JPH08183431A - 車両用ミラーのヒータ装置 - Google Patents

車両用ミラーのヒータ装置

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JPH08183431A
JPH08183431A JP6340505A JP34050594A JPH08183431A JP H08183431 A JPH08183431 A JP H08183431A JP 6340505 A JP6340505 A JP 6340505A JP 34050594 A JP34050594 A JP 34050594A JP H08183431 A JPH08183431 A JP H08183431A
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mirror
wiper
heater
timer
operating
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Yoshihiro Fujikawa
川 ▲吉▼ 弘 藤
Naoto Iwanabe
邊 直 人 岩
Toru Komatsu
松 徹 小
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Toyota Motor Corp
Murakami Kaimeido Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Murakami Kaimeido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイパーの動作に連動してミラーヒータを駆
動する場合に、ワイパーを1往復だけ動作させた場合で
もミラーヒータを十分な時間動作させてミラー表面の曇
りや水滴を確実に除去できるようにするとともに、必要
以上にミラーヒータに通電し続けるのを防止する。 【構成】 ワイパーを停止OFFから間欠INTにした
時にタイマ24を起動する。タイマ24が動作している
間(5〜15分)、トランジスタ38がオンしてヒータ
駆動用リレー20を励磁し、ミラーヒータ16に通電す
る。ワイパーを間欠INT、低速Lo、高速Hiの間で
切り換えてもタイマ24は再起動されない。ワイパーが
低速Loあるいは高速Hiで動作している間はスイッチ
40がオンして、タイマ24の動作状態の如何にかかわ
らずミラーヒータ16がオンし続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の外側に配設さ
れるドアミラー、フェンダーミラー等のアウターミラー
において、ミラー表面に生じた曇りやミラー表面に付着
した水滴を蒸発させて除去するためのヒータ装置に関
し、ワイパーの動作に連動して電気式ミラーヒータを駆
動する場合に、ワイパーの操作状態の如何にかかわらず
確実に曇りや水滴を除去できるようにし、また必要以上
にミラーヒータに通電し続けるのを防止したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両の外側に配設されるアウターミラー
として、ミラーの背後に電気式のミラーヒータを配設し
て、これに通電して加熱することにより、ミラーを加熱
して曇りや雨滴等の水滴を蒸発させて視界を改善するよ
うにしたヒータ内蔵ミラーが従来より存在する。
【0003】ミラーヒータをオン、オフするための方式
として、従来は、独立に専用のミラーヒータスイッチを
運転席側に配置して、運転者がそれを操作してミラーヒ
ータをオン、オフするようにしたものがあった(例え
ば、実開昭58−47531号公報に記載のもの)。し
かし、この方式では、運転者がスイッチを切り忘れた場
合、常にミラーヒータがオンした状態になり、バッテリ
ーの負荷が大きくなるほか、ミラーヒータの寿命を縮め
たり、長時間の加熱によりあるいは空焚き状態となるこ
とによりミラーを傷める問題があった。
【0004】そこで、このような問題を解決したものと
して、ワイパーの動作に連動して、ミラーヒータをオ
ン、オフするようにしたものが提案されている。例え
ば、実開昭62−123450号公報に記載のものは、
ワイパーがオンされている期間中ミラーヒータをオンす
るようにしている。また、特開平2−38155号公報
に記載のものは、車外に配設された雨検知手段が雨を検
知した時に(あるいはワイパースイッチ操作した時)ワ
イパーをオンすると同時にミラーヒータをオンし、雨を
検知しなくなった時点(あるいはワイパースイッチをオ
フ操作した時点)でワイパーをオフするとともに、それ
から所定時間経過後にミラーヒータをオフするようにし
ている。これにより、スイッチの切り忘れが防止され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭62−12
3450号公報に記載されたもののように、ワイパーが
オンされている期間だけミラーヒータをオンするもので
は、雨上がり等でワイパーを単発動作(1往復だけ動
作)させた場合に、ミラーヒータには一瞬しか通電され
ないため、ミラー表面に曇りが生じたり水滴が付着して
いてもこれを蒸発させることができなかった。特に、独
立したミラーヒータ専用の操作スイッチが併設されてい
ない場合には、ミラー表面に生じた曇りや付着した水滴
を除去するには、雨が降っていないにもかかわらずワイ
パーを動作し続けなければならず、ワイパーブレードや
フロントガラスを傷める問題があった。
【0006】また、前記特開平2−38155号公報に
記載のものでは、ワイパーがオフした後も一定時間ミラ
ーヒータがオンし続けるので、ワイパーを単発動作させ
た場合にもミラーを十分加熱して、ミラー表面に生じた
曇りや付着した水滴を除去することができる。しかし、
ワイパーが長時間動作して、ミラーが十分に加熱され
て、ミラー表面に生じていた曇りや付着していた水滴が
すでに除去された状態になっていても、ワイパーがオフ
した後に常に一定時間ミラーヒータに通電し続けるの
で、無駄に電力を消費し、またミラーヒータの寿命を縮
めたり、長時間の加熱によりあるいは空焚き状態となる
ことによりミラー自体を傷める問題があった。
【0007】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、ワイパーの動作に連動してミラーヒータ
を駆動する場合に、ワイパーの操作状態の如何にかかわ
らず確実に曇りや水滴を除去できるようにし、また必要
以上にミラーヒータに通電し続けるのを防止した車両用
ミラーのヒータ装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両外部のミラー装置に配設されて、そのミラーを加熱
する電気式ミラーヒータと、ワイパーの動作を指示する
ワイパー操作手段が停止位置から動作位置に操作された
ことに基づいて起動して一定時間を計測し、当該計測中
に前記ワイパー操作手段が停止位置に戻されても当該計
測動作を続けるタイマ手段と、前記ミラーヒータに対す
る駆動用電力の供給、遮断を行なうスイッチ手段と、前
記タイマ手段が前記一定時間を計測している間前記スイ
ッチ手段をオンして前記ミラーヒータに駆動用電力を供
給するスイッチ制御手段とを具備してなるものである。
【0009】請求項2記載の発明は、前記ワイパー操作
手段が、前記動作位置として間欠動作位置、低速動作位
置、高速動作位置を有し、前記スイッチ制御手段が、前
記ワイパー操作手段が前記低速動作位置または高速動作
位置にある間前記スイッチ手段をさらにオンしてなるも
のである。
【0010】請求項3記載の発明は、前記ワイパー操作
手段が、前記停止位置、前記間欠動作位置、前記低速動
作位置、前記高速動作位置の各操作位置間を往復して順
次切換操作可能に構成され、前記タイマ手段は前記ワイ
パー操作手段が前記停止位置から前記間欠動作位置に切
換操作されたことを検出して起動し、かつ当該タイマ手
段は当該ワイパー操作手段が前記間欠動作位置、前記低
速動作位置、前記高速動作位置の間で切換操作されても
再起動されないように構成されてなるものである。
【0011】請求項4記載の発明は、前記スイッチ制御
手段が、リヤデフォッガーがオンされている間前記スイ
ッチ手段をさらにオンしてなるものである。
【0012】請求項5記載の発明は、前記ミラーヒータ
が、前記ミラーの背面に取り付けられたPTC面状発熱
体で構成されてなるものである。
【0013】請求項6記載の発明は、前記タイマ手段お
よびスイッチ制御手段が、オートエアコン制御用マイク
ロコンピュータあるいはリヤデフォッガー制御用マイク
ロコンピュータを兼用して構成されてなるものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ワイパー操作手
段が停止位置から動作位置に操作されたことを検出して
タイマ手段を起動し、タイマ手段が一定時間を計測して
いる間スイッチ手段をオンして(連続的にオンするほか
断続的にオンしてもよい。)、ミラーヒータを駆動する
ようにし、タイマ手段が一定時間を計測している間にワ
イパー操作手段が動作位置から停止位置に戻されても、
タイマ手段が計測を続けてミラーヒータを駆動し続ける
ようにしたので、雨上がり等にワイパーを単発動作させ
た場合でもミラーを十分な時間加熱して曇りや水滴を蒸
発させることができる。しかも、ワイパーが停止してか
ら一定時間を計測してミラーヒータの駆動を停止するの
に比べて必要以上にミラーヒータを駆動し続けることも
ない。また、ワイパー操作手段の操作によってミラーヒ
ータを駆動できるので、雨が降っているか否かにかかわ
らずワイパー操作手段を操作することによりミラーヒー
タを駆動することができ、雨は降っていないがミラー面
が曇ったり水滴が付着している場合等にワイパーを単発
動作等させることによってミラーヒータを駆動して曇り
や水滴を除去することができる。したがって、ミラーヒ
ータ専用の独立した操作スイッチがなくても、いつでも
ミラーヒータを駆動することができ、不便さを感じさせ
ることはない。
【0015】請求項2記載の発明によれば、ワイパー操
作手段が低速動作位置または高速動作位置にある間スイ
ッチ手段をオンするようにしたので、タイマ手段が所定
時間を計測した後もミラーヒータを駆動しておくことが
でき、あらためてタイマ手段を再起動させる操作をしな
くてもすむ。また、間欠動作時は、ミラー表面に付着す
る水滴は少ないのでタイマ手段が計測している期間(例
えば5〜15分)のみミラーヒータを駆動すれば通常十
分であり、むしろミラーヒータを駆動し続けることは電
力の無駄でありまたミラーヒータの寿命を縮めたりミラ
ー自体を傷めたりすることになり、しかも必要ならばタ
イマ手段が一定時間を計測した後もワイパー操作手段を
一旦停止位置に戻してから再び間欠動作位置に操作しな
おすことにより、タイマ手段を再起動することもできる
ので、間欠動作時はタイマ手段が計測している期間のみ
ミラーヒータを駆動するほうが好ましいと言える。この
ように、ワイパー操作位置に応じてミラーヒータの動作
モードを変更することにより、使い勝手がよくかつ無駄
な電力消費やミラーヒータの寿命低下、ミラー自体の損
傷等を防止でき、ミラーヒータの最適な使用状態を実現
することができる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、ワイパー操
作手段が間欠動作位置、低速動作位置、高速動作位間で
切換操作されている時はタイマ手段が再起動されないよ
うにしたので、ワイパーを長時間高速動作あるいは低速
動作させた状態(すなわちタイマ手段の計測がすでに終
了した状態)から、ワイパー操作手段を高速動作位置か
ら低速動作位置および間欠動作位置を経て停止位置に戻
してもあるいは低速動作位置から間欠動作位置を経て停
止位置に戻しても、タイマ手段を再起動させなくてす
み、ワイパーの停止を同時にミラーヒータの駆動を停止
することができる。ワイパーを高速や低速で長時間動作
させた時は、ミラーヒータも長時間駆動されてミラーが
十分に加熱された状態となり、ミラー表面に生じていた
曇りや付着していた水滴はすでに除去されていることが
多く、あるいは水滴がミラー表面に多少残されていても
ミラーおよびヒータの余熱により蒸発できるので、ワイ
パーの停止と同時にミラーヒータを停止しても不都合は
