JPH05347140A - 自動車用前照灯装置 - Google Patents

自動車用前照灯装置

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Publication number
JPH05347140A
JPH05347140A JP4154634A JP15463492A JPH05347140A JP H05347140 A JPH05347140 A JP H05347140A JP 4154634 A JP4154634 A JP 4154634A JP 15463492 A JP15463492 A JP 15463492A JP H05347140 A JPH05347140 A JP H05347140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wavelength
optical material
range
chromaticity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4154634A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
高詩 山本
Takeshi Nagano
毅 永野
Yoshitaka Kurimoto
嘉隆 栗本
Koichi Sugimoto
耕一 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Publication of JPH05347140A publication Critical patent/JPH05347140A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源としてメタルハライドランプを用いた自
動車用前照灯装置の放射光の色度を点灯時から安定時ま
でJISに規定された白色範囲におさめる。 【構成】 メタルハライドランプの前面板14として、
578nmを基準にして436nmの光の減衰率が30
%、490nmの光の減衰率が−4%、546nmの光
の減衰率が35%であるガラスフィルターを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用前照灯装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用前照灯にはタングステン
フィラメントの発光を利用した電球が用いられてきた。
しかし、近年、このような電球より輝度が高く寿命の長
い高圧放電灯を自動車用前照灯として利用しようとする
研究が進められている。特に、高圧放電灯のなかでも、
高効率・高演色なメタルハライドランプが盛んに研究さ
れている。このメタルハライドランプには、点灯時の光
束の立ち上がりをできるだけ速くして高効率で高演色に
するため、発光管内に水銀および金属ヨウ化物とともに
キセノンガス等の希ガスが比較的高い圧力で封入されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなメタルハラ
イドランプでは、点灯後、一般にキセノン等の発光、水
銀の発光、金属ヨウ化物の金属蒸気発光と分光分布が順
次変化していくが、これらの分光分布が大きく異なるこ
とから、その変化の過程で色度点が大きく変化し、JI
S D 5500(自動車用ランプ類)に規定されてい
る白色範囲をはずれてしまう期間が生じる。特に、水銀
による発光が支配的な過程においてこの傾向が顕著に認
められる。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、放射光をJISで規定された白色範
囲におさめることのできる自動車用前照灯装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用前照灯
装置は、内部に希ガス、水銀および金属ヨウ化物が封入
されたメタルハライドランプを光源とし、前記光源から
の可視放射光の波長範囲の光を減衰させる光学材料を備
えたものであって、前記光学材料は波長578nmの減
衰率を基準にして、420〜450nmの範囲に含まれ
る波長の減衰率が20%〜50%、470〜510nm
の範囲に含まれる波長の減衰率が20%〜−20%、お
よび、530〜560nmの範囲に含まれる波長の減衰
率が30%〜60%である構成を有する。
【0006】
【作用】かかる構成により、自動車用前照灯装置より放
射された光は、メタルハライドランプの点灯時から安定
時までのどの時点においてもJISで規定された白色範
囲内の色度を有することとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0008】図1は本発明の一実施例である自動車用前
照灯装置を示している。図1において、この装置に用い
るメタルハライドランプは、両端に電極2,3を封着
し、内部に希ガス、水銀および金属ヨウ化物が封入され
た発光管1と、この発光管1に沿って設けられた電力供
給線6とが口金4にそれぞれ支持されている。電極2に
接続された外部リード線5aには電力供給線6の一端が
接続されており、また、電力供給線6の他端および電極
3に接続されている外部リード線5bは口金4を貫通
し、絶縁被覆電線7,8にそれぞれ接続されている。こ
のようなメタルハライドランプには、反射板13が取り
付けられており、この開口部には前面板14とレンズ1
5とが固定され、前面板14にカバー16が固定されて
いる。
【0009】このような自動車用前照灯装置において、
前面板14として、578nmを基準にして436nm
の光の減衰率が30%、490nmの光の減衰率が−4
%、546nmの光の減衰率が35%であるガラスフィ
ルターを用いた。このフィルターの減衰率曲線を図2の
曲線Aに示す。以上のような構成とすることによって始
動後5秒の放射光の色度x,yの値は図3に示すよう
に、それぞれ0.3150,0.3460(点イ)となっ
た。また、この場合、安定時の放射光のx,yの値は
0.4046,0.3765(点ロ)となり、ランプ動程
中、点灯時から安定時までの全ての時点にわたって図3
に示すようにJIS白色範囲内の色度を持つ放射光を得
ることができた。
【0010】また、本発明の他の実施例では、反射板1
3として578nmを基準にして438nmの光の減衰
率が44%、480nmの光の減衰率が−6%、535
nmの光の減衰率が45%である光学的反射板を用いた
場合にも、上記と同様の効果を得ることができ、前面板
14を不要にすることができる。この反射板13の減衰
率曲線を図2の曲線Bに示す。始動後5秒の色度x,y
はそれぞれ0.3204,0.3485(図3の点ハ)で
