JPH08187460A - 直燃脱臭式塗装焼き付け方法 - Google Patents
直燃脱臭式塗装焼き付け方法Info
- Publication number
- JPH08187460A JPH08187460A JP7030298A JP3029895A JPH08187460A JP H08187460 A JPH08187460 A JP H08187460A JP 7030298 A JP7030298 A JP 7030298A JP 3029895 A JP3029895 A JP 3029895A JP H08187460 A JPH08187460 A JP H08187460A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- hot air
- coating
- baking
- deodorizing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
塗装焼き付け炉の加温と塗装焼き付けに伴って生成する
悪臭の脱臭を兼ねた燃焼脱臭炉を使用する方法を提供す
る。 【構成】トンネル状の塗装焼き付け炉20内を通過する
ように搬送される被塗物Wの、塗装焼き付けに伴って生
成する悪臭ガス成分を脱臭炉兼熱風発生炉1に導入し、
脱臭をかねて塗装焼き付け炉の加温を行う。塗装焼き付
け炉の加温は放熱管による間接加熱方式とし熱風を密閉
系内で循環し、余剰の熱風を系外に取り出して有効利用
する。
Description
による各種塗装品の連続焼き付け乾燥方法及び、塗装焼
き付け時に塗装品から発生するシンナーやヤニ成分の除
去を行う脱臭の方法に関する。
により、脱脂、水洗、化成処理、水洗、水切り乾燥など
の各工程を経た処理物を溶剤塗装、電着塗装、粉体塗装
などのいずれか又は組み合わせて塗装が行われるのが一
般的である。この様な塗装系では塗装品の乾燥をトンネ
ル型のコンベア移送塗装焼き付け炉内へ連続的に移送し
て、焼き付ける装置が多く用いられる。
ンクと呼ばれるガス直燃式加熱方法や、熱風循環方式又
は、放熱管による間接加熱方式などが用いられ、いずれ
の加熱方法で被塗物を焼き付け乾燥したとしても、塗料
中に含まれるシンナーや塗料が架橋する際に発生する樹
脂モノマー、分解ガスなどが生成され、悪臭が発生す
る。
壁にヤニとなって付着したり、排気管理が悪い場合には
火災の危険性もある。
る、これら各種の悪臭ガス成分は塗装焼き付け炉から排
気する必要があるが、極端な例では悪臭成分をそのまま
大気中へ放出しているところもまだまだ多く、この様な
所では公害となっている。
入し、排気ガス中の悪臭を除去した後、大気中へ排気す
る方法が取り入れられつつあり、公害を出さないための
非常に良い方法である。
炉を付設するには多大の公害対策費がかかる為、もっと
安価で確実な悪臭除去が出来る方法の開発が望まれてい
た。
が得られ、しかも特別に脱臭炉を別途付設させずに塗装
焼き付けを行う方法を提供することを目的とする。
に本発明では、塗装焼き付け炉の加温を行う熱風発生炉
を使用して、塗装焼き付け炉で生成する悪臭成分を燃焼
させ、脱臭する方法を採用する。これにより熱風発生炉
を脱臭燃焼炉とは別々とすることなく一体化することが
可能となる。
炉と略す。)では、燃焼炉から得られる熱風を塗装焼き
付け炉内の放熱管内へ移送し、循環ファンにより燃焼炉
へ戻す間接加熱方式を取るため、不完全燃焼が起きたと
きに生成するすすや、燃焼することによって消費される
空気中の酸素が炭酸ガスとなって塗装焼き付け炉内に酸
欠状態の雰囲気を作ることなく、処理物に付着するゴミ
や点検などで塗装焼き付け炉に人が入る時の危険性が無
くなる。
装焼き付け炉内を強制循環しないので清浄な雰囲気とな
る。更に塗装焼き付け炉内温度のコントロールも空気の
循環が少ないため、非常に精度よくすることが可能であ
る。
ないが、液化石油ガス(L.P.G)が手頃で使い易
い。
炉から導入するので放熱管へ送られる熱風量は密封系の
為、余剰となる。従って余剰となった熱風は系外へ取り
出し、塗装前処理工程の水切り炉の補助熱源や、塗装前
処理工程の洗浄排水の蒸発装置用熱源として利用し、排
水クローズド化のために使用することが出来る。
P.Gの燃焼及び脱臭は炉体の内囲い内で行う。循環フ
ァンにより戻される熱風は、温度が低下している為、炉
体の内囲い内に導入すると脱臭効果が悪くなるので炉体
の外囲い内に導入する。
多孔板を通過したところで熱風を混合した後、循環させ
る方法をとる。これにより燃焼炉内の温度が循環熱風で
温度低下する事がなくなり、脱臭効果が均一化される。
度が設定温度より低いときに燃焼させ、設定温度より高
くなったときには燃焼を停止又は、低〜中燃焼させる事
によりコントロールする。
温度が設定温度よりも高い場合は、塗装焼き付け炉内か
ら燃焼炉のバーナーに供給するエアー配管を分岐して、
バイパス管により別途エアーを燃焼炉のバーナーの火炎
に向けて供給する。これにより脱臭効率を向上させるこ
とが出来る。燃焼炉内温度が設定温度よりも低い場合
は、バイパス管のエアーをダンパーにより止めるように
制御しておく。
焼脱臭させるには最低700℃で0.2秒の火炎中に脱
臭しようとするエアーを暴露しなければならないと言わ
れており、実際、この条件の燃焼炉を通過したエアーは
悪臭が除去される。それ故、燃焼炉の設定温度は700
℃を下回ったときに閉まるように設定するのがよい。
き付け方法においては、各種塗装品の焼き付け乾燥時に
発生する悪臭成分は、塗装焼き付け炉の加温及び保温の
為に使われる燃焼炉の助燃エアー源として燃焼されるの
で、悪臭が除去される。
封系熱風として循環されるので、塗装焼き付け炉内の空
気は燃焼ガスで汚されることがなく、塗装焼き付け炉内
の加熱も自然対流なので温度分布も均一化される。
エアーは直接燃焼炉内部に入らず、外側の囲いの中に導
入されるので脱臭が不均一になることがない。更に燃焼
炉に導入する脱臭対象のエアーは、燃焼炉内で脱臭燃焼
する条件の時だけ供給されるので、確実に脱臭された後
に排気される。そして排気した分のエアー量に相当する
脱臭対象のエアーだけが燃焼炉に供給されるので、外部
に悪臭が散乱することがない。
源は、塗装焼き付け炉内から導入されるので、このエア
ーは燃焼炉内の温度にかかわらず脱臭される。
熱源や、排水をクローズド化するための蒸発装置の補助
熱源として有効利用が可能である。
る。第1図は本発明の直燃脱臭式塗装焼き付け方法を示
す移送式の塗装焼き付け炉のフローシートの一例で、1
は脱臭燃焼兼熱風炉本体で燃焼室2は胴体として構成さ
れ、燃焼室2を囲む胴体3及び熱風混合部4で構成され
ている。5は脱臭しようとするエアーの供給口で6は燃
焼バーナーである。19は多孔仕切板である。
の塗装焼き付け炉20内へ導入される。塗装焼き付け炉
は175℃で18分通過のコンベアとなっており、被塗
物Wは1個あたり55Kgで1時間に120個が通過す
る。被塗物Wが塗装焼き付け炉20内で焼き付けられる
と、炉内にはシンナーや樹脂モノマー、分解ガスなどの
悪臭成分が発生する。この悪臭成分を含む空気は脱臭燃
焼ファン8により空気吸入部22から吸入されダクト2
3を通って、脱臭しようとするエアーの供給口5、及び
燃焼バーナー6に送られ、燃焼室2で脱臭燃焼される。
るとセンサー13Bが感知し、温度調節計13Aの指示
によりモーター14が作動しモーターダンパー30Aが
閉じるようになっている。
通ってダクト10により塗装焼き付け炉20内にある放
熱管15に送られ、炉内に放熱した後、循環ファン7に
よりダクト16、17、11を経て燃焼室2を囲む胴体
3に戻り、再び熱風混合部4へと循環される。熱風の一
部は塗装焼き付け炉から吸入される空気量に応じてダク
ト18を通って排熱され、塗装前処理の水切り乾燥炉等
12の補助熱源として有効利用する。
ー24Bが感知し、温度調節計24Aの指示によりモー
ター25が作動し、塗装焼き付け炉内温度が低いとき
は、モーターダンパー30B及び31が開き、それぞれ
助燃エアーとL.P.Gが供給され燃焼する。塗装焼き
付け炉内温度が設定温度175℃を越えると閉じるよう
にコントロールしている。
2内の熱で多孔仕切板を赤熱化し、ここを脱臭しようと
する空気が通過するとき再び脱臭させる目的のためであ
る。また、もう一つの目的は循環エアーが熱風混合部4
から燃焼室2に直接入ることのない様にして、燃焼室2
の温度低下による脱臭効果不均一化をなくす為にある。
3/H,バーナー能力760,000Kcal/Hのも
のを使用した。その結果、バーナーの運転率は70〜8
0%であり、排熱に悪臭はなく、ほぼ完全に脱臭されて
いた。この排熱を利用し、塗装前処理の水切り乾燥の補
助熱源とした。また、被塗物は均一に焼き付けされてお
り、塗装焼き付け炉内の温度分布も±2℃未満に制御で
きた。
明による直燃脱臭式塗装焼き付け方法によれば、各種焼
き付け塗装において塗装焼き付け炉の温度分布が非常に
均一で、しかも熱風循環がないため、ゴミの付着が殆ど
なくなるので被塗物の焼き付け精度と仕上がりが均質化
される。
るので、わざわざ塗装焼き付け炉用の燃焼炉と脱臭のた
めの燃焼炉がそれぞれ別々に必要でなくなる。
付けと悪臭公害の防止がはかれるという優れた結果が得
られ、更に排熱を利用できるので塗装前処理の水切り乾
燥などにも省エネルギー効果が得られると言う二重の効
果が享受できる。
を示すフローシートの一例
Claims (4)
- 【請求項1】 トンネル型のコンベア移送式又はバッチ
式塗装焼き付け炉の加温を熱風発生炉から塗装焼き付け
炉内の放熱管内へ熱風を導入して行う方法であって、熱
風発生炉のバーナーに供給するエアー源を塗装焼き付け
炉内から導入しつつ、放熱管内を通過した熱風は循環フ
ァンにより再び熱風発生炉に戻し、余剰の熱風を系外へ
取り出す事を特徴とする直燃脱臭式塗装焼き付け方法。 - 【請求項2】 請求項1の直燃脱臭式塗装焼き付け方法
において熱風発生炉体を2重囲い構造とし、循環ファン
により戻された熱風を炉体の外囲い内に導入する一方、
熱風発生炉のバーナー燃焼を炉体の内囲い内で行い、発
生した熱風を格子状又は蜂の巣状等の多孔仕切板を通過
した後に混合室を設け、熱風を混合した後に循環させる
直燃脱臭式塗装焼き付け方法。 - 【請求項3】 請求項2の直燃脱臭式塗装焼き付け方法
において熱風発生炉内の温度が熱風発生炉内設定温度よ
りも高い時に、塗装焼き付け炉内から熱風発生炉のバー
ナーに供給するエアーを分岐して、バイパス管により別
途エアーをバーナーの火炎に向けて供給する直燃脱臭式
塗装焼き付け方法。 - 【請求項4】 請求項1の直燃脱臭式塗装焼き付け方法
において系外に取り出す余剰の熱風を、塗装前処理工程
の水切炉、排水の蒸発装置等の補助熱源として使用する
直燃脱臭式塗装焼き付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030298A JP2887447B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 塗装焼き付け炉の直燃脱臭式熱風発生炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030298A JP2887447B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 塗装焼き付け炉の直燃脱臭式熱風発生炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08187460A true JPH08187460A (ja) | 1996-07-23 |
JP2887447B2 JP2887447B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=12299843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7030298A Expired - Fee Related JP2887447B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 塗装焼き付け炉の直燃脱臭式熱風発生炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2887447B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105032734A (zh) * | 2015-08-11 | 2015-11-11 | 东莞市雅康精密机械有限公司 | 涂布机及其烘箱单元 |
-
1995
- 1995-01-09 JP JP7030298A patent/JP2887447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105032734A (zh) * | 2015-08-11 | 2015-11-11 | 东莞市雅康精密机械有限公司 | 涂布机及其烘箱单元 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2887447B2 (ja) | 1999-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007247922A (ja) | 排気ガス処理システム | |
JP2013079782A (ja) | 塗装物の乾燥・焼付炉 | |
KR100737325B1 (ko) | 상부 가열실을 갖는 도장부스 | |
JPH08187460A (ja) | 直燃脱臭式塗装焼き付け方法 | |
US5547373A (en) | Baking oven with integral emissions control apparatus | |
JPH11156275A (ja) | 塗装用乾燥炉 | |
JP2008259984A (ja) | 脱臭式塗装焼付け乾燥炉及び脱臭式塗装焼付け方法 | |
JPH0363303A (ja) | アスファルト舗装廃材再生装置 | |
JP2889042B2 (ja) | 乾燥炉 | |
KR20020083413A (ko) | 버너화염에 의한 고온분해용 voc 제거 장치 | |
KR0175186B1 (ko) | 촉매가스 히터를 이용한 에나멜 전선을 제조하기 위한 코팅 오븐 | |
JP4161158B2 (ja) | 都市ゴミ乾燥設備における結露除去防止機構並びに結露除去防止方法 | |
JPS5826066Y2 (ja) | フロ−コ−ト塗装装置 | |
JP2002336819A (ja) | 生ごみ乾燥装置 | |
JPH10110929A (ja) | 廃フロン処理方法 | |
JPH0434938Y2 (ja) | ||
JP3579176B2 (ja) | 蓄熱脱臭処理装置 | |
JPH087286Y2 (ja) | 給気付塗装ブースの空調装置 | |
JPH0685068U (ja) | 遠赤外線効果を利用した塗装焼付乾燥 | |
JP2001201034A (ja) | 排ガスの処理方法 | |
JPS5858175A (ja) | 塗装システム | |
CN217929621U (zh) | 一种用于电泳涂装的除湿干燥装置 | |
KR20170112657A (ko) | 축열연소방식을 이용한 베치타입 도장시스템 | |
JP4324300B2 (ja) | ヤニ取りユニット付き脱臭兼用熱風発生装置及びヤニ取りユニット | |
JPS6129730Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090219 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120219 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |