2 Ｏ
3 ：ＺｒＯ2 ＝０．５：１〜４．０：１で、かつＡｌ2
Ｏ3 ４．５重量％以下の（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）２〜
８重量％、その他の成分０〜５重量％である化学組成を
有することにより、ペリクレース粒界相を、ジルコニア
相とスピネル相が埋めた組織とする。
塩基度と低塩基度のスラグに対する耐溶損性と耐スラグ
浸潤性を著しく高め得るマグネシア質クリンカーを提供
する。 【構成】 ＭｇＯ９２〜９８重量％、重量比でＡｌ2 Ｏ
3 ：ＺｒＯ2 ＝０．５：１〜４．０：１で、かつＡｌ2
Ｏ3 ４．５重量％以下の（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）２〜
８重量％、その他の成分０〜５重量％である化学組成を
有することにより、ペリクレース粒界相を、ジルコニア
相とスピネル相が埋めた組織とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼やスラグ等にさら
される取鍋等の内張り耐火物の原料として用いられるマ
グネシア質クリンカー、これを用いた不定形耐火物及び
この不定形耐火物を内張り耐火物とした製鋼用取鍋に関
する。
される取鍋等の内張り耐火物の原料として用いられるマ
グネシア質クリンカー、これを用いた不定形耐火物及び
この不定形耐火物を内張り耐火物とした製鋼用取鍋に関
する。
【０００２】
【従来の技術】代表的な塩基性耐火物用素材として広く
用いられているマグネシアクリンカーは、耐スラグ溶損
性に優れ、かつ耐火度も高いという長所を有する反面、
スラグ浸潤性が大きく、マグネシア（ＭｇＯ）特有の熱
膨張率が大きい（１３．５×１０-6／℃程度）ことと相
俟って、構造的及び熱的スポーリング性に劣るという短
所を有している。従来、耐スラグ湿潤性を高めるため、
マグネシア，アルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）及びジルコニア
（ＺｒＯ2 ）の各化学成分量を特定したマグネシアアル
ミナ系スピネルクリンカー（特開昭６３−１６６７５０
号公報参照）、又はマグネシアとジルコン（ＺｒＯ2 ，
ＳｉＯ2 ）を溶融あるいは焼成して得たマグネシア含有
耐火物素材及び不定形耐火物等（特開平３−２３２７６
１号公報、特開平３−２３２７６２号公報参照）が知ら
れている。
用いられているマグネシアクリンカーは、耐スラグ溶損
性に優れ、かつ耐火度も高いという長所を有する反面、
スラグ浸潤性が大きく、マグネシア（ＭｇＯ）特有の熱
膨張率が大きい（１３．５×１０-6／℃程度）ことと相
俟って、構造的及び熱的スポーリング性に劣るという短
所を有している。従来、耐スラグ湿潤性を高めるため、
マグネシア，アルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）及びジルコニア
（ＺｒＯ2 ）の各化学成分量を特定したマグネシアアル
ミナ系スピネルクリンカー（特開昭６３−１６６７５０
号公報参照）、又はマグネシアとジルコン（ＺｒＯ2 ，
ＳｉＯ2 ）を溶融あるいは焼成して得たマグネシア含有
耐火物素材及び不定形耐火物等（特開平３−２３２７６
１号公報、特開平３−２３２７６２号公報参照）が知ら
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前者のマグネシアアルミナ系スピネルクリンカー、マグ
ネシアとジルコンを溶融あるいは焼成して得たマグネシ
ア含有耐火物素材を主体とするものは、マグネシア本来
の特性が損なわれてしまう等の弊害も生じており、満足
し得る効果が得られていないのが現状である。そこで、
本発明は、マグネシア本来の特性を損なうことなく、高
塩基度スラグ及び低塩基度スラグに対する耐溶損性と耐
スラグ浸潤性を著しく高め得るマグネシア質クリンカ
ー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋の提供を目的とする。
前者のマグネシアアルミナ系スピネルクリンカー、マグ
ネシアとジルコンを溶融あるいは焼成して得たマグネシ
ア含有耐火物素材を主体とするものは、マグネシア本来
の特性が損なわれてしまう等の弊害も生じており、満足
し得る効果が得られていないのが現状である。そこで、
本発明は、マグネシア本来の特性を損なうことなく、高
塩基度スラグ及び低塩基度スラグに対する耐溶損性と耐
スラグ浸潤性を著しく高め得るマグネシア質クリンカ
ー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋の提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のマグネシア質クリンカーは、ＭｇＯ９２〜
９８重量％、重量比でＡｌ2 Ｏ3 ：ＺｒＯ2 ＝０．５：
１〜４．０：１で、かつＡｌ2 Ｏ3 ４．５重量％以下の
（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）２〜８重量％、その他の成分
０〜５重量％である化学組成を有することを特徴とす
る。又、不定形耐火物は、上記マグネシア質クリンカー
が用いられていることを特徴とする。更に、製鋼用取鍋
は、上記不定形耐火物が内張り（ウェアーライニング）
用耐火物として施工されていることを特徴とする。
め、本発明のマグネシア質クリンカーは、ＭｇＯ９２〜
９８重量％、重量比でＡｌ2 Ｏ3 ：ＺｒＯ2 ＝０．５：
１〜４．０：１で、かつＡｌ2 Ｏ3 ４．５重量％以下の
（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）２〜８重量％、その他の成分
０〜５重量％である化学組成を有することを特徴とす
る。又、不定形耐火物は、上記マグネシア質クリンカー
が用いられていることを特徴とする。更に、製鋼用取鍋
は、上記不定形耐火物が内張り（ウェアーライニング）
用耐火物として施工されていることを特徴とする。
【０００５】
【作用】上記各発明においては、ペリクレース（結晶酸
化マグネシウム）粒界相を、ジルコニア相とスピネル
（ＭｇＯ・Ａｌ2 Ｏ3 ）相が埋めた組織となっている。
化マグネシウム）粒界相を、ジルコニア相とスピネル
（ＭｇＯ・Ａｌ2 Ｏ3 ）相が埋めた組織となっている。
【０００６】ＭｇＯが９２重量％未満の場合、ＭｇＯ本
来の高融点、高塩基度スラグに対する耐食性が損なわれ
る。（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）が８重量％を超える場
合、結晶粒界相の量が多くなりすぎ、スラグ組成にかか
わらず耐食性に悪影響を及ぼす。一方、（Ａｌ2 Ｏ3＋
ＺｒＯ2 ）が２重量％未満の場合、スピネル相とジルコ
ニア相の生成が不十分で、スラグの湿潤抑制効果が十分
に得られない。Ａｌ2 Ｏ3 が４．５重量％を超える場
合、スピネル相の生成量が多くなり、低塩基度スラグに
対する高耐食性が損なわれる。Ａｌ2 Ｏ3 とＺｒＯ2 の
比率については、Ａｌ2 Ｏ3 がＺｒＯ2 に対して０．５
より少ない場合、粒界のジルコニア相の割合が多くな
り、クリンカー製造時のペリクレースの粒成長が阻害さ
れる傾向があり、高塩基度スラグに対する耐食性が損な
われる。一方、Ａｌ2 Ｏ3 がＺｒＯ2 に対して４．０を
超える場合、ジルコニア相の割合が少なくなると共に、
相対的に結晶粒界中のＡｌ2 Ｏ3 量が多くなりすぎ、Ｚ
ｒＯ2 による低塩基度スラグに対する浸潤抑制効果が十
分に得られないと共に、クリンカー製造時にスピネル結
晶の粒成長が進行し易くなり好ましくない。
来の高融点、高塩基度スラグに対する耐食性が損なわれ
る。（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）が８重量％を超える場
合、結晶粒界相の量が多くなりすぎ、スラグ組成にかか
わらず耐食性に悪影響を及ぼす。一方、（Ａｌ2 Ｏ3＋
ＺｒＯ2 ）が２重量％未満の場合、スピネル相とジルコ
ニア相の生成が不十分で、スラグの湿潤抑制効果が十分
に得られない。Ａｌ2 Ｏ3 が４．５重量％を超える場
合、スピネル相の生成量が多くなり、低塩基度スラグに
対する高耐食性が損なわれる。Ａｌ2 Ｏ3 とＺｒＯ2 の
比率については、Ａｌ2 Ｏ3 がＺｒＯ2 に対して０．５
より少ない場合、粒界のジルコニア相の割合が多くな
り、クリンカー製造時のペリクレースの粒成長が阻害さ
れる傾向があり、高塩基度スラグに対する耐食性が損な
われる。一方、Ａｌ2 Ｏ3 がＺｒＯ2 に対して４．０を
超える場合、ジルコニア相の割合が少なくなると共に、
相対的に結晶粒界中のＡｌ2 Ｏ3 量が多くなりすぎ、Ｚ
ｒＯ2 による低塩基度スラグに対する浸潤抑制効果が十
分に得られないと共に、クリンカー製造時にスピネル結
晶の粒成長が進行し易くなり好ましくない。
【０００７】本発明で得られるマグネシア質クリンカー
は、かさ密度３．３０ｇ／cm3 以上で、直径５０〜１５
０μｍのペリクレースと、ＭｇＯ，Ａｌ2 Ｏ3 及びＺｒ
Ｏ2よりなる、ほぼ均一な厚みの結晶粒界相とからな
る。又、不定形耐火物は、上記マグネシア質クリンカー
を耐火原料とし、これにバインダー、及び必要に応じて
他の耐火原料と共に混練して製造され、例えば製鋼用取
