JPH081831Y2 - シート切断装置 - Google Patents
シート切断装置Info
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- JPH081831Y2 JPH081831Y2 JP5554990U JP5554990U JPH081831Y2 JP H081831 Y2 JPH081831 Y2 JP H081831Y2 JP 5554990 U JP5554990 U JP 5554990U JP 5554990 U JP5554990 U JP 5554990U JP H081831 Y2 JPH081831 Y2 JP H081831Y2
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Description
本考案は、下型台で保持したシート材料を、上型台で
保持したカッター刃によって切断する装置に関する。
保持したカッター刃によって切断する装置に関する。
下型台でシート材料を保持するとともに、該シート材
料面に垂直となるように、上型(トムソン型)台によっ
てカッター刃(トムソン刃)を保持し、上型台を付勢し
て両型台を近接させ、カッター刃の刃先にてシート材料
を圧縮・切断して、所望の輪郭形状のシートをシート材
料から切断する装置が提供されている。 上記装置では、カッター刃によって囲まれる閉領域
(或る輪郭形状でシートを切断する場合、該輪郭の内側
が、カッター刃によって囲まれる閉領域となる;第7図
・24i参照)が形成され、該閉領域内に、切断されたシ
ートが嵌まり込む場合がある。また、該閉領域の形成さ
れない場合(例えば、平行な2枚のカッター刃によっ
て、シート材料を帯状に切断する場合等)であっても、
カッター刃の間隔が狭い場合等には、切断されたシート
の嵌まり込みの発生する場合がある。 また、上記装置では、シート材料の圧縮・切断時に於
いて、該シート材料がずれないように固定しなければな
らない。 このため、弾性を有する発泡ゴムシートを上記カッタ
ー刃の周囲に配置して、該カッター刃の刃先が、該ゴム
シートの表面下に隠れるようにした装置が提供されてい
る。 かかる装置では、シート材料の圧縮・切断時に於い
て、まず、発泡ゴムシートの表面がシート材料の表面に
当接し、該シート材料を押さえつけて固定する。その
後、さらに上型台を下方へ変位させると、発泡ゴムシー
トが圧縮され、カッター刃の刃先が発泡ゴムシート表面
から突出して、シート材料を切断する。 また、シート材料の切断後、上型台を上方へ変位させ
ると、圧縮されていた発泡ゴムシートが膨張して、カッ
ータ刃の刃先は、再び、発泡ゴムシートの表面下に隠れ
る。また、カッター刃で囲まれる閉領域内のシートは、
発泡ゴムシートの膨張によって、下方へ押し出される。 こうして、シート材料の位置ずれ、及び、切断後のシ
ートの嵌まり込みが防止される。
料面に垂直となるように、上型(トムソン型)台によっ
てカッター刃(トムソン刃)を保持し、上型台を付勢し
て両型台を近接させ、カッター刃の刃先にてシート材料
を圧縮・切断して、所望の輪郭形状のシートをシート材
料から切断する装置が提供されている。 上記装置では、カッター刃によって囲まれる閉領域
(或る輪郭形状でシートを切断する場合、該輪郭の内側
が、カッター刃によって囲まれる閉領域となる;第7図
・24i参照)が形成され、該閉領域内に、切断されたシ
ートが嵌まり込む場合がある。また、該閉領域の形成さ
れない場合(例えば、平行な2枚のカッター刃によっ
て、シート材料を帯状に切断する場合等)であっても、
カッター刃の間隔が狭い場合等には、切断されたシート
の嵌まり込みの発生する場合がある。 また、上記装置では、シート材料の圧縮・切断時に於
いて、該シート材料がずれないように固定しなければな
らない。 このため、弾性を有する発泡ゴムシートを上記カッタ
ー刃の周囲に配置して、該カッター刃の刃先が、該ゴム
シートの表面下に隠れるようにした装置が提供されてい
る。 かかる装置では、シート材料の圧縮・切断時に於い
て、まず、発泡ゴムシートの表面がシート材料の表面に
当接し、該シート材料を押さえつけて固定する。その
後、さらに上型台を下方へ変位させると、発泡ゴムシー
トが圧縮され、カッター刃の刃先が発泡ゴムシート表面
から突出して、シート材料を切断する。 また、シート材料の切断後、上型台を上方へ変位させ
ると、圧縮されていた発泡ゴムシートが膨張して、カッ
ータ刃の刃先は、再び、発泡ゴムシートの表面下に隠れ
る。また、カッター刃で囲まれる閉領域内のシートは、
発泡ゴムシートの膨張によって、下方へ押し出される。 こうして、シート材料の位置ずれ、及び、切断後のシ
ートの嵌まり込みが防止される。
発泡ゴムシートを備えた上述の装置では、第8図に示
すように、切断後のシート材料40が、発泡ゴムシート23
aに付着して上型台10側へ引き上げられてしまい、次工
程(例えば、切断したシートがラベルである場合には、
該ラベルを取り出して貼付する工程等)を、自動的、且
つ、連続的に行えないという問題が発生している。 これは、本考案者による試験等の結果、下記の理由に
よるものであると考えられる。 即ち、上記装置では、カッター刃24の周囲に発泡ゴム
シート23aが配置されており、シート材料40の圧縮・切
断時に於いて、該発泡ゴムシート23aが圧縮・変形され
る。また、切断後には、該発泡ゴムシート23a自身の弾
力によって膨張・復形する。 かかる圧縮・変形、及び膨張・復形により、静電気が
発生して、該静電気の吸引力により、切断後のシート材
料40が、発泡ゴムシート23aに付着するものと思われ
る。 本考案は、上記問題点を解決して、シート切断後の次
工程を、自動的、且つ、連続的に行い得るようにするこ
とを目的とする。
すように、切断後のシート材料40が、発泡ゴムシート23
aに付着して上型台10側へ引き上げられてしまい、次工
程(例えば、切断したシートがラベルである場合には、
該ラベルを取り出して貼付する工程等)を、自動的、且
つ、連続的に行えないという問題が発生している。 これは、本考案者による試験等の結果、下記の理由に
よるものであると考えられる。 即ち、上記装置では、カッター刃24の周囲に発泡ゴム
シート23aが配置されており、シート材料40の圧縮・切
断時に於いて、該発泡ゴムシート23aが圧縮・変形され
る。また、切断後には、該発泡ゴムシート23a自身の弾
力によって膨張・復形する。 かかる圧縮・変形、及び膨張・復形により、静電気が
発生して、該静電気の吸引力により、切断後のシート材
料40が、発泡ゴムシート23aに付着するものと思われ
る。 本考案は、上記問題点を解決して、シート切断後の次
工程を、自動的、且つ、連続的に行い得るようにするこ
とを目的とする。
本考案は、シート材料の切断時に発生する静電気を、
接地して流出させるものである。 即ち、本考案のシート切断装置は、上型台に保持され
たカッター刃の周囲に、該カッター刃の刃先が埋没され
るように易圧縮性弾性シートを配置するとともに、該易
圧縮性弾性シートの少なくとも表面部に導電性を付与せ
しめて、該導電性を付与された表面部が、下型台に保持
されているシート材料の切断時に、電気的に接地される
ように構成したものである。 上記に於いて、上型台・下型台の概念は相対的であ
り、何れが上方に位置してもよい。また、何れの型台が
移動してもよい。要は、両型台の保持面(カッター刃保
持面、シート材料保持面)が対面して配置され、相互に
接近変位・離隔変位を行い得ればよい。 また、易圧縮性弾性シートは、天然ゴム、合成ゴム、
ウレタンゴム、シリコンゴム等のゴム、軟質樹脂、ポリ
ウレタン、及びこれらの発泡体を用いることができ、カ
ッター刃による切断時には容易に圧縮され、且つ、カッ
ター刃を離したときには復元するものである。該易圧縮
性弾性シートの硬度は30〜70が好ましく、また、発泡
体、特に、連続気泡の発泡体であることが好ましい。 また、上記易圧縮性弾性シートは、導電性、又は、少
なくとも切断されるべきシート材料との接触面は導電性
であることが必要である。該導電部は、予め接地してお
いてもよく、また、切断されるべきシート材料との接触
時に接地されるように構成してもよい。 即ち、『易圧縮性弾性シートの少なくとも表面部(切
断されるべきシート材料との接触面部)に導電性を付与
する』とは、 (i)易圧縮性弾性シートの表面層を導電性の層として
形成すること. (ii)易圧縮性弾性シートの表面に導電性シート、又
は、金属板等を貼付、又は、一体成形すること. (iii)易圧縮性弾性シートとして導電性の発泡ゴムシ
ートを用いること.等を包含する。 また、『シート材料の切断時に、導電性表面部を電気
的に接地する』方式としては、 (i)下型台を接地された金属材料により構成し、切断
時に、易圧縮性弾性シートの導電性表面部の一部を下型
台に接触させる方式. (ii)上型台を接地された金属材料により構成し、易圧
縮性弾性シートの導電性表面部からアース線を導出し、
常時上型台に接続しておく方式.等が想定される。
接地して流出させるものである。 即ち、本考案のシート切断装置は、上型台に保持され
たカッター刃の周囲に、該カッター刃の刃先が埋没され
るように易圧縮性弾性シートを配置するとともに、該易
圧縮性弾性シートの少なくとも表面部に導電性を付与せ
しめて、該導電性を付与された表面部が、下型台に保持
されているシート材料の切断時に、電気的に接地される
ように構成したものである。 上記に於いて、上型台・下型台の概念は相対的であ
り、何れが上方に位置してもよい。また、何れの型台が
移動してもよい。要は、両型台の保持面(カッター刃保
持面、シート材料保持面)が対面して配置され、相互に
接近変位・離隔変位を行い得ればよい。 また、易圧縮性弾性シートは、天然ゴム、合成ゴム、
ウレタンゴム、シリコンゴム等のゴム、軟質樹脂、ポリ
ウレタン、及びこれらの発泡体を用いることができ、カ
ッター刃による切断時には容易に圧縮され、且つ、カッ
ター刃を離したときには復元するものである。該易圧縮
性弾性シートの硬度は30〜70が好ましく、また、発泡
体、特に、連続気泡の発泡体であることが好ましい。 また、上記易圧縮性弾性シートは、導電性、又は、少
なくとも切断されるべきシート材料との接触面は導電性
であることが必要である。該導電部は、予め接地してお
いてもよく、また、切断されるべきシート材料との接触
時に接地されるように構成してもよい。 即ち、『易圧縮性弾性シートの少なくとも表面部(切
断されるべきシート材料との接触面部)に導電性を付与
する』とは、 (i)易圧縮性弾性シートの表面層を導電性の層として
形成すること. (ii)易圧縮性弾性シートの表面に導電性シート、又
は、金属板等を貼付、又は、一体成形すること. (iii)易圧縮性弾性シートとして導電性の発泡ゴムシ
ートを用いること.等を包含する。 また、『シート材料の切断時に、導電性表面部を電気
的に接地する』方式としては、 (i)下型台を接地された金属材料により構成し、切断
時に、易圧縮性弾性シートの導電性表面部の一部を下型
台に接触させる方式. (ii)上型台を接地された金属材料により構成し、易圧
縮性弾性シートの導電性表面部からアース線を導出し、
常時上型台に接続しておく方式.等が想定される。
両型台の接近変位によるシート材料の切断時には、ま
ず、易圧縮性弾性シートの表面がシート材料の表面に当
接し、該シート材料を固定する。その後、易圧縮性弾性
シートは圧縮されて、静電気が発生する。また、易圧縮
性弾性シートの圧縮により、カッター刃の刃先が易圧縮
性弾性シート表面から突出して、シート材料を切断す
る。 この時、易圧縮性弾性シートの導電性表面部はアース
される。したがって、発生した静電気はアース回路を介
して流出する。 また、シート材料の切断後、両型台は離隔変位を開始
し、圧縮されていた易圧縮性弾性シートが膨張して、カ
ッータ刃の刃先が易圧縮性弾性シートの表面下に隠れ
る。また、カッター刃で囲まれる閉領域内のシートは、
易圧縮性弾性シートの膨張により、下方へ押し出され
る。 こうして、シート材料の位置ずれ、切断後のシートの
嵌まり込みが防止され、また、静電気が除去される。そ
の結果、所望の輪郭形状に切断されたシートは下型台上
に位置ずれなく残留し、次工程を自動的、且つ、連続的
に行い得る。
ず、易圧縮性弾性シートの表面がシート材料の表面に当
接し、該シート材料を固定する。その後、易圧縮性弾性
シートは圧縮されて、静電気が発生する。また、易圧縮
性弾性シートの圧縮により、カッター刃の刃先が易圧縮
性弾性シート表面から突出して、シート材料を切断す
る。 この時、易圧縮性弾性シートの導電性表面部はアース
される。したがって、発生した静電気はアース回路を介
して流出する。 また、シート材料の切断後、両型台は離隔変位を開始
し、圧縮されていた易圧縮性弾性シートが膨張して、カ
ッータ刃の刃先が易圧縮性弾性シートの表面下に隠れ
る。また、カッター刃で囲まれる閉領域内のシートは、
易圧縮性弾性シートの膨張により、下方へ押し出され
る。 こうして、シート材料の位置ずれ、切断後のシートの
嵌まり込みが防止され、また、静電気が除去される。そ
の結果、所望の輪郭形状に切断されたシートは下型台上
に位置ずれなく残留し、次工程を自動的、且つ、連続的
に行い得る。
以下、第1図〜第7図に即して、本考案の実施例を説
明する。 (1)実施例装置の構成 第1図図示のように、本実施例装置は、下型台30の上
に下敷31を介してシート材料40を保持し、また、上型台
10によってカッター刃(トムソン刃)24を保持する。な
お、カッター刃24は基台(トムソン型;木製.但し、高
分子材料或いは金属でもよい)22に固定されており、該
基台22が上型台10に保持される。また、カッター刃24の
周囲には、易圧縮性弾性シートとしての発泡ゴムシート
23aが配置されており、カッター刃24の刃先24aは、通常
は、発泡ゴムシート23aの導電性表面部23bの内部に隠れ
ている。 また、上型台10は、図示しない駆動手段によって上下
移動可能に構成されており、下方向(Z方向)への移動
時に、シート材料40が切断される。なお、該移動の下死
点に於いて、カッター刃24の刃先24aが、前記下敷(PET
等)31の表面に当接するように調整されている。 一方、下型台30は導電性の金属材料で形成されてお
り、アース線35を介して、電気的に接地されている。 前記シート材料40は、第6図に示すように帯状を成
し、X方向(第1図では、紙面に垂直な方向)に搬送さ
れて、下型台30上の所定の切断位置に、順次、位置決め
される。該シート材料40の両サイドには、搬送及び位置
決め用の送りピン(不図示;ステッピングモータ等で回
転駆動されるローラの外周面に、周方向に所定ピッチで
突設されたピン)用の受穴42が所定ピッチで形成されて
おり、該受穴42に上記ピンを係合させて上記ローラを回
転駆動することにより、シート材料40の定速搬送、及び
位置決めが実現される。なお、第6図中、一点鎖線部41
は、切断部の輪郭形状を示す。 また、前記カッター刃24は、シート材料40を長方形
(第6図;一点鎖線部41参照)に切断し得るように、第
7図図示の如く、刃先24aを長方形と成し、背部側を基
台22に埋め込まれている。なお、第7図では、カッター
刃24の周囲の発泡ゴムシートは、図示を省略されてい
る。 また、前記基台22の裏面には、フィルム(PET等)21
が貼付されている。これは、カッター刃24の背部が、基
台22の裏面側から若干突出する場合があるため、該突出
部による上型台10の損傷を防止するとともに、ストロー
クを調整して、刃先24aの平面度を高めることを企図す
るものである。 また、前記発泡ゴムシート23aは、前述のように、導
電性表面部23bを有する。該導電性表面部23bは、本実施
例では、ソリッド層(スキン層)として発泡ゴムシート
23aと一体に形成されている(第4図(a)及び第5
図)が、これは、第4図(b)〜(e)に示すように、 (i)インサート成形により発泡ゴムシート23aに一体
化された導電性シート23c. (ii)両面粘着テープ26により発泡ゴムシート23aに貼
付された導電性シート23d. (iii)導電性の発泡ゴムシート23e. (iv)カッター刃の出てくる部分の切欠き溝をつけた金
属板23f. として実現してもよい。即ち、導電性を有し、発泡ゴム
シート23aの前述の機能(シート材料40の固定、切断後
の被切断部の押し出し)を妨げないものであればよい。
なお、何れの場合も、導電性表面部(23b〜23f)の一部
が、シート材料40の切断時に於いて、前記下敷31の周辺
部からはみ出て、金属製の下型台30に接触するように構
成される。 (2)実施例装置の作用 まず、シート材料40の位置決めタイミングに同期する
所定のタイミングで、上型台10にZ方向(下方向)への
駆動力が与えられて、下方向への移動が開始される(第
1図)。 上記移動開始後、或る時点で、発泡ゴムシートの導電
性表面部23bが、シート材料40の表面に当接する(第2
図)。なお、この時点では、移動は下死点に至っていな
い。したがって、さらに下方向への移動が継続される。 上記移動継続により、発泡ゴムシート23aが圧縮さ
れ、静電気が発生する。しかし、或る時点以後、発泡ゴ
ムシートの導電性表面部23bの周辺部が、金属製の下型
台30に接触して、発生した静電気をアース線35を介して
流出させる。また、上記とは異なる或る時点以後、カッ
ター刃24の刃先24aが、発泡ゴムシートの導電性表面部2
3bから下方へ突出して、シート材料40を圧縮・切断する
(第3図)。 その後、移動が下死点に至ると、下方向への移動は停
止する。この時、カッター刃24の刃先24aは、前述のよ
うに、下敷31の上表面に当接した状態となる(第3
図)。 次に、上型台10は、上方向への移動を開始する。これ
により、下型台30上には、シート材料40(第6図中、一
点鎖線41で示される被切断部、及び、その周囲の余剰
部)が残される。 即ち、従来であれば、第8図図示のように、シート材
料40は、静電気の吸引力によって発泡ゴムシート23aに
付着するのであるが、本実施例装置では、下型台30上に
残される。 したがって、上記被切断部を、例えば、真空装置等で
吸着して下型台30上から取り出して所定の作業位置に搬
送する等の工程を、自動的に、且つ、連続して実行する
ことができる。なお、この場合、作業効率が著しく改善
される。 また、上記実施例では、静電気のアースを、発泡ゴム
シートの導電性表面部23b→金属製下型台30→アース線3
5の経路で行っているが、本考案は、かかる経路に限定
されない。 例えは、発泡ゴムシートの導電性表面部23bからアー
ス用のリード線を導出し、これを、金属製の上型台に接
続してもよい。なお、該金属製の上型台は、該上型台の
支持機構等を介してアースされるものとする。
明する。 (1)実施例装置の構成 第1図図示のように、本実施例装置は、下型台30の上
に下敷31を介してシート材料40を保持し、また、上型台
10によってカッター刃(トムソン刃)24を保持する。な
お、カッター刃24は基台(トムソン型;木製.但し、高
分子材料或いは金属でもよい)22に固定されており、該
基台22が上型台10に保持される。また、カッター刃24の
周囲には、易圧縮性弾性シートとしての発泡ゴムシート
23aが配置されており、カッター刃24の刃先24aは、通常
は、発泡ゴムシート23aの導電性表面部23bの内部に隠れ
ている。 また、上型台10は、図示しない駆動手段によって上下
移動可能に構成されており、下方向(Z方向)への移動
時に、シート材料40が切断される。なお、該移動の下死
点に於いて、カッター刃24の刃先24aが、前記下敷(PET
等)31の表面に当接するように調整されている。 一方、下型台30は導電性の金属材料で形成されてお
り、アース線35を介して、電気的に接地されている。 前記シート材料40は、第6図に示すように帯状を成
し、X方向(第1図では、紙面に垂直な方向)に搬送さ
れて、下型台30上の所定の切断位置に、順次、位置決め
される。該シート材料40の両サイドには、搬送及び位置
決め用の送りピン(不図示;ステッピングモータ等で回
転駆動されるローラの外周面に、周方向に所定ピッチで
突設されたピン)用の受穴42が所定ピッチで形成されて
おり、該受穴42に上記ピンを係合させて上記ローラを回
転駆動することにより、シート材料40の定速搬送、及び
位置決めが実現される。なお、第6図中、一点鎖線部41
は、切断部の輪郭形状を示す。 また、前記カッター刃24は、シート材料40を長方形
(第6図;一点鎖線部41参照)に切断し得るように、第
7図図示の如く、刃先24aを長方形と成し、背部側を基
台22に埋め込まれている。なお、第7図では、カッター
刃24の周囲の発泡ゴムシートは、図示を省略されてい
る。 また、前記基台22の裏面には、フィルム(PET等)21
が貼付されている。これは、カッター刃24の背部が、基
台22の裏面側から若干突出する場合があるため、該突出
部による上型台10の損傷を防止するとともに、ストロー
クを調整して、刃先24aの平面度を高めることを企図す
るものである。 また、前記発泡ゴムシート23aは、前述のように、導
電性表面部23bを有する。該導電性表面部23bは、本実施
例では、ソリッド層(スキン層)として発泡ゴムシート
23aと一体に形成されている(第4図(a)及び第5
図)が、これは、第4図(b)〜(e)に示すように、 (i)インサート成形により発泡ゴムシート23aに一体
化された導電性シート23c. (ii)両面粘着テープ26により発泡ゴムシート23aに貼
付された導電性シート23d. (iii)導電性の発泡ゴムシート23e. (iv)カッター刃の出てくる部分の切欠き溝をつけた金
属板23f. として実現してもよい。即ち、導電性を有し、発泡ゴム
シート23aの前述の機能(シート材料40の固定、切断後
の被切断部の押し出し)を妨げないものであればよい。
なお、何れの場合も、導電性表面部(23b〜23f)の一部
が、シート材料40の切断時に於いて、前記下敷31の周辺
部からはみ出て、金属製の下型台30に接触するように構
成される。 (2)実施例装置の作用 まず、シート材料40の位置決めタイミングに同期する
所定のタイミングで、上型台10にZ方向(下方向)への
駆動力が与えられて、下方向への移動が開始される(第
1図)。 上記移動開始後、或る時点で、発泡ゴムシートの導電
性表面部23bが、シート材料40の表面に当接する(第2
図)。なお、この時点では、移動は下死点に至っていな
い。したがって、さらに下方向への移動が継続される。 上記移動継続により、発泡ゴムシート23aが圧縮さ
れ、静電気が発生する。しかし、或る時点以後、発泡ゴ
ムシートの導電性表面部23bの周辺部が、金属製の下型
台30に接触して、発生した静電気をアース線35を介して
流出させる。また、上記とは異なる或る時点以後、カッ
ター刃24の刃先24aが、発泡ゴムシートの導電性表面部2
3bから下方へ突出して、シート材料40を圧縮・切断する
(第3図)。 その後、移動が下死点に至ると、下方向への移動は停
止する。この時、カッター刃24の刃先24aは、前述のよ
うに、下敷31の上表面に当接した状態となる(第3
図)。 次に、上型台10は、上方向への移動を開始する。これ
により、下型台30上には、シート材料40(第6図中、一
点鎖線41で示される被切断部、及び、その周囲の余剰
部)が残される。 即ち、従来であれば、第8図図示のように、シート材
料40は、静電気の吸引力によって発泡ゴムシート23aに
付着するのであるが、本実施例装置では、下型台30上に
残される。 したがって、上記被切断部を、例えば、真空装置等で
吸着して下型台30上から取り出して所定の作業位置に搬
送する等の工程を、自動的に、且つ、連続して実行する
ことができる。なお、この場合、作業効率が著しく改善
される。 また、上記実施例では、静電気のアースを、発泡ゴム
シートの導電性表面部23b→金属製下型台30→アース線3
5の経路で行っているが、本考案は、かかる経路に限定
されない。 例えは、発泡ゴムシートの導電性表面部23bからアー
ス用のリード線を導出し、これを、金属製の上型台に接
続してもよい。なお、該金属製の上型台は、該上型台の
支持機構等を介してアースされるものとする。
以上、本考案は、被切断シート材料を押さえて固定す
るとともに、シート被切断部の嵌まり込みを防止するた
めの易圧縮性弾性シートに発生する静電気を、該弾性シ
ートの導電性表面部を接地することによって流出させる
ものである。 本考案によると、シート切断時に発生する静電気を確
実に除去できるため、カッター刃側の易圧縮性弾性シー
トに、切断後のシートが付着することを防止できる。 このため、シート切断後の工程、例えば、被切断部が
貼付用のラベルである場合には、該被切断部を所定の装
置によって取り出し、裏面紙を剥がして、その後、貼付
する等の工程を、連続的、且つ、自動的に実行すること
ができ、作業効率が格段に向上する。
るとともに、シート被切断部の嵌まり込みを防止するた
めの易圧縮性弾性シートに発生する静電気を、該弾性シ
ートの導電性表面部を接地することによって流出させる
ものである。 本考案によると、シート切断時に発生する静電気を確
実に除去できるため、カッター刃側の易圧縮性弾性シー
トに、切断後のシートが付着することを防止できる。 このため、シート切断後の工程、例えば、被切断部が
貼付用のラベルである場合には、該被切断部を所定の装
置によって取り出し、裏面紙を剥がして、その後、貼付
する等の工程を、連続的、且つ、自動的に実行すること
ができ、作業効率が格段に向上する。
第1図〜第3図は本考案の実施例装置の作動を説明する
図であり、第1図は上型台・下型台の接近変位時、第2
図は上記接近変位による発泡ゴムシートの導電性表面部
23b・被切断シートの当接時、第3図はカッター刃によ
る被切断シートの切断時をそれぞれ示す断面図である。
第4図及び第5図は上記実施例装置で使用される発泡ゴ
ムシートの説明図であり、第4図(a)は導電性表面部
がソリッド層の場合、同図(b)は導電性シートをイン
サート成形して導電性表面部を構成した場合、同図
(c)は導電性シートを貼付して導電性表面部を構成し
た場合、同図(d)は発泡ゴムシート全体を導電性材料
で構成した場合、同図(e)はカッター刃の突出部分の
切欠き溝をつけた金属板で導電性表面部を構成した場
合、をそれぞれ示す断面図であり、第5図は第4図
(a)を下面側から見た斜視図である。第6図は上記実
施例装置によって切断されるシート材料を示す説明図で
あり、第7図は該実施例装置で使用されるカッター刃の
固定方法を示す説明図である。また、第8図は従来のシ
ート切断装置によって切断した場合に、シートが、発泡
ゴムシートに付着する様子を示す断面図である。 10……上型台,30……下型台,24……カッター刃,23a……
発泡ゴムシート、23b……発泡ゴムシートの導電性表面
部,40……被切断シート材料,35……アース線,
図であり、第1図は上型台・下型台の接近変位時、第2
図は上記接近変位による発泡ゴムシートの導電性表面部
23b・被切断シートの当接時、第3図はカッター刃によ
る被切断シートの切断時をそれぞれ示す断面図である。
第4図及び第5図は上記実施例装置で使用される発泡ゴ
ムシートの説明図であり、第4図(a)は導電性表面部
がソリッド層の場合、同図(b)は導電性シートをイン
サート成形して導電性表面部を構成した場合、同図
(c)は導電性シートを貼付して導電性表面部を構成し
た場合、同図(d)は発泡ゴムシート全体を導電性材料
で構成した場合、同図(e)はカッター刃の突出部分の
切欠き溝をつけた金属板で導電性表面部を構成した場
合、をそれぞれ示す断面図であり、第5図は第4図
(a)を下面側から見た斜視図である。第6図は上記実
施例装置によって切断されるシート材料を示す説明図で
あり、第7図は該実施例装置で使用されるカッター刃の
固定方法を示す説明図である。また、第8図は従来のシ
ート切断装置によって切断した場合に、シートが、発泡
ゴムシートに付着する様子を示す断面図である。 10……上型台,30……下型台,24……カッター刃,23a……
発泡ゴムシート、23b……発泡ゴムシートの導電性表面
部,40……被切断シート材料,35……アース線,
Claims (1)
- 【請求項1】下型台にシート材料を保持するとともに、
上型台に該シート材料の被切断輪郭形状に合致するよう
に配置したカッター刃を保持し、上型台と下型台とを接
近変位せしめることにより、上記カッター刃にて上記シ
ート材料を切断するシート切断装置に於いて、 上記カッター刃の周囲に該カッター刃の刃先が埋没され
るように易圧縮性弾性シートを配置するとともに、該易
圧縮性弾性シートの少なくとも表面部に導電性を付与せ
しめ、該導電性を付与された表面部が、上記シート材料
の切断時に於いて電気的に接地されるようにしたシート
切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5554990U JPH081831Y2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | シート切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5554990U JPH081831Y2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | シート切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0417096U JPH0417096U (ja) | 1992-02-12 |
JPH081831Y2 true JPH081831Y2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=31578601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5554990U Expired - Lifetime JPH081831Y2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | シート切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081831Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2726377B2 (ja) * | 1993-10-07 | 1998-03-11 | 東北リコー株式会社 | カッター装置 |
JP2726397B2 (ja) * | 1995-01-13 | 1998-03-11 | 東北リコー株式会社 | カッター装置 |
JP7037888B2 (ja) * | 2017-02-24 | 2022-03-17 | キョーラク株式会社 | ワーク片の製造方法 |
JP7089340B2 (ja) * | 2016-12-15 | 2022-06-22 | キョーラク株式会社 | ロボットシステム |
KR102456986B1 (ko) * | 2016-12-15 | 2022-10-19 | 교라꾸 가부시끼가이샤 | 로봇 시스템 |
-
1990
- 1990-05-28 JP JP5554990U patent/JPH081831Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0417096U (ja) | 1992-02-12 |
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