JPH08185827A - 放電ランプおよび点灯回路装置ならびに照明装置 - Google Patents

放電ランプおよび点灯回路装置ならびに照明装置

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JPH08185827A
JPH08185827A JP6327314A JP32731494A JPH08185827A JP H08185827 A JPH08185827 A JP H08185827A JP 6327314 A JP6327314 A JP 6327314A JP 32731494 A JP32731494 A JP 32731494A JP H08185827 A JPH08185827 A JP H08185827A
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JP
Japan
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arc tube
light
discharge lamp
tube bulb
bulb
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JP6327314A
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English (en)
Inventor
Kazuo Takita
和雄 瀧田
Shinji Inukai
伸治 犬飼
Hisanori Sano
久則 佐野
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 演色性の優れたメタルハライドランプおよび
このランプの点灯回路装置ならびに照明装置(照明器
具)を提供することを目的とする。 【構成】 発光管バルブ11に設けられた電極14,1
4と、この発光管バルブ11内に封入されたナトリウム
Naまたは錫Snの少なくとも一種を含む発光物質のハ
ロゲン化物および希ガスと、上記発光管バルブ11の表
面に形成した、電極14,14間の放電によって発せら
れる光が入射され黄色域の波長を低減して出射される透
光膜2とを備えた放電ランプおよびこのランプの点灯回
路装置ならびに照明装置(照明器具)である。 【効果】 黄色域の波長を低減して平均演色評価数Ra
が約90位に向上し、物の見え方として被照射体の色彩
をより自然に美しく、また、明るく感じさせることが可
能となり、店舗等では商品効果を強調することができよ
うになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光管バルブ内に水銀
および希ガスとともに金属ハロゲン化物を封入した放電
ランプおよびこの放電ランプの点灯回路装置ならびに照
明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプは水銀および始動
用の希ガスとともに金属ハロゲン化物を発光管バルブ内
に封入したもので、上記金属ハロゲン化物を使用するこ
とによって発光効率と演色性を向上させ、色温度も白熱
色に近ずけ、さらにはアークを安定させる等の効果が得
られることから、各種照明用として広く使用されてい
る。そして、最近のナトリウムNa系のハロゲン化物を
封入したメタルハライドランプは低ワット・小型化がす
すみ店舗等の屋内照明用としても多用されるようになっ
てきている。
【0003】たとえば、ナトリウムNa(発光ピーク値
589nm)、タリウムTl(発光ピーク値535n
m)、インジウムIn(発光ピーク値411および45
1nm)、リチウムLi(発光ピーク値671nm)の
ハロゲン化物を封入したランプは、色温度4200〜5
500K、平均演色評価数Ra65〜70程度の特性が
得られる。
【0004】この平均演色評価数Ra程度では物の見え
方として被照射体の色彩をより自然に美しく、また、明
るく感じさせるということでは不十分で、店舗等では商
品効果を強調するためさらに高い演色性が求められてい
る。
【0005】そこで、このようなランプの演色性を高め
るための手段としては、下述すること等が知られてい
る。
【0006】例えば、本願出願人が出願した特願平3−
252601号には、メタルハライドランプではない
が、高圧ナトリウムランプの発光管バルブと外管バルブ
との間に酸化ネオジウムを含む透光性の筒体を設けた
り、高圧ナトリウムランプの発光管バルブを取付けた反
射体の前面に酸化ネオジウムを含む透光性の部材(レン
ズ)を設けたりあるいは外管バルブをネオジウムで形成
することが記載されている。 そして、上記の筒体や透
光性の部材(レンズ)あるいは外管バルブ中のネオジウ
ムがナトリウムNaの発する波長583nmの光を吸収
して、このランプの演色性を高めことが開示されてい
る。
【0007】また、特開平2−18856号公報には、
発光管バルブまたは外管バルブの表面に干渉膜からなる
被膜を形成し、要求される波長の光を主として放射し、
その他の光を殆ど放射しない放電ランプが記載されてい
る。
【0008】しかし、この公報に記載された具体例とし
ては、半導体製造におけるレジスト焼き付け工程の光源
としてのもので、紫外線波長域の光を利用する436n
m、405nm、365nm等の光を取り出すためのも
のである。
【0009】そして、この公報の記載からみると工業的
用途に幅広くとあり、請求している範囲は広いが、具体
的には半導体製造におけるのみで、出願人はその他への
適用は考えられていなかったものと推察される。
【0010】さらに、特開平4−155742号公報に
は、発光管バルブ(メタルハライドランプとの記載はな
い)を取付けた反射体の前面をカバー板(レンズ)で覆
い内部を気密にして、このカバー板(レンズ)に赤外線
または/および紫外線を透過しない多層蒸着膜を形成し
た光照射装置が記載されている。
【0011】そして、管壁負荷が低減できて所定の光色
を放射し、また、このカバー板(レンズ)により赤外線
や紫外線の透過を抑制できるようしてい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者公
報記載のガラス材料中にネオジウムを混ぜることやネオ
ジウムガラスは、一般のガラスに比べ加工性に劣るほ
か、高価になるという問題がある。また、中者公報の記
載は紫外線波長域に適用されたものであって、黄色域に
適用することに関しての開示はもちろん示唆もない。
【0013】さらに、後者公報記載の前面のカバー板
(レンズ)に赤外線や紫外線の透過を抑制する多層膜を
形成したものは、カバー板(レンズ)表面の屈折角度に
よって照射光に多層膜特有の虹状の縞模様ができ、照射
面に均一光色が得られないという問題がある。
【0014】本発明は上記問題に鑑みなされたもので、
さらに演色性の優れたメタルハライドランプおよびこの
ランプの点灯回路装置ならびに照明装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の放電ランプは、発光管バルブと、この発光管バルブに
設けられた電極と、上記発光管バルブ内に封入されたナ
トリウムNaまたは錫Snの少なくとも一種を含む発光
物質のハロゲン化物および希ガスと、上記発光管バルブ
の表面に形成した、電極間の放電によって発せられる光
が入射され黄色域の波長を低減して出射される透光膜と
を具備していることを特徴としている。本発明の請求項
2に記載の放電ランプは、発光管バルブと、この発光管
バルブに設けられた電極と、上記発光管バルブ内に封入
されたナトリウムNaまたは錫Snの少なくとも一種を
含む発光物質のハロゲン化物および希ガスと、上記発光
管バルブの表面に形成した、電極間の放電によって発せ
られる光が入射され黄色域の波長を低減して出射される
透光膜と、上記発光管バルブを内蔵した外管バルブとを
具備していることを特徴とする放電ランプ。
【0016】本発明の請求項3に記載の放電ランプは、
黄色域の波長を低減して出射される透光膜が光干渉膜で
あることを特徴としている。
【0017】本発明の請求項4に記載の放電ランプは、
定格点灯時に放電によって570〜600nm中の発光
強度ピーク値が530〜565nmおよび650〜68
0nmの発光強度ピーク値よりも高い発光を発するよう
に構成されている発光管バルブと、この発光管バルブの
表面に形成され、放電によって発する光を570〜60
0nm中の発光強度ピーク値が530〜565nmおよ
び650〜680nm中の発光強度ピーク値よりも低下
させて出射するように構成されている透光膜とを具備し
ていることを特徴としている。
【0018】本発明の請求項5に記載の放電ランプは、
発光管バルブを内蔵した外管バルブが反射形バルブであ
ることを特徴としている。
【0019】本発明の請求項6に記載の点灯回路装置
は、点灯回路と、この点灯回路の出力側に接続された請
求項1ないし請求項6に記載の放電ランプとを具備した
ことを特徴としている。