鍋のスラグライン部へウェアーライニング用不定形耐火
物として流し込み施工される。ここで、上記他の耐火原
料としては、マグネシア，スピネル，アルミナ，クロム
（Ｃｒ）鉱，マグクロクリンカー，カルシア（Ｃａ
Ｏ），ドロマイト（（Ｃａ，Ｍｇ）ＣＯ3 ）黒鉛，ピッ
チ，炭化物，硼化物，窒化物，金属類（Ａｌ，Ｓｉ，Ｍ
ｇ）等があげられる。
は、かさ密度３．３０ｇ／cm3 以上で、直径５０〜１５
０μｍのペリクレースと、ＭｇＯ，Ａｌ2 Ｏ3 及びＺｒ
Ｏ2よりなる、ほぼ均一な厚みの結晶粒界相とからな
る。又、不定形耐火物は、上記マグネシア質クリンカー
を耐火原料とし、これにバインダー、及び必要に応じて
他の耐火原料と共に混練して製造され、例えば製鋼用取
鍋のスラグライン部へウェアーライニング用不定形耐火
物として流し込み施工される。ここで、上記他の耐火原
料としては、マグネシア，スピネル，アルミナ，クロム
（Ｃｒ）鉱，マグクロクリンカー，カルシア（Ｃａ
Ｏ），ドロマイト（（Ｃａ，Ｍｇ）ＣＯ3 ）黒鉛，ピッ
チ，炭化物，硼化物，窒化物，金属類（Ａｌ，Ｓｉ，Ｍ
ｇ）等があげられる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例と共に
説明する。 実施例１〜５，比較例１〜４ 表１に示す各化学組成で、マグネシア質クリンカーの試
作試験を実施した。ＭｇＯ源には、８００℃の温度での
加熱減量が３１％の水酸化マグネシウム（Ｍｇ（ＯＨ）
2 ）を用いた。まず、Ｍｇ（ＯＨ）2 ，Ａｌ2 Ｏ3 及び
ＺｒＯ2 を所定割合で秤量後、市販のミキサーで十分乾
式混合し、各混合粉末を得た。ついで、それぞれの混合
粉末を８００℃の温度で２時間加熱し、Ｍｇ（ＯＨ2）
中のＨ2 Ｏを除去した後、成形圧１．５ton/cm2 でＣＩ
Ｐ（Ｃｏｌｄ Ｉｓｏｓｔａｔｉｃ Ｐｒｅｓｓｉｎ
ｇ）処理し、直径６０mm，長さ５０mmの円柱状成形物を
それぞれ得た。つぎに、各成形物を、酸素−プロパン炉
を用い、温度１９００℃で３時間保持して各マグネシア
質クリンカーを得た。又、各化学組成での焼結性を評価
するため、温度１７００℃で３時間保持する焼成試験を
実施した。得られた各焼結体の見掛け気孔率とかさ密度
を測定したところ、表１に示すようになった。又、得ら
れた各焼結体のスラグに対する耐溶損性，耐浸潤性を評
価するため、上記１９００℃焼成で得られたそれぞれの
焼結体を粉砕し、フェノール樹脂をバインダーとして各
テストピースを作製し、回転式スラグ侵食試験機を用
い、１６５０℃の温度で４時間のスラグ試験を実施した
結果、表１に示すようになった。使用スラグは、Ｃ／Ｓ
（ＣａＯ／ＳｉＯ2 重量比）＝５の高塩基度スラグであ
る。表１より、Ａｌ2 Ｏ3 とＺｒＯ2 をＭｇＯに適宜割
合で添加した実施例１〜５では、比較例１と比べて焼結
性が大幅に改善されていること、又、比較例１〜４と比
べてスラグに対する耐溶損性と耐湿潤性が著しく改善さ
れていることがわかる。
説明する。 実施例１〜５，比較例１〜４ 表１に示す各化学組成で、マグネシア質クリンカーの試
作試験を実施した。ＭｇＯ源には、８００℃の温度での
加熱減量が３１％の水酸化マグネシウム（Ｍｇ（ＯＨ）
2 ）を用いた。まず、Ｍｇ（ＯＨ）2 ，Ａｌ2 Ｏ3 及び
ＺｒＯ2 を所定割合で秤量後、市販のミキサーで十分乾
式混合し、各混合粉末を得た。ついで、それぞれの混合
粉末を８００℃の温度で２時間加熱し、Ｍｇ（ＯＨ2）
中のＨ2 Ｏを除去した後、成形圧１．５ton/cm2 でＣＩ
Ｐ（Ｃｏｌｄ Ｉｓｏｓｔａｔｉｃ Ｐｒｅｓｓｉｎ
ｇ）処理し、直径６０mm，長さ５０mmの円柱状成形物を
それぞれ得た。つぎに、各成形物を、酸素−プロパン炉
を用い、温度１９００℃で３時間保持して各マグネシア
質クリンカーを得た。又、各化学組成での焼結性を評価
するため、温度１７００℃で３時間保持する焼成試験を
実施した。得られた各焼結体の見掛け気孔率とかさ密度
を測定したところ、表１に示すようになった。又、得ら
れた各焼結体のスラグに対する耐溶損性，耐浸潤性を評
価するため、上記１９００℃焼成で得られたそれぞれの
焼結体を粉砕し、フェノール樹脂をバインダーとして各
テストピースを作製し、回転式スラグ侵食試験機を用
い、１６５０℃の温度で４時間のスラグ試験を実施した
結果、表１に示すようになった。使用スラグは、Ｃ／Ｓ
（ＣａＯ／ＳｉＯ2 重量比）＝５の高塩基度スラグであ
る。表１より、Ａｌ2 Ｏ3 とＺｒＯ2 をＭｇＯに適宜割
合で添加した実施例１〜５では、比較例１と比べて焼結
性が大幅に改善されていること、又、比較例１〜４と比
べてスラグに対する耐溶損性と耐湿潤性が著しく改善さ
れていることがわかる。
