JPH08181872A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08181872A
JPH08181872A JP7263560A JP26356095A JPH08181872A JP H08181872 A JPH08181872 A JP H08181872A JP 7263560 A JP7263560 A JP 7263560A JP 26356095 A JP26356095 A JP 26356095A JP H08181872 A JPH08181872 A JP H08181872A
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Yoshihiro Terada
義弘 寺田
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像を黒を含むN色で表現される画像
に変換する場合に、出力画像が境界をもって明確にN色
に分離されることなく、出力画像においてN色の間で連
続的に色が変化するようにする。 【解決手段】 グレイ成分抽出部220で、入力カラー
画像信号Bi,Gi,Riからグレイ成分信号Grを抽
出し、残余色成分信号Bo,Go,Roを分離する。黒
信号生成部230で、グレイ成分信号Grと残余色成分
信号Bo,Go,Roとから黒信号Kを生成する。色信
号生成部240で、残余色成分信号Bo,Go,Roか
ら色信号P1を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フルカラー画像
などのカラー画像を、黒と赤、黒と赤と青など、黒を含
むN色で表現される画像に変換する画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機、ディジタルプリン
タ、イメージスキャナ、ファクシミリなど、ディジタル
画像の入出力機器の多様化、多機能化などに伴い、解像
度、色空間、階調数などにつき、あるフォーマットを有
するディジタル画像を別のフォーマットのディジタル画
像に変換する必要を生じることがあり、その一つとし
て、フルカラー画像などのカラー画像を例えば黒と赤の
2色で表現される画像に変換する必要を生じることがあ
る。
【0003】もちろん、フルカラー画像はフルカラーの
まま出力されることが望ましい。しかし、例えばコスト
や速度の点から、入力画像を黒と赤の2色刷りのプリン
タで出力させることや、フルカラー対応のプリンタであ
えて黒と赤の2色で出力させることがある。また、例え
ばネットワーク通信により得られたフルカラー画像を黒
と赤の2色刷りのプリンタで出力せざるを得ない場合も
ある。
【0004】このようにカラー画像を黒を含むN色、例
えば黒と赤の2色で表現される画像に変換する方法とし
ては、従来、特開平2−281877号公報などに示さ
れているように、入力カラー画像信号から、例えば原カ
ラー画像の画素ごとに原カラー画像の色を、例えば赤、
緑、青、イエロー、マゼンタ、シアンおよび無彩色に区
分して判定し、その判定結果から、例えば原カラー画像
の赤領域と判定した画素領域では出力画像が赤で表現さ
れ、原カラー画像の赤以外の色領域と判定した画素領域
では出力画像が黒で表現されるようにする方法が考えら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法は、カラー画像を黒と赤の2色で表現され
る画像に変換する場合、原カラー画像の赤領域と判定し
た画素領域では出力画像を赤で表現し、原カラー画像の
赤以外の色領域と判定した画素領域では出力画像を黒で
表現する、というように出力画像を明確に色分けする方
法であるため、出力画像における原カラー画像の再現性
が原カラー画像の内容や性質に大きく依存してしまう欠
点がある。
【0006】すなわち、従来の方法は、原カラー画像が
黒文字で記載された文書に赤文字で添削がなされた原稿
などのように黒と赤の2色で表現されたものであるとき
や、黒文字に加えて単純に色分けされた棒グラフを含む
ようなものであるときには、原カラー画像を良好に再現
できるが、原カラー画像が写真や自然画など、いわゆる
ピクトリアル画像であるときや、疑似3次元表現された
陰影を有する色分けされたグラフを含むようなものであ
るときや、中間色もしくは連続的に色が変化する部分を
含むものであるときには、その再現性が著しく悪くな
る。
【0007】しかも、従来の方法は、原カラー画像の中
間色や連続的に色が変化する部分を含めて、原カラー画
像の色を判定するため、色判定部の構成が複雑になると
ともに、判定の誤りないし不正確さを生じる欠点があ
る。また、原カラー画像が複写機の画像入力装置のよう
なイメージスキャナ部によって読み取られる場合には、
そのイメージスキャナ部での色ずれや色にじみによって
最終的な色判定結果に誤りを生じないように、イメージ
スキャナ部の特性を吸収する補正や、色判定後のパター
ンマッチングによるゴースト除去などの補正処理をする
必要があり、そのため色判定部以外の部分でも画像処理
装置の構成が複雑になる欠点がある。
【0008】そこで、この発明は、カラー画像を黒を含
むN色で表現される画像に変換する画像処理装置におい
て、出力画像が境界をもって明確にN色に分離されるこ
となく、これらN色の中間色も表現されるように出力画
像においてこれらN色の間で連続的に色が変化するよう
にし、これによって原カラー画像が写真や自然画など、
いわゆるピクトリアル画像であるときや、中間色または
連続的に色が変化する部分を含むものであるときでも、
原カラー画像を良好に再現できるとともに、原カラー画
像の色を判定する必要がなく、画像処理装置の構成が簡
単になるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1の
発明)では、図1または図4に示して後述する実施例の
参照符号を対応させると、カラー画像を黒を含むN色
(N=2,3…)で表現される画像に変換する画像処理
装置において、入力カラー画像信号Bi,Gi,Riか
らグレイ成分信号Grを抽出するとともに、残余色成分
信号Bo,Go,Roを分離するグレイ成分抽出部22
0と、そのグレイ成分信号Grと残余色成分信号Bo,
Go,Roとから黒信号Kを生成する黒信号生成部23
0と、上記残余色成分信号Bo,Go,Roから色信号
P1(またはP1,P2)を生成する色信号生成部24
0と、を設ける。
【0010】第2の発明(請求項4の発明)では、図8
または図9に示して後述する実施例の参照符号を対応さ
せると、上記の第1の発明(請求項1の発明)の画像処
理装置において、上記黒信号生成部230からの黒信号
Kを、画像出力装置400によって出力すべき黒ドット
パターンに展開する第1の印字信号生成手段311と、
上記色信号生成部240からの色信号P1を、上記画像
出力装置400によって出力すべき色ドットパターンに
展開する第2の印字信号生成手段312と、上記黒ドッ
トパターンと上記色ドットパターンとの間でドットの重
なりを生じるとき、いずれかのドットパターンのドット
を優先させるように、上記第1および第2の印字信号生
成手段311および312からの印字信号KaおよびP
1aの出力を調整する調整手段314(または315)
と、を設ける。
【0011】
【作用】上記のように構成した第1の発明(請求項1の
発明)の画像処理装置においては、原カラー画像の各画
素ごとに黒信号Kと(N−1)色の色信号P1,P2…
の両方が得られ、その黒信号Kと(N−1)色の色信号
P1,P2…の双方により出力画像の各画素が表現され
るので、出力画像が境界をもって明確にN色に分離され
ることなく、これらN色の中間色も表現されるように、
出力画像においては、これらN色の間で連続的に色が変
化するようになる。
【0012】したがって、原カラー画像が写真や自然画
など、いわゆるピクトリアル画像であるときや、中間色
または連続的に色が変化する部分を含むものであるとき
でも、原カラー画像が良好に再現される。また、原カラ
ー画像の色を判定する必要がないので、画像処理装置の
構成が簡単になる。
【0013】また、上記のように構成した第2の発明
(請求項4の発明)の画像処理装置においては、黒信号
Kが黒ドットパターンを展開する印字信号Kaに、色信
号P1が色ドットパターンを展開する印字信号P1a
に、それぞれ変換され、しかも黒ドットパターンと色ド
ットパターンとの間でドットの重なりを生じないように
されるので、画像出力装置400が黒ドットと色ドット
の印字によって画像を出力するが、黒ドットと色ドット
を重ねて印字することはできないものである場合でも、
原カラー画像の上記のように連続的に色が変化するよう
な良好な少色再現が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明を、黒と赤な
ど、黒を含む2色刷りのディジタル複写機に適用して、
原稿上のカラー画像を黒を含む2色で表現される画像に
変換して画像出力装置において出力する場合の例であ
る。
【0015】画像入力装置100では、CCDなどから
なるイメージセンサにより原稿上のカラー画像が読み取
られて青、緑、赤の信号からなるアナログカラー画像信
号が得られ、そのアナログカラー画像信号がそれぞれ8
ビットデータに変換されて青、緑、赤の信号Bi,G
i,Riからなるディジタルカラー画像信号が得られ
る。ただし、この例を含めて、以下の例はすべて、入力
カラー画像信号Bi,Gi,Riがネガ信号であるとす
る。画像入力装置100では、原稿が2回走査されて、
入力カラー画像信号Bi,Gi,Riが2面分繰り返し
得られる。
【0016】この入力カラー画像信号Bi,Gi,Ri
は、補正回路210に供給されて、LUT(ルックアッ
プテーブル)の参照により、人の視感特性に対して線形
性の高い濃度尺度に変換され、かつ原カラー画像の無彩
色の部分で補正後の信号Bt,Gt,Rtの値が等しく
なるようにグレイバランス調整されるなど、階調補正さ
れる。
【0017】補正回路210からの補正後の入力カラー
画像信号Bt,Gt,Rtは、グレイ成分抽出部220
に供給されて、入力カラー画像信号Bt,Gt,Rtか
らグレイ成分信号Grが抽出されるとともに、残余色成
分信号Bo,Go,Roが分離される。
【0018】このグレイ成分抽出部220でのグレイ成
分信号Grの抽出および残余色成分信号Bo,Go,R
oの分離は、例えば、 Gr=min(Bt,Gt,Rt) …(1) Bo=Bt−Gr …(2) Go=Gt−Gr …(3) Ro=Rt−Gr …(4) で表わされるように、入力カラー画像信号Bt,Gt,
Rt中の最小値の信号がグレイ成分信号Grとされ、そ
れぞれ信号Bt,Gt,Rtからグレイ成分信号Grを
減じたものが残余色成分信号Bo,Go,Roとされる
ことによって、実現される。
【0019】グレイ成分信号Grの抽出および残余色成
分信号Bo,Go,Roの分離は、墨版生成および下色
除去の一種で、他の方法によっても実現できるが、原カ
ラー画像中の黒文字などの黒部分を出力画像中おいて黒
のみで再現するには、式(1)〜(4)で表わされるよ
うにグレイ成分がすべて分離される、いわゆる100%
下色除去によってなされることが望ましい。
【0020】このグレイ成分抽出部220からの残余色
成分信号Bo,Go,Roが黒信号生成部230の係数
乗算回路231に供給されて、係数乗算回路231にお
いて残余色成分信号Bo,Go,Roに対して、それぞ
れ係数α,β,γが乗じられて、係数乗算回路231か
ら、 Bk=α×Bo,Gk=β×Go,Rk=γ×Ro …(5) で表わされる残余色成分信号Bk,Gk,Rkが得ら
れ、その残余色成分信号Bk,Gk,Rkとグレイ成分
抽出部220からのグレイ成分信号Grが黒信号生成部
230の最大値抽出回路239に供給されて、最大値抽
出回路239から、すなわち黒信号生成部230から、
残余色成分信号Bk,Gk,Rkとグレイ成分信号Gr
のうちの最大値の信号が、黒信号Kとして抽出される。
【0021】また、グレイ成分抽出部220からの残余
色成分信号Bo,Go,Roが色信号生成部240の係
数乗算回路241に供給されて、係数乗算回路241に
おいて残余色成分信号Bo,Go,Roに対して、それ
ぞれ係数a,b,cが乗じられて、係数乗算回路241
から、 B1=a×Bo,G1=b×Go,R1=c×Ro …(6) で表わされる残余色成分信号B1,G1,R1が得ら
れ、その残余色成分信号B1,G1,R1が色信号生成
部240の最大値抽出回路249に供給されて、最大値
抽出回路249から、すなわち色信号生成部240か
ら、残余色成分信号B1,G1,R1のうちの最大値の
信号が、色信号P1として抽出される。
【0022】出力画像中において原カラー画像の全体的
濃度が保存されるように、係数α,β,γ,a,b,c
の総和は2前後にされる。
【0023】黒信号生成部230から得られる黒信号
K、および色信号生成部240から得られる色信号P1
は、画像入力装置100での走査サイクルおよび画像出
力装置300での現像サイクルに合わせて、切換回路2
90から一面分ずつ順に取り出されて画像出力装置30
0に供給され、画像出力装置300において、黒信号K
および色信号P1による、黒と赤など、黒を含む2色刷
りによって、用紙上に出力画像が形成される。
【0024】上述したように入力カラー画像信号Bi,
Gi,Riはネガ信号で、補正後の入力カラー画像信号
Bt,Gt,Rt、残余色成分信号Bo,Go,Ro、
Bk,Gk,RkおよびB1,G1,R1もネガ信号で
ある。
【0025】そして、係数α,β,γ,a,b,cは、
出力画像中において原カラー画像中のいかなる色を黒で
表現し、いかなる色を黒以外の色で表現するかによっ
て、図示していないシステム制御部からの制御信号によ
り、設定される。
【0026】例えば、 α=β=0,γ=0.5,a=0.5,b=1,c=0 …(7) とされて、 Bk=Gk=0,Rk=0.5×Ro …(8) B1=0.5×Bo,G1=Go,R1=0 …(9) とされるときには、グレイ成分信号Grまたは残余色成
分信号Rkが黒信号Kとされ、残余色成分信号B1また
はG1が色信号P1とされることによって、出力画像中
では原カラー画像中の黒または青系の色が黒で表現さ
れ、赤系の色が黒以外の色で表現される。
【0027】また、 α=0,β=0.5,γ=0,a=0.5,b=0,c=1 …(10) とされて、 Bk=0,Gk=0.5×Go,Rk=0 …(11) B1=0.5×Bo,G1=0,R1=Ro …(12) とされるときには、グレイ成分信号Grまたは残余色成
分信号Gkが黒信号Kとされ、残余色成分信号B1また
はR1が色信号P1とされることによって、出力画像中
では原カラー画像中の黒または赤系の色が黒で表現さ
れ、青系の色が黒以外の色で表現される。
【0028】しかも、出力画像が境界をもって明確に黒
と他の色に分離されることなく、上記の例では原カラー
画像中の黒ないし青系または赤系の色と赤系または青系
の色との間の色が黒と他の色の中間色で表現されるよう
に、出力画像においては黒と他の色の間で連続的に色が
変化するようになる。したがって、原カラー画像が写真
や自然画など、いわゆるピクトリアル画像であるとき
や、中間色または連続的に色が変化する部分を含むもの
であるときでも、原カラー画像が良好に再現される。ま
た、原カラー画像の色を判定する必要がないので、画像
処理装置の構成が簡単になる。
【0029】図2は、この発明の他の例を示し、図1の
例のより具体的な例として、特に黒と赤の2色刷りディ
ジタル複写機に適するように、原カラー画像中の赤系の
色が出力画像中において黒以外の色で表現されるように
した場合である。
【0030】グレイ成分抽出部220は具体的に、最小
値抽出回路221および減算回路222,223,22
4によって構成され、最小値抽出回路221から、補正
回路210からの補正後の入力カラー画像信号Bt,G
t,Rt中の最小値の信号Miがグレイ成分信号Grと
して抽出されるとともに、減算回路222,223,2
24から、それぞれ信号Bt,Gt,Rtからグレイ成
分信号Grを減じたものが残余色成分信号Bo,Go,
Roとして得られる。
【0031】黒信号生成部230はビットシフタ232
および最大値抽出回路239によって構成され、ビット
シフタ232において減算回路224からの残余色成分
信号Roが1ビット下位にシフトされて、ビットシフタ
232からRk=0.5×Roで表わされる残余色成分
信号Rkが得られ、その残余色成分信号Rkと最小値抽
出回路221からのグレイ成分信号Grのうちの最大値
の信号が最大値抽出回路239から黒信号Kとして抽出
される。
【0032】色信号生成部240はビットシフタ242
および最大値抽出回路249によって構成され、ビット
シフタ242において減算回路222からの残余色成分
信号Boが1ビット下位にシフトされて、ビットシフタ
242からB1=0.5×Boで表される残余色成分信
号B1が得られ、その残余色成分信号B1と減算回路2
23からの残余色成分信号Goのうちの最大値の信号が
最大値抽出回路249から色信号P1として抽出され
る。
【0033】すなわち、この例は図1の例において式
(7)〜(9)のようにされる場合に相当し、グレイ成
分信号Grまたは残余色成分信号Rkが黒信号Kとさ
れ、残余色成分信号B1またはGoが色信号P1とされ
ることによって、出力画像中では原カラー画像中の黒ま
たは青系の色が黒で表現され、赤系の色が黒以外の色で
表現される。
【0034】この例においても、図1の例と同様の効果
が得られる。さらに、画像出力装置300での記録色が
固定されている場合には、この例のように黒信号生成部
230および色信号生成部240の構成を簡素化するこ
とができる。
【0035】図3は、この発明のさらに他の例を示し、
図1の例のより具体的な例として、原カラー画像中の赤
系の色と青系の色のうちの選択された方が出力画像中に
おいて黒以外の色で表現されるようにした場合である。
【0036】グレイ成分抽出部220の具体的構成は、
図2の例と同じである。黒信号生成部230は、図2の
例のビットシフタ232および最大値抽出回路239の
ほかにビットシフタ233およびセレクタ234によっ
て構成され、ビットシフタ233において減算回路22
3からの残余色成分信号Goが1ビット下位にシフトさ
れて、ビットシフタ233からGk=0.5×Goで表
される残余色成分信号Gkが得られ、その残余色成分信
号Gkとビットシフタ232からの残余色成分信号Rk
のうちの制御信号CONTにより選択された方がセレク
タ234から取り出され、その取り出された残余色成分
信号GkまたはRkと最小値抽出回路221からのグレ
イ成分信号Grのうちの最大値の信号が最大値抽出回路
239から黒信号Kとして抽出される。
【0037】色信号生成部240は、図2の例のビット
シフタ242および最大値抽出回路249のほかにセレ
クタ244によって構成され、減算回路223からの残
余色成分信号Goと減算回路224からの残余色成分信
号Roのうちの制御信号CONTにより選択された方が
セレクタ244から取り出され、その取り出された残余
色成分信号GoまたはRoとビットシフタ242からの
残余色成分信号B1のうちの最大値の信号が最大値抽出
回路249から色信号P1として抽出される。
【0038】制御信号CONTは、図示していないシス
テム制御部から供給され、これにより、セレクタ234
からは残余色成分信号Rkが選択され、かつセレクタ2
44からは残余色成分信号Goが選択される第1モード
と、セレクタ234からは残余色成分信号Gkが選択さ
れ、かつセレクタ244からは残余色成分信号Roが選
択される第2モードとの、いずれかに切り換えられる。
【0039】したがって、この例は、第1モードが選択
されるときには、図1の例において式(7)〜(9)の
ようにされる場合に相当し、グレイ成分信号Grまたは
残余色成分信号Rkが黒信号Kとされ、残余色成分信号
B1またはGoが色信号P1とされることによって、出
力画像中では原カラー画像中の黒または青系の色が黒で
表現され、赤系の色が黒以外の色で表現される。第2モ
ードが選択されるときには、図1の例において式(1
0)〜(12)のようにされる場合に相当し、グレイ成
分信号Grまたは残余色成分信号Gkが黒信号Kとさ
れ、残余色成分信号B1またはRoが色信号P1とされ
ることによって、出力画像中では原カラー画像中の黒ま
たは赤系の色が黒で表現され、青系の色が黒以外の色で
表現される。
【0040】したがって、例えば赤系の色が主として用
いられている原カラー画像に対しては第1モードを選択
し、青系の色が主として用いられている原カラー画像に
対しては第2モードを選択することによって、簡単な構
成で、より多種の原カラー画像に適格に対応することが
できる。
【0041】図4は、この発明を、黒と赤と青など、黒
を含む3色刷りのディジタル複写機に適用して、原稿上
のカラー画像を黒を含む3色で表現される画像に変換し
て画像出力装置において出力する場合の例である。
【0042】画像入力装置100では、原稿が3回走査
されて、入力カラー画像信号Bi,Gi,Riが3面分
繰り返し得られる。補正回路210、グレイ成分抽出部
220および黒信号生成部230は、図1の例と同じで
ある。
【0043】色信号生成部240は、図1の例の係数乗
算回路241および最大値抽出回路249のほかに係数
乗算回路251および最大値抽出回路259によって構
成されて、図1の例の色信号P1のほかに色信号P2が
生成される。
【0044】すなわち、グレイ成分抽出部220からの
残余色成分信号Bo,Go,Roが係数乗算回路251
に供給されて、係数乗算回路251において残余色成分
信号Bo,Go,Roに対して、それぞれ係数x,y,
zが乗じられて、係数乗算回路251から、 B2=x×Bo,G2=y×Go,R2=z×Ro …(13) で表される残余色成分信号B2,G2,R2が得られ、
その残余色成分信号B2,G2,R2が最大値抽出回路
259に供給されて、最大値抽出回路259から残余色
成分信号B2,G2,R2のうちの最大値の信号が、色
信号P2として抽出される。
【0045】出力画像中において原カラー画像の全体的
濃度が保存されるように、図1の例において示した係数
α,β,γ,a,b,cと上記の係数x,y,zの総和
は2〜3程度にされる。
【0046】黒信号生成部230から得られる黒信号
K、および色信号生成部240から得られる色信号P1
およびP2は、画像入力装置100での走査サイクルお
よび画像出力装置300での現像サイクルに合わせて、
切換回路290から一面分ずつ順に取り出されて画像出
力装置300に供給され、画像出力装置300におい
て、黒信号K、および色信号P1およびP2による、黒
と赤と青など、黒を含む3色刷りによって用紙上に出力
画像が形成される。
【0047】この例では、係数α,β,γ,a,b,
c,x,y,zは、出力画像中において原カラー画像中
のいかなる色を黒で表現し、いかなる色を黒以外の第1
色で表現し、いかなる色を黒以外の第2色で表現するか
によって、図示していないシステム制御部からの制御信
号により、設定される。
【0048】例えば、 α=β=γ=0,a=0.5,b=1,c=x=y=0,z=1 …(14) とされて、 Bk=Gk=Rk=0 …(15) B1=0.5×Bo,G1=Go,R1=0 …(16) B2=G2=0,R2=Ro …(17) とされるときには、グレイ成分信号Grが黒信号Kとさ
れ、残余色成分信号B1またはG1が色信号P1とさ
れ、残余色成分信号R2が色信号P2とされることによ
って、出力画像中では原カラー画像中の黒が黒で表現さ
れ、赤系の色が赤など、黒以外の第1色で表現され、青
系の色が青など、黒以外の第2色で表現される。
【0049】しかも、出力画像が境界をもって明確に黒
と他の2色に分離されることなく、上記の例では原カラ
ー画像中の黒と赤系の色、黒と青系の色、および赤系の
色と青系の色との間の色が、黒と他の第1色、黒と他の
第2色、および他の第1色と第2色の中間色で表現され
るように、出力画像においては黒と他の第1色、第2色
の間、および他の第1色と第2色の間で連続的に色が変
化するようになる。
【0050】したがって、原カラー画像が写真や自然画
など、いわゆるピクトリアル画像であるときや、中間色
または連続的に色が変化する部分を含むものであるとき
でも、原カラー画像が良好に再現される。また、原カラ
ー画像の色を判定する必要がないので、画像処理装置の
構成が簡単になる。
【0051】図5は、この発明の他の例を示し、図4の
例のより具体的な例として、特に黒と赤と青の3色刷り
ディジタル複写機に適するように、原カラー画像中の赤
系の色が出力画像中において黒以外の第1色で表現さ
れ、青系の色が黒以外の第2色で表現されるようにした
場合である。
【0052】グレイ成分抽出部220の具体的構成は、
図2および図3の例と同じである。この例では、グレイ
成分抽出部220の最小値抽出回路221からのグレイ
成分信号Grがそのまま黒信号Kとして導出される。す
なわち、黒信号生成部230は、最小値抽出回路221
の出力ライン235で構成される。
【0053】色信号生成部240は、図2の例のビット
シフタ242および最大値抽出回路249のほかにグレ
イ成分抽出部220の減算回路224の出力ライン25
5によって構成されて、図2の例の色信号P1のほか
に、減算回路224からの残余色成分信号Roが出力ラ
イン255を通じて、そのまま色信号P2として導出さ
れる。
【0054】したがって、この例は図4の例において式
(14)〜(17)のようにされる場合に相当し、グレ
イ成分信号Grが黒信号Kとされ、残余色成分信号B1
またはGoが色信号P1とされ、残余色成分信号Roが
色信号P2とされることによって、出力画像中では原カ
ラー画像中の黒が黒で表現され、赤系の色が赤など、黒
以外の第1色で表現され、青系の色が青など、黒以外の
第2色で表現される。
【0055】この例においても、図4の例と同様の効果
が得られる。さらに、画像出力装置300での記録色が
固定されている場合には、この例のように黒信号生成部
230および色信号生成部240の構成を簡素化するこ
とができる。
【0056】図6は、この発明を、イエロー、マゼン
タ、シアンおよび黒の4色刷りによってフルカラー画像
を出力することができるディジタル複写機に適用して、
原稿上のカラー画像を黒を含む2色または3色で表現さ
れる画像に変換して画像出力装置において出力する場合
の例である。
【0057】図示していない画像入力装置からは、それ
ぞれ8ビットデータで表現されるイエロー、マゼンタ、
シアンの信号Yi,Mi,Ciからなる入力カラー画像
信号が得られる。ただし、この例においても、入力カラ
ー画像信号Yi,Mi,Ciはネガ信号であるとする。
画像入力装置では、原稿が4回走査されて、入力カラー
画像信号Yi,Mi,Ciが4面分繰り返し得られる。
【0058】画像入力装置からの入力カラー画像信号Y
i,Mi,Ciは、図1〜図5の例のグレイ成分抽出部
220に相当する墨版生成下色除去部270に供給され
て、入力カラー画像信号Yi,Mi,Ciから墨信号K
oが生成されるとともに、下色除去された信号Yo,M
o,Coが得られる。
【0059】墨版生成下色除去部270での墨版生成お
よび下色除去は、例えば、 Ko=min(Yi,Mi,Ci) …(18) Yo=Yi−Ko …(19) Mo=Mi−Ko …(20) Co=Ci−Ko …(21) で表わされるように、いわゆる100%下色除去とされ
る。
【0060】この墨版生成下色除去部270からの墨信
号Koがグレイ成分信号Grとして、下色除去された信
号Yo,Mo,Coが残余色成分信号として、それぞれ
黒信号生成部230に供給されて、図1および図4の例
と同様に黒信号Kが生成される。
【0061】すなわち、係数乗算回路231から、 Yk=α×Yo,Mk=β×Mo,Ck=γ×Co …(22) で表わされる残余色成分信号Yk,Mk,Ckが得ら
れ、その残余色成分信号Yk,Mk,Ckとグレイ成分
信号Gr(墨信号Ko)のうちの最大値の信号が、最大
値抽出回路239から黒信号Kとして抽出される。
【0062】また、墨版生成下色除去部270からの下
色除去された信号Yo,Mo,Coが残余色成分信号と
して色信号生成部240に供給されて、図4の例と同様
に色信号P1およびP2が生成される。
【0063】すなわち、係数乗算回路241から、 Y1=a×Yo,M1=b×Mo,C1=c×Co …(23) で表わされる残余色成分信号Y1,M1,C1が得ら
れ、その残余色成分信号Y1,M1,C1のうちの最大
値の信号が、最大値抽出回路249から色信号P1とし
て抽出されるとともに、係数乗算回路251から、 Y2=x×Yo,M2=y×Mo,C2=z×Co …(24) で表わされる残余色成分信号Y2,M2,C2が得ら
れ、その残余色成分信号Y2,M2,C2のうちの最大
値の信号が、最大値抽出回路259から色信号P2とし
て抽出される。
【0064】さらに、色信号生成部240においては、
最大値抽出回路249および259からの色信号P1お
よびP2が信号演算部260に供給されて、イエロー信
号Y、マゼンタ信号M、シアン信号Cが生成される。
【0065】図7は、その信号演算部260を示し、色
信号P1が係数乗算回路261,262,263に供給
されて、係数乗算回路261,262,263において
色信号P1に対して、それぞれ係数e,f,gが乗じら
れて、係数乗算回路261,262,263から、 Ya=e×P1,Ma=f×P1,Ca=g×P1 …(25) で表わされる信号Ya,Ma,Caが得られる。
【0066】同様に、色信号P2が係数乗算回路26
4,265,266に供給されて、係数乗算回路26
4,265,266において色信号P2に対して、それ
ぞれ係数s,t,uが乗じられて、係数乗算回路26
4,265,266から、 Yb=s×P2,Mb=t×P2,Cb=u×P2 …(26) で表わされる信号Yb,Mb,Cbが得られ、加算回路
267,268,269において、それぞれ係数乗算回
路261,264からの信号Ya,Yb、係数乗算回路
262,265からの信号Ma,Mb、係数乗算回路2
63,266からの信号Ca,Cbが加算されて、加算
回路267,268,269からイエロー信号Y、マゼ
ンタ信号M、シアン信号Cが得られる。
【0067】黒信号生成部230から得られる黒信号
K、および色信号生成部240の信号演算部260から
得られるイエロー信号Y、マゼンタ信号Mおよびシアン
信号Cは、画像入力装置での走査サイクルおよび画像出
力装置300での現像サイクルに合わせて、切換回路2
90から一面分ずつ順に取り出されて画像出力装置30
0に供給され、画像出力装置300において、黒信号
K、およびイエロー信号Y、マゼンタ信号Mおよびシア
ン信号Cにより、次に述べるように用紙上に出力画像が
形成される。
【0068】係数乗算回路231,241,251にお
ける係数α,β,γ,a,b,c,x,y,zは、出力
画像中において原カラー画像中のいかなる色を黒で表現
し、いかなる色を黒以外の色で表現するかによって、図
示していないシステム制御部からの制御信号により、設
定される。
【0069】例えば、 α=β=0,γ=0.5,a=0.5,b=1,c=x=y=z=0 …(27) とされて、 Yk=Mk=0,Ck=0.5×Co …(28) Y1=0.5×Yo,M1=Mo,C1=0 …(29) Y2=M2=C2=0 …(30) とされるときには、グレイ成分信号Gr(墨信号Ko)
または残余色成分信号Ckが黒信号Kとされ、残余色成
分信号Y1またはM1が色信号P1とされ、色信号P2
はゼロとされることによって、出力画像中では原カラー
画像中の黒または青系の色が黒で表現され、赤系の色が
黒以外の色で表現される。
【0070】また、 α=β=γ=0,a=0.5,b=1,c=x=y=0,z=1 …(31) とされて、 Yk=Mk=Ck=0 …(32) Y1=0.5×Yo,M1=Mo,C1=0 …(33) Y2=M2=0,C2=Co …(34) とされるときには、グレイ成分信号Gr(墨信号Ko)
が黒信号Kとされ、残余色成分信号Y1またはM1が色
信号P1とされ、残余色成分信号C2が色信号P2とさ
れることによって、出力画像中では原カラー画像中の黒
が黒で表現され、赤系の色が黒以外の第1色で表現さ
れ、青系の色が黒以外の第2色で表現される。
【0071】そして、色信号P1またはP2によって出
力画像中で黒以外のいかなる色が表現されるかは、信号
演算部260の係数乗算回路261,262,263に
おける係数e,f,gまたは係数乗算回路264,26
5,266における係数s,t,uによって決定され
る。係数e,f,g,s,t,uは、システム制御部か
らの制御信号CONTによって設定される。
【0072】例えば、 e=0.5,f=1,g=0 …(35) とされて、 Ya=0.5×P1,Ma=P1,Ca=0 …(36) とされる場合には、色信号P1によって出力画像中で橙
色が表現される。
【0073】また、 s=0,t=0.5,u=1 …(37) とされて、 Yb=0,Mb=0.5×P2,Cb=P2 …(38) とされる場合には、色信号P2によって出力画像中で青
が表現される。
【0074】この例においても、上述した各例と同様の
効果が得られるが、特に、この例においては、色信号生
成部240の信号演算部260の係数乗算回路261〜
266における係数を設定することによって、出力画像
を黒とマゼンタや、黒とマゼンタとシアンなどで表現す
ることができ、例えば原稿上の原カラー画像がフルカラ
ー画像として出力されなくてもよい場合に、より少ない
リソースで原稿を複写することができる。
【0075】さらに、複写機の使用中に一部の色の色材
がなくなってしまった場合でも、黒を含む2色または3
色で表現される画像で代替させて出力画像を得ることが
できる。
【0076】また、例えば黒と赤で表現された画像をフ
ルカラー複写機で複写すると、画像入力装置の安定性な
どから出力画像に色むらを生じることがあるが、この例
によれば、画像処理装置内で黒を含む2色または3色で
表現される画像の信号が生成されるので、色むらなどの
画像欠陥が軽減される。
【0077】以上の例は、いずれも第1の発明として、
画像入力装置100では、原稿が複数回走査されて、入
力カラー画像信号Bi,Gi,RiまたはYi,Mi,
Ciが複数面分繰り返し得られ、画像処理装置では、そ
の複数面分の入力カラー画像信号Bi,Gi,Riまた
はYi,Mi,Ciが、黒信号Kおよび色信号P1もし
くはP1,P2またはY,M,Cに変換されて、その黒
信号Kおよび色信号P1もしくはP1,P2またはY,
M,Cが切換回路290から一面分ずつ順に取り出さ
れ、画像出力装置300では、順次の複数色刷りによっ
て、黒を含むN色で表現される出力画像が形成される場
合である。
【0078】これに対して、例えば、電子写真方式の画
像出力装置で、感光体上の帯電電位に応じて黒または赤
の色材が現像されることによって、黒ドットと赤ドット
のいずれかを選択的に印字できるものがあり、これによ
れば、画像入力装置での1回の走査および画像出力装置
での1回の現像によって、黒と赤の2色で表現される出
力画像を形成することができ、高速の画像出力が可能と
なる。ただし、この画像出力装置では、その印字原理か
ら、同一のドット位置に黒ドットと赤ドットを重ねて印
字することはできない。
【0079】以下の例は、いずれも第2の発明として、
このように黒ドットと色ドット(この明細書で色ドット
と称するときには、赤ドットなど、黒以外の色の色ドッ
トを示す)を印字できるが、同一のドット位置に黒ドッ
トと色ドットを重ねて印字することはできない画像出力
装置によって出力画像を形成する場合である。
【0080】図8は、第2の発明の一例を示し、原カラ
ー画像を黒および他の1色のドットパターンで表現され
る画像に変換する場合で、画像出力装置400は、上記
のように黒ドットと色ドットを印字できるが、同一のド
ット位置に黒ドットと色ドットを重ねて印字することは
できないものである。
【0081】画像入力装置100では、原稿が1回走査
されて、入力カラー画像信号Bi,Gi,Riが1面分
得られる。画像処理装置は、図2の例と同様の補正回路
210、グレイ成分抽出部220、黒信号生成部230
および色信号生成部240に対して、印字信号生成部3
10が設けられる。
【0082】印字信号生成部310は、黒信号生成部2
30からの黒信号Kおよび色信号生成部240からの色
信号P1により、画像出力装置400で黒ドットと色ド
ットのいずれを印字するかを、またはいずれも印字しな
いドット無しとするかを示す印字信号を生成するもの
で、この例では、中間調生成部311,312、大小比
較部313および論理演算部314によって構成され
る。
【0083】中間調生成部311では、黒信号生成部2
30からの黒信号Kの値が後述するようなディザマトリ
クス閾値と比較されて、黒ドット印字用の二値黒信号K
aが生成され、中間調生成部312では、色信号生成部
240からの色信号P1の値が後述するようなディザマ
トリクス閾値と比較されて、色ドット印字用の二値色信
号P1aが生成される。大小比較部313では、黒信号
Kの値と色信号P1の値が比較されて、比較結果信号C
ompが出力される。
【0084】黒信号Kに対するディザパターンおよび色
信号P1に対するディザパターンは、図10(A)およ
び図11(A)に示すように、それぞれ例えば4×4デ
ィザパターンとされるとともに、黒ドットと色ドットと
の重複が発生しにくいように、例えば、黒信号Kに対す
るディザマトリクス閾値は、パターンの中心よりも周辺
の方が大きくされるとともに、色信号P1に対するディ
ザマトリクス閾値は、逆にパターンの周辺よりも中心の
方が大きくされる。
【0085】ただし、黒信号生成部230からの黒信号
Kおよび色信号生成部240からの色信号P1は、それ
ぞれ例えば8ビットデータで、図10(A)および図1
1(A)における数値「1」「2」…「16」は、それ
ぞれ閾値そのものではなく、閾値の階調レベルである。
【0086】黒信号Kおよび色信号P1の値が図10
(A)および図11(A)に示すようなディザマトリク
ス閾値と比較されることによって、中間調生成部311
からの二値黒信号Kaによる黒ドットパターンおよび中
間調生成部312からの二値色信号P1aによる色ドッ
トパターンは、それぞれ黒信号Kおよび色信号P1の階
調レベルが高くなるに従って、図10(B)および図1
1(B)に示すように黒ドット(黒く塗り潰して示す)
および色ドット(斜線を付して示す)が成長する。
【0087】そして、論理演算部314では、図12に
示すように、二値黒信号Kaと二値色信号P1aがとも
にオフであるときには、黒信号Kと色信号P1の大小関
係のいかんにかかわらず、2ビットの二値信号からなる
出力信号Aがドットを印字しない値とされ、二値黒信号
Kaがオフで、二値色信号P1aがオンであるときに
は、黒信号Kと色信号P1の大小関係のいかんにかかわ
らず、出力信号Aが色ドットを印字する値とされ、二値
黒信号Kaがオンで、二値色信号P1aがオフであると
きには、黒信号Kと色信号P1の大小関係のいかんにか
かわらず、出力信号Aが黒ドットを印字する値とされ
る。
【0088】さらに、二値黒信号Kaと二値色信号P1
aがともにオンであるときには、大小比較部313から
の比較結果信号Compにより、黒信号Kの値が色信号
P1の値以上であるときには、黒ドットが優先されて、
出力信号Aが黒ドットを印字する値とされ、黒信号Kの
値が色信号P1の値より小さいときには、色ドットが優
先されて、出力信号Aが色ドットを印字する値とされ
る。
【0089】二値黒信号Kaと二値色信号P1aがとも
にオンとなりうるのは、すなわち二値黒信号Kaおよび
二値色信号P1aが、そのまま黒ドットおよび色ドット
の印字用信号として印字信号生成部310から出力され
る場合に黒ドットと色ドットの重なりを生じうるのは、
図14における、黒信号Kおよび色信号P1の階調レベ
ルがともに高い領域1dを含む領域2fである。
【0090】図8の例においては、この領域2fでは、
二値黒信号Kaと二値色信号P1aがともにオンとなる
とき、黒信号Kと色信号P1の大小関係に応じて、黒ド
ットと色ドットのうちのいずれか一方が優先されること
によって、黒ドットと色ドットの重なりが回避され、画
像出力装置400で形成される出力画像における黒ドッ
トパターンおよび色ドットパターンは、黒信号Kおよび
色信号P1の階調レベルに応じて、図15〜図18に示
すように変化する。
【0091】ただし、図15〜図18は、図14に示
す、黒信号Kおよび色信号P1の階調レベルがともに低
い領域1a、黒信号Kの階調レベルが高く、色信号P1
の階調レベルが低い領域1b、黒信号Kの階調レベルが
低く、色信号P1の階調レベルが高い領域1c、および
上記の黒信号Kおよび色信号P1の階調レベルがともに
高い領域1dにおける、それぞれ黒ドットおよび色ドッ
ト(例えば赤ドット)のドットパターンを、4図に分け
て示したもので、黒く塗り潰したドットが黒ドット、斜
線を付したドットが色ドット(例えば赤ドット)であ
る。
【0092】このように、黒信号Kが黒ドットパターン
を展開する二値黒信号Kaに、色信号P1が色ドットパ
ターンを展開する二値色信号P1aに、それぞれ変換さ
れ、しかも黒ドットと色ドットの重なりを生じないよう
にされることによって、黒ドットと色ドットを印字でき
るが、黒ドットと色ドットを重ねて印字することはでき
ない画像出力装置400によって、図2の例と同様に、
出力画像において黒と他の色の間で連続的に色が変化す
るような、原カラー画像の良好な2色再現が可能とな
る。また、原カラー画像の色を判定する必要がないの
で、画像処理装置の構成が簡単になる。
【0093】図9は、第2の発明の他の例を示し、例え
ばネットワーク通信により得られた、イエロー、マゼン
タ、シアンおよび黒で表現される原カラー画像を黒と他
の1色のドットパターンで表現される画像に変換する場
合である。
【0094】それぞれディジタルデータで表現されるイ
エロー、マゼンタ、シアン、黒の信号Yi,Mi,C
i,Kiからなる入力カラー画像信号のうちのイエロ
ー、マゼンタ、シアンの信号Yi,Mi,Ciは、グレ
イ成分抽出部220に供給されて、信号Yi,Mi,C
iからグレイ成分信号Grが抽出されるとともに、残余
色成分信号Yo,Mo,Coが分離される。
【0095】グレイ成分抽出部220は具体的に、最小
値抽出回路221および減算回路222,223,22
4によって構成され、最小値抽出回路221から、信号
Yi,Mi,Ci中の最小値の信号がグレイ成分信号G
rとして抽出されるとともに、減算回路222,22
3,224から、それぞれ信号Yi,Mi,Ciからグ
レイ成分信号Grを減じたものが残余色成分信号Yo,
Mo,Coとして得られる。
【0096】黒信号生成部230は、ビットシフタ23
2、加算回路236および最大値抽出回路239によっ
て構成される。ビットシフタ232では、減算回路22
4からの残余色成分信号Coが1ビット下位にシフトさ
れて、Ck=0.5×Coで表される残余色成分信号C
kが得られ、加算回路236では、入力カラー画像信号
中の黒信号Kiと最小値抽出回路221からのグレイ成
分信号Grが加算されて、Grk=Ki+Grで表され
るグレイ信号Grkが得られる。さらに、最大値抽出回
路239では、残余色成分信号Ckとグレイ信号Grk
のうちの最大値の信号が黒信号Kとして抽出される。
【0097】色信号生成部240は、ビットシフタ24
2および最大値抽出回路249によって構成される。ビ
ットシフタ242では、減算回路222からの残余色成
分信号Yoが1ビット下位にシフトされて、Y1=0.
5×Yoで表される残余色成分信号Y1が得られ、最大
値抽出回路249では、その残余色成分信号Y1と減算
回路223からの残余色成分信号Moのうちの最大値の
信号が色信号P1として抽出される。
【0098】印字信号生成部310は、黒信号生成部2
30からの黒信号Kおよび色信号生成部240からの色
信号P1により、画像出力装置400で黒ドットと色ド
ットのいずれを印字するかを、またはいずれも印字しな
いドット無しとするかを示す印字信号を生成する。ただ
し、この例では、印字信号生成部310は、中間調生成
部311,312および論理演算部315によって構成
される。
【0099】中間調生成部311では、黒信号生成部2
30からの黒信号Kが図10(A)に示したようなディ
ザマトリクス閾値と比較されて、黒ドット印字用の二値
黒信号Kaが生成され、中間調生成部312では、色信
号生成部240からの色信号P1が図11(A)に示し
たようなディザマトリクス閾値と比較されて、色ドット
印字用の二値色信号P1aが生成される。
【0100】したがって、中間調生成部311からの二
値黒信号Kaによる黒ドットパターンおよび中間調生成
部312からの二値色信号P1aによる色ドットパター
ンは、それぞれ黒信号Kおよび色信号P1の階調レベル
が高くなるに従って、図10(B)および図11(B)
に示したように黒ドットおよび色ドットが成長する。
【0101】そして、論理演算部315では、図13に
示すように、二値黒信号Kaと二値色信号P1aがとも
にオフであるときには、出力信号Aがドットを印字しな
い値とされ、二値黒信号Kaがオフで、二値色信号P1
aがオンであるときには、出力信号Aが色ドットを印字
する値とされ、二値黒信号Kaがオンで、二値色信号P
1aがオフであるときには、出力信号Aが黒ドットを印
字する値とされるとともに、二値黒信号Kaと二値色信
号P1aがともにオンであるときには、常に黒ドットが
優先されて、出力信号Aが黒ドットを印字する値とされ
る。
【0102】図8の例と同様に、二値黒信号Kaと二値
色信号P1aがともにオンとなりうるのは、すなわち二
値黒信号Kaおよび二値色信号P1aがそのまま黒ドッ
トおよび色ドットの印字用信号として印字信号生成部3
10から出力される場合に黒ドットと色ドットの重なり
を生じうるのは、図14における上記の領域2fであ
る。
【0103】図9の例においては、この領域2fでは、
二値黒信号Kaと二値色信号P1aがともにオンとなる
とき、黒信号Kと色信号P1の大小関係のいかんにかか
わらず、常に黒ドットが優先されることによって、黒ド
ットと色ドットの重なりが回避され、画像出力装置40
0で形成される出力画像における黒ドットパターンおよ
び色ドットパターンは、黒信号Kおよび色信号P1の階
調レベルに応じて、図19〜図22に示すように変化す
る。
【0104】ただし、図19〜図22も、図14の上記
の領域1a,1b,1c,1dにおける、それぞれ黒ド
ットおよび色ドット(例えば赤ドット)のドットパター
ンを、4図に分けて示したもので、黒く塗り潰したドッ
トが黒ドット、斜線を付したドットが色ドット(例えば
赤ドット)である。
【0105】この例においても、図8の例と同様に、黒
ドットと色ドットを印字できるが、黒ドットと色ドット
を重ねて印字することはできない画像出力装置400に
よって、出力画像において黒と他の色の間で連続的に色
が変化するような、原カラー画像の良好な2色再現が可
能となる。
【0106】ただし、図8の例と図9の例を比較する
と、図14の領域2eでは、二値黒信号Kaと二値色信
号P1aがともにオンとなることがなく、そもそも黒ド
ットと色ドットの重なりを生じないので、図15全体、
図16の破線L16の左下側部分および図17の破線L
17の左下側部分と、図19全体、図20の破線L20
の左下側部分および図21の破線L21の左下側部分と
を比較すれば明らかなように、図8の例と図9の例の間
に差異を生じない。
【0107】これに対して、二値黒信号Kaと二値色信
号P1aがともにオンとなりうる図14の領域2fで
は、図8の例においては、二値黒信号Kaと二値色信号
P1aがともにオンとなるとき、黒信号Kと色信号P1
のいずれが大きいかによって黒ドットと色ドットのいず
れかが優先されるのに対して、図9の例においては、二
値黒信号Kaと二値色信号P1aがともにオンとなると
き、常に黒ドットが優先されるので、領域2fでは、図
8の例と図9の例の間に差異を生じ、図8の例において
は、図16の破線L16の右上側部分、図17の破線L
17の右上側部分および図18全体から明らかなよう
に、黒信号Kと色信号P1のいずれの階調レベルが高い
かによって、ドットパターンは黒と他の色(例えば赤)
とに明確に分かれるのに対して、図9の例においては、
図20の破線L20の右上側部分、図21の破線L21
の右上側部分および図22全体から明らかなように、ド
ットパターンは黒ないし黒に近いものとなる。
【0108】したがって、原カラー画像が、例えば白黒
の文書に朱書きの添削や朱印が付加された原稿や、ビジ
ネスチャートのように文字と線画の要素が多い文書など
である場合には、図8の例によることによって、濁った
色の混色が除去された良好な画像が再現される。
【0109】また、通常、黒と他の色が重なる部分は黒
色に知覚されることによって、その黒および他の色の平
面の階調性が保たれるので、自然画や豊かな階調性が要
求されるグラフィックス画像を表現する場合には、図9
の例によるのが望ましい。
【0110】図23は、第2の発明のさらに他の例を示
し、原カラー画像の非エッジ領域とエッジ領域とでドッ
トパターンの態様を変える場合である。
【0111】この例では、画像処理装置は、図2の例な
どの補正回路210、グレイ成分抽出部220、黒信号
生成部230および色信号生成部240に対して、印字
信号生成部310およびエッジ検出部321,322が
設けられるとともに、その印字信号生成部310は、図
9の例と同様の中間調生成部311,312および論理
演算部315に対して、中間調生成部316,317お
よび選択部318,319が設けられる。
【0112】エッジ検出部321および322は、それ
ぞれ、例えばラプラシアンなどの公知の処理によって、
黒信号生成部230からの黒信号Kおよび色信号生成部
240からの色信号P1のエッジ部を検出して、エッジ
検出信号KEおよびP1Eを出力する。
【0113】中間調生成部311では、黒信号Kが図1
0(A)に示したようなディザマトリクス閾値と比較さ
れて、黒ドット印字用の二値黒信号KQが生成されるの
に対して、中間調生成部316では、黒信号Kが所定の
二値化閾値と比較されて、二値黒信号KRが生成され
る。
【0114】同様に、中間調生成部312では、色信号
P1が図11(A)に示したようなディザマトリクス閾
値と比較されて、色ドット印字用の二値色信号P1Qが
生成されるのに対して、中間調生成部317では、色信
号P1が所定の二値化閾値と比較されて、二値色信号P
1Rが生成される。
【0115】そして、選択部318では、エッジ検出部
321からのエッジ検出信号KEにより、黒信号Kの非
エッジ部では、中間調生成部311からの二値黒信号K
Qが黒ドット印字用の二値黒信号Kaとして取り出され
るとともに、黒信号Kのエッジ部では、中間調生成部3
16からの二値黒信号KRが二値黒信号Kaとして取り
出される。
【0116】同様に、選択部319では、エッジ検出部
322からのエッジ検出信号P1Eにより、色信号P1
の非エッジ部では、中間調生成部312からの二値色信
号P1Qが色ドット印字用の二値色信号P1aとして取
り出されるとともに、色信号P1のエッジ部では、中間
調生成部317からの二値色信号P1Rが二値色信号P
1aとして取り出される。
【0117】論理演算部315では、図9の例と同様
に、図13に示すように、二値黒信号Kaと二値色信号
P1aがともにオフであるときには、出力信号Aがドッ
トを印字しない値とされ、二値黒信号Kaがオフで、二
値色信号P1aがオンであるときには、出力信号Aが色
ドットを印字する値とされ、二値黒信号Kaがオンで、
二値色信号P1aがオフであるときには、出力信号Aが
黒ドットを印字する値とされるとともに、二値黒信号K
aと二値色信号P1aがともにオンであるときには、常
に黒ドットが優先されて、出力信号Aが黒ドットを印字
する値とされる。
【0118】この例によれば、黒信号Kまたは色信号P
1のエッジ部として検出される原カラー画像のエッジ領
域では、上述したような黒ドットパターンまたは色ドッ
トパターンが印字されずに、その画素全体にわたって黒
または他の色が印字されることによって、画像出力装置
400で黒と他の色を重ねて印字することができないた
めに生じる出力画像の解像度の低下が、文字や線画のか
すれやとぎれなどの不具合を引き起こすことを防止でき
る。
【0119】図24は、第2の発明のさらに他の例を示
し、図23の例のように原カラー画像の非エッジ領域と
エッジ領域とで2種の二値信号を切り換える代わりに、
エッジ領域では2種の二値信号の論理和の信号をドット
印字用の二値信号とする場合である。
【0120】すなわち、この例では、印字信号生成部3
10は、図23の例と同様の中間調生成部311,31
6,312,317に対して、論理演算部330が設け
られるとともに、その論理演算部330は、3つの論理
演算部331,332および315によって構成され
る。
【0121】論理演算部331では、エッジ検出部32
1からのエッジ検出信号KEにより、図25に示すよう
に、黒信号Kの非エッジ部では、中間調生成部311か
らの二値黒信号KQがそのまま黒ドット印字用の二値黒
信号Kaとして取り出されるとともに、黒信号Kのエッ
ジ部では、中間調生成部311からの二値黒信号KQと
中間調生成部316からの二値黒信号KRとの論理和の
信号が二値黒信号Kaとして取り出される。
【0122】同様に、論理演算部332では、エッジ検
出部322からのエッジ検出信号P1Eにより、図25
に示すように、色信号P1の非エッジ部では、中間調生
成部312からの二値色信号P1Qがそのまま色ドット
印字用の二値色信号P1aとして取り出されるととも
に、色信号P1のエッジ部では、中間調生成部312か
らの二値色信号P1Qと中間調生成部317からの二値
色信号P1Rとの論理和の信号が二値色信号P1aとし
て取り出される。
【0123】そして、論理演算部315では、図9の例
と同様に、図13に示すように、二値黒信号Kaと二値
色信号P1aがともにオフであるときには、出力信号A
がドットを印字しない値とされ、二値黒信号Kaがオフ
で、二値色信号P1aがオンであるときには、出力信号
Aがろととを印字する値とされ、二値黒信号Kaがオン
で、二値色信号P1aがオフであるときには、出力信号
Aが黒ドットを印字する値とされるとともに、二値黒信
号Kaと二値色信号P1aがともにオンであるときに
は、常に黒ドットが優先されて、出力信号Aが黒ドット
を印字する値とされる。
【0124】この例によれば、黒信号Kまたは色信号P
1のエッジ部として検出される原カラー画像のエッジ領
域では、2種の二値信号の論理和の信号がドット印字用
の二値信号とされることによって、図23の例と同様
に、画像出力装置400で黒と他の色を重ねて印字する
ことができないために生じる出力画像の解像度の低下
が、文字や線画のかすれやとぎれなどの不具合を引き起
こすことを防止できる。
【0125】図26は、第2の発明のさらに他の例を示
し、図23の例において、黒信号Kおよび色信号P1の
生成前のグレイ成分信号Grおよび残余色成分信号B
o,Go,Roから原カラー画像のエッジ領域を検出す
る場合である。
【0126】すなわち、この例では、エッジ検出部32
3および324,325,326において、それぞれグ
レイ成分抽出部220からのグレイ成分信号Grおよび
残余色成分信号Bo,Go,Roから、例えばラプラシ
アンなどの公知の処理により、それぞれのエッジ部が検
出されて、エッジ検出信号GrEおよびBoE,Go
E,RoEが得られる。
【0127】そして、黒信号生成部230ではグレイ成
分信号Grおよび残余色成分信号Roから黒信号Kが生
成されるのに対応して、論理和演算部341において、
エッジ検出部323および326からのエッジ検出信号
GrEおよびRoEの論理和の信号が、黒信号Kのエッ
ジ検出信号KEとして得られるとともに、色信号生成部
240では残余色成分信号BoおよびGoから色信号P
1が生成されるのに対応して、論理和演算部342にお
いて、エッジ検出部324および325からのエッジ検
出信号BoEおよびGoEの論理和の信号が、色信号P
1のエッジ検出信号P1Eとして得られ、その論理和演
算部341および342からのエッジ検出信号KEおよ
びP1Eが、印字信号生成部310の選択部318およ
び319に供給される。
【0128】この例によれば、黒信号Kおよび色信号P
1の生成前のグレイ成分信号Grおよび残余色成分信号
Bo,Go,Roから原カラー画像のエッジ領域が検出
されることによって、黒信号Kおよび色信号P1の生成
への寄与が少ない残余色成分、例えばイエローやシアン
などのエッジ領域も良好に検出することができ、これら
色の文字や線画のかすれやとぎれなども確実に防止する
ことができる。
【0129】図27は、第2の発明のさらに他の例を示
し、図24の例において、図26の例と同様に、黒信号
Kおよび色信号P1の生成前のグレイ成分信号Grおよ
び残余色成分信号Bo,Go,Roから原カラー画像の
エッジ領域を検出する場合である。この例によっても、
図26の例と同様の効果が得られる。
【0130】なお、図23、図24、図26および図2
7の例において、例えば、中間調生成部311および3
12では、上記のように図10(A)および図11
(A)に示したような4×4ディザマトリクス閾値との
比較によって黒信号Kおよび色信号P1を二値化処理す
るとともに、中間調生成部316および317では、上
記のような単純な二値化処理ではなく、2×2ディザマ
トリクス閾値との比較によって黒信号Kおよび色信号P
1を二値化処理するようにしてもよい。要するに、中間
調生成部311および312では階調数を優先するよう
な二値化処理をし、中間調生成部316および317で
は解像度を優先するような二値化処理をすればよい。
【0131】図28は、第2の発明のさらに他の例を示
し、図26の例において、黒信号Kおよび色信号P1の
生成への寄与が少ない残余色成分、例えばイエローやシ
アンなどのエッジ領域での再現性をさらに改善した場合
である。
【0132】この例では、図26の例に対して、さら
に、それぞれ印字信号生成部310の中間調生成部31
6および317における二値化閾値を生成する閾値生成
部343および344が設けられる。
【0133】閾値生成部343では、エッジ検出部32
3および326からのエッジ検出信号GrEおよびRo
Eによって、 KTH=max(DTH×GrE,DTH×0.5×RoE) …(39) で決定される閾値KTHが生成される。ただし、DTH
は、デフォルトの閾値であるとともに、エッジ検出信号
GrEおよびRoEは、それぞれグレイ成分信号Grお
よび残余色成分信号Roの非エッジ部では「0」、エッ
ジ部では「1」である。エッジ検出信号RoEに対して
は0.5を乗じるのは、黒信号生成部230では図8に
示したように残余色成分信号Roを1ビット下位にシフ
トさせることに対応させるためである。
【0134】同様に、閾値生成部344では、エッジ検
出部324および325からのエッジ検出信号BoEお
よびGoEによって、 P1TH=max(DTH×GoE,DTH×0.5×BoE) …(40) で決定される閾値P1THが生成される。ただし、DT
Hは、デフォルトの閾値であるとともに、エッジ検出信
号GoEおよびBoEは、それぞれ残余色成分信号Go
およびBoの非エッジ部では「0」、エッジ部では
「1」である。エッジ検出信号BoEに対しては0.5
を乗じるのは、色信号生成部240では図8に示したよ
うに残余色成分信号Boを1ビット下位にシフトさせる
ことに対応させるためである。
【0135】そして、閾値生成部343および344か
らの閾値KTHおよびP1THが、それぞれ黒信号Kお
よび色信号P1から二値黒信号KRおよび二値色信号P
1Rを生成するための二値化閾値として、中間調生成部
316および317に供給される。
【0136】この例によれば、中間調生成部316から
の二値黒信号KRまたは中間調生成部317からの二値
色信号P1Rが二値黒信号Kaまたは二値色信号P1a
として選択される原カラー画像のエッジ領域でも、黒信
号Kおよび色信号P1の生成への寄与が少ない残余色成
分、例えばイエローやシアンなどのエッジ領域では、黒
信号Kまたは色信号P1の生成への寄与が多い黒やマゼ
ンタなどのエッジ領域に比べて、中間調生成部316お
よび317における二値化閾値KTHおよびP1THが
下げられるので、イエローやシアンなどの文字や線画
も、黒やマゼンタなどの文字や線画と同様に、良好に再
現される。
【0137】また、細かい文字や線については、原カラ
ー画像における色情報が損なわれるが、その可読性は保
持することができるとともに、見出し文字などの、ある
程度の大きさを有する画像要素については、非エッジ領
域における色情報も保存されることになり、文字や線画
の再現に好適となる。
【0138】図29は、第2の発明のさらに他の例を示
し、図27の例において、図28の例と同様に、閾値生
成部343および344が設けられて、その閾値生成部
343および344からの上記の式(39)および(4
0)で決定される閾値KTHおよびP1THが、それぞ
れ黒信号Kおよび色信号P1から二値黒信号KRおよび
二値色信号P1Rを生成するための二値化閾値として、
中間調生成部316および317に供給される場合であ
る。この例によっても、図28の例と同様の効果が得ら
れる。
【0139】なお、図28および図29の例において、
図23、図24、図26および図27の例につき上述し
たように、中間調生成部316および317でも、単純
な二値化処理ではなく、ディザマトリクス閾値との比較
によって黒信号Kおよび色信号P1を二値化処理する場
合には、閾値生成部343および344の出力値によっ
て中間調生成部316および317におけるディザマト
リクス閾値を変えるようにすればよい。
【0140】図30は、第2の発明のさらに他の例を示
し、原カラー画像の非エッジ領域では出力画像において
黒ドットおよび色ドットが低解像度で形成されるように
した場合である。
【0141】この例では、図26の例において、印字信
号生成部310に、さらにメモリ351,352および
平均値演算部361,362が設けられる。
【0142】メモリ351は、黒信号生成部230から
の黒信号Kを1ライン時間、遅延させるバッファメモリ
で、そのメモリ351からの遅延された黒信号と、黒信
号生成部230からの遅延される前の黒信号Kが、平均
値演算部361に供給されて、平均値演算部361にお
いて、2ライン分の黒信号から、2×2画素ごとに、そ
の4画素についての黒信号の値の平均値が求められ、そ
の平均値の黒信号KLが、中間調生成部311で図10
(A)に示したようなディザマトリクス閾値と比較され
て、黒ドット印字用の二値黒信号KQが生成される。
【0143】同様に、メモリ352は、色信号生成部2
40からの色信号P1を1ライン時間、遅延させるバッ
ファメモリで、そのメモリ352からの遅延された色信
号と、色信号生成部240からの遅延される前の色信号
P1が、平均値演算部362に供給されて、平均値演算
部362において、2ライン分の色信号から、2×2画
素ごとに、その4画素についての色信号の値の平均値が
求められ、その平均値の色信号P1Lが、中間調生成部
312で図11(A)に示したようなディザマトリクス
閾値と比較されて、色ドット印字用の二値色信号P1Q
が生成される。
【0144】すなわち、この例では、黒信号生成部23
0および色信号生成部240からの黒信号Kおよび色信
号P1が、それぞれ低解像度の黒信号KLおよび色信号
P1Lに変換されて、その低解像度の黒信号KLおよび
色信号P1Lにより、それぞれ黒ドットおよび色ドット
の印字用の二値黒信号KQおよび二値色信号P1Qが生
成される。
【0145】中間調生成部316および317では、図
26の例と同様に、それぞれ黒信号Kおよび色信号P1
が、そのまま所定の二値化閾値と比較されて、黒および
他の色の印字用の二値黒信号KRおよび二値色信号P1
Rが生成される。
【0146】したがって、図30の例では、原カラー画
像の非エッジ領域では出力画像において黒ドットおよび
色ドットが低解像度で形成される。
【0147】この例の画像出力装置400のように黒と
他の色の色材を感光体上の異なる電位部分に現像するよ
うな印字装置では、位置的に同じ電位、すなわち同じ色
のドットが集中していた方が、画像形成工程が安定化
し、出力画像の品質が安定する。そして、この例では、
原カラー画像の非エッジ領域では、出力画像において黒
ドットおよび色ドットが、低解像度で、それぞれドット
が比較的かたまった状態で形成されるので、安定した出
力画像が得られる。
【0148】なお、上記の例は、それぞれ2×2画素の
信号値の平均値を求めることにより、黒信号Kおよび色
信号P1の解像度を1/4に低下させる場合であるが、
解像度の低下の比率を、これに限る必要はない。また、
中間調生成部311および312の入力信号を低解像度
のものとする代わりに、中間調生成部311および31
2ないし316および317におけるディザマトリクス
の設計によって同様のことを実現することもできる。
【0149】また、図26の例だけでなく、図27、図
28および図29の例についても、このように原カラー
画像の非エッジ領域では出力画像において黒ドットおよ
び色ドットが低解像度で形成されるようにすることがで
きる。
【0150】なお、第2の発明にかかる上記の各例は、
中間調生成部311および312における、ドットパタ
ーンの展開による中間調の生成方法として、ディザ法を
用いる場合であるが、例えば濃度パターン法やサブマト
リクス法などの方法を用いて、同様にドットパターンの
展開により中間調を生成することもでき、その場合でも
上記の各例と同様の効果が得られる。中間調生成部31
6および317における中間調の生成方法についても、
同じである。
【0151】また、近年では、図31に示すように、主
走査方向のクロック周波数を2倍、4倍…に増加させて
疑似的に高解像度を得る中間調生成方法や、図示してい
ないが、画像処理装置からのディジタル画像信号をアナ
ログ画像信号に変換して一定周期の三角波などと比較
し、その比較結果の信号により画像出力用レーザをオン
オフ制御することによって中間調を生成する方法が広く
知られており、さらに最近は、例えば複数のレーザを用
いることによって、主走査方向だけでなく、副走査方向
にも解像度を向上させる方法が考えられている。
【0152】しかし、これらのいずれの方法も、電子写
真方式の画像出力装置では感光体上にレーザ光を走査さ
せることにより露光を行うものであり、これらの方法に
おいて、その画像出力用レーザのオンオフ制御に上記の
印字信号生成部310からの信号Aを用いることによ
り、これらの方法に上記の第2の発明を重複して適用す
ることができる。
【0153】
【発明の効果】上述したように、第1の発明(請求項1
の発明)によれば、出力画像が境界をもって明確にN色
に分離されることなく、これらN色の中間色も表現され
るように、出力画像においてこれらN色の間で連続的に
色が変化し、これによって原カラー画像が写真や自然画
など、いわゆるピクトリアル画像であるときや、中間色
または連続的に色が変化する部分を含むものであるとき
でも、原カラー画像を良好に再現できるとともに、原カ
ラー画像の色を判定する必要がなく、画像処理装置の構
成が簡単になる。
【0154】第2の発明(請求項4の発明)によれば、
さらに、画像出力装置が黒ドットと色ドットの印字によ
って画像を出力するが、黒ドットと色ドットを重ねて印
字することはできないものである場合でも、原カラー画
像の上記のように連続的に色が変化するような良好な少
色再現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像処理装置の第1の例を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の画像処理装置の第2の例を示すブロ
ック図である。
【図3】この発明の画像処理装置の第3の例を示すブロ
ック図である。
【図4】この発明の画像処理装置の第4の例を示すブロ
ック図である。
【図5】この発明の画像処理装置の第5の例を示すブロ
ック図である。
【図6】この発明の画像処理装置の第6の例を示すブロ
ック図である。
【図7】その一部の信号演算部の例を示すブロック図で
ある。
【図8】この発明の画像処理装置の第7の例を示すブロ
ック図である。
【図9】この発明の画像処理装置の第8の例を示すブロ
ック図である。
【図10】図8および図9の例における黒信号用のディ
ザマトリクス閾値の例と二値黒信号による黒ドットパタ
ーンの例を示す図である。
【図11】図8および図9の例における色信号用のディ
ザマトリクス閾値の例と二値色信号による色ドットパタ
ーンの例を示す図である。
【図12】図8の例における論理演算部での論理を示す
図である。
【図13】図9の例における論理演算部での論理を示す
図である。
【図14】図8および図9の例における黒信号および色
信号の階調レベルと黒ドットおよび色ドットの重なりの
有無との関係を示す図である。
【図15】図8の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図16】図8の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図17】図8の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図18】図8の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図19】図9の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図20】図9の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図21】図9の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図22】図9の例における黒信号および色信号の階調
レベルと黒ドットパターンとの関係を示す図である。
【図23】この発明の画像処理装置の第9の例を示すブ
ロック図である。
【図24】この発明の画像処理装置の第10の例を示す
ブロック図である。
【図25】図24の例における論理演算部での論理を示
す図である。
【図26】この発明の画像処理装置の第11の例を示す
ブロック図である。
【図27】この発明の画像処理装置の第12の例を示す
ブロック図である。
【図28】この発明の画像処理装置の第13の例を示す
ブロック図である。
【図29】この発明の画像処理装置の第14の例を示す
ブロック図である。
【図30】この発明の画像処理装置の第15の例を示す
ブロック図である。
【図31】主走査方向のクロック周波数を増加させて疑
似的に高解像度を得る中間調生成方法を説明するための
図である。
【符号の説明】
220 グレイ成分抽出部 230 黒信号生成部 231 係数乗算回路 239 最大値抽出回路(黒信号を生成する手段) 240 色信号生成部 241 係数乗算回路 249 最大値抽出回路(色信号を生成する手段) 251 係数乗算回路 259 最大値抽出回路(色信号を生成する手段) 311,316 中間調生成部(第1の印字信号生成手
段、ドットパターン展開手段) 312,317 中間調生成部(第2の印字信号生成手
段、ドットパターン展開手段) 313 大小比較部313(比較手段) 314,315 論理演算部(調整手段) 318,319 選択部(選択手段) 321,322 エッジ検出部(エッジ検出手段) 331,332 論理演算部(論理和出力手段) 361,362 平均値演算部(解像度変換手段) 300,400 画像出力装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 H04N 1/40 D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像を黒を含むN色(N=2,3
    …)で表現される画像に変換する画像処理装置におい
    て、 入力カラー画像信号からグレイ成分信号を抽出するとと
    もに、残余色成分信号を分離するグレイ成分抽出部と、 そのグレイ成分信号と残余色成分信号とから黒信号を生
    成する黒信号生成部と、 上記残余色成分信号から色信号を生成する色信号生成部
    と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像処理装置において、 上記黒信号生成部は、上記残余色成分信号に所定の係数
    を乗じる手段と、その乗算結果の残余色成分信号と上記
    グレイ成分信号とから上記黒信号を生成する手段とを有
    し、 上記色信号生成部は、上記残余色成分信号に上記係数と
    は異なる所定の係数を乗じる手段と、その乗算結果の残
    余色成分信号から上記色信号を生成する手段とを有す
    る、 ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像処理装置において、 上記黒信号を生成する手段は、上記乗算結果の残余色成
    分信号と上記グレイ成分信号のうちの最大値の信号を上
    記黒信号として抽出し、 上記色信号を生成する手段は、上記乗算結果の残余色成
    分信号のうちの最大値の信号を上記色信号として抽出す
    る、 ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1の画像処理装置において、 上記黒信号生成部からの黒信号を、画像出力装置によっ
    て出力すべき黒ドットパターンに展開する第1の印字信
    号生成手段と、 上記色信号生成部からの色信号を、上記画像出力装置に
    よって出力すべき色ドットパターンに展開する第2の印
    字信号生成手段と、 上記黒ドットパターンと上記色ドットパターンとの間で
    ドットの重なりを生じるとき、いずれかのドットパター
    ンのドットを優先させるように、上記第1および第2の
    印字信号生成手段からの印字信号の出力を調整する調整
    手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像処理装置において、 上記黒信号生成部からの黒信号の値と上記色信号生成部
    からの色信号の値とを比較する比較手段を備え、 上記調整手段は、上記比較手段による比較結果が上記黒
    信号生成部からの黒信号の方が大きいことを示すときに
    は、上記黒ドットパターンのドットを優先させ、上記比
    較手段による比較結果が上記色信号生成部からの色信号
    の方が大きいことを示すときには、上記色ドットパター
    ンのドットを優先させる、 ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項4の画像処理装置において、 上記調整手段は、あらかじめ定められた方のドットパタ
    ーンのドットを優先させることを特徴とする画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】請求項4の画像処理装置において、 上記カラー画像に含まれるエッジ領域を検出するエッジ
    検出手段を備え、 上記第1および第2の印字信号生成手段の少なくとも一
    方は、上記黒信号生成部からの黒信号または上記色信号
    生成部からの色信号を、互いに異なるドットパターンの
    複数の黒ドットパターンまたは色ドットパターンに展開
    する複数のドットパターン展開手段と、上記エッジ検出
    手段の検出結果に応じて、上記複数のドットパターン展
    開手段のいずれかを選択する選択手段とを有する、こと
    を特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】請求項4の画像処理装置において、 上記カラー画像に含まれるエッジ領域を検出するエッジ
    検出手段を備え、 上記第1および第2の印字信号生成手段の少なくとも一
    方は、上記黒信号生成部からの黒信号または上記色信号
    生成部からの色信号を、互いに異なるドットパターンの
    複数の黒ドットパターンまたは色ドットパターンに展開
    する複数のドットパターン展開手段を有し、上記エッジ
    検出手段により上記カラー画像のエッジ領域と検出され
    た画素では、上記複数のドットパターン展開手段の出力
    の論理和を当該印字信号生成手段の出力とする、ことを
    特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】請求項4の画像処理装置において、 上記カラー画像に含まれるエッジ領域を検出するエッジ
    検出手段を備え、 上記第1および第2の印字信号生成手段の少なくとも一
    方は、上記黒信号生成部からの黒信号または上記色信号
    生成部からの色信号を、互いに異なる解像度の複数の黒
    信号または色信号に変換する手段と、その複数の黒信号
    または色信号を、互いに異なるドットパターンの複数の
    黒ドットパターンまたは色ドットパターンに展開する複
    数のドットパターン展開手段と、上記エッジ検出手段の
    検出結果に応じて、上記複数のドットパターン展開手段
    のいずれかを選択する選択手段とを有する、 ことを特徴とする画像処理装置。
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