ない。むしろ、このようにした方が無駄な電力消費やミ
ラーヒータの寿命低下、ミラー自体の損傷等を防止でき
る効果は大きい。
【0017】請求項4記載の発明によれば、リヤデフォ
ッガーがオンされている間スイッチ手段をオンするよう
にしたので、ワイパーを動作させなくても、リヤデフォ
ッガーを動作させることでミラーヒータを駆動させるこ
とができる。
【0018】請求項5記載の発明によれば、ミラーヒー
タをPTC(正特性サーミスタ)面状発熱体で構成した
ので、車両用12Vバッテリーで直接駆動でき、温度制
御も不要である。
【0019】請求項6記載の発明によれば、タイマ手段
およびスイッチ制御手段を、オートエアコン制御用マイ
クロコンピュータあるいはリヤデフォッガー制御用マイ
クロコンピュータを兼用して構成したので、専用の構成
部品が少なくてすみ、安価に構成することができる。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下説明する。図2
は、この発明をドアミラーに適用した場合のミラーヒー
タの配置例を示す断面図である。ドアミラー10はミラ
ーボデー12の開口部12aにミラー14を収容配置し
ている。ミラー14の背面には、電気式のミラーヒータ
16として、PTC面状発熱体16が粘着剤17によっ
て装着されている。ミラーヒータ16に車両用12Vバ
ッテリーから通電することにより、ミラーヒータ16が
発熱して、ミラー14が適度な温度に加熱される。
【0021】ミラーヒータ16を駆動するためのヒータ
装置の一実施例を図1に示す。ヒータ装置1において、
電源路18には、車両のイグニッションキーがオンされ
ている間、車載バッテリーから12Vの直流電圧が供給
される。この直流12Vの電圧は、スイッチ20a(ヒ
ータ駆動用リレー20のリレー接点)を介してミラーヒ
ータ16に供給されて、該ミラーヒータ16を駆動す
る。スイッチ20aは、ワイパーやリヤデフォッガーの
操作に連動してオン、オフするものである。ミラーヒー
タ16にはスイッチ20a以外には、運転者の独立した
操作によってミラーヒータ16をオン、オフする専用の
スイッチ(ミラーヒータスイッチ)は設けられていな
い。
【0022】直流12Vの電圧は、定電圧回路22で所
定の定電圧(例えば5V)に降圧されてタイマ24に供
給される。タイマ24はタイマIC(単安定マルチバイ
ブレータ、例えばCMOS IC 4538B)26を
具えている。タイマIC26は、A入力に接続されたス
イッチ28がオンされると、その立上りで、Q出力が
“L”から“H”に立ち上がり、一定時間Tを計測後
“L”に立ち下がる。タイマIC26の設定時間Tは、
5〜15分程度に設定すれば、ワイパーを単発動作させ
た時でもミラー表面に生じた曇りや付着した水滴を効果
的に除去することができる。
【0023】スイッチ28は、運転席の位置(例えばハ
ンドル部分)に配置されたワイパー操作手段30(ワイ
パースイッチ)の操作に連動してオン、オフされる。ワ
イパー操作手段30は、ワイパーを停止状態にする停止
位置OFFと、動作状態にする動作位置に切換操作可能
である。動作位置には、間欠動作させる間欠動作位置I
NT、低速動作させる低速動作位置Lo、高速動作させ
る高速動作位置Hiがあり、ワイパー操作手段30は、
OFF,INT,Lo,Hiの各操作位置を往復動作す
ることができる。スイッチ28は、ワイパー操作手段3
0が停止位置OFFにある時はオフし、動作位置IN
T,Lo,Hiにある時はオンし、動作位置INT,L
o間あるいはLo,Hi間を通過する時もオフしないで
オン状態を持続する。したがって、タイマ24は停止位
置OFFから間欠動作位置INTに切換えられた場合の
み起動される。
【0024】タイマ24から出力されるTの時間幅を有
する信号は、スイッチ制御手段32に入力される。スイ
ッチ制御手段32は、タイマ24から出力される信号を
ダイオード34および抵抗36を介してトランジスタ3
8のベースに入力する。トランジスタ38のコレクタ・
エミッタ間には、ヒータ駆動用リレー20のリレーコイ
ル20bを介して直流電圧が印加されている。したがっ
