JPH08187383A - 複数本針ミシンの糸押え装置 - Google Patents
複数本針ミシンの糸押え装置Info
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- JPH08187383A JPH08187383A JP268395A JP268395A JPH08187383A JP H08187383 A JPH08187383 A JP H08187383A JP 268395 A JP268395 A JP 268395A JP 268395 A JP268395 A JP 268395A JP H08187383 A JPH08187383 A JP H08187383A
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- pressing
- sewing machine
- threads
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ２本針ミシン等の複数本針ミシンの糸押え装
置であって、単一の駆動源の動作により２本糸等の複数
本の糸をほぼ均等に押えられるようにして、部品のレイ
アウトが容易で、部品の点数が少なく、コストを安価に
できるようにする。 【構成】 上糸Ｔを通す針Ｎを複数本備える複数本針ミ
シンにおいて、上糸Ｔを押えることを可能とするための
１つの糸押え駆動手段としてのシリンダー３を備える。
そして、このシリンダー３のピストンロッド３ａに対し
弾性体５を介して連結した糸押え取付板４と、さらに、
この糸押え取付板４に回動自在に連結した糸押え板６
と、を備える。即ち、糸押え駆動手段に対し揺動可能に
連結されて複数本の上糸Ｔをほぼ均等に押えることが可
能な糸押え手段を備える。
置であって、単一の駆動源の動作により２本糸等の複数
本の糸をほぼ均等に押えられるようにして、部品のレイ
アウトが容易で、部品の点数が少なく、コストを安価に
できるようにする。 【構成】 上糸Ｔを通す針Ｎを複数本備える複数本針ミ
シンにおいて、上糸Ｔを押えることを可能とするための
１つの糸押え駆動手段としてのシリンダー３を備える。
そして、このシリンダー３のピストンロッド３ａに対し
弾性体５を介して連結した糸押え取付板４と、さらに、
この糸押え取付板４に回動自在に連結した糸押え板６
と、を備える。即ち、糸押え駆動手段に対し揺動可能に
連結されて複数本の上糸Ｔをほぼ均等に押えることが可
能な糸押え手段を備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工業用ミシン、特に、
ジーンズ等のベルトループを２本の縫い針にて自動的に
縫着する２本針ミシン等の複数本針ミシンの糸押え装置
に関するものである。
ジーンズ等のベルトループを２本の縫い針にて自動的に
縫着する２本針ミシン等の複数本針ミシンの糸押え装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】１本針ミシンにおいて、糸切断後の上糸
を押える糸押え装置を備えることは実開平３−１１１２
７６号公報、特開昭５８−３８５９２号公報、特開昭５
７−１３４１８７号公報等により公知である。このよう
な糸押え装置によれば、前記各公報に開示されるよう
に、具体的には、天秤から針棒に至る間の上糸の経路
に、ソレノイド等により作動する糸挟持手段あるいは糸
調子器等を設けて、これにより上糸に負荷がかけられる
ようにしてある。そして、このような糸挟持手段や糸調
子器等を縫い始めのある区間作動させることによって、
縫い始めの上糸が針から引き出されて短くなることに起
因して、下糸との結節時に針から上糸が抜けるのを防止
している。
を押える糸押え装置を備えることは実開平３−１１１２
７６号公報、特開昭５８−３８５９２号公報、特開昭５
７−１３４１８７号公報等により公知である。このよう
な糸押え装置によれば、前記各公報に開示されるよう
に、具体的には、天秤から針棒に至る間の上糸の経路
に、ソレノイド等により作動する糸挟持手段あるいは糸
調子器等を設けて、これにより上糸に負荷がかけられる
ようにしてある。そして、このような糸挟持手段や糸調
子器等を縫い始めのある区間作動させることによって、
縫い始めの上糸が針から引き出されて短くなることに起
