JP3263201B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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- JP3263201B2 JP3263201B2 JP23506493A JP23506493A JP3263201B2 JP 3263201 B2 JP3263201 B2 JP 3263201B2 JP 23506493 A JP23506493 A JP 23506493A JP 23506493 A JP23506493 A JP 23506493A JP 3263201 B2 JP3263201 B2 JP 3263201B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル画像処理装置
に関し、特に原稿の地肌を検出し地肌濃度を制御して出
力する画像処理装置に関する。
に関し、特に原稿の地肌を検出し地肌濃度を制御して出
力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機などの画像読取装
置で原稿を読み取って画像を忠実に再現しようとする
と、原稿の地肌もそのまま再現されてしまい、見づらい
画像となっている。また、地肌を地肌部分として再現す
るため、地肌部分にまでインクを打つので、インクの消
費量も多くなる。そこで例えば、特開平1−25195
7号公報に記載されているようなカラ−画像処理装置に
おいては、下地(地肌)除去処理を行なって、見づら
さ、画質劣化を減少させている。特開平1−25195
7号公報に記載されている下地除去部は、画像読取装置
において記録のための読み取りに先立って原稿をプリス
キャンして、そのときの各色の画像デ−タの濃度デ−タ
に基づいて、下地除去のための閾値を作成している。プ
リスキャンによって読み取った各色R,G,Bの濃度デ
−タによりヒストグラムを作成し、このヒストグラムに
より、下地除去の濃度閾値THを設定する。この下地除
去部においては、このようにして設定された各色の濃度
閾値THとその後の本スキャンで読み取った各色の読み
取り画像デ−タとを比較して、その濃度閾値TH以上の
デ−タについては、下地と判断して、それらを全て最高
濃度(最も明るい濃度:白)に変換する。このように画
像を出力する前に比較的濃度レベルの低い画素は画素値
を0に置き換えるなどの処理を施して地肌除去を行なっ
ている。
置で原稿を読み取って画像を忠実に再現しようとする
と、原稿の地肌もそのまま再現されてしまい、見づらい
画像となっている。また、地肌を地肌部分として再現す
るため、地肌部分にまでインクを打つので、インクの消
費量も多くなる。そこで例えば、特開平1−25195
7号公報に記載されているようなカラ−画像処理装置に
おいては、下地(地肌)除去処理を行なって、見づら
さ、画質劣化を減少させている。特開平1−25195
7号公報に記載されている下地除去部は、画像読取装置
において記録のための読み取りに先立って原稿をプリス
キャンして、そのときの各色の画像デ−タの濃度デ−タ
に基づいて、下地除去のための閾値を作成している。プ
リスキャンによって読み取った各色R,G,Bの濃度デ
−タによりヒストグラムを作成し、このヒストグラムに
より、下地除去の濃度閾値THを設定する。この下地除
去部においては、このようにして設定された各色の濃度
閾値THとその後の本スキャンで読み取った各色の読み
取り画像デ−タとを比較して、その濃度閾値TH以上の
デ−タについては、下地と判断して、それらを全て最高
濃度(最も明るい濃度:白)に変換する。このように画
像を出力する前に比較的濃度レベルの低い画素は画素値
を0に置き換えるなどの処理を施して地肌除去を行なっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、原稿の地肌の濃度そのものを地肌濃度レベ
ルとして地肌濃度レベル以下の画素を0に置き換えてい
るために、絵柄領域に地肌濃度レベル以下の画素があっ
た場合に、地肌濃度レベル以下の画素で構成される絵柄
領域と地肌濃度レベル以上の画素で構成される絵柄領域
の間に疑似輪郭が発生し、画質劣化が著しい。本発明で
は地肌除去を行なったときに生じる疑似輪郭による画質
劣化が少ない画像処理装置を提供することを目的として
いる。
の方法では、原稿の地肌の濃度そのものを地肌濃度レベ
ルとして地肌濃度レベル以下の画素を0に置き換えてい
るために、絵柄領域に地肌濃度レベル以下の画素があっ
た場合に、地肌濃度レベル以下の画素で構成される絵柄
領域と地肌濃度レベル以上の画素で構成される絵柄領域
の間に疑似輪郭が発生し、画質劣化が著しい。本発明で
は地肌除去を行なったときに生じる疑似輪郭による画質
劣化が少ない画像処理装置を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、画
像読取装置により読み取られた原稿の地肌を検出し、該
地肌を除去して出力する手段を有する画像処理装置にお
いて、原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、地肌濃度
レベルを基準とする複数種類の閾値の中から、所定の周
期、所定の順序で画素毎に選択する手段と、画素の濃度
レベルが前記選択された閾値よりも白レベル側である場
合に地肌と判定する手段と、前記地肌と判定された画素
の濃度を0に下げて出力する手段とを有することを特徴
としている。
像読取装置により読み取られた原稿の地肌を検出し、該
地肌を除去して出力する手段を有する画像処理装置にお
いて、原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、地肌濃度
レベルを基準とする複数種類の閾値の中から、所定の周
期、所定の順序で画素毎に選択する手段と、画素の濃度
レベルが前記選択された閾値よりも白レベル側である場
合に地肌と判定する手段と、前記地肌と判定された画素
の濃度を0に下げて出力する手段とを有することを特徴
としている。
【0005】請求項2の発明では、画像処理装置が地肌
除去後の原稿に対して、ディザマトリクスのようなマト
リクスを用いて疑似中間調処理を施こす場合、地肌検出
の判定に用いる閾値を選択する周期を、前記疑似中間調
処理で用いるマトリクスにおける周期にあわせることを
特徴としている。
除去後の原稿に対して、ディザマトリクスのようなマト
リクスを用いて疑似中間調処理を施こす場合、地肌検出
の判定に用いる閾値を選択する周期を、前記疑似中間調
処理で用いるマトリクスにおける周期にあわせることを
特徴としている。
【0006】請求項3の発明では、画像読取装置により
読み取られた原稿の地肌を検出し、地肌を除去して出力
する手段を有する画像処理装置において、原稿の地肌検
出の判定に用いる閾値を、地肌濃度レベルを基準とする
複数種類の閾値の中から、ランダムに画素毎に選択する
手段と、画素の濃度レベルが前記選択された閾値よりも
白レベル側である場合に地肌と判定する手段と、前記地
肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する手段と
を有することを特徴としている。
読み取られた原稿の地肌を検出し、地肌を除去して出力
する手段を有する画像処理装置において、原稿の地肌検
出の判定に用いる閾値を、地肌濃度レベルを基準とする
複数種類の閾値の中から、ランダムに画素毎に選択する
手段と、画素の濃度レベルが前記選択された閾値よりも
白レベル側である場合に地肌と判定する手段と、前記地
肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する手段と
を有することを特徴としている。
【0007】請求項4の発明では、画像読取装置により
読み取られた原稿の地肌を検出し、地肌を除去して出力
する手段を有する画像処理装置において、地肌濃度レベ
ルを基準とする複数種類の閾値の組が、地肌濃度レベル
が高いほど閾値の変動幅が大きくなるように複数組設
け、原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、地肌濃度レ
ベルに応じて、前記複数組中の当該地肌濃度レベルに対
応する組の複数種類の閾値から、順次、画素毎に選択す
る手段と、画素の濃度レベルが前記選択された閾値より
も白レベル側である場合に地肌と判定する手段と、前記
地肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する手段
とを有することを特徴としている。
読み取られた原稿の地肌を検出し、地肌を除去して出力
する手段を有する画像処理装置において、地肌濃度レベ
ルを基準とする複数種類の閾値の組が、地肌濃度レベル
が高いほど閾値の変動幅が大きくなるように複数組設
け、原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、地肌濃度レ
ベルに応じて、前記複数組中の当該地肌濃度レベルに対
応する組の複数種類の閾値から、順次、画素毎に選択す
る手段と、画素の濃度レベルが前記選択された閾値より
も白レベル側である場合に地肌と判定する手段と、前記
地肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する手段
とを有することを特徴としている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本発明が
適用されるカラ−画像処理装置の機能ブロック図を図1
に示す。画像入力装置1から入力された、反射率に対し
リニアなR、G、B信号は第1ガンマ変換部2において
対数変換され、濃度リニアなR、G、B信号を生成す
る。地肌除去部3において後述する地肌除去を行ない地
