JPH08186029A - インピーダンス変換トランス - Google Patents

インピーダンス変換トランス

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Publication number
JPH08186029A
JPH08186029A JP56095A JP56095A JPH08186029A JP H08186029 A JPH08186029 A JP H08186029A JP 56095 A JP56095 A JP 56095A JP 56095 A JP56095 A JP 56095A JP H08186029 A JPH08186029 A JP H08186029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
electrode
impedance conversion
wire rods
common electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP56095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Bando
政博 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP56095A priority Critical patent/JPH08186029A/ja
Publication of JPH08186029A publication Critical patent/JPH08186029A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波特性に優れ、生産性が良く、しかも、
自動表面実装が容易なインピーダンス変換トランスを得
る。 【構成】 インピーダンス変換トランスはコア1と2本
の線材11,12とで構成されている。コア1の鍔部4
の下面には個別電極5,6と共通電極7が設けられてい
る。線材11と12は、同時に単層で整列された状態で
コア1の胴部にバイファイラ巻きされている。そして、
線材11,12の始端部11a,12aは圧着、溶着あ
るいは半田付け等の手段にてそれぞれ個別電極5、共通
電極7の一方の端部に電気的に接続され、終端部11
b,12bはそれぞれ共通電極7の他方の端部、個別電
極6に電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インピーダンス変換ト
ランス、特にインピーダンスの異なる回路を整合する際
に使用されるインピーダンス変換トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インピーダンス変換トランス
として、図6に示す構造のものが知られていた。このト
ランスは、トロイダルフェライトコア51に2本の線材
52,53を巻回したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のトランスにおい
ては、加工工程上2本の線材52,53が常に一定の間
隔でバイファイラ巻きされるとは限らず、巻き乱れが生
じることがあった。このため、インダクタンスがばらつ
き、高周波特性が悪化する場合があった。また、コア5
1に線材52,53を巻回する作業は煩雑であり、特に
前記インダクタンスのばらつきを改善するため、フィー
ダ線を使用するとさらに煩雑さが増加するという問題が
あった。さらにトロイダル状のコア51を使用するため
小型化にも限界があった。しかも、自動実装機を使用し
てこのトランスを自動実装する場合には、線材52,5
3の端部を固定するベース(端子付き台)が必要であ
り、サイズ及びコストのアップを招いていた。
【0004】そこで、本発明の目的は、高周波特性に優
れ、生産性が良く、しかも、自動表面実装が容易なイン
ピーダンス変換トランスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るインピーダンス変換トランスは、
(a)胴部とこの胴部の端部に設けられた鍔部を有した
コアと、(b)前記コアの胴部に巻回された2本の線材
とを備え、(c)前記鍔部に設けた共通電極に前記2本
の線材のそれぞれの一端部が電気的に接続され、前記鍔
部に設けた2つの個別電極に前記2本の線材の他端部が
それぞれ電気的に接続されていること、を特徴とする。
【0006】
【作用】以上の構成により、2本の線材はコアの胴部に
整列して巻回され、巻き乱れが生じるおそれがなくな
る。しかも、線材を巻回する作業において、従来のよう
に線材をコアの穴に通すという煩雑な作業がないため、
自動巻線機にて効率良く線材がコアの胴部に巻回され
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るインピーダンス変換トラ
ンスの実施例について添付図面を参照して説明する。各
実施例において同一部品及び同一部分に同じ符号を付し
た。 [第1実施例、図1〜図3]図1及び図2に示すよう
に、インピーダンス変換トランスは、コア1と2本の線
材11,12とで構成されている。コア1は胴部2とこ
の胴部2の両端に設けられた鍔部3,4とからなる。胴
部2は横断面矩形状をしている。鍔部4の下面には個別
電極5,6と共通電極7を設けている。個別電極5,6
は、鍔部4の手前側角部にそれぞれ設けられ、共通電極
7は奥側縁部に帯状に設けられている。コア1の材料と
しては、例えばフェライト等の磁性体材料や樹脂等の絶
縁体材料が使用される。
【0008】コア1の胴部2には、線材11,12が単
層で整列された状態でバイファイラ巻きされている。従
って、線材11,12に巻き乱れが発生せず、高周波領
域(例えば1GHz以上)までインダクタンスのばらつ
きが少ないインピーダンス変換トランスが得られる。線
材11,12はポリウレタン等の絶縁膜にて銅線を被覆
したものである。
【0009】線材11,12は、始端部11a,12a
を圧着、溶着あるいは半田付け等の手段にてそれぞれ個
別電極5、共通電極7の一方の端部に電気的に接続さ
れ、固定されている。そして、線材11と12は自動巻
線機によって同時に胴部2に巻回される。線材11,1
2の終端部11b,12bは、圧着や半田付け等の手段
にてそれぞれ共通電極7の他方の端部、個別電極6に電
気的に接続され、固定されている。すなわち、鍔部4の
下面において、線材11,12の始端部11a,12a
はそれぞれ終端部11b,12bと対角の位置関係にあ
る。図3は得られたインピーダンス変換トランスの電気
等価回路図である。線材11,12は極性を同方向にし
た状態で直列に接続されている。
【0010】このインピーダンス変換トランスは、従来
のように線材をコアの穴に通すという煩雑な作業がない
ので、自動巻線機によって線材11,12を同時に胴部
2に巻回することができる。従って、巻回時間が短く、
かつ量産に適したものとなる。また、このトランスを自
動実装機を使用して自動実装する場合、従来のように特
別な部品(端子付き台)を追加しなくてもそのまま表面
実装することができる。
【0011】[第2実施例、図4]図4に示すように、
インピーダンス変換トランスはコア1と2本の線材1
1,12とで構成されている。コア1の鍔部4の下面に
は、個別電極21,22と共通電極23を設けている。
個別電極21,22は鍔部4の手前側及び奥側の角部に
それぞれ設けられ、共通電極27は対角に帯状に設けら
れている。
【0012】線材11,12は、始端部11a,12a
を圧着や半田付け等の手段にてそれぞれ個別電極21、
共通電極23の一方の端部に電気的に接続されている。
そして、線材11と12は自動巻線機によって同時に胴
部2に単層で整列された状態でバイファイラ状に巻回さ
れる。線材11,12の終端部11b,12bは、圧着
や半田付け等の手段にてそれぞれ共通電極23の他方の
端部、個別電極22に電気的に接続され、固定されてい
る。すなわち、線材11の始端部11a及び終端部11
bは鍔部4の手前側に位置し、線材12の始端部12a
及び終端部12bは奥側に位置している。
【0013】こうして得られたインピーダンス変換トラ
ンスは前記第1実施例のインピーダンス変換トランスと
同様の作用効果を奏する。
【0014】[第3実施例、図5]図5に示すように、
コア1の鍔部4の下面には個別電極41,42と共通電
極43を設けている。個別電極41,42は鍔部4の両
端部にそれぞれ帯状に設けられ、共通電極43は中央部
に帯状に設けられている。
【0015】線材11,12は、始端部11a,12a
をそれぞれ個別電極41、共通電極43の一方の端部に
電気的に接続されている。そして、線材11と12は自
動巻線機によって同時に胴部2に単層で整列された状態
でバイファイラ状に巻回される。線材11,12の終端
部11b,12bはそれぞれ共通電極43の他方の端
部、個別電極42に電気的に接続され、固定されてい
る。
【0016】こうして得られたインピーダンス変換トラ
ンスは前記第1実施例のインピーダンス変換トランスと
同様の作用効果を奏する。
【0017】[他の実施例]なお、本発明に係るインピ
ーダンス変換トランスは前記実施例に限定するものでは
なく、その要旨の範囲内で種々に変形することができ
る。コアに巻き回される2本の線材は、単層整列バイフ
ァイラ巻き以外に、二層以上の整列バイファイラ巻きで
あってもよいし、それぞれ単独に巻いてもよい。さら
に、自動巻線機によって胴部に線材を巻き回す必要は必
ずしもなく、手巻きであってもよい。また、鍔部に設け
られる個別電極や共通電極の形状や位置等も任意であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コアの胴部に2本の線材を整列して巻回し、か
つ、線材の端部をコアの鍔部に設けた電極に電気的に接
続したので、線材の巻き乱れがなく、インダクタンスの
ばらつきが少ないインピーダンス変換トランスが得られ
る。
【0019】また、従来のように線材をコアの穴に通す
という煩雑な作業がないので、自動巻線機によって線材
を同時にコアの胴部に巻回することができ、巻回時間が
短く、量産に適したものとなる。さらに、自動実装機を
使用して自動実装する場合、別の部品を新たに追加しな
くてもそのまま表面実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインピーダンス変換トランスの第
1実施例を示す斜視図。
【図2】図1に示したインピーダンス変換トランスの一
部断面図。
【図3】図1に示したインピーダンス変換トランスの電
気等価回路図。
【図4】本発明に係るインピーダンス変換トランスの第
2実施例を示す斜視図。
【図5】本発明に係るインピーダンス変換トランスの第
3実施例を示す斜視図。
【図6】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…コア 2…胴部 3,4…鍔部 5,6…個別電極 7…共通電極 11,12…線材 11a,12a…始端部 11b,12b…終端部 21,22…個別電極 23…共通電極 41,42…個別電極 43…共通電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部とこの胴部の端部に設けられた鍔部
    を有したコアと、 前記コアの胴部に巻回された2本の線材とを備え、 前記鍔部に設けた共通電極に前記2本の線材のそれぞれ
    の一端部が電気的に接続され、前記鍔部に設けた2つの
    個別電極に前記2本の線材の他端部がそれぞれ電気的に
    接続されていること、 を特徴とするインピーダンス変換トランス。
JP56095A 1995-01-06 1995-01-06 インピーダンス変換トランス Pending JPH08186029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56095A JPH08186029A (ja) 1995-01-06 1995-01-06 インピーダンス変換トランス

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JP56095A JPH08186029A (ja) 1995-01-06 1995-01-06 インピーダンス変換トランス

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JPH08186029A true JPH08186029A (ja) 1996-07-16

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ID=11477115

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JP56095A Pending JPH08186029A (ja) 1995-01-06 1995-01-06 インピーダンス変換トランス

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JP (1) JPH08186029A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998024097A1 (de) * 1996-11-26 1998-06-04 Chip Choke Inductivity Components Gmbh Elektrisches bauelement
JPH10241957A (ja) * 1997-02-28 1998-09-11 Hitachi Ferrite Electronics Ltd 高圧トランス
JP2004031517A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Tokyo Coil Engineering Kk 巻線方法

Cited By (3)

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