JP2949126B2 - 照明用レフレクタ - Google Patents

照明用レフレクタ

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JP2949126B2 JP5193130A JP19313093A JP2949126B2 JP 2949126 B2 JP2949126 B2 JP 2949126B2 JP 5193130 A JP5193130 A JP 5193130A JP 19313093 A JP19313093 A JP 19313093A JP 2949126 B2 JP2949126 B2 JP 2949126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光源から出る光の色度特性を調節
できるレフレクターに関する。
【0002】
【従来技術】最近、照明用光源として、ランプ効率のア
ップ・輝度のアップ等の優位性から、水銀ランプやメタ
ルハライドランプ等の高輝度放電ランプが使用され始め
てきた。この高輝度放電ランプは、封入ガスとして各種
の金属ガスを使用しており、金属ガス特有のスペクトル
線を発する。しかし、レフレクタについては従来から使
用している可視光を一様に反射するハロゲンランプ等に
用いられていたレフレクタしか存在しなかった。
【0003】また、屋外競技場や野球場などに使用され
ている照明は、様々な可視域の波長特性を持っているラ
ンプの照射光を混ぜ合わせて昼間に近い明り(以下、カ
クテル光線と称す。)を提供していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したハロゲンラン
プ等に使用されているレフレクタでは、メタルハライド
ランプのようにスペクトルの強弱がある発光源を用いる
とスペクトルの強いところの色が照射されてしまう欠点
があった。
【0005】また、カクテル光線は、昼間に近い明りに
するために使用するランプを選択し、かつ、このランプ
の照明装置での配置をも考慮しなければならなく大変面
倒で手間の掛かることであった。
【0006】本発明は、これらの事情を考慮してなされ
たもので、均一なスペクトルエネルギーの光を反射する
照明用レフレクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は課題を解決する
ために、レフレクタに高屈折率物質と低屈折率物質を交
互に積層させ、可視域に前記ランプに封入されたガス特
有のスペクトル線の高輝度スペクトルに対応する10n
m以下の半値幅で透過率10%〜70%の透過部を有す
る多層膜を形成したものである。
【0008】
【0009】
【作用】透過部の半値幅を10nm以下とすることによ
り、高輝度放電ランプに封入され、ある特定波長のみ及
び波長幅をもった金属ガス特有の高輝度スペクトルの一
部を透過させエネルギー強度を低減し、必要な波長とと
もに確実に反射することができる。可視域透過部の透過
率を10%以上としたことにより可視域のエネルギー強
度を均一にできる。
【0010】ここで、本明細書で用いている半値幅と
は、所望の透過部の半分の透過率の位置の透過部の幅を
示している。
【0011】ただし、透過率は70%以下のとすること
が望ましい。なぜならば、透過率が高くなればその分だ
け反射する量が減るためであり、極端にいうとスペクト
ルエネルギーの高かったところがすべてレフレクタを透
過し、反射光の色度特性のバランスが崩れてしまうため
である。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について図1ないし図5を参
照して説明する。
【0013】図1は、本発明の照明用レフレクタを用い
て形成したランプの概略図である。レフレクタ1に使用
している基板はガラス製であり、この凹部曲面には、真
空蒸着により高屈折率物質のTiO2 と低屈折率物質の
SiO2 を交互に45層積層し多層膜2を形成し、基板
中央孔部にメタルハライドランプの発光管3を接合して
ランプとしている。
【0014】(実施例1)図2は、発光管内部にナトリ
ウム,ディスプロシウム,タリウムのヨウ化物が封入さ
れたメタルハライドランプ(以下、MH1ランプと称
す。)のエネルギー分布を表す図であり、540nm付
近に輝度の高いスペクトルを有し、その他の可視域のス
ペクトルについては比エネルギーにおいて概ね30%を
越えているものである。このMH1ランプの照射光はC
IE色度座標において、黄色の分布に位置している。
【0015】この実施例1では、このMH1ランプの5
40nm付近のスペクトルをレフレクタ1に多層膜2を
設けることによって他の可視域の波長とほぼ同等にしよ
うとしたものである。
【0016】この薄膜は、真空度…3.99×10-3
a(3.0×10-5Torr),活性ガス…酸素ガス,
基板温度…300℃,蒸着源…TiO2 (電子銃加熱も