【0020】本発明の請求項7に記載の照明装置は、基
体と、この基体に直接または間接的に取付けられたソケ
ット部と、このソケット部に装着された請求項2ないし
請求項6に記載の放電ランプと、上記ソケット部に電気
的に接続された請求項7に記載の点灯回路装置とを具備
していることを特徴としている。
【0021】本発明の請求項8に記載の照明装置は、筐
体と、この筐体内に設けられた基体および反射体と、上
記基体または反射体に直接または間接的に取付けられた
ソケット部と、このソケット部に装着された請求項1な
いし請求項6に記載の放電ランプと、上記ソケット部に
電気的に接続された請求項7に記載の点灯回路装置と、
上記筐体の前面に設けられた透光体とを具備している。
【0022】
【作用】請求項1および請求項4に記載の放電ランプに
よれば、NaまたはSnの少なくとも一種を含む発光物
質のハロゲン化物を封入した放電ランプは、黄色域にお
いて最も高い発光強度を呈するが、発光管バルブの表面
に黄色域の波長を吸収または反射する透光膜を形成し
て、この黄色域の発光強度を黄色域の前後の緑色域(5
35nm)と橙色域(670nm)との発光強度より低
くして、黄色域の波長を低減した照射光を出射させるこ
とができる。
【0023】請求項2に記載の放電ランプによれば、上
記請求項1に記載の作用のほか、どのような点灯姿勢に
おいても発光管各部の温度を均一に高く保つことがで
き、また、発光管のリード線の酸化防止もはかれる。
【0024】請求項3に記載の放電ランプによれば、黄
色域の波長を低減して出射される透光膜が光干渉膜で、
透光膜が虹色に光ることがない。
【0025】請求項5に記載の放電ランプによれば、発
光管バルブを内蔵した外管バルブが反射形バルブと前面
レンズとからなるものであり、レンズ面に格別な被膜が
形成してないので、レンズからの出射光に虹色などの色
ずれを起こすことがない。
【0026】請求項6に記載の点灯回路装置によれば、
従来と同様な点灯回路で質のよい出射光を得ることが可
能となった。
【0027】請求項7および請求項8に記載の照明装置
によれば、ランプのバルブ側に黄色域の波長を低減して
出射される透光膜を直接形成するようにしたので、透光
膜が虹色に光ることがない。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0029】図1は本発明の第一の実施例を示すランプ
電力150Wの片封止型の発光管(放電ランプ)1を示
し、図中11は石英ガラスからなる発光部が円筒形、球
形や楕円形等からなるここでは円筒形の発光管バルブ、
12はこのバルブ11の一端部に形成された封止部、1
3,13はこの封止部12内に気密に封止られたモリブ
デン等の金属箔、14,14はこの金属箔13,13の
一端に接続された例えばトリエーテッドタングステンか
らなる主電極で、それぞれの先端部は所定の放電間隙を
隔てて対峙している。また、15,15は金属箔13,
13の他端に接続されたリード線である。
【0030】また、上記バルブ11内には始動用の希ガ
スたとえばアルゴンガスと水銀および発光金属としてた
とえばナトリウムNa、錫Sn、タリウムTl、インジ
ウムIn、リチウムLi等の金属ハロゲン(よう素I、
しゅう素Br、塩素Cl等)化物が封入してある。
【0031】また、上記バルブ11の内外表面の少なく
とも一方たとえば外表面には高屈折率層を形成する酸化
チタンTiO2 と低屈折率層を形成する酸化けい素Si
2とを交互に重層した黄色域を吸収または反射する透
光性の干渉膜2が設けてある。 そして、上記の透光性
の干渉膜2が設けられる前の発光管1を定格で点灯した
ときの発光強度分布は図2に示す通りである。図2にお
いて横軸には波長(nm)を、縦軸には発光強度(最大
100)がプロットしてある。
【0032】この図2に示す通り、最大の強度ピーク値
は黄色域のナトリウムNaの570〜600nm中にあ
り、ついでタリウムTaとリチウムLiの530〜56
5nmおよび650〜680nmに高いピーク値があ
り、その平均演色評価数Raは約80位であった。
【0033】これに対し、最大の強度ピーク値がタリウ
ムTlの530〜565nmに、ついでリチウムLiの
650〜680nmに、そのつぎに黄色域のナトリウム
Naの570〜600nmにある図3に示す発光強度分
布となるように透光性干渉膜2を設けた。すなわち、上
記透光膜が570〜600nm中の発光強度ピーク値が
530〜565nmおよび650〜680nm中の発光
強度ピーク値よりも低下させて出射するよう透光性干渉