因して、下糸との結節時に針から上糸が抜けるのを防止
している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の糸
押え装置では、１本針ミシンにおいては問題ないが、２
本針を持つミシンにおいては、ソレノイド等により作動
する糸挟持手段あるいは糸調子器等を２組必要とするた
め、実際に、２本針ミシンに搭載しようとしても、部品
のレイアウトが困難であり、また、搭載できたとして
も、部品点数が増大し、コストがかかってしまうという
問題があった。
押え装置では、１本針ミシンにおいては問題ないが、２
本針を持つミシンにおいては、ソレノイド等により作動
する糸挟持手段あるいは糸調子器等を２組必要とするた
め、実際に、２本針ミシンに搭載しようとしても、部品
のレイアウトが困難であり、また、搭載できたとして
も、部品点数が増大し、コストがかかってしまうという
問題があった。
【０００４】そこで、本発明の目的は、２本針ミシン等
の複数本針ミシンにおいて、単一の駆動源の動作により
２本糸等の複数本の糸をほぼ均等に押えられるようにし
て、部品のレイアウトが容易で、部品の点数が少なく、
コストを安価にできるようにした糸押え装置を提供する
ことにある。
の複数本針ミシンにおいて、単一の駆動源の動作により
２本糸等の複数本の糸をほぼ均等に押えられるようにし
て、部品のレイアウトが容易で、部品の点数が少なく、
コストを安価にできるようにした糸押え装置を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項１記載の発明は、上糸を通す針を複数本備える複
数本針ミシンの上糸を押える糸押え装置であって、前記
上糸を押えることを可能とするための１つの糸押え駆動
手段と、この糸押え駆動手段に対し揺動可能に連結され
て複数本の前記上糸をほぼ均等に押えることが可能な糸
押え手段と、を備えた構成を特徴としている。
請求項１記載の発明は、上糸を通す針を複数本備える複
数本針ミシンの上糸を押える糸押え装置であって、前記
上糸を押えることを可能とするための１つの糸押え駆動
手段と、この糸押え駆動手段に対し揺動可能に連結され
て複数本の前記上糸をほぼ均等に押えることが可能な糸
押え手段と、を備えた構成を特徴としている。
【０００６】そして、請求項２記載の発明は、請求項１
記載の発明において、前記糸押え手段を複数備えた構成
を特徴としている。
記載の発明において、前記糸押え手段を複数備えた構成
を特徴としている。
【０００７】
【作用】請求項１記載の発明によれば、１つの糸押え駆
動手段に対し揺動可能に連結した糸押え手段によって、
２本等の複数本の上糸をほぼ均等に押えることが可能と
なる。
動手段に対し揺動可能に連結した糸押え手段によって、
２本等の複数本の上糸をほぼ均等に押えることが可能と
なる。
【０００８】そして、請求項２記載の発明によれば、１
つの糸押え駆動手段に対し揺動可能に連結した複数の糸
押え手段によって、４本または３本等の３本以上の上糸
をもほぼ均等に押えることが可能となる。
つの糸押え駆動手段に対し揺動可能に連結した複数の糸
押え手段によって、４本または３本等の３本以上の上糸
をもほぼ均等に押えることが可能となる。
【０００９】
【実施例】以下に、本発明に係る複数本針ミシンの糸押
え装置の実施例を図１から図４に基づいて説明する。先
ず、図１は本発明を適用した第１実施例としての糸押え
装置を備える２本針ミシンのミシンアーム頭部を示すも
ので、１はミシンアーム、２はアームカバー、３は糸押
え駆動手段としてのエアーシリンダー、３ａはピストン
ロッド、４，６は糸押え手段としての糸押え取付板およ
び糸押え板、５は弾性体、７は糸案内取付台、７ａは糸
押え面、８はガイドピン、９，１０，１１，１３，１４
は糸案内、１２は天秤、１５は針棒、１６は取付ねじ、
１７はカラー、２５は針支持部材、Ｎ1，Ｎ2は針、
Ｔ1，Ｔ2は上糸である。
え装置の実施例を図１から図４に基づいて説明する。先
ず、図１は本発明を適用した第１実施例としての糸押え
装置を備える２本針ミシンのミシンアーム頭部を示すも
ので、１はミシンアーム、２はアームカバー、３は糸押
え駆動手段としてのエアーシリンダー、３ａはピストン
ロッド、４，６は糸押え手段としての糸押え取付板およ
び糸押え板、５は弾性体、７は糸案内取付台、７ａは糸
押え面、８はガイドピン、９，１０，１１，１３，１４
は糸案内、１２は天秤、１５は針棒、１６は取付ねじ、
１７はカラー、２５は針支持部材、Ｎ1，Ｎ2は針、
Ｔ1，Ｔ2は上糸である。
【００１０】即ち、図示のように、ミシンアーム１の前
面に固定されたアームカバー２には、本発明による糸押
え駆動手段としてのエアーシリンダー３がその軸線をほ
ぼ水平として固定されている。そして、このエアーシリ
ンダー３のピストンロッド３ａの先端部には、糸押え取
付板４が中央部でゴムブッシュ等の弾性体５を介して揺
動可能に連結されている。なお、５ａはピストンロッド
３ａ先端部に螺着したナット部材、５ｂは糸押え取付板
４に対し弾性体５を挟んでピストンロッド３ａ上に螺着
したナット部材である。
面に固定されたアームカバー２には、本発明による糸押
え駆動手段としてのエアーシリンダー３がその軸線をほ
ぼ水平として固定されている。そして、このエアーシリ
ンダー３のピストンロッド３ａの先端部には、糸押え取
付板４が中央部でゴムブッシュ等の弾性体５を介して揺
動可能に連結されている。なお、５ａはピストンロッド
３ａ先端部に螺着したナット部材、５ｂは糸押え取付板
４に対し弾性体５を挟んでピストンロッド３ａ上に螺着
したナット部材である。
【００１１】糸押え取付板４は、前後方向に長く、ピス
トンロッド３ａと連結した中央部から後方の一端部に、
糸押え板６が中央部で取付ねじ１６およびカラー１７を
介しガタを持たせて揺動自在に取り付けられている。こ
の糸押え板６は、前後方向に長く、取付ねじ１６と連結
した中央部から前方の一端部を前記弾性体５に緩く係合
することにより、回動を規制している。以上の糸押え取
付板４と糸押え板６とによって、１つの糸押え駆動手段
としてのエアーシリンダー３のピストンロッド３ａ先端
部に対し若干の傾斜角度の範囲内において揺動可能に連
結した糸押え手段が構成されている。
トンロッド３ａと連結した中央部から後方の一端部に、
糸押え板６が中央部で取付ねじ１６およびカラー１７を
介しガタを持たせて揺動自在に取り付けられている。こ
の糸押え板６は、前後方向に長く、取付ねじ１６と連結
した中央部から前方の一端部を前記弾性体５に緩く係合
することにより、回動を規制している。以上の糸押え取
付板４と糸押え板６とによって、１つの糸押え駆動手段
としてのエアーシリンダー３のピストンロッド３ａ先端
部に対し若干の傾斜角度の範囲内において揺動可能に連
結した糸押え手段が構成されている。
【００１２】さらに、ミシンアーム１およびアームカバ
ー２の側面には、糸案内取付台７が固定されている。ま
た、前記糸押え取付板４の前記ピストンロッド３ａと連
結した中央部から前方の他端部には、糸案内取付台７に
固定したガイドピン８が緩く挿入されている。そして、
前記糸案内取付台７には、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を各々通
すための上部の糸案内９，１０と両方の上糸Ｔ1，Ｔ2を
通すための下部の糸案内１１とが固定されている。この
上部の糸案内９，１０と下部の糸案内１１との間が、糸
案内取付台７の平面による糸押え面７ａとなっている。
即ち、この糸押え面７ａが前記糸押え板６と対向してい
る。
ー２の側面には、糸案内取付台７が固定されている。ま
た、前記糸押え取付板４の前記ピストンロッド３ａと連
結した中央部から前方の他端部には、糸案内取付台７に
固定したガイドピン８が緩く挿入されている。そして、
前記糸案内取付台７には、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を各々通
すための上部の糸案内９，１０と両方の上糸Ｔ1，Ｔ2を
通すための下部の糸案内１１とが固定されている。この
上部の糸案内９，１０と下部の糸案内１１との間が、糸
案内取付台７の平面による糸押え面７ａとなっている。
即ち、この糸押え面７ａが前記糸押え板６と対向してい
る。
【００１３】また、ミシンアーム１の側面には、ミシン
アーム１内の図示しない駆動軸（上軸）の回転と同期し
て揺動駆動される天秤１２が備えられている。この天秤
１２は、図示のように、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を各々通す
ための２個の糸穴を有している。さらに、ミシンアーム
１の側面には、前記下部の糸案内１１から下方におい
て、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を各々通すための糸案内１３，
１４がそれぞれ固定されている。そして、ミシンアーム
１の下面には、前記駆動軸（上軸）の回転と同期して上
下に駆動される針棒１５，１５が備えられている。この
針棒１５，１５には、前後方向に長い針支持部材２５が
中央部で固定されており、この針支持部材２５の前後端
部に、針Ｎ1，Ｎ2がそれぞれ取り付けられている。この
２本の針Ｎ1，Ｎ2の各糸通し穴に上糸Ｔ1，Ｔ2がそれぞ
れ通されている。
アーム１内の図示しない駆動軸（上軸）の回転と同期し
て揺動駆動される天秤１２が備えられている。この天秤
１２は、図示のように、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を各々通す
ための２個の糸穴を有している。さらに、ミシンアーム
１の側面には、前記下部の糸案内１１から下方におい
て、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を各々通すための糸案内１３，
１４がそれぞれ固定されている。そして、ミシンアーム
１の下面には、前記駆動軸（上軸）の回転と同期して上
下に駆動される針棒１５，１５が備えられている。この
針棒１５，１５には、前後方向に長い針支持部材２５が
中央部で固定されており、この針支持部材２５の前後端
部に、針Ｎ1，Ｎ2がそれぞれ取り付けられている。この
２本の針Ｎ1，Ｎ2の各糸通し穴に上糸Ｔ1，Ｔ2がそれぞ
れ通されている。
【００１４】以上のようにして、天秤１２の糸穴を通っ
た２本の上糸Ｔ1，Ｔ2は、一方の上糸Ｔ1については、
糸案内９，１１，１４から針Ｎ1の順で糸通しされ、他
方の上糸Ｔ2については、糸案内１０，１１，１３から
針Ｎ2の順で糸通しされている。ここで、エアーシリン
ダー３を動作させてピストンロッド３ａを矢印Ａ方向に
没入させると、糸押え取付板４および糸押え板６がミシ
ンアーム１の側面に近付いて行き、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2
は、上部の糸案内９，１０と下部の糸案内１１との間に
おいて、糸案内取付台７の平面による糸押え面７ａと糸
押え板６との間に挟まれる。
た２本の上糸Ｔ1，Ｔ2は、一方の上糸Ｔ1については、
糸案内９，１１，１４から針Ｎ1の順で糸通しされ、他
方の上糸Ｔ2については、糸案内１０，１１，１３から
針Ｎ2の順で糸通しされている。ここで、エアーシリン
ダー３を動作させてピストンロッド３ａを矢印Ａ方向に
没入させると、糸押え取付板４および糸押え板６がミシ
ンアーム１の側面に近付いて行き、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2
は、上部の糸案内９，１０と下部の糸案内１１との間に
おいて、糸案内取付台７の平面による糸押え面７ａと糸
押え板６との間に挟まれる。
【００１５】この時、図２に示すように、エアーシリン
ダー３のピストンロッド３ａの矢印Ａ方向への動作によ
り生じた押し付け力Ｆが、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2にかかる
わけである。ここで、ピストンロッド３ａに糸押え取付
板４が弾性体５を介して揺動可能に連結され、かつ、糸
押え取付板４に糸押え板６が取付ねじ１６およびカラー
１７を介しガタを持たせて揺動自在に取り付けられて、
糸押え板６が取付ねじ１６との連結部分（中央部）を支
点として矢印ＣＤ方向（糸押え面７ａに対し近付いたり
離れる方向）に動くことができるようになっているた
め、糸押え板６の両端部でそれぞれ押えられる一方の上
糸Ｔ1にかかる押し付け力Ｆ1と他方の上糸Ｔ2にかかる
押し付け力Ｆ2が等しくなる位置、即ち、Ｆ1＝Ｆ2にな
る位置まで、糸押え板６が取付ねじ１６との連結部分
（中央部）を支点とした揺動により動いた状態で静止す
るようになる。
ダー３のピストンロッド３ａの矢印Ａ方向への動作によ
り生じた押し付け力Ｆが、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2にかかる
わけである。ここで、ピストンロッド３ａに糸押え取付
板４が弾性体５を介して揺動可能に連結され、かつ、糸
押え取付板４に糸押え板６が取付ねじ１６およびカラー
１７を介しガタを持たせて揺動自在に取り付けられて、
糸押え板６が取付ねじ１６との連結部分（中央部）を支
点として矢印ＣＤ方向（糸押え面７ａに対し近付いたり
離れる方向）に動くことができるようになっているた
め、糸押え板６の両端部でそれぞれ押えられる一方の上
糸Ｔ1にかかる押し付け力Ｆ1と他方の上糸Ｔ2にかかる
押し付け力Ｆ2が等しくなる位置、即ち、Ｆ1＝Ｆ2にな
る位置まで、糸押え板６が取付ねじ１６との連結部分
（中央部）を支点とした揺動により動いた状態で静止す
るようになる。
【００１６】以上の通り、２本針ミシンにおいて、１本
のエアーシリンダー３による単一の駆動源の動作によっ
て、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を同時に均等に押えられるの
で、図示しない糸切り装置による糸切り後の縫い始めに
際して、図示しない各下糸との結節時に２本の針Ｎ1，
Ｎ2から各々の上糸Ｔ1，Ｔ2がそれぞれ抜けようとする
のを防止することができる。従って、２本針ミシンの場
合に、例えば、２組の駆動源による糸押え装置を設ける
必要がないため、部品のレイアウトが容易であり、しか
も、部品の点数が少ないため、コストを安価にすること
ができるといった利点が得られる。
のエアーシリンダー３による単一の駆動源の動作によっ
て、２本の上糸Ｔ1，Ｔ2を同時に均等に押えられるの
で、図示しない糸切り装置による糸切り後の縫い始めに
際して、図示しない各下糸との結節時に２本の針Ｎ1，
Ｎ2から各々の上糸Ｔ1，Ｔ2がそれぞれ抜けようとする
のを防止することができる。従って、２本針ミシンの場
合に、例えば、２組の駆動源による糸押え装置を設ける
必要がないため、部品のレイアウトが容易であり、しか
も、部品の点数が少ないため、コストを安価にすること
ができるといった利点が得られる。
【００１７】なお、以上の第１実施例では、２本針ミシ
ンにおける糸押え装置としたが、図３に示すように構成
すれば、４本あるいは３本の上糸を同時に押えることが
できる。図３は本発明の第２実施例としての糸押え装置
を示すもので、以下の説明では、前記第１実施例と同様
の部材には同一の符号を付してその説明を省略し、新た
に追加した部材について説明する。図中、３ａはピスト
ンロッド、４，６，２６は糸押え手段としての糸押え取
付板および糸押え板、７は糸案内取付台、７ａは糸押え
面、１６，３６は取付ねじ、１７，３７はカラー、
Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4は上糸である。
ンにおける糸押え装置としたが、図３に示すように構成
すれば、４本あるいは３本の上糸を同時に押えることが
できる。図３は本発明の第２実施例としての糸押え装置
を示すもので、以下の説明では、前記第１実施例と同様
の部材には同一の符号を付してその説明を省略し、新た
に追加した部材について説明する。図中、３ａはピスト
ンロッド、４，６，２６は糸押え手段としての糸押え取
付板および糸押え板、７は糸案内取付台、７ａは糸押え
面、１６，３６は取付ねじ、１７，３７はカラー、
Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4は上糸である。
【００１８】この第２実施例において、前記ピストンロ
ッド３ａに糸押え取付板４を弾性体５を介して揺動可能
に連結し、かつ、糸押え取付板４に糸押え板６を取付ね
じ１６およびカラー１７を介しガタを持たせて揺動自在
に取り付けて、ピストンロッド３ａに対し糸押え板６を
若干の傾斜角度の範囲内において揺動可能に連結してあ
るのは前記第１実施例と同様である。そして、糸押え取
付板４に対し取付ねじ１６で連結した糸押え板６の中央
部を挟んだ前後両端部の等距離の位置に、さらに、２個
の糸押え板２６，２６を各々の中央部で取付ねじ３６，
３６およびカラー３７，３７を介しそれぞれガタを持た
せて揺動自在に取り付けている点が前記第１実施例と異
なる特徴である。
ッド３ａに糸押え取付板４を弾性体５を介して揺動可能
に連結し、かつ、糸押え取付板４に糸押え板６を取付ね
じ１６およびカラー１７を介しガタを持たせて揺動自在
に取り付けて、ピストンロッド３ａに対し糸押え板６を
若干の傾斜角度の範囲内において揺動可能に連結してあ
るのは前記第１実施例と同様である。そして、糸押え取
付板４に対し取付ねじ１６で連結した糸押え板６の中央
部を挟んだ前後両端部の等距離の位置に、さらに、２個
の糸押え板２６，２６を各々の中央部で取付ねじ３６，
３６およびカラー３７，３７を介しそれぞれガタを持た
せて揺動自在に取り付けている点が前記第１実施例と異
なる特徴である。
【００１９】このように、前記エアーシリンダー３のピ
ストンロッド３ａに対し糸押え手段を若干の傾斜角度の
範囲内において揺動可能に連結し、即ち、糸押え板６の
中央部を挟んだ前後両端部の等距離の位置に、２個の糸
押え板２６，２６をそれぞれ揺動自在に備えたことによ
って、前記エアーシリンダー３の動作により、糸案内取
付台７の糸押え面７ａにおいて、２個の糸押え板２６，
２６の前後両端部で、４本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4を
それぞれ押えることができる。この時、前記エアーシリ
ンダー３のピストンロッド３ａが矢印Ａ方向へ動いて押
し付け力Ｆで押したとすると、糸押え板６の両端部の糸
押え板２６，２６の各取付部（取付ねじ３６部分）にそ
れぞれかかる力ＦA，ＦBの関係は、ＦA＝ＦB、ＦA＋ＦB
＝Ｆである。
ストンロッド３ａに対し糸押え手段を若干の傾斜角度の
範囲内において揺動可能に連結し、即ち、糸押え板６の
中央部を挟んだ前後両端部の等距離の位置に、２個の糸
押え板２６，２６をそれぞれ揺動自在に備えたことによ
って、前記エアーシリンダー３の動作により、糸案内取
付台７の糸押え面７ａにおいて、２個の糸押え板２６，
２６の前後両端部で、４本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4を
それぞれ押えることができる。この時、前記エアーシリ
ンダー３のピストンロッド３ａが矢印Ａ方向へ動いて押
し付け力Ｆで押したとすると、糸押え板６の両端部の糸
押え板２６，２６の各取付部（取付ねじ３６部分）にそ
れぞれかかる力ＦA，ＦBの関係は、ＦA＝ＦB、ＦA＋ＦB
＝Ｆである。
【００２０】そして、２個の糸押え板２６，２６の各両
端部による４本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4をそれぞれ押
える押し付け力Ｆ1，Ｆ2，Ｆ3，Ｆ4との関係について
は、Ｆ1＝Ｆ2、Ｆ1＋Ｆ2＝ＦA、Ｆ3＝Ｆ4、Ｆ3＋Ｆ4＝
ＦBとなる。従って、Ｆ1＝Ｆ2＝Ｆ3＝Ｆ4となり、つま
り、４本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4を同時に均等に押え
ることができる。
端部による４本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4をそれぞれ押
える押し付け力Ｆ1，Ｆ2，Ｆ3，Ｆ4との関係について
は、Ｆ1＝Ｆ2、Ｆ1＋Ｆ2＝ＦA、Ｆ3＝Ｆ4、Ｆ3＋Ｆ4＝
ＦBとなる。従って、Ｆ1＝Ｆ2＝Ｆ3＝Ｆ4となり、つま
り、４本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4を同時に均等に押え
ることができる。
【００２１】ところで、例えば、上糸Ｔ4がない３本の
上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3の場合を考えると、ＦA＝ＦB、Ｆ1＝
Ｆ2は変わらないが、上糸Ｔ3にかかる押し付け力Ｆ3に
ついては、図４に示すように、上糸Ｔ4がなくて、上糸
Ｔ3のみが押えられるため、糸押え板２６の上糸Ｔ3と反
対側の端部の押し付け力をＦ4′とすれば、ＦB＝Ｆ3＋
Ｆ4′となる。なお、図中、６ａは糸押え板６に形成し
たバカ穴であり、即ち、このバカ穴６ａにより取付ねじ
３６の周囲に糸押え板２６の揺動を許容するためのガタ
が生じている。このようなバカ穴は、前記糸押え取付板
４に対する糸押え板６を取り付けるための前記取付ねじ
１６を通す部分についても同様とする。
上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3の場合を考えると、ＦA＝ＦB、Ｆ1＝
Ｆ2は変わらないが、上糸Ｔ3にかかる押し付け力Ｆ3に
ついては、図４に示すように、上糸Ｔ4がなくて、上糸
Ｔ3のみが押えられるため、糸押え板２６の上糸Ｔ3と反
対側の端部の押し付け力をＦ4′とすれば、ＦB＝Ｆ3＋
Ｆ4′となる。なお、図中、６ａは糸押え板６に形成し
たバカ穴であり、即ち、このバカ穴６ａにより取付ねじ
３６の周囲に糸押え板２６の揺動を許容するためのガタ
が生じている。このようなバカ穴は、前記糸押え取付板
４に対する糸押え板６を取り付けるための前記取付ねじ
１６を通す部分についても同様とする。
【００２２】ここで、糸押え板２６の上糸Ｔ3と反対側
の端部の押し付け力Ｆ4′について、上糸Ｔ4がない場合
は、上糸Ｔ4がある場合（仮想線参照）よりも力ＦBに対
して遠くで受けるため、Ｆ4′＜Ｆ4となる。従って、上
糸Ｔ4がないことに伴う上糸Ｔ3については、上糸Ｔ4が
あった場合よりも若干強い押し付け力Ｆ3で押えられる
ことになる。以上の通り、３本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3で
も同時にほぼ均等に押えることができる。
の端部の押し付け力Ｆ4′について、上糸Ｔ4がない場合
は、上糸Ｔ4がある場合（仮想線参照）よりも力ＦBに対
して遠くで受けるため、Ｆ4′＜Ｆ4となる。従って、上
糸Ｔ4がないことに伴う上糸Ｔ3については、上糸Ｔ4が
あった場合よりも若干強い押し付け力Ｆ3で押えられる
ことになる。以上の通り、３本の上糸Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3で
も同時にほぼ均等に押えることができる。
【００２３】なお、以上の実施例においては、糸押え駆
動手段としてのシリンダーのピストンロッドに対し弾性
体を介して連結した糸押え取付板と、この糸押え取付板
に揺動自在に連結した糸押え板とからなる糸押え手段と
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ピス
トンロッドに糸押え取付板を固定し、この糸押え取付板
に揺動可能に糸押え板を連結した糸押え手段としてもよ
い。また、糸押え駆動手段としても、実施例のシリンダ
ーの他、ソレノイド等でもよく、さらに、その他、具体
的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは
勿論である。
動手段としてのシリンダーのピストンロッドに対し弾性
体を介して連結した糸押え取付板と、この糸押え取付板
に揺動自在に連結した糸押え板とからなる糸押え手段と
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ピス
トンロッドに糸押え取付板を固定し、この糸押え取付板
に揺動可能に糸押え板を連結した糸押え手段としてもよ
い。また、糸押え駆動手段としても、実施例のシリンダ
ーの他、ソレノイド等でもよく、さらに、その他、具体
的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは
勿論である。
【００２４】
【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明に係
る複数本針ミシンの糸押え装置によれば、１つの糸押え
駆動手段に対し揺動可能に連結した糸押え手段によっ
て、２本等の複数本の上糸をほぼ均等に押えることがで
きるため、部品のレイアウトが容易であり、しかも、部
品の点数が少ないため、コストを安価にすることができ
る。
る複数本針ミシンの糸押え装置によれば、１つの糸押え
駆動手段に対し揺動可能に連結した糸押え手段によっ
て、２本等の複数本の上糸をほぼ均等に押えることがで
きるため、部品のレイアウトが容易であり、しかも、部
品の点数が少ないため、コストを安価にすることができ
る。
【００２５】そして、請求項２記載の発明に係る複数本
針ミシンの糸押え装置によれば、４本または３本等の３
本以上の上糸をもほぼ均等に押えることができる。
針ミシンの糸押え装置によれば、４本または３本等の３
本以上の上糸をもほぼ均等に押えることができる。
【図１】本発明を適用した第１実施例としての糸押え装
置を備える２本針ミシンのミシンアーム頭部を示す概略
斜視図である。
置を備える２本針ミシンのミシンアーム頭部を示す概略
斜視図である。
【図２】図１の糸押え装置による２本の上糸を押える作
用を説明する要部平面図である。
用を説明する要部平面図である。
【図３】本発明の第２実施例としての糸押え装置を示す
もので、４本の上糸を押える作用を説明する要部平面図
である。
もので、４本の上糸を押える作用を説明する要部平面図
である。
【図４】図３の糸押え装置を用いて、３本の上糸を押え
る作用を説明する要部の半截平面図である。
る作用を説明する要部の半截平面図である。
１ ミシンアーム ３ 糸押え駆動手段 ４，６，２６ 糸押え手段 ５ 弾性体 ７ａ 糸押え面 ８ ガイドピン ９，１０，１１，１３，１４ 糸案内 １２ 天秤 １５ 針棒 １６，３６ 取付ねじ １７，３７ カラー Ｎ1，Ｎ2 針 Ｔ1，Ｔ2，Ｔ3，Ｔ4 上糸
Claims (2)
- 【請求項１】 上糸を通す針を複数本備える複数本針ミ
シンの上糸を押える糸押え装置であって、 前記上糸を押えることを可能とするための１つの糸押え
駆動手段と、 この糸押え駆動手段に対し揺動可能に連結されて複数本
の前記上糸をほぼ均等に押えることが可能な糸押え手段
と、を備えたことを特徴とする複数本針ミシンの糸押え
装置。 - 【請求項２】 前記糸押え手段を複数備えたことを特徴
とする請求項１記載の複数本針ミシンの糸押え装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP268395A JPH08187383A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 複数本針ミシンの糸押え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP268395A JPH08187383A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 複数本針ミシンの糸押え装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08187383A true JPH08187383A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11536101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP268395A Pending JPH08187383A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 複数本針ミシンの糸押え装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08187383A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1098380C (zh) * | 1998-09-18 | 2003-01-08 | 重机株式会社 | 双针缝纫机的挑线杆导线装置 |
| JP2010012271A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Vi Be Mac Spa | ミシン |
| TWI759707B (zh) * | 2020-03-26 | 2022-04-01 | 星銳縫紉機股份有限公司 | 具可替換過線板的縫紉機針鎦 |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP268395A patent/JPH08187383A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1098380C (zh) * | 1998-09-18 | 2003-01-08 | 重机株式会社 | 双针缝纫机的挑线杆导线装置 |
| JP2010012271A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Vi Be Mac Spa | ミシン |
| KR101401181B1 (ko) * | 2008-07-04 | 2014-05-29 | 브이아이.비이.엠에이씨 에스.피.에이. | 재봉기 |
| TWI759707B (zh) * | 2020-03-26 | 2022-04-01 | 星銳縫紉機股份有限公司 | 具可替換過線板的縫紉機針鎦 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |