JPH08184954A - ピールオフフィルム - Google Patents
ピールオフフィルムInfo
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- JPH08184954A JPH08184954A JP34038594A JP34038594A JPH08184954A JP H08184954 A JPH08184954 A JP H08184954A JP 34038594 A JP34038594 A JP 34038594A JP 34038594 A JP34038594 A JP 34038594A JP H08184954 A JPH08184954 A JP H08184954A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 剥離性着色層の経時的な物性変化を極力おさ
え、製造直後から適度な塗膜強度、伸び、剥離強度を経
時的にも安定させた剥離性のあるピールオフフィルムを
提供すること。 【構成】 支持体上に少なくとも一層以上の剥離性着色
層を順次積層したピールオフフィルムにおいて、前記剥
離性着色層のバインダー成分がゴム状樹脂及びこれに相
溶する塩化ビニル系樹脂とからなり、かつ前記塩化ビニ
ル系樹脂が少なくとも塩化ビニル−エチレン共重合体を
含むことを特徴とする。
え、製造直後から適度な塗膜強度、伸び、剥離強度を経
時的にも安定させた剥離性のあるピールオフフィルムを
提供すること。 【構成】 支持体上に少なくとも一層以上の剥離性着色
層を順次積層したピールオフフィルムにおいて、前記剥
離性着色層のバインダー成分がゴム状樹脂及びこれに相
溶する塩化ビニル系樹脂とからなり、かつ前記塩化ビニ
ル系樹脂が少なくとも塩化ビニル−エチレン共重合体を
含むことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離作業に使用される
製版用マスキングフィルム、版下原稿用フィルム及び反
射撮影用マスキングフィルム等のピールオフフィルムに
関する。
製版用マスキングフィルム、版下原稿用フィルム及び反
射撮影用マスキングフィルム等のピールオフフィルムに
関する。
【0002】
【従来技術】従来、上記分野に使用されているピールオ
フフィルムには、活性光線を遮光する着色剤を含有する
透過用遮光性マスキングフィルムと、反射原稿作成用ピ
ールオフフィルム若しくは反射撮影原稿用マスキングフ
ィルムに大別できる。前者の例としては支持体上に直接
あるいは粘着剤層を介して遮光性剥離層を設けたもの
(特開昭54−104902号、特開昭61−1665
49号)等が、後者の例としては黒色あるいは白色の染
・顔料を含む剥離性着色層を設けたもの(特開昭62−
150253号、特開昭61−228448号)等があ
る。
フフィルムには、活性光線を遮光する着色剤を含有する
透過用遮光性マスキングフィルムと、反射原稿作成用ピ
ールオフフィルム若しくは反射撮影原稿用マスキングフ
ィルムに大別できる。前者の例としては支持体上に直接
あるいは粘着剤層を介して遮光性剥離層を設けたもの
(特開昭54−104902号、特開昭61−1665
49号)等が、後者の例としては黒色あるいは白色の染
・顔料を含む剥離性着色層を設けたもの(特開昭62−
150253号、特開昭61−228448号)等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
分野に使用されるピールオフフィルムは、遮光性や隠蔽
性を必要とするために、多量の染・顔料からなる着色剤
や粉体からなる充填剤を含有する必要があり、特に酸化
チタンやカーボンブラックの如き顔料からなる着色剤を
添加した場合には、塗膜の経時的な物性劣化が著しく、
その影響がはね起こし性や剥離性の悪化として現れてい
た。
分野に使用されるピールオフフィルムは、遮光性や隠蔽
性を必要とするために、多量の染・顔料からなる着色剤
や粉体からなる充填剤を含有する必要があり、特に酸化
チタンやカーボンブラックの如き顔料からなる着色剤を
添加した場合には、塗膜の経時的な物性劣化が著しく、
その影響がはね起こし性や剥離性の悪化として現れてい
た。
【0004】つまり、塗布乾燥直後に適度の塗膜強度、
伸び、剥離強度になるように塗工液のゴム状樹脂と塩化
ビニル系樹脂の混合状態を調整した場合、経験的に着色
剤が経時的に塗膜を劣化させ、塗膜の柔軟性が徐々に失
われてくることが知られている。その結果、伸びが著し
く減少し、塗膜はもろく切れやすくなり、剥離作業に不
都合を生じていた。
伸び、剥離強度になるように塗工液のゴム状樹脂と塩化
ビニル系樹脂の混合状態を調整した場合、経験的に着色
剤が経時的に塗膜を劣化させ、塗膜の柔軟性が徐々に失
われてくることが知られている。その結果、伸びが著し
く減少し、塗膜はもろく切れやすくなり、剥離作業に不
都合を生じていた。
【0005】また、剥離性着色層を剥離した後、その支
持体面上に筆記性をもたせる目的でマット化されている
支持体を使用した場合には、塗膜が支持体に硬く固着し
て接着力が上がり、更に剥離作業性が低下するという不
都合があった。
持体面上に筆記性をもたせる目的でマット化されている
支持体を使用した場合には、塗膜が支持体に硬く固着し
て接着力が上がり、更に剥離作業性が低下するという不
都合があった。
【0006】さらに、塗膜の劣化後の物性を想定して、
最初に柔軟性を過度にしておくために、ゴム状樹脂をや
や多く添加して調整した場合には、塗布乾燥後に接着力
が過度となってしまい、全く剥離できなくなったりある
いは塗膜のブロッキングが発生してしまうという不都合
があった。
最初に柔軟性を過度にしておくために、ゴム状樹脂をや
や多く添加して調整した場合には、塗布乾燥後に接着力
が過度となってしまい、全く剥離できなくなったりある
いは塗膜のブロッキングが発生してしまうという不都合
があった。
【0007】本発明は上記問題を解消するためになされ
たものであって、剥離性着色層の経時的な物性変化を極
力おさえ、製造直後から適度の塗膜強度、伸び、剥離強
度になり、常に安定した剥離性のあるピールオフフィル
ムを提供することを目的とする。
たものであって、剥離性着色層の経時的な物性変化を極
力おさえ、製造直後から適度の塗膜強度、伸び、剥離強
度になり、常に安定した剥離性のあるピールオフフィル
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に少
なくとも一層以上の剥離性着色層を積層したピールオフ
フィルムにおいて、前記剥離性着色層のバインダー成分
がゴム状樹脂及びこれに相溶する塩化ビニル系樹脂とか
らなり、かつ前記塩化ビニル系樹脂が少なくとも塩化ビ
ニル−エチレン共重合体を含むことを特徴とし、好まし
くはゴム状樹脂及びこれに相溶する塩化ビニル系樹脂と
の混合重量比が2:8〜4:6の範囲であり、また好ま
しくは支持体上の少なくとも剥離性着色層形成面がマッ
ト化されているものであり、さらに好ましくは支持体上
の剥離性着色層形成面に塩化ビニル系樹脂からなる剥離
力調整下引層を予め形成したものである。
なくとも一層以上の剥離性着色層を積層したピールオフ
フィルムにおいて、前記剥離性着色層のバインダー成分
がゴム状樹脂及びこれに相溶する塩化ビニル系樹脂とか
らなり、かつ前記塩化ビニル系樹脂が少なくとも塩化ビ
ニル−エチレン共重合体を含むことを特徴とし、好まし
くはゴム状樹脂及びこれに相溶する塩化ビニル系樹脂と
の混合重量比が2:8〜4:6の範囲であり、また好ま
しくは支持体上の少なくとも剥離性着色層形成面がマッ
ト化されているものであり、さらに好ましくは支持体上
の剥離性着色層形成面に塩化ビニル系樹脂からなる剥離
力調整下引層を予め形成したものである。
【0009】以下、本発明のピールオフフィルムにつき
具体的に説明する。
具体的に説明する。
【0010】支持体としては、透明又は不透明問わず、
ポリエステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロ
ース、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、ポリ
アミド、ポリイミド等のプラスチックフィルムが好適に
使用される。尚、後述する剥離性着色層を剥離した後、
その支持体面上に筆記性をもたせるためにサンドブラス
ト、ケミカルマットなどにより、予めマット化された支
持体を使用することも可能である。また、支持体と後述
する剥離性着色層との間に剥離力を調整する目的で、塩
化ビニル系樹脂等を予め形成することもできる。
ポリエステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロ
ース、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、ポリ
アミド、ポリイミド等のプラスチックフィルムが好適に
使用される。尚、後述する剥離性着色層を剥離した後、
その支持体面上に筆記性をもたせるためにサンドブラス
ト、ケミカルマットなどにより、予めマット化された支
持体を使用することも可能である。また、支持体と後述
する剥離性着色層との間に剥離力を調整する目的で、塩
化ビニル系樹脂等を予め形成することもできる。
【0011】剥離性着色層は、特定のバインダー成分と
活性光線を遮光あるいは隠蔽するための着色剤を含むも
のであり、特定のバインダー成分はゴム状樹脂及び塩化
ビニル系樹脂からなるものである。
活性光線を遮光あるいは隠蔽するための着色剤を含むも
のであり、特定のバインダー成分はゴム状樹脂及び塩化
ビニル系樹脂からなるものである。
【0012】ゴム状樹脂は、支持体への接着性と塗膜に
可塑性を付与する役割を有するものである。このような
ものとしては、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタン
ゴム等の合成ゴムが挙げられる。中でも相溶性の点でニ
トリルゴムが好ましい。
可塑性を付与する役割を有するものである。このような
ものとしては、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタン
ゴム等の合成ゴムが挙げられる。中でも相溶性の点でニ
トリルゴムが好ましい。
【0013】塩化ビニル系樹脂は、上記ゴム状樹脂と相
溶性が良好であり、被膜性のある透明被膜が得られ、支
持体への接着性を調節し、さらには塗膜の硬さや伸びを
も調節する役割を有し、かつ室温でべとつきのないもの
が使用される。この塩化ビニル系樹脂は重合度200〜
1000程度のホモポリマー又はコポリマーであり、こ
のようなものとしては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイ
ン酸共重合体、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/ア
クリル共重合体、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体
等が挙げられる。
溶性が良好であり、被膜性のある透明被膜が得られ、支
持体への接着性を調節し、さらには塗膜の硬さや伸びを
も調節する役割を有し、かつ室温でべとつきのないもの
が使用される。この塩化ビニル系樹脂は重合度200〜
1000程度のホモポリマー又はコポリマーであり、こ
のようなものとしては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイ
ン酸共重合体、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/ア
クリル共重合体、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体
等が挙げられる。
【0014】本発明においては、この塩化ビニル系樹脂
には少なくとも塩化ビニル/エチレン共重合体を含有さ
せる。この塩化ビニル/エチレン共重合体は塗膜の経時
安定性維持に寄与するものである。塩化ビニル/エチレ
ン共重合体の混入量は塩化ビニル系樹脂全体の10〜1
00重量%、好ましくは20〜100重量%、更に好ま
しくは30〜100重量%の範囲である。10重量%以
上とすることにより、塗膜の経時安定性が得られる。
には少なくとも塩化ビニル/エチレン共重合体を含有さ
せる。この塩化ビニル/エチレン共重合体は塗膜の経時
安定性維持に寄与するものである。塩化ビニル/エチレ
ン共重合体の混入量は塩化ビニル系樹脂全体の10〜1
00重量%、好ましくは20〜100重量%、更に好ま
しくは30〜100重量%の範囲である。10重量%以
上とすることにより、塗膜の経時安定性が得られる。