肌の濃度を下げた後、色補正部4にR、G、B信号を入
力する。色補正部4では画像入力装置1と画像出力装置
8の特性を考慮しR、G、B信号を補色のY、M、C信
号に変換する。画像出力装置8が4色のプリンタの場合
には、下色除去部5においてY、M、C信号から下色除
去を行なって黒のインク量を求めY、M、C、Kの信号
を生成する。下色除去の後、第2ガンマ変換部6におい
て画像出力装置8の特性に適した濃度変換処理を施し、
最後に疑似中間調処理部7において疑似中間調処理を施
して画像出力装置8に各色に応じたY,M,C,(K)
信号を送る。
適用されるカラ−画像処理装置の機能ブロック図を図1
に示す。画像入力装置1から入力された、反射率に対し
リニアなR、G、B信号は第1ガンマ変換部2において
対数変換され、濃度リニアなR、G、B信号を生成す
る。地肌除去部3において後述する地肌除去を行ない地
肌の濃度を下げた後、色補正部4にR、G、B信号を入
力する。色補正部4では画像入力装置1と画像出力装置
8の特性を考慮しR、G、B信号を補色のY、M、C信
号に変換する。画像出力装置8が4色のプリンタの場合
には、下色除去部5においてY、M、C信号から下色除
去を行なって黒のインク量を求めY、M、C、Kの信号
を生成する。下色除去の後、第2ガンマ変換部6におい
て画像出力装置8の特性に適した濃度変換処理を施し、
最後に疑似中間調処理部7において疑似中間調処理を施
して画像出力装置8に各色に応じたY,M,C,(K)
信号を送る。
【0009】図2は地肌除去部3を示す。地肌除去部3
は地肌判定閾値生成部9、地肌判定部10、地肌濃度変
換部11からなる。地肌判定閾値生成部9では地肌濃度
レベルを基準とする異なる複数種類(数種類)の値の中
から一つの値を選択し、その結果を地肌除去の閾値とし
て地肌判定部10に送る。地肌濃度レベルはユ−ザ−が
指定してもよいし、自動的に地肌濃度レベルを検出しそ
の検出結果を用いてもよい。
は地肌判定閾値生成部9、地肌判定部10、地肌濃度変
換部11からなる。地肌判定閾値生成部9では地肌濃度
レベルを基準とする異なる複数種類(数種類)の値の中
から一つの値を選択し、その結果を地肌除去の閾値とし
て地肌判定部10に送る。地肌濃度レベルはユ−ザ−が
指定してもよいし、自動的に地肌濃度レベルを検出しそ
の検出結果を用いてもよい。
【0010】地肌判定部10は、地肌と非地肌を判定す
るところで、入力画素デ−タが閾値未満のときは地肌で
あるとみなし、その判定結果を地肌濃度変換部11に送
る。すなわち、画素の濃度レベルが閾値よりも白レベル
側であるか否かを見て白レベル側であれば地肌と判定す
る。
るところで、入力画素デ−タが閾値未満のときは地肌で
あるとみなし、その判定結果を地肌濃度変換部11に送
る。すなわち、画素の濃度レベルが閾値よりも白レベル
側であるか否かを見て白レベル側であれば地肌と判定す
る。
【0011】地肌濃度変換部11では地肌判定部10に
おいて地肌と判定された画素の濃度を下げて出力する。
濃度を下げる方法としては単純に地肌として判定した画
素値を0とするようにしてもよいし、地肌と判定された
画素の濃度がほぼ0となり、実質的に地肌が除去できれ
ば他の方法でもよい。
おいて地肌と判定された画素の濃度を下げて出力する。
濃度を下げる方法としては単純に地肌として判定した画
素値を0とするようにしてもよいし、地肌と判定された
画素の濃度がほぼ0となり、実質的に地肌が除去できれ
ば他の方法でもよい。
【0012】次に、地肌濃度レベルを基準とする複数種
類の値から一つずつ画素毎に値を選択して地肌判定閾値
とする地肌判定閾値生成部9について説明する。基準と
なる地肌濃度レベルは、例えば、濃度リニアなR、G、
B信号を処理する場合は、画像デ−タの地肌部の濃度値
の最大値を用いる。この値はユ−ザ−が指定してもよい
し自動的に設定してもよい。
類の値から一つずつ画素毎に値を選択して地肌判定閾値
とする地肌判定閾値生成部9について説明する。基準と
なる地肌濃度レベルは、例えば、濃度リニアなR、G、
B信号を処理する場合は、画像デ−タの地肌部の濃度値
の最大値を用いる。この値はユ−ザ−が指定してもよい
し自動的に設定してもよい。
【0013】図3は地肌判定閾値生成部9の第1の実施
例の構成図で、地肌判定に用いる閾値を、地肌濃度レベ
ルを基準とする複数種類(ここでは、4種類とする)か
ら周期的に所定の順序で選択する実施例である。図3に
おいて、地肌判定閾値生成部9はカウンタ(0)12、
ルークアップテーブル(LUT)(0)13、加算器1
4からなる。ここで、閾値を地肌濃度レベルを基準とす
る4種類の値10,11,12,13の中から11,1
2,10,13の順に周期2で選択する場合は、カウン
タ(0)12として8進カウンタを用い、LUT(0)
13の内容として表1を用いる。カウンタ(0)12の
クロック信号は、1画素を処理する際に用いる同期信号
を用いているが、必要に応じて他の制御信号を用いても