しくは抵抗加熱)・SiO2 (電子銃加熱),制御波長
…λ1 =420nm,λ2 =720nm,λ3 =170
0nmで以下表1に示す膜構成で真空蒸着を行った。
【0017】
【表1】
【0018】この膜構成の第1層から第15層までは紫
外域および近赤外域をカットするためのものであり、第
16層から第37層および第39層から第45層は、可
視域の透過率を調節するためのものである。
【0019】図3は、表1の膜構成物質の透過率を示す
図であり、540nm付近の波長を最大値で60%透過
している。このときの半値幅は、9.25nmである。
この図3では、赤外域の透過率は図示しないが、レンジ
の幅を赤外域までとると透過率にムラはあるもののが赤
外線を透過している。
【0020】すなわち、MH1ランプに、表1の多層膜
2を凹部曲面部に設けたレフレクタを用いれば、540
nm付近の輝度の高いスペクトルの一部をレフレクタの
凸部側に透過させることができる。
【0021】これにより、反射光のスペクトル分布をほ
ぼ均一にでき、照射される光もCIE色度座標において
白色の部分に位置するようになった。
【0022】したがって、実施例1のランプを屋外競技
場および野球場等に用いると様々な波長を考慮したカク
テル光線の照明装置としなくても自然な白色の光を照射
することができる。 (実施例2)図4は、540nm付近および580nm
付近に輝度の高いスペクトルを有し、他の可視域のスペ
クトルエネルギーは概ね一定なメタルハライドランプ
(以下、MH2ランプと称す。)のエネルギー分布を表
す図である。このMH2ランプに封入された金属ガス
は、実施例1と同様にナトリウム,ディスプロシウム,
タリウムのヨウ化物であり、内容物の割合を変化させた
ものである。
【0023】この実施例2では、このMH2ランプの5
40nm付近および580nm付近のスペクトルの比エ
ネルギーをレフレクタ1に多層膜2を設けることによっ
て下げた実施例である。
【0024】この薄膜は、真空度…3.99×10-3
a(3.0×10-5Torr),活性ガス…酸素ガス,
基板温度…300℃,蒸着源…TiO2 (電子銃加熱も
しくは抵抗加熱)・SiO2 (電子銃加熱),制御波長
…λ1 =420nm,λ2 =720nm,λ3 =170
0nmで以下表2に示す膜構成で真空蒸着を行った。
【0025】
【表2】
【0026】この膜構成も上記した実施例1と同様に、
第1層から第15層までは紫外域および近赤外域をカッ
トするためのものであり、第16層から第37層および
第39層から第45層は、可視域の透過率を調節するた
めのものである。
【0027】図5は、表2の膜構成の薄膜の分光透過率
の表すものである。そして、この分光透過率は、540
nm付近および580nm付近の波長をそれぞれ最高値
で約70%,約30%透過している。このときの540
nm付近および580nm付近の半値幅は、それぞれ
5.0nmおよび5.5nmである。ここには、赤外域
の透過率は、図示しないが赤外線を透過している。
【0028】すなわち、MH2ランプに、表2の多層膜
2を凹部曲面部に設けたレフレクタ1を用いれば、54
0nm付近および580nm付近の輝度の高いスペクト
ルの一部をレフレクタの凸部側に透過させることがで
き、スペクトル分布の強弱を和らげることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば上記構造を有しているの
で、レフレクタの凹部曲面に半値幅10nmで発光管の
スペクトルエネルギーの強い特定波長域のみ透過する多
層膜を設けることにより、発光管の照射光をCIE色度
座標において白色域にすることができる。
【0030】また、発光管の照射光を白色域にできるこ
とにより、夜間照明、特にスポーツ照明などに用いると
自然な明るさが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明用レフレクタを用いたランプの断
面概念図である。
【図2】本発明の一実施例のエネルギー分布を示した図
である。
【図3】本発明の一実施例の多層膜の分光透過率を示し
た図である。
【図4】本発明の他の実施例のエネルギー分布を示した
図である。
【図5】本発明の他の実施例の多層膜の分光透過率を示
した図である。
【符号の説明】
1…レフレクタ 2…多層膜 3…発光管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高輝度放電ランプのレフレクタであっ
    て、レフレクタに高屈折率物質と低屈折率物質を交互に
    積層させ、可視域に前記ランプに封入されたガス特有の
    スペクトル線の高輝度スペクトルに対応する10nm以
    下の半値幅で透過率10%〜70%の透過部を有する多
    層膜を形成したことを特徴とする照明用レフレクタ。
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