【0015】また、ゴム状樹脂と塩化ビニル系樹脂との
混合重量比は2:8〜4:6の範囲である。ゴム状樹脂
を20重量%以上としたのは、適度の接着性と可撓性を
得るためであり、40重量%以下としたのは、膜伸びや
ブロッキングを防止するためである。
混合重量比は2:8〜4:6の範囲である。ゴム状樹脂
を20重量%以上としたのは、適度の接着性と可撓性を
得るためであり、40重量%以下としたのは、膜伸びや
ブロッキングを防止するためである。
【0016】更に剥離性着色層には上記バインダー成分
の他、遮光性物質あるいは着色剤、粉体の充填剤が添加
される。遮光性物質としては、通常、染料、顔料等の着
色剤が用いられるが、活性光線の透過を遮断し得るもの
であれば任意のものを用いることができる。その他黒色
の染・顔料、白色の顔料も用いることができ、粉体の充
填剤としては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ク
レー、マイカ、コーンスターチ、タルク等が用いられ
る。また、本発明の目的に支障をきたさない限りレベリ
ング剤、消泡剤、無機或いは有機のマット剤、帯電防止
剤、調湿剤、ブロッキング防止剤等の添加剤を添加する
ことができる。
の他、遮光性物質あるいは着色剤、粉体の充填剤が添加
される。遮光性物質としては、通常、染料、顔料等の着
色剤が用いられるが、活性光線の透過を遮断し得るもの
であれば任意のものを用いることができる。その他黒色
の染・顔料、白色の顔料も用いることができ、粉体の充
填剤としては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ク
レー、マイカ、コーンスターチ、タルク等が用いられ
る。また、本発明の目的に支障をきたさない限りレベリ
ング剤、消泡剤、無機或いは有機のマット剤、帯電防止
剤、調湿剤、ブロッキング防止剤等の添加剤を添加する
ことができる。
【0017】剥離性着色層の膜厚は10〜60μm、好
ましくは15〜55μmの範囲である。
ましくは15〜55μmの範囲である。
【0018】製造方法は、キスコーティング、バーコー
ティング、リバースコーティング、ナイフコーティン
グ、グラビアコーティング、マイクログラビアコーティ
ング等の方法によることができる。
ティング、リバースコーティング、ナイフコーティン
グ、グラビアコーティング、マイクログラビアコーティ
ング等の方法によることができる。
【0019】
【作用】遮光性の染・顔料あるいはカーボンブラック、
白色の顔料、さらに有機無機の粉体の充填剤添加による
塗膜の経時的物性変化を、塩化ビニル/エチレン共重合
体を用いることにより、極めて少なくでき、経時的に剥
離性が安定したピールオフフィルムが得られる。
白色の顔料、さらに有機無機の粉体の充填剤添加による
塗膜の経時的物性変化を、塩化ビニル/エチレン共重合
体を用いることにより、極めて少なくでき、経時的に剥
離性が安定したピールオフフィルムが得られる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を以下に示す。
【0021】[実施例1]厚さ100μmの透明ポリエ
ステルフィルム上に、表1の黒色遮光性剥離層用塗布液
をメイヤーバーにて塗布し、120℃、6分乾燥させ膜
厚25μmのコーティング膜を有するパンクロマチック
感光材料用マスキングフィルムを得た。
ステルフィルム上に、表1の黒色遮光性剥離層用塗布液
をメイヤーバーにて塗布し、120℃、6分乾燥させ膜
厚25μmのコーティング膜を有するパンクロマチック
感光材料用マスキングフィルムを得た。
【0022】[実施例2]厚さ100μmの不透明かつ
隠蔽性のある白色ポリエステルフィルムの片面をサンド
ブラスト処理し、その上に表1の黒色剥離層用塗布液を
メイヤーバーにて塗布し、120℃、6分乾燥させ膜厚
40μmのコーティング膜を有する版下原稿作成用ピー
ルオフフィルムを得た。
隠蔽性のある白色ポリエステルフィルムの片面をサンド
ブラスト処理し、その上に表1の黒色剥離層用塗布液を
メイヤーバーにて塗布し、120℃、6分乾燥させ膜厚
40μmのコーティング膜を有する版下原稿作成用ピー
ルオフフィルムを得た。
【0023】[実施例3]厚さ100μmの不透明かつ
隠蔽性のある白色ポリエステルフィルムの片面をサンド
ブラスト処理し、その上に表2の剥離力調整下引層用塗
布液をメイヤーバーにて塗布し、100℃、2分乾燥さ
せ膜厚3μmの剥離力調整用下引層を得た。さらにその
上に表1の黒色剥離層用塗布液をメイヤーバーにて塗布
し、120℃、6分乾燥させ総膜厚40μmのコーティ
ング膜を有する版下原稿作成用ピールオフフィルムを得
た。
隠蔽性のある白色ポリエステルフィルムの片面をサンド
ブラスト処理し、その上に表2の剥離力調整下引層用塗
布液をメイヤーバーにて塗布し、100℃、2分乾燥さ
せ膜厚3μmの剥離力調整用下引層を得た。さらにその
上に表1の黒色剥離層用塗布液をメイヤーバーにて塗布
し、120℃、6分乾燥させ総膜厚40μmのコーティ
ング膜を有する版下原稿作成用ピールオフフィルムを得
た。
【0024】[実施例4]厚さ100μmの透明ポリエ
ステルフィルム上に、表1の白色隠蔽性剥離層用塗布液
をメイヤーバーにて塗布し、120℃、6分乾燥させ膜
厚25μmのコーティング膜を有する反射撮影原稿用マ
スキングフィルムを得た。
ステルフィルム上に、表1の白色隠蔽性剥離層用塗布液
をメイヤーバーにて塗布し、120℃、6分乾燥させ膜
厚25μmのコーティング膜を有する反射撮影原稿用マ
スキングフィルムを得た。
【0025】[比較例1]実施例1と同様にして、表1
の黒色剥離層用塗布液により、パンクロマチック感光材
料用マスキングフィルムを得た。
の黒色剥離層用塗布液により、パンクロマチック感光材
料用マスキングフィルムを得た。
【0026】[比較例2〜4]実施例2と同様にして、
表1の黒色遮光性剥離層用塗布液により、反射原稿作成
用ピールオフフィルムを得た。
表1の黒色遮光性剥離層用塗布液により、反射原稿作成
用ピールオフフィルムを得た。
【0027】[比較例5]実施例4と同様にして、表1
の白色隠蔽性剥離層用塗布液により、反射撮影原稿用マ
スキングフィルムを得た。
の白色隠蔽性剥離層用塗布液により、反射撮影原稿用マ
スキングフィルムを得た。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】次に、前記実施例1〜4、比較例1〜5の
着色性ピールオフフィルムを20℃、65%RHの雰囲
気に保存しておき、1週間後と1年後の塗膜の物性と性
能を以下の測定条件で比較測定した。結果を表3に示
す。
着色性ピールオフフィルムを20℃、65%RHの雰囲
気に保存しておき、1週間後と1年後の塗膜の物性と性
能を以下の測定条件で比較測定した。結果を表3に示
す。
【0031】(降伏値)各ピールオフフィルムの塗膜を
100mm×15mmのサイズで剥離し、引っ張り試験機に
50mmの間隔で固定して、塗膜が破断するまで引っ張
り、その時の「応力−伸び曲線」から降伏応力値を測定
した。
100mm×15mmのサイズで剥離し、引っ張り試験機に
50mmの間隔で固定して、塗膜が破断するまで引っ張
り、その時の「応力−伸び曲線」から降伏応力値を測定
した。
【0032】(破断値)上記「応力−伸び曲線」から、
破断したときの破断応力値を測定した。
破断したときの破断応力値を測定した。
【0033】(塗膜伸び)上記「応力−伸び曲線」よ
り、伸びはじめから破断するまでの伸び分を測定した。
り、伸びはじめから破断するまでの伸び分を測定した。
【0034】(はね起こし性)塗膜に2本の切り込み線
を60゜の角度で入れ、製版用カッターで塗膜端部を立
ち上げる時の容易さを5段階評価で判定した。
を60゜の角度で入れ、製版用カッターで塗膜端部を立
ち上げる時の容易さを5段階評価で判定した。
【0035】(剥離性)300mm×150mmの面積部分
の塗膜を手で剥離するときのしやすさを5段階評価で判
定した。
の塗膜を手で剥離するときのしやすさを5段階評価で判
定した。
【0036】(細線脱落性)線幅2mm、長さ10mmのパ
ターンを2mm間隔で5本作成し、クリヤーフィルムで擦
った場合、パターンの脱落やめくれが生じたかどうかを
判定した。結果を表3に示す。尚、以下の基準により評
価を行った。
ターンを2mm間隔で5本作成し、クリヤーフィルムで擦
った場合、パターンの脱落やめくれが生じたかどうかを
判定した。結果を表3に示す。尚、以下の基準により評
