JP2001297732A - 高圧放電ランプおよび照明装置 - Google Patents
高圧放電ランプおよび照明装置Info
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Abstract
小径筒部の機械的強度を向上した高圧放電ランプおよび
これを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】透光性セラミックス放電容器1が主要部の
内外両面がほぼ連続的な曲面によって形成されていて放
電空間1cを包囲する包囲部1aおよび包囲部1aの端
部に連通して配置された小径筒部1bを備えるととも
に、透光性セラミックス放電容器1の包囲部1aの内外
両面の形状が異なることで包囲部1aの端部近傍の肉厚
が肉厚差で0.2mm以上と相対的に大きくなってい
る。たとえば、包囲部1aの外面形状は紡錘形状であ
り、内面形状は真球状である。内面形状がほぼ真球状で
あることにより、音響的共鳴周波数が単一化されるの
で、音響的共鳴現象を回避した点灯周波数を設定すれ
ば、音響的共鳴現象の回避が容易になる。
Description
ス放電容器を備えた高圧放電ランプおよびこれを用いた
照明装置に関する。
を備えたメタルハライドランプが従来の石英ガラス製の
放電容器を備えたメタルハライドランプに対して高効
率、高演色、かつ長寿命といった特徴を有していること
から、広く普及し始めている。
スと違って加熱軟化させて封着することができないため
に、放電空間を包囲する包囲部の端部から突出する小径
筒部を一体的に形成して、小径筒部を利用して封止する
構成が一般的である。包囲部と小径筒部とを備えたセラ
ミックス放電容器を製造するには、包囲部と小径筒部と
を予め別に仮焼結して形成し、次に両者を嵌合させてか
ら焼結して一体化する焼き嵌め構造と、最初から両者を
一体的に成形する一体成形構造とに大別される。
造は、小径筒部のネック部すなわち包囲部との接合部近
傍部分の機械的強度が非常に小さいという問題がある。
構造ほどではないものの、小径筒部のネック部の機械的
強度が必ずしも十分ではないとともに、成形コストが高
いという問題がある。
構造を改良して小径筒部の機械的強度を向上した高圧放
電ランプおよびこれを用いた照明装置を提供することを
主な目的とする。
高圧放電ランプおよびこれを用いた照明装置を提供する
ことを他の目的とする。
電ランプは、主要部の内外両面がほぼ連続的な曲面によ
って形成されていて放電空間を包囲する包囲部および包
囲部の端部に連通して配置された小径筒部を一体成形に
より備え、包囲部の主要部における外面形状と内面形状
とが相違していることにより包囲部の端部近傍の肉厚が
相対的に大きくなっている透光性セラミックス放電容器
と;透光性セラミックス放電容器の小径筒部の内面との
間にわずかな隙間を形成しながら小径筒部内に挿通され
ているとともに先端が透光性放電容器の包囲部に臨んで
いる一対の長い電極と;先端が電極の基端部に接続され
少なくとも中間部が透光性放電容器に封着され基端が透
光性放電容器から外部に露出した導入導体と;透光性セ
ラミックス放電容器内に封入された放電媒体と;を具備
していることを特徴としている。
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
「透光性セラミックス放電容器」とは、単結晶の金属酸
化物たとえばサファイヤと、多結晶の金属酸化物たとえ
ば半透明の気密性アルミニウム酸化物、イットリウム−
アルミニウム−ガーネット(YAG)、イットリウム酸
化物(YOX)と、多結晶非酸化物たとえばアルミニウ
ム窒化物(AlN)のような光透過性および耐熱性を備
えた材料からなる放電容器を意味する。なお、「透光
性」とは、放電によって発生した光を透過して外部に導
出できる程度に光透過性であることをいい、透明ばかり
でなく、光拡散性であってもよい。そして、少なくとも
包囲部が透光性を備えていればよく、要すれば小径筒部
は遮光性であってもよい。
電空間を包囲する包囲部と包囲部の端部に連通して配設
された小径筒部とを備えている。そして、包囲部と小径
筒部とは、一体成形により一体化されている。包囲部
は、その内部に放電空間を包囲するために、内部が球状
の中空である。球状とは、好ましくは真球状であるが、
要すれば楕円球状などであってもよい。なお、包囲部の
「主要部」とは、小径筒部と接している側の端部近傍を
除いた残余の大部分であって、放電による発光が主とし
て透過する部分をいう。これに対して、包囲部の外面形
状は、内面と非同一の形状であって、その結果包囲部の
端部近傍すなわち小径筒部の基端部に隣接する部位の肉
厚が相対的に大きくなっている。
極および電極に接続する導入導体が挿通するとともに、
透光性セラミックス放電容器を封止するのに寄与する。
なお、熱容量をなるべく小さくするため、小径筒部の内
径は1mm以下、好適には0.8mm以下であるのが望
ましい。
クス放電容器の全長および内容積は特に制限されない。
しかし、ランプ電力が10〜50W程度の小形の高圧放
電ランプを得ようとするならば、全長は、一般的には3
5mm以下、好適には10〜30mmであるのがよい。
また、内容積は、0.10cc以上、好適には0.17
〜0.25ccであるのがよい。
テンまたはドープドタングステンを用いていて、細長く
て小径筒部内に挿通されて小径筒部の内面との間にわず
かな隙間を形成するとともに、先端が包囲部内に突出し
ているか、先端が小径筒部内にあって、かつ包囲部内を
臨む位置にある。なお、包囲部内を臨むとは、包囲部内
に位置している態様と、包囲部内に連通している小径筒
部内に位置している態様とを含む概念である。
を良好にするために、必要に応じてタングステンのコイ
ルを巻装したり、軸部と一体化された径大部を形成した
りする構造にすることができる。
部の内面との間になるべく均一なわずかな隙間すなわち
キャピラリーを形成するために、一定の太さであること
が望ましい。
容器に対して所要の相対的な位置に固定するとともに、
外部から電流を導入するために機能する導入導体の先端
に溶接などにより固着されることによって電気的および
機械的に支持される。なお、溶接に際して熱的に緩衝す
るなどの目的のために、モリブデン、サーメットなどの
部材を導入導体の先端部に配設として電極の基端との間
に当該部材を介在させることができる。
に電圧を印加するとともに、電極に電流を供給し、かつ
透光性セラミックス放電容器を封止するために機能する
導体で、先端が電極の基端部に接続し、基端が透光性放
電容器の外部に露出している。なお、「透光性放電容器
の外部に露出している」とは、透光性放電容器から外部
へ突出していてもよいし、また突出していなくてもよい
が、外部から給電できる程度に外部に臨んでいることを
意味する。
性セラミックスのそれと近似している導電性金属である
ニオブ、タンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム
およびバナジウムなどを用いることができる。透光性セ
ラミックス放電容器の材料にアルミナセラミックスなど
のアルミニウム酸化物を用いる場合、ニオブおよびタン
タルは、平均熱膨張係数がアルミニウム酸化物とほぼ同
一であるから、封止に好適である。イットリウム酸化物
およびYAGの場合も差が少ない。窒化アルミニウムを
透光性セラミックス放電容器に用いる場合には、導入導
体にジルコニウムを用いるとよい。
により、高圧放電ランプ全体を支持するのに利用しても
よい。
性金属の棒状体、パイプ状体やコイル状体などによって
構成することができる。この場合、ニオブなどは酸化性
が強いので、高圧放電ランプを大気に通じた状態で点灯
する場合には、耐酸化性の導体を導入導体にさらに接続
するとともに、導入導体が大気に接触しないようにたと
えばシールなどによって被覆する必要がある。
とも始動ガスおよびバッファガスとして希ガス、たとえ
ばネオンおよびアルゴンを含むことが許容される。この
場合、ネオンおよびアルゴンのうちアルゴンは、ネオン
に対して分圧で0.1〜10%の範囲で混合することが
できる。希ガスにネオンおよびアルゴンを用いることに
より、グロー電力を低減してグロー・アーク転移時間を
適度に延長させることができる。これにより、電極物質
のタングステンの蒸発が抑制され、始動時の黒化が著し
く低減する。これとともに、始動電圧が低下するので、
点灯回路手段が小形、軽量、かつ安価になる。また、希
ガスは、点灯中約1気圧以上の圧力を呈するように透光
性放電容器内に封入される。
に加えて金属ハロゲン化物およびまたは水銀などを発光
物質またはバッファ蒸気として用いることができる。放
電媒体に金属ハロゲン化物を用いる場合、金属ハロゲン
化物を構成するハロゲンとしては、よう素、臭素、塩素
またはフッ素のいずれか一種または複数種を用いること
ができる。発光金属の金属ハロゲン化物は、発光色、平
均演色評価数Raおよび発光効率などについて所望の発
光特性を備えた放射を得るため、さらには透光性セラミ
ックス放電容器のサイズおよび入力電力に応じて、既知
の金属ハロゲン化物の中から任意所望に選択することが
できる。たとえば、ナトリウムNa、リチウムLi、ス
カンジウムScおよび希土類金属からなるグループの中
から選択された一種または複数種のハロゲン化物を用い
ることができる。
えて蒸気圧が比較的高くて可視光領域における発光が少
ないか、発光しない金属たとえばアルミニウムなどのハ
ロゲン化物を封入することもできる。
て 先端に電極を配設した導入導体を透光性セラミックス放
電容器の小径筒部に挿入し、透光性セラミックス放電容
器と導入導体とを封止するために、セラミックス封止用
コンパウンドのシールを用いることができる。そして、
セラミックス封止用コンパウンドのシールを用いて封止
するには、小径筒部の端面において導入導体および小径
筒部の間に施与され、加熱により溶融して小径筒部と導
入導体との間に浸透し、冷却により固化して両者間を気
密にシールする。このシールにより導入導体は所定の位
置に固着される。
上記シールによって完全に被覆されていることが望まし
い。さらに、シールを導入導体に固着している細長い電
極の基端部をもわずかな距離、好適には0.2〜3mm
にわたって被覆するように構成すれば、導入導体がハロ
ゲン化物などの放電媒体によって腐食されにくくなる。
るとともにこれに対応して電極間距離を大きくすると、
高圧放電ランプの始動電圧が上昇する傾向があるので、
必要に応じて始動補助導体を配設することにより、始動
電圧を低減することができる。
挿通している小径筒部の外周に配設されるとともに、他
方の電極と同電位になるように接続されている金属製コ
イルによって構成することができる。さらに、始動補助
導体は、第1の電極が挿通している一方の小径筒部の外
周に巻装されるとともに、一端が第2の電極と同電位に
なるように接続されている第1の金属製コイルと、第2
の電極が挿通している他方の小径筒部の外周に巻装され
るとともに、一端が第1の電極と同電位になるように接
続されている第2の金属製コイルとによって構成するこ
とができる。
露出した状態で点灯するように構成することができる。
しかし、要すれば、透光性放電容器を外管内に気密に収
納することができる。また、外管の内面を高圧放電ラン
プの発光部を焦点とする反射面とすることにより、指向
性を備えた高圧放電ランプを得ることができる。
て発光部を小さくすることができるから、集光が容易
で、光学的に電球形蛍光ランプより有利であるが、必要
に応じて反射鏡と一体化して用いることができる。この
場合、透光性セラミックス放電容器を内部に収納する外
管の内面に反射鏡を形成してもよいし、高圧放電ランプ
を別設の反射鏡に組み付けてもよい。
ルハライドランプに好適である。
係について 導入導体の直径をφs(mm)とし、電極の直径をφe
(mm)としたときに下式を満足させると効果的であ
る。
温度を低減してシールがハロゲン化物によって腐食する
のを防止するとともに、わずかな隙間の温度を高くして
発光効率を高めるためには、一方では導入導体をなるべ
く太くしてその熱抵抗を減らしながら、他方では電極の
熱抵抗を大きくするのがよい。なお、直径比φe/φs
が0.2未満では電極が細くなりすぎる。また、0.6
を超えると、シールの温度およびわずかな隙間の温度を
所要の値に維持することが困難になる。
積と直線透過率の関係について 透光性セラミックス放電容器の内容積を0.1cc以
下、好適には0.65cc以下、好適には0.25以下
にするとともに、中空部の平均直線透過率を10%以上
好適には30%以上にすることができる。ただし、直線
透過率は、波長550nmにおいて測定したものとす
る。また、「平均直線透過率」とは、対象部分に対して
異なる5個所の位置において測定した直線透過率データ
を相加平均して求めた値をいう。さらに、透光性セラミ
ックス放電容器の内容積は、当該容器を水中に入れて内
部に水が充満してから、両方の小径筒部の開口端を封鎖
して水中から取り出し、内部の水を軽量して、測定す
る。
ックス放電容器の場合、その包囲部の平均直線透過率が
10%以上であると、組み合わせる光学系たとえば反射
鏡との光学的効率(器具効率)を高くできるとともに、
透光性セラミックス放電容器のクラックが生じにくい。
る。
かつ高ランプ効率の高圧放電ランプを得るには、従来技
術を比例的に縮小して適用するのは適当でないことが判
明している。
することにより、電極の熱抵抗が大きくなって、放電プ
ラズマや電極からの熱伝達が少なくなり、シールの温度
が下がる。そのため、シールにリークが生じにくくな
る。
は、高圧放電ランプの透光性セラミックス放電容器にお
ける包囲部の内外両面の形状が相違していることで包囲
部の端部近傍の肉厚が相対的に大きくなっているので、
小径筒部のネック部の機械的強度が向上し、ネック部が
破断しにくくなる。
楕円球状など非真球状にすることができるので、透光性
セラミックス放電容器の製造が容易になって、そのコス
トを低減することもできる。
させれば、音響的共鳴周波数を単一にするなど単純化で
きる。
部の内外両面がほぼ連続的な曲面によって形成されてい
て放電空間を包囲する包囲部および包囲部の端部に連通
して配置された小径筒部を一体成形により備え、包囲部
の主要部における外面形状が軸方向に引き延ばされた異
形球状で、内面形状がほぼ真球状である透光性セラミッ
クス放電容器と;透光性放セラミックス電容器の小径筒
部の内面との間にわずかな隙間を形成しながら小径筒部
内に挿通されているとともに先端が透光性放電容器の包
囲部に臨んでいる一対の長い電極と;先端が電極の基端
部に接続され少なくとも中間部が透光性放電容器に封着
され基端が透光性放電容器から外部に露出した導入導体
と;透光性セラミックス放電容器内に封入された放電媒
体と;を具備していることを特徴としている。
て、「異形球状」とは、真球状とは異なる形状の球状で
あることを意味する。たとえば、楕円球状、紡錘形状な
どである。そして、「軸方向に引き延ばされた」とは、
外面の異形球状部分が透光性セラミックス放電容器の軸
方向に長い形状であることを意味する。また、包囲部の
内面形状に関して、「ほぼ真球状」とは、球体形状およ
びこれに類似する立体形状を意味する。
ミックス放電容器の包囲部における内外面の形状を上記
のように規定することにより、請求項1におけるのと同
様な作用を奏するが、その中でも特に包囲部の主要部の
内面形状がほぼ真球状であることにより、音響的共鳴周
波数を単一化できるので、音響的共鳴周波数を避けた点
灯周波数を設定することが容易となり、したがって音響
的共鳴現象の回避が可能になる。
項1または2記載の高圧放電ランプにおいて、透光性セ
ラミックス放電容器は、包囲部の最大肉厚と最小肉厚と
の差が0.2mm以上であることを特徴としている。
の内面の接線に垂直な方向に測定した値で表すものとす
る。
には0.3mm以上である。
の実効的な肉厚を肉厚差をもって規定している。
は、発光管部の肉厚を0.6mm以下に規定した25W
以下の低電力のセラミックス製放電ランプが開示されて
いるが、このものは発光効率の向上を目的としていて、
しかも肉厚は全体に均一である。したがって、本発明の
作用効果を奏するものではない。
項1ないし3のいずれか一記載の高圧放電ランプにおい
て、少なくとも一方の電極が挿通している小径筒部の外
周において端部が小径筒部と包囲部の外面との境界部に
近接して配設されるとともに、他方の電極と同電位にな
るように接続された始動補助導体を具備していることを
特徴としている。
挿通している小径筒部に配設されている。要すれば、透
光性セラミックス放電容器が一対の小径筒部を包囲部の
両端から突出させて備え、各小径筒部にそれぞれ電極を
挿通して備えている構成において、一対の小径筒部にそ
れぞれ始動補助導体を配設することができる。
端部が透光性セラミックス放電容器の包囲部と小径筒部
との境界部に接近して配設されているが、包囲部の端部
が相対的に肉厚になっていることにより、境界部の位置
は、小径筒部の端部側へ相当分ずれていることに注目す
べきである。
は、金属製コイル、導電性被膜などによって形成するこ
とができる。
イルからなる場合の好適な構成を以下に示す。実施に際
しては、下記項目の一または複数を組み合わせることが
できる。
にする。
500%にする。
小径筒部の長さをLSA2としたとき、LSA1/L
SA2を0.3〜1.0にする。
ミックス放電容器の端部の肉厚が相対的に大きくなって
いるから、包囲部と小径筒部との境界部が小径筒部の先
端側へ相当分後退し、これに伴って始動補助導体の端部
も後退する。そのため、小径筒部に挿通して包囲部に臨
んでいる電極と始動補助導体との間に生じることがある
微放電を防止することができる。なお、上記微放電が繰
り返し発生すると、透光性セラミックス放電容器が微放
電発生部位において疲労破壊しやすくなる。
補助導体の端部を境界部に位置を合わせて配設すること
ができるので、位置のばらつきが少なくなり、製造が容
易になる。
体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし4のい
ずれか一記載の高圧放電ランプと;を具備していること
を特徴としている。
放電ランプの発光を何らかの目的で用いるあらゆる装置
を含む広い概念である。たとえば、電球形高圧放電ラン
プ、照明器具、移動体用前照灯、光ファイバー用光源装
置、画像投射装置、光化学装置、指紋判別装置などに適
用することができる。なお、「照明装置本体」とは、上
記照明装置から高圧放電ランプを除いた残余の部分をい
う。
圧放電ランプと、その安定器とを一体化し、さらに受電
用の口金を付設してなり、口金に適応するランプソケッ
トに装着することにより、白熱電球を点灯するような感
覚で使用することができるように構成した照明装置を意
味する。電球形高圧放電ランプを構成する場合、高圧放
電ランプの発光を所望の配光特性が得られるように、集
光するための反射鏡を備えることができる。さらに、高
圧放電ランプの高い輝度を低減するために、光拡散性の
グローブまたはカバーを備えることができる。さらにま
た、口金は、所望の仕様のものを用いることができる。
したがって、在来の光源ランプとの代替を図る目的の場
合には、在来の光源ランプの口金と同じ口金を採用すれ
ばよい。
器具は、点灯回路手段を備え高圧放電ランプを装着した
構成のものでもよいし、点灯回路手段を備えてなくて電
球形高圧放電ランプを装着した構成のものであってもよ
い。また、点灯回路手段を備えた照明器具の場合、点灯
回路手段は、照明器具に配設されていてもよいし、照明
器具から離間した位置、たとえば天井裏に配設されてい
てもよいよい。
を参照して説明する。
実施形態を示す正面断面図である。
器の構造を模式的に示す説明図である。
容器、2は電極、3は導入導体、4はシールでる。
アルミナセラミックスからなり、一体成形によって形成
された包囲部1aおよび一対の小径筒部1b、1bを備
えている。包囲部1aは、中空で内部に放電空間1a1
が形成され、その主要部の内面がほぼ真球状をなし、外
面が透光性セラミックス放電容器1の軸方向に長い紡錘
状をなしている。 小径筒部1bは、包囲部1aの両端
部から軸方向に沿って直線状に延在し、内部に貫通孔1
b1が形成されている。そうして、包囲部1aの外面と
小径筒部1bの外面との接合部に境界部1cが形成され
ている。
囲部1aは、内外両面の形状が異なっているために、肉
厚が部位によって相違している。図2に示しているよう
に、内面の接線に垂直な方向に肉厚を調べると、位置A
は0.5mm、位置Bは0.6mm、位置Cは0.9m
mとなっている。すなわち、包囲部1aの端部は、肉厚
が相対的に大きくなっている。
り、棒状をなしていて、先端が包囲部1a内に突出して
放電空間1a1内に臨んで小径筒部1bの貫通孔1b1
内に挿通され、貫通孔1b1および電極2の間にわずか
な隙間gが形成されている。
していて、先端が電極2の基端部に溶接され、基端が透
光性セラミックス放電容器1の外部に突出している。
ンドを溶融し、固化することにより、透光性セラミック
ス放電容器1の小径筒部1bおよび導入導体3の間に介
在して透光性セラミックス放電容器1を気密に封止する
とともに、導入導体3が透光性セラミックス放電容器1
の内部に露出しないように被覆している。また、この封
止により、電極2を所定の位置に固定している。
止用コンパウンドを小径筒部1bの端面において、導入
導体3の貫通孔1b1から外部に突出している部分の周
りに施与し、加熱溶融させて導入導体3および貫通孔1
b1の内面の間の隙間に進入させて小径筒部1b内に挿
入されている導入導体3全体を被覆するとともに、さら
に電極2の基端部をも被覆し、冷却により固化させる。
内には、希ガスたとえばネオンおよびアルゴンを含む始
動ガスおよびバッファガス、発光金属の金属ハロゲン化
物およびバッファガスを供給する水銀を含む放電媒体が
封入されている。
ミナセラミックス製で、全長23mm、包囲部1a:軸
方向の長さ(境界部1c、1c間の距離)7.7mm、
外径6.0mm、内径5.0mm、小径筒部1b:長さ
7.65mm、外径1.7mm、内径0.7mm 電極2:軸部およびコイル部が直径0.25mmのタン
グステン 導入導体3:ニオブ、直径0.64mm わずかな隙間g:0.225mm 放電媒体:始動ガスおよびバッファガスとしてNe3%
+Arが約27kPa、他に適量の水銀および発光金属
としてNa、Tl、Dyのヨウ化物(発光金属のハロゲ
ン化物は、点灯中にその全てが蒸発しないで、余剰分s
がわずかな隙間g内に滞留する程度の量封入してい
る。) ランプ電力:20W 全光束:1800lm、発光効率:90lm/W 色温度:3500K 定格寿命:8000h 図3は、本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態を示
す正面断面図である。
器の構造を模式的に示す説明図である。
については同一符号を付して説明は省略する。本実施形
態は、透光性放電容器1の包囲部1aの両端部に肉厚段
部1a2を備えている点で異なる。
を備えているために、軸方向の長さが9.6mm、肉厚
段部1a2の外径が2.7mmとなっている。透光性セ
ラミックス放電容器1のその他の部分のサイズは第1の
実施形態と同じである。
実施形態を示す一部断面正面図である。
部断面正面図である。
については同一符号を付して説明は省する。本実施形態
は、始動補助導体SAC1、SAC2を備えた2重管構
造である点で異なる。
B、第1および第2の接続導体CC1、CC2、第1お
よび第2の始動補助導体SAC1、SAC2、外管O
B、ゲッタGTおよび外部接続導体OCT1、OCT2
からなる。
3および図4に示す高圧放電ランプと同一の構造であ
る。なお、金属ハロゲン化物および水銀は蒸発する分よ
り過剰に封入されているので、その一部5が安定点灯時
にわずかな隙間g内に液相状態で滞留している。そし
て、放電媒体5の界面は、最冷部を形成している。
2について>第1および第2の接続導体CC1、CC2
は、それぞれモリブデン線からなり、その先端が電極2
の給電導体3に接続して、発光管IBを支持するととも
に、一対の給電電極1b、1bにするように構成されて
いる。第1の接続導体CC1の中間は、透光性セラミッ
クス放電容器1の軸方向に対してほぼ平行に、かつ離間
して延在している。
て>始動補助導体SAC1、SAC2は、それぞれ金属
製コイルからなり、直径0.3mmのモリブデン線を巻
きピッチ200%で4ターン、境界部1cに隣接する位
置から小径筒部1bの外周に密接して巻装している。一
方の始動補助導体CO1は、図において下方の給電導体
3に接続されることによって下方にある反対側の電極2
と同電位になっている。また、他方の始動補助導体CO
2は、接続導体CC1に接続されることによって図にお
いて上方にある反対側の電極2と同電位になっている。
ラス製のT形バルブからなり、基端にピンチシール部p
sが、先端に排気チップオフ部tが、それぞれ形成さ
れ、内部が排気されて1.3×10−2Pa程度の低真
空状態になっている。ピンチシール部psは、T形バル
ブの開口端を加熱して軟化状態のときにピンチして形成
する。排気チップオフ部tは、外管OBを封止した後に
外管OBの内部を排気して排気管(図示しない。)を封
し切った跡である。
rAl合金からなり、第1の接続導体CC1に溶接によ
り支持されている。
て>外部接続導体OCT1、OCT2は、接続導体CC
1、CC2を一体に延長して、外管OBのピンチシール
部psを気密に貫通させて外部に導出することにより、
構成されている。
実施形態を示す一部断面正面図である。
ついては同一符号を付して説明は省略する。本実施形態
は、口金Bを装着しているとともに、一方の電極にのみ
始動補助導体SAC2を配設している点で主として異な
る。
らなり、一対の外部接続導体(図示しない。)を所要に
接続して、外管OBのピンチシール部psに無機質接着
剤(図示しない。)によって固着されている。
ーンである。
してのスポットライトを示す一部中央断面正面図であ
る。
は、スポットライト本体11および高圧放電ランプ12
からなる。
取付部11a、アーム11b、本体ケース11c、ラン
プソケット11d、反射鏡11e、遮光筒11fおよび
前面ガラス11gを備えている。天井取付部11aは、
天井に取り付けられてスポットライトを吊持するととも
に、天井裏に配設される点灯回路手段(図示しない。)
に接続して、ここから受電する。アーム11bは、基端
が天井取付部11aに固定されている。本体ケース11
cは、前面が開口した容器状をなし、アーム11bの先
端に垂直面内において俯仰自在に枢着されている。な
お、図中の2点鎖線は、本体ケース11cを基準にした
ときのアーム11bの俯仰調節可能な範囲を説明してい
る。ランプソケット11dは、E11形口金用に適合す
るもので、本体ケース11c内に配設されている。反射
鏡11eは、ランプソケット11dの前方に位置して本
体ケース11cに配設されている。遮光筒11fは、反
射鏡11eの開口端の中央部に配設されている。前面ガ
ラス11gは、本体ケース11cの開口端に配設されて
いる。
様な仕様である。そして、高圧放電ランプ12は、その
口金Bをランプソケット11dに装着することにより、
スポットライト本体11に取り付けられている。また、
高圧放電ランプ12が取り付けられている状態で遮光筒
11fが外管OB先端からの光を遮光して、グレアを防
止する。
施形態としての電球形高圧放電ランプを示す要部断面正
面図である。
高圧放電ランプ12、台座13、反射鏡14、点灯回路
手段15、基体16および口金17を備えている。以
下、構成要素別に説明する。
ランプ12は、図5および図6に示すのと第1および第
2の始動補助導体SAC1、SAC2を除いて同様な仕
様であるので、これらの図面と同一部分については同一
符号を付して説明は省略する。
SAC2は、それぞれ7ターンの金属製コイルからな
る。
合成樹脂を成形して形成され、中心部に装着孔13a、
図において上部外周縁に取付部13bを備えている。装
着孔13aは、高圧放電ランプ12および反射鏡14を
装着するためのもので、そこに挿入された高圧放電ラン
プ12のピンチシール部psおよび後述する反射鏡14
の縁部14aを同心にして無機質接着剤BCを介して固
定している。取付部13bは、後述する基体16の開口
端に固着される。スカート部13cは、反射鏡14の周
囲を包囲して保護するとともに、外観を整えている。
圧放電ランプ12の周囲に配設されているとともに、高
圧放電ランプ12の少なくとも発光部すなわち包囲部1
aを包囲している。そして、反射鏡14は、台座13に
固定されている。本実施形態においては、前記したよう
に、高圧放電ランプ12と一緒に固定されている。ま
た、反射鏡14は、ガラス成形により臥せ椀状に成形さ
れ、同時に頂部の円筒状の縁部14aを一体に形成して
いるとともに、内面にアルミニウム蒸着膜からなる反射
面14bを形成している。なお、この縁部14aは、台
座13の装着孔13aに挿入され、無機接着剤BCで台
座13に固定されている。さらに、反射鏡13の開口部
に前面ガラス14cが配設されている。前面ガラス14
cは、透明ガラスを成形して製作され、低融点フリット
ガラス18で反射鏡14に気密に封着されている。さら
にまた、反射鏡14および前面ガラス14bにより形成
されている内部空間には、不活性ガスとして窒素が封入
されている。
段15は、配線基板15aの図において主として上側に
実装され、また配線基板15aの下面から高圧放電ラン
プ12の外部接続端子OCT1,OCT2を受け入れ
て、配線基板15aと所要に接続している。また、点灯
回路手段15は、図6と同一の回路構成である。
なしていて、その基部に後述する口金17が装着され、
また開口縁に周段部16aが形成されている。また、基
体16の内部には、点灯回路手段15が収納されてい
る。さらに、開口縁の周段部16aに台座13の周段部
13bを嵌合して、接着剤によって固着している。な
お、基体16の適所または台座との嵌合部に空気抜きや
放熱のための孔隙を必要に応じて形成する。
形の口金からなり、基体16の基部に装着されている。
明する。 外径:50mm、全長:110mm 口金:E26 定格電圧:100V 消費電力:23W 最大光度:4200cd ビームの開き:28° ビーム光束:780lm 定格寿命:8000h
光性セラミックス放電容器が主要部の内外両面がほぼ連
続的な曲面によって形成されていて放電空間を包囲する
包囲部および包囲部の端部に連通して配置された小径筒
部を備えるとともに、透光性セラミックス放電容器の包
囲部の端部近傍の肉厚が相対的に大きくなっていること
により、小径筒部のネック部の機械的強度が向上した高
圧放電ランプを提供することができる。
ラミックス放電容器の包囲部の内外両面の形状が異なる
ことで包囲部の端部近傍の肉厚を相対的に大きくなって
いるので、透光性セラミックス放電容器の製造が容易な
高圧放電ランプを提供することができる。
主要部の外面形状が軸方向に引き延ばされた異形球状
で、内面形状がほぼ真球状であることにより、音響的共
鳴周波数が単一化されるので、音響的共鳴現象を回避し
た点灯周波数の設定が容易となり、したがって音響的共
鳴現象の回避が容易な高圧放電ランプを提供することが
できる。
ラミックス放電容器の包囲部の最大肉厚と最小肉厚との
差が0.2mm以上であることにより、小径筒部の機械
的強度が実効的に向上した高圧放電ランプを提供するこ
とができる。
ラミックス放電容器の包囲部と小径筒部との境界部に近
接して始動補助導体を配設していることにより、始動補
助導体と小径筒部を介して対向している電極と始動補助
導体との間に微放電が発生しにくいため、小径筒部の疲
労破壊が生じにくいとともに、始動補助導体の位置決め
が容易な高圧放電ランプを提供することができる。
4の効果を有する照明装置を提供することができる。
す正面断面図
式的に示す模式図
す正面断面図
式的に示す模式図
す一部断面正面図
す一部断面正面図
ポットライトを示す一部中央断面正面図
球形高圧放電ランプを示す要部断面正面図
Claims (5)
- 【請求項1】主要部の内外両面がほぼ連続的な曲面によ
って形成されていて放電空間を包囲する包囲部および包
囲部の端部に連通して配置された小径筒部を一体成形に
より備え、包囲部の主要部における外面形状と内面形状
とが相違していることにより包囲部の端部近傍の肉厚が
相対的に大きくなっている透光性セラミックス放電容器
と;透光性セラミックス放電容器の小径筒部の内面との
間にわずかな隙間を形成しながら小径筒部内に挿通され
ているとともに先端が透光性放電容器の包囲部に臨んで
いる一対の長い電極と;先端が電極の基端部に接続され
少なくとも中間部が透光性放電容器に封着され基端が透
光性放電容器から外部に露出した導入導体と;透光性セ
ラミックス放電容器内に封入された放電媒体と;を具備
していることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 【請求項2】主要部の内外両面がほぼ連続的な曲面によ
って形成されていて放電空間を包囲する包囲部および包
囲部の端部に連通して配置された小径筒部を一体成形に
より備え、包囲部の主要部における外面形状が軸方向に
引き延ばされた異形球状で、内面形状がほぼ真球状であ
る透光性セラミックス放電容器と;透光性放セラミック
ス電容器の小径筒部の内面との間にわずかな隙間を形成
しながら小径筒部内に挿通されているとともに先端が透
光性放電容器の包囲部に臨んでいる一対の長い電極と;
先端が電極の基端部に接続され少なくとも中間部が透光
性放電容器に封着され基端が透光性放電容器から外部に
露出した導入導体と;透光性セラミックス放電容器内に
封入された放電媒体と;を具備していることを特徴とす
る高圧放電ランプ。 - 【請求項3】透光性セラミックス放電容器は、包囲部の
最大肉厚と最小肉厚との差が0.2mm以上であること
を特徴とする請求項1または2記載の高圧放電ランプ。 - 【請求項4】少なくとも一方の電極が挿通している小径
筒部の外周において端部が小径筒部と包囲部の外面との
境界部に近接して配設されるとともに、他方の電極と同
電位になるように接続された始動補助導体を具備してい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載
の高圧放電ランプ。 - 【請求項5】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
た請求項1ないし4のいずれか一記載の高圧放電ランプ
と;を具備していることを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000113713A JP4362934B2 (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 高圧放電ランプおよび照明装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001297732A true JP2001297732A (ja) | 2001-10-26 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1310983A2 (en) * | 2001-10-02 | 2003-05-14 | Ngk Insulators, Ltd. | Light emitting vessels for high pressure discharge lamps, high pressure discharge lamps, lighting systems and head lamp for automobiles |
EP1363314A2 (de) * | 2002-05-16 | 2003-11-19 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Hochdruckentladungslampe mit keramischem Entladungsgefäss |
-
2000
- 2000-04-14 JP JP2000113713A patent/JP4362934B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1310983A3 (en) * | 2001-10-02 | 2005-11-23 | Ngk Insulators, Ltd. | Light emitting vessels for high pressure discharge lamps, high pressure discharge lamps, lighting systems and head lamp for automobiles |
EP1363314A2 (de) * | 2002-05-16 | 2003-11-19 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Hochdruckentladungslampe mit keramischem Entladungsgefäss |
EP1363314A3 (de) * | 2002-05-16 | 2005-09-07 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Hochdruckentladungslampe mit keramischem Entladungsgefäss |
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