て、タイマ24の出力が“H”に立ち上がると、トラン
ジスタ38がオンして、リレーコイル20bを励磁して
リレー接点20aをオンし、ミラーヒータ16が通電さ
れて、発熱する。タイマ24の出力が“L”に立ち下が
ると、トランジスタ38がオフして、リレーコイル20
bが非励磁となり、リレー接点20aがオフされて、ミ
ラーヒータ16への通電が遮断される。
【0025】トランジスタ38には、スイッチ40が並
列に接続されている。スイッチ40は、ワイパー操作手
段30が低速動作位置Loと、高速動作位置Hiにある
時にオンされる。スイッチ40がオンすると、トランジ
スタ38の動作状態の如何にかかわらず、リレーコイル
20bが励磁され、リレー接点20がオンしてミラーヒ
ータ16が通電される。
【0026】図1のヒータ装置1による動作例を図3に
示す。(a)は降雨時の動作例で、期間Aはワイパーを
低速Loあるいは高速Hiでタイマ24の設定時間T以
上動作させた時の動作である。この時タイマ24はワイ
パーを停止OFFから間欠INTにした瞬間に起動し、
これと同時にミラーヒータ16もオンする。ミラーヒー
タ16は、ワイパーが低速Loあるいは高速Hiで動作
している間スイッチ40がオン状態となってオンし続け
る。ワイパーが低速Loあるいは高速Hiで動作してい
る間にタイマ24は設定時間Tの計測をすでに終了して
いるので、ワイパーを停止OFFに戻すのと同時に(正
確には、低速Loから間欠INTに戻された瞬間に)、
スイッチ40がオフしてミラーヒータ16はオフする。
【0027】このように、ワイパーを低速Loあるいは
高速Hiで動作させた時は、ワイパーが動作している間
ミラーヒータ16がオンし続けるので、雨滴が次々とミ
ラー表面に付着しても、取り除くことができる。また、
ワイパーの動作開始から時間Tを経過した後はワイパー
を間欠INTまたは停止OFFに戻すのと同時にミラー
ヒータ16もオフされるので、それ以上ミラーヒータ1
6が通電し続けることによる無駄な電力消費や、ミラー
ヒータ16の寿命低下、さらにはミラー14が長時間加
熱されることによるあるいは空焚き状態で加熱されるこ
とによるミラー自体の損傷等が防止される。しかも、ワ
イパー停止と同時にミラーヒータ16をオフしても、し
ばらくの間はミラーヒータ16およびミラー14の余熱
により、新たに付着した水滴を除去することができる。
【0028】図3(a)の期間Bは、ワイパーを停止O
FFから間欠INTにした時の動作で、ミラーヒータ1
6はタイマ24が動作している時間Tだけオンする。間
欠動作時は、雨量が少なくミラー表面に付着する水滴は
少ないので、時間T(例えば5〜15分)だけミラーヒ
ータ16をオンするだけでも通常は十分であり、無駄な
電力消費をしなくてすむ。また、もし必要があれば、停
止OFFに一旦戻して再び間欠INTにすればミラーヒ
ータ16を再動作させることができるので何ら不都合は
ない。
【0029】図3(b)は雨上がり時の動作で、ワイパ
ーを停止OFFから一瞬間欠INTにして、すぐに停止
OFFに戻すことにより単発動作させたときのものであ
る。このとき、タイマ24の設定時間Tの間トランジス
タ38がオンして、ミラーヒータ16はその間オンし続
ける。したがって、ミラー14を十分加熱してその表面
の曇りや水滴を取り除くことができる。また、雨は降っ
ていないがミラー14の表面に曇りが生じていたり水滴
が付着している場合も、ワイパーを単発動作させれば、
ミラーヒータ16を時間Tの間オンさせることができる
ので、ミラーヒータ16専用の独立したミラーヒータス
イッチが用意されていないにもかかわらず、不便さを感
じることはない。なお、ワイパーを停止OFFから一瞬
低速Loあるいは高速Hiにしてすぐに停止OFFに戻
した時も同じ動作をする。
【0030】図3(c)はミラー14やリヤウインドウ
に霜が付着している時の動作で、リヤデフォッガーをオ
ンしている間スイッチ40がオンされて、ミラーヒータ
16もオンされる。したがって、ミラー14やリヤウイ
ンドウに付着した霜を取り除くことができる。
【0031】図3(d)は降雪時の動作である。期間A
は、リヤデフォッガーをオンした後、ワイパーを停止O