価を行った。
【0037】はね起こし性:非常にしやすい又は大変良
好を◎、しやすい又は良好を○、一応可能を△、しにく
いを×、ほとんど不可能を××とした。
好を◎、しやすい又は良好を○、一応可能を△、しにく
いを×、ほとんど不可能を××とした。
【0038】剥離性:非常に軽いを◎、軽いを○、適度
を△、やや重い×、非常に重いを××とした。
を△、やや重い×、非常に重いを××とした。
【0039】細線脱落性:脱落しないを○、脱落若しく
は危険性ありを×とした。
は危険性ありを×とした。
【0040】総合評価:大変良好を◎、良好を○、一応
使用可を△、使用不可を×とした。
使用可を△、使用不可を×とした。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】上記の如く本発明のピールオフフィルム
は、遮光性の染・顔料、二酸化チタンやカーボンブラッ
ク等の着色顔料あるいは粉体の充填剤が多量に添加され
ている場合でも、降伏値、破断値、塗膜伸びのような塗
膜物性が経時的に安定であり、従って、経時的に塗膜脱
落を起こすこともなく、常に安定したはね起こし性、剥
離性が得られる。
は、遮光性の染・顔料、二酸化チタンやカーボンブラッ
ク等の着色顔料あるいは粉体の充填剤が多量に添加され
ている場合でも、降伏値、破断値、塗膜伸びのような塗
膜物性が経時的に安定であり、従って、経時的に塗膜脱
落を起こすこともなく、常に安定したはね起こし性、剥
離性が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】支持体上に少なくとも一層以上の剥離性着
色層を積層したピールオフフィルムにおいて、前記剥離
性着色層のバインダー成分がゴム状樹脂及びこれに相溶
する塩化ビニル系樹脂とからなり、かつ前記塩化ビニル
系樹脂が少なくとも塩化ビニル−エチレン共重合体を含
むことを特徴するピールオフフィルム。 - 【請求項2】ゴム状樹脂及びこれに相溶する塩化ビニル
系樹脂との混合重量比が2:8〜4:6の範囲であるこ
とを特徴とする請求項1記載のピールオフフィルム。 - 【請求項3】支持体上の少なくとも剥離性着色層が形成
される面がマット化されていることを特徴とする請求項
1または2記載のピールオフフィルム。 - 【請求項4】支持体上の剥離性着色層が形成される面に
塩化ビニル系樹脂からなる剥離力調整下引層を予め形成
することを特徴とする請求項1から3いずれか記載のピ
ールオフフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34038594A JPH08184954A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ピールオフフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34038594A JPH08184954A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ピールオフフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08184954A true JPH08184954A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18336448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34038594A Pending JPH08184954A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ピールオフフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08184954A (ja) |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP34038594A patent/JPH08184954A/ja active Pending
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