膜2を設けた。この透光性干渉膜2を設けた発光管1の
平均演色評価数Raは約90となり10位向上した。
【0034】なお、色温度4200Kタイプのランプで
は平均演色評価数Raが約85であった。
【0035】このナトリウムNaを封入した発光管(放
電ランプ)1は黄色域に強い発光があるが、この黄色域
を吸収または反射する透明性の多層干渉膜2を設けたの
で演色性の向上ができた。また、多層干渉膜2を設けた
が発光管(放電ランプ)1からの放射光に虹色等のむら
の発生がなく、照射方向全域にほぼ一定の色温度の光照
射ができる。また、上記構成の発光管1において、バル
ブ11の外表面に透光性の多層干渉膜2を形成した場合
には、電極14、14間の放電により紫外線が放射され
ても、光電子が生起することがなく、よって、発光管
(放電ランプ)1内に封入されたナトリウムNa等のア
ルカリ金属を消失することがないという付随的な効果も
ある。
【0036】また、図4は本発明の第二の実施例を示
す。図中、図1と同一部分には同一の符号を付してその
説明は省略する。図4中31は石英ガラスからなる外管
バルブ、32はこのバルブ31の一端部に形成された封
止部、33、33はこの封止部32内に気密に封止られ
たモリブデン等の金属箔、35、35はこの金属箔3
3、33の他端に接続された外部リード線である。ま
た、外管バルブ31内には上記発光管(放電ランプ)1
が収容され、発光管(放電ランプ)1から延出している
リード線15、15が外管バルブ31の金属箔33、3
3の一端に接続されるとともに発光管(放電ランプ)1
を支持する構成となっている。
【0037】また、上記外管バルブ31内にはアルゴン
ガスなどの希ガスや窒素ガスが封入されるかあるいは真
空とした、非酸化性の雰囲気としてある。
【0038】このように二重管形にした構造のランプ
は、発光管1の温度を均一に高く保つことができ発光効
率を向上できるとともに点灯姿勢による発光効率の変動
も小さくすることができる。また、発光管1のリード線
の酸化防止もはかれる。
【0039】そして、この二重管形ランプも上記第一の
実施例と同様の作用効果を奏する。また、図5は本発明
の第三の実施例を示し、図中、図1および図4と同一部
分には同一の符号を付してその説明は省略する。図5は
反射形の放電ランプ4で、図中41は例えばガラス等を
基体とするいわゆるPAR形と称される凹状の反射容器
で、この容器41の後端には一対のフェルールと称され
る気密端子42、42が設けられている。そして、上記
片封止型の透光性干渉膜2を設けてなる発光管(放電ラ
ンプ)1が反射容器41内に収容され、発光管1のリー
ド線15、15が直接あるいはサポート線43、43を
介して上記気密端子42、42内にろう付けされること
によって固定されている。なお、このとき発光管(放電
ランプ)1の光中心が反射容器41の中心軸上に位置す
るように固定されている。
【0040】また、凹状の反射容器41の内表面にはア
ルミニウムやクロムの反射膜44あるいはダイクロイッ
クからなる可視光反射赤外線透過膜44が形成されてい
る。また、この反射容器41の開口部にはこの容器41
を気密に保持し、上述のリード線15、15やサポート
線43、43の酸化防止や特性安定化のたの、ガラス等
からなる前面レンズ45が制光体として接合されてい
る。
【0041】さらに、反射容器31の後端には、図示の
ように口金5が取着されており、この口金5を介して発
光管(放電ランプ)1へ電力を供給できるように結線さ
れている。
【0042】このように構成された反射形の放電ランプ
4においては、上記第二の実施例の作用のほか、発光管
(放電ランプ)1表面に形成された透光性の干渉膜2に
よって黄色域の波長の光は低減され、前面レンズ44に
は格別な被膜が形成されていないので、レンズ44から
の照射光に虹色等の色ずれが生ずることがなく、照射面
全面にわたり光色がほぼ均一の品質のよい照度が得られ
た。また、黄色域の波長の光を低減したことによって平
均演色評価数Raも90以上へと向上できた。そして、
上記図1および図4に示された第一および第二の実施例
の放電ランプは、封止部12、22にピン端子やE型の
捩込み口金あるいはG型やBY型の口金が取着され照明
装置(照明器具)Dのソケットに装着して使用される。
【0043】この照明装置(照明器具)Dの実施例を図
6に示す。図6は天井等に埋込まれて使用される照明器
具Dで、図中61は基台を兼ねる金属板製の筐体で、こ
の筐体61内には反射体62とソケット63が取付けら