FFから間欠INTにした時の動作で、リヤデフォッガ
ーのオンと同時にスイッチ40がオンされてミラーヒー
タ16がオンされる。タイマ24はワイパーを間欠IN
Tにした時に起動するが、リヤデフォッガーがオンされ
ている期間中に設定時間Tを経過するので、リヤデフォ
ッガーのオフと同時にスイッチ40がオフされて、ミラ
ーヒータ16はオフする。期間Bは、期間Aから引き続
き間欠INTにしている状態から低速Loにし、その後
停止OFFに戻した時の動作である。間欠INTから低
速Loに切換えた時はタイマ24は起動されないので、
ミラーヒータ16は低速Loに設定されている間だけ動
作し、停止OFFに戻されるのと同時にオフする。
【0032】以上のようにして、図1のヒータ装置によ
れば、ワイパーの操作位置やリヤデフォッガーの操作に
応じて様々な動作モードをとることにより、使い勝手が
よくかつ無駄な電力消費やミラーヒータ16の寿命低
下、ミラー14自体の損傷等を防止でき、ミラーヒータ
16の最適な使用状態を実現することができる。
【0033】
【他の実施例】この発明の他の実施例を図4に示す。こ
れは、タイマ手段およびスイッチ制御手段をマイコン
(マイクロコンピュータ)のプログラムで実現したもの
である。マイコン42は、オートエアコン制御用マイコ
ンおよびリヤデフォッガー制御用マイコンを兼ねてい
る。
【0034】ワイパーの操作位置情報はタイマ手段44
およびスイッチ制御手段46に入力される。タイマ手段
44は、ワイパー操作位置が停止位置OFFから間欠動
作位置INTに操作されたことを検出して起動し一定時
間Tを測定する。スイッチ制御手段46は、ワイパー操
作位置情報、タイマ手段44のタイマ出力、リヤデフォ
ッガーオン/オフ情報を入力し、これら入力の状態に応
じてミラーヒータスイッチング用トランジスタ38をオ
ン、オフ制御して、ヒータ駆動用リレー20を駆動し
て、ミラーヒータ16に対する通電、遮断を制御する。
すなわち、ワイパー操作位置が停止位置OFFのときは
遮断し、間欠動作位置INTのときは一定時間T通電後
遮断し、低速動作位置Loあるいは高速動作位置Hiの
ときは常時通電する。また、リヤデフォッガーがオンの
ときは、ワイパー操作位置に関係なく常時通電する。
【0035】マイコン42によるミラーヒータ16の通
電、遮断制御フローの一例を図5に示す。はじめに、リ
ヤデフォッガースイッチのオン、オフを判断し(S
1)、オンの時は、ミラーヒータ16を常時オン(通
電)する(S2,S3,S4)。リヤデフォッガースイ
ッチがオフの時は、ワイパー操作スイッチ(ワイパー操
作手段)の操作位置を判断する(S5)。そして、ワイ
パーオンの場合は間欠動作位置INTかどうかを判断し
(S6)、間欠動作位置INTでない場合(低速動作位
置Loまたは高速動作位置Hiの場合)は、ミラーヒー
タ16を常時オンする(S7)。
【0036】間欠動作位置INTの場合は、ワイパーが
オンされてからのミラーヒータ16の1回目の動作かど
うかを判断し(S8)、1回目の動作である場合は、ミ
ラーヒータ16をオンする(S9)。そして、一定時間
T通電した後(S10)、ワイパースイッチが低速動作
位置Loおよび高速動作位置Hi以外かどうかを判断し
(S11)、LoおよびHi以外の場合(停止位置OF
Fまたは間欠動作位置INT)はミラーヒータ16をオ
フ(遮断)する(S12)。LoまたはHiの場合は、
ミラーヒータ16に通電し続け、停止位置OFFまたは
間欠動作位置INTに戻されると同時に遮断する。ま
た、ミラーヒータ16が一定時間T通電した後は、ワイ
パースイッチをINT→Lo(またはHi)→INTに
切り換えても、ミラーヒータ16は1回目の動作でない
ので再通電されない(S8)。INTで再通電状態にし
たい場合は、ワイパースイッチを一旦OFFに戻してか
らINTに再設定する(1回目の動作に復帰する。)。
【0037】なお、上記実施例では、ミラーヒータとし
てPTC面状発熱体を用いた場合について説明したが、
これに限るものでなく各種電気式ヒータを用いることが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ワイパー操作手段が停止位置から動作位置