【０００９】実施例６〜７ 表２に示す化学組成でマグネシア質クリンカーを得、こ
れを用いた不定形耐火物の試作試験を実施した。まず、
ＭｇＯ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＺｒＯ2 あるいはこれらの化合物
原料を所定割合で秤量、混合後、１６００℃以上の高温
で焼成して焼結体とし、ついで各焼結体を所定粒度に粉
砕することにより得たそれぞれの耐火原料を適量のバイ
ンダーと混練後、４０×４０×１６０mmの型枠へ流し込
んで各不定形耐火物を得た。得られた各不定形耐火物の
見掛け気孔率，かさ密度，曲げ強度を測定し、かつ侵食
試験に供したところ、表２に示すようになった。侵食試
験では、高塩基度（Ｃ／Ｓ＝４．０）及び低塩基度（Ｃ
／Ｓ＝１．５）のスラグを用い、これらのスラグによる
溶損量と浸潤量を測定した。
れを用いた不定形耐火物の試作試験を実施した。まず、
ＭｇＯ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＺｒＯ2 あるいはこれらの化合物
原料を所定割合で秤量、混合後、１６００℃以上の高温
で焼成して焼結体とし、ついで各焼結体を所定粒度に粉
砕することにより得たそれぞれの耐火原料を適量のバイ
ンダーと混練後、４０×４０×１６０mmの型枠へ流し込
んで各不定形耐火物を得た。得られた各不定形耐火物の
見掛け気孔率，かさ密度，曲げ強度を測定し、かつ侵食
試験に供したところ、表２に示すようになった。侵食試
験では、高塩基度（Ｃ／Ｓ＝４．０）及び低塩基度（Ｃ
／Ｓ＝１．５）のスラグを用い、これらのスラグによる
溶損量と浸潤量を測定した。
【００１０】比較例５〜９ 実施例６〜７と同様にＭｇＯ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＺｒＯ2 あ
るいはこれらの化合物原料を使用し、すなわち比較例５
〜８では表２に示す化学組成の耐火原料、又比較例９で
はＭｇＯ：ＺｒＯ2 ・ＳｉＯ2 ＝９２：８（重量％）か
らなる耐火原料を使用し、これらとバインダーを混練
し、上記型枠へ流し込んで比較用不定形耐火物を得、実
施例６〜７と同様の評価を行ったところ、表２に示すよ
うになった。
るいはこれらの化合物原料を使用し、すなわち比較例５
〜８では表２に示す化学組成の耐火原料、又比較例９で
はＭｇＯ：ＺｒＯ2 ・ＳｉＯ2 ＝９２：８（重量％）か
らなる耐火原料を使用し、これらとバインダーを混練
し、上記型枠へ流し込んで比較用不定形耐火物を得、実
施例６〜７と同様の評価を行ったところ、表２に示すよ
うになった。
【００１１】上記実施例６〜７の不定形耐火物を用いて
製鋼用取鍋の内張り耐火物として施工したところ、操業
上の安定と耐用性が著しく向上した。
製鋼用取鍋の内張り耐火物として施工したところ、操業
上の安定と耐用性が著しく向上した。
【００１２】なお、本発明に係るマグネシア質クリンカ
ーは、単味で不定形耐火物とする場合に限らず、必要に
応じて他の耐火原料と共にバインダーを加えて混練し、
製鋼用取鍋の内張り用不定形耐火物としてスラグライン
部へ流し込み施工してもよい。ここで、使用できる他の
耐火原料としては、マグネシア，スピネル，アルミナ，
クロム鉱，マグクロクリンカー，カルシア，ドロマイ
ト，黒鉛，ピッチ，炭化物，硼化物，窒化物，金属類
（Ａｌ，Ｓｉ，Ｍｇ）等をあげることができる。
ーは、単味で不定形耐火物とする場合に限らず、必要に
応じて他の耐火原料と共にバインダーを加えて混練し、
製鋼用取鍋の内張り用不定形耐火物としてスラグライン
部へ流し込み施工してもよい。ここで、使用できる他の
耐火原料としては、マグネシア，スピネル，アルミナ，
クロム鉱，マグクロクリンカー，カルシア，ドロマイ
ト，黒鉛，ピッチ，炭化物，硼化物，窒化物，金属類
（Ａｌ，Ｓｉ，Ｍｇ）等をあげることができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマグネシ
ア質クリンカー、これを用いた不定形耐火物、及び上記
不定形耐火物を使用した製鋼用取鍋によれば、ペリクレ
ース粒界相を、ジルコニア相とスピネル相を埋めた組織
となっているので、マグネシア本来の特性を損なうこと
なく、高塩基度スラグ及び低塩基度スラグに対する耐溶
損性と耐スラグ浸潤性を著しく高めることができる。
ア質クリンカー、これを用いた不定形耐火物、及び上記
不定形耐火物を使用した製鋼用取鍋によれば、ペリクレ
ース粒界相を、ジルコニア相とスピネル相を埋めた組織
となっているので、マグネシア本来の特性を損なうこと
なく、高塩基度スラグ及び低塩基度スラグに対する耐溶