よい。
例の構成図で、地肌判定に用いる閾値を、地肌濃度レベ
ルを基準とする複数種類(ここでは、4種類とする)か
ら周期的に所定の順序で選択する実施例である。図3に
おいて、地肌判定閾値生成部9はカウンタ(0)12、
ルークアップテーブル(LUT)(0)13、加算器1
4からなる。ここで、閾値を地肌濃度レベルを基準とす
る4種類の値10,11,12,13の中から11,1
2,10,13の順に周期2で選択する場合は、カウン
タ(0)12として8進カウンタを用い、LUT(0)
13の内容として表1を用いる。カウンタ(0)12の
クロック信号は、1画素を処理する際に用いる同期信号
を用いているが、必要に応じて他の制御信号を用いても
よい。
【0014】
【表1】
【0015】入力信号の地肌濃度レベルは地肌の濃度の
最大値に相当し、例えば、濃度値10に指定されている
とする。カウンタ(0)12は1画素処理する毎に更新
され、LUT(0)13から1,1,2,2,00,
3,3…と出力される。加算器において、地肌濃度レベ
ルである値10とLUT(0)13の出力が加算され、
地肌判定閾値は画素毎に11,11,12,12,1
0,10,13,13,……、という値になる。
最大値に相当し、例えば、濃度値10に指定されている
とする。カウンタ(0)12は1画素処理する毎に更新
され、LUT(0)13から1,1,2,2,00,
3,3…と出力される。加算器において、地肌濃度レベ
ルである値10とLUT(0)13の出力が加算され、
地肌判定閾値は画素毎に11,11,12,12,1
0,10,13,13,……、という値になる。
【0016】地肌判定閾値を画素毎に異なる値を用いる
効果について説明する。ここでは、閾値を地肌濃度レベ
ル10を基準とする4種類の10,11,12,13か
ら、この順に周期1で選択するとする。例えば、図6に
示す連続的に変化する絵柄に対し閾値を10に固定する
と、図7に示すように、濃度レベル10を境界に疑似輪
郭が発生する。しかし、閾値を地肌濃度レベル10を基
準とする4種類の値10,11,12,13の中から1
0,11,12,13の順に周期1で選択した場合、図
8のように境界において疑似輪郭が目だたなくなる。な
お、この例の場合は、図3において地肌濃度レベルを1
0とし、カウンタ(0)12として4進カウンタを用
い、LUT13の内容として表2を用いる。
効果について説明する。ここでは、閾値を地肌濃度レベ
ル10を基準とする4種類の10,11,12,13か
ら、この順に周期1で選択するとする。例えば、図6に
示す連続的に変化する絵柄に対し閾値を10に固定する
と、図7に示すように、濃度レベル10を境界に疑似輪
郭が発生する。しかし、閾値を地肌濃度レベル10を基
準とする4種類の値10,11,12,13の中から1
0,11,12,13の順に周期1で選択した場合、図
8のように境界において疑似輪郭が目だたなくなる。な
お、この例の場合は、図3において地肌濃度レベルを1
0とし、カウンタ(0)12として4進カウンタを用
い、LUT13の内容として表2を用いる。
【0017】
【表2】
【0018】ここで、地肌判定閾値を選択する周期は、
出力時の疑似中間調処理の周期を基に定めることでもよ
い。例えば、図1の疑似中間調処理部7での疑似中間調
処理としてN×Mのディザ処理を行なう場合、地肌判定
閾値を選択する周期はディザの周期構造を考慮して主走
査方向に最短周期N、副走査方向に最短周期Mで切り替
える。例えば2×1のディザ処理を行なうような場合
は、図5に示すように主走査方向に周期2で切り替え
る。
出力時の疑似中間調処理の周期を基に定めることでもよ
い。例えば、図1の疑似中間調処理部7での疑似中間調
処理としてN×Mのディザ処理を行なう場合、地肌判定
閾値を選択する周期はディザの周期構造を考慮して主走
査方向に最短周期N、副走査方向に最短周期Mで切り替
える。例えば2×1のディザ処理を行なうような場合
は、図5に示すように主走査方向に周期2で切り替え
る。
【0019】図4は地肌判定閾値生成部9の第2の実施
例の構成図で、地肌判定に用いる閾値を、地肌濃度レベ
ルを基準とする複数種類の閾値から画素毎にランダムに
選択する実施例である。図4において、地肌判定閾値生
成部9は乱数発生器15、LUT(0)13、加算器1
4からなる。LUT(0)13と加算器14は、図3の
場合と基本的に同様である。乱数発生器15はクロック
信号が入る度に、例えば、0,1,2,3のいずれかの
値をランダムに生成する演算回路である。LUT(0)
13として表2を用いた場合、加算器14において、こ
のLUT(0)13の出力と地肌濃度レベルを加算する
ことによって、地肌判定閾値を4種類の値の中からラン
ダムに選択することができる。例えば、地肌濃度レベル
が10のときは、地肌判定閾値は10,11,12,1
3の中からランダムに選択される。この実施例では周期
1の場合を説明しているが、目的に応じて、LUTの内
容を所望の値に変え、周期2,3……と、任意の周期を
とることができるのは勿論である。このように本実施例
においては、画素毎にランダムに地肌検出の判定に用い
る閾値を変えることができ、第1の実施例と同様の効果
が得られる。
例の構成図で、地肌判定に用いる閾値を、地肌濃度レベ
ルを基準とする複数種類の閾値から画素毎にランダムに
選択する実施例である。図4において、地肌判定閾値生
成部9は乱数発生器15、LUT(0)13、加算器1
4からなる。LUT(0)13と加算器14は、図3の
場合と基本的に同様である。乱数発生器15はクロック
信号が入る度に、例えば、0,1,2,3のいずれかの
値をランダムに生成する演算回路である。LUT(0)
13として表2を用いた場合、加算器14において、こ
のLUT(0)13の出力と地肌濃度レベルを加算する
ことによって、地肌判定閾値を4種類の値の中からラン
ダムに選択することができる。例えば、地肌濃度レベル
が10のときは、地肌判定閾値は10,11,12,1
3の中からランダムに選択される。この実施例では周期
1の場合を説明しているが、目的に応じて、LUTの内
容を所望の値に変え、周期2,3……と、任意の周期を
とることができるのは勿論である。このように本実施例
においては、画素毎にランダムに地肌検出の判定に用い
る閾値を変えることができ、第1の実施例と同様の効果
が得られる。
【0020】図9は地肌判定閾値生成部9の第3の実施
例の構成図で、地肌濃度レベルにより、地肌判定に用い
る閾値の変動幅を変える実施例である。この実施例の地
肌判定閾値生成部9はカウンタ(1)16,カウンタ
(2)17,カウンタ(3)18と、これらカウンタの
出力がそれぞれ入力されるLUT(1)19,LUT
(2)20,LUT(3)21と地肌濃度レベルTHの
値に応じてLUT(1),LUT(2),LUT(3)
の出力を選択するセレクタ22と、地肌濃度レベルとセ
レクタ出力を加算する加算器23とからなり、この加算
器23によって加算された値が地肌判定閾値となる。
例の構成図で、地肌濃度レベルにより、地肌判定に用い
る閾値の変動幅を変える実施例である。この実施例の地
肌判定閾値生成部9はカウンタ(1)16,カウンタ
(2)17,カウンタ(3)18と、これらカウンタの
出力がそれぞれ入力されるLUT(1)19,LUT
(2)20,LUT(3)21と地肌濃度レベルTHの
値に応じてLUT(1),LUT(2),LUT(3)
の出力を選択するセレクタ22と、地肌濃度レベルとセ
レクタ出力を加算する加算器23とからなり、この加算
器23によって加算された値が地肌判定閾値となる。
【0021】
【表3】
【0022】ここで、地肌判定閾値を地肌濃度レベルT
Hの値に応じて表3に示す値の中から選択するときの例
について述べる。LUT(1)19,LUT(2)2
0,LUT(3)21の内容は、それぞれ表4を用い
る。カウンタ(1)16は4進カウンタ、カウンタ
(2)17は6進カウンタ、カウンタ(3)18は8進
カウンタを用いる。閾値は表4に示す順序で周期1で選
択される。
Hの値に応じて表3に示す値の中から選択するときの例
について述べる。LUT(1)19,LUT(2)2
0,LUT(3)21の内容は、それぞれ表4を用い
る。カウンタ(1)16は4進カウンタ、カウンタ
(2)17は6進カウンタ、カウンタ(3)18は8進
カウンタを用いる。閾値は表4に示す順序で周期1で選
択される。
【0023】
【表4】
【0024】セレクタ22は地肌濃度レベルTHの値に
応じて、地肌濃度レベル0〜20のときはLUT1の出
力を選択し、地肌濃度レベル20〜100のときは、L
UT2の出力を選択し、地肌濃度レベル100〜255
のときは、LUT3の出力を選択する。選択された値と
地肌濃度レベルを加算器23において加算し、地肌判定
閾値が求められる。
応じて、地肌濃度レベル0〜20のときはLUT1の出
力を選択し、地肌濃度レベル20〜100のときは、L
UT2の出力を選択し、地肌濃度レベル100〜255
のときは、LUT3の出力を選択する。選択された値と
地肌濃度レベルを加算器23において加算し、地肌判定
閾値が求められる。
【0025】例えば、地肌濃度レベルが10のときは、
閾値は10,13,12,11,10,13,12,1
1,……となり、変動幅4の閾値となる。地肌濃度レベ
ルが25のときは、閾値は25,26,29,28,2
7,30,25,26,29,28,27,30,……
となり、変動幅6の閾値となる。また、地肌濃度レベル
が150のときは、閾値は150,151,154,1
56,152,155,153,157,150,15
1,154,156,152,155,153,15
7,……となり、変動幅8の閾値となる。このように、
本実施例においては、地肌濃度レベルが高いほど、地肌
検出の判定に用いる閾値の変動幅を大きくすることによ
り、地肌濃度レベルに応じて地肌部と非地肌部間境界の
階調連続性と再現性を調節することができる。
閾値は10,13,12,11,10,13,12,1
1,……となり、変動幅4の閾値となる。地肌濃度レベ
ルが25のときは、閾値は25,26,29,28,2
7,30,25,26,29,28,27,30,……
となり、変動幅6の閾値となる。また、地肌濃度レベル
が150のときは、閾値は150,151,154,1
56,152,155,153,157,150,15
1,154,156,152,155,153,15
7,……となり、変動幅8の閾値となる。このように、
本実施例においては、地肌濃度レベルが高いほど、地肌
検出の判定に用いる閾値の変動幅を大きくすることによ
り、地肌濃度レベルに応じて地肌部と非地肌部間境界の
階調連続性と再現性を調節することができる。
【0026】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記の実施例に限らず、原稿の地肌を判別
して出力時には地肌の濃度を下げて出力する画像処理装
置に対して広く適用することができる。
が、本発明は上記の実施例に限らず、原稿の地肌を判別
して出力時には地肌の濃度を下げて出力する画像処理装
置に対して広く適用することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、地肌部と非地
肌部間境界の疑似輪郭による画質劣化が目立たなくなり
階調連続性が向上する。
肌部間境界の疑似輪郭による画質劣化が目立たなくなり
階調連続性が向上する。
【0028】請求項2の発明によれば、地肌除去後に疑
似中間調処理を行なった場合においても疑似輪郭による
画質劣化が目立たない。
似中間調処理を行なった場合においても疑似輪郭による
画質劣化が目立たない。
【0029】請求項3の発明によれば、地肌部と非地肌
部間境界のテクスチャがなくなり画質が向上する。
部間境界のテクスチャがなくなり画質が向上する。
【0030】請求項4の発明によれば、地肌濃度レベル
に応じて非地肌部間境界の階調連続性と再現性を調節す
ることができる。
に応じて非地肌部間境界の階調連続性と再現性を調節す
ることができる。
【図1】本発明のカラ−画像処理装置の機能ブロックを
示す図。
示す図。
【図2】本発明の地肌除去部の機能ブロックを示す図。
【図3】地肌除去部における地肌判定閾値生成部の第1
実施例を示す図。
実施例を示す図。
【図4】地肌去除部における地肌判定閾値生成部の第2
実施例を示す図。
実施例を示す図。
【図5】2×1のデイザを用いたときの地肌判定閾値例
を示す図。
を示す図。
【図6】連続的に変化する絵柄を示す図。
【図7】疑似輪郭が発生している状態を示す図。
【図8】疑似輪郭が目だだなくなった状態を示す図。
【図9】地肌除去部における地肌判定閾値生成部の第3
実施例を示す図。
実施例を示す図。
1 画像入力装置 2 第1ガンマ変換部 3 地肌除去部 4 色補正部 5 下色除去部 6 第2ガンマ変換部 7 疑似中間調処理部 8 画像出力装置 9 地肌判定閾値生成部 10 地肌判定部 11 地肌濃度変換部 12 カウンタ(0) 13 LUT(0) 14,23 加算器 15 乱数発生器 16 カウンタ(1) 17 カウンタ(2) 18 カウンタ(3) 19 LUT(1) 20 LUT(2) 21 LUT(3) 22 セレクタ
Claims (4)
- 【請求項1】 画像読取装置により読み取られた原稿の
地肌を検出し、該地肌を除去して出力する手段を有する
画像処理装置において、 原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、地肌濃度レベル
を基準とする複数種類の閾値の中から、所定の周期、所
定の順序で画素毎に選択する手段と、 画素の濃度レベルが前記選択された閾値よりも白レベル
側である場合に地肌と判定する手段と、 前記地肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する
手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 地肌除去後の原稿に対して、ディザマト
リクスのようなマトリクスを用いて疑似中間調処理を施
こす手段を有し、前記閾値を選択する周期を、前記疑似
中間調処理で用いるマトリクスにおける周期にあわせる
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 画像読取装置により読み取られた原稿の
地肌を検出し、地肌を除去して出力する手段を有する画
像処理装置において、 原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、地肌濃度レベル
を基準とする複数種類の閾値の中から、ランダムに画素
毎に選択する手段と、画素の 濃度レベルが前記選択された閾値よりも白レベル
側である場合に地肌と判定する手段と、 前記地肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する
手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 画像読取装置により読み取られた原稿の
地肌を検出し、地肌を除去して出力する手段を有する画
像処理装置において、 地肌濃度レベルを基準とする複数種類の閾値の組が、地
肌濃度レベルが高いほど閾値の変動幅が大きくなるよう
に複数組設け、原稿の地肌検出の判定に用いる閾値を、
地肌濃度レベルに応じて、前記複数組中の当該地肌濃度
レベルに対応する組の複数種類の閾値から、順次、画素
毎に選択する手段と、 画素の濃度レベルが前記選択された閾値よりも白レベル
側である場合に地肌と判定する手段と、 前記地肌と判定された画素の濃度を0に下げて出力する
手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23506493A JP3263201B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23506493A JP3263201B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 画像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0795408A JPH0795408A (ja) | 1995-04-07 |
JP3263201B2 true JP3263201B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=16980543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23506493A Expired - Fee Related JP3263201B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263201B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018203115A1 (en) * | 2017-05-04 | 2018-11-08 | Inspired Gaming (Uk) Limited | Generation of variations in computer graphics from intermediate file formats of limited variability, including generation of different game appearances or game outcomes |
US10210700B2 (en) | 2017-05-04 | 2019-02-19 | Inspired Gaming (Uk) Limited | Generation of variations in computer graphics from intermediate file formats of limited variability, including generation of different game outcomes |
US10322339B2 (en) | 2017-05-04 | 2019-06-18 | Inspired Gaming (Uk) Limited | Generation of variations in computer graphics from intermediate formats of limited variability, including generation of different game appearances |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP23506493A patent/JP3263201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10322339B2 (en) | 2017-05-04 | 2019-06-18 | Inspired Gaming (Uk) Limited | Generation of variations in computer graphics from intermediate formats of limited variability, including generation of different game appearances |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0795408A (ja) | 1995-04-07 |
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