に操作されたことを検出してタイマ手段を起動し、タイ
マ手段が一定時間を計測している間スイッチ手段をオン
して、ミラーヒータを駆動するようにし、タイマ手段が
一定時間を計測している間にワイパー操作手段が動作位
置から停止位置に戻されても、タイマ手段が計測を続け
てミラーヒータを駆動し続けるようにしたので、雨上が
り等にワイパーを単発動作させた場合でもミラーを十分
な時間加熱して曇りや水滴を蒸発させることができる。
しかも、ワイパーが停止してから一定時間を計測してミ
ラーヒータの駆動を停止するのに比べて必要以上にミラ
ーヒータを駆動し続けることもない。また、ワイパー操
作手段の操作によってミラーヒータを駆動できるので、
雨が降っているか否かにかかわらずワイパー操作手段を
操作することによりミラーヒータを駆動することがで
き、雨は降っていないがミラー面が曇ったり水滴が付着
している場合等にワイパーを単発動作等させることによ
ってミラーヒータを駆動して曇りや水滴を除去すること
ができる。したがって、ミラーヒータ専用の独立した操
作スイッチがなくても、いつでもミラーヒータを駆動す
ることができ、不便さを感じさせることはない。
【0039】請求項2記載の発明によれば、ワイパー操
作手段が低速動作位置または高速動作位置にある間スイ
ッチ手段をオンするようにしたので、タイマ手段が所定
時間を計測した後もミラーヒータを駆動しておくことが
でき、あらためてタイマ手段を再起動させる操作をしな
くてもすむ。また、間欠動作時は、ミラー表面に付着す
る水滴は少ないのでタイマ手段が計測している期間(例
えば5〜15分)のみミラーヒータを駆動すれば通常十
分であり、むしろミラーヒータを駆動し続けることは電
力の無駄でありまたミラーヒータの寿命を縮めたりミラ
ー自体を傷めたりすることになり、しかも必要ならばタ
イマ手段が一定時間を計測した後もワイパー操作手段を
一旦停止位置に戻してから再び間欠動作位置に操作しな
おすことにより、タイマ手段を再起動することもできる
ので、間欠動作時はタイマ手段が計測している期間のみ
ミラーヒータを駆動するほうが好ましいと言える。この
ように、ワイパー操作位置に応じてミラーヒータの動作
モードを変更することにより、使い勝手がよくかつ無駄
な電力消費やミラーヒータの寿命低下、ミラー自体の損
傷等を防止でき、ミラーヒータの最適な使用状態を実現
することができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、ワイパー操
作手段が間欠動作位置、低速動作位置、高速動作位置の
間で切換操作されている時はタイマ手段が再起動されな
いようにしたので、ワイパーを長時間高速動作あるいは
低速動作させた状態(すなわちタイマ手段の計測がすで
に終了した状態)から、ワイパー操作手段を高速動作位
置から低速動作位置および間欠動作位置を経て停止位置
に戻してもあるいは低速動作位置から間欠動作位置を経
て停止位置に戻しても、タイマ手段を再起動させなくて
すみ、ワイパーの停止を同時にミラーヒータの駆動を停
止することができる。ワイパーを高速や低速で長時間動
作させた時は、ミラーヒータも長時間駆動されてミラー
が十分に加熱された状態となり、ミラー表面に生じてい
た曇りや付着していた水滴はすでに除去されていること
が多く、あるいは水滴がミラー表面に多少残されていて
もミラーおよびヒータの余熱により蒸発できるので、ワ
イパーの停止と同時にミラーヒータを停止しても不都合
はない。むしろ、このようにした方が無駄な電力消費や
ミラーヒータの寿命低下、ミラー自体の損傷等を防止で
きる効果は大きい。
【0041】請求項4記載の発明によれば、リヤデフォ
ッガーがオンされている間スイッチ手段をオンするよう
にしたので、ワイパーを動作させなくても、リヤデフォ
ッガーを動作させることでミラーヒータを駆動させるこ
とができる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、ミラーヒー
タをPTC(正特性サーミスタ)面状発熱体で構成した
ので、車両用12Vバッテリーで直接駆動でき、温度制
御も不要である。
【0043】請求項6記載の発明によれば、タイマ手段
およびスイッチ制御手段を、オートエアコン制御用マイ
クロコンピュータあるいはリヤデフォッガー制御用マイ
クロコンピュータを兼用して構成したので、専用の構成
部品が少なくてすみ、安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明のミラーヒータのドアミラーへの配置
例を示す断面図である。
【図3】図1のヒータ装置の動作例を示すタイムチャー
トである。
【図4】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】図4のマイコン42によるミラーヒータ16の
通電、遮断制御の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヒータ装置 10 ドアミラー(ミラー装置) 14 ミラー 16 ミラーヒータ 20a リレー接点(スイッチ手段) 24 タイマ(タイマ手段) 30 ワイパー操作手段 32 スイッチ制御手段 44 タイマ手段 46 スイッチ制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両外部のミラー装置に配設されて、その
    ミラーを加熱する電気式ミラーヒータと、 ワイパーの動作を指示するワイパー操作手段が停止位置
    から動作位置に操作されたことに基づいて起動して一定
    時間を計測し、当該計測中に前記ワイパー操作手段が停
    止位置に戻されても当該計測動作を続けるタイマ手段
    と、 前記ミラーヒータに対する駆動用電力の供給、遮断を行
    なうスイッチ手段と、 前記タイマ手段が前記一定時間を計測している間前記ス
    イッチ手段をオンして前記ミラーヒータに駆動用電力を
    供給するスイッチ制御手段とを具備してなる車両用ミラ
    ーのヒータ装置。
  2. 【請求項2】前記ワイパー操作手段が、前記動作位置と
    して間欠動作位置、低速動作位置、高速動作位置を有
    し、 前記スイッチ制御手段が、前記ワイパー操作手段が前記
    低速動作位置または高速動作位置にある間前記スイッチ
    手段をさらにオンしてなる請求項1記載の車両用ミラー
    のヒータ装置。
  3. 【請求項3】前記ワイパー操作手段が、前記停止位置、
    前記間欠動作位置、前記低速動作位置、前記高速動作位
    置の各操作位置間を往復して順次切換操作可能に構成さ
    れ、 前記タイマ手段は前記ワイパー操作手段が前記停止位置
    から前記間欠動作位置に切換操作されたことを検出して
    起動し、かつ当該タイマ手段は当該ワイパー操作手段が
    前記間欠動作位置、前記低速動作位置、前記高速動作位
    置の間で切換操作されても再起動されないように構成さ
    れてなる請求項2記載の車両用ミラーのヒータ装置。
  4. 【請求項4】前記スイッチ制御手段が、リヤデフォッガ
    ーがオンされている間前記スイッチ手段をさらにオンし
    てなる請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ミラーの
    ヒータ装置。
  5. 【請求項5】前記ミラーヒータが、前記ミラーの背面に
    取り付けられたPTC面状発熱体で構成されてなる請求
    項1〜4のいずれかに記載の車両用ミラーのヒータ装
    置。
  6. 【請求項6】前記タイマ手段およびスイッチ制御手段
    が、オートエアコン制御用マイクロコンピュータあるい
    はリヤデフォッガー制御用マイクロコンピュータを兼用
    して構成されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の車
    両用ミラーのヒータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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