損性と耐スラグ浸潤性を著しく高めることができる。
【表１】
【表２】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 道雄 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 上本 英雄 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 椙山 智之 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 城口 弘 茨城県鹿島郡鹿島町大字光３番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 桑原 明夫 茨城県鹿島郡鹿島町大字光３番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 三木 隆 茨城県鹿島郡鹿島町大字光３番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 小木曽 勇三 茨城県鹿島郡鹿島町大字光３番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内
Claims (3)
- 【請求項１】 ＭｇＯ９２〜９８重量％、重量比でＡｌ
2 Ｏ3 ：ＺｒＯ2 ＝０．５：１〜４．０：１で、かつＡ
ｌ2 Ｏ3 ４．５重量％以下の（Ａｌ2 Ｏ3 ＋ＺｒＯ2 ）
２〜８重量％、その他の成分０〜５重量％である化学組
成を有することを特徴とするマグネシア質クリンカー。 - 【請求項２】 請求項１記載のマグネシア質クリンカー
が用いられていることを特徴とする不定形耐火物。 - 【請求項３】 請求項２記載の不定形耐火物が内張り用
耐火物として施工されていることを特徴とする製鋼用取
鍋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5353190A JPH07206511A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | マグネシア質クリンカー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5353190A JPH07206511A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | マグネシア質クリンカー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07206511A true JPH07206511A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=18429174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5353190A Pending JPH07206511A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | マグネシア質クリンカー、不定形耐火物及び製鋼用取鍋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07206511A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015196177A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 黒崎播磨株式会社 | ドライコーティング材 |
| CN111225889A (zh) * | 2017-10-17 | 2020-06-02 | Lg电子株式会社 | 锂二次电池正极活性物质烧成用匣钵及其制造方法 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP5353190A patent/JPH07206511A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015196177A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 黒崎播磨株式会社 | ドライコーティング材 |
| CN111225889A (zh) * | 2017-10-17 | 2020-06-02 | Lg电子株式会社 | 锂二次电池正极活性物质烧成用匣钵及其制造方法 |
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