あり、また安定時の色度x,yはそれぞれ0.406
9,0.3697(図3の点ニ)で、ランプ動程中、全
ての時点にわたって図3に示すJISの白色範囲内の色
度を持つ放射光を得ることができる。
【0011】また、例えば可視波長域で特定波長域の光
を減衰させない一様な透過率または反射率を有する光学
材料を用いて自動車用前照灯装置を構成した場合、この
自動車前照灯装置の放射光が始動時xy色度座標上で最
もx値が小さくなるのは始動後5秒の放射光であり、そ
の時のx,yの値は0.2924,0.3504(図3の
点ホ)で、図3に示すJISの白色範囲内からはずれた
色度を示した。
【0012】以上のように、本発明実施例の自動車用前
照灯装置は、前面板14または反射板13として、可視
放射光の特定の波長範囲の光を減衰させることができる
光学材料を用いることにより、光源であるメタルハライ
ドランプの放射光をJISで規定されている白色色度範
囲内の色度を持つ放射光とすることができる。
【0013】ここで、光学材料の特性として、420〜
450nmの範囲に含まれる特定の波長の減衰率を57
8nmを基準として20%〜50%としたのは、20%
未満にすると特に立ち上がり時の436nmの水銀ライ
ンを十分にカットできなくなり白色範囲を外れてしまう
ためであり、また50%を越えると放出光の低下が著し
くなりメタルハライドランプの特長を損なうことにな
る。同様な理由で546nmの水銀ラインを十分にカッ
トするために530〜560nmの範囲に含まれる波長
の減衰率を30%〜60%にする必要がある。また、立
ち上がり時には発光しないが、安定時には十分な発光が
ある470〜510nmの範囲では、安定時に満足でき
る明るさを得るために、できるだけ減衰率を少なくする
必要がある。そのため、578nmを基準にして上記波
長範囲の特定波長において20%を越える減衰率にした
場合、満足できる明るさを得ることができなくなる。一
方、−20%未満の減衰率にした場合、安定時に色度座
標y値が大きくなりJIS白色色度範囲外に外れてしま
う。
【0014】なお、上記の実施例では、前面板14また
は反射板13に光学材料を用いた場合について説明した
が、この光学材料は、光源から放出される光がレンズ1
5より外界に放射されるまでの経路のどの位置に形成し
ても本発明の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来、光源としてメタルハライドランプを用いた場合に
避けることのできなかった点灯時から安定時までの色度
の変化を抑制して、放射光の色度をJISで規定された
白色範囲内におさめることのできる自動車用前照灯装置
を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用前照灯装置の
一部切欠正面図
【図2】光学材料の相対減衰率を示す図
【図3】JISで規定された白色色度範囲を示す図
【符号の説明】
1 発光管 2,3 電極 13 反射板 14 前面板 15 レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 耕一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電子 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に希ガス、水銀および金属ヨウ化物が
    封入されたメタルハライドランプを光源とし、前記光源
    からの可視放射光の波長範囲の光を減衰させる光学材料
    を備えたものであって、前記光学材料は波長578nm
    の減衰率を基準にして、420〜450nmの範囲に含
    まれる波長の減衰率が20%〜50%、470〜510
    nmの範囲に含まれる波長の減衰率が20%〜−20
    %、および、530〜560nmの範囲に含まれる波長
    の減衰率が30%〜60%であることを特徴とする自動
    車用前照灯装置。
  2. 【請求項2】光学材料が光学フィルターからなることを
    特徴とする請求項1記載の自動車用前照灯装置。
  3. 【請求項3】光学材料が光学的反射板からなることを特
    徴とする請求項1記載の自動車用前照灯装置。
JP4154634A 1992-06-15 1992-06-15 自動車用前照灯装置 Pending JPH05347140A (ja)

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JP4154634A JPH05347140A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 自動車用前照灯装置

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JP4154634A JPH05347140A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 自動車用前照灯装置

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JPH05347140A true JPH05347140A (ja) 1993-12-27

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ID=15588491

Family Applications (1)

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JP4154634A Pending JPH05347140A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 自動車用前照灯装置

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JP (1) JPH05347140A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100392386B1 (ko) * 1999-12-27 2003-07-22 도시바 라이텍쿠 가부시키가이샤 고압 방전램프, 고압 방전램프 장치 및 조명 장치
JP2015032439A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100392386B1 (ko) * 1999-12-27 2003-07-22 도시바 라이텍쿠 가부시키가이샤 고압 방전램프, 고압 방전램프 장치 및 조명 장치
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