れ、上面側には端子台64が設けられている。また、こ
の筐体61の下面には必要に応じてガラス製等の板状の
透光体が設けられていて、ランプ1の保護あるいはラン
プ1からの放射光を拡散や集光するよう配光制御が行え
るようにしてある。また、65は内部に安定器等が収容
されたランプの点灯回路装置で、この点灯回路装置65
から上記筐体61の端子台64に配線がなされている。
【0044】このような照明装置(照明器具)Dにおい
て、ソケット63に放電ランプ1の口金部あるいはピン
部を装着して、図示しないスイッチを操作することによ
って点灯回路装置65をオンすれば点灯回路装置65が
作動してランプ1の始動をなすとともに安定点灯を持続
させることができる。また、図示しないスイッチを操作
することにより消灯を行うことができる。
【0045】また、図5に示す第三の実施例の放電ラン
プ4は、ランプ4自体に反射容器41を有するとともに
端部には口金5が設けられているので、点灯回路装置と
ソケットとがあれば点灯可能である。(もちろん上記図
6の照明装置(照明器具)Dにおいても点灯できる。) なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
たとえば発光管への封入物としては、ナトリウムNaを
封入したものに限らず、錫Snであってもよく、またこ
れらのうち少なくとも一種が封入されていればよい。
【0046】また、発光管バルブに形成する黄色域を吸
収や反射する被膜としては、実施例記載の酸化チタンT
iO2 と酸化けい素SiO2 の多重干渉膜のほか、酸化
タンタルTa2 5 と酸化けい素SiO2 、酸化ジルコ
ニウムZr2 2 と酸化けい素SiO2 あるいは酸化チ
タンTiO2 と銀Agと酸化チタンTiO2 などの重層
の干渉膜あるいは錫SnやニオブNb等の酸化物の単層
膜であっても適用でき、これは選択する波長域や形成部
分の温度条件を考慮して決めればよい。
【0047】また、発光管は一端封止型のものを示した
が、これに限らず両端封止型の放電ランプにも適用でき
る。
【0048】また、外管バルブの形状は実施例のT形
(管形)やPAR形(反射形)のものに限らず、R形や
A形等のであってもよく、また、内部が気密になってい
なくてもよい。
【0049】また、本発明の照明装置(照明器具)は実
施例記載の構造に限らず、筐体や反射板等は角型であっ
てもよく、正面形状も円形に限らず四角等の角形であっ
ても差支えない。また、前面の制光体も単なる板状のレ
ンズ状のものに限らない。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の放電ランプは、黄色域
の波長を低減して平均演色評価数Raが約90に向上
し、物の見え方として被照射体の色彩をより自然に美し
く、また、明るく感じさせることが可能となり、店舗等
では商品効果を強調することができようになった。
【0051】請求項2に記載の放電ランプは、上記請求
項1に記載の効果のほか、どのような点灯姿勢において
も発光管各部の温度を均一に高く保つことができ、ま
た、発光管(放電ランプ)のリード線の酸化がないので
ランプを長寿命化できる。
【0052】請求項3に記載の放電ランプは、黄色域の
波長を低減して出射される透光膜が光干渉膜で、透光膜
が虹色に光ることがない。
【0053】請求項4に記載の放電ランプは、黄色域の
波長を低減して平均演色評価数Raを向上することがで
きる。
【0054】請求項5に記載の放電ランプは、前面レン
ズに多層干渉膜を形成していないので、発光管からの放
射光がレンズ表面の屈折角度によって照射方向が変化す
る、出射光に虹色などの色ずれを起こすことがない。
【0055】請求項6に記載の点灯装置は、従来と同様
な点灯回路で質のよい出射光を得ることが可能となっ
た。
【0056】請求項7および請求項8に記載の照明装置
は、発光管自体に黄色域の波長を低減して出射される透
光膜を直接形成するようにしたので、透光膜が虹色に光
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプの第一の実施例を示す正面
断面図である。
【図2】黄色域の波長を低減して出射される透光膜が形
成されていない放電ランプの発光強度分布図である。
【図3】本発明に係わる黄色域の波長を低減して出射さ
れる透光膜を形成した放電ランプの発光強度分布図であ
る。
【図4】本発明の放電ランプの第二の実施例を示す正面
断面図である。
【図5】本発明の放電ランプの第三の実施例を示す正面
断面図である。
【図6】本発明の照明装置(照明器具)の実施例を示す
正面断面図である。
【符号の説明】
1:発光管(放電ランプ) 11:発光管バルブ 14:電極 2:透光膜(光干渉膜) 31:外管バルブ 41:反射容器 45:制光体(前面レンズ) 5:口金 D:照明装置(照明器具)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管バルブと;この発光管バルブに設
    けられた電極と;上記発光管バルブ内に封入されたナト
    リウムNaまたは錫Snの少なくとも一種を含む発光物
    質のハロゲン化物および希ガスと;上記発光管バルブの
    表面に形成した、電極間の放電によって発せられる光が
    入射され黄色域の波長を低減して出射される透光膜と;
    を具備していることを特徴とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】 発光管バルブと;この発光管バルブに設
    けられた電極と;上記発光管バルブ内に封入されたナト
    リウムNaまたは錫Snの少なくとも一種を含む発光物
    質のハロゲン化物および希ガスと;上記発光管バルブの
    表面に形成した、電極間の放電によって発せられる光が
    入射され黄色域の波長を低減して出射される透光膜と;
    上記発光管バルブを内蔵した外管バルブと、を具備して
    いることを特徴とする放電ランプ。
  3. 【請求項3】 上記黄色域の波長を低減して出射される
    透光膜が光干渉膜であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の放電ランプ。
  4. 【請求項4】 定格点灯時に放電によって570〜60
    0nm中の発光強度ピーク値が530〜565nmおよ
    び650〜680nmの発光強度ピーク値よりも高い発
    光を発するように構成されている発光管バルブと;この
    発光管バルブの表面に形成され、放電によって発する光
    を570〜600nm中の発光強度ピーク値が530〜
    565nmおよび650〜680nm中の発光強度ピー
    ク値よりも低下させて出射するように構成されている透
    光膜と;を具備していることを特徴とする放電ランプ。
  5. 【請求項5】 上記発光管バルブを内蔵した外管バルブ
    が反射形バルブであることを特徴とする請求項2ないし
    請求項4のいずれか一に記載の放電ランプ。
  6. 【請求項6】 点灯回路と;この点灯回路の出力側に接
    続された請求項1ないし請求項6に記載の放電ランプ
    と;を具備したことを特徴とする点灯回路装置。
  7. 【請求項7】 基体と;この基体に直接または間接的に
    取付けられたソケット部と;このソケット部に装着され
    た請求項2ないし請求項6に記載の放電ランプと;上記
    ソケット部に電気的に接続された請求項7に記載の点灯
    回路装置と;を具備していることを特徴とする照明装
    置。
  8. 【請求項8】 筐体と;この筐体内に設けられた基体お
    よび反射体と;上記基体または反射体に直接または間接
    的に取付けられたソケット部と;このソケット部に装着
    された請求項1ないし請求項6に記載の放電ランプと;
    上記ソケット部に電気的に接続された請求項7に記載の
    点灯回路装置と;上記筐体の前面に設けられた透光体と
    を具備していることを特徴とする照明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005203356A (ja) * 2003-12-10 2005-07-28 General Electric Co <Ge> エネルギー効率の良いランプのための最適化された紫外線反射多層被膜
JP2010514097A (ja) * 2006-12-18 2010-04-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 照明システムを動作するための光源及び方法
JP2010517653A (ja) * 2007-02-07 2010-05-27 ウニベルシダッド・コンプルテンセ・デ・マドリッド 短波長の放出が減少された眼を保護するための光源

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