JPH08204960A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08204960A
JPH08204960A JP7008182A JP818295A JPH08204960A JP H08204960 A JPH08204960 A JP H08204960A JP 7008182 A JP7008182 A JP 7008182A JP 818295 A JP818295 A JP 818295A JP H08204960 A JPH08204960 A JP H08204960A
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JP7008182A
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Shigeo Yamagata
茂雄 山形
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアリティ、階調性に優れた良好な中間調
処理画像を高速に、しかも極めて簡単な構成で得ること
ができる画像処理装置の提供を目的とする。 【構成】 所定領域の平均濃度値m(i、j)を演算す
る平均濃度演算回路3と、乱数データp(i、j)を発
生する乱数発生器5と、前記平均濃度演算回路5により
得られた平均濃度値m(i、j)と前記乱数発生器5か
らの乱数データp(i、j)を入力した多値画像データ
f(i、j)のレベルに応じた割合で合成する加算器7
と、前記加算器7により得られた値mp(i、j)を閾
値として、前記多値画像データf(i、j)を2値化処
理する比較器1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多値画像データを2値画
像データに2値化処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクシミリ装置やデジタル
複写機等の画像処理装置における、画像データの2値化
処理方式として、誤差拡散法や平均濃度近似法が提案さ
れている。
【0003】前者の誤差拡散法は、文献R.FLOYD
& L.STEINBERG、“AN ADAPTI
VE ALGORITHM FOR SPETIAL
GRAY SCALE”,SID 75DIGEST,
PP36〜37に開示されている如く、注目画素の多値
画像データを2値化(最濃レベルかまたは最淡レベルに
変換)し、前記2値化レベルと2値化前の多値画像デー
タとの誤差に所定の重み付けをして注目画素近傍の画素
のデータに加算するものである。
【0004】また、後者の平均濃度近似法は、特開昭5
7−104369号公報に記載されている様に、注目画
素近傍の既に2値化された2値データを用いて注目画素
を黒または白に2値化した場合のそれぞれの近傍画素と
の重み付け平均値を求め、この2つの平均値の平均を閾
値として注目画素の画像データを2値化するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】前述した誤差拡散
法は、入力画像データと出力画像データとの誤差を補正
する方式のため、入力画像の濃度を出力画像に保存する
ことができ、解像度及び階調性共に優れた画像を提供す
ることが可能である。
【0006】しかしながら、誤差拡散法は入力画像デー
タと出力画像データとの誤差補正をする際、多くの2次
元演算をおこなわなければならず、その処理量の多さに
より、ハードウエアー構成が大変複雑になるという欠点
があった。
【0007】また、特に入力画像レベルがハイライトの
領域においては、入力画像データと出力画像データとの
誤差補正をする際に、誤差データが分配される周辺領域
の方向性が出力画像にあらわれるという欠点があった。
【0008】また、平均濃度近似法は2値化後の2値デ
ータを用いて演算を行うので、ハードウエア構成を簡素
化することが出来るとともに少ない処理量の為、処理の
高速化を実現することが可能である。
【0009】しかしながら、平均濃度近似法は、単に注
目画素を含めた領域の平均値に注目画素を近似させ、2
値化を行うので階調数が制限されリニアリティが劣ると
ともに、なだらかな濃度変化を有する画像に対して特有
の低周波のテクスチャが発生し、画質が劣化するといっ
た欠点があった。
【0010】本発明は上述した従来技術の欠点を除去す
るものであり、リニアリティ、階調性に優れた良好な中
間調処理画像を高速に、しかも極めて簡単な構成で得る
ことができる画像処理装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の画像処理装置は、多値画像データを入力
する入力手段と、所定領域の平均濃度値を演算する演算
手段と、乱数データを発生する乱数発生手段と、前記演
算手段により得られた平均濃度値と前記乱数発生手段か
らの乱数データを入力した多値画像データのレベルに応
じた割合で合成する合成手段と、前記合成手段により得
られた値を閾値として、前記多値画像データを2値化処
理する2値化手段とを備える。
【0012】又、本発明の画像処理装置は、多値画像デ
ータを入力する入力手段と、前記入力した多値画像デー
タの入出力特性を変換する変換手段と、所定領域の平均
濃度値を演算する演算手段と、乱数データを発生する乱
数発生手段と、前記演算手段により得られた平均濃度値
と前記乱数発生手段からの乱数データを所定の割合で合
成する合成手段と、前記合成手段により得られた値を閾
値として、前記変換手段により変換された多値画像デー
タを2値化処理する2値化手段とを備える。
【0013】この構成により、極めて簡単な構成でリニ
アリティ、階調性に優れた良好な中間調処理画像を高速
に得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照し本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0015】図1は本発明の以下に説明する複数の実施
例に共通に用いられる画像処理装置の構成を示したブロ
ック図である。
【0016】101は入力センサ部でありCCD等の光
電変換素子及びこれを走査する駆動装置より構成され原
稿の読み取り走査を行う。入力センサ部101にて読み
取られた原稿の画像データは、逐次A/D変換器102
に送られる。ここでは各画素のデータを8ビットのデジ
タルデータに変換し、256階調数を持つデータに量子
化する。A/D変換器102の出力信号は補正回路10
3に入力され、CCDセンサーの感度ムラや照明光源に
よる照度ムラを補正するためのシェーディング補正等を
デジタル演算処理により行う。次に、この補正処理済み
のデータを2値化回路104に入力する。2値化回路1
04では入力された8ビットの多値画像データを以下の
実施例で詳細に述べる2値化方式により1画素1ビット
2値のデータに量子化処理する。35はレーザービー
ム、又は、インクジェット方式により構成されたプリン
タで2値化回路104より入力される2値のデータに基
づき印字ドットをオン/オフ制御し、画像を記録紙上に
再現する。
【0017】以上に説明する実施例では図1の2値化回
路104について詳細に説明する。
【0018】[第1実施例]本発明の第1実施例を以下
に図面を参照しながら説明する。
【0019】図2は本発明の第1の実施例を示し、図2
は、2値化回路104の詳細を示したブロック図であ
る。図2中、f(i、j)は2値化しようとする入力画
像の多値濃度データを示し、これは、正規化された0〜
1の値をとるものであり、0が最小濃度、1が最高濃度
を表わすものである。1はf(i、j)と、後述する加
算器7の出力信号mp(i、j)が入力される比較器で
あり、比較結果として2値化画像データB(i、j)を
出力する。2は2値化出力B(i、j)が入力されるメ
モリである。
【0020】3はメモリ2より読み出した信号が入力さ
れ、入力した2値データに基づき注目画素近傍の平均濃
度m(i、j)を演算し出力する平均濃度演算回路であ
る。4は平均濃度演算回路3の出力信号m(i、j)に
係数K(Kは1以下)を乗算し、その結果を出力する乗
算器である。5は正規化された0〜1の値をとる乱数p
(i、j)を発生する乱数発生器、6は乱数発生器より
出力された乱数p(i、j)が入力され、これに係数
(1−K)を乗算した結果を出力する乗算器、7は乗算
器4、乗算器6の出力を加算し、加算結果信号mp
(i、j)を出力する加算器である。
【0021】平均濃度演算回路3の出力信号m(i、
j)は乗算器4によりK倍され、また、乱数発生器5よ
り出力された乱数信号p(i、j)は乗算器6により
(1−K)倍されて、加算回路7に入力される。加算回
路7の出力信号mp(i、j)は mp(i、j)=K×m(i、j)+(1−K)×p(i、j) …〈1〉 となる。
【0022】前述したように係数Kは1以下の数値が選
ばれていることにより、mp(i、j)は平均濃度信号
m(i、j)と乱数信号p(i、j)が所定の比率Kで
加算された信号となる。
【0023】図3(1)は入力画像データf(i、j)
の画素ごとの配置を示す図面であり図3(1)において
f(i、j)は2値化しようとする注目画素位置の入力
画像の多値濃度データを示す。
【0024】図3(2)は2値化画像データを表わす図
であり、B(i、j)は注目画素の2値化後の濃度(0
又は1の値とする)を示す。破線により囲まれた部分
は、注目画素の処理時には既に2値化処理の行われた画
素データを示し、これらは、図2のメモリ2に記憶され
ているものであり、図2の平均濃度演算回路3にて参照
され、注目画素近傍の平均濃度算出時に用いられるもの
である。図3(3)は平均濃度を演算する際に用いられ
る、重み付けマスクを示す図である。Rは重み付けマス
クを示す1例で、3×3サイズのマトリクスで表わして
いる。注目画素にあたる位置の重みはR(0、0)で示
し、R(0、0)=R(0、−1)=0としている。
【0025】以下に本実施例の動作について詳細に説明
する。
【0026】図2のメモリ2には図3(2)に示した注
目画素位置に対して既に2値化処理が終了している2値
化画像データが記憶され、これは、前述したように、少
なくとも図3(3)に示した重み付けマスクにより平均
濃度を演算する際に用いられる領域が記憶されている。
【0027】平均濃度演算回路3はメモリ2に記憶され
た2値化画像データを参照して、注目画素近傍における
2値化画像の重み付き平均濃度をm(i、j)として、
これを次式により求める。
【0028】
【外1】 ここでSは重みRの総和を示す。
【0029】平均濃度演算回路3より出力されたm
(i、j)は乗算器4にてK倍され加算器7にて(1−
K)倍された乱数p(i、j)と加算されてmp(i、
j)を出力する。mp(i、j)は比較器1に入力され
る。比較器1にてmp(i、j)は多値の入力画像デー
タf(i、j)と比較され次式に従って2値化出力B
(i、j)を得る。
【0030】f(i、j)>mp(i、j)または、 f(i、j)=1の時B(i、j)=1 …〈3〉 f(i、j)≦mp(i、j)の時B(i、j)=0 …〈4〉
【0031】以上説明したように、多値の入力画像デー
タf(i、j)と、注目画素近傍の2値化処理済みデー
タ信号より算出した平均濃度m(i、j)と乱数信号p
(i、j)を所定の比率で加算した信号mp(i、j)
にもとづいて2値化出力B(i、j)が算出される。
【0032】ここで注目画素近傍の2値化処理済みデー
タ信号より算出した平均濃度m(i、j)と乱数信号p
(i、j)の加算比率を決める係数Kの値は2値化出力
における階調のなめらかさ、またハイライト、高濃度領
域における2値化出力の自然感を左右するものであり、
係数Kの値を小さくし、乱数の割合を増やすほど、周期
的なテクスチャーの発生は抑えることができるが、得ら
れる2値化出力画像にざらつき感が増すことになり、画
質の劣化をまねくことになる。係数Kの値としては、約
0.7〜0.95としたとき周期的なテクスチャの発生
及びざらつき感を抑えた良好な2値化出力が得られる。
【0033】ここで、図2の実施例においては係数設定
器8が設けられている。係数設定器8は入力多値画像デ
ータのレベルに応じて係数Kの値を設定する。この設定
について以下説明する。
【0034】図4に図2に示した実施例により出力され
る2値化画像データのリニアリティを示す。横軸は入力
される多値画像データを示し、縦軸に単位面積当たりの
2値化出力1の画素の正規化個数を示す。
【0035】乱数の加算割合を決める係数Kの値が一定
値の場合、図4に示されるように、多値画像入力データ
の値が中心値よりも小さい場合には、単位面積当たりの
2値化出力1の画素の個数は、理想値に比較して、多く
なり、多値画像入力データの値が中心値よりも大きい場
合には、単位面積当たりの2値化出力1の画素の個数
は、理想値に比較して、少なくなる特性を示し、中間濃
度レベルを境にして対象な特性となる。また、理想値と
の誤差は、最低濃度または、最高濃度の入力多値データ
を処理した場合において、最も大きくなっている。
【0036】これは、入力画像データの値が小さいハイ
ライト画像の、2値化の際には大部分の注目画素の2値
化時に算出される平均濃度m(i、j)の値は小さい値
(最小濃度に近い値)となり、比較器1で比較されるm
p(i、j)の値としては乱数発生器5より発生される
乱数p(i、j)が支配的となる。すなわち、乱数p
(i、j)の、値の幅、周期がハイライト画像の2値化
出力を決定する大きな要因となっていることによる。ま
た、同様の理由により、入力画像多値データの値が大き
い高濃度画像の、2値化の際にも、乱数p(i、j)
の、値の幅、周期がハイライト画像の2値化出力を決定
する大きな要因となっている。因ってハイライト領域、
高濃度領域のリニアリティを理想値に近付けるには、乱
数加算の割合を大きく設定すればよい。
【0037】しかし、前述したように乱数加算割合を一
率で大きくすることは、得られる2値化出力画像のざら
つき感を増加させ、画質の劣化をまねくことになる。こ
れを解決する手段として、本実施例の係数設定器8は入
力画像データの濃度を判断し、入力画像データの濃度
が、理想値との誤差が最大となる最低濃度または、最高
濃度に近付くにつれて、乱数加算の割合を増加、即ち、
Kの値を小さくする。つまり、入力データが中間濃度の
ときKの値を最も大きくし、中間濃度から最高濃度に近
づくにつれ、又中間濃度から最低濃度に近づくにつれK
の値を小さくする。このようにすることにより、中間濃
度領域に於ける乱数加算の割合を抑え、最低濃度また
は、最高濃度に於けるリニアリティを効果的に改善する
ことができる。
【0038】本第1実施例における2値化方式は誤差拡
散法に比較して処理量が極めて少ないにもかかわらず、
これと、同等、もしくはそれ以上の画像再生能力があ
り、特に誤差補正をおこなう誤差拡散法において生じて
いたハイライト領域の2値化出力の方向性は、誤差補正
を行わない本実施例の方式においては、まったく生じる
ことがないばかりでなく、注目画素近傍の2値化処理済
みデータ信号より算出した平均濃度に所定の比率で加算
される乱数信号の影響により2値化出力における出力
“1”の画素は平均的に配置され、出力画像の質を向上
することができる。
【0039】また、注目画素近傍の2値化処理済みデー
タ信号より算出した平均濃度に所定の比率で加算される
乱数信号の影響により、なだらかな濃度変化を有する入
力画像データを2値化処理する場合にも、前述した平均
濃度近似法に比較し、特有のテクスチャを発生すること
なく2値化出力における階調表現が滑らかになり出力画
像の画質を向上することができる。
【0040】また、平均濃度と乱数データを、注目画素
データに基づいて決定された割合で加算したデータに基
づき前記注目画素データを量子化することにより、極め
て簡単な構成でリニアリティ、階調性に優れた良好な中
間調処理を高速に行うことができる。
【0041】また、平均濃度m(i、j)を算出する際
に2値化データを参照する注目画素近傍の2値化処理済
み画素領域を図3の(2)に破線で示したものより広げ
ることにより、2値化出力画像の階調がなめらかになり
良好な画像出力が得られるものであり、本第1実施例に
示した領域に限定されるものではない。
【0042】また、本第1実施例では、算出された平均
濃度m(i、j)をK倍した値と、(1−K)倍した乱
数を加算した値mp(i、j)を比較器1の入力として
いるが、乗算器4、6を省略し、これらを省略した場合
の重み付けマスクの総和S′を、 S′=S/K となるように図3(3)に示した各画素の重み係数を初
めから決めることにより、また、乱数発生器5より発生
される乱数をp′(i、j)とすると、 p′(i、j)=(1−K)×p(i、j) となるように初めから乱数の上限値を決め、前述のS′
とp′(i、j)を加算した値をmp(i、j)として
比較器1の入力としてもよい。
【0043】〈第2実施例〉乱数加算割合を増加させず
にハイライト部のリニアリティを良好に保つことができ
る実施例を図5に示す。
【0044】図5は入力画像多値データとして0〜25
5(8ビット)の値が取られる場合の例を示す。図5中
11は乱数発生器を示し0〜63の乱数を発生する。
【0045】12は8ビットの入力画像多値データf1
(i、j)を10ビットのデータ信号f′(i、j)に
テーブル変換する変換回路であり、256バイトのRA
Mで構成されている。平均濃度演算回路13は、すでに
2値化の終了した注目画素周辺領域の2値化出力データ
より、平均濃度を算出するブロックであり、m′(i、
j)は
【0046】
【外2】 で示される式に従って算出される。
【0047】ここでR(X、Y)、B(i−X、j−
Y)は図3(2)、(3)に示した画素位置に対応す
る、重み付けマスクの値と2値化出力データをしめす。
【0048】ここで、重み付けマスクの総和は960と
なるように、各画素に対する値が決定されている。加算
器7には前述した乱数p′(i、j)とm′(i、j)
が入力され、それぞれを加算したデータm′p′(i、
j)が比較器1にて10ビットに変換された入力画像多
値データf′(i、j)と比較されて、2値化出力B
(i、j)を得る。ここで、入力画像多値データf1
(i、j)の0〜255に対して、m′p′(i、j)
は0〜1023の値を取りえることにより、変換回路1
2の変換テーブルの設定値により、入力画像多値データ
に対するリニアリティ、すなわち、単位面積あたりの2
値化出力“1”となる画素数を制御することが可能とな
る。図6に変換回路12で用いられる変換テーブルの例
を示し、図7に図5に示した実施例により出力される2
値化画像データのリニアリティを示す。横軸は入力され
る多値画像データを示し、縦軸に単位面積(255画
素)あたりの2値化出力1の画素の個数を示す。
【0049】ここで用いられる変換テーブルは、ハイラ
イト入力に対しては、2値化出力“1”の画素数を減少
させるために、入力データを下げる方向、すなわち入力
画像データの4倍よりも小さな値に変換し、高濃度入力
に対しては、2値化出力“1”の画素数を増加させるた
めに、入力データを上げる方向、すなわち入力画像デー
タの4倍よりも大きな値に変換するよう設定されてい
る。
【0050】このような変換テーブルを使用し、8ビッ
ト入力データを10ビットに拡張して処理することによ
り、乱数加算割合を増加させることなく、入力多値画像
を2値化処理した場合のリニアリティを改善することが
できる。
【0051】これは、ハイライト画像、最高濃度画像入
力レベルのリニアリティに大きく寄与する乱数の値を実
質的に大きくすることが可能となることによるものであ
る。1例として、8ビット処理で加算乱数が0〜15必
要であった場合、10ビット処理では0〜60として
も、出力画像のざら付き感としては、同等である。しか
し、注目画素周辺の2値化済み画素の2値化出力がすべ
て“0”または“1”となるような場合、すなわち加算
乱数の値が2値化出力のレベル決定に支配的になるハイ
ライト、高濃度画像入力値に対しては、加算乱数の幅が
4倍になることにより、ハイライト部の2値化出力
“1”となる割合を抑え、高濃度部の2値化出力“0”
となる割合が抑えられることになるわけである。
【0052】なお、ここでは、変換回路として、テーブ
ル変換を行うRAMを使用しているが、これは、算術的
な手段により、演算によりデータ信号の変換を行って
も、同様な効果がえられることは明白であり、変換回路
の構成としては、これらの方法に限定されるものではな
い。
【0053】〈第3実施例〉次に乱数加算割合を増加さ
せることなく、良好なリニアリティが得られる他の実施
例を図8に示す。
【0054】図8中、図5で示した構成要素と同一、ま
たは、同等のブロックは、同一の番号を付し説明を簡略
化する。
【0055】図8中、15、16、17は排他的論理和
ゲート(以下EXORとする)を表わし、それぞれの1
方の入力には、後述する制御部14の出力信号(a)が
入力され、さらに、EXOR15には8ビット入力画像
の多値濃度データf1(i、j)が、EXOR16には
比較器1の出力信号B1(i、j)が、EXOR17に
は、メモリ2の出力信号が入力される。また、制御部1
4は、乱数発生器11の出力信号が入力され、前述した
制御信号(a)を出力する。また、図8中の平均濃度演
算回路13にて参照される2値化済み画素領域に対す
る、重み付けマスクの総和は992、乱数発生器11か
ら加算器7に出力される乱数の値は0〜31となるよう
に決定されている。
【0056】以下に第3実施例の動作について詳細に説
明する。
【0057】図9に図8中変換回路12で用いられる変
換テーブルの一例を示す。この変換テーブルは入力画像
データが253、254、255で変換出力値として1
023が得られるものであり、変換部12の出力f′
(i、j)が1023となる。f′(i、j)が102
3となる場合には、加算器7の出力信号の最大値は10
23であることより、前述した(3)式に従って、必ず
比較器1の出力B1(i、j)の値は“1”となる。
【0058】制御部14の出力信号(a)は乱数発生器
11より入力される乱数信号に基づいて決定されるもの
であり、確率Hでハイレベル、確率(1−H)でロウレ
ベルの信号を出力するものである。
【0059】まず出力信号(a)がロウレベルの場合に
ついて説明する。制御部14の出力信号(a)がロウレ
ベル時には、EXOR15、16、17は単なるバッフ
ァーとなり、これらの出力信号は、信号(a)ではない
他方の入力信号の極性を保ったまま出力されることにな
り、前述したのと同様にして、入力多値画像データf1
(i、j)の2値化出力B(i、j)がEXOR16の
出力より得られる。
【0060】次に制御部14の出力信号(a)がハイレ
ベルの場合について説明する。この場合には、入力多値
画像データf1(i、j)がEXOR15にて反転デー
タに変換される。具体的には、以下の様に変換される。
【0061】
【外3】
【0062】また、メモリ2より読み出される既に2値
化が終了している画素の2値化データがEXOR17に
より反転されて平均濃度演算回路13に入力されること
により、既に2値化が終了している画素の2値化データ
が“0”の画素領域に対応する、重みマスク値が加算さ
れて平均濃度m′(i、j)が算出されることになる。
又、比較器1にて変換部12の出力信号f′(i、j)
と加算器7の出力が比較されて、前述した、式(3)、
(4)に従って出力B1(i、j)が決定される。B1
(i、j)はEXOR16により反転されて、2値化出
力B(i、j)として出力されるわけである。
【0063】一例として、入力多値画像データが“1”
の場合を具体的に説明する。まず、前述した、制御部1
4より出力される信号(a)のレベルを決定する確率H
が0の場合、すなわち信号(a)がロウレベルのまま固
定されている場合を考えると、入力多値画像データf1
(i、j)は値“1”のまま変換回路12に入力されこ
こで、図9の変換テーブルにより、出力f′(i、j)
は値“1”に変換される。このようにして、得られた値
と加算器7の出力信号値とを比較して得られる2値化出
力B(i、j)の出力“1”の単位面積当たりの画素数
は、乱数加算の割合を抑えている場合には、理想的な場
合に比較して、大きな数となる。これは、前述した様
に、このようなハイライト入力画像データに対する、2
値化出力レベルを決定する要因として乱数の値が支配的
になっていることによる。ここでは、乱数加算の割合は
抑えられているものである。
【0064】逆に入力多値画像データf1(i、j)が
“254”の場合には、図9の変換テーブルにより、出
力f′(i、j)最大値“1023”に変換される。
f′(i、j)の値が1023の場合には、前述した
(3)式により、比較器1の出力は常に“1”となり、
単位面積当たりの画素数は、理想的な場合に比較して、
大きな数となっているわけである。
【0065】次に制御部14より出力される信号(a)
のレベルを決定する確率Hが1の場合、すなわち信号
(a)がハイレベルのまま固定されている場合を考え
る。
【0066】同様に入力多値画像データf1(i、j)
の値を“1”とすると、これは、EXOR15により極
性が反転させられ、f2(i、j)=254として、変
換回路12に入力される。ここで、図8の変換テーブル
により、出力f′(i、j)は値“1023”に変換さ
れる。f′(i、j)の値が1023の場合には、比較
器1の出力B1(i、j)は常に“1”となり、これが
EXOR16により反転されて、2値化出力B(i、
j)となることにより、この場合には、B(i、j)は
常に“0”となり、単位面積当たりの画素数は、理想的
な場合に比較して、小さな数となるわけである。逆に入
力多値画像データf1(i、j)が“254”の場合に
は、EXOR15により、極性が反転させられ、f2
(i、j)の値は“1”となる。図9の変換テーブルに
より、出力f′(i、j)も“1”となり、これが、比
較器1に入力される、一方このときには、メモリー2よ
り読み出される周辺の2値化済み画素の2値化出力値が
EXOR17により反転させられて、平均濃度演算回路
13に入力されることになり、2値化済み出力値が
“0”の画素にあたる重みマスクの値が加算されて、平
均濃度m(i、j)が算出される。これは、前述した、
信号(a)が“0”の場合のf1(i、j)が“1”の
場合を処理するのと等価となる。このようにして、得ら
れた比較器1の出力B1(i、j)は、乱数加算の割合
を大きくしない限り、理想的な場合に比べて、“1”と
なる確率がおおきくなっている。よって、EXOR16
により反転させられた2値化出力B(i、j)は理想的
な場合に比べて、“0”となる確率が大きくなっている
わけである。
【0067】以上説明したように制御部14の出力信号
(a)の値が“0”の場合、入力多値画像データが
“1”、または“254”の場合に2値化出力B(i、
j)が値“1”となるので単位面積当たりの画素数は理
想値に比べて大きくなり、出力信号(a)の値が“1”
の場合には小さくなっている。本実施例は、設定された
確率に基づいてレベルが制御される制御部14の出力信
号(a)により、入力多値画像データの極性を反転させ
て処理する場合と、反転させない場合とを切り替るもの
であり、2値化出力B(i、j)が値“1”となるので
単位面積当たりの画素数が理想値に比べて大きくなる処
理と、小さくなる処理とを切り替るものである。これに
より、反転処理と反転させない処理の割合を適当な値に
設定することにより、単位面積当たりの2値化出力B
(i、j)が値“1”となる画素の個数が制御される。
【0068】以上の説明により、反転処理と反転させな
い処理の割合を適当な値に設定することにより、2値化
出力データのリニアリティが改善されることは明白であ
る。なお、入力多値画像データの値として“1”と“2
54”の場合を例にとり説明したが、他の入力レベルに
関しても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0069】また、入力多値画像データの値により制御
部14の出力信号(a)のレベル切り替の確率を変化さ
せることにより、変換テーブルの出力値が同一のデータ
信号に対しても2値化出力値のレベル“1”となる割合
を制御できる。これにより、8ビット入力画像データに
対して256バイトの変換テーブルが、必ず必要なわけ
ではなく、数分の1の容量でも十分である。
【0070】以上説明したように、本第3実施例では、
入力多値画像データの極性を反転させて処理する場合
と、反転させない場合を乱数発生器11の出力に基づい
て切り替制御することにより、トータルのリニアリティ
を良好に改善するものである。
【0071】[他の実施例]上記第1〜第3実施例中の
乱数p(i、j)と、注目画素近傍の平均濃度m(i、
j)、または入力画像データf(i、j)の加算割合は
前述した値に限定されるものではない。
【0072】上記実施例においては、算出された注目画
素周辺領域の平均濃度値に乱数を加算した値と入力画像
データに基づいた値が比較されているが、これは、平均
濃度値が乱数により変調を受けていることと等価であ
り、逆に入力画像データに乱数を加算して、注目画素周
辺領域の平均濃度値に乱数の加算を行わないような場合
にも、本発明を適用することは、極めて容易である。
【0073】上記実施例中の注目画素近傍の平均濃度m
(i、j)を算出する際に参照する、既に2値化が終了
した画素位置の配置、画素数は、前述したものに限定さ
れるものではない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リニアリティ、階調性に優れた良好な中間調処理画像を
高速に、しかも極めて簡単な構成で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置に共通に用いられる画像
処理装置の構成を示したブロック図。
【図2】本発明の第1実施例の2値化回路の構成を示し
たブロック図。
【図3】画素毎の入力多値画像、2値化画像、重み付け
マスクを示した図。
【図4】本発明の第1実施例におけるリニアリティを示
す図。
【図5】本発明の第2実施例の2値化回路の構成を示し
たブロック図。
【図6】本発明の第2実施例における変換テーブルの1
例を示す図。
【図7】本発明の第2実施例におけるリニアリティを示
す図。
【図8】本発明の第3実施例の2値化回路の構成を示し
たブロック図。
【図9】本発明の第3実施例における変換テーブルの1
例を示す図。
【符号の説明】
1 比較器 2 メモリ 3 平均濃度演算回路 4、6 乗算器 5 乱数発生器 7 加算器 8 係数設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/403 H04N 1/40 101 E 103 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データを入力する入力手段と、 所定領域の平均濃度値を演算する演算手段と、 乱数データを発生する乱数発生手段と、 前記演算手段により得られた平均濃度値と前記乱数発生
    手段からの乱数データを入力した多値画像データのレベ
    ルに応じた割合で合成する合成手段と、 前記合成手段により得られた値を閾値として、前記多値
    画像データを2値化処理する2値化手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段は多値画像データのレベル
    が中間濃度から最低濃度もしくは最高濃度に近付くにつ
    れて乱数データの加算の割合を増加させることを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 多値画像データを入力する入力手段と、 前記入力した多値画像データの入出力特性を変換する変
    換手段と、 所定領域の平均濃度値を演算する演算手段と、 乱数データを発生する乱数発生手段と、 前記演算手段により得られた平均濃度値と前記乱数発生
    手段からの乱数データを所定の割合で合成する合成手段
    と、 前記合成手段により得られた値を閾値として、前記変換
    手段により変換された多値画像データを2値化処理する
    2値化手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記変換手段における変換処理を動作さ
    せるモードと動作させないモードを切り替える制御手段
    を有することを特徴とする請求項3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段は入力した多値画像データ
    の濃度データを反転することを特徴とする請求項3記載
    の画像処理装置。
JP7008182A 1995-01-23 1995-01-23 画像処理装置 Withdrawn JPH08204960A (ja)

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JP7008182A JPH08204960A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 画像処理装置
US08/587,657 US5825940A (en) 1995-01-23 1996-01-17 Image processing method and apparatus for binary-coding multivalue image data

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8804196B2 (en) 2012-06-14 2014-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print control device executing error diffusion process using random number
US8810858B2 (en) 2012-06-13 2014-08-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print control device executing error diffusion process in which condition